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奈広の「何にしても暢気。」

斟酌のできる人間になりたい。
苦しくても、生きているのならば。
不器用は、不器用なりに。
前に進む力をあげられるように。
意味なく人を傷つけないように。
それを守りきる事が、僕の目指す強さ。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-06-05 最近の駄文っぷりは
2005-05-30 「琥珀色の涙」
2005-05-24 昨夜の話し合い。
2005-05-22 「僕はここにいる」
2005-05-22 土曜日の話。
2005-05-21 碧空。
2005-05-18 家の前に藤。
2005-05-16 少しずつ。
2005-05-09 古い日記を読み返し…
2005-04-30 「夜の行方」


2005-06-05 最近の駄文っぷりは

本を読めという衝動の裏返しなんだろうか…。

たしかに最近読んでいない。

つか明日からテストだし。

…や、やらなきゃ!

先頭 表紙

2005-05-30 「琥珀色の涙」

枯れ果てた声で 虚空に叫ぶ
何万回読んだであろう その名を

冷たく残響を残すコンクリートに
その身を預け 心を揺らす

歩いてきたその道を もう何度振り返ったろう
前へ踏み出すその足は 孤独で竦んでいた

あの日頬を伝った涙は
あまりに熱く零れていった
僕は最後だと確信した
もう二度と交われはしない


いずれ月は去り 太陽は再び現れる
人は生き続ける 世界は進む

残酷に過ぎていく時間は 忘却の彼方へ誘(いざな)い
垣間見る記憶の中に 亀裂は埋(うず)もれていく

失うことは壊すこと 失くすことは忘れること
血の通い始めたその足は 前へ進めと僕に言う

あの日頬を伝った涙は
記憶の中冷たくなっていく
それでも僕は僕に問う
過ごした日々とその涙を


あの日頬を伝った涙は
時を止める 琥珀色になった
その日々を枯らすことはない
その涙を問うことはない

それは僕の誇りになる
僕は歩き出す
決して朽ちることのない
琥珀色の涙

先頭 表紙

2005-05-24 昨夜の話し合い。

熱を出しながら、リビングでゴロゴロしていた時。

バイトから帰ってきて与太話をしていた妹に言われた言葉。

『なんか、声とか振る舞いとか女っぽいよね。』

とりあえず妹の足ツボを行う(苦笑)

『お店での対応の仕方とかさ、なんかキラキラ〜♪って感じで…』

『電話の出方とか、さっき出たときもお母さん言ってたし。』

『お金の出し方とかも、なんか、丁寧って言うか女っぽい。』

たくさんの助言をくれた妹には、もれなくストレッチをしてあげたが。

…そうかなぁ…

確かに前の彼女にも男らしくないとは言われてたけど…。

そういわれれば、女友達のほうが遥かに多い…。

うん。

気をつけねば!(必死)

先頭 表紙

2005-05-22 「僕はここにいる」


ずっと気になっていて、やっとアルバムを借りる。

出たのは…かなり昔(苦笑)

ギターを弾きだしたせいもあるけど、声がやっぱり好きだなぁと再確認。

聞き惚れる。

そして、この曲の切なさにまた惹かれる。

“救われない 痛みだけの気持ちでいい”

“傷ついても それで構わない”

“出来るなら、今すぐ抱きしめたい”

『二人だけの 約束を交わしたい』

忘れても、失くしても、交わされた筈の、二人の約束。

先頭 表紙

2005-05-22 土曜日の話。


職場の珈琲屋には、色々な人が来る。

きっかり十分でアイスコーヒーだけ飲んで帰る人。

逆にブレンドを頼んで五時間粘って帰る人。

印象に残る人は多々いるが、今回は“やられた”と思った。

オープン当初からいる女の子と仕事をしていたとき。

ふらっと入ってきた妙齢の女性は、ケーキセットを頼むとにこっと笑った。

その瞬間。

あぁ!と納得し、早速あい方の女の子にも話す。

その女の子がお客さんと少し話して戻ってくると、満面の笑みだった。

「うん!すごいね!」 

決して美人なわけではなく、目立った特徴があるわけではないのだが。

そう、立ち振る舞いと笑顔だけが…

井上和●そっくり(苦笑)

ああいう年のとり方って素敵だなぁと、女の子と話し合いました。

先頭 表紙

2005-05-21 碧空。


これも一つの幸せの形。

全部は愛せないから、日々変わりゆく命の瞬間を愛する。

人もまた。

今という一瞬を、如何に幸せに、満足に生きられるか。

命であることに変わりはないから。

倒れても。

枯れても。

やがて芽吹く、命。

先頭 表紙

2005-05-18 家の前に藤。


見た目にも香りにも素敵な藤。

足利フラワーパークに凄く大きい藤棚があるらしく、行ってみたいとは思うが暇が出来ず…。

今日行ってみようかな。

(余談)

山に咲く藤には注意。

なぜか?

見たことない大きさの蜂が寄ってきますよ(苦笑)

先頭 表紙

藤は素敵ですよね。私もフラワーパーク行きたかったのだけどなあ…。 / こひぃ ( 2005-05-18 20:57 )

2005-05-16 少しずつ。

前を向いて歩けるようになってきた。

まだ、嫌なことからは逃げたがるけれど。

昔だって逃げていたけれど。

今だって逃げたいけれど。

前を向いて歩きたい。

誰かを護れるのなら、愛せるのなら。

人間としてあり続けるなら。

ゆっくり、前を向いていこう。

先頭 表紙

2005-05-09 古い日記を読み返し…

なんか楽しそうな、昔の自分を見つける。

『本当にこれ俺だったのかな?』
と思うほど、はしゃいでいる感じ。

変な話羨ましい。(苦)

あれから俺は成長したんだろうか?
三年の月日は、俺に何をもたらしたのだろうか。

去年の夏まではまんざらでもなかった気がする。
今のバイト先に入ってから不幸続きな気がする…。

というか。
やっぱり、生きていくって大変だなぁと思う。

読み返すと前の彼女のことばっかり書いてあるし(苦)
暗い文章おおいし。
不安定且つ支離滅裂だし。

でも…。

前向けてないのは、今くらいかな。
もっと自分しっかり持たなきゃ。


正しいだけじゃ…生きていけないから。

先頭 表紙

2005-04-30 「夜の行方」

頬に風の当たる感触がある。
空気が湿気を帯びているらしく、ひんやりとした風だ。
(―…頬に風?)
状況はおろか、視覚情報さえない事に気付く。
自身の体ばかりが意思を持って動いていた。
意識が現れる。
(走って…いるのか。)
そこまで思って、慌てて瞼を開こうとする。
が、久しく使っていなかったかのような瞼は、重たげにゆっくりとしか開かなかった。
視覚情報が入る。
薄暗闇の中だった。
霧が濃い。
さっき感じた湿気はこのせいだと、一つ解った。
今走っている地面がコンクリートだという事も、解った。
道の左側に、長く続く白い柵のようなものがある。
時折立っているオレンジ色の街灯が、それをガードレールだと解らせた。
道の両端に見える緑色は名も知れぬ雑草だろう。
そこまでだった。
あとは濃い霧に包まれ、よくわからない。
デジャビュはあるが、記憶には無い道。
「ここは…?」
走るスピードを落とし、辺りを良く見ようとした。
不意に焦燥感に駆られた。
―何かに追われている―
そう直感して、走る速度を上げる。
そして思う。
(何故走っている?)
そう。
気付けば走っていた。
決して速くもなく、遅くも無い速度。
体力を温存して走らなければいけないらしい。
そんな気がした。
(ならば目的地があるのか。)
考えたが、思い当たる節が無い。
そもそもこの場所がわからない。
思わず苦笑した。
少し息が乱れた。
体力には余裕を感じる。
まだ十分走れそうだ。
体が熱い。
ひんやりとした空気が心地よく、少し楽しくもあった。
(暢気だな、自分…)
何故こんな場所にいるのか。
何故走っているのか。
何に追われているのか。
さっぱり見当がつかない。
この楽しさは、もうあと少しで恐怖に変わる。
際限の無い闇に飲み込まれていく今を、不安に思うことは当然だ。
人は孤独を恐れる。
(自分も、そのちっぽけな一人なのだ。)
その瞬間だった。
急に背後の闇が近づいた気がした。
いや。
確実に、近づいた。
その気配に、一瞬躊躇した。
ただの脅威であったなら、考えるより早く逃げていただろう。
だが、その気配は違った。
優しく、愛おしく、切なく、破壊的だった。
一瞬“それ”に惹かれた。
そして嫌悪した。
刹那狭めた歩幅を広げた。
そこから夢中で走った。
わき腹が痛くなり。
呼吸を整えられなくなり。
肺が熱くなった感覚を覚え。
全身に気だるさが襲ってきて―…
足が、もつれ。
倒れた。
“それ”が覆いかぶさっていくのがわかった。
足元から、這うように、侵食するように…。
その感覚に、畏怖と同時に、何故か安堵していた。
やがて頭の先までその感覚はいきわたり、ぶつりと意識は途絶えた。

次に目が覚めたのは、朝だった。
瞼に陽光を感じ、今度はすんなりと瞼が開いた。
目の前に坂があった。
両脇を木々が覆い尽くすその坂は、きつくはないが緩くもない坂だった。
登った路の先には空が見えた。
空は青く、時々日が翳る程の大きい雲が浮かんでいた。
登るべきか躊躇した。 
何気なく振り返ると、そこにはなだらかな下り坂があった。
海が見える。
凄く下りたくなった。
だが、やめた。
もう少し登ったら、もう少しいい眺めが見れるような気がした。
振り返り、登りだした。

足取りは軽くはなかった。
それ故に、確かだった。  

〈了〉

先頭 表紙

こひぃさまШいやいや、所詮思いつきの戯言ですってば(苦笑) / 奈広 ( 2005-05-04 10:25 )
この書き込みを読んだ時、改めて貴方の才を妬み、恐れ、羨んだ。 / こひぃ ( 2005-05-01 09:58 )

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