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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2016-12-13 母の残像(原題 LOUDER THAN BOMBS)
2016-12-08 誰のせいでもない(原題Every Thing Will Be Fine)  と 五日物語 ―3つの王国と3人の女―(原題 IL RACCONTO DEI RACCONTI )
2016-12-01 ブルゴーニュで会いましょう(原題 PREMIERS CRUS) と ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(原題 FREEHELD)
2016-11-30 2016年11月にスクリーンで見た映画
2016-11-30 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(原題 FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM ) と ブルーに生まれついて(原題 BORN TO BE BLUE)
2016-11-27 ガール・オン・ザ・トレイン(原題 THE GIRL ON THE TRAIN)
2016-11-18 マイ・ベスト・フレンド(原題 MISS YOU ALREADY) と マダム・フローレンス! 夢見るふたり(原題 FLORENCE FOSTER JENKINS)
2016-11-16 シーモアさんと、大人のための人生入門(原題 SEYMOUR: AN INTRODUCTION) と ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(原題 JACK REACHER: NEVER GO BACK)
2016-11-15 君が生きた証(原題 RUDDERLESS)
2016-11-10 ジュリエッタ(原題 SILENCIO)と エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(原題 EVERYBODY WANTS SOME!! )と コンカッション(原題Concussion)


2016-12-13 母の残像(原題 LOUDER THAN BOMBS)

『母の残像(原題 LOUDER THAN BOMBS)』

製作年 2015年
製作国 ノルウェー=フランス=デンマーク=アメリカ
配給 ミッドシップ
監督 ヨアキム・トリアー
脚本 エスキル・フォクト 、 ヨアキム・トリアー
キャスト
ジーン/ガブリエル・バーン
ジョナ/ジェシー・アイゼンバーグ
イザベル/イザベル・ユペール
コンラッド/デヴィン・ドルイド

どう表現してあげたら良いか解らない。
親の死に様って、生き様と同じくらい子供に影響与えるから。経験していない人にどう話して良いか。
親の自死は、親に捨てられたような気持ち。自分の存在理由を否定されるような気持ち。
これを受け入れて生きて行くのはかなり難しい。

父子は上手く行っていない。でもそれは、仕事人間で子供とどう接していいか解らない父親とは違う。
戦争写真家として戦地に赴く妻に変わって俳優の仕事を辞め家に入り子供たちを見て来た父親。
側に居て良く知っているからこそ、心配な次男への過保護さは、うん。世間の母親の目線だな。

同性の兄弟って、大体上の子にレールが敷かれるでしょ。大体型にはまった真直ぐな道に進むのが長男でしょ。
アウトローな道に進むのってやっぱり次男。
多少冒険しても、ちゃんと堅実に戻ってくる。頼りにされるし。
そんな長男を持った次男は、同じことをしても認められないって本能で知っているのかな?突拍子もない子に育つ気がする。
長男の性格がそう言うタイプじゃ無ければ次男も変わるのかもだけど。
ウチの兄弟も、次男は幼児の頃から本当に理解できなかった。
でもそれが駄目な訳じゃ無く、嫌な訳じゃ無く。
長男との違いに戸惑いながら理解したいと思いながら心配しながら見守っているのよ。
ジーンパパもそう。
だからと言って頼もしい長男を心配していない訳じゃ無い。
我慢していないか?本当にやりたい事をしているか?心配している。親ってそんなもんだ。

母親の秘密を知って、良い子で生きて来たジョナは動揺する。
弟にするアドヴァイスも、とても正論で優しいけど、そんな常識ぶち破って動いちゃうのがコンラッドの次男らしさ。
そして、自分で動いて色々感じる強さを持っている。
そうじゃ無い兄を尊敬しているし、心配している。

それぞれが手探りでイザベルの生き様を知り、死に様を思う。静かに傷付き受け入れながら。
少しずつ寄り添いながら。バランスのとれたよい父子関係だと思うわ。

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2016-12-08 誰のせいでもない(原題Every Thing Will Be Fine)  と 五日物語 ―3つの王国と3人の女―(原題 IL RACCONTO DEI RACCONTI )

『誰のせいでもない(原題Every Thing Will Be Fine)』

製作年 2015年
製作国 ドイツ=カナダ=フランス=スウェーデン=ノルウェー
配給 トランスフォーマー
監督 ヴィム・ヴェンダース
脚本 ビョルン・オラフ・ヨハンセン
キャスト
トマス/ジェームズ・フランコ
ケイト/シャルロット・ゲンズブール
アン/マリ=ジョゼ・クローズ
サラ/レイチェル・マクアダムス

この映画、どうしてメインが3D上映なんだろう・・と思いながら観たのですが、成程・・
とんでもなく映像美に力を入れていますね。
雪のシーンもそうですが、草原のシーン、川沿いの木立を幼い女の子と歩くシーン、庭のシーン、特にラストね。
凄い映像美に思い入れを持って作っている。
個人的に暗闇の中で、電話先の相手が戻ってくるのを待っているシーンの美しさにやられました。
James Francoは画になる。
冷たく感じるくらい冷静な感じとか、でも、少年少女たちには意外と気さくで心を砕いている所とか。
好感持てる。
少年が、彼に依存してしまう気持ちは解る。あの出来事を共有している安心感。
ストーカー化するのってほんの些細な均等の崩れよね。
気を付けよう。


『五日物語 ―3つの王国と3人の女―(原題 IL RACCONTO DEI RACCONTI )』

製作年 2015年
製作国 イタリア=フランス
配給 東北新社=STAR CHANNEL MOVIES
監督 マッテオ・ガローネ
脚本 エドゥアルド・アルビナティ 、 ウーゴ・キーティ 、 マッテオ・ガローネ 、 マッシモ・ガウディオソ
原作 ジャンバティスタ・バジーレ
キャスト
Queen of Longtrellis /サルマ・ハエック
King of Strongcliff/ ヴァンサン・カッセル
King of Highhills/ トビー・ジョーンズ
King of Longtrellis /ジョン・C・ライリー
Imma/ シャーリー・ヘンダーソン
Dora/ ヘイリー・カーミッシェル
Violet /ベベ・ケイヴ
Young Dora/ ステイシー・マーティン

三つの物語で構成されているので一概に言えないのですが、基本、女の性から生まれた歪んだ欲求の代償です。
子供が欲しい女王の物語は、死体に目もくれず目的の物を持ち帰るくらい思い込んじゃう物なのかな・・?
息子を溺愛し、去られ嫉妬に狂い怪物となる母親の姿は、今でも有りそうね。
ちょっと可愛そうでした。
美声の老婆の物語は、Vincent Cassel好色な王様の役が似合い過ぎ。
老婆度胸有り過ぎ。
束の間でも17、8歳の頃に戻れるなら、私も行きたい場所あるわよ。
でも、ちゃんと年相応に身の丈にあった生き方をしていた二人を不幸にしたのは王様の我儘な欲求なのにね。
コレも哀しいわよねぇ・・
父王の思い付きでオーガの嫁にされた王女の物語は、オーガが可愛そう。彼も身の丈に合わない物を望んで不幸になるんだけど、扱いは乱暴だけど、王女を大事にはしているわよね。
ちゃんと飼いならしたら可愛いと思うの。忠実な僕で。
逞しい王女も嫌いじゃないけど。
後の民話、おとぎ話に多大な影響を与えていると言う五日物語。本当にダークで子供に見せられないおとぎ話ね。
人間の欲求は昔も今も変わらないのよね。

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2016-12-01 ブルゴーニュで会いましょう(原題 PREMIERS CRUS) と ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(原題 FREEHELD)

『ブルゴーニュで会いましょう(原題 PREMIERS CRUS)』

製作年 2015年
製作国 フランス
配給 クロックワークス アルバトロス・フィルム
監督 ジェロール・ル・メール
脚本 レミ・ブザンソン 、 ヴァネッサ・ポルタル 、 ジェロール・ル・メール
キャスト
ジェラール・ランヴァン
ジャリル・レスペール
アリス・タグリオーニ
ローラ・スメット

映像は凄く魅力的でした。果てしない葡萄畑、瑞々しい葡萄、ワイナリー、働く人々、そして料理。

・・・なのですが、一言でいえば、上手く行き過ぎ。
田舎が嫌で家を飛び出した息子が、評論家として成功して、稼業の危機を救う為に帰郷して主導権握ってワイン作りを行う。
頑張って守って来た人たちがそんなにあっさり受け入れられる?
恋も仕事もあんなに思い通りじゃ人生楽しくないでしょ。・・・と思いました。

『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(原題 FREEHELD)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 松竹
監督 ピーター・ソレット
脚本 ロン・ナイスワーナー
キャスト
ジュリアン・ムーア
エレン・ペイジ
マイケル・シャノン
スティーヴ・カレル


同性愛者だという事を隠し、肩身の狭い思いで生きて来たローレルは、妙齢なのに、凄く奥手で可愛らしい。
大分年下のステイシーの方が、余裕が有ってリードしている感じ。
置かれている立場もあるのでしょうけど。
だけど何だか、歳の差関係無くパートナーとなれる二人が微笑ましくて、羨ましく思えました。
どちらも相手を守ろうとしている。

個人を見ないお役所仕事がもどかしいし、体面気にして動かない同僚たちが腹立たしい。
ゲイでいけない?誰も愛せないより全然良いと思うわ。
そもそも同性愛って古代からあって、異性だと世継ぎ問題が起きるから、愛人は同性で・・って言う王家も有ったのよ。
生産性が無いから?常に存在していた物を少数だからとタブーと言う定義を決めたのも人間よね。その定義がそもそも間違っていたら?
誰が責任取れるの?
人種差別とか、身分制度とか、男女差別とか、そう言う物と同じように、人間が自分の手で変えて行くしかないでしょ。
四の五の言わずに話を聞け!と私は思います。

パートナーの為に戦ったけど、それは沢山のゲイカップルの未来を変えた。
もう、ボロボロに泣きました。
Steve Carellって、こう言うしつこくてウザい役ぴったり。だけど真面目な顔してfunnyで頼もしい。

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2016-11-30 2016年11月にスクリーンで見た映画

2016年11月にスクリーンで見た映画は16本

○ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(原題 FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM )
 ブルーに生まれついて(原題 BORN TO BE BLUE)
 ガール・オン・ザ・トレイン(原題 THE GIRL ON THE TRAIN)
○マイ・ベスト・フレンド(原題 MISS YOU ALREADY)
 マダム・フローレンス! 夢見るふたり(原題 FLORENCE FOSTER JENKINS)
○シーモアさんと、大人のための人生入門(原題 SEYMOUR: AN INTRODUCTION)
 ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(原題 JACK REACHER: NEVER GO BACK)
☆君が生きた証(原題 RUDDERLESS)
 ジュリエッタ(原題 SILENCIO)
 エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(原題 EVERYBODY WANTS SOME!! )
 コンカッション(原題Concussion)
 92歳のパリジェンヌ(原題La derniere lecon)
○手紙は憶えている(原題Remember)
 胸騒ぎのシチリア(原題A Bigger Splash)
 ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(原題 BRIDGET JONES'S BABY)
 インフェルノ(原題 INFERNO)

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2016-11-30 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(原題 FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM ) と ブルーに生まれついて(原題 BORN TO BE BLUE)

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(原題 FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM )』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 デヴィッド・イェーツ
脚本 J・K・ローリング
キャスト
ニュート・スキャマンダー /エディ・レッドメイン
ティナ・ゴールドスタイン/キャサリン・ウォーターストン
ジェイコブ・コワルスキー /ダン・フォグラー
クイニー・ゴールドスタイン /アリソン・スドル
クリーデンス・ベアボーン/エズラ・ミラー
メアリー・ルー・ベアボーン/サマンサ・モートン
パーシバル・グレイブス/コリン・ファレル

これはもう、四の五の言わずに観るしかないでよ?
J・K・ローリングの世界。
ニュート・スキャマンダーの頼もしいのかそうじゃ無いのか分からない憎めないキャラ。
ノーマジながら勇気ある行動を見せる冴えない男のジェイコブ・コワルスキーも魅力的。
でもなにより凄く可愛くて魅力的ながら、人の心が読めてしまう為に、凄く繊細で人を外見では無く内面で見るクイニーが好きです。
動物たちもそれぞれ魅力的ですし、ゴブリンや屋敷しもべたちがNYらしく生きていて新鮮。

そしてColin Farrellを捨て駒に使う豪快さ。

隠し玉があるとは聞いていたのですが、良くあんな人の出演を隠していたなぁ。
ギャラ高いだろうし、客寄せにもさせずに。まぁ、続き物だから次からの宣伝材料にするのかな?そんな材料無くても一話は売れる!;つて自信の表れかな?
撮影中も編集中もPR中も洩れなかったって、凄いわ。


『ブルーに生まれついて(原題 BORN TO BE BLUE)』

製作年 2015年
製作国 アメリカ=カナダ=イギリス
配給 ポニーキャニオン
監督/脚本 ロバート・バドロー
キャスト
Chet Baker /イーサン・ホーク
Jane / Elaine /カーメン・エジョーゴ
Dick Bock /カラム・キース・レニー
Chesney Baker Sr. /スティーヴン・マクハティ
Vera Baker/ ジャネット・レイン・グリーン
Danny Friedman /ダン・レット
Miles Davis /ケダー・ブラウン
Dizzy Gillespie/ ケヴィン・ハンカード

これしかない・・って言う物がある人は凄いと思う。
もう無理・・と言われながら、それでもステージに立てる演奏法を身に付けた彼の執念?諦めない才能?
凄いわ。
だから、最後の選択はね、そうなのかなって思う。
その直前の彼女の選択が無かったら、もしかしたら変わっていたかもね?
でも、芸術家って・・特に音楽家って、麻薬に溺れる人多い物ねぇ。

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2016-11-27 ガール・オン・ザ・トレイン(原題 THE GIRL ON THE TRAIN)

ガール・オン・ザ・トレイン(原題 THE GIRL ON THE TRAIN)

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 テイト・テイラー
脚本 エリン・クレシダ・ウィルソン
原作 ポーラ・ホーキンズ
キャスト
Rachel Watson /エミリー・ブラント
Anna Watson /レベッカ・フェルグソン
Megan Hipwell/ ヘイリー・ベネット
Tom Watson /ジャスティン・セロー
Scott Hipwell /ルーク・エヴァンス

どちらかと言うと、凛とした知的な雰囲気の役が多いEmily Bluntが壊れて崩れ落ちそうなアル中の女性を演じている。
危なげで信用できない。周囲の皆がそう思っている。
過去の騒動から。
そして二つの幸せな家庭。強かな金髪美女妻たち。
sexyでhandsomeな旦那様。素敵な家。
だけどそんなの外から見る程良い物じゃない・・
それが良く解る。
最低の男なんて外から見たら解らない。電車で時々一緒になる平々凡々なおじさんが、意外と紳士だったり。
レイチェルは、実は別れられてluckyだったのよ。さっさと立ち直って先に進んだ方が良いわ。
中々解放してくれない男も居るんだから。

何を信じて良いのかわからないまま話は進み、守ろうと戦おうとする強さに感動し、男の横暴さには悔しさしかない。

そんな中、謎の分析医役のÉdgar Ramírez。途中一瞬母国語で話すんですけど、彼が母国語を話すシーンはいつのsexyで大好きです。
今回も素敵でした♪

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2016-11-18 マイ・ベスト・フレンド(原題 MISS YOU ALREADY) と マダム・フローレンス! 夢見るふたり(原題 FLORENCE FOSTER JENKINS)

マイ・ベスト・フレンド(原題 MISS YOU ALREADY)

製作年 2015年
製作国 イギリス
配給 ショウゲート(提供 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ=テレビ東京)
監督 キャサリン・ハードウィック
脚本 モーウェナ・バンクス
キャスト
Jess /ドリュー・バリモア
Milly /トニ・コレット
Kit /ドミニク・クーパー
Jago /パディ・コンシダイン
Jill the Wigmaker /フランシス・デ・ラ・トゥーア
Miranda /ジャクリーン・ビセット
Ace/ タイソン・リッター

Drew BarrymoreもToni Colletteも大好きな女優です。
Toniはどちらかと言うと真面目で堅物な役が多かった気がしますが、ミリーは凄く自由奔放。
でも素敵な旦那様と可愛い子供たちが居て、親友の為にも尽力して、仕事もバリバリこなす。
凄く凄く格好良い女性。
そんな彼女が癌になる。
女の親友って、素敵だけど時に重い。
環境や立場が変わると付き合う相手も興味を持つ事柄も変わるから。難しいよね・・
ジェスとミリーもそう。すれ違う。誰よりも大事だけど、だからこそ取り返しのつかない喧嘩もする。
私にも5歳から今でも付き合っている幼馴染が居るけど、幼稚園から高校まで一緒の学校だったけど、彼女はいつも決して親友じゃ無かった。
親友は別にいた。
色々な事を一緒に体験したけど。
それでも、付き合いが続いている唯一の昔馴染みかな。
女友達って、その位の温度が良いのかもしれない。

勿論凄く泣いた。
直らないと解って居ても、不安でお酒におぼれても、幼い子供たちの為に最後まで戦ったミリーはやっぱり格好良い。
昨今の流行りの尊厳死に真っ向から戦いを挑むような映画。
うん。そう言う生き方も尊敬する。私には無理だけど。
2人がヨークシャー・ムーアへの旅行で喧嘩別れして帰路に着く時に流れる曲が素敵。

だけど、私は平原綾香さんと言う方を知らないし、彼女の事も歌もどうこう言うつもりはないのですが、洋画のエンディングを日本人の歌にに差し替えるのは止めて欲しい。
最後まで、作られたまま見せて下さい。


マダム・フローレンス! 夢見るふたり(原題 FLORENCE FOSTER JENKINS)

製作年 2016年
製作国 イギリス
配給 ギャガ
監督 スティーヴン・フリアーズ
脚本 ニコラス・マーティン
キャスト
Florence Foster Jenkins/ メリル・ストリープ
St Clair Bayfield/ ヒュー・グラント
Cosme McMoon /サイモン・ヘルバーグ
Kathleen /レベッカ・フェルグソン
Agnes Stark/ ニナ・アリアンダ

偉大なるマルグリット(原題 MARGUERITE) のモデルになったマダム・フローレンスの実話物です。
社交界の華のマダム・フローレンスをMeryl Streepがとても繊細に可愛らしく演じています。
正直、私も音痴の部類なので辛い。でもMeryl Streep自身は歌える人なので、それが垣間見えましたね。
凄く不思議な愛の形で、決して幸せな人生を送って来た訳では無い彼女が幸せそうにしている姿はとても守ってあげたくなりますね。
そういう人たちに支えられて、幸せですね。

先頭 表紙

2016-11-16 シーモアさんと、大人のための人生入門(原題 SEYMOUR: AN INTRODUCTION) と ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(原題 JACK REACHER: NEVER GO BACK)

『シーモアさんと、大人のための人生入門(原題 SEYMOUR: AN INTRODUCTION)』

製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 アップリンク
監督 イーサン・ホーク
キャスト
シーモア・バーンスタイン

Seymour Bernsteinさんはピアニスト、作曲家、教師、作家。
1927年、アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク生まれ。
15歳で人にピアノを教え始める。17歳でグリフィス・アーティスト賞を受賞、アレグザンダー・ブライロフスキー、サー・クリフォード・カーゾン、ヤン・ゴルバティ、ナディア・ブーランジェ、ジョルジュ・エネスクといった著名な音楽家に師事し、演奏家としての名声を築いた。朝鮮戦争中は兵役に就いたが、その間も各地の前線で、また軍の幹部向けに、数々の演奏会を行った。
50歳で現役のコンサート・ピアニストとしてのキャリアに終止符を打つ。以降の人生を「教える」ことに捧げる。・・と言う方です。

彼の生徒に教える時の語り口が優しいけれど的確で、そして褒め上手。凄く詩的。
思い出したのはマイケル・ジャクソン。彼の会話もそうだったのよね。

子供の頃ピアノを習っていたけど、先生が怖かったし、上達しないから止めちゃったけど、うん、練習しなかったからね。そりゃあ上達もしない。
ピアノは好きだけど、家でじっとしているより外で野球がしたい女の子だったからね。
でもシーモア先生だったら真面目にやったかも。そしたらもっとピアノが好きになっていたかも。

彼の考え方は深くて、そして繊細で厳しくて優しい。
名言が沢山有るのですが、公式でも紹介しているけど、映画で、本人の語り口で聞いて欲しい。

彼だけじゃなく、色々なピアニストの演奏が効けて凄く感激なのですが、話の途中でベートーヴェンの名前だ出て、ちらっとだけ「月光」を弾いてくれた・・
私大好きなんです。その瞬間心鷲掴みにして切ない気持ちに引きずり込まれた。
心地良い切なさ・・凄い。彼の演奏でフルで聞いてみたい。

監督がEthan Hawkeだからなのでしょうけど、こういう映画が日本でもちゃんと上映されるの、嬉しいですね。


『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(原題 JACK REACHER: NEVER GO BACK)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 東和ピクチャーズ
監督 エドワード・ズウィック
脚本 エドワード・ズウィック 、 マーシャル・ハースコヴィッツ
原作 リー・チャイルド
キャスト
ジャック・リーチャー/トム・クルーズ
ターナー少佐/コビー・スマルダーズ

Tom Cruise老けましたねぇ。・・・と思って見ていたら、役もセクシー系から父親的立ち位置で、トムも転換期なのねぇ・・としみじみ思いました。
でも字幕はいつものように戸田奈津子さん。仲良いですもんねぇ。日本のお母さん的扱いですからね。

映画自体は相変わらずトムの見せ場を作る為に作られているので細かい事を気にしちゃいけないんだと思います。

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2016-11-15 君が生きた証(原題 RUDDERLESS)

君が生きた証(原題 RUDDERLESS)

製作年 2014年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督 ウィリアム・H・メイシー
脚本 ウィリアム・H・メイシー 、 ジェフ・ロビンソン 、 ケイシー・トゥエンター
キャスト
サム ビリー・クラダップ
クエンティン アントン・イェルチン
エミリー フェリシティ・ハフマン
ケイト セレーナ・ゴメス
デル ローレンス・フィッシュバーン
リサ・マーティン ジェイミー・チャン
トリル ウィリアム・H・メイシー
ジョシュ マイルズ・ヘイザー
エミリー フェリシティ・ハフマン
フォアマン ドリュー・ポロック


Anton・Yelchin追悼再上映なので、久し振りに劇場鑑賞して来ました。
思えば公開は、鑑賞後見た人が映画の値段を決める。と言う特殊な手法で公開され、最速で見に行って、でもとにかくレビューが書けない映画でしたね。
ネタバレが有り得ない物語ですから。
でも、この映画程、見る度に感じ方が違う映画は無いのでしょうか。
一度目は悲しみから立ち直る物語かと思って観て途中で衝撃を受け、二度目からは最初からそう言う視点で見ることによって、すべてのシーンの持ってる意味が違ってくる。
歌詞の重みも。彼らが見ているであろうものも。

だけど、今回は、余りにもイレギュラー。
どうしたって、息子ジョシュを失ったサムが、Antonの親に思えてくる。
サムは、息子の死から呆然とし、お酒におぼれ身を持ち崩し、ジョシュの自作の歌を見つけ、そしてクエンティンに出会い。
心がやっと動き出し、もう一度見つけた安らぎの中で初めて息子の死に向き合い、大学を訪れ泣いた。
息子が死んでから2年以上が掛かったの。
Antonの両親はちゃんと泣けたかな・・受け入れたかな・・彼らに安らぎが?

家に帰りたいけど 前世みたいに遠い。

って、歌うんですけど、息子Antonの為にロシアからアメリカに亡命した彼らはたとえ帰りたくても帰れない。
今、アメリカで何を思うんだろう・・

サムが息子と同世代のクエンティン達とバンドを組んで、息子に置き換えて彼らを見ているのだろうけど、自分の事も置き換えてみているのだと思う。
今、彼らとここに居るのが自分じゃ無くジョシュなら。彼らに自作の曲を評価され、仲間になれていたら、一緒に夢を見ていたら。
あんな最期は迎えなかっただろう・・そう思わずにはいられないだろうから。

とても恵まれた環境で、何不自由なく育ったジョシュ。
居場所を見つけられずに、重圧から逃げられずに病んでしまった。

ホームレス同然に、病んだ母と二人で生きて来たクエンティン。
自信が無くて臆病で、でも生きるために一生懸命で。
そしてジョシュの詩の中に自分に共通する思いを見つけたのね。
対照的な2人だけど。会った事も無いけど。もしかしたら探していた親友に成れたかもしれない。

緑のギターが欲しくて見つめるクエンティンは、『最高のともだち』で緑の自転車が欲しくて眺めていた少年と同じで。
純粋で控えめで、病んだママ思いで。私の大好きなAntonです。

観る度に泣ける映画ですけど、更に、Antonを思って泣かずに観るのは不可能な映画になりました。

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2016-11-10 ジュリエッタ(原題 SILENCIO)と エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(原題 EVERYBODY WANTS SOME!! )と コンカッション(原題Concussion)

ジュリエッタ(原題 SILENCIO)

製作年 2016年
製作国 スペイン
配給 ブロードメディア・スタジオ
監督 ペドロ・アルモドバル
脚本 ペドロ・アルモドバル
原作 アリス・マンロー
キャスト
アドリアーナ・ウガルテ
エマ・スアレス
ダニエル・グラオ
インマ・クエスタ
ダリオ・グランディネッティ
ミシェル・ジェネール
スシ・サンチェス
ロッシ・デ・パルマ

ジュリエッタは弱過ぎ。誰かに依存しないと生きられないタイプね。
でもこの娘の仕打ち・・あれは酷い。彼女自身辛かったのだろうけど。
それまで献身的な娘だった反動もあったのだろうけど。

コレは子供を持って初めてその理不尽さを思い知るだろうな・・
合わない母娘は悲惨よね。
ジュリエッタ自身も長く疎遠の実家に子供が出来て始めて帰郷しようと思ったわけだし、母親の気持ちを考えられるようになったのだろうし。
父親の死の真相が知りたくて、こっそり調べる気持ちは解る。
誰かを責めたい気持ちも。

私も母とは合わないし。だからと言って愛情が無い訳ではないけれど。


エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(原題 EVERYBODY WANTS SOME!! )

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ファントム・フィルム
監督 /脚本 リチャード・リンクレイター
キャスト
Jake /ブレイク・ジェナー
Beverly/ ゾーイ・ドゥイッチ
McReynolds /タイラー・ホークリン

滅茶苦茶しょうも無い連中です。
でも80年代頭だったらあんなものなのかなぁ。
強豪大学野球部の選手たち。そんな凄い人たちには到底見えない。
自分のチームメイトが皆あんなだったら嫌だなぁ。違うと信じたい。
でも野球が好きでplayしたら格好良いなら許す。話題が野球の事だけしか無くても私は許す。むしろ他の話はするな!と思うかも。

野球と、ライブのモッシュと、演劇と。私の身近な物が詰まっていたのですが、とても付も無く身近じゃない世界でした。
才能に恵まれ、野球が出来る幸せを噛みしめて生きて。


コンカッション(原題Concussion)

製作年 2015年
製作国 イギリス オーストラリア アメリカ
配給 キネマ旬報DD(提供 ソニー・ピクチャーズ)
監督 ピーター・ランデスマン
脚本 ピーター・ランデスマン 、 ジャンヌ・マリー・ラスカス
キャスト
ベネット・オマル/ ウィル・スミス
ジュリアン・バイレス /アレック・ボールドウィン
シリル・ウチェット/ アルバート・ブルックス
マイク・ウェブスター /デヴィッド・モース
スティーヴ・デコスキー /エディ・マーサン
プレマ・ムティソ/ ググ・バサ=ロー
ロジャー・グッデル/ ルーク・ウィルソン

検視官物の話は色々有りますが、このドクターも良いなぁ‥どうせ検察されるなら、こういう人が良いわよね。と思わせる。

そんなナイジェリアからの移民の医師を、Will Smithがこんなに演技上手かったっけ?と思うくらい見事に演じている。
いつもはオシャレでスマートなかれがたどたどしい英語で朴訥なアフリカ系黒人に見える。

そして良心のある医師たちと共に大企業NFLと戦う。
スポーツに怪我は付き物だし、あれだけ激しいスポーツなら後遺症の可能性は十分考えられるはず。
だけどその可能性を否定され、使い捨てされ、奇行に走り、生きる道を自ら閉ざすしかないスター選手たちは哀し過ぎる。

コレは単館だけじゃなくもっと大きく取り上げて欲しい映画ですねぇ。

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