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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2017-03-02 チアーズ!(原題 Bring It On) と バッドガイズ!!(原題 WAR ON EVERYONE)
2017-03-01 マン・ダウン 戦士の約束(原題 MAN DOWN) と アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(原題 EXPERIMENTER)
2017-02-28 2017年2月にスクリーンで見た映画
2017-02-28 クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL ) と 素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY) と 彼らが本気で編むときは、
2017-02-25 ラ・ラ・ランド(原題 LA LA LAND)
2017-02-22 グリーンルーム(原題 GREEN ROOM 三回目
2017-02-21 キセキ −あの日のソビト−
2017-02-15 たかが世界の終わり(原題 JUSTE LA FIN DU MONDE) と 王様のためのホログラム(原題 A HOLOGRAM FOR THE KING)
2017-02-14 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(原題 MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN) と マリアンヌ(原題 Allied)
2017-02-11 グリーンルーム(原題 GREEN ROOM)


2017-03-02 チアーズ!(原題 Bring It On) と バッドガイズ!!(原題 WAR ON EVERYONE)

『チアーズ!(原題 Bring It On)』

製作年 2000年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 ペイトン・リード
脚本 ジェシカ・ベンディンジャー
キャスト
Torance Shipman /キルスティン・ダンスト
Missy Pantone/ エリザ・ドゥシュク
Cliff Pantone /ジェシ・ブラッドフォード
Isis /ガブリエル・ユニオン
Courtney /クレア・クレイマー
Whitney /ニコール・ビルダーバック
Darcy /シャニーナ・ジェルソン
Kasey/ リニ・ベル
Jan /ネイサン・ウェスト
Les /ハントリー・リッター
Lava /シャマーリ・フィアーズ
Jenelope/ ナティナ・リード

未体験ゾーンの映画たち2017で久し振りに観賞。

やっぱり黒人の身体能力贔屓の私は、ライバルチームを応援してしまいますけど。
やっぱりダンスは黒人よね。迫力が違った。

で。久しぶりに見たら、ミッシーの兄でパンクバンドのギターリスト?なクリフに今までなかった興味がわいている自分に笑った。
17年で、嗜好が変わったんだな〜
女の子は個性的で面白いけど、男たちが魅力的じゃない・・と思っていたから。


『バッドガイズ!!(原題 WAR ON EVERYONE)』

製作年 2015年
製作国 イギリス
配給 トランスフォーマー
監督/脚本 ジョン・マイケル・マクドナー
キャスト
Terry Monroe /アレキサンダー・スカルスガルド
Bob Bolano /マイケル・ペーニャ
Jackie Hollis/ テッサ・トンプソン
Lord James Mangan /テオ・ジェームズ
Birdwell /ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

未体験ゾーンの映画たち2017

Alexander Skarsgardって、こういう役も出来るのねぇ。いつもGoodManな役が多いから。
まぁ、パパは色々な役こなせる人ですし。

滅茶苦茶なんですけど、女子供には随分紳士で、良く分からないキャラですね。

日本を意識した場面もちらほら。

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2017-03-01 マン・ダウン 戦士の約束(原題 MAN DOWN) と アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(原題 EXPERIMENTER)

『マン・ダウン 戦士の約束(原題 MAN DOWN)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 アルバトロス・フィルム=クロックワークス(提供:ニューセレクト=クロックワークス=博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)

監督 ディート・モンティエル
脚本 ディート・モンティエル 、 アダム・サイモン
キャスト
ガブリエル・ドラマー /シャイア・ラブーフ
ナタリー・ドラマー/ ケイト・マーラ
デビン・ロバーツ/ ジェイ・コートニー
ペイトン/ ゲイリー・オールドマン
チャールズ /クリフトン・コリンズ・JR
ミラー /トリー・キトルズ
ジョナサン・ドラマー /チャーリー・ショットウェル
テイラー/ ホセ・パブロ・カンティージョ

辛いですねぇ・・
アフガニスタンの戦場からの帰還兵、アメリカ軍海兵隊員のお話です。
荒廃した近未来のような世界を行く彼。何が有ったのか、分からないまま。
それと同時進行で進んでいく、戦場の上官の部屋での面談。
戦場で、何が起きて、彼がどう感じているのか。

帰還兵の多くが日常生活に戻れずに苦しむ・・と聞きます。
だけど彼を傷付けたのはそっちじゃない。
それが凄く不快でした。

寂しいからとか、反対したのに・・とか、そんな言い訳聞きたくない。

彼の中には愛しかなかったのに。

受け入れるのが辛すぎて、現実に戻れなかったガブリエルの荒廃した世界が哀しい・・


『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(原題 EXPERIMENTER)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 アットエンタテインメント
監督 /脚本 マイケル・アルメレイダ
製作 ジェフ・ライス
キャスト
スタンレー・ミルグラム /ピーター・サースガード
アレクサンドラ・ミルグラム /ウィノナ・ライダー
学習者・ジェームズ /ジム・ガフィガン
被験者/ ジョン・レグイザモ
被験者/ アントン・イェルチン
被験者 /タリン・マニング
オジー・デイヴィス /デニス・ヘイスバート
ウィリアム・シャトナー /ケラン・ラッツ

この、後継者って言うのは、ミルグラム博士の事ではなく、私たち、一般市民の事ね。
仕事だから。命令されたから。と、酷いと思いながらも行使し続けた大多数の人間ね。

綺麗ごとで自分だったらやらない・・って言うのは簡単。
でも実際その場で断れない人が大多数って結果なの。
バイト先でクレーム客の無茶な申し出を断れずに・・って問題が以前話題にもなっていたし、○○君がやれって言ったから・・何ていじめの問題も。
人間の意志は、思っているほど強くないのです。

そんな中で、個人的意見ですけど、研究者側が息をのんだ、勇断をした被験者役にAnton・Yelchinをキャスティングした、監督?キャステキングディレクター?に拍手を送るわ。
20歳になっても若く見られて高校生役やってた彼を、よくM字がすすんだ頭髪晒して老けて冴えない、でも誠実な労働者に選んだわね。
でも、自信なさそうに控えめな発言で、それでも周囲に流されずに生きる不器用な役、彼にピッタリです。

彼の決断を職業的理由と言っていましたが、そうじゃ無い。分かるから止める。分かるからこそやってみたい。どちらの人もいる。やはり、人間性だと思う。

そして、昨年見たアイヒマン物の映画の知識が生きてきます。
誰もが、あの男になり得るのだと。

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2017-02-28 2017年2月にスクリーンで見た映画

2017年2月にスクリーンで見た映画
20本(21回)でした。

 クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL )
 素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY)
 彼らが本気で編むときは、
○ラ・ラ・ランド(原題 LA LA LAND)
☆グリーンルーム(原題 GREEN ROOM ×2
○キセキあの日のソビト
○たかが世界の終わり(原題 JUSTE LA FIN DU MONDE)
 王様のためのホログラム(原題 A HOLOGRAM FOR THE KING)
 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(原題 MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN)
 マリアンヌ(原題 Allied)
○SING/シング(原題 SING)
 ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男(原題 FREE STATE OF JONES)
 レッド・ダイヤモンド(原題 PRECIOUS CARGO)
 エリザのために(原題 BACALAUREAT)
 FOUND
 エンド・オブ・トンネル(原題 AL FINAL DEL TÚNEL)
 特捜部Q Pからのメッセージ(原題 FLASKEPOST FRA P)
○ドクター・ストレンジ(原題 DOCTOR STRANGE)
○未来を花束にして(原題 SUFFRAGETTE)
○僕と世界の方程式(原題 X+Y)

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2017-02-28 クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL ) と 素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY) と 彼らが本気で編むときは、

『クリミナル 2人の記憶を持つ男(原題 CRIMINAL)』

製作年 2016年
製作国 イギリス アメリカ
配給 KADOKAWA
監督 アリエル・ブロメン
脚本 ダグラス・S・クック 、 デイヴィッド・ワイスバーグ
キャスト
ジェリコ・スチュワート/ ケヴィン・コスナー
ビル・ポープ /ライアン・レイノルズ
クウェーカー・ウェルズ /ゲイリー・オールドマン
フランクス医師/ トミー・リー・ジョーンズ
ジル・ポープ /ガル・ギャドット
ヤン・ストローク/ダッチマン/ マイケル・ピット

Kevin Costnerの骨太な極悪人役、良いですね〜迫力あって。
そして彼だからこそ、途中から芽生えた感情の変化に戸惑う姿が凄く良い。
そして渋い!私が初めてファンになった俳優さん。いくつになっても素敵でうれしい。
Gary Oldmanも大好きな俳優の一人。

だけど、あの三人はこれからどうするんでしょ。全部が全部夫になった訳じゃないのに。

『素晴らしきかな、人生(原題 COLLATERAL BEAUTY)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 デイヴィッド・フランケル
脚本 アラン・ローブ
キャスト
Howard Inlet /ウィル・スミス
Whit Yardsham /エドワード・ノートン
Aimee Moore/ キーラ・ナイトレイ
Simon /マイケル・ペーニャ
Madeleine /ナオミ・ハリス
Raffi/ ジェイコブ・ラティモア
Claire /ケイト・ウィンスレット
Brigitte /ヘレン・ミレン

ちょっといい話風なんですけど、それぞれの向いて居る方向と言うか、思惑はバラバラで・・
会社を売却して大金を手に入れたいのか、彼を助けたいのか。考えようによっては偽善的。

大切な家族や愛する人を失って、そこから立ち直り進んで行こうとしている人たちは沢山居て、哀しみ方も、乗り越え方も人それぞれで、それは愛情の重みとは関係ない。

三人の配役は神秘的で、素晴らしいキャスティングなのだと思います。
そもそも本当に俳優だったのか‥?って要素も残しつつ。
好きか嫌いかで聞かれたら、好きです。
悲しみを知った人間は、思いがけない事に心が反応する。それは身を持って知っている。だから、彼女が受けた言葉の意味は受け入れられる。

ラストは単に奇をてらった感がありますが。

『彼らが本気で編むときは、』

製作年 2017年
製作国 日本
配給 スールキートス
監督/脚本 荻上直子
キャスト
リンコ/ 生田斗真
トモ/ 柿原りんか
マキオ /桐谷健太
ナオミ/ 小池栄子

日本版チョコレートドーナツ(ANY DAY NOW)・・・と言ったら誉めすぎかな?
でも、扱って居る物は似ている。
そして日本ならではの問題と織り交ぜて作られている。
日本では明確に位置付けし辛い偏見やいじめの問題。
肌の色や宗教・・って明確に敵対する者が無いからかえって不明瞭なのかも。
常識ぶった大人たちより、ピュアな子供や、地方の老人たちの方が素直に受け入れられている。

自分の娘が一番大事!と言い切るリンコのママの強さは、ある意味格好良い。
かなり酷いけど。でも脅しの言葉より、その言葉の方が、トモにはきつかったでしょうね・・自分は母親に捨てられたと思っているのに。
辛い事に怒るのじゃなく、笑い飛ばして、進むんだ!って、この先も出てくるであろうトランスジェンダーやマイノリティな立場の子供たちに、伝えて欲しい。
子供たちが誰にも言えずに一人で悩み、自ら命を絶たなくて良いように。

リンコさんはピュアですけど、私は細かい事にこだわらず受け入れられるマキオさんが、誰よりピュアなんじゃないかと思いました。

先頭 表紙

2017-02-25 ラ・ラ・ランド(原題 LA LA LAND)

『ラ・ラ・ランド(原題 LA LA LAND)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ=ポニーキャニオン
監督 /脚本 デイミアン・チャゼル
キャスト
セバスチャン/ ライアン・ゴズリング
ミア/ エマ・ストーン
トレイシー /カリー・ヘルナンデス
アレクシス/ ジェシカ・ローゼンバーグ
ケイトリン/ ソノヤ・ミズノ
ローラ/ ローズマリー・デウィット
ビル /J・K・シモンズ
グレッグ /フィン・ウィットロック
キース /ジョン・レジェンド

凄く良く出来てましたね。
最悪な出会いから恋に持ち、お互いの夢を応援し合い、いつしかそれが障害になり・・と言う恋愛が絡んだサクセス物の定番なストーリーなのですが、見せ方が凄く上手いです。
特にラストの方ね。
あの一曲の間のほんの数分。そして最後の二人の笑顔。そこの質が高いです。
勿論音楽も素敵。

好きな事を解りやすく人に説明できる人は魅力的。
好きな人の好きな音楽を、それまで嫌いだったのに好きになる・・ミアの気持ちは凄く解る。
夢を持っているから惹かれあい、お互いの夢を優先し応援し合う。素敵だと思う。
そうしなかったら・・上手く行っていたかもしれなけれど、どちらかが夢を犠牲にしていたら、結局うまくいかなくなっちゃいがちですし。
だから、あれがベストなラストなんだろうな・・

先頭 表紙

2017-02-22 グリーンルーム(原題 GREEN ROOM 三回目

『グリーンルーム(原題 GREEN ROOM)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 トランスフォーマー
監督 /脚本 ジェレミー・ソルニエ
キャスト
Pat/ アントン・イェルチン
Amber/ イモージェン・プーツ
Darcy/ パトリック・スチュワート

GREEN ROOMは楽屋という意味らしいのですが、映画のオープニングの密閉された車の窓から見える周囲が緑の草のカーテンだったり、緑が強調されているんですよね。

そして彼らが受けたラジオのインタビューが後々まで効いていて、好きです。

先頭 表紙

2017-02-21 キセキ −あの日のソビト−

『キセキ −あの日のソビト−』

製作年 2017年
製作国 日本
配給 東映
監督 兼重淳
脚本 斉藤ひろし
音楽 GReeeeN
音楽プロデューサー JIN
キャスト
松坂桃李
菅田将暉
忽那汐里
小林薫
麻生祐未
平祐奈
横浜流星
成田凌
杉野遥亮
早織
奥野瑛太
野間口徹

GReeeeNと言うバンドが主役の話かと思っていましたが、むしろ兄のジンさんが主役でしたね。

最初のシーンがメタルバンドのライブハウスでのライブシーンだったので、凄く良く知った場面・・と思いました。
私、ああいうバンドの人たちって怖いかと思っていたのですが、実際会って話してみるととても好青年なんですよね。
だからワイルドな外見で、モッシュやダイブの喧嘩みたいなライブやって、家に帰って父親の前で正座して礼儀正しい姿、そんなに違和感感じなかったです。

でもね、父親の「いつまでフラフラしているんだ」「お前の音楽なんて遊びだ」とか、レコード会社の「一般受けするように作り直せ」「今時メタルは売れない」とか、突き刺さります。

もうちょっと待って。今年はきっとメタル来るから。皆頑張ってるから・・って言いたくなった。
特にギターのトシオ君。やりたい音楽をやらせてあげたいわよね・・
諦めたのが、メタルだったから・・なら悲しい。本気で弟のプロデュースが自分のやりたい事になったのなら良いけど。
弟の曲を聴いて、才能の無さに気が付いた?でもそんなはずない。彼の作った曲を素晴らしい曲にアレンジするのに才能が無きゃ出来ないでしょ?
私は音楽の事は解らないけど。

父親にぶつかって、機材揃えて、道切り開いて、真面目に頑張って来たジン君は本当に、長男・・って感じで。弟の為に頑張っちゃうところとかも。
お兄ちゃんの影響でギターかじって、親への建前と上手に両立させて、天真爛漫な歌作って、大人のビジネスの汚い所全部お兄ちゃんに被って貰って、楽しそうに歌うヒデ君は甘えたり拗ねたり謝ったりが素直に出来る本当に可愛い弟タイプで。
彼らの初めてのライブで、彼らも観客も慣れていなくてぎこちないながら楽しそうで。それを一番後ろで見つめるお兄ちゃんのシルエットで泣きました。
せめて一人じゃなくて、トシオ君が居てくれて良かったなぁ‥

私、このバンドを知らなくて・・と言うかTVも邦画も普段見ないので主題歌とかCMソングとかになっていてもまず知らなくて。
出演俳優も知らないのですが、先日劇場で洋画を見る前にかかった予告の煽り文句が 「日本人なら誰もが聞いたことがある」 …だったのね。
私でも?って思ったんですけど、本当に聞いたことあったの。
球場で。某球団の某選手の登場曲だ!そのワンフレーズしか知らないけど、でも勝負に負けた感を感じて、映画を見ました。

思いがけず、ライブシーンやライブハウスの裏側や、バンドマン達の日常や、曲の作り方や、アレンジのしかたが見られて得した気分。

でも、何だか、ジン君に感情移入しちゃいます。
趣味で良いから、好きな歌書いて歌っていてくれたら良いのになぁ‥

先頭 表紙

2017-02-15 たかが世界の終わり(原題 JUSTE LA FIN DU MONDE) と 王様のためのホログラム(原題 A HOLOGRAM FOR THE KING)

『たかが世界の終わり(原題 JUSTE LA FIN DU MONDE)』

製作年 2016年
製作国 カナダ フランス
配給 ギャガ(提供 ピクチャーズデプト=ギャガ=ポニーキャニオン=WOWOW=鈍牛倶楽部)
監督 /脚本 グザヴィエ・ドラン
原作 ジャン=リュック・ラガルス
キャスト
ルイ/ギャスパー・ウリエル
アントワーヌ/ヴァンサン・カッセル
シュザンヌ/レア・セドゥ
カトリーヌ/マリオン・コティヤール
母/ナタリー・バイ

とても評価が高く話題となっている映画で、そして流石Xavier Dolan-Tadrosと言う映画なのですが、彼の作品はかなり好き嫌いが分かれる物が多いですよね。
すっきりしたハートフルな作品を期待して行くと裏切られます。
彼は、人間の感情の、弱くて、みっともなくて、情けない所を容赦なく曝け出させる。

家は安らぎの場所じゃない。その通りよ。
家族は遠慮ないし、甘えるし、多くを求めるし、押し付ける。

久し振りの息子の帰郷で、皆落ち着かないのは解るけど、一方的に話し続ける。
自分の感情を押し付けてくる。
イライラする。何にかといえば、どことなく知っている、自分の家族とシンクロする彼らに。
そして全員に感情移入する。
悪い人な訳じゃない。
母は、明るく無邪気に振る舞い場を盛り上げようとしている。子供たちが小さい時に、そうやって子供たちをあやして来たのだから。
それぞれの子供たちの事を解っていない訳じゃなく、分かっているけど、どちらの肩も持つわけにはいかないの。

アントワーヌの言って居る事は凄く解る。家族を支える重荷を背負った長男として、出て行った弟は無責任に思えるだろうし、羨ましくも恨めしくも思えるだろう。
苛立って、分かって欲しくて、認めて欲しくて、みっともなくなる。相手が、家族だから。
不器用なのよね。そして積もり積もっているのよね。

傷付くのも傷付けられるのも怖い。何かを告白されるのも怖い。落ち着かない。だから早く帰って欲しい。

家族だから。愛していない訳じゃない。

うん。遠慮なくさらけ出させる監督も、Vincent Casselも繊細な戸惑いを薄ら笑いの中に保ち続けたGaspard Ullielも凄いな。


『王様のためのホログラム(原題 A HOLOGRAM FOR THE KING)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ポニーキャニオン
監督/脚本 トム・ティクヴァ
原作 デイブ・エッガース
キャストAlan /トム・ハンクス
Yousef /アレクサンダー・ブラック
Zahra /サリター・チョウドリー
Hanne /シセ・バベット・クヌッセン
Dave/ ベン・ウィショー
Ron /トム・スケリット

Tom Hanks主演と言うだけで、何故か安心してしまいますよね。
挫折して、くたびれて、体調もすぐれない。
でも不遇な職場でも何故か頼もしい。
忙しさからなのか、aboutなお国柄なのか、自由は利くし、気負いを抜け出せば、そう悪くはない環境。
緊迫した部分もあるし、簡単に死刑は怖いけど・・

自由で、頼もしいのかどうか分からないヨセフの存在が良いです。

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2017-02-14 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(原題 MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN) と マリアンヌ(原題 Allied)

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(原題 MISS PEREGRINE'S HOME FOR PECULIAR CHILDREN)

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督 ティム・バートン
脚本 ジェーン・ゴールドマン
原作 ランサム・リグズ
キャスト
ミス・ペレグリン/ エヴァ・グリーン
ジェイク/ エイサ・バターフィールド
バロン /サミュエル・L・ジャクソン
鳥類学者 /ルパート・エヴェレット
ゴラン/ アリソン・ジャネイ
フアンク/ クリス・オダウド
エイブ/ テレンス・スタンプ
エマ/ エラ・パーネル

流石Tim Burton。ダークファンタジーはお得意ですよね。

不思議な力を持った子供たちの暮らす施設は、X-MENのプロフェッサーの屋敷のようですが、ここの子供たちは戦うように育てられていない。
同じ一日をループの中で穏やかに永遠に繰り返して生きている。
だけど、特殊な能力を持って居たらそれを悪用する敵は現れるもので、中々おどろおどろしいのです。

主人公の少年ジェイクも戦いに優れている訳じゃない。
他の子供たちと比べても、一見普通に見える。だけど、子供たちが生き延びる為には大きなキーとなる存在。
だけどそれ以上に、勇気が有って、知恵がある。

戦う髑髏たちや、集められた鳥達。個人的に好きなので楽しめました。

マリアンヌ(原題 Allied)

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 東和ピクチャーズ
監督 ロバート・ゼメキス
脚本 スティーヴン・ナイト
キャスト
Max Vatan/ ブラッド・ピット
Marianne Beausejour/ マリオン・コティヤール
Bridget /リジー・キャプラン

堅物のマックスと社交的なマリアンヌは正反対に見えるけど、それぞれの得意分野で補い合える相性の良いカップルかも知れない。
終始、マリアンヌがリードしている感じは有ったけど。
思わず、堅物なのに情に流されやすいマックスの心配をしてしまいます。

Marion Cotillardはあまり好きなタイプのお顔じゃないのですが、時々可愛らしいのよね。
マリアンヌは性格からしてそんなに好きじゃないけど、引き際は良かったかな。

先頭 表紙

2017-02-11 グリーンルーム(原題 GREEN ROOM)

『グリーンルーム(原題 GREEN ROOM)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 トランスフォーマー
監督 /脚本 ジェレミー・ソルニエ
キャスト
Pat/ アントン・イェルチン
Amber/ イモージェン・プーツ
Darcy/ パトリック・スチュワート


車のガソリンも買えなくて、駐車場の車から失敬しながらのライブツアー中の、売れないパンクバンド「エイント・ライツ」。
SNSは利用しなくて、ライブで感じろ・・・と言うポリシー。

そんな彼らがツアー先のライブハウスをキャンセルされ穴埋めに用意されたライブハウスで事件に巻き込まれます。
初めて見た時は何が起きたのか、次に何が起こるか全くわからず、ハラハラと振り回されっぱなし。
改めて見て、会場に到着してすぐの台詞や、モッシュの最中の観客の中にも、前振りが有った事に気が付きました。

AntonYelchinが演じているのは、バンドの良心のような役。
正しいけど、優柔不断。情けないけど、頼もしい。そして痛々しい。
Patrick Stewartの悪党っぷりは流石です。
Imogen PootsはFright NightでもAntonの恋人役でしたね。

もう怖さも感じない・・・そのセリフ、彼の最期の時にも感じてくれてたらな・・

無人島に一つだけバンドを連れていくとしたら、誰にしますか。
この問いが意外に深くて、心に残るのです。

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