2002-08-18 羞恥心も少しはあるものですから
2002-08-18 その名前はどこからやってきたの
2002-08-18 あなたのその歯はアパタイト
2002-08-18 あなたの笑顔がまぶしくて
2002-08-18 私はにゃあにゃ　あんにゅい

こんにちは

博多にある有名なラーメン屋さん
「一○」にいった


食べ歩きというほどのものでもない
私の体の中のカルシウムは
そこまで強固にはできていないようで


あの人もきた
この人もきたと
夥しい数のポラロイド写真が物語っている
誰がいつ来ていようと
それは自分で選んだのかどうかなど
わかるわけはないのに

彼が私にいった
大盛りじゃなくていいのかと


彼は私にすごく気を遣う
でも私も彼にすごく気を遣う


大食い女が彼女なんていやでしょう


店の中は一人一人まるでブックエンドが立ててあるように
区切られていて
隣の人が食べている様子は身を乗り出さなくては
見ることができないようになっている


なんと親切な設計


私は食べるのが早く
そしてこっそりと「替え玉」を頼んだ



そこに尋常ならざる大きさのチャルメラが鳴った

「○○番さん、替え玉追加〜！！」


なんと不親切なシステム



私は私の替え玉として
プーさんのぬいぐるみを置いて
店を後にした



かあさん
私のあの毛だらけの帽子
どこへいったんでしょうね

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こんにちは

彼が私の髪をなでていった



「おお！　ゆみこ」





私は　いつから　ゆみこ　になったというのだろう

「ゆみこ　って誰？」

私はさりげなく聞いてみる


彼は言い間違えてごめんと私に素直にあやまる






そう私の名前は「黄泉子」





トイレで流し忘れたら
それは小さな黄色い泉


かあさん
私のあの毛だらけの帽子
どこへいったんでしょうね

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こんにちは

「ただいま」といって
あの人は帰ってきた

白い歯が私をはじき
くらくらといやな気持ちにさせる

前歯の間にはさがる
「あかよろし」の「し」の字にも似た
その毛は何？

口の中にはさがる毛は何を意味しているの？


かあさん
私のあの毛だらけの帽子
どこへいったんでしょうね

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こんにちは

私に
スカートのすそを翻して
帰ってくればいいさ
といっておきながら

自分がスカートのすそを翻して
帰ってきてしまった私の大切な人

私はバグパイプを手に取った


かあさん
私のあの毛だらけの帽子
どこへいったんでしょうね

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こんにちは

愛することに疲れながら
愛さずにはいられない

愛の重さを知りながら
愛を語らずにはいられない

そんな私も
にゃあご連のはじっこにつかまって生きている


かあさん
私のあの毛だらけの帽子
どこにいったんでしょうね

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