himajin top
「怠惰放蕩徒然日記」








この方を熱愛しているのは日本でも多分数名だろうなあ…
というわけでジェイソン・フレミング知名度向上草の根運動やってます。



ぐうたらな日常の中で思ったりやらかしてもーたことなんかを書いてます。
文章が変でも不快になっても、お願いだから怒らないでくださいませ。
映画の感想とか、こっちに書いてます。良かったらどうぞ。

あたしにとっての聖地であるさんを応援させていただいております

おまけ頁(自分以外の人が読んでもなんも面白くない、自己満足すぺーす)

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-09-17 新潟旅行 メイン編−5 小隊長、ありがとうございました
2002-09-12 新潟旅行 メイン編−4 小隊長は語り続ける
2002-09-12 新潟旅行 メイン編−3 小隊長は更に語る
2002-09-12 新潟旅行 メイン編(【生きててよかった2】)−2 小隊長は語る
2002-09-12 新潟旅行 メイン編−1 小隊長登場!!!
2002-09-12 新潟旅行 二日目 その6 【鬼が来た!】 その2
2002-09-12 新潟旅行 二日目 その5 【鬼が来た!】
2002-09-11 新潟旅行 二日目 その4
2002-09-11 新潟旅行 二日目 その3&【生きててよかった】その1
2002-09-11 新潟旅行 二日目 その2


2002-09-17 新潟旅行 メイン編−5 小隊長、ありがとうございました

一時間に及ぶトークもそろそろ終わり。
時間もなくなってきたから、質問のコーナーになった。

…やっぱできない。
あの目で正面から見つめられたら、卒倒するかもしれない。

もうすぐ終わりかと思うと心臓ばくばくして、またしても気持ち悪くなってくる。

聞きたいと思っていたことは、トークの中で既に本人が話してくれた。

おぢさんが一人、手を挙げる。

最後のあれは…

そーだ、あたしもこれは聞きたかった。

小隊長は答える
解釈は三つあるんです。
一つ目は、腕を怪我していて物理的に不可能だったから。
二つ目は、単純にいやだったから押し付けた
三つ目は、「武士」ってことで、当事者にケリをつけさせた
ということで。

監督は隊長を小心者の卑怯者にしてしまい、僕にそうしろと言いました。
「もう俺には関係ない」って風情でその辺うろちょろ歩いてろって。

でも僕はそれはいやだったので、できる限り「武士」という方向で演じています


…なるほど!!
圧倒的な威圧感存在感を持ち、おだてに弱い(あたま掻いてる姿がかわいいんだよねー)ところもある男前の日本男児。

しょ、しょうたいちょー!!
犬と呼んでくださひ!!あなたのためならなんでもいたしますぅぅぅぅぅぅぅー。
やっぱあなたって最高ですー。


二人目の質問者
私はもと軍人で、大将の付き人をやってました
…映画の最中ずーっとうるさかったぢぢいだ。

小隊長の演技がうまいってことはちゃんと言っているが、このじーさん、終始言いつづけてるのはこの言葉
ハッピーエンドにしてほしかった

…そ、それは監督に言わないと。出演者に言ってもどうしようもないことではないかと…

すいません ごめんなさい
苦笑しながら頭を下げ、謝りつづける小隊長。

け、け、謙也さまぁぁぁ!!

あたしが心底愛してる男はめちゃくちゃいい人だったのでした。
すっげー、あたしって男見る目あるぢゃんー!!亭主選びは失敗したけどさー(爆)

すっごいなー。
めーっちゃくちゃ、気が狂いそうなくらい好きで、これ以上は無理だってくらいまで好きなのに、
それでも更に上限ぶっちぎって好きになってる。

「次は女性の方がいいですね。澤田さん、女性ファンいないって嘆いてたから」
…うっそー。
それはないでしょー。あたし一応オンナだし。

質問を…だめだ、できない。
結局それで時間が来てしまい、スタッフの人に花束をもらって、小隊長は退場された。

へろへろ…
…って、いかん、へろへろになってる場合ではない!!
余韻に浸っていたいとこだけど、これから帰らないといかんのぢゃ!!

タクシーを呼び、長岡駅へ。

そのあとの経過
長岡→大宮→ガンちゃんと喧嘩→ガンちゃんの謝罪→家に到着→風呂→寝た。

(余韻ひきずりまくってて、あんまし記憶ないんだ、このあたり)
いやー、疲れたけど満足。
そして、最後にどうしてもこれだけは言いたい。
小隊長はステージの上から絶対あたしを見たわ!!

…ライブんときとか、必ずかかる思い込みですんで、笑って流してやってくださいませ。
あたしは「目があったー!!」って単純に喜んでますんで。

このどえらい大長編、読んでくださってありがとうございました。
いやいやいやいや…(まだ壊れてる)

先頭 表紙

いやいやいやいや、行って良かったです、ほんとに。ちょっと一人は寂しかったですけどね♪ / valkil ( 2002-09-17 13:58 )
映画祭&長編お疲れ様でした。けいこさんを知っているとその様子が目に浮かぶようです(^-^) / れすた@PSO ( 2002-09-17 09:40 )

2002-09-12 新潟旅行 メイン編−4 小隊長は語り続ける

その2
現場に来ていきなりまったく台本とは違う何十行もあるセリフが記録の姫沛から澤田謙也に渡される。
監督は、袁丁がそれを訳した文を澤田謙也が言う日本語の音に耳を傾け、
ここは違う、ここはこう言えと死ぬほど細かく指図する。日本語にない表現でも、それを言ってくれと押し切った。
そしてその膨大なセリフを短時間で覚えきった澤田謙也、恐るべし。
この男でなければ成立しなかった部分は数多い。


一気に全部言わないとNGになるんだけどねー
あとで観たら編集されまくりでしょ。
こーんな編集しまくるんだったら、なにも全部一気にやらせんでもいーだろーってさー



もしかしたらあとから思い出すかも…でも今はこれがツボをヒットしまくってくれた語録ってことで。

言ってるそばから思い出した。香川さん入院のときのエピソード。

病院に担ぎ込まれたとき、中国人の医者が、なにかあるたびに必ず謙也さまに「どうしますか?」と聞いてくる。
中国人である監督たちがいるにも拘らず、必ず聞いてくる。

そう、それは撮影中に突然香川さんが倒れ、そのままの衣裳で病院に行ったから。
監督やプロデューサーは【農民】、あとの日本人は【下っ端兵隊】。
謙也さまは小隊長の軍服を着ていたから、いっちゃん偉い人だって思われてしまったんですねー。

…いや、服のせいだけではないですよ。だってほんとーにど迫力ですもの、小隊長の存在感と威圧感って。


●学生さんたちは…
姜文はとにかく、画に(迫力が)反映しづらいので、澤田謙也に思い切り殴れと言う。
香港の撮影でジャッキー・チェンを失神させたという経験を持つ澤田謙也は、もちろん多少の手加減をして私を殴る。
だが私にはそれは震度6級の衝撃となって顎に届く。

本気で殴れと言われ、本気で殴れば多分相手が失神し、
しかし画的にはワイルドさを失わないように強く叩かねばならなかった澤田謙也も、恐らく大変だったろう。
彼は私のことを一方で気遣い、一方では敢然と役の中の鬼軍曹に徹していた。


小隊長はプロだから、本気に見える殴り方ってのをちゃんと知っていたんだけど、
他の兵隊さんやってる留学生さんたちは、加減ってものを知らず、監督の指示どおりにばしばし本気で殴っていたそうで。
遠慮手加減一切なし、香川さん、口の中切って、血がだらだらしてたそーで。

そういえば小隊長ってスリッパや軍刀っていう「アイテム」活用してたっけな。それもテクニックか?…うーん…
あ、余談ですがあの刀、実際に戦争で使われてたものだそうです。


●将来…

この映画に出演した日本人俳優さんたちと話していることなんだそうですが…

いつかもっと年をとってボケてしまったら、
俺ら絶対、第二次大戦で中国に行ったって思い込んでるよな


…そうですよね。その日の撮影が終わっても【素】に戻ることができないっていう過酷な状況だったんですものね。

あたしももしかして【軍人さんに恋をした】って思い込むかもしれないなぁ。


(まだ、もーちょっと続きます)

先頭 表紙

ああ、生で小隊長をお見せしたかった…(自分のものみたいだな、まるで) / valkil ( 2002-09-17 14:38 )
いったらっしゃーい。 / みなみ ( 2002-09-13 11:47 )
やばい、書きおわってないのに時間が!!明日から仙台旅行なんで、帰って来たら続き書きますー。 / valkil ( 2002-09-12 16:48 )

2002-09-12 新潟旅行 メイン編−3 小隊長は更に語る

●出動命令!!
鬼が来た!の話題になったところで、香川照之さんからのビデオメッセージが。
…きゃ、客席に降りていらっしゃるですか?
あー!!反対側の端っこに座ればよかったー!!そしたらとなりに小隊長が!!

でももし反対側にすわっていたとしたら、小隊長はきっとあたしが座っているほうに降りてくるはず。
人生なんて所詮そんなもんなのよ…(涙)

ビデオをデッキにセットするときに、TVの音声がうっかり入ったのか
北朝鮮・拉致とかのニュースが流れてしまう。
場内爆笑。

俺に行けってことですかね、これは
場内大爆笑。

キャプテン・サワダ(or 鷹見(ホーク/B計画) or酒塚)に出動命令が下ってしまったのか?

小隊長が行ったら、どんな問題だって「腕力で解決することなら」おーるおっけー、のーぷろぶれむ。
北朝鮮か…小隊長が行かれるなら、あたしついていきますわー。地の果てでも地獄の底ですらもね。
ただ、行かれるならボーナス入ってからにしていただきたいです。金欠だから…

あ、でもあたし戦闘力皆無だから邪魔になるだけかな、…かな、じゃないや。だな、が正解

香川さんのビデオメッセージ、飼い主を慕う小犬のようで非常にかわいかったです。
誰かいつかあたしに澤田謙也さんのビデオメッセージとかくれないかなー。でも実際実現したら壊れちゃうな、間違いなく。


そして話題は「中国魅録」で触れられていた、撮影中のいろいろな話になる。
小隊長、だんだん口調が砕けて来て、これがまた良い。抜群に良い。
頭の回転が速いのにくわえて話術が巧み。自分の話にツッコミまくり、その表情がかわいい。

ぐいぐい引き込まれて、笑いが止まらなくなる。

やっぱ最高だな、この人。
映画も澤田謙也さんも、あたしにとって【人生最高最大の出会い】だったですね。
あたしに一方的に運命の出会いをされても、いい迷惑だろーけど、こうやって遠くから見てるだけなんだから、いいやな。

● あたしが爆笑してしまった、澤田謙也さまのお言葉

(文章は「中国魅録」より。この部分に触れたときのつっこみってことで)

その1

だが、意識が弛緩した私がもう自力で歩けないことを彼等は全然わかってない。
小隊長が「ふざけるな!ストレッチャーを早く出せっ!」と怒鳴ったところで、
やっと布張りの担架が出てくる。どこまでも見上げたプロ意識だった。
そして、夢のようなこの病院に数々あった衝撃の締めくくりは、
二つ折りにして出てきたその担架をトカゲ男がパッと広げた時にもたらされた。
担架の布の部分は一面血だらけだったのである。
血は太古の昔にここで流されたものであるらしくドス黒く変色しており、担架の上でチョコレートのように固まっていた。
澤田謙也が急いで横のベッドのシーツを剥ぎ取ってそれに巻き、私はその上に横たわらせられた


これに前に乗っけられたやつ、死んだだろ? ってゆーよーな担架でねー

(あの美しい造作の手が、美しいリアクションでつっこみポーズをとってしまうんですもの…うぷー!!)

あ、また文字数が…すっげ大作になってきたな、この日記。

先頭 表紙

2002-09-12 新潟旅行 メイン編(【生きててよかった2】)−2 小隊長は語る

●完全実力主義の香港で認められることになった瞬間

…すごかったです。ジャッキー・チェン(and ジョン・ローン)の友達なんて肩書きはまるっきり通用しない世界らしいです。
監督に無理なこと言われて【スタントのうちの誰か一人でもそれができたらやってやるよ!!】ってちょっとキレぎみに答えた小隊長。
実際スタントは誰もそれができなかったそうで。

で、小隊長がやったらできちゃったんだそうです。それ以来、周囲の態度が明らかに変わり、それが認められた瞬間だったんだなーって。

【やりゃーなんとかなるもんだなー】ってサクっとおっしゃってましたが、それは小隊長だからこそできたことですってば。

香港ではちゃんと認められています。日本の業界はなにやってんぢゃー!!!!

●武勇伝のこと

もう撮影終わって編集にかかっているんだとか。
CG・ワイヤー一切なしでリアルアクションだそーです。
殴られた人間が考えられないくらい飛んだり、常軌を逸したジャンプとかしないってのは、新鮮でいいかもなー。
(だって小隊長、そんな【小細工】しなくたって、常軌を逸して強いもーん♪)

来年かあ…観るぞ!!舞台挨拶つき試写会ってのがあるなら、万単位覚悟でオークション落札だってするさー。
初日に舞台挨拶があるなら、徹夜でもなんでも…うーん、近くにビジネスホテルとるけどね、その場合。

●鬼が来た! 出演のいきさつ
姜文監督は酒塚隊長役の日本人役者を求めて来日していました。
いろんな人に会ったけども、彼の琴線に触れる人はいなかったそうです。

小隊長の知合いが「こういう人がいますけど」って監督に話をしたら「是非会いたい」と。
そのとき小隊長は香港で撮影をしていて、帰国してすぐに、事情も知らないまま監督に会ったそうで。

なんのために会うのかわからないのに、いきなりおおきい中国人に「スバラシイ」と言われ即決。

海外で仕事や生活をしていると、愛国心が強くなってしまうそうです。
だから小隊長は最初、この役を演じることを断ったんだって。

でも、監督が「どういう理由できみが必要か」とかいう手紙をばしばし寄越し、
【じゃ、出てみるか】ってことになったそうです。

…出てくださって良かったんですよ、小隊長!!
その選択をしたから、あたしはあなたにお会いできたんですし、
あなたに会ったから、長岡まで来たし、長岡に来たからシャガールも観れた。
あなたがいなかったら、今日、あたしはここにいないんです。

なんて心の中でメルヘンちっくに(そうか?)語り掛けてしまう。あたしがサトラレだったらえらいこっちゃだな、まったく。
(サトラレってことないかー。特異な天才って風情はないしなー)


(つづきます)

先頭 表紙

2002-09-12 新潟旅行 メイン編−1 小隊長登場!!!

ずーっと延々だらだら前振りをやってきましたが、ついにメインイベントに辿り着きました。
多分この先もまただらだらやってると思うんですが…ごめんなさいー。

というわけで、役者でありDJもやってるとかいう小林三四郎って人(ごめんなさい、良く知らないんだ)が登場。
手には付箋がいっぱいついた「中国魅記録」。

そうかー、これを読んでるんだったら、トークはかなりディープで楽しめるぞー。

いよいよだ。
このために長岡に来たんだ、本当に【会える】んだ。

高鳴る胸、そして込み上げる嘔吐感…まぢで緊張で気持ち悪い…

小林さんの隊長〜!!って声とともに、澤田謙也さまが登場!!
「どーもどーも」って表情。なんか照れてる。

…あ…あ…あ…
口を衝いて出た言葉はうそ…


わけわかんないよな、まったく>あたし

…小隊長、かっこいいです。どーしましょーってくらいかっこいい。

長い髪をうしろでまとめ、黒のTシャツとパンツ、靴も革で黒。
「あたしと配色同じだ♪」…馬鹿だよな、まったく>あたし

日焼けした逞しい腕、Tシャツの下の魅惑の胸板。
あたしの理想を注文どおりに再現したとしても、これ以上にはできないだろうというような完璧な顎のライン。

この瞬間、吐き気も緊張感もぶっとんだ。
たった今、この会場の屋根が落っこちて死んでしまったとしても後悔しません!!

ぶっとんだけど、パニックは起こしている。
電撃ネットワークのライブやヨーコさんのステージを見たときとかと同じように、
頭の中は恒例の【謝罪モード】が大爆発していた。

ごめんなさい!!申訳ありません!!すみません!!
…なんで謝っちゃうんだろーなー、あたしって。
昔から、パニック起こすと謝罪しまくるんだな。頭の中でどういうわけだか土下座しちゃってんの。
誰に、何に対して謝ってるのかはわかんないんですけどねー。

【申訳ありませんで、申訳が立つと思うか!!】って小隊長に殴られてしまうな。あ…それでもいい…(壊れた)



親分に買ってもらったデジカメ「いくしくん」。持参したけど手が震えまくり、うまくシャッターが押せない。

以下、思い出せる限りのこと書きます。順番は多分ってーか、間違いなくバラバラですが。

●ハリウッド映画「ストリートファイター」に出演することになったいきさつ

これはプロデューサーに見出されて、みたいなことがどっかに書いてありましたが、ちょーっと違ったようです。
クリスチャン・スレーターくんのお母さんが絡む、なかなか劇的なお話でした。

小隊長ったら豪快さんっていうかなんていうのか…惚れ直しました♪

そうそう、時代劇の若侍とかをなさってたそうですが、あたしそれ是非観てみたいです。
着物にチョンマゲ…似合い過ぎて卒倒しちゃいそうだな。



(まだまだ続きます。ごめんなさい)

先頭 表紙

2002-09-12 新潟旅行 二日目 その6 【鬼が来た!】 その2

あたしがブチきれたのは、小隊長が花屋のとこに【降臨】なさるという、あの緊張のシーン。
いっつもここだけは誰も物音を立てることがない(あたしが「ひー」とか言ってるかもしれない、気がつかないうちに)。
ある意味、安心して小隊長を堪能できるのだ。

斜め後ろのじじいが、この沈黙を破った。
【この人が来るんだろ?このあと】

…そーなんですけどね、確かに。
でもさ、そういうことは口に出さないで欲しいんですけど。

それをきいたじーちゃんたちが「ああ、この人か」「観たことあるか?」と会話を始めてしまった。

花屋小三郎がユイアルに「おれはおまえを触ってやるからな」と毒づいたように、心の中で毒づく。
あたしが世界征服を成し遂げたら、老人福祉法なんて撤廃してやる。
おまえらにはぜーったい住めないような世界にしてやるから、待ってろ。
まぁ、そうなるまで生きていられないことを望んでたほうがいいかもな


…ごめんなさい、老人に対する思いやりがないってのはわかってます。心が狭いです。
でも、うるさかったんですものー!!!!!!

耐える耐える、とにかく耐える。
昔の任侠映画で、観客に【まだだ、ケンさん、耐えるんだ!!】と声をかけられていた高倉健のような状態になって
ひたすら耐えるあたし。
誰だよ、あたしのこと短気だなんて言ったの。こんな頑張ってるぢゃねーか!!…なんか異常に悔しくなってくるあたし。

来週仙台でまた観れるんだから、我慢するんだ。
爪が掌に食い込む痛さも感じずに耐え、ようやく誰もが確実に黙る、宴会の●●シーンがやってきた。

【一人も逃がすなー!!】と小隊長が叫ぶ。
野々村さんがシャオリクチーを●り●てる。

…この場面に及んでまで喋り倒したら、悪いが殴る。相手がじーさんだろうと乳幼児だろうと殴る。
さすがにねー。

どうやらみんな黙ったようだ。そんだけのパワーがある作品だからね、実際。

アリさんがはじきとばされ、エンディングのクリムゾンレッドの画面に。

…ぐったり
この映画を観ると虚脱状態になるのはいつものことだけど、今回は更にじじいとの闘いがあったからなー。

これから小隊長にお目にかかるってのに、いいのかこんな疲れてて。

…あれ?みんな帰っちゃうの?いいの?小隊長観ないで帰るの???

先頭 表紙

たぶん、そのじーちゃんたちの映画の楽しみ方ってのが、valkilさんの楽しみ方(わたしのも一緒……だと思う)と違うんでしょう。ちなみに過去、隣に座った知らないガキ&同行した友人と通常音声でギャグ飛ばしながら見て楽しんだのが「ストリートファイター・(アニメの方)」でした。あーれは面白かった。 / みなみ ( 2002-09-13 11:41 )

2002-09-12 新潟旅行 二日目 その5 【鬼が来た!】

14時20分開場、中に入る。
…なんで謙也さまのトーク(しかも一時間も!)があるってのに、みんな後ろの方から座ってくんだろう。

ってなわけで、難なく最前列げっと。
(スクリーンが奥まっているので、最前列で映画を観ても、なんの苦労もないってのはいいよな、ここ)

…なんか年齢層高いな、客の。
隣はじーちゃんが孫とおぼしき小僧と二人で来ているし、後ろもじーちゃんだし、通路挟んで斜め後ろもじーちゃんだ。

…じーちゃんたち、宴会の●●シーンが始まったら倒れるんぢゃないだろーかねー
まぁ、知らない他人が倒れようと死のうとあたしの知ったこっちゃないけどさ(こらこらこらこら)

スクリーンに【鬼が来た!! Devils On The Doorstep】の画面が。

「おにがきた かぁ」
…隣のじじい、いきなりつぶやく。それも通常音声。

野々村隊長の号令、そして軍艦マーチが流れる。
「白黒なんだねえ」
…だからじーちゃん、映画始まってるんだってばー

キャストの名前が出て来るたびに、じーちゃんたちは音読する。もちろん通常音声で。
「なんて読むんだろうねー。「がぶん」かな」

(監督・主演の姜文。正解はチアン・ウェンです)

隣から、斜め後ろから、後ろから、じーちゃんの【副音声解説】がサラウンドでやってくる。
通常…いや、耳が遠いのか、通常よりでかい音声で。

ガキんちょ&馬鹿な小娘だけぢゃなかったのか、映画鑑賞の敵は!!
そーか、じーちゃんってのは見落としてたなー。
だいたい、じーちゃんと映画館ででくわすって、あんまないもんな。
(余談ですが、あたしがじーちゃんばーちゃんとでくわすのは、なぜかホラー作品が多かったりする。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」とか、「バイオハザード」の試写会とか。
招待券かなんかもらって、騙されてきちゃったんだろーなー。大概途中でギブアップしてるけどね、彼ら)

後ろのじーちゃんは戦争経験者らしい。
「俺が戦争に行ってたときもなー」とか思い出話を始めている。
…外でやってくんないかなー、頼むから。

連れも戦争経験者のようだ
「俺はどこそこにいたんだ、あんたは?」…だから、外でやってよ。

斜め後ろのじーちゃんたちは字幕を音読してる。
…誰かに教えてあげてるの?ボランティアかなんかで?

千円やるから、どっか行け!!!!


「鬼が来た!」を観るのも9回目になるが、長岡まで遠征した今回が、いっちばん環境悪かったです。

じーちゃんたちはボケちゃったから、映画の最中に喋ってはいけないってことを忘れたのか。
それともじーちゃんたちの若い頃は映画なんてなかったから、そういうルールを知らないとか(をいをい)
隣のじーちゃんは孫に諌められて(キミには絶対将来幸福が訪れるよ。あたしはそう思う)黙ったけど、真後ろ&斜め後ろは延々…

おーまいがー!!!!!


(つづきます)

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 二日目 その4

やばい

ずーんとやってきたのが「びびり状態」。

いいことが起こると、あたしの場合は間違いなくその3倍くらい悪いことが起こる。

こわい

小隊長トークのことを考えたら、今回の長岡滞在中、一度も出てこなかった「緊張状態」がやってきた。

そうなんだ、あと1時間半くらいなんだ。
どうしよう。緊張して来た。すごく怖い。しかも気持ち悪くなって来た。
吐きそうだ。うわー、リバースリーチかかってしもーた!!

何が恐いんだか、何に対して緊張してるんだかわかんない。
だって相手はステージの上で、あたしと直接なんかあるわけぢゃないんだからさ。

逃げた方がいいのかも…

そんな気持ちもせりあがってくる。

【駄目だよ、ここまで来たのに帰るだなんて!!】
だって怖い。絶対なんかあるよ。いきなり一目で嫌われるとかさー。

【帰ったら一生後悔するよ!!】
わかってる。頑張るけど、でもこわいんだよー

自分と必死で戦うあたし。
友人に「やばいですメール」を打ち、「頑張れ」とレスをいただく。(ありがとうございました)

【このまま帰ったら、ミリに一生馬鹿にされるぞ!!】
…それはいやだ。あたしの人生耐えられないってことは無数にあるが、これは多分それの筆頭に近いもんがある。
(首位はここ数年変わらない。【ママに人前で罵詈雑言吐かれて侮辱罵倒されること】。きついんですもん、まぢでー)

体力知力精神力、総てにおいて稀薄な人間であるあたしは、足を踏ん張ることにした。

怖い。なんかやらかすかもしれない。
でも、例えシャガールを見たって幸運の10倍に匹敵する不幸が起きたとしても、
汚名返上不可能なことをやらかしてしまうことになったとしても、
小隊長を生で見れるんだから、いいぢゃないか。一目見た瞬間になんか起こって会場からつまみ出されたとしても、ね。

本日三回目に自分を褒める。
自分が前向きに行動を起こすだなんて、生涯に何回あったか…片手で足りるな、間違いなく。
頑張ってるぢゃん、あたしー!!
やっぱ「不惑の年代」が近づいてるからかなー。

というわけで、リリックホールに戻り、開場を待つことにした。

多分一回挟んで、やっと小隊長のトークにたどり着けると思います。
もーちょっと待っててくださいな。

ってなわけで、つづく♪

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 二日目 その3&【生きててよかった】その1

途中休憩を入れて1時間半くらいかな、長岡リリックホールに到着。

上映開始まで2時間半ある。会場の人にきいてみると「10分前で大丈夫ですよ」とのこと。
あたしの最愛のおかたは、まだまだ知名度がそんなに高くないらしい。

2時間半ね…そうだ、トイメンの美術館でマルク・シャガール展をやっているんだったっけ。
東京でやったとき、すっごい並んでたんで諦めたんだっけなー。

あたしの人生における「画家四強」はクリムト、シャガール、天野喜孝、丹野忍。
(丹野さんはイラストレーター…画家だよね、おっけーおっけー)

小学生の頃、パパが持っていた画集を見て、鳥肌が立った。
「こわい」と一瞬思い、そして「悲しい」って思った。
あたしは、こんなに悲しい絵は見たことがなかった。
その次の頁に載っていた絵も、更に悲しかった。
悲しい。でもどうしても目が離せない。

それまで知ってた絵画ってのは、もなりざやルノアール、あとピカソくらいのもんだった。
そしてあたしはシャガールの絵を、この絵の本物を、死ぬ前に一度でいいから見たいと小学生にして願った。
多分ルーベンスの絵を見たいと切望するネロ少年に匹敵するくらいの願い。

というわけで、れっつごー!!

やっぱすげーなー。本物は違うなー。
あ、この「誕生日」って好きなんだよなー。
長岡来てよかった。ゆっくり鑑賞できてるぞー。

…足が止まった。

「町の魂」と「彼女を巡って」が目の前にあった。
(これ、カタログをデジカメ撮影したやつなんで、光ってるしよくわかんなくなってる。ごめんなさい)

最愛の妻・ベラを亡くした嘆き・悲しみ・絶望・慟哭・苦悩…その総てが降り注いでくるかのようだった。
傍らにパトラッシュがいたら、首に手を回して【ボクは見たんだよ、ついに】って昇天しちゃってたかもしれん。
(あ、でも犬は嫌いなの。特にでっかいのは。だから隣にいるのは小隊長がいいなぁ…あふー)

他の絵を見ても、ついまたこの二枚の絵に戻ってしまう。結局30分くらい延々その場から動けなくて、
会場の人が「この絵がお好きなんですか?」と話しかけて来た。

…やべー!!買わされる!!…あ、そっか、画廊ぢゃないからそんなこたーないよな。

屋上庭園なるとこでタバコ吸いながら余韻に浸る。

生涯の夢ってのは、「愛」「夢」「希望」「友情」なんてものを根本的には信じていない、現実主義のあたしにもあったりする。
あるけど、かなうとは思ってない。
ってーか、そう思っていた方が、駄目だったときにダメージが最少で済むからって言う、自己防衛なんだけどね。

それが、叶ってしまった。どうしよう。すっげー嬉しい。しかもこのあと小隊長にお目にかかれるだなんてー!!

あ…これはもしかして…
(つづきます)

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 二日目 その2

チェックアウトは10時、映画が始まるのは2時半
この時間をどうやって…そうだ!!

前日フロントで聞いたところによると、リリックホールまでは徒歩で一時間弱だそーだ
タクシーに二回も乗っているから、場所はちゃんと覚えている。

うっしゃ、歩くか。そんな暑くもないし。
ボストンバッグは宅配便で家に送ったから、身軽だしな。

というわけで、長岡駅で帰りの新幹線の切符を買い、一路リリックホールへ。

15分ばかし歩いて気がつく。
【…歩いてる人が少ない…ってーか、いないぞ】

車、原付、チャリはいるけど、歩行者がいない。
…そーか、みんなこの辺は車で移動するから、歩く人なんていないんだな。

うっわー、地元の人ぢゃないのバレバレぢゃん(尻のポッケに入ったデジカメで既に観光客だってばれるってーの)。
まぁいいや。歩くべー。

長いお散歩になったけど、これが気持ちいいんだなー。
昔乍らのお店とか、いろんな発見あったりして。
前日お世話になったガンちゃんのお友達の店も発見。顔出したらお茶ご馳走してくれました。

信濃川を見たのは初めて。
でっかい川にかかるでっかい橋。そのたもとで川を眺めて一服。
ガキだから、海とか川とか見ると嬉しくなっちゃうんですねー。

この橋を徒歩で渡る人ってのはあんましいないらしい。
会社の新潟出身の人(帰って来てから判明したの。もっと早く知ってたら…)が「俺、20年新潟に住んでたけどあそこを歩いて渡ったことなんてないぞ」
…あたし、もしかしてレアな人間になってしまった?まさかね。

途中でショルダーの肩紐がブチ切れるという事態になったので、ジャスコで買物。
よーっし、バッグも新しくなった。完璧♪

ジャスコを出て、また歩き出す。だいたいここから1.8kmほどの距離らしい。
20分くらい歩いて、非常事態勃発。

どうしようもなく珈琲が飲みたくなって来た。
あたしは缶&インスタント珈琲が飲めないという非常にワガママな人間だ。
…やばい、どうしよう。ジャスコんとこのミスドで飲んでくるんだった…

あ!!
あれは喫茶店か?それともなんかこの辺にちょこちょこ見かけるこじゃれた不動産屋か?
…入り口んとこにソフトクリームの【模型】が!!

助かったー。
砂漠でオアシスに巡り合ったときってこんな感じなんだろーなー(大袈裟)
この店の珈琲がまた美味でしてねー。ソフトクリームに珈琲というとんでもない組合せを堪能しちゃったあたしでした。

珈琲のお代わりを頼み、ピーター・ウィムジー卿(セイヤーズ女史の生み出した青年貴族探偵)とともにしばし休息。

ガソリンも入った。さぁ、歩くぞー!!!!
あたし、結構元気ぢゃん。結構体力あるぢゃん。よしよし。本日自分を褒めることが二度目。
うん、今日はやっぱりいい日になりそうだ!!

つづきます。

道中の写真とかはここにありますんで、よかったらどーぞ

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)