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奈広の「何にしても暢気。」

斟酌のできる人間になりたい。
苦しくても、生きているのならば。
不器用は、不器用なりに。
前に進む力をあげられるように。
意味なく人を傷つけないように。
それを守りきる事が、僕の目指す強さ。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-06-07 誰にも知られず
2005-06-05 「紅樺の影」
2005-06-05 最近の駄文っぷりは
2005-05-30 「琥珀色の涙」
2005-05-24 昨夜の話し合い。
2005-05-22 「僕はここにいる」
2005-05-22 土曜日の話。
2005-05-21 碧空。
2005-05-18 家の前に藤。
2005-05-16 少しずつ。


2005-06-07 誰にも知られず

誰にも慕われず、誰にも愛されず。

そんな風に生きていくことは、どんなことだろう。

辛いだろうか。

いや。

その暖かさを知らなければ、辛くないのだろうか。

それとも。

人は本能でそれを羨むのだろうか。

もしそうなら。

どんなにか、愛おしいものだろう―…。

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2005-06-05 「紅樺の影」

金曜、午後四時。
気だるい暢気な雰囲気に包まれている車内。
電車は、田園地帯を抜けていく。
大きく緩やかなカーブに差し掛かる。
車体が西に傾く。
差し込む夕の陽を背に、私は座っていた。
「あぁ、今週も終わったなぁ。」
帰りがけに買った続き物の漫画を読みながら、心の中つぶやく。
フリーペーパー製作の契約社員としてはじめた一年。
成績は上々で、継続が決まって二年目。
取り敢えずは落ち着いた生活だろうか。
今の仕事は好きだし、これからも続けていく。
社員の人達にも可愛がられてる。
これといって不満のない生活。
結婚も恋人も、今暫くは要らないし。
「面倒なだけだものなぁ…」
友人たちは何かと忙しいようだが、そこまで振り回されて楽しいんだろうか。
一人の孤独はわかる。
でも、私はそれが縋るようで嫌だ。
所詮人は一人なのだ。
寂しさも孤独も、ほんの一時の感情にすぎない。
恋は不幸な事故、結婚はそれを無理に繋ぎとめようとするもの。
誰が言っていたかは忘れたけれど…。

そんなことを考えていた私の、斜め前。
二十歳前後、少し痩せ気味の男が座っていた。
西日のちょうど当る席。
何かが反射し、その光が思考を中断させた。
鏡でも持っているのか。
私は顔を見上げた。

反射したのは、彼の涙だった。

電車の進行方向を向いたまま。
怒っているような、笑っているような、悲しんでいるような顔で。
拭う素振りも見せず。
頬を伝って、雫となり、落ちた。

私は、男が今見たように泣く姿をはじめて見た。
酷く動揺した。
泣いている理由ではなく、電車内だからではない。
ただその情景に怯えた。

(続)

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2005-06-05 最近の駄文っぷりは

本を読めという衝動の裏返しなんだろうか…。

たしかに最近読んでいない。

つか明日からテストだし。

…や、やらなきゃ!

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2005-05-30 「琥珀色の涙」

枯れ果てた声で 虚空に叫ぶ
何万回読んだであろう その名を

冷たく残響を残すコンクリートに
その身を預け 心を揺らす

歩いてきたその道を もう何度振り返ったろう
前へ踏み出すその足は 孤独で竦んでいた

あの日頬を伝った涙は
あまりに熱く零れていった
僕は最後だと確信した
もう二度と交われはしない


いずれ月は去り 太陽は再び現れる
人は生き続ける 世界は進む

残酷に過ぎていく時間は 忘却の彼方へ誘(いざな)い
垣間見る記憶の中に 亀裂は埋(うず)もれていく

失うことは壊すこと 失くすことは忘れること
血の通い始めたその足は 前へ進めと僕に言う

あの日頬を伝った涙は
記憶の中冷たくなっていく
それでも僕は僕に問う
過ごした日々とその涙を


あの日頬を伝った涙は
時を止める 琥珀色になった
その日々を枯らすことはない
その涙を問うことはない

それは僕の誇りになる
僕は歩き出す
決して朽ちることのない
琥珀色の涙

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2005-05-24 昨夜の話し合い。

熱を出しながら、リビングでゴロゴロしていた時。

バイトから帰ってきて与太話をしていた妹に言われた言葉。

『なんか、声とか振る舞いとか女っぽいよね。』

とりあえず妹の足ツボを行う(苦笑)

『お店での対応の仕方とかさ、なんかキラキラ〜♪って感じで…』

『電話の出方とか、さっき出たときもお母さん言ってたし。』

『お金の出し方とかも、なんか、丁寧って言うか女っぽい。』

たくさんの助言をくれた妹には、もれなくストレッチをしてあげたが。

…そうかなぁ…

確かに前の彼女にも男らしくないとは言われてたけど…。

そういわれれば、女友達のほうが遥かに多い…。

うん。

気をつけねば!(必死)

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2005-05-22 「僕はここにいる」


ずっと気になっていて、やっとアルバムを借りる。

出たのは…かなり昔(苦笑)

ギターを弾きだしたせいもあるけど、声がやっぱり好きだなぁと再確認。

聞き惚れる。

そして、この曲の切なさにまた惹かれる。

“救われない 痛みだけの気持ちでいい”

“傷ついても それで構わない”

“出来るなら、今すぐ抱きしめたい”

『二人だけの 約束を交わしたい』

忘れても、失くしても、交わされた筈の、二人の約束。

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2005-05-22 土曜日の話。


職場の珈琲屋には、色々な人が来る。

きっかり十分でアイスコーヒーだけ飲んで帰る人。

逆にブレンドを頼んで五時間粘って帰る人。

印象に残る人は多々いるが、今回は“やられた”と思った。

オープン当初からいる女の子と仕事をしていたとき。

ふらっと入ってきた妙齢の女性は、ケーキセットを頼むとにこっと笑った。

その瞬間。

あぁ!と納得し、早速あい方の女の子にも話す。

その女の子がお客さんと少し話して戻ってくると、満面の笑みだった。

「うん!すごいね!」 

決して美人なわけではなく、目立った特徴があるわけではないのだが。

そう、立ち振る舞いと笑顔だけが…

井上和●そっくり(苦笑)

ああいう年のとり方って素敵だなぁと、女の子と話し合いました。

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2005-05-21 碧空。


これも一つの幸せの形。

全部は愛せないから、日々変わりゆく命の瞬間を愛する。

人もまた。

今という一瞬を、如何に幸せに、満足に生きられるか。

命であることに変わりはないから。

倒れても。

枯れても。

やがて芽吹く、命。

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2005-05-18 家の前に藤。


見た目にも香りにも素敵な藤。

足利フラワーパークに凄く大きい藤棚があるらしく、行ってみたいとは思うが暇が出来ず…。

今日行ってみようかな。

(余談)

山に咲く藤には注意。

なぜか?

見たことない大きさの蜂が寄ってきますよ(苦笑)

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藤は素敵ですよね。私もフラワーパーク行きたかったのだけどなあ…。 / こひぃ ( 2005-05-18 20:57 )

2005-05-16 少しずつ。

前を向いて歩けるようになってきた。

まだ、嫌なことからは逃げたがるけれど。

昔だって逃げていたけれど。

今だって逃げたいけれど。

前を向いて歩きたい。

誰かを護れるのなら、愛せるのなら。

人間としてあり続けるなら。

ゆっくり、前を向いていこう。

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