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まりんの「徒然日記」

ふりぃのかうんた
ふりぃのかうんた

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2016-06-10 マネーモンスター(原題 MONEY MONSTER) と 植物図鑑 運命の恋、ひろいました
2016-06-09 ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(原題 A ROYAL NIGHT OUT)
2016-06-04 サウスポー(原題 SOUTHPAW)と BEST OF THE冠ライブ
2016-06-01 デッドプール(原題 DEADPOOL) と エンド・オブ・キングダム(原題 LONDON HAS FALLEN) と スノーホワイト/氷の王国(原題 THE HUNTSMAN WINTER'S WAR)
2016-05-31 2016年5月にスクリーンで見た映画
2016-05-31 神様メール(原題 LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT) と 素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(原題 DE SURPRISE)
2016-05-26 君がくれたグッドライフ(原題 HIN UND WEG)
2016-05-23 海よりもまだ深く
2016-05-22 殿、利息でござる!
2016-05-19 アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち(原題 THE EICHMANN SHOW) と ヘイル、シーザー!(原題 HAIL, CAESAR!) と 心霊ドクターと消された記憶(原題 BACKTRACK)


2016-06-10 マネーモンスター(原題 MONEY MONSTER) と 植物図鑑 運命の恋、ひろいました

イクスピアリで2本
『マネーモンスター(原題 MONEY MONSTER)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 ジョディ・フォスター
脚本 ジェイミー・リンデン 、 アラン・ディフィオーレ 、 ジム・カウフ
キャスト
リー・ゲイツ/ジョージ・クルーニー
パティ/ジュリア・ロバーツ
カイル/ジャック・オコンネル

私はマスコミが嫌いなので、TVは見ません・・・と言っても中々信用されないのだけれど。見ないと言うより所有して来なかったのね。
批判しながら見ている人には言う資格はないと思うのよ?批判するために見るでしょ?と言う頭で見る人に合わせて制作しているのでしょ?
なので、カイルも、勝手に信用して損をして、逆恨みだわ・・と思うのね。
彼女の言う通り、単純お馬鹿なのだと思う。
でも彼の真直ぐさは嫌いじゃない。
むしろ口先だけのリーの方が嫌ね。その口先で今回の災いを招き、思い知った。
瀕死のティンカーベルを救ける為に「妖精を信じる?」とピーターパンが読者に、視聴者に、問いかける、あの有名なシーンみたい。私大好きです。
もしくは「ドラゴンボール」の元気球?そんないいシーンで。

でもその口先は無駄では無かった。場を繋ぐのは彼の唯一の特技かな?

知識の無い口先だけで聴衆を躍らす馬鹿と乗せられて逆恨みした馬鹿と。それらを使ってちゃんと番組に作り上げる敏腕プロデューサーの凄い。
最後まで付き合ったカメラマンや走り回るスタッフたちも凄い。
そしてそれが思いがけない裏をあぶり出した。

一度の失敗で人生は終わらない。それは確かかもしれない。
彼がしたことが何を産んだのか・・

番組が終わり、ショーの終わりを見届け、ゲームに戻って行く青年が象徴的。あのカットは上手いな。

でも、誰かの心に何かを残せたらいいね・・

Jack O'ConnellはAnton・Yelchin似のハンサムガイね。


『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』

製作年 2016年
製作国 日本
配給 松竹
監督 三木康一郎
脚本 渡辺千穂
原作 有川浩
キャスト
樹/岩田剛典
さやか/高畑充希

有川浩さんの描く物語が大好きです。キュンキュンしますよね。
勿論コレの原作も好きな作品の一つです。
好きな原作の映画化を見るのは勇気がいるのですが・・

この作品は他の作品の出会いや展開に比べたらファンタジーですよね。
実際には有り得ないと言うか・・ファンタジー作品の中の普通のカップルよりもファンタジーだわ。

でもこの作品は、自然の中からの四季を感じにくい都会で、季節を感じさせてくれる。
山菜や野草は父が教えてくれた。春になると家族皆で山にピクニックに行って、沢山の山菜や野草を取って来たな〜と懐かしく思い出す。
フキ味噌とか、大好き。春の楽しみよね。のびるも大好き。
本を読んで想像した料理が、形で見られるのは楽しい。
削られた惜しいエピソードもあるけど。

画面的にしょうがないのでしょうが、ルックス重視過ぎですよねぇ・・
さやかはごく普通の・・と言う割に可愛すぎだし、樹は今時の男の子過ぎだし。

この樹より、根気良く見守っていた職場の先輩の方が私好きかも。

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2016-06-09 ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(原題 A ROYAL NIGHT OUT)

今日も盛りだくさんな1日でした。
朝、‪‎劇団新感線‪‎舞台‪‎vbb‬ の一公演一緒に行く予定のジャニーズ好き友人に会いチケットの受け渡し。
その後、豊洲でお世話になっている前職場の元同僚と一緒に‪舞浜に移動。
ランドに行く彼女と別れて‪‎ikspiariへ。‪映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(原題 A ROYAL NIGHT OUT)』鑑賞

製作年 2015年
製作国 イギリス
配給 ギャガ
監督 ジュリアン・ジャロルド
脚本 トレヴァー・デ・シルヴァ 、 ケヴィン・フッド
キャスト
エリザベス王女/サラ・ガドン
マーガレット/ベル・パウリー
王妃エリザベス/エミリー・ワトソン
国王ジョージ6世/ルパート・エヴェレット
ジャック/ジャック・レイナー

エリザベス王女、可憐です。そして気品に満ちている。
吃音のジョージ6世の家族は温かいですね。兄が王位を放棄した為に被った運命なのに。
立派です。

庶民の気持ちを知ろうとする王は王としては気弱かもしれないですけど、良い王ですよね。

個人的には娼館の主の王家への忠誠心が好きですね。そして自分の抱える女の子たちを商売道具とは言え、大事にしている感が、日本の置屋の主人みたいで好きですね。

あんなどたばたの中で無事におさまり過ぎでは有りますが、楽しかったです。


その後、別の前職場の元同僚たちと待ち合わせてビュッフェ‪‎lunch‬ 。
その途中、その席でイヤフォンつけさせて貰って‪‎冠徹弥さんがゲストの‪ラジオをひたすら聴く。
ラジオを聴く習慣もTVを見る習慣と同じくらい皆無なの。
でも楽しいのね。
一生懸命‪‎tweetしながら。
いきなり名前呼ばれて質問読まれたからびっくり。その後は、lunchの席で皆からの質問大会でしたけどね。
いつから‪‎日本人?‬ ‪ヘビーメタル⁉︎ ‪‎コンタクトレンズ? ‪#マツエク?
‪ヘアスタイルも‪ファッションも。突っ込まれまくり。
私の好きなタイプを聞かれたら、そうね。冠さんじゃない。でも‪‎惚れちゃったら仕方ないもの。
でも、きっかけや、ファンから惚れるまでの話、いただいた男前の言葉を聞かせたら、それは‪‎惚れるわ‬! と納得していただけました。
そんな素敵な人なんですよ?
そして皆と別れて‪‎幕張‪‎qvcマリンフィールドで‪‎阪神タイガースの‪‎野球観戦。‬
帰りは‪‎sowhat冠徹弥さんの「一発かましたれ」を聴きながら。タイガースの選手達に聞かせたい…
盛りだくさんで疲れたけど、楽しかったわ♪

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2016-06-04 サウスポー(原題 SOUTHPAW)と BEST OF THE冠ライブ

イクスピアリで『サウスポー(原題 SOUTHPAW)』鑑賞

製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ポニーキャニオン
監督 アントワン・フークア
脚本 カート・サッター
キャスト
ビリー・ホープ/ジェイク・ギレンホール
ティック・ウィルズ/フォレスト・ウィテカー
ナオミ・ハリス/ナオミ・ハリス
ジョーダン・メインズ/カーティス“50セント”ジャクソン
レイラ・ホープ/ウーナ・ローレンス
モーリーン・ホープ/レイチェル・マクアダムス

結構早い段階で泣かされました。
戦う意外ダメダメなビリー・ホープ。モーリーンが全てだったのね。
彼女が12歳の時に出会ってからずっとお互いがかけがえの無い存在だった二人の歴史を感じました。

良く有る展開だし、お約束だし、先は読めるけど、それでも泣きますね。

そして格闘技は見ていて辛い。痛そうで・・ちゃんと見つめて支えてきたモーリーンは立派だわ。
そして目を反らさないレイラも。
見習わないとな・・

その後、サロンでメイクして貰って新宿Zirco TokyoでBEST OF THE冠アルバム「肉」発売記念視聴ライブ。
最高に楽しかった〜格好良かった〜〜

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2016-06-01 デッドプール(原題 DEADPOOL) と エンド・オブ・キングダム(原題 LONDON HAS FALLEN) と スノーホワイト/氷の王国(原題 THE HUNTSMAN WINTER'S WAR)

イクスピアリで3本。『デッドプール(原題 DEADPOOL)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
監督 ティム・ミラー
脚本 レット・リース 、 ポール・ワーニック
キャスト
デッドプール=ウェイド・ウィルソン /ライアン・レイノルズ
ヴァネッサ/モリーナ・バッカリン
エイジャックス/エド・スクライン

取りあえず、X-MEN、この路線で大丈夫なの?・・・と心配になりますね。
無責任と言いながら、彼の原動力は愛よね。確かに破天荒ですけど。
そして品は無いですけど。
でもね、『神様メール』的に言うと彼の心の音楽はワムなのよ。それがロマンティックでちょっとやられた。
それに、色々な映画やキャラや俳優がネタにされていて、 その辺は映画好きには楽しいに決まっているじゃない?
最後の最後までね。

子供には見せられないヒーロー物ね。

『エンド・オブ・キングダム(原題 LONDON HAS FALLEN)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ=イギリス=ブルガリア
配給 ショウゲート(提供 クロックワークス=博報堂DY ミュージック&ピクチャーズ)
監督 ババク・ナジャフィ
脚本 クレイトン・ローゼンバーガー 、 ケイトリン・ベネディクト 、 クリスチャン・ガデガスト 、 チャド・セント・ジョン
キャスト
マイク・バニング /ジェラルド・バトラー
ベンジャミン・アッシャー/ アーロン・エッカート
トランブル副大統領 /モーガン・フリーマン
リン・ジェイコブス /アンジェラ・バセット
エドワード・クレッグ /ロバート・フォスター
アーミル・バルカウィ/ アロン・アブトゥブール

Gerard Butlerは過去に何度かお会いしているのですが、若い頃のインテリでワイルドな姿が好きでした。
すっかりマッチョなおじさんになりましたよね。
同じくマッチョな強面役が多くなったTom Hardyといやいやダンスを踊っていたチンピラ役が懐かしい。

ここまで大がかりなテロが成功しちゃって世界情勢的にただで済むとは思えないのだけれど・・
そして歴史的建造物の数々の崩壊は辛すぎるけど・・

アメリカ万歳な展開では有りますが、こう言う頼もしくて単純明快に突き進むGerryも悪くないかもね。

『スノーホワイト/氷の王国(原題 THE HUNTSMAN WINTER'S WAR)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 セドリック・ニコラス=トロイヤン
脚本 エヴァン・スピリオトポウロス 、 クレイグ・メイジン
キャスト
エリック/クリス・ヘムズワース
ラヴェンナ/シャーリーズ・セロン
フレイヤ/エミリー・ブラント
サラ/ジェシカ・チャステイン

困ったお姉さんですね。
妹を可愛がっているようで、やっぱり自分が一番なのね。

Charlize Theronは本当に綺麗で実力派ですし、Jessica Chastainは個性的で今ノッテいる女優で、見応え有りますが、何と言っても私はEmily Bluntが好きです。
彼女も中々個性的ですけど。美しい女性陣にうっとりする映画です。
森の動物やゴブリンも凝っていて個性的で好きです♪

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2016-05-31 2016年5月にスクリーンで見た映画

2016年5月にスクリーンで見た映画は14本でした。

 神様メール(原題 LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT)
 素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(原題 DE SURPRISE)
○シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(原題 CAPTAIN AMEICA:CIVIL WAR)2回目
○君がくれたグッドライフ(原題 HIN UND WEG)
○海よりもまだ深く
◎殿、利息でござる!
○アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち(原題 THE EICHMANN SHOW)
 ヘイル、シーザー!(原題 HAIL, CAESAR!)
 心霊ドクターと消された記憶(原題 BACKTRACK)
 マクベス(原題 MACBETH)
 さざなみ(原題 45 YEARS)
○モヒカン故郷に帰る
☆ゲキ×シネ 蛮幽鬼
 追憶の森(原題 THE SEA OF TREES)

私にしては珍しく邦画を良く見ました。そして中々良い作品でした。
後は野球観戦も沢山行けたし、美術展、東京蚤の市、飲み会、マツエク、ヘアサロン、そして何より、THE冠のライブにも行けたし、充実した月でした。

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2016-05-31 神様メール(原題 LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT) と 素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(原題 DE SURPRISE)

『神様メール(原題 LE TOUT NOUVEAU TESTAMENT)』

製作年 2015年
製作国 フランス=ベルギー=ルクセンブルク
配給 アスミック・エース
監督/脚本 ジャコ・ヴァン・ドルマル
キャスト
エア/ピリ・グロワーヌ
神様/ブノワ・ポールヴールド
女神/ヨランド・モロー

兎に角、Pili Groyneが演じる神様の娘エアが可愛いです。
出口のないブリュッセルのアパートで物的不自由はないけれど、だらしなくて暴力的で悪趣味な父親を嫌悪しながら生きている。
反抗してするどぎついメイク姿も、兄JCの跡を継いで使途を集めて世界を救おうと頑張る姿も可愛いけれど、ファンシーに変化を遂げた空を見上げて「ママだ!」と叫んだ時のママが大好きな幼い女の子の顔が兎に角可愛いの。
そしてJCとエアって奇跡を起こす二人の子供を産んだママは只者では無いはず・・と思った通り?なのか偶然なのか?
でもそんなママも可愛いです。野球好きって所も◎♪

余命を知った人々がどうなるのか・・馬鹿も居るし奇行に走る人も居ますけど、変わらず過ごそうとする人や諦めていたことにチャレンジしたり・・悪くない展開。
比較的皆さん楽天的に自体と運命を受け入れていて、微笑ましい。

人間は皆心に音楽を持っていて、エアはそれを聞けるのだけれど、出会った人たちの音楽は皆素敵で。
有名なクラシック音楽だったり歌謡曲だったりするのだけれど、聞いたエアが伝える時に添える言葉が素敵なのね。
本当に慈愛に満ちた平等な心を持った娘なの。

とても可愛らしいのですけど、決してお子様向けでは無いので、お気を付け下さい。


『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(原題 DE SURPRISE)』

製作年 2015年
製作国 オランダ
配給 松竹
監督 マイケ・ファン・ディム
キャスト
ヤーコブ/イェルーン・ファン・コーニングスブリュッヘ
アンネ/ジョルジナ・フェルバーン
ムラー/ヤン・デクレール
代理店の社長/ヘンリー・グッドマン

まずヤーコブのお金持ちっぷりに驚愕とします。
敷地の広さ。王宮のような部屋の調度品のセンス。統率の取れた沢山の使用人。クラシックカーのコレクション。

これは最近注目を浴びている安楽死の新バージョンでしょうか。
苦しまずにベッドで家族や友人に見守られながら…では無くアクティブにそれと知られず人生の舞台から消える。良いかも。信頼して任せられるなら。

Jeroen van Koningsbruggeはコメディアンだそうですが、感情を持たないでも冷たくはない、ヤーコブを無表情に演じていて、素晴らしい。
サプライズの仕掛けが巧妙で上手い。
更に最後のムラーのチョイスが泣かせるわ…

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2016-05-26 君がくれたグッドライフ(原題 HIN UND WEG)

銀座でマツエクした後ヒューマントラスト有楽町で『君がくれたグッドライフ(原題 HIN UND WEG)』


製作年 2014年
製作国 ドイツ
配給 ショウゲート
監督 クリスチアン・チューベルト
脚本 アリアーネ・シュレーダー
キャスト
ハンネス/フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
キキ/ユリア・コーシッツ
ミヒャエル/ユルゲン・フォーゲル
ザビーネ/ミリアム・シュタイン
フィン/フォルカー・ブルッフ
マライケ/ヴィクトリア・マイヤー
ドミ/ヨハネス・アルマイヤー
イレーネ/ハンネローレ・エルスナー

毎年自転車で旅をする仲間たち。素敵だな。変わらない仲間って感じで。
でも、今回のベルギーへの旅はいつもと意味が違う。
尊厳死への旅。
死に向かう時、一緒に居て欲しい仲間。死を選ぶことを哀しみながらきっと理解してくれる。自分を決して忘れないでいてくれる・・と言う信頼感。
世界はとてつもなく爽やかで、綺麗で。恒例の無理難題の課題をこなしていく楽しい仲間たち。

そしてそこにはやっぱり音楽がある。選曲は微妙でも。

ALS(=筋萎縮性側索硬化症)はここ数年取り上げられる回数が増えた気がする。
子供の頃読んだ小説にあって、凄くトラウマになった病気。
絶望的に感じた。それでも寝たきりになり途方もない時間を掛けて眼球の動きだけで意志を伝えて生き永らえようとする人も居る。
でもそれを望まない人を責められるだろうか?尊厳死は唯一の救いなのだと思う。
それが有るから、ぎりぎりまで頑張れるかもしれない。動ける内に・・と死を選ぶかもしれない。どうせいつか逝くのだから。
私でも尊厳死を選ぶ。
家族と仲間に囲まれて、それぞれに言葉と何かを残して、自分の葬儀の希望を述べて眠るように逝く。

彼は逝くけど、残される人たちにはその後の人生が有って。それぞれ問題を抱えているけどきっとこの旅は彼らの人生も愛おしい物に変えたと思う。
その人生も丁寧に描いて居る。

じわりじわりと涙が浮かぶ。笑わせながらも。そんな映画。

その後神宮で野球観戦。

先頭 表紙

2016-05-23 海よりもまだ深く

海よりもまだ深く

製作年 2016年
製作国 日本
配給 ギャガ
監督/脚本 是枝裕和
キャスト
篠田良多/阿部寛
白石響子/真木よう子
小林聡美/中島千奈津
山辺康一郎/リリー・フランキー
町田健斗/池松壮亮
白石真悟/吉澤太陽
仁井田満/橋爪功
篠田淑子/樹木希林

元々邦画はあまり見ないのですが、阿部寛氏の出演作は比較的見ているかな。
ベィビィブラザーが阿部ちゃんファンだから。これも彼と2人で見に行きました。
物語のメインも二組の母子でしたね。
この監督の『歩いても 歩いても』が好きなのよね。
描いて居る世代が近いのかな?実家に帰ったような気分になるし、そうそう・・と頷きたくなる。
老いた母親の生態を良く解って居るわよね。
この作品もね、凄く懐かしい気分にさせる。全然違う環境だし、抱えている物も違うのに。
共感してしまう。
花も実も生らないけれど、何かの役には立って居る・・等々お母さんの名セリフが多くて、深い。

なりたかった自分に成れているか‥?
子供のこの問いは中々痛い。
どうしてこうなっちゃったんだろう・・こんなはずじゃ無かったのに・・
そんな事を呟く大人ばかり。
そして、少年はあんたみたいな大人にはならない!って言うの。
でもねぇ、なっちゃうのよ。親には嫌な所が似て来るし、人生上手く行かないし。理不尽だし。
最初から不幸になる為に結婚する訳じゃ無いのに、いつの間にか相手は人生で一番嫌いな人間になっている。
どうして?

でもお母さんは苦労させながら添い遂げたのよね。忍耐力が無くなったのか・・
妻の忍耐と夫の見栄の上で成り立つ結婚の存在意義が薄れたのかもね。

でもせっかく離婚できたのに、再婚したいんだ?
あんなに未練たらたらで付きまとわれて、親戚付き合いも切り離し切れないのに。そりゃあ、親戚やお義母さんは嫌な人たちじゃないのだろうし、そこは私も同じだけど。
私はもう二度とごめんだわ。誰かの所有物になるのは。一度失敗して、息子が居るのにもう一度結婚したいって、凄いバイタリティー。
しかもあの男と。
四球選んで出塁しようとする真悟くんにHRを狙えと言う。あの神経。
誰もがHRバッターに成れる訳じゃ無い。それが理解できないタイプでしょ。
出来ないのは怠け者だからだ‥努力が足りない・・とか言い出しそうよ。
野球に必要なのはHRバッターだけじゃない。そりゃあ頼もしいし、盛り上がるけど。
HRバッターの前にランナーが居なくちゃとれる点数はいつだって1点なのよ。
それより、ボールを見極める選球眼や際どいボールをファールにして粘る方法や審判を味方に付けるバッティングフォームを一緒に模索してくれる人が良い。
大振りしてHRを狙うよりも、出塁する方法をいくつも持っている打者の方が私は好き。
人生にはそういう人も必要だ。彼らが出塁して塁を埋めてからのHRなら4点なのよ。

あの相手を嫌なやつと描く手法としては、私には凄くはまったわ。
そして味方も欺いて、過去の全打席をフリに使ってここぞという時に長打を放つ・・そんな選手になりたいものだ。

そんなに上手く行かないのが人生だけど、そう思って生きることが大事・・というのなら、可愛い息子にそんな逆転劇を見せてあげて欲しいものです。
そんな描き方をしないのもハリウッド娯楽大作とは違った良い所なんですけどね。

先頭 表紙

2016-05-22 殿、利息でござる!

『殿、利息でござる!』

製作年 2016年
製作国 日本
配給 松竹
監督 中村義洋
脚本 中村義洋 、 鈴木謙一
原作 磯田道史
キャスト
穀田屋十三郎/ 阿部サダヲ
菅原屋篤平治/ 瑛太
浅野屋甚内/ 妻夫木聡
とき/ 竹内結子
遠藤幾右衛門/ 寺脇康文
穀田屋十兵衛 /きたろう
千坂仲内 /千葉雄大
早坂屋新四郎/ 橋本一郎
穀田屋善八/ 中本賢
遠藤寿内/ 西村雅彦
なつ/ 山本舞香
加代/ 岩田華怜
穀田屋音右衛門 /重岡大毅
萱場杢/ 松田龍平
きよ/ 草笛光子
先代・浅野屋甚内十三郎/ 山崎努
橋本権右衛門/ 堀部圭亮
伊達重村/ 羽生結弦

この作品、funnyなイメージで宣伝していますが、泣かせる映画です。
江戸中期と言うことで年号は解らないのですが、8代将軍となった徳川吉宗の頃と考えたら合点がいきます。
米価の下落で旗本・御家人が困窮した時代。
米価の安定を図り節約を進めた為百姓一揆や打ちこわしが多く起きた時代。
足高の制を積極的に取り入れようとした時代だからこそ大肝煎が武士にもなれたのでしょう。

お役目を割り振られ、それを自分たちで賄うと言うのは常識で、それはかなりの負担で各藩何とか役目から逃れようと必死で画策する・・と言うのは良く物語にも書かれています。
各藩の知恵の出しどころ、腕の見せ所。何とかやり切る為に皆知恵を絞っていたのですから、こういう下からの申し出は実は嬉しかった筈なのです。
困窮故に各地に特色や名産物が産まれたんです。

そう言う歴史的背景はさておき、面白いです。
思いついた知恵者と、実行力のある仲間のお陰で動き出した策。
それを聞いて、その想いに次々と人が動かされていく単純明快さ。
そんな皆さんが格好良いなぁ。
こういう格好良い生き方が出来る江戸時代はやっぱり素敵です。

でも私結構超が付く俗物の両替屋さん好きです。俗物のままのようで、ちゃんと変わって行く辺り。
良い人ぶって腹黒いよりずっと良い。

ただの策略を深く、1ステップ上に引き上げる穀田屋十三郎、浅野屋甚内兄弟の確執と先代の思い。
弟家族や奉公人誰もが口にせず、黙した思い。その覚悟が格好良いし、辛い思いを抱え、立派に裏表のない善人に育った兄も格好良い。

で、唯一の壁になるかと思われた松田龍平さん演じる冷血漢萱場杢。
彼が、また良いのよ。遠慮ない。計算高い。激せず人情に流されない。・・だけどそれ以上に、人を、物事をちゃんと見て、判断しどんな立場だろうと考えだろうと、芯があり、役に立つと思えば、ちゃんと流されず評価できる人物。
情に流される人間よりよほど頼もしい断固とした判断が出来る人。
思いを汲み、必要な物を与えられる人。
彼もまた格好良い。凄く良い人材。

彼らのような人材を持てた藩は幸せだな。

まぁ、それぞれの藩が色々工夫を凝らし貧しさを生き抜いた時代ですね。

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2016-05-19 アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち(原題 THE EICHMANN SHOW) と ヘイル、シーザー!(原題 HAIL, CAESAR!) と 心霊ドクターと消された記憶(原題 BACKTRACK)

ヒューマントラストシネマ有楽町で『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち(原題 THE EICHMANN SHOW)』

製作年 2015年
製作国 イギリス
配給 ポニーキャニオン
監督 ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
脚本 サイモン・ブロック
キャス
トミルトン・フルックマン/ マーティン・フリーマン
レオ・フルヴィッツ /アンソニー・ラパリア
ランダウ夫人/ レベッカ・フロント

私達は、多少なりともナチスが何をしたか知っている。それでも流れる証言や、死体の山や、本当に骨と皮だけの人々を見るのは衝撃的。
当時、世界の殆どの人が本当に起きた事を知らずにいる所に、自宅の居間や町のカフェでコレが流れた衝撃は相当だったと思う。
私も昔は戦争映画は苦手だった。でも、ある映画を通して、無知も無関心も罪だと知った。
辛くても目を背けても、ちゃんと知って受け止め出来る事をしないと。
たった今助けを求めている誰かを、助けられる機会を自分で潰すことになる。

裁判に関わったそれぞれの人たちにきっと危険や戦いが有ったのだと思う。
撮って居る彼らも、見ている私たちも辛いけどそのお蔭で、私たちは今、無知で居なくて済んでいる。

アドルフ・アイヒマンに、人間的反応を求め、それを写したかった監督。
誰もが、彼になり得ると証明したかったのね。

TOHOシネマズシャンテで『ヘイル、シーザー!(原題 HAIL, CAESAR!)』

製作年 2016年
製作国 アメリカ イギリス
配給 東宝東和
監督 /脚本 ジョエル・コーエン 、 イーサン・コーエン
キャスト
エディ/ジョシュ・ブローリン
ウィットロック/ジョージ・クルーニー
アクション俳優/アルデン・エーレンライク
監督/レイフ・ファインズ
ジョー/ジョナ・ヒル
若手女優/スカーレット・ヨハンソン
記者・ティルダ・スウィントン
ミュージカルスター/チャニング・テイタム

この映画の何が凄いって、俳優たちが演じる俳優。
Scarlett Johanssonが演じる女優は清純派なのに、素は品が無い。話し方とか、今までに無い役だと思うわ。Channing Tatumの歌って踊れるミュージカルスターっぷりも笑えるし、Alden Ehrenreichの演技の下手さ加減と田舎臭さの演技が凄い!上手いの。
個人的には、映画界とは関係ないですが、Jonah Hillの役が好きです。
何だかんだ言って、やっぱり映画界が好きな所も好きですよ。

新宿に移動して角川シネマで『心霊ドクターと消された記憶(原題 BACKTRACK)』

製作年 2015年
製作国 オーストラリア
配給 プレシディオ
監督/脚本 マイケル・ペトローニ
キャスト
ピーター・バウアー/ エイドリアン・ブロディ
ダンカン・スチュワード/ サム・ニール
エリザベス・ヴァレンタイン/ クロエ・ベイリス
ウィリアム・バウアー /ジョージ・シェブソフ
バーバラ・ヘニング/ ロビン・マクリーヴィー

どうしてピーターの前に現れたのか・・
娘が橋渡しをしたと言うことかな。
本当なら恨む相手が違うものね。
バリーが可哀想ですよ。真実を知らないままで・・

時々怖いです。パパをそんな目に遭わせなくても・・と思います。
でも、よそ子は怖いけど、自分の子には会いたい。そう言う物かな・・

だからこそ、最後のあの人の行動が、どういう性癖の持ち主でもそうするかしら?と言う疑問が残りました。

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