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Fateの「なんとなく今思うこと」

紆余曲折を経て、現在大学生。日頃なんとなく思ったことを書いてます。

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2003-03-19 合気道二日目
2003-03-18 未来
2003-03-12 合気道一日目
2003-03-11 決意表明
2003-03-01 日記2
2003-02-26 合気道
2003-02-18 タマシイ
2003-02-12 気分は『初めてのおつかい』〜第三章〜
2003-02-11 気分は『初めてのおつかい』〜第二章〜
2003-02-10 気分は『初めてのおつかい』〜第一章〜


2003-03-19 合気道二日目

 今日習った技は三つ。

 まずはお互い左足を前に出して対峙し、相手が右ストレートを放つ。それにあわせて前足を軸に時計回りに半回転し、相手と背中合わせになる。そして左手で相手の右手首を掴む。
 軸足と左手を体と平行に動かし、相手の側面を見るように体を向ける。この時、握っている場所を手首から手の甲の方に移動させる。
 そのまま相手の手を内側に丸め込むようにし、後ろに倒す。逆手も同じように。

 次は一人が左足を前にして立ち(技をかけられる方)、もう一人が正座(技をかける方)。座った方は立った方に右手首を左手で掴ませる。
 膝立ちの姿勢で左足を前に出す。それと同時に掴まれた右手を左に動かし、自分の額の前に持ってくる。左手で相手の右手首を掴み、膝立ちで反時計回りに半回転。
 相手の左手を内側に丸め込むようにし、後ろに倒す。反対側も同じように。

 最後はお互い正座して座り、相手が右手を真上から振り下ろす。
 それを右手で受け、この時お互いの手が剣と剣が打ち合わせるようになるべく立てる、左手で相手の肘を掴み、打ち合わせた右手と一緒に膝歩きで(厳密に言えば違うが)前に出る。
 そして相手を腹這いにねじ伏せる。同じく左手も。

 まあ実際どう体が動くか、いまいちわかっていないのだから、文にしてもいまいちわからない。

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2003-03-18 未来

 いつの日か小説を書きたい。ネタも考えてある。でも今の僕にはそれを文にする力はない。ここの日記はその力をつけるための練習も兼ねていた。しかし、なかなかつかない、というか書けない。だから今年は短い物語を書いてみようと思う。なぜ短いかと言うと、時間的にも精神的にも長い物語は書けないし、それに短い物語を書ければ長い物語も書けるようになるそうだ。(その逆に長い物語を書けるから、短いものも書けるとはならないらしい)。

 砂を含だ乾いた風が目の前を通りすぎる。見渡す限り同じ死の色をした砂漠。唯一違う所といえば、その砂漠の真ん中に赤い岩肌が露出している場所がポツンとあること。その岩肌に二人の人間がいた。彼らを歳や背格好で区別することはできない。唯一二人を判断できる要素は、目だった。一人は素直で率直。悪く言えば感情的で単純な目。もう一人は思慮深く、冷静。悪く言えば人生に疲れた目だった。岩肌からトンネルが地下に向かって永遠と伸びている。彼ら、警備兵がいるのはそんな場所だった。
 「なんで俺たちがこんなもんの見張りしなきゃならないんだっ!」
 単純な目が言った。
 「もう何度目だ、その話?」
 疲れた目が相手を見ず、前を向いたままそう答えた。
 彼らはこの場所をもう何年も護衛していた。
 「ああ何度でも言ってやるよ!こんな何も無い砂漠の真ん中で、なんで俺たちの貴重な人生を使って、こんなもん見張らなきゃいけないんだ!」
 「しかたないだろ、これを反体制派にでも盗まれたら・・・・」
 この時初めて疲れた目が相手を見た。
 「そもそも古代人がこんな『放射性廃棄物(ゴミ)』を作ったからだろっ!なにが『一万年経てば放射能は半減する』だ。そんな人間が歩んだ歴史よりも途方に長い年月、無事に保管できると思ったのか!?」
 「いいや、古代人達だってそうは思ってなかったさ。きっと『いつかこれを安全に処理する技術が開発される』と、思ってたんだろ」
 疲れた目が苦笑を浮かべながらそう答えた。
 「そうやって自分勝手に作った結果、俺たちがそのツケを払うことになるのかっ!国が後先考えず、原子力発電なんかを始めるから」
 「国だけじゃないさ。国民だって口では原発反対と言いながら、自分は電力を湯水のように使って、結果的に原発を助長させた」
 「ひたすら自らの快楽を求め、そして大地に甚大な被害をもたらした」
 初めて単純な目が怒り以外の感情、すなわち悲しみを表した。
 「俺は思うんだよ、人間を悪行へ導く悪魔がいるとしたら、それは人間の文明そのものなんじゃないかと。人間が築いてきた文明は、いつのまにか人間を支配するようになった。そして・・・・」
 彼らは視線を遠く前に向けた。地平線の彼方まで続く砂漠。そしてその先も砂漠のはずだった。もう砂漠しかない地球(ホシ)。
 また風が吹いた。

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古来人間は自らのために文明を築いた。しかし今、人間はその文明のために生きるようになった。 / Fate ( 2003-03-20 01:12 )
文明が悪魔か。面白い視点。確かに人類は文明と言う「斧」を手にいれた。でも、それを使う意味を忘れてしまったんだね。 / 奈広 ( 2003-03-20 00:04 )

2003-03-12 合気道一日目

 合気道一日目行って来ました。

 受付で入会の手続きをし、諸注意を聞いて稽古場のある階へ。

 更衣室で運動着に着替え、稽古場へ。板の間なのでマットを敷く。

 正座し、礼をして開始。この時僕は猫背でピシッとして無かったので注意を受けた。合気道では座った姿勢から敵に襲われることも想定していて、正しい姿勢の正座は反撃しやすく、理にかなっているそうだ。

 準備運動をする。これはどんなスポーツもそうだ。一つ違ったのは手首の柔軟運動があることだった。まず右手の平を自分のほうに向け、左手で右手を手の甲から握る。右手の小指と左手の親指、右手の親指と左手の小指が重なるように。次に握ったままその手を体と平行に下に下ろす。これを十秒間。手の組み合わせを逆にして十秒間。今度は右手の平を下に向け、上から左手で掴む。そして脇をしめながらそれを上に持っていって十秒。同じく反対の組み合わせで。

 受身の練習。ようは前回りなのだが、回るとき地面との接点が、右手なら小指から始まって肘を通り肩へ抜け、円を描くようにまわる。受身は初めて習った。

 そしていよいよ、二人ずつ組になっての技の練習。

 対峙し、右足を前に出す(技をかける方)、相手は左足を出す(技をかけられる方)。相手に右手首を左手で握らせる。相手の左手首を握り、右足をこちらから見て相手の右側面に踏み出し、掴んだ手(どちらも離さない)を上に持ち上げながら、反時計回りに一回転し、その反動で相手を投げる。これを逆に左手側でもやり、今度は技を相手にかけられる。

 次も同じように対峙し、相手に右手を両手で掴ませる。そして右手を下に「くの字」に曲げ、左足を少し踏み出す。この時踏み出した足の指は外側を向いている。右手を上げながら右足をこちらから見て相手の右側面に踏み込み、その勢いで相手を後ろに倒す。これは倒すよりも、上から押しつぶす感じで。これを反対側でもやり、また、相手からも技をかけられる。

 最後はお互い正座し、相手に両手首を、右手は左手で、左手は右手で掴ませ、対峙する。そのまま相手を押す、脇の当たりめがけて。もちろん相手も押されまいと抵抗する。相手が後ろに倒れそうになったら、相手を横に倒し、起き上がれないように片手と胸を押さえる。

 ストレッチして終了。

 後二つぐらい技を習ったんですが、うまく説明できないので省略します。まだ初日なのでうまく技もきまらず、受身も不十分でした。来週はもう少し出来るようにしたいです。

 久しぶりの運動プラス不完全な受身であちこち筋肉痛・・・・。

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2003-03-11 決意表明

 一年が瞬く間に過ぎた。振り返ってみて、去年思い描いたようには学力は伸びなかった。総合的に見て、むしろ低下していると言ってもいいくらいだ。
 
 去年一年間、特にここ数ヶ月は意識が混濁している。こうありたいという自分と、そうなれない自分。両者の間は広がる一方。

 それは増殖し、腐敗し、最終的に己への殺意なる。

 だが、僕にはそれを実行するだけの勇気は無い。そんな勇気は必要ないと思っている。

 今は僕の、人生における最初のスランプだ。この十九年間、大きな発展もなかったが、スランプもなかった。

 スランプのない人生なんて本当の人生なんて言えない。ここまで何も無くこれたのが奇跡だったんだ。

 『昨日より、今日、今日より、明日』と、一歩一歩進むしかない。それがどんな結果になろうとも。

 ということで、これから一年何をどうするか書いてみようと思う。

 1・週か、月ごとに目標を決め、それに向かって勉強する。

 2・いつまでも親に寄生するのはいけないので、バイトをし、全額は無理だが、少しは生活費を家に入れる。

 3・数検をとる。中学二年のとき三級を取って以来受けてないので、とりあえず準二級を。

 4・体を動かし血流を良くし、そして精神力を鍛えるため、月三回くらいだが、合気道を習いに行く。

 明日は合気道一日目。とりあえず一歩踏み出してみようと思う。

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2003-03-01 日記2

 今日は友人と、モダンバレイとでも言うのでしょうか、とにかくダンスを見に行きました。

 今回は前回見た一人のダンスではなく、もっとたくさんの人によるダンスで、下は幼稚園くらいからで幅広い年齢の人が参加していました。

 いくつかダンスが行われる中で、水を表現するダンスがあり、それは時に全体で、時に一人で、さまざまな水の様子を表現するものでした。

 同じ水を表現するダンスでも、大人は『傷の無い整ったダンス』、小さい子は『ノイズのある不規則なダンス』と、年齢が上がるにしたがってダンスのうまさと言うか、切れが違いました。

 なぜ年齢によってこんなに踊りの質が違うのでしょうか。

 もちろんダンスをやっている年数が違うのだから、当たり前と言えば当たり前なのですが、僕にはそれだけではなく、年を取るごとに理性や、うまく見せようとする心、ダンスに対する自分の心情の固定が、『傷の無い整ったダンス』にしているのではないかと思えました。

 それは反対に動きへの束縛になり、むしろそうゆう束縛の無い小さい子のダンスの方がよりすばらしいのではないでしょうか。

 別の言い方をすれば、大人のダンスは『品種改良された人間のための花』で、小さい子のダンスは『名も無い草の小さな花』です。

 見た目は前者のが美しいですが、本当の美しさは後者にこそあるのではないのでしょうか。

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2003-02-26 合気道

 突然ですが、合気道を習おうかと思います。理由は次の機会にでも話すとして、今日は道場の見学に行ってきた話をしようと思います。

 道場といっても木造でもなくビルの一室でした。扉を開けると中では、10人ほどが何かの技を練習していました。また、僕以外に四十歳ぐらいの男性二人が見学者としていました。

 しばらく見ていると、三人いる師範のうちおそらく一番上の位の60歳ぐらいの男性が僕たちのところに来て、ここの説明をしてくれました。それによるとここは、道場というよりは市民の護身術講座という軽い感じでした。

 彼は僕の手首を掴んできました。もう折れそうなくらい力強く。「この手を振り払うことができますか」僕は何度も試みましたが、その動きにあわせて力点を変えているのか、ぜんぜん取れませんでした。「じゃあ今度はあなたが掴んでください」僕は力いっぱい掴みました。彼の手首は、決して贅肉ではなく筋肉として太く、簡単に振りほどかれてしまいました。しかしそれは力で無理やり振りほどかれたのではなく、合気道の技術としてまったく力は使われていませんでした。その後僕は、左手をねじ上げられ、「痛タ、タ、タ」と床にねじ伏せられました。どうやら僕は、他の見学者への見本にされてしまったようです。

 想像していたより雰囲気が軽いので拍子抜けしましたが、まあ『〜道』とか初めての僕にはちょうどいいかもしれません。ということで三月から通おうと思います。

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はじめまして。昔やってたんですか。僕も最終的にはちゃんとした道場で習おうかと思ってます。 / Fate ( 2003-03-01 22:49 )
お初です。合気道やってね。私も若いときやってました。気持ち良いですよ。 / ポッポ ( 2003-02-28 17:14 )

2003-02-18 タマシイ

 最近までこのページを『自分の思いついたことをただ長々と独り言のように書く場所』のように思っていました。しかし、独り言なら別にここにじゃなくてもいいわけで、じゃあなぜここで文を書きたいかというと、少なからず誰かに読んでもらいたいからであり、読んでもらいたいなら、やはり読みやすく、わかりやすい文を書かなければいけないし、書くだけでなくもっといろんな人のページを訪れ、読んで、できるならつっこみをいれ、交流を深めなければいけないと、やっと気付きました。まあ、わかりやすくといっても、今の僕の実力じゃ段落わけするくらいですが(笑)。他の人のページに行ってみて、いい文章がたくさんありました。僕もあんな文を書けるように頑張ります。

 古来より人間は飽くなき(貪欲な)探究心で、さまざまな事柄を解明してきました。物質の最小構成単位、宇宙の成り立ちなど。そしてついにその矛先は、永遠の神秘『生命』にすらのびました。

 しかし研究が進んでいざ蓋を開けてみれば、肉体は『遺伝子』の設計図によって組み立てられたタンパク質の集合体にすぎず、『怒り』や『悲しみ』すらも脳内の化学物質の変化で説明がつくそうです。まだ細部で解明されてないところがあるとしても、最終的に『生命』は『無数の化学反応』で成り立っているというオチになりそうです。

 ですが、それだけで本当に生命が成り立つのでしょうか?僕には『無数の化学反応』だけで、この生命の豊かさを表せられるとは思えないのです。もし人工的に人間と同じ構成物質で人間の体を作り、その中で同じ化学変化を起こさせたら、うまく『起動』はするかもしれませんが、果たしてそれは『意思』を持つのでしょうか?

 別の見方をすれば、この世界は原子で構成されているのですから、生命もその例外ではなく、原子という砂粒で出来た砂人形なのです。その砂人形が自分の意思を持って動いているのです。信じられますか?

 僕には『生命』という現象の核に、今の科学では理解できない『魂』のようなものがあるのではないかと思えてならないのです。

 あの世も、神も、あまり信じていない僕ですが、そう思います。

先頭 表紙

生物とホムンクルス、前者が今の科学で理解できる生命、後者が理解できない生命ってとこですか(笑) / Fate ( 2003-02-19 13:30 )
魂…錬金術から派生した禁術で「ホムンクルス」なるものが作られたそうです。貴方の言う「砂人形」そのもの。で、魂を入れる方法が…生贄の魂を入れる…だったような…。矛盾? / 奈広 ( 2003-02-19 01:13 )

2003-02-12 気分は『初めてのおつかい』〜第三章〜

 試験始まる。一時間目は数学。しかし、それどころではない。自分がサギにあったことがわかり、まあ実害はなかったのだが、あんなに堂々と僕を騙した詐欺師にも腹が立ったが、なにより、近くにいるのにそれを注意しなかった、プラカードを持った係りの人間に腹が立った。
「注意ぐらいしろ!!」

 気持ちとは裏腹に、数学の問題は最後の時間切れで書けないのを除いて、全部書くことが出来た。しかし、そんなことよりも、頭は試験官への文句でいっぱいだった。休み時間、廊下に出て、近くにいた試験官に文句を言いに行った。「確かに今回は僕が九割がた悪いんですけど、注意しないそちらにも責任があるんではないですか!?」しかし、試験官の話によると、そういう人たちは今の法律では裁くことが出来ず、それに大学側としても常に注意し続けることは出来ないので、受験票に注意を書くだけ、だそうだ。「それに実害はなかったのでしょ?」試験開始五分前、席に着く。今度は英語。しかしやはりそれどころではない。
「裁けないからって、ほったらかしにして、見てみぬ振りをするのか!!たとえ注意し続けることはできないとしても、せめて近くにいるときは、大声で『こちらでは一切勧誘はやっておりません』とか言えるだろ!!」

 自分の英語の苦手さをフルに発揮し、まったくわからなかった(笑)。まあマークシート方式だから、いちを塗ったし。とりあえず、さっきの試験官が言った「私では対応できませんので、一階の受験管理室に行ってください」というところに行き、思ったことをすべて話す。
すこしすっきりして、部屋に戻る。昼食を取り、最後の試験、得意科目の理科に備える。
「よし心を入れ替えて」

 理科の試験、できはまあまあだった。またぎゅうぎゅう詰めのバス、今度は席に座れた、で駅に戻る。
「席に座れてよかった」

 予想以上に道が混んでいて、駅まで一時間もかかった。ほんと座れてよかった。そこから正確にもと来たルートをたどり、宇都宮に戻る。
「やっぱり詐欺師いなかった。文句言ってやろうと思ったのに」

 そして無事に家に着く。今回の旅はいろいろあって疲れたが、まあ、サギがどういうものかわかったし(今度会ったら、絶対に・・・・)、人間的にも少し成長したし。またこれだけの遠出を、こんなに簡単に、安価にできる、人間の文明のすばらしさをあらためて実感した。

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もし大学関係者だと言ってきたら、いろんなこと聞きまくって、最後に『ちょっと大学のほうに電話で確認とりますけど、いいですよね』って言ってやる。も、もちろん、僕みたいな被害者をこれ以上出さないためだよ(笑) / Fate ( 2003-02-18 23:43 )
絶対に…何?(笑) / 奈広 ( 2003-02-15 22:20 )

2003-02-11 気分は『初めてのおつかい』〜第二章〜

本当なら日によって区切るべきなのでしょうけど、文字数の関係でこんな形になりました。
 
ホテルで会計を済ませ、2階の206号室に泊まる。部屋に入ろうとして鍵をまわす。しかし『カチャリ』という鍵が開く音がしない。何度か試すがやはり開かない。しばらく試行錯誤して、鍵をまわした状態で扉を押すと開くという真理にたどり着く。さすがにビジネスホテルというだけに、必要最低限のもの(電気すら)だけだった。とりあえず窓を開・・・・かない。もう片方は・・・・開いた!
「といっても見えるのはビルだけ・・・・」

 来る途中、近くに本屋があったのを思い出し行ってみる。しばらく本を読んから戻る。すると、同じ受験生なのだろう、同い年ぐらいの女性が、やはり扉の開け方がわからず戸惑っていた。「まわして押すんですよ」と教えたらすぐに開いた。
「やっぱりわかりづらいよな、この扉」

 六時ごろになり、夕飯を食べに近くのファーストレストランに行く。食べ終えて店をでて、コンビニで明日の朝飯を買って戻る。歯を磨き、風呂に入る。風呂場には石鹸しかなかった。仕方なく、石鹸で頭を洗う。風呂を出てなんやかんやしているうちに九時になる。テレビをつけると映画「スターゲート」がやっていた。「こんな映画あったなぁ」と三十分くらい見たあと我に返る。
「はっ、いかんいかん、遊びに来たんじゃない。受験しに来たんだ」

 英語の文法を少しやって寝る。一日目終了。
「時々聞こえる、この物音は何?」

 二日目
朝七時、部屋の電話がなる。「そういえば昨日モーニングコール頼んだっけ」電話に出る。「オハヨウゴザイマス、シチジデス」コンピューターの音声に驚く。
「ロ、ロボット!?」

 昨日買った朝飯を食べ、身支度をする。部屋を片付け、忘れ物が無いかチェックする。電気を消し、なんとなく部屋の中に一礼して出る。
「ありがとうございました」

 フロントでチェックアウトして駅に向かう。バス停を探し、見つからず、北口に向かう。北口では学校の係りの者が受験生を誘導していた。人の流れに乗っていると、突然、中年の女性に呼び止められる。「理学部の方ですか?」「え、ええ・・・」「理学部の方は合格通知のためここに名前を書いてください」腕を引かれ、近くにあった机に誘導される。「この紙に住所、名前、受験番号を書いてください」
そのとき頭に、受験票に書いてあった「駅などでやっている勧誘は当方とは一切関係ありません」という文が浮かぶ。しかし、すぐ近くに大学のプラーカード持ってバスまで誘導している人がいるし、ほかにも書いている人がいるし、まさかこんな道のど真ん中で堂々とそんなことしないだろうと思い、その用紙に記入する。書き終え、その紙を渡そうとすると「・・・まで持って行ってください」「え?」よく聞こえず、そのまま人の流れに乗りバスに乗り込む。ぎゅうぎゅう詰めでかなり無理な体勢のままバスは発車した。
「この紙出してないけど・・・・ま、いっか」

 大学に着く。試験室に荷物を置き、廊下にいた試験官に事情を話し、紙を渡す。「はあ・・・・わかりました」部屋に戻り、試験の準備をする。試験開始五分前、一人の試験官が僕のところに来て、「これはこちらとはまったく関係ありませんから」と言って紙を返された。
「へ?」

先頭 表紙

チュウチュウ様、大学生になるのにまだまだ大変なことが多そうです。 / Fate ( 2003-02-12 21:58 )
マサナオ様、まだニュースはいいですよ、社会の勉強になりますし。僕は映画ですよ(笑) / Fate ( 2003-02-12 21:55 )
試験の道のりまで大変ですね。 / チュウチュウ ( 2003-02-12 06:23 )
受験前夜って意外に気が抜けますよねw俺もニュース見て何もしなかった; / マサナオ ( 2003-02-12 03:23 )

2003-02-10 気分は『初めてのおつかい』〜第一章〜

日本語には、自己を表す言葉が多数あります。例えば、僕、私、俺、わしとか。そしてそれを場所によって使い分けます。今現在、普通僕は『俺』を使っています。また、あらたまったところでは、『僕』を使っています。しかし、父親を含めて大人の男はあらたまったところでは『私』を使います。男はいつから自分のことを『私』と呼ぶようになるのでしょうか?今、『僕』を使っていて、すごく子供っぽく感じます。しかし、『私』というのもなんか違和感が・・・・
 
 八、九日と、受験しに行っていました。今日はそのことを書こうと思います。

 初めて一人での遠出だ。電車も栃木から大宮までしか知らない。去年の受験は父親が付き添ってくれたが、今回は一人だ。向こうでホテルを探すのも、何もかも生まれて初めてだ。必要なものを用意しリュックに詰める。試験場までの道を頭に入れ家を出る。
「よし、行くかっ!」

 まず宇都宮から快速で大宮に行き、予備校の校舎に提出物を出す。大宮駅に戻る。ここまではいつも通り。ここから京浜線に乗る。
「これからが本番だ」

 京浜線で東京へ。電車の中でふと、一年前の自分を思い出す。あのころは滅多に電車に乗ることはなかったので、乗るだけではしゃいでたと思う。しかし今は、狭い空間に入れられて、他人の嫌なところ(電車内でのマナーの悪さ)ばかり見えて、すっかり電車が嫌いになっていた。とてもじゃないが僕は、毎日満員電車に乗って、仕事場に行くような生活は出来ないと思った。
「きっとそういう人たちは、こんな気持ちを通り越して悟りの境地まで行っているんだろうなぁ」

 ほどなく東京に着く。ここは去年の受験の時にも来たことがある。そのときは、やたら複雑で、まるで迷路のように思えた。「中をもう少し改装して、もっとシンプルにしてくれ」と思っていたが、あらためて一人で来て、落ち着いて見てみれば、ちゃんと案内表示もあり、簡単にホームは見つかった。ここから中央線に乗り新宿に向かう。「俺、少しは成長したな」とホームに続く上りのエスカレーターの上で思う・・・・・・まだ上に着かない。
「長っ!」

 新宿に着く。「ここが話には聞く伝説の町『新宿』か」と、田舎丸出しで感動する。そこから小田急線に乗り換える。父親から、小田急線のプラットホームまで百メートルくらいある、と言われて覚悟していたが、案外すぐそこにあり拍子抜けする。ホームで待っていると乗る電車が来た。しかし、扉が反対側のホームに開いた。「あれ、乗る場所間違えたかな?」と思っていると、今度はこっち側が開いた。どうやら降りる人を反対側に下ろしてから、乗客を乗せるらしい。今までに無いパターンなのでかなり驚く。
「すごい!これこそ文明の力だ!(謎)」

 そして試験場のある相模大野の駅。東京駅を『広大な地下迷宮』とたとえるのならば、相模大野駅は『地平線の彼方まで続く大平原』という感じだった。とにかく大きくて広い。
「広っ!」

 北口から出て、明日、試験場に行くために乗るバスのバス停を探す。しかし見つからず、しかたなく交番で聞いてみると「あのへんにあるから自分で探して」とかなり冷たい返事。とりあえず今日はバス停探しはあきらめて、今晩泊まるホテルを探すことに。さっきのおまわりさんに聞くと「別に進めるわけではないけど、南口にあるよ。でもいまどこも受験生でいっぱいだから空いてるかどうか」電話番号を聞いて急いで電話してみる。一つ上の値段の部屋なら一部屋空いているらしい。高いと言っても税込みで六千円ぐらいなのでそこに泊まることにした。
「とりあえずこれでひと段落」

先頭 表紙

いや〜もし取れなかったら、わりと本気で野宿しようかなと思っていました(笑) / Fate ( 2003-02-12 21:52 )
宿の予約はしときましょうよ;野宿にならなくて良かったですね。しかし、もう受験の季節なんですねぇ… / マサナオ ( 2003-02-12 03:20 )

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