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ポロのお話の部屋

作曲家とむりんせんせいの助手で、猫の星のポロが繰り広げるファンタジーワールドです。
ぜひ、感想をお願いしますね。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2020-06-22 恒例メンテナンス書き込み2020
2019-06-22 メンテナンス書き込み
2018-06-20 メンテナンス書き込み
2017-06-25 メンテナンス書き込み
2016-06-20 恒例 メンテナンス書き込み
2015-07-07 またまたメンテナンス書き込み
2014-07-07 メンテナンス書き込み
2013-07-19 メンテナンス書き込み
2012-07-19 ポロプロジェクト3提供 お話の森 没原稿シリーズ3 海の商売 その1
2012-07-19 ポロプロジェクト3提供 お話の森 没原稿シリーズ3 海の商売 その2


2020-06-22 恒例メンテナンス書き込み2020

 やあ、みんな!
 変異したコロナウィルスなんて誰が予想しただろうね。
 
 ポロちゃんの代理

つっこみ 先頭 表紙

2019-06-22 メンテナンス書き込み

 今年もメンテナンス書き込みだけで、ゴメなさい。

 ポロ

つっこみ 先頭 表紙

2018-06-20 メンテナンス書き込み

恒例、メンテナンス書き込みです。

つっこみ 先頭 表紙

2017-06-25 メンテナンス書き込み

恒例 メンテナンス書き込みです。

つっこみ 先頭 表紙

2016-06-20 恒例 メンテナンス書き込み

またまたメンテナンス書き込みです。

つっこみ 先頭 表紙

34OyKB / Barnypok ( 2017-01-04 05:39 )

2015-07-07 またまたメンテナンス書き込み

メンテナンス書き込みでごめんなさい。
未完のまま残されているポロちゃんのお話を、いつかアップロードしたいと思っています。

ポロのお話の部屋 管理人代理

先頭 表紙

P34Smg / Bradley ( 2015-08-13 04:43 )

2014-07-07 メンテナンス書き込み

おいでくださり、ありがとうございます。

先頭 表紙

2013-07-19 メンテナンス書き込み

1年間更新しないと検索から外れてしまうので、メンテナンスのための書き込みです。
ポロちゃんの未完成な話なども預っているので、ひょっとしたらアップロードするかも知れません。でも仕上がっていない話を読むのは、先が気になって仕方がないかも。

管理人

先頭 表紙

2012-07-19 ポロプロジェクト3提供 お話の森 没原稿シリーズ3 海の商売 その1

 
ぽん吉「ポロちゃん、台風77号が接近中だよ」
ポロ「よし、持ち場に着くんだ」

 ぴゅーわぴゅーわぴゅーわ!

 作業開始を告げるサイレンが鳴り響くと、アルゴー船団の指揮艦、第1マグロ丸のブリッジがにわかに慌ただしくなった。と言っても、自動化が進んで、この船団で働いているのはポロとぽん吉だけだけどね。うれしいなあ。ポロは仕事が大好きなんだよ。

 ポロたちは、真水を取引する企業の最大手「マグ・ウォーター・コンフィデンシャル」の社員だ。20世紀は石油やウランに価値があったけど、松戸博士の発明でエネルギー問題が解決したいま、もっとも価値があるのは真水だよ。今では石油を買おうなんていう酔狂は誰もいないけど真水は世界中が欲しがってる。だって工業化を急いだ国は、たいてい水源をよごしちゃったし、地球温暖化で雨の降らない土地が増えたしね。
 日本は広大な経済水域を持っていて、おまけにそこは台風の通り道ときてる。ポロたちは経済水域に降る雨を集めて、それを売って商売してるんだ。
 
 ポロたちは直径が1000mにもなる大損(ダイソン)社製の真空式集水装置のパラボラ・スクープを展開した。もうすぐ台風77号がこの装置の真上を通過する。台風のエネルギーを利用して駆動電力を得るので、お金がかからないのさ。

 3時間後、ポロたちは台風の雨雲を全部集水装置で吸い込み終わった。ようするに台風77号は消えちゃったってわけ。
 吸い込んだ台風は全部真水になって海底のパイプラインに送られ、クライアントであるAストラリアやCごくに届くと代金が支払われる仕組み。
 
ぽん吉「ポロちゃん、台風77号が消えたからまた海面に陽が当たって、その熱で台風78号が発生したよ」
ポロ「よし、充分発達してから通過しそうなポイントに移動だ」
ぽん吉「いま計算中だよ」
ポロ「待て、ぽん吉。業務連絡が入った」
ぽん吉「どうしたの?」
ポロ「台風78号はちょうどいいサイズだから日本に上陸させてダムに水を貯めるそうだ」
ぽん吉「それはいいね。それじゃあ79号の発生位置を予測しようよ」
ポロ「グッドアイディアだ、ぽん吉。よし松戸博士のひみつ兵器“台風シーカーZ型”を起動しよう」

 台風シーカーZ型は独立シーケンス実行型、神秘アルゴリズム依存シーケンス併用型、湿布式、寝る前1回だけの錠剤型、婦人用、ちょっと大きめなど例によっていろいろなタイプがあるけど、マグロ丸に積まれているのは「パリッとさわやかニンニクしょうゆ味」というやつさ。

ポロ「むしゃむしゃむしゃ・・」
ぽん吉「ポロちゃん、これおいしいよ。ぼく気に入った」

 ふたりの体内に入ったナノマシンがセンサーとなって、水蒸気が立ちのぼる海域を感じられるようになってきた。そしてふたりが同時に叫んだよ、とーぜんね。

「わかったぞ。あそこだ!」

 二人が指さした南方向の水平線には「パリッとさわやかニンニクしょうゆ味」の力など借りなくてもはっきりとわかる巨大な積乱雲がうずを巻き始めていたんだ。

その2へつづく

先頭 表紙

2012-07-19 ポロプロジェクト3提供 お話の森 没原稿シリーズ3 海の商売 その2

 
ぽん吉「で、でかいよ、ポロちゃん」
ポロ「いくぞ。船団全船両舷全速」

 それを聞いたマグロ丸のナビゲーションコンピュータ「空海」はお供の船6隻それぞれの2基の電磁推進機をブイブイいわせて、10時間後には台風79号のまん真ん中に突っ込んだのさ。

ポロ「よし、全てのパラボラ・スクープを展開するんだ」
ぽん吉「やめたほうがいいと思うよ」
ポロ「どうしてだ? 稼ぐチャンスじゃないか」
ぽん吉「だって、たったいま第2から第5までのマグロ丸が高波にやられて沈没しちゃったんだ」
ポロ「なんだって!」
ぽん吉「ぼくたちは台風の目にいるから気がつかないけどさ、ほかの船は暴風域のまっただ中だから、あ、今度は第6マグロ丸も沈んじゃった」
ポロ「うわ、大変だ、ポロたちクビになっちゃうよ」
ぽん吉「クビになったらさ、また納豆工場で働こうよ。僕は納豆工場の仕事好きだよ」
ポロ「ポロだって納豆工場は大好きだけど、今はマグ・ウォーター・コンフィデンシャルの社員なんだから、まずはやることをやろう。一番近い沈没船はどこ?」
ぽん吉「えっと、第3マグロ丸が20海里くらい南っていうとこかな」
ポロ「すぐに向かおう」
ぽん吉「ポロちゃん、気をつけないとこの船だってアブナイかも」
ポロ「そ、そだ。やっぱりやめよう」
ぽん吉「大丈夫、僕が手動で操船するよ。クビになりたくないもん」

 ポロたちを乗せた第1マグロ丸は南に向けて航走を始めた。そして40分。
 ところが激しい雨と風がマグロ丸の行く手を拒み始めたんだ。

ぽん吉「正面に何かいるよ」

 ポロが双眼鏡を覗くと、誰かが溺れて助けを求めているじゃないか。

ポロ「大変だ、人が溺れてる。救命浮輪射出用意」
ぽん吉「今やるよ。ぶつかると危ないから、3メートルくらい手前に落ちるようにセットするね」
ポロ「やるじゃないか、ぽん吉」
ぽん吉「まかせてよ、発射!」

 しゅばん!

 救命浮輪は回転しながらUFOのように飛んでいったわけさ。

 ぼこ!

ぽん吉「あ゛〜〜〜〜〜! 溺れてる人にぶつかっちゃった、追い風を計算に入れなかったんだ〜」
ポロ「わ、叱られちゃうよ、逃げよう」
ぽん吉「なに言ってるんだよ〜。僕達、あの人を助けなくちゃ」
ポロ「そ、そ、そだ。ポロは正義の味方だった、叱られたっていいから行くぞ」
ぽん吉「それでこそポロちゃんだよ」

「ったく、なんて余計なことしてくれたんだい。このあんぽんたん! あたしが溺れるわけないだろ!」

 なんと助け上げた人は、海の女神さまだと自己紹介したんだ。

その3へつづく

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