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「怠惰放蕩徒然日記」








この方を熱愛しているのは日本でも多分数名だろうなあ…
というわけでジェイソン・フレミング知名度向上草の根運動やってます。



ぐうたらな日常の中で思ったりやらかしてもーたことなんかを書いてます。
文章が変でも不快になっても、お願いだから怒らないでくださいませ。
映画の感想とか、こっちに書いてます。良かったらどうぞ。

あたしにとっての聖地であるさんを応援させていただいております

おまけ頁(自分以外の人が読んでもなんも面白くない、自己満足すぺーす)

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-09-12 新潟旅行 メイン編(【生きててよかった2】)−2 小隊長は語る
2002-09-12 新潟旅行 メイン編−1 小隊長登場!!!
2002-09-12 新潟旅行 二日目 その6 【鬼が来た!】 その2
2002-09-12 新潟旅行 二日目 その5 【鬼が来た!】
2002-09-11 新潟旅行 二日目 その4
2002-09-11 新潟旅行 二日目 その3&【生きててよかった】その1
2002-09-11 新潟旅行 二日目 その2
2002-09-11 新潟旅行 二日目 その1
2002-09-11 新潟旅行 その8
2002-09-11 新潟旅行 その7


2002-09-12 新潟旅行 メイン編(【生きててよかった2】)−2 小隊長は語る

●完全実力主義の香港で認められることになった瞬間

…すごかったです。ジャッキー・チェン(and ジョン・ローン)の友達なんて肩書きはまるっきり通用しない世界らしいです。
監督に無理なこと言われて【スタントのうちの誰か一人でもそれができたらやってやるよ!!】ってちょっとキレぎみに答えた小隊長。
実際スタントは誰もそれができなかったそうで。

で、小隊長がやったらできちゃったんだそうです。それ以来、周囲の態度が明らかに変わり、それが認められた瞬間だったんだなーって。

【やりゃーなんとかなるもんだなー】ってサクっとおっしゃってましたが、それは小隊長だからこそできたことですってば。

香港ではちゃんと認められています。日本の業界はなにやってんぢゃー!!!!

●武勇伝のこと

もう撮影終わって編集にかかっているんだとか。
CG・ワイヤー一切なしでリアルアクションだそーです。
殴られた人間が考えられないくらい飛んだり、常軌を逸したジャンプとかしないってのは、新鮮でいいかもなー。
(だって小隊長、そんな【小細工】しなくたって、常軌を逸して強いもーん♪)

来年かあ…観るぞ!!舞台挨拶つき試写会ってのがあるなら、万単位覚悟でオークション落札だってするさー。
初日に舞台挨拶があるなら、徹夜でもなんでも…うーん、近くにビジネスホテルとるけどね、その場合。

●鬼が来た! 出演のいきさつ
姜文監督は酒塚隊長役の日本人役者を求めて来日していました。
いろんな人に会ったけども、彼の琴線に触れる人はいなかったそうです。

小隊長の知合いが「こういう人がいますけど」って監督に話をしたら「是非会いたい」と。
そのとき小隊長は香港で撮影をしていて、帰国してすぐに、事情も知らないまま監督に会ったそうで。

なんのために会うのかわからないのに、いきなりおおきい中国人に「スバラシイ」と言われ即決。

海外で仕事や生活をしていると、愛国心が強くなってしまうそうです。
だから小隊長は最初、この役を演じることを断ったんだって。

でも、監督が「どういう理由できみが必要か」とかいう手紙をばしばし寄越し、
【じゃ、出てみるか】ってことになったそうです。

…出てくださって良かったんですよ、小隊長!!
その選択をしたから、あたしはあなたにお会いできたんですし、
あなたに会ったから、長岡まで来たし、長岡に来たからシャガールも観れた。
あなたがいなかったら、今日、あたしはここにいないんです。

なんて心の中でメルヘンちっくに(そうか?)語り掛けてしまう。あたしがサトラレだったらえらいこっちゃだな、まったく。
(サトラレってことないかー。特異な天才って風情はないしなー)


(つづきます)

先頭 表紙

2002-09-12 新潟旅行 メイン編−1 小隊長登場!!!

ずーっと延々だらだら前振りをやってきましたが、ついにメインイベントに辿り着きました。
多分この先もまただらだらやってると思うんですが…ごめんなさいー。

というわけで、役者でありDJもやってるとかいう小林三四郎って人(ごめんなさい、良く知らないんだ)が登場。
手には付箋がいっぱいついた「中国魅記録」。

そうかー、これを読んでるんだったら、トークはかなりディープで楽しめるぞー。

いよいよだ。
このために長岡に来たんだ、本当に【会える】んだ。

高鳴る胸、そして込み上げる嘔吐感…まぢで緊張で気持ち悪い…

小林さんの隊長〜!!って声とともに、澤田謙也さまが登場!!
「どーもどーも」って表情。なんか照れてる。

…あ…あ…あ…
口を衝いて出た言葉はうそ…


わけわかんないよな、まったく>あたし

…小隊長、かっこいいです。どーしましょーってくらいかっこいい。

長い髪をうしろでまとめ、黒のTシャツとパンツ、靴も革で黒。
「あたしと配色同じだ♪」…馬鹿だよな、まったく>あたし

日焼けした逞しい腕、Tシャツの下の魅惑の胸板。
あたしの理想を注文どおりに再現したとしても、これ以上にはできないだろうというような完璧な顎のライン。

この瞬間、吐き気も緊張感もぶっとんだ。
たった今、この会場の屋根が落っこちて死んでしまったとしても後悔しません!!

ぶっとんだけど、パニックは起こしている。
電撃ネットワークのライブやヨーコさんのステージを見たときとかと同じように、
頭の中は恒例の【謝罪モード】が大爆発していた。

ごめんなさい!!申訳ありません!!すみません!!
…なんで謝っちゃうんだろーなー、あたしって。
昔から、パニック起こすと謝罪しまくるんだな。頭の中でどういうわけだか土下座しちゃってんの。
誰に、何に対して謝ってるのかはわかんないんですけどねー。

【申訳ありませんで、申訳が立つと思うか!!】って小隊長に殴られてしまうな。あ…それでもいい…(壊れた)



親分に買ってもらったデジカメ「いくしくん」。持参したけど手が震えまくり、うまくシャッターが押せない。

以下、思い出せる限りのこと書きます。順番は多分ってーか、間違いなくバラバラですが。

●ハリウッド映画「ストリートファイター」に出演することになったいきさつ

これはプロデューサーに見出されて、みたいなことがどっかに書いてありましたが、ちょーっと違ったようです。
クリスチャン・スレーターくんのお母さんが絡む、なかなか劇的なお話でした。

小隊長ったら豪快さんっていうかなんていうのか…惚れ直しました♪

そうそう、時代劇の若侍とかをなさってたそうですが、あたしそれ是非観てみたいです。
着物にチョンマゲ…似合い過ぎて卒倒しちゃいそうだな。



(まだまだ続きます。ごめんなさい)

先頭 表紙

2002-09-12 新潟旅行 二日目 その6 【鬼が来た!】 その2

あたしがブチきれたのは、小隊長が花屋のとこに【降臨】なさるという、あの緊張のシーン。
いっつもここだけは誰も物音を立てることがない(あたしが「ひー」とか言ってるかもしれない、気がつかないうちに)。
ある意味、安心して小隊長を堪能できるのだ。

斜め後ろのじじいが、この沈黙を破った。
【この人が来るんだろ?このあと】

…そーなんですけどね、確かに。
でもさ、そういうことは口に出さないで欲しいんですけど。

それをきいたじーちゃんたちが「ああ、この人か」「観たことあるか?」と会話を始めてしまった。

花屋小三郎がユイアルに「おれはおまえを触ってやるからな」と毒づいたように、心の中で毒づく。
あたしが世界征服を成し遂げたら、老人福祉法なんて撤廃してやる。
おまえらにはぜーったい住めないような世界にしてやるから、待ってろ。
まぁ、そうなるまで生きていられないことを望んでたほうがいいかもな


…ごめんなさい、老人に対する思いやりがないってのはわかってます。心が狭いです。
でも、うるさかったんですものー!!!!!!

耐える耐える、とにかく耐える。
昔の任侠映画で、観客に【まだだ、ケンさん、耐えるんだ!!】と声をかけられていた高倉健のような状態になって
ひたすら耐えるあたし。
誰だよ、あたしのこと短気だなんて言ったの。こんな頑張ってるぢゃねーか!!…なんか異常に悔しくなってくるあたし。

来週仙台でまた観れるんだから、我慢するんだ。
爪が掌に食い込む痛さも感じずに耐え、ようやく誰もが確実に黙る、宴会の●●シーンがやってきた。

【一人も逃がすなー!!】と小隊長が叫ぶ。
野々村さんがシャオリクチーを●り●てる。

…この場面に及んでまで喋り倒したら、悪いが殴る。相手がじーさんだろうと乳幼児だろうと殴る。
さすがにねー。

どうやらみんな黙ったようだ。そんだけのパワーがある作品だからね、実際。

アリさんがはじきとばされ、エンディングのクリムゾンレッドの画面に。

…ぐったり
この映画を観ると虚脱状態になるのはいつものことだけど、今回は更にじじいとの闘いがあったからなー。

これから小隊長にお目にかかるってのに、いいのかこんな疲れてて。

…あれ?みんな帰っちゃうの?いいの?小隊長観ないで帰るの???

先頭 表紙

たぶん、そのじーちゃんたちの映画の楽しみ方ってのが、valkilさんの楽しみ方(わたしのも一緒……だと思う)と違うんでしょう。ちなみに過去、隣に座った知らないガキ&同行した友人と通常音声でギャグ飛ばしながら見て楽しんだのが「ストリートファイター・(アニメの方)」でした。あーれは面白かった。 / みなみ ( 2002-09-13 11:41 )

2002-09-12 新潟旅行 二日目 その5 【鬼が来た!】

14時20分開場、中に入る。
…なんで謙也さまのトーク(しかも一時間も!)があるってのに、みんな後ろの方から座ってくんだろう。

ってなわけで、難なく最前列げっと。
(スクリーンが奥まっているので、最前列で映画を観ても、なんの苦労もないってのはいいよな、ここ)

…なんか年齢層高いな、客の。
隣はじーちゃんが孫とおぼしき小僧と二人で来ているし、後ろもじーちゃんだし、通路挟んで斜め後ろもじーちゃんだ。

…じーちゃんたち、宴会の●●シーンが始まったら倒れるんぢゃないだろーかねー
まぁ、知らない他人が倒れようと死のうとあたしの知ったこっちゃないけどさ(こらこらこらこら)

スクリーンに【鬼が来た!! Devils On The Doorstep】の画面が。

「おにがきた かぁ」
…隣のじじい、いきなりつぶやく。それも通常音声。

野々村隊長の号令、そして軍艦マーチが流れる。
「白黒なんだねえ」
…だからじーちゃん、映画始まってるんだってばー

キャストの名前が出て来るたびに、じーちゃんたちは音読する。もちろん通常音声で。
「なんて読むんだろうねー。「がぶん」かな」

(監督・主演の姜文。正解はチアン・ウェンです)

隣から、斜め後ろから、後ろから、じーちゃんの【副音声解説】がサラウンドでやってくる。
通常…いや、耳が遠いのか、通常よりでかい音声で。

ガキんちょ&馬鹿な小娘だけぢゃなかったのか、映画鑑賞の敵は!!
そーか、じーちゃんってのは見落としてたなー。
だいたい、じーちゃんと映画館ででくわすって、あんまないもんな。
(余談ですが、あたしがじーちゃんばーちゃんとでくわすのは、なぜかホラー作品が多かったりする。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」とか、「バイオハザード」の試写会とか。
招待券かなんかもらって、騙されてきちゃったんだろーなー。大概途中でギブアップしてるけどね、彼ら)

後ろのじーちゃんは戦争経験者らしい。
「俺が戦争に行ってたときもなー」とか思い出話を始めている。
…外でやってくんないかなー、頼むから。

連れも戦争経験者のようだ
「俺はどこそこにいたんだ、あんたは?」…だから、外でやってよ。

斜め後ろのじーちゃんたちは字幕を音読してる。
…誰かに教えてあげてるの?ボランティアかなんかで?

千円やるから、どっか行け!!!!


「鬼が来た!」を観るのも9回目になるが、長岡まで遠征した今回が、いっちばん環境悪かったです。

じーちゃんたちはボケちゃったから、映画の最中に喋ってはいけないってことを忘れたのか。
それともじーちゃんたちの若い頃は映画なんてなかったから、そういうルールを知らないとか(をいをい)
隣のじーちゃんは孫に諌められて(キミには絶対将来幸福が訪れるよ。あたしはそう思う)黙ったけど、真後ろ&斜め後ろは延々…

おーまいがー!!!!!


(つづきます)

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 二日目 その4

やばい

ずーんとやってきたのが「びびり状態」。

いいことが起こると、あたしの場合は間違いなくその3倍くらい悪いことが起こる。

こわい

小隊長トークのことを考えたら、今回の長岡滞在中、一度も出てこなかった「緊張状態」がやってきた。

そうなんだ、あと1時間半くらいなんだ。
どうしよう。緊張して来た。すごく怖い。しかも気持ち悪くなって来た。
吐きそうだ。うわー、リバースリーチかかってしもーた!!

何が恐いんだか、何に対して緊張してるんだかわかんない。
だって相手はステージの上で、あたしと直接なんかあるわけぢゃないんだからさ。

逃げた方がいいのかも…

そんな気持ちもせりあがってくる。

【駄目だよ、ここまで来たのに帰るだなんて!!】
だって怖い。絶対なんかあるよ。いきなり一目で嫌われるとかさー。

【帰ったら一生後悔するよ!!】
わかってる。頑張るけど、でもこわいんだよー

自分と必死で戦うあたし。
友人に「やばいですメール」を打ち、「頑張れ」とレスをいただく。(ありがとうございました)

【このまま帰ったら、ミリに一生馬鹿にされるぞ!!】
…それはいやだ。あたしの人生耐えられないってことは無数にあるが、これは多分それの筆頭に近いもんがある。
(首位はここ数年変わらない。【ママに人前で罵詈雑言吐かれて侮辱罵倒されること】。きついんですもん、まぢでー)

体力知力精神力、総てにおいて稀薄な人間であるあたしは、足を踏ん張ることにした。

怖い。なんかやらかすかもしれない。
でも、例えシャガールを見たって幸運の10倍に匹敵する不幸が起きたとしても、
汚名返上不可能なことをやらかしてしまうことになったとしても、
小隊長を生で見れるんだから、いいぢゃないか。一目見た瞬間になんか起こって会場からつまみ出されたとしても、ね。

本日三回目に自分を褒める。
自分が前向きに行動を起こすだなんて、生涯に何回あったか…片手で足りるな、間違いなく。
頑張ってるぢゃん、あたしー!!
やっぱ「不惑の年代」が近づいてるからかなー。

というわけで、リリックホールに戻り、開場を待つことにした。

多分一回挟んで、やっと小隊長のトークにたどり着けると思います。
もーちょっと待っててくださいな。

ってなわけで、つづく♪

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 二日目 その3&【生きててよかった】その1

途中休憩を入れて1時間半くらいかな、長岡リリックホールに到着。

上映開始まで2時間半ある。会場の人にきいてみると「10分前で大丈夫ですよ」とのこと。
あたしの最愛のおかたは、まだまだ知名度がそんなに高くないらしい。

2時間半ね…そうだ、トイメンの美術館でマルク・シャガール展をやっているんだったっけ。
東京でやったとき、すっごい並んでたんで諦めたんだっけなー。

あたしの人生における「画家四強」はクリムト、シャガール、天野喜孝、丹野忍。
(丹野さんはイラストレーター…画家だよね、おっけーおっけー)

小学生の頃、パパが持っていた画集を見て、鳥肌が立った。
「こわい」と一瞬思い、そして「悲しい」って思った。
あたしは、こんなに悲しい絵は見たことがなかった。
その次の頁に載っていた絵も、更に悲しかった。
悲しい。でもどうしても目が離せない。

それまで知ってた絵画ってのは、もなりざやルノアール、あとピカソくらいのもんだった。
そしてあたしはシャガールの絵を、この絵の本物を、死ぬ前に一度でいいから見たいと小学生にして願った。
多分ルーベンスの絵を見たいと切望するネロ少年に匹敵するくらいの願い。

というわけで、れっつごー!!

やっぱすげーなー。本物は違うなー。
あ、この「誕生日」って好きなんだよなー。
長岡来てよかった。ゆっくり鑑賞できてるぞー。

…足が止まった。

「町の魂」と「彼女を巡って」が目の前にあった。
(これ、カタログをデジカメ撮影したやつなんで、光ってるしよくわかんなくなってる。ごめんなさい)

最愛の妻・ベラを亡くした嘆き・悲しみ・絶望・慟哭・苦悩…その総てが降り注いでくるかのようだった。
傍らにパトラッシュがいたら、首に手を回して【ボクは見たんだよ、ついに】って昇天しちゃってたかもしれん。
(あ、でも犬は嫌いなの。特にでっかいのは。だから隣にいるのは小隊長がいいなぁ…あふー)

他の絵を見ても、ついまたこの二枚の絵に戻ってしまう。結局30分くらい延々その場から動けなくて、
会場の人が「この絵がお好きなんですか?」と話しかけて来た。

…やべー!!買わされる!!…あ、そっか、画廊ぢゃないからそんなこたーないよな。

屋上庭園なるとこでタバコ吸いながら余韻に浸る。

生涯の夢ってのは、「愛」「夢」「希望」「友情」なんてものを根本的には信じていない、現実主義のあたしにもあったりする。
あるけど、かなうとは思ってない。
ってーか、そう思っていた方が、駄目だったときにダメージが最少で済むからって言う、自己防衛なんだけどね。

それが、叶ってしまった。どうしよう。すっげー嬉しい。しかもこのあと小隊長にお目にかかれるだなんてー!!

あ…これはもしかして…
(つづきます)

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 二日目 その2

チェックアウトは10時、映画が始まるのは2時半
この時間をどうやって…そうだ!!

前日フロントで聞いたところによると、リリックホールまでは徒歩で一時間弱だそーだ
タクシーに二回も乗っているから、場所はちゃんと覚えている。

うっしゃ、歩くか。そんな暑くもないし。
ボストンバッグは宅配便で家に送ったから、身軽だしな。

というわけで、長岡駅で帰りの新幹線の切符を買い、一路リリックホールへ。

15分ばかし歩いて気がつく。
【…歩いてる人が少ない…ってーか、いないぞ】

車、原付、チャリはいるけど、歩行者がいない。
…そーか、みんなこの辺は車で移動するから、歩く人なんていないんだな。

うっわー、地元の人ぢゃないのバレバレぢゃん(尻のポッケに入ったデジカメで既に観光客だってばれるってーの)。
まぁいいや。歩くべー。

長いお散歩になったけど、これが気持ちいいんだなー。
昔乍らのお店とか、いろんな発見あったりして。
前日お世話になったガンちゃんのお友達の店も発見。顔出したらお茶ご馳走してくれました。

信濃川を見たのは初めて。
でっかい川にかかるでっかい橋。そのたもとで川を眺めて一服。
ガキだから、海とか川とか見ると嬉しくなっちゃうんですねー。

この橋を徒歩で渡る人ってのはあんましいないらしい。
会社の新潟出身の人(帰って来てから判明したの。もっと早く知ってたら…)が「俺、20年新潟に住んでたけどあそこを歩いて渡ったことなんてないぞ」
…あたし、もしかしてレアな人間になってしまった?まさかね。

途中でショルダーの肩紐がブチ切れるという事態になったので、ジャスコで買物。
よーっし、バッグも新しくなった。完璧♪

ジャスコを出て、また歩き出す。だいたいここから1.8kmほどの距離らしい。
20分くらい歩いて、非常事態勃発。

どうしようもなく珈琲が飲みたくなって来た。
あたしは缶&インスタント珈琲が飲めないという非常にワガママな人間だ。
…やばい、どうしよう。ジャスコんとこのミスドで飲んでくるんだった…

あ!!
あれは喫茶店か?それともなんかこの辺にちょこちょこ見かけるこじゃれた不動産屋か?
…入り口んとこにソフトクリームの【模型】が!!

助かったー。
砂漠でオアシスに巡り合ったときってこんな感じなんだろーなー(大袈裟)
この店の珈琲がまた美味でしてねー。ソフトクリームに珈琲というとんでもない組合せを堪能しちゃったあたしでした。

珈琲のお代わりを頼み、ピーター・ウィムジー卿(セイヤーズ女史の生み出した青年貴族探偵)とともにしばし休息。

ガソリンも入った。さぁ、歩くぞー!!!!
あたし、結構元気ぢゃん。結構体力あるぢゃん。よしよし。本日自分を褒めることが二度目。
うん、今日はやっぱりいい日になりそうだ!!

つづきます。

道中の写真とかはここにありますんで、よかったらどーぞ

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 二日目 その1

7時。
寝起き悪くて、年間にぶっ壊してしまう目覚し時計は二桁に及ぶってあたしが、さくっと起床。

いよいよだ。ついにあたしの最愛のお方にお目にかかるのだ。
足長おじさんに会いに電車に乗るジュディ・アボットのように、あたしは昂揚しまくっていた。

まずは珈琲。うーん、寝起きの珈琲はやっぱうまいなー。
ベッドに入ったまんまでってのが旅行んときのいいことの一つ。
こうやって文章にするとかっこよさげだけど、着てるのは浴衣、しかも湯呑みで飲んでるんだから、かっこ悪いことこのうえなし。

風呂に入ったりとかで準備する前に朝食にするかー、ってことで1Fのレストランへ。

…うわ…
バイキングでなくて「定食」ってーから、せいぜいトーストにたまご、珈琲ってとこをイメージしてたんですけど…
なんなんでしょ、このロイホのいわゆる「御膳」とつくようなディナー向けのような量は。

確かにうまいさ。
ドリンクだけはバイキングだったんだけど、珈琲がやたら美味だし、オレンジもトマトも生ジュースだったし。

でもさ、バターたっぷりのオムレツ(かなりでかい)だけで結構きてるのに、コロッケがくっついてて、
サラダはちゃんとあるってのにポテトサラダが更についてる。
スープもうまいんだけど、量が多い。

…ここ半年、朝と言えばなんもつけないトースト一枚にグレープフルーツジュース、そして珈琲ってめにゅーをこなしてきた人間には
かなりつらいもんがある。

結局半分も食えずにギブアップ。うまかったです、ごめんなさい。
でも、朝食はバイキングがいいな、やっぱり。

特筆すべきはここの珈琲。
非常に美味なり。ってことで調子に乗って4杯も立て続けに飲むあたし。
…起床して1時間と経過してないのにカフェイン過剰摂取ぢゃねーのか?
最近まぢでちょっと…って思うけど、でもまあいいや。
ドロシー・セイヤーズの小説には珈琲が合うのだわ、うん。

部屋に戻って、着て行くものの準備と確認。
そしてお風呂。

家でもこんな贅沢な風呂入るなんてないなー、特に結婚してからは…なんていう状態で一時間の入浴。
ただトークだってのにこんな状態ぢゃ、人生最後の打ち上げ花火んときは…なんて馬鹿なこと考えてしまい、
【そんときは一緒にかな…あふー】

…風呂で「澤田障害」は危険だってことが判明。
貧血症の気があるってのについつい長風呂してしまい、【さて、出るか】って立ち上がった瞬間に立ち眩み…馬鹿…

髪の毛もちゃんとブローした、通常なんもしないってのに、ちゃんと肌の手入れもした、
唯一あたしがする化粧である口紅も、いつもみたいにざっと適当ってんぢゃなく、りっぷぺんしるでちゃんと枠描いて塗った。

おー。
自分のことは大嫌いだけど、この努力については褒めてやろう。なんて馬鹿なこと考えて悦に入る。


荷物も詰めた。

着替えもした。

例によって上からしたまで全部黒ずくめ。
だって合わせるの楽だし、いっつも黒着てるから、たまに違う色着ると「どうしたの?」って聞かれるし
自分でもなんか違和感がちょっとあったりするんだもの。

【黒衣の女】なんてーとウィリアム・アイリッシュの小説のタイトルみたいでかっこいいけど、実際はそんないいもんぢゃないけどね。
ただのデブのおばさんだし。

忘れ物がないかの確認もした。
一段落して珈琲を飲むあたし。

さーて、チェックアウトの10時が来たぞ。小隊長に会う、運命の一日のスタート!!!

(続きます)

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 その8

…おなかすいたにゃー。
でも、ホテルのあたりって、居酒屋さんくらいしかあいてないの。ファミレスないの。
ホテル正面にラーメン屋さんがあるんだけど、なんか飲み屋さん状態と化してるし。

とりあえずコーヒー飲みたいから、部屋に戻ろうっと。

…あ!!!

そーだ、食うものあったんだ。
朝、ガンちゃんに買ってもらった弁当!!
手もつけないでとってあったんだっけ。あ、そうか、冷凍みかんも冷蔵庫に入れたっけ。

ガンちゃん、ありがとー!!
面と向かって感謝するとあとがしんどいから、心の中で感謝するあたし。

…うー、幸せ。
1ダース買っておいた珈琲が既に半分使われてしまった。
いかんいかん…まぁいいか(どっちなんだ)

お風呂の準備をしていたら、異様に「十六茶」が飲みたくなる。
そーいえば、このフロアの自販機で売ってたな…ってなわけで、お風呂にお湯をためてる間に買いに行く。

昼間ナンパしてきたおやぢと同じカテゴリに所属するおっちゃんがビールをしこたま買っていた。
あたしが買いおわってもまだ追加して買っている。

部屋に戻ろうとすると、ついてくる…げ!!
あ、隣の部屋の人だったのね…よかった…のか?まぁ、部屋がとなりってだけだし…

お風呂に入って、また珈琲。
やばい、足りなくなるかな。一応6個入りのを予備でもってきてはあるんだけど。

電話が鳴った。
…???フロントからか?

「隣の部屋のものなんだけどー。さっき会った。よかったら一緒に一杯どう?」
…ぎゃ!!

ここであたしは10代終わりの頃の渾名を思い出した。
おやぢキラー

どうも昔から、おやぢ・ヒスパニック系の外人・危ない人・くそガキにはやたらともてる。
多分あたしはつけいる隙だらけなんだろう。

【結構です】と断り、電話を切る。
しばらくしてノックの音がした。
チェーンがついていないから、ドアを開けずに「はい?」

あー、隣のものだけどー、ビール買いすぎたから、よかったらどう?

ドアを開けずに「結構です」と断る。
あともう一回なんかしてきたら、フロントに電話してやる、と心に決める。
幸い、「直接」のコンタクトはそれで終わり。

ちょっと怖くなったので、鍵を確認して、ドアのところに椅子を持って行った。

???
なんだ、この声は???

このホテルは壁が結構薄い。

隣のおやぢ、アダルトチャンネルをでっかい音で観てるらしく、おねーちゃんの喘ぎ声が聞こえてくる。
なんかげっほげほ咳こんでるしー。

爆笑オンエアバトルを観ているってのに、BGMは喘ぎ声とげっほげほげほげほ…

ほわっつ あ えきせんとりっく ないと!!

朝からバタバタしてて、疲労困憊していたあたしに、長岡の夜はかなりディープなものとなった。
明日は小隊長とお会いするのだ。眠らなくては!!

疲れてるってのは、何より一番の睡眠剤がわりになる。
自分の家のベッドでなくても、隣がやかましくても、怒涛のように眠くなって来た。

眠りに落ちる直前に思い出した
…ガンちゃんに夜の定期連絡入れるの忘れてた…

でも、電話で話す気力はもうない。

無事です。すごく眠いからもう寝る。おやすみなさい(レス不要)と文章を打ち、送信。
即座に電源を切って、寝る。

長岡怒涛の一日目、終了。
次回からは小隊長トークにむけて一直線…多分また寄り道しまくるだろうな。

つづきます

先頭 表紙

2002-09-11 新潟旅行 その7

そんなこんなで、ブラックタイガーが開始。
これ、めちゃくちゃ観たかったんだー!!!!!

レンタルビデオブームで映画館がつぶれてしまった長岡市。
そういう場所で映画を観に来る人たちは、きっと本当の映画好きで、マナーもいいだろう。


…5分後、あたしの期待は見事に打ち砕かれる。

レンタルビデオブームで映画館がつぶれた→ってことはみんな通常は家でビデオ見てる→ビデオ馴れしてるってことは…
通常音声で喋るやつ、続出
もう、いきなし【威嚇】入りました。


飲食禁止だから、コンビニ袋のがさがさ音だけはしないだろう。
…甘かった。

いえね、確かに弁当食ったりとかぢゃないんですよね。
思わぬ伏兵がいた。それは【ホールズ】。

あの包み紙って、映画の最中に「ぱりぱりがさがさ」と非常に迷惑。

ホールズの人はずーっと舐めてる。周囲に配ったりもしてる。
振り向いて薦められた…一応受け取った。
これで一個分はぱりぱりがさがさの音を封じることができる…微々たるもんだけどね。

映画の最中、いらいらしっぱなし。
でも、暴れてはいけない。椅子の背中キックしてもいけない。
【騒ぎを起こした】ってことで明日会場に入れてもらえなくなったらえらいこっちゃー!!だから。

耐える耐える、ひたすら耐える。
タイ発・総天然色純愛ウェスタンムービー、邪魔が入らないで観たかったなー。
期待してたけど、その期待以上の面白さだったもん。

終わったときには、怒りを封じ込めるために体力の殆どを使い果たしてしまい、へとへと。


で、「ドリアンドリアン」が開始。
これは新宿武蔵野館でレイトのみの上映だったので見逃してしまって悔しいと思ってたのだ。

音楽よし、ストーリーよし。映像よし。役者よし。
女が【自立】ってものをすることの難しさを思い出す。あたしはとうに諦めてしまっていたけども。

【いい映画だなー】って素直に思える作品って出会えると嬉しい。
感動とか、滂沱の涙とか、血沸き肉踊るアクションとかないけど、
それでもラストの主人公の表情にはとても救われてしまった。

うん、いい映画だった、観て良かった、長岡来て良かった。
これで周囲の観客が静かにしてくれていたら完璧だったのに

…ブラックタイガーより客は入っていました。
そしてそれは通常音声で喋ったりがさごそ音をたてる人が増加するってこと以外のなにものでもありませんでした。

これはもしかして【レンタルビデオ人種】ってより、あたしの【誘蛾灯体質】のなせるわざなのか?

怒ってはいけない、椅子を蹴ってはいけない、耐えるのだ。
全部は澤田謙也さまのためだ。

またしても乏しい体力&精神力を使いきってしまうあたしであった。
…いい映画に出会ったのに妨害されてしまうってのは、映画好きにとって最大の不幸っすよね。
しかも長岡まで遠出してこれだもんなー。しくしく。

長岡駅直行バスがあるとのことだけど、これが遅れててこない。
疲れたから一刻も早く帰りたいあたしは、タクシーつかまえてホテルへ。

(続きます。初日はこの次で終わりにしたいなー)

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