看護師の娘は月4回程、夜勤をする。
夜勤入りの日は午後2時半頃家を出て、翌日の午前(大体10時過ぎる)帰宅し、その翌日はお休みになる。
娘は外出時、2時間以上前から用意をして且つ目的地には早めに到着するようにする性格なので、職場も拘束時間よりずっと多く居るのだと思う。
いつだったか、友達との電話会話で「(仕事は)率先してする、先を読むようにしている、たとえば……」とか言っているのを聞いてしまい、
他人が聞けば「仕事人の鏡」みたいに聞こえるかもしれないことが、
母である私には、心配の種になってしまった。
それが、ストレスの原因のひとつであることを本人は理解しているのだろうか。
(ストレスにならないのなら◎ですよ)
「夜勤をするとよく眠れない、ずっと気分が悪い」とこぼしている傍で
母は黙って居るだけ。
何か言うと「うるさい」と応えるから。
職業の責任感からなのか何なのか、医療関係本(毎月買うので相当量)を片時も離さず、合間にDVDフランス映画を観、後は(本好きの私が手に取ることのないような)本を買ってきて読んでいる。
例:三島由紀夫、太宰治、岡林信康とか、そんなやつ。
よって、親子の会話がとても少ない。
母としては「今日の出来事」とか、「他愛の無い事」とか話したいのに。
よって、猫に話かけるばかり。
娘は子供の頃は、姉とゲームとレゴばかりしていた。
(特にレゴは姉が好きで二人で中学校になっても夢中でやっていた)
理系好きに育った姉に比べて妹は、中学受験以降は全く机に向かわない子だった。
だが、私は自分が「お勉強嫌いな子」だったので特に何も言わなかった。
それが、この変わり様である。
先日TVで、ある人(女性)が寂しそうに言っていた言葉が強烈に心に残っている。
「生まれてからずっと一緒に居て、今もこんなに近くに居るのに、母と私の間には(理解し合えないという)大きな硬い壁が有る」
……母は、その壁を毎日トントン叩いています。
それだけでも、知って欲しいです。
ただただ、平和でいて欲しい。
それと、もひとつ。
いつだったか、
「私って憑依体質かも」とぼそっと言ったことがあって。
人を見送ることが多い職業なので、それも
何だか心配なのです…。 |