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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-03-16 ブルーチップ
2005-03-13 「妻」、とは?
2005-03-11 「大変申し訳ございません、こちらに初めてお越しいただいたのはあなた様だと思っておりましたが、実は先だって他の方がお見えになっていたのです」
2005-03-10 もーうホント、いい加減にしてくんないかなあ?
2005-03-06 ホタテ
2005-03-05 あな嬉しや久方振りの友
2005-02-28 うわー、とうとう俺にもきたー! のか?
2005-02-22 ウンドロ
2005-02-22 失われた言葉
2005-02-18 「一身上の都合により退職」


2005-03-16 ブルーチップ

お買い物をしてその金額に応じた枚数をもらえるという、アレです。
今もあるのでしょうか?

我が家(実家)は僕が小学生の頃、特に熱心というほどではないにしろ、まあマメに集めてはたまに思い出したようにシートブックにぺたぺた貼り付けておりました。

で、僕が小学校五年生に上がるにあたり、新聞配達をしたい、ということになりまして。
それには自分で起きる為にも目覚し時計が欲しいと親に申し出ました。買ってくれ、と。
すると母親は「確かブルーチップで目覚し時計も変えてもらわるっやろ」とカタログを出してきました。
「え〜、ブルーチップで〜」などとも思いましたが、カタログをめくって眺めていたら、銀色にメッキをした、頭にベルが二つ付いてじりりりりりりと鳴るタイプの実にシンプルなものに惚れてしまいました。電子音でなく実際にベルを打ち鳴らすところなど秀逸です。
後日換品するのに足る冊数のシートブックを持って、長崎市内まで親に連れて行ってもらって件の目覚し時計を手に入れました。

その目覚し時計の電池が切れていたので交換していて、ああそういえば小5に上がる時に手に入れたんだっけかと思い出した訳です。
かれこれ24年のお付き合いです。十二支ふた周りです。そう考えれば長いですね。

仕事の方は三月いっぱいで契約の切れるはずだった宅配の仕分けが、直属上司の温情と、ちょうど人手が切れかかるという彼の方からの理由とで契約社員への道筋を開きかけてもらっているところです。ただのバイト扱いだと、ふた月働いてその後も続けようと思えば、理由は知りませんがひと月は間を開けなければならないらしいのです。
契約社員の扱いにしてもらえれば、続けて勤務できるそうです。
給料も上がらないし、その給料自体では生活できない事に変わりありませんが、他の派遣と組み合わせれば当座は何とかなりますし、次の仕事や動き方を決めるまでにずいぶん助かることも事実です。

明日の朝からはまた古い友人に起こしてもらおうと思います。

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時計はそんなにも物持ちがよいのに、携帯が三年保つことに逆に驚きです。造園屋にいた一年三ヶ月で三回も携帯変えました。一回目は自分で洗濯機で洗濯してしまったのですが、残り二回は例のアウトオブベースおじいちゃんが投げたり僕を携帯で殴ったりしてぶち壊してくれました。水に浸けることと仕事を選んで上司を選ぶことに気を付ければ、きっともう少しは保つでしょう。 / 揚水 ( 2005-03-17 01:19 )
ふたまわりの古い友人、いいですねぇ。僕は毎朝3年ぐらいのお付き合いの携帯君に起こしてもらっています(爆) / 須木成 ( 2005-03-16 23:40 )

2005-03-13 「妻」、とは?

昨晩遅く滋賀まで行きました。
大垣から雪が降り始め、関ヶ原から向こうは少し吹雪いていました。
夜の白い名神高速は少々怖かった。

半日海月と過ごして帰ってきました。

復路は途中から中央道に入り、瑞浪で下りて北側から県境を越して村の友人の家に寄りました。
そういえば来年度から村は豊田市に併合されて、「村」ではなくなってしまいます。

誰もいなかったので外に車を停めて寝ていました。
そのうちに奥さんが帰ってきて、高1の長女、小5の次男、中1の長男も帰ってきました。炬燵で本を読んでいたら、ファンヒーターの前で国語の宿題をしていた次男が、「揚水ちゃん、『妻』という字を使って文を作りなさいって。どうしよう?」と言います。
本から目を離さず、適当な調子で「『人妻をナンパして●△★した』にでもしときゃあ」と言ったら、次男はつまらなそうで、奥さんにも却下されました。
「あんま面白くない」
「んじゃあ『父の妻が僕の母です』にでもしときゃあ」
今度は奥さんも「それなら少しは面白い」と言ってご飯の支度を続けています。
「でもまた先生が『主語がない』ってうるさいかも」

どうやら「僕の父の妻が僕の母です」にした方がいいのではということではないかと思って返事をしました。
「それじゃつまんない文になるよ。『僕』を繰り返すと煩わしいし、下の『僕』で上の『僕』も想像させるから膨らむんじゃないの」
「そんなもんかな」
「そうだよ。第一この文の主語は『妻』だよ」
「あ、そうか」
面白いの面白くないの言うほどの大仰な文だとは自分でも思えないのですが。

僕は本を読み続けます。次男は僕の言った通りかどうか、なにやら書き込んでいました。

あとでドリルを覗いてみると。

「災」の字、「僕の家が災害に会う。」
「遭う」じゃないのかと突っ込みたくなりますが、それ以前に自分の家が災害に遭うと宿題に答えるこいつってどうなんでしょう?
「墓」の字、どんな文を作っていたか忘れましたが、変なことが書いてありました。
「均」の字、「僕は均等します。」
もはやなんのことだかわかりません。面白いなあ。

そして「妻」の字。
「父の妻が、僕の母、」と書いてありました。

微妙に笑いを誘います。

先頭 表紙

「妻」を夫と読み替える事はこの際もちろんオッケーです。えーと。例文としては簡潔な上によく練られていると思うのですが。…内容を思うと言葉を失います。 / 揚水@歯痒いです ( 2005-03-17 18:05 )
「あそこにいるカス男が母の夫であり私の父で、家族にとっては災難だと思います。早くお里の墓に入って欲しいと思います。人は皆均一に幸不幸を味わうといいますがそれはウソだと思いました。」 / kotarou(♀) ( 2005-03-17 08:48 )

2005-03-11 「大変申し訳ございません、こちらに初めてお越しいただいたのはあなた様だと思っておりましたが、実は先だって他の方がお見えになっていたのです」

忘れてた。
「チャットか何かで…」に先立ってこんなもんも来てたんだった。


「インターネットをしていて、
あなたのプロフィールを見たところお近くにお住まいのようだったので
いきなり失礼かと思いましたがメールしてみました。
理沙と29歳。欲求不満の主婦とでもいいましょうか・・・(笑)
旦那は私にお金しか与えてくれないんです。愛もなければ、体を求めてくる事もないんで
す。
単刀直入に、私と秘密厳守の付き合いしていただけませんか?
時間やお金の都合も私のほうでなんとかします。
ダメ元でもいいので、一度お会いするだけでもいいです。
お返事待ってます。。」


あんた誰? っつーか、

「お近く」って、どこ?

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……「欲求不満」(笑)。しかも自称(笑)。 / 揚水 ( 2005-03-11 01:38 )

2005-03-10 もーうホント、いい加減にしてくんないかなあ?

その時僕は玉葱と人参とジャガ芋と鶏肉を炒めていたのです。
なんとなく「おや?」と思い携帯を見ると不在着信の表示が。

「おお、これでなかなか儂も勘働きができることよのう、ほっほっほ」などと思ってほくそえんでみたのですが、僕の勘働きなどたいしたことはありませんです、はい。
40分以上も前の着歴でした。調理中に何かが報せたような気がしたのは全くの気のせい。誰を相手のその勘働き。
それはともかく、そのお相手とは。

おおこれはこれは、懐かしの主任さまではありませんか。

おいこらホントお前いい加減にしん?
なに考えとりゃーすの?
たーけか、あんたァ?

早速懇意の諜報機関員に連絡を執りウラ情報をあたる。

どうやら僕が辞める直前に会長様様様様、これで足りなきゃもひとつおまけに様、のお供をさせていただいて営業に行き仕事を受けてきたお宅のカーポートは車何台分か、ということを僕に尋ねたかったらしい。

………アホか。

俺の営業ノートになんも書いとらんちゅーことはカーポートつける話なんかしとりゃせんのだて。
まあ俺から離れたところで客相手に話をしてて「おめえ俺の話聞いてたくせに覚えてねえんきゃ!」などととんでもないことをおっしゃるような、そういう脳細胞をお持ちの方に訊くのはいかな同類項の主任さまでもそりゃイヤだんべな。俺がおれせんもんで標的は残された奴らに移るわな。さしずめ主任さまは会長さまにつらくあたられていることでしょう。
ま、知ったこっちゃないか。
っつーかあのじじい、ご自分で覚えとらせんのか?
「てめえ横で聞いてて覚えてねえんきゃ! 俺なんかなんでも知ってる覚えてる。覚えてなくても匂いと勘でわかるんだよ!」などとのたまう割りにはねえ。…俺もまた横着いこと。あのじじいがついさっきの事も覚えていられないこと、よく知ってるくせに。

あのな、怒鳴りつけて馘首にした人間にいつまでも、しかも手前側の都合だけで、頼ってくんじゃねーよ、このくそたーけ。主任さま、それともあれかい? 俺の骨を折ったのも馘首にしたのもじじいで、自分じゃねえから別の話だってでも言うんかい?
俺にしてみりゃあのじじいの会社であのじじいの下で働いてるってことは、あんたもおんなじだよ。
俺ゃ自分が人からそう見られるのが我慢できないこともあんたんとこ辞めた大きな理由のひとつだよ。
そりゃ俺の下に高校卒業した若い衆が入って、最初のうちこそ「お前高校生があんだけ頑張ってんのに恥ずかしくねえ?」とか言ってそれまで以上にぼかすか殴る蹴るしてくれてたのが、奴が本当に言葉通りの意味で使えねえって知れてからは、あんたが俺を殴るのは格段に減ったさ。「揚水も使えるようになったし認めてやるか」とでも思ってたのかい? 仲良くやっていけてるとでも思っていたのかい?

はは、バーカ。
殴った方はけろっと忘れてもやられた方はいつまでも覚えてるもんさ。
だいたいあんた、昼の1時まわった時間帯にもう辞めてる人間に電話してくるなんて、仕事中だとか考えないんかな? たまたま今日の派遣は早上がりの仕事しか取れなかったから、実際には働いていた訳じゃあないんだけどもさ。
なんにせよ、あんたバカだろ?

鍋に水を注ぎ込んで炒めていた材料を煮込み、カレールーを入れました。
ルーを使ったカレーを作ったのは本当に久し振りです。

7年振りくらいかな?

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カレーは食い尽くしました。また明日にでも作る予定。 / 揚水 ( 2005-03-15 01:49 )
おみゃーさん、だいぶおこっとりゃーすな。まあ、そんなたーけはもう相手にせんことだわな。仕事やめれてよかったが。新しい仕事かんばりゃあ。カレー食べやあ。 / もげんぴ ( 2005-03-12 17:54 )
いえ、正反対だと思います。ほとんど下の若い衆のせいにだけするには無理のあることで怒り狂い、殴る蹴るの暴行を今も続けている事でしょう。主任さまご自身が手を上げ声を荒げているはずです。主任がじじいからぎゃあぎゃあ言われる事は、彼が自分の下にしている事と比べれば物の数にもなりません。じじいと主任は同じ穴のムジナです。ですからkotaさんとは真逆ですわ。 / 揚水 ( 2005-03-11 00:47 )
その主任さんは今の私のようなお立場なのでしょうか。当たられ詰問され追い詰められめ・・しかもそれらはほとんど自分には何ら関わりのないことで。殴った方はすぐ忘れるというのも確かなようで殿はハッキリ言いまっせ。「どんなに腹立っても子供に手を挙げた事だけは無いっ!」って。こんな生活してて私の頭がおかしくなったのかもしれません。。。。 / kotarou(♀) ( 2005-03-10 22:00 )

2005-03-06 ホタテ

昨晩会った友人夫婦というのはご主人の方が僕の学生時代からの友人で、彼を介して奥さんとも知り合った形です。

彼らが結婚した年の冬、今から三年三ヶ月と少しほど前、年号で言えば四年前の冬、海月と二人で彼らを当時僕が住んでいた村の家に招いて、ブリを捌いて四人で食事をした事がありました。
その時僕が主に拵えたブリの刺身とブリ大根以外に食べてもらったのが、こちらは主に海月が作った、

キウイのスライスに生のホタテを酢で締めて挟んだもの。
それと同じものを細かく刻んでわさびじょう油で和えたもの。
直火で焙って皮をむいた赤ピーマンと人参と青ピーマンの細切りと、暖かい昆布出汁にくぐらせた生シイタケの、ワインビネガーとオリーブオイルのマリネ。

昨日彼女と話している中で話題に出たのがホタテ。
「海月ちゃんといえば独特の料理」
彼女はホタテのことまで覚えててくれたのです。
「よく覚えてるね」
と僕が言えば、
「印象深かったもん」
と答えてくれました。

嬉しかったです。

彼女はまた、「海月ちゃんといえばわたしよく思うんだけど」
と、彼女が海月に似ていると思っているらしい女優さんの事を教えてくれました。

どうも本来の発音とは少し異なるようですが、日本語カタカナでは「チャン・ツーイー」と表記される女優さんらしいのです。僕はその女優さんの事をまったく知りませんでした。

早速帰ってからネットで検索して写真を見つけてみましたが、正直なところ映画評に使われているような写真では今ひとつ似ているかどうかピンときませんでした。
でもとても美しい女優さんで、僕の大好きな人がそういう人に似ているといわれて、もちろん悪い気はしません。

でも「うーん、せっかく『似てると思う』と教えてくれたのによくわかんないや」と考えながら、もう少し検索してみました。
すると、たくさんの写真を収めたギャラリーに行き当たり、あまり何も考えないままそのページを開いてみました。

びっくりです。
映画評などに用いられているオフィシャル色の強い撮影ではどちらかといえば目尻のきりりと上がった凛とした女性で、目尻が下がっている、まあそこがとても可愛くもあるのですが、そういう海月とは逆の印象を受けたのです。
ところがさまざまな表情を見せる、多分映画のシーンから採られたと思われるギャラリーに収められている顔の中には、確かに海月によく似たものがたくさんあったからです。
オフィシャルなものではその多くが微笑んでいるとはいえ、どうかすれば固い表情をしているものが多いのでそれは当然なのかもしれないのですが。
確かに似ていると感心したり驚いたり。

そういえば四人で食べたホタテその他は本当に美味しかった。

また食べたいと思います。

先頭 表紙

うん、似てる写真もいっぱいあった。ビックリ。村行って「海月可愛い海月可愛い」連発して煩がられた(笑)。またそのうちお邪魔します。 / 揚水 ( 2005-03-15 01:47 )
チャン・ツイィー見てくれたんだー!めっちゃ似てると思わんかった?かわいいだけではなく、ものすごくいい演技をする女優さんなんだよ。あーもうあれから1週間たったんだねえ。早いねー。楽しかったねー。またひまをみつけて、楽しくおしゃべりしながら飲み食いしたいね! / もげんぴ ( 2005-03-12 17:48 )

2005-03-05 あな嬉しや久方振りの友

宅配便の仕分け以外の仕事は未だ見つかりません。

それだけではちょっと金銭的につらい。それに宅配の方は三月いっぱいの契約で、それまで勤めてその後も続けるつもりであれば、その後ひと月は間を空けねばならないようです。それもあって別の仕事も探さねばなりません。
しょうがないからというばかりでもないのですが、半ばは本当にしょうがなくアウトソーシングの派遣に登録して、今日二回目の出勤でした。
もしこのまま定まったアルバイトに入る事が出来なければ、どうせ愛知を離れる予定でもある事ですし、しばらく様子を見たうえで派遣でやってみる事も考えてはいます。

9:00〜17:00の予定で、名駅(名古屋駅:「めいえき」と読み下します)近くのとある会社の事務所内の模様替えの仕事でした。
ところが15:00過ぎには終わってしまった。
今日は宅配の方は休みです。

この四月から遠方に行ってしまう友人と「その前に会おうね」と言っていたにもかかわらず、仕事が決まらない事もあって連絡せず仕舞いでいたことを思い出し、せっかく時間が空いたのだからとダメ元で電話してみたところ、たまたま共通の友人夫婦も含めて集まりがあって名駅近くで一人乗せていく予定でいたとの事です。
「よかったらあんたも来やあええが」と言ってくれまして、甘える事にしました。
その友人とも三年近くくらいぶり、夫婦の友人とも二年以上会ってはいなかったように思います。

その三人の友人とそのうちの夫婦の小さな息子さん以外とはみな初対面の方ばかりでしたが、僕も含めてめいめいそれぞれ話していて、妙に場の空気やお互いの距離を測ったりせずに友人達と話す事が出来ましたし、これまで知らなかった方々とも話す人とは話す事も楽しませてもらいました。

何年も会っていなかったのにいざ会えばすんなり話せる人が自分にいてくれるというのは、とても幸せですね。
闖入者も気にかけず参加させてくださった皆さんにも感謝します。

他愛のないことしか話さなかったのに、とても素敵な夕べになりました。

ありがとうね。

先頭 表紙

2005-02-28 うわー、とうとう俺にもきたー! のか?

女性名で。

「あの〜?」ですって。

あちゃー、とうとう来たか。

これまで英語のメールで、やれあなたの健康を増進するだのちんちんをでかくしてやるだの、スケベな画像を見せてやるだの、日本語だと特選ロリ画像特集! だの、そういうのは結構来てましたが。

「メールくれましたよね?最初は迷惑メールかと思ってたんだけどよく見たらそんな変なアドレスじゃないのでメール返してみたんですが、以前どちらかのチャットか何かでお話したかたですか??」

知りません、メールも出してません、チャットもしてません。
でもどこかのページに誘導する訳でもなく、ただこれだけ。ただの勘違い?

それにしたって。

あなた誰ですか?

先頭 表紙

2005-02-22 ウンドロ

なにはともあれ、アルバイトがやっとひとつ決まり、今日はその初出勤だったのですが。
宅配の集配拠点での仕分けです。

最初にタイムカードの扱い、担当する仕事の全体の大まかな流れを教えてもらい、集まる場所は教えてもらい、働く場所も教えてもらい、現場でどのようにすればいいかの見本まで見せてもらって、こころひそかに恐縮しました。

何の説明もないまま、
「こんなこともわからねえんきゃ!」
「こんなことも出来ねえんきゃ!」
見たことも聞いたこともない道具や状況を前に途方にくれている僕にこんな罵声が降ってきたあの頃のことと比べれば、これが同じ人間の所業かと戸惑います。
挙句「なんにも出来やしねえ!」と悪態を吐かれることが常でしたので、たとえ出来ることでも自分から出来るなどとは決して言いませんでしたっけ。
そんなこと言おうもんなら何を言われるか知れたもんではありませんでしたから。
穴も掘れない木も植えられない木も抜けないブロックも積めないセメントも練れない重い荷物も運べない、では、何のために造園屋に勤めているのか、本当にそれらが一切出来ないのだとしたら本当に給料泥棒です。顧客に向かって「うちの若い衆はなんにも出来やしねえ!」となにかにつけて喧伝する親方などというのはどこか頭のつくりが普通と違うのだろうと思っていました。有り体に当時僕が心の中で思っていた表現そのままをここに記すことはちょっと憚られます。
僕が施主ならそんな役立たずの職人しかいない造園屋は親方もそうなのだろうと思いますし、そんな事ばかり煩く言う人はどこかおかしいのだろうとも思います。人を束ねる力量のない者がすべてを下の者のせいにしているとも感じます。そんなところに仕事は頼みません。他をあたります。

頭の構造がどうにかなっているのでない、普通の人に使われるというのは、ただそれだけのことでありがたいものだったのですねえ。

とまれ、ある程度の流れを教えてもらって働いてきました。
「初日だから無理しなくてもいいですから焦らずにしっかりやってください」だそうです。
なにかあまりにも嵌りすぎてて口幅ったく気恥ずかしいのですが、雲泥の差というやつでしょうか。

こんな程度の事でお金が貰えるなんてなんだか悪いような気すらします。
明日からまた別のバイトも探します。

先頭 表紙

はじめまして、ベルさん。命は大切ですからねえ。そういう人の下に就かざるを得ないのは切実ですね。どうしたってマイナスの感情が芽生えますし。正直、蹴られて傷められた利き手が今でも痛む際に、ぶちのめしに行こうかとか思ったり軽い殺意を感じてそのあとそういうこと考える自分にへこんだりしますもの、辞めてしまったあとなのに。ご主人を支えてあげてください。差し出がましいようですが。 / 揚水 ( 2005-03-02 03:11 )
はじめまして・・・主人の会社の上司にこの日記を読ませたいと感じた次第です(^-^;ことごとく人を打ちのめす事が得意な上司なんです、現場を知らないで理想論ばかりの上司の下で、毎日確実に命を縮めています(^-^; / ベル ( 2005-03-01 08:19 )
…………イヤんなっちゃいますよねえ…。 / 揚水 ( 2005-02-28 18:08 )
どこにも殿様がいるもんですね。。。頭の構造が違うのだから仕方ないと諦めるか、自分の居るべき場所を探してそこを去るか・・・私は常に後者の生き方を選択してきたけれどその一方で「それでいいのか?」と自問自答もしてきました。居心地のいい場所を見つけるのはなかなかにむつかしいです。 / kotarou(♀) ( 2005-02-27 23:52 )
おっしゃる通りです。けれどしかし人を呪わば穴ふたつとも言いますし…。こういうことを未だ言ってる時点で自分もなんだかなあというところでしょうか。言わずに済むようになるには言わなくするようにしかないんでしょうね。まだ少し時間掛かりそうですけどね。 / 揚水 ( 2005-02-23 17:51 )
きっとその方は、よほどの大きなコンプレックスを抱えた人なんでしょうね。 まわりを無能扱いすることで、対比させて自分が偉くなったような気がする(あるいは、偉く見せたい)のでは? かかわりあいにならずに済めば、その方が幸せだと思います。 そんな人の下で、よく我慢なさっていましたね。 辞めることが出来て、本当に良かったです。  / ぷりん ( 2005-02-23 07:32 )

2005-02-22 失われた言葉

日々、暮らしていてそこここに、目に、耳にする言葉。
そのまま素通りに通り過ぎるもの、必要に駆られて使うもの、見聞きするもの。

その数多の言葉の中に、これまで自分の知らなかったものを見かける。
人の口にのぼるもの、テレビ、ラジオから流れるもの、喫茶店で読んだ新聞、雑誌に記されていたもの。
その多くは止まらず、日々は流れていく。
言葉もまた、流れ去る。

ふと出会った言葉を何気なく心に留め置き、或いはメモすることがある。

数日前に、ふたつの言葉をメモした。
メモは失った。
どこに書いたものかとんと思い出せずにいる。

そのふたつの言葉のうち、ひとつは「サウダーデ」。
ポルトガル語で、日本語に訳すなら「郷愁」、「慕情」、「愛惜」、「惜別」、「懐旧」、その他いくらも対訳語があるけれどそのどれもがそのものを言い当ててはおらず、なかなかに味わい深い言葉であるらしい。

もうひとつは、忘れた。

失われた言葉にいつか再び巡り合う日がまた来るものか、僕も僕以外の者も、誰も知らない。

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2005-02-18 「一身上の都合により退職」

離職票を要求したところ、労務管理事務所から用紙が送付されてきた。
離職の「具体的事情記載欄(事業主用)」には一身上の都合による退職、と記されてあった。
なんだかなあ。と思った。
たとえ実質的には解雇でもそういった扱いになるケースが多々あるであろう事は容易に想像がつく。それでもなんだかなあ、と思った。
「 川内揚水様
いつもお世話になっております。
離職票用紙 2枚目O欄に異議の有無と署名・捺印の上、■□労務管理事務所宛に返送していただきますように、お願い致します。
 以上
 ■□労務管理事務所」
との文面のレポート用紙が同封してあった。
なんだかなあ。

しばらくそのままにしておいたが、今日その事務所にさもバカでございという風で電話してみた。
事務の女性であろう、若い女性が応対してくれた。

・「一身上の都合により退職」とあるが、「お前なんか辞めちまえ」と言われて辞めたのはこれは僕の都合という事であるか?
・異議申し立てをした場合、それが先方に伝われば暴力その他のトラブルが考えられるが、この件は先方に伝わるのか?

考えれば馬鹿でもすぐわかることを、何せ今の俺はバカなのであるからのうのうと訊いた。

女性の答えはこうであった。

・今は所長が外出していて私の方では何ともお答えのしようがない。
・うちとしては事業主さんと契約させていただいているので、そちらの(元)従業員の方と直接どうこうとお話をさせていただく事はしにくい。
・とにかくこのようなお電話があった事は伝えさせていただきます。

極めてまっとうで誠実な応対であったと思う。

しばらくして今度はもう少し年配と思われる声音の女性から電話があった。バカは止めた。
「お電話いただきました離職の件に関してなんですが、本当に解雇ということであれば、欄にも解雇と書く事が筋であると思います」
「はい」
「どういった状況だったのですか?」
「あそこの会長の事はご存知ですか?」
受話器の向こうで含み笑いしている様子がわかる。
「はい」
それでは話が早い。
「あの調子で『お前なんか辞めちまえ』と言われて辞めました」
「それが本当であれば解雇という事になりますね」
「はあ」
「ただ、あの用紙は事業主さんに行くんですよ」
「そうでしょうね」
「そうなると解雇の件について言ったか言わないかの事になるかと…」
「わかりました。『一身上の都合』という事に引っかかったのと、失業保険のこともあって電話させてもらっただけですから。たとえ30〜40万貰えるとしても、正直あそこと揉めるだけのエネルギーはありません。であれば異議はないとした方が話はすんなり行きますね」
「エネルギーですね」また含み笑い。「そうですか、そういうお考えなら(本来筋ではないけれど)そうする方がいいかと思います」
「お忙しいところ時間を割いていただいてすみません、ありがとうございました」
「いえいえ」
もう用件は済んだ、と思った。
「今度は、」
「は?」
「今度の仕事は急いで決めないでしっかり見てから決める事です。頑張ってください」
口調が先ほどまでとは少し変わって、言葉遣いはそのままなのだけれど、くだけた親身な優しいものになっている。
ああ、この人もあそこと付き合いがあるのだからそりゃそうだ、大変なんだよな。
「ありがとうございます。あなたも大変でしょうけれど」
頑張ってくださいとはおこがましくて言えなかった。
「いえ、うちは仕事でお客様にも色々ありますから」
笑った。女性も笑った。

そして僕はもう一度礼を言って挨拶して受話器を置いた。

先頭 表紙

いえいえ、大人だなんてとんでもない。ここでは言わないだけで件のおじいちゃんにたいしてなんか、あれをこうしてこれをこうしてぎったんぎったんのぐっちゃんぐっちゃんにしたろうかと日々妄想をたくましくする次第で。犯罪を犯す前に離れられてよかったという説もあったりして…。 / 揚水 ( 2005-02-22 01:21 )
うーん。。。みんな大人だなぁ(笑) / 須木成 ( 2005-02-22 00:31 )

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