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口車大王「旅のおもひで」

 
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目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-05-20 [波蘭昔話]ポーランドの通信事情
2002-05-13 アイルランド海軍 L. E. NIAMH & 練習艦かしま & 南極観測船しらせ
2002-05-10 晩秋のオスロへ その17 最終回 いざ日本へ、クレジットカードのトラブルつき
2002-02-12 晩秋のオスロへ その16 Do you play cards? - ヨーロッパ流割り勘の流儀
2002-02-11 晩秋のオスロへ その15 またまた路面電車、フログネル公園へ
2002-02-11 晩秋のオスロへ その14 ノルウェーの民族衣装 − 歓迎パーティー
2002-02-04 晩秋のオスロへ その13 路面電車
2002-01-02 晩秋のオスロへ その12 通り雨、そして二重の虹
2001-12-17 晩秋のオスロへ その11 ムンク美術館
2001-12-02 晩秋のオスロへ その10 オスロ大学植物園


2002-05-20 [波蘭昔話]ポーランドの通信事情


 じつに久しぶりの、ポーランドの昔話です。


 今やワルシャワクラコフの街の風景を、インターネットを通して日本の自宅から見ることができます。そして、口車が7か月暮らしたPLOCKの街の様子や天気がわかり、泊まっていたホテルに、日本から予約ができ、E-Mailで直接連絡できます。しかも、仕事していたお客のホームページにたどり着け、ここにもE-Mailで連絡を取ることができます。

 この、現在のインターネットに慣れ親しんでいる世界しか知らなかったら、「だから、どうなの?」ということでしかないのですが、口車、本当にしみじみしてしまうのです。

 口車がいたころは、ポーランドは共産主義政権ごりごりの頃で、鉄のカーテンの彼方の国でした。ポーンランド政府としては、一般人が不必要に電話なんかかけて欲しくない。ましてや、海外、特に西側と電話なんてとんでもない時代です。ワルシャワの街中にも、公衆電話なんてほとんどありませんでした。

 こんな状況で日本に電話しようなんて言ったら、もう大変。日本からの電話はすぐにつながるのに、ポーランドから日本に電話しようとすると、電話を申し込んでから、5時間またされます。申し込んだ本人が申し込んだことを忘れてしまったようなころになって、突然ホテルのフロントから電話がつながったと連絡が来る。しかも、しゃりしゃりとノイズが乗っている。盗聴されていることは、明らかです。

 当時のこんな状況を知っているだけに、鉄のカーテンがなくなったことの意味、インターネットという技術がオープンになって世界中に行き渡ったことの意味を、噛みしめるのです。

 本当に、隔世の感です。

先頭 表紙

平和で自由はいいよー。「うちの電話」とは中国での話ですか?しゃりしゃりずっとノイズがするようなら、間違いなく盗聴されていますね。接続不良だったらノイズが乗ったり乗らなかったりです。 / 口車大王2号 ( 2002-05-20 20:41 )
う〜む、今の世はつくづく平和なんですね〜。そういえばうちの電話も原因不明のノイズが…も、もしや…(^^; / でじかめ ( 2002-05-20 02:27 )

2002-05-13 アイルランド海軍 L. E. NIAMH & 練習艦かしま & 南極観測船しらせ


 去る4月13日、晴海埠頭で初めて日本にやってきたアイルランド海軍の軍艦の公開があったので行ってきました。船の前では、海上自衛隊の渉外担当の女性自衛官が案内をしていました。アイルランド海軍の軍艦がアジアまで航海したのは、初めてだそうです。船の名前はL. E. ニーム、主たる任務は沿岸警備で、アイルランド海軍自体、日本では海上保安庁が行っている任務が、そのほとんどです。国対国というよりは、漁業の違法操業、麻薬や覚せい剤の取引、密入国に対する警備がほとんどなんですな。ニームのトン数も日本の巡視船並です。今回はニームの就航記念ということで、日本までやって来たそうです。

L. E. NIAMH
IRISH NAVY
TYPE: Offshore Patrol Vessel
LENGTH: 78.84m
DISPLACE-MENT: 1548 tonnes
MAX SPEED: 23 kts
HOME PORT: Cork, Ireland

 記録によると、20世紀初頭、確か1903年だったと思うのですが、日本海軍の軍艦がアイルランドを訪れています。じつに、それ以来の表敬訪問なんですね。第一世界大戦の時に護衛艦隊として、地中海まで日本海軍の艦船が行っているのですが、第一次世界大戦ではアイルランドは中立だったそうで、そのせいもあって、日本海軍はアイルランドにはこのとき立ち寄っていないようです。ちなみに、このニームだって決して大きな船ではないのですが、当時口車祖父が地中海まで乗っていった駆逐艦は600トンしかなく、ニームの半分もない小さな船でした。この、第一次世界大戦で日本海軍が地中海まで行っていたという話をすると、皆一様に驚いていましたね。

 ニームの装備、ずいぶん日本製のものも使われています。まず、ボートが搭載されているのですが、このエンジンがヤマハ。ちなみに、ニームの後部デッキには燃料の容器があり、ボートが活動するときはこの容器を海上に落として、給油のためにいちいち帰ってこなくて良いようにしています。そして、艦橋の装備にはFURUNOのモニターが。おそらく魚群探知器のたぐいだと思います。乗務員も初めて日本まできたものだから、えらく陽気でした。

 さて、この日は幸運にも、もうすぐ練習航海に出発する練習艦かしまと、前日到着したばかりの難局観測船しらせも見ることができました。しらせは、南極の基地でのゴミを積み下ろしているところでした。クール宅急便のトラックがいっぱい来ていて、南極で採取したサンプルをどんどん運んでいるのも印象的でした。考えてみれば、これがいちばん確実てっとり早いんですね。

先頭 表紙

ちなみに、しらせは自衛艦です。 / 口車大王2号 ( 2002-05-16 23:10 )
け、毛並みですか。。。馬並だったらいいな。。。 / 下ネタの口車大王2号 ( 2002-05-16 23:08 )
地中海まで行った日本海軍ーも読ませてもらいました。口車さん博学ぶりはいつものことですが毛並みいい家でもあるんですね、驚きました。 / ransyu ( 2002-05-16 20:03 )

2002-05-10 晩秋のオスロへ その17 最終回 いざ日本へ、クレジットカードのトラブルつき


 いやいや、気がついたら3か月もほったらかしていましたね。「晩秋」が「初夏」になってしまいました。オスロへの旅も最終回です。

 2001年10月5日。

 ホテルを朝チェックアウトするときにちょっとトラブル。JCBのカードを最初使ったのですが、反応なし。そこで、VISAカードを使ったのですが、後日びっくり。カードを通した3回分の金額で請求が来ました。VISAで支払ったことを示す伝票と領収書をコピーしてJCBに送付。どうも、JCBのシステムに不具合があったようです。領収書等は、やはりとっておくものです。

 さて、オスロ駅から列車に乗ってあっという間に空港到着。昨年のストックホルムの空港もそうでしたが、ここオスロもちょうど千歳空港くらいのサイズです。長く延びた通路に出発ゲートと待合室が並び、免税店があります。街中の物価は偉く高かったのですが、免税店のサーモンはまたずいぶんと安い。日本で打っているスモークサーモンの半値くらいでしょうか。

 2番目の写真ですが、オスロ空港の搭乗ゲート、壁が透明です。普通は外が見えないのですが、非常に飛行機に乗るときに開放的でした。エアラインはKLMなんですが、機内食の、まあ、おいしかったこと。大変サーモンが美味でした。

 そして、アムステルダム、スキポール空港到着。およそ30年ほど前に作られた空港で、以来基本的な建物の構造は変わっていないのですが、大変モダンで全く古さを感じさせません。ただし、だだっぴろい建物を全部徒歩で歩かなければならないのが難点ですが。端から端まで20分くらいかかります。しかしながら、中はどんどん変わっていて、たった1年前に立ち寄ったばかりなのに、新しいものがいっぱい増えていました。

 まず、"Multifoon"という、インターネット電話。公衆電話にディスプレイとキーボードがついていて、WWWにアクセスできるようになっています。例に使ってみましたが、料金は10分100円ほど。日本と変わりはありません。ただし、日本語正しく表示されません(;_;)。

 続いて、スシバー。1年前、ゴッホ美術館の中にもあってびっくりしたのですが、ついに、スキポール空港にも登場です。店員は全員日本人のようで、開店したてのようでした。今回は食してみなかったのですが、10年ほど前まではそんなにヨーロッパに浸透していなかったスシ、ついに一般的な食べ物となりました。

 そして、最後に最大の難関が待ち受けていました。

 まず、出発ゲートが遠くに変更になっていました。というか、オスロからの便の到着ゲートに近いほうに変更になっていました。はじっこの搭乗口まで来てきがつくなんて、「なんてこったい!」です。そして、目的の搭乗口に向かうと、その一角は異様に混んでいる。行きのスキポールはすんなりゲートチェックを通ったのですが、帰りはとんでもないことになりました。Dという搭乗口のその一角、全部の出発便を集めて臨時の関所を作り、チェックしています。通常そんなことないのに、まいりました。30分以上またされたでしょうか。しかも、後ろに並んだ人たちの方が、途中から増やしたゲートの方に移動してそっちの方が早いと来ている。うんざりしました。まあ、9月11日から1か月も経っていませんから、無理はないのかもしれません。

 今回の帰りの便は、隣の人と話すわけでもなく、ひたすら飲んで食って映画を見てだけでした。なんか全く記憶に残っておりません。それにしても、途中、京成線佐倉付近の車窓一面の稲穂は本当に美しい。日本を実感できる風景です。意外なところに日本の美しさがあるものです。

おしまい

先頭 表紙

なみまるさま、そんなりんごがあったなんて、知らんかった。 / 口車大王2号 ( 2002-05-12 22:36 )
こんにちは!わ〜。スキポール空港、懐かしいです。最後に行ったのは1996年ですが、子供のときにも利用していたのでとても思い出深い空港です。行き交う人が書き込みした木製の大きなリンゴがあるんですよね。大昔、自分の名前を書いたことがあったのですが、1996年当時確認した限りでは当然ながら(笑)真っ黒なリンゴになっていましたっけ。 / なみまる ( 2002-05-12 11:57 )
邪夢猫さま、初めまして。スキポールは移動手段が徒歩しかないということを除けば、非常に楽な空港ですね。ショップも、搭乗口近所にもありますし。口車、ただ今いちばん行ってみたいところのひとつが、ディジョ〜ンです。 / 口車大王2号 ( 2002-05-11 18:48 )
りぃなさま、特に海外旅行の場合、密封できる袋を用意しておいて、どんどん放り込んでいくとよいです。クレジットカードではないですが、かつて「つけ」にしてもらったものを支払ったのに「払っていない」とやられたことがあって、必ず領収書をとっておくように心がけています。 / 口車大王2号 ( 2002-05-11 18:18 )
むらりょうさま、オスロはじつに静かで落ち着いた街ですね、緑が多いし。また行ってみたいです。スキポール空港のスシバーは、本当にできたばっかりの感じでした。店員もなんか動きがぎこちないし。買ってみなかったのはうまりうまそうに見えなかったというのもあります。あと、有料のパソコンのアクセスポイントもできていました。 / 口車大王2号 ( 2002-05-11 18:14 )
雅(みやび)さま、オスロは良いです。さらに1年前のストックホルムも良かったです。ノルウェー人は日本人好きなようですし(スウェーデンもそうだったけれど)。口車、今年の9月にロンドン観光旅行を予定しております。桃の時期になったら、また連絡いたしましょう。 / 口車大王2号 ( 2002-05-11 18:07 )
スキポール空港はお気に入りの空港のひとつです。平面なので移動が楽。どこかのように何度もエレベーター―やエスカレーターに乗らなくていいのは子供づれにはとてもありがたいことです。SHOPも充実しているし、インフォメーションもわかり易い。オランダはどこへ行ってもお寿司が食べられるほどポピュラーだと聞きました。お魚がおいしいからでしょうね。 / 邪夢猫@はじめまして ( 2002-05-11 14:42 )
領収書って、以外とすぐ捨てちゃうんですよね〜。偉いです、さすがですっ。 北欧に興味があって、行ってみたいんですけど、とても参考になりそうです♪ ありがとうございまっす! / りぃな@返品したいものがあるのにぃぃ! ( 2002-05-10 12:44 )
私はちょうど3年前の今の時期(5月)にオスロに行きましたが、美しく、穏やかで、心を洗われる都市はないなって感想でした。また行きたいと思っています。しかしスキポール空港にスシバーがあるんですか。すごい。アンカレッジに立ち食い?そば屋があるのは知ってましたが。(←超まずい) / むらりょう ( 2002-05-10 10:18 )
ご無沙汰です!ずっと桃のことが気になっていました!オスロは行った事がありません。いつかロンドン勤務になることがあるから、その時に行こうと取っておいたんですけど、どうやら当分日本って感じなので、こちらで堪能させていただきます。 / 雅(みやび) ( 2002-05-10 08:07 )

2002-02-12 晩秋のオスロへ その16 Do you play cards? - ヨーロッパ流割り勘の流儀


 フログネル公園からもどってきて、オスロ最後の夜はここに登場したメンバーとステーキハウスに行きました。前々日に同じメンバーでインド料理屋に行っており、純粋ノルウェー料理というのは、ホテルの朝食と昨晩の歓迎パーティーだけでしたね、結局。鯨を食べたかったのだけれど、会議のメンバーだとちょっとやばいかな。

 日本に来たときもそうなのですが、とにかく、ヨーロッパのメンバー、皆さん牛肉が大好き。日本では「鉄板焼き行きたい!」を連呼します。価格帯を聞いて、すぐ諦めますけれど。

 ステーキハウスはアメリカ風。しかしメニューを見るとなんとなくノルウェー風が読み取れます。そんな中、口車は目ざとく「タルタルステーキ」を注文しました。そうするとウェイトレスのおねいさんからお約束の質問が帰ってきます。

 「タルタルステーキ、どんなものだかわかっていますよね?」

 タルタルステーキはノルウェーというよりはヨーロッパ全体で見受けられる料理で、口車も、ポーランドにいたときに覚えました。要するに牛又は馬のひき肉を生で食べるものです。日本には馬刺しがあるくらいですから以外と日本人には抵抗がないのですが、ヨーロッパではみなさんあまり食べません。だから念を押してくるのですね。今回はこんなもんで済みましたが、パリの時はすごかったです。4回確認されたかな。

 さて、支払いの段になって "Do you play cards?" と相成りました。実は、今回ではなくて前々日のインド料理の時にまずこう言われていたのです。口車、その時はなんのことやらわからず、"???"だったのですが、なんと皆さん、伝票の上に一斉にクレジットカードを出す。要するに、支払いの段階で各自のクレジットカードに割り勘で付けてしまおうという段取り。前々日はあいにく使えるカードを持っていなかったのですが、今回はVISAカードを用意してきました。

 そう言えば、今までヨーロッパのメンバーとこういう食事をする機会がなかなかなかったのですが、なるほど、みんなうまいこと考えている。お店がちょっと面倒くさいですけれど、まあ、顧客サービスとして考えてくれれば、日本でも流行って欲しい流儀です。

つづく

先頭 表紙

りぃなさま、口車も最初聞かれたとき、「え、トランプで遊ぶ?」と思っちまいました。だっはっは。 / 口車大王2号 ( 2002-02-20 12:07 )
カードで割り勘☆すごいな〜。どこでも、こういうシステムがあると便利なのにな・・・(ぼやーん) / りぃな@トランプで遊ぶのかと思っちゃった ( 2002-02-19 09:00 )
おとめさま、このステーキハウスはそんなに高い高級なところではないですよ。日本で言えば、フォルクスとか、すかいらーくガーデンとかそんなところですか。 / 口車大王2号 ( 2002-02-15 22:23 )
かっこいいっす!おとめも、こんな場所はディナーに行きたいっす!がんばって働く女性になるっす!(憧れ☆) / おとめ ( 2002-02-14 22:50 )
さなえもんさま、なかなかよいでしょ。お店がぶーたれたら、「ヨーロッパじゃ当たり前なのに!」とごねてみましょ。 / 口車大王2号 ( 2002-02-14 21:22 )
何だかスマート。 いい事聞いちゃったわ。 / さなえもん ( 2002-02-14 01:33 )
とんぼさま、口車も第一回目は現金で支払いました。海外旅行をする場合、カードを持っていたほうが何かと樂だし便利だし、安くつきます。 / 口車大王2号 ( 2002-02-12 23:13 )
runsyuさま、口車も初めてでした。「なるほどー」と感心してしまいました。 / 口車大王2号 ( 2002-02-12 23:12 )
ふ〜ん上手いことしますね・・・ってカード持ち歩かない私は結局現金ね。 / とんぼ ( 2002-02-12 22:49 )
カードの割り勘ですか、はじめて知りました。なるほど。 / ransyu ( 2002-02-12 20:45 )

2002-02-11 晩秋のオスロへ その15 またまた路面電車、フログネル公園へ


 10月4日、今日は会議の最後の日です。

 午後ちょっと早めに会議が終わったので、いったん宿泊先のホテルへ戻り、昨日教えてもらったフログネル公園へ行ってみることにしました。ホテルの近くから路面電車に乗って約15分。あとで気がついたのですが、すぐに来た電車でたどり着くことができたのでした。10分以上電車を待ってしまいました。

 さて、フログネル公園ですが、JALワールドシティガイドによると(オスロに行く前にここを知っていれば、、、)以下のように説明されています。

■フログネル公園 Frognerparken

オスロの観光ハイライトのひとつ。市の西に位置し、別名ビーゲラン公園。19世紀末から20世紀にかけて活躍したノルウェーの偉大な彫刻家グスタフ・ビーゲランの作品を展示。40年以上の歳月を費やし完成した650以上の彫像は人間が普段の生活で垣間見せる様々な表情を的確にとらえている。小高い丘の上に配されたオベリスクは高さ18m、重さ約200トンの一枚岩を使い、作者の一生のテーマである人間の一生(誕生、子供時代、思春期、壮年、老年、死)を表わした121人の老若男女が絡み合って、らせん状に彫られている。


 このオベリスク周辺は圧巻です。晩秋の夕刻の柔らかい日差しを浴びて、青空を背景になんとも不思議な空間を作り上げています。

 そして、公園のはるか彼方には、ホルメンコーレンのジャンプ台も見えます。この写真の中にも映っているのですが、ちょっとわかりませんね。公園は緑も多く、周辺は閑静な住宅街です。たまたま通った通りには、ギリシャ大使館がありました。

 委員会のメンバーとの会食の時間が迫っていたので、再びトラムに乗ってホテルへ戻ります。


つづく

先頭 表紙

2002-02-11 晩秋のオスロへ その14 ノルウェーの民族衣装 − 歓迎パーティー


 10月3日の午後はずっと市内をめぐり歩いていましたが、夜は歓迎パーティー。オスロの市街のちょっとはずれに王室所属の牧場があり、その隣がノルウェー民俗博物館。そこの建物のひとつで歓迎パーティーが開催されます。会議場のホテルに7時に集合してバスで移動。

 トラムで知りあったおじさんと話し込んで予定より遠くまで乗ってしまい、戻ってくるのに時間をとってしまいました。一旦宿泊しているホテルに戻って着替え、集合場所まで小走り。エレベータでイギリスからの年配の委員と一緒になって走ったのですが、あとで年齢を聞いてびっくり。なんと84歳で最近心臓の病気で入院していたそうな。その割にはしっかり走っていましたな。

 さて、ホテルに着いたらバスは満杯で、我々遅刻組はタクシーで行くことになりました。ちょっとラッキーですか。

 ノルウェーの伝統的な建物は、日本と同じで木造です。パーティー会場も木造の建物でした。オスロ市街の建物は他のヨーロッパ諸国の都市と比べると割と新しいものが多く、結構ばらばらです。その辺りの雰囲気、日本の都市と似たところがあり、どうも伝統的に木造建築の文化は、古い建物をあっさり壊してしまう傾向があるようです。それでも、日本よりはずっと街並みは落ち着いていますが。こういうことは、実際にノルウェーに来てみないと見えないところです。食文化といい、日本と文化的な面で共通性が思ったよりあることがわかります。そんなところも、ノルウェー人が親日的なことに結びつくのでしょう。おそらく、荻原健司らの存在も、親日的な心を加速しているでしょう。

 写真は、ノルウェーの委員です。彼はパーティーのために民族衣装を着てきてくれました。改めてみると、なんか、サンタクロースの衣装の原形になったような衣装ですね。代々受け継がれているのだそうです。

 物価の高いことを除けば、じつに気分の落ち着く良い国です。


つづく

先頭 表紙

ransyuさま、魚食べます。魚の種類も日本とそっくり。イワシとか多いです。また、日本の技術も入っているようで、日本的な魚の処理をしていると見受けられる加工食品もあります。 / 口車大王2号 ( 2002-02-11 19:39 )
今世界中に知れ渡っているサンタクロースの格好はコカコーラが広めたものですが、やはり、北欧の民族衣装が原形になっているようですね。 / 口車大王2号 ( 2002-02-11 19:37 )
ほんとだ、サンタクロースみたいだ。ノルウェーは魚も結構食べるんじゃないですか。日本と共通点は多いみたいですね。 / ransyu ( 2002-02-11 19:11 )

2002-02-04 晩秋のオスロへ その13 路面電車


 1か月以上、間があいてしまいましたな。

 オスロは、路面電車が発達しています。中央駅を中心に四方に路線が広がっています。路面電車の走る街は、なんとなく優しい感じがします。

 オスロは中央駅から路面電車で15分も走ると、もう緑豊かな郊外という風景になります。それだけ街のサイズも小さく、ノルウェー人が日本にやって来たら、その都会の規模のでかさに度肝を抜かされるでしょう。

 ノルウェー最古の石造りの教会を訪れた後、路面電車にずっと乗ってみました。街の雰囲気を知るのには、これが最高です。

 一旦終点まで行って折り返すとき、船会社の社員だったという老齢の男性に声をかけられました。病院へお見舞いに行った帰りだそうです。日本の経済情勢を聞かれたのですが、うーん、これは答えるのがむづかしい。

 その昔、1970年頃だそうですが、シンガポールに赴任するので東京に立ち寄ったときの逸話を話してくれました。ご夫婦で羽田空港に降り立ち、そこからタクシーで帝国ホテルへ向かったのですが、なんと、貴重品の入ったスーツケースをタクシー乗り場に置き忘れてしまった。まっ青になって空港まで取って返したのですが、なんと3時間以上経っていたのに忘れた場所にそのまま置いてあったそうです。「こんなことありますか。日本は本当に良い国だ!」と言っていただいたのですが、現在の日本、そういうことはまず有り得ませんね。

 経済的には豊かになったかもしれないが、失ったものの大きさを改めて知らされました。

 それにしても、日本とノルウェーは我々日本人の想像以上につながりの多い国です。したがって、親日国。どちらも海運で成り立っている国だし、捕鯨国だし。


つづく

先頭 表紙

りぃなさま、初めまして。オクラホマにいらっしゃるのですね。オクラホマというと、数年前の連邦政府ビル爆破テロが思い出されます。ネイティブアメリカンが多いところだとは知りませんでした。路面電車が走っている街は、なんか落ち着きますよね。 / 口車大王2号 ( 2002-02-11 19:36 )
路面電車、懐かしい〜。中高と通ってたガッコの近くも、路面電車が走ってたんですよ。一応、車より優先されるし、安いし、好きでした。 / りぃな@はじめまして! ( 2002-02-11 05:33 )
葵様、一番上の写真の車両は、インバータ電車で最新型です。省エネルギー型なんですね。その下はちょっと古いタイプで、ひょっとしたらチェコ製かもしれません。チェコには有名な路面電車のメーカーがあるのですよ。冷戦時代も健在で、各国に輸出していました。 / 口車大王2号 ( 2002-02-05 10:58 )
かずさま、バスほど揺れないし、街並みをじっくりゆっくり見ることできるし、初めて訪れたところでは観光に最適です。 / 口車大王2号 ( 2002-02-05 10:56 )
広島の路面電車を思い出しました。。。懐かしいなぁ。。。でもこんなかっこいいのは走ってなかったです。 / ( 2002-02-04 22:54 )
路面電車って大好きです。のんびりしてていいですよね。 / かず ( 2002-02-04 21:29 )

2002-01-02 晩秋のオスロへ その12 通り雨、そして二重の虹


 新年、明けましておめでとうございます。オスロの旅行記は、結局年を越してしまいましたなぁ。

 ムンク美術館を後にして、歩いて30分ほどの距離を、オスロ最古の石造りの教会へと向かいました。

 折り返して再びオスロ大学の中を抜け、さらに住宅街を突っ切ります。途中公園があり公園の中に入っていくと、一角に保育園があります。建物は木造です。ここ以外でも同じような建物を見つけたのですが、保育園は、だいたいこういう建物の作りになっているようです。ノルウェーの伝統的な建物は、石造りではなくて木造なのですが、そういう伝統がこういう形で生きているようです。

 その保育園の前に、いろいろな計測器具が設置されたプラットフォームがありました。いったいなんのためにあるのか不明なのですが、どうも日本で言えば「アメダス」のようです。

 さらに歩を進めると、なんだか雲行きが怪しくなってきました。オスロ大学の構内ですでに、遠目に黒い雲が迫っていたのはわかっていましたが、本当に近づいてきました。すると、目の前には雰囲気のある教会が。。。なんか、ホラー映画にでも登場するような雰囲気です。

 そして、小川を渡る辺りで、とうとう雨が降ってきました。通り雨というやつですね。しばらく雨宿りしていましたが、少し小降りになったところでまた歩き出したのが失敗。歩き出した途端にまた雨足が強くなってしまいました。雨宿りするような場所もなし。いやぁ、まいった、まいった。

 ようやく路地に入って住宅の狭い軒先を見つけ、そこで雨宿りします。ようやく空が明るくなって、青空がよみがえってきました。そして、今来た方向にふり返ると、そこには、、、

 建物の上に見事な虹が現れているではありませんか。しかも、しばらく見つめていると、さらに二重に虹が。通り雨で降られても、こういう至福の一時が用意されていました。目的の教会はもう目と鼻の先。丘の上、青空の下に教会は光り輝いていました。


つづく

先頭 表紙

子供が生まれてから虹を見せてあげたくて雨上がりの空をよく見上げます。 / とんぼ ( 2002-02-12 22:52 )
緑の多い、実におちついた街ですねー。石造りの教会なども見てみたい。遅れました、今年もよろしくお願いします。 / ransyu ( 2002-01-09 17:42 )
peachさま,本日仕事しておりました。朝から晩まで英語の翻訳で砂。只今も,家に帰ってきてからぷろじぇくとえっくす見ながら仕事していま砂。 / 口車大王 ( 2002-01-08 21:34 )
口車大王様、お誕生日おめでとうございます!!どんな当日を過ごされているのでしょうか?ご友人とかが多そうだから、ドンちゃかされるのかしら?出来ればご様子の日記が読みたいわ!!素敵な一年間が待っていますように!!おめでとうございます。 / peach ( 2002-01-08 15:25 )
peachさま、明けましておめでとうございます。をを、そうなんですか!確かに、この直後に良いこと置きましたよ! / 口車大王 ( 2002-01-03 21:51 )
口車大王様。あけましておめでとうございます。二重の虹って、見ると良い事が興るんだそうですよね!!お正月早々、素敵なものを見せて頂けましたワ!本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 / peach ( 2002-01-03 12:18 )

2001-12-17 晩秋のオスロへ その11 ムンク美術館


 さて、

 トラムの停留所から、オスロ大学の植物園を抜けると、ムンク美術館があります。エントランスの雰囲気は、伊豆一碧湖畔にある池田20世紀美術館と似ています。

 以下、切符売り場のおばちゃんとのやりとりです。

お「今日は、展示の入替えで半分しか見られないから、大人は半額の、学生料金よ。」
口「それはラッキーなんですか?」
お「そうね、半分ラッキーで半分アンラッキーね。」
お「ところで、あなた横浜から来たの?」
口「はっ?な、な、なんでわかるんですか?うちのオフィス横浜なんですけれど。」
お「あのね、日本人で文通している人がいて、その人が横浜なのよ。『コーナン』って言ったかしら。私、一度言ったことあるのよ。」
口「おお、『港南』ですか。当方からはちょっと遠いですね。それにしても、いきなり横浜と言われて驚きました。」
お「クリスマスカード書いてあげるから、あなたの住所書いてくれる?」
口「はいはい、よろしいですよ。」

 美術館の入口でこんなやりとりしたの初めてだな。


つづく

先頭 表紙

Hirokoさま,ようこそお越しを。それではよいお年を〜! / 口車大王 ( 2001-12-31 20:22 )
あ、すみません。初めまして! でしたー(笑)    夕暮れ時に魂の叫びを聞いた、かな? / Hiroko ( 2001-12-28 01:41 )
ああーー、いとしのムンク〜♪ 「叫び」好きです♪ アレは確かムンクが端を渡ろうと思った時に夕暮れ時の(夕日の?)叫びを聞いた、とか、そんなのが起源じゃありませんでしたっけ? はじめて美術館でムンクの作品展に行った時、本当に叫び声が聞こえたようなきがしたのです。 桟橋で綺麗なドレス着た女の人達の絵も好きです。 あー、見たいー!! / Hiroko ( 2001-12-28 01:40 )
をを、保管のことを考えると、環境は最高っすね。ず、ずるい!さなえもんどの / 口車大王 ( 2001-12-24 22:46 )
連作だったのですね。知らなかったー。 骨董品屋なので美術館には子供の時から出入りしてます。保管が面倒臭いと『個人蔵』で預けると便利なんだな。で、お得意さんに「あそこにあるから見てくれ」と宣伝してたりする・・・・。 化石を置きに行った時「中国産にすると、本国に帰さなくちゃいけないからメキシコ産あたりにしときます」だって。結構いい加減でいい感じっす。 / さなえもん ( 2001-12-22 01:53 )
ransyu さま、展示室に入ってまず真正面にあり、右を見たらまた1まいあった。「おや?」と思いました。 / 口車大王 ( 2001-12-20 23:09 )
くすのき燕さま、「叫び」を見ていると精神的にどっかおかしいのではないかと思うのですが、写真を見ると普通の人なんですよね。しかも長寿を全うしている。 / 口車大王 ( 2001-12-20 23:08 )
ホント、「叫び」が何枚もあるとは知りませんでした。池田20世紀美術館は行ったことあるけどオスロは行かないだろうなー。 / ransyu ( 2001-12-20 19:30 )
10数年前、ビンボー旅行でヨーロッパを数ヶ月ふらふら。北欧では寒かったし、すぐに暗くなっちゃうので、比較的安く入れる美術館で長い時間を過ごしていました。たしか、「まあ考えてみれば、あたり前だけど、ムンクって普通っていうか明るい絵も書いているんだな」と思った気がします。 / くすのき燕 ( 2001-12-20 10:04 )
ゆーさま、油彩と水彩なんですけれどね、飾ってあったのは。でも、てっきり油彩が一枚だと思っていたので、ほっほぉと思いました。ここでの心残りは、Made in Tiwanの「叫び」空気で膨らまし人形を買わなかったこと。 / 口車大王 ( 2001-12-19 22:02 )
プルー様、そうではないかと。ただ、なんせ「半分ラッキー日」でしたから。。。 / 口車大王 ( 2001-12-19 22:01 )
叫びって何枚かあったのですね〜、全然知りませんでした!!! / ゆー ( 2001-12-18 11:00 )
ムンクの作品はほとんどここにあるのかしら。叫びは確か、倉敷美術館にもあったような気がするけれど。 / プルー ( 2001-12-17 22:42 )
肝心な「叫び」の写りが悪くて残念。 / 口車大王 ( 2001-12-17 19:43 )

2001-12-02 晩秋のオスロへ その10 オスロ大学植物園


 10月3日

 昨日の1日中の会議のおかげで、この日は会議も午前中で終わり、夜の歓迎パーティーまで自由時間。本日も本当に気持ちの良い晴天です。そこでムンク美術館まで行ってみることにしました。

 ホテルでトラムの乗り方を聞いて地図を貰い、オスロ中央駅前からトラムに乗ります。15分乗るとそこは住宅街。街区を抜けてオスロ大学の敷地に行き当たります。ここの植物園を突き抜けた反対側にムンク美術館はあります。

 植物園は散歩をするのに最高。快晴の空の下に広がる紅葉は見事の一言。最近、日本国内ではなかなか見事な紅葉にお目にかかれないのですが、昨年のストックホルムと言い、北欧ではなぜかタイミングが合います。会議室に缶詰め状態の疲れを癒す、至福の一時でした。


つづく

先頭 表紙

口車さん。いろいろありがとうございました。そのうち活かしますので。 / ransyu ( 2001-12-08 19:58 )
ransyuどの、この写真はデジカメで撮ったものを、画像編集ソフトでひとつにまとめています。具体的にはGraphicConverterというソフトを使ってます。スキャナをお使いでしたら、付属に例えばPhotoshope LEとかが付いていると思います。 / 口車大王 ( 2001-12-07 21:54 )
すいません。もう一つ。私は2枚いっしょにスキャナーで、なんですが、これだけだと。あ、スキャナーじゃないんでしょうか。 / ransyu ( 2001-12-07 20:15 )
みかりんどの、オスロは緑の豊かな街で、オスロ中央駅の辺りから車で10分も行くと、もう公園や林がいっぱいあります。昔、そういうコマーシャルがありましたな、「ハヤシもあるでよ!」 / 口車大王 ( 2001-12-04 18:46 )
パンドラ殿、実際の風景はこれらの写真なんかよりもっと広がりがあった。それが伝えられないのが残念です。 / 口車大王 ( 2001-12-04 18:44 )
すごく綺麗なところですね。。緑がいっぱいで嬉しくなります♪赤いツタが絡まっているところが、なんとも言えません。。 / みかりん ( 2001-12-03 22:34 )
ああ素敵すてき!!! 空が高い!みどりも赤もきれい!! あ〜〜今ワープしたいでっす。 / パンドラ ( 2001-12-03 21:28 )
ゆーさま,昨年のストックホルム市庁舎(ノーベル賞の晩餐会やるところ)も真っ赤だったざんす。 / 口車大王 ( 2001-12-03 21:15 )
すごい、ツタが赤く染まっているのは初めて見た気がします。。。 / ゆー ( 2001-12-03 18:27 )
ransyuさま,これは本文中にばらばらにということですか?そうであれば,本文中に自分の写真のファイルを置いておけるサーバにリンクを張って,本文中にその写真を参照するURLをIMG SRCコマンドで記述します。口車,これが面倒なのでまとめていますけれど。 / 口車大王 ( 2001-12-03 17:00 )
peachさま,最近くそいそがしくてなかなか皆さんの日記を読む暇ないのですけれど,よろしく。 / 口車大王 ( 2001-12-03 16:49 )
いい写真ばかりですねー。ところで別々に2枚の写真の載せ方教えてくれませんか。 / ransyu ( 2001-12-03 15:21 )
ご免なさい。。。本文とは関係無いのですが、口車大王様、お祝いのメッセ〜ジを頂けて嬉しかったのです。本当にありがとうございました。また、これからもどうぞ宜しくですヨン。 / peach ( 2001-12-03 08:30 )

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