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ときどきおもったことをかいています

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2006-10-30 パキスタンからきた脚本家その2
2006-10-30 パキスタンからきた脚本家
2006-10-29 おばさん
2006-10-29 自信、
2006-10-27 くりえーたーうらない
2006-10-25 のだめカンタービレ
2006-10-21 おすすめ本
2006-10-20 Musical Prank At Columbia!
2006-10-20 ディナーwith Prof Curtis
2006-10-19 My favorite American


2006-10-30 パキスタンからきた脚本家その2

それでも、私はドゥパッターを身にまとい続けることをやめない。パキスタンではこれを身にまとわないで外に出ることはなかった。これを着る事で、私は自由を表現する。着ると言う選択を行えるのだ。そしてこのドゥバッターはパキスタンでの私を忘れないための、ただ一つのより所なのだ。

自由、この国で自由を得るためにこの民族衣装をまとう。それは、もう私の目的になりかけている。自由を得るのだ、より広く、深い自由を。真に抑圧の対極をなす自由を手にするまで、私はドゥバッターをまとい続けるのだ。それまでは、私はパキスタン女性を描写しきれない。もう、アメリカにきて、2ヶ月がたった。

私は次の講義に行くために道路を渡ろうとしていた。ここの信号はいつも待たせられる。そこに、ヒスパニック系の男女が、大きな声をまくし立てている。「そう、手をあげるんだよ、おばちゃん、あんたならできるよ!」

声の先を見ると、ドゥバッターをまとった老女がとても控えめに道路に対し手をあげていた。パキスタンから?彼女は何をしてるんだろう。ヒスパニックの彼らは、タクシーという単語を連発している。老女は、タクシーをつかまえたいのだろうか?

彼女は、歩道の先で突っ立っている私を捉えた。ああ、この感覚、自分が麻痺しているような抑圧感、自分の意見が音声を伴わない失望、自分を表す型をもちえない感覚。彼女はそれらをいまだに、このアメリカで抱きながら道路の前で立ちすくんでいる。

ウルドゥー語で彼女に話しかけた。「おばさま、タクシーを拾いたいなら、運転手に分かるように・・・」このアメリカでは、自分の存在をアピールし続けなければ。彼女はもう、自分の型を持つことを許されている。もう、ここは、パキスタンではない。

「手をもっとあげて!」

すぐにタクシーはつかまった。老女はお礼を言いながら、車に乗り込んだ。「お嬢さん、ここでタクシーをつかまえるのは、勇気がいりますね・・・・」

私は、この類の勇気にはもう慣れたのだ。自由な自分自身を勝ち取るための勇気。ああ、そうか、もう慣れているのだ。すでに手に入れているのだ、この自由を。

そろそろ、この自由を手段にしてしまってもいい頃だろう。

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2006-10-30 パキスタンからきた脚本家

隣に座っている男、ラギーは同郷で、官僚だった。目の前に座っている日本から来たアンダーグラッドのミホコという子はラギーが頼んだチップスをつまみながら、けらけら笑っている。「へえー、じゃあ、ふたりはパキスタンからきたんですね〜」抑圧という言葉を知らないで育った女の子、彼女の表情は大げさすぎて時々ハラハラする。

私はパキスタンで育った。アメリカで脚本を学ぶためにここにきた。この地にくるまで、祖国を出たことはない。英語は必死に自分で習得した、アメリカにくるために。祖国の抑圧から解放され、表現の自由を得るために。

ミホコは大きな声でラギーと話している。「本当にラギーって、女の子にしりにしかれてる感じがするー」まさか。私の自由を奪っていたのは政府だった。女性は、自分の表現方法が限られていた。イデオロギー、思想、「言論の抑圧」と名のつくようなものは全て国が管理していたのに。

「そうね、でも、パキスタンにいたころはどうだったかしら、ラギーなんて私たちをコントロールする側だったのにね。ニューヨークにきてからというもの、私に逆らったことがないわ!」ミホコはへえー、という顔をした。ラギーは私をみて、へへ、と苦笑いをした。

私はこの地にきて議論というものができる喜びをかみしめている。イスラエルから来た知り合いとイスラム教とユダヤ教について議論することさえ、パキスタンから来た私にとっては奇跡のようなものなのだ。その知り合いは、最後にはもうやめないか、と打ち切りにしようとしていたけれども、私は楽しんでいた。「そう?こういう話するの、楽しいじゃない」

国の慣習というパキスタンが作った型を気にしなくてもいいアメリカで、私はやっと自分自身の型を作り上げることができる。ドキュメンタリーを作り上げたい私にとって、この国は最高の環境を提供してくれる。パキスタン女性の声を世界に届けるためにアメリカの自由を基準においてくれる。私は、アメリカの環境を基準において、パキスタン女性の声を伝えたいのだ。「自由の国の皆さん、世界には、このような抑圧がまだ蔓延しているのです」それは、私自身の型が、このアメリカにまできて主張したいただ一つの事実だ。

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2006-10-29 おばさん

姪が生まれた。それを父が報告したとき、私は徹夜ばかりの中間明けで疲れてぐっすり昼寝をしていた。「おお〜おめでとー・・・でも、眠いからまた折り返し電話するわー、ばいばいおじいちゃん・・・」という私にぶつぶつ文句をいいつつ、父はきっかり2時間後には赤ちゃんの写真をメールで送ってきた。

ものすごく小さいの。生まれたての子って、こんなに小さいんだ。目があんまり見えないだろう生まれてすぐの子なのに、お母さんのほうを必死にさがして、ちゃんとお母さんの目をさがして見つめてるの。今はお母さんしか頼る人がなくても、おおきくなったら可能性を自分で両手に持てるほどの子になるだろう。

良い子になれよ!
母は「そんなの、皆子どもが生まれてくるときに願ってることだわね」と笑っていた。幼稚園に入って、笑いながら遊んで大きくなって、小学校の掛け算もすぐおぼえちゃったりして、中学に入って好きな子ができたりして、いっぱい泣いて、いっぱい笑って大きくなって欲しい。

姉はじめとして親族のみんなも彼女の成長の1ステップごとにハラハラすることになるんだろう。できるだけ彼女の好きにしてやりたくても、どうもムズムズして彼女の人生に手を出しちゃったりするんだろう。そんなみんなの心配など気にせず、彼女はすぐに大きくなってしまうんだろうな。

私の両親は相変わらずだ。私が今日電話をかけたとき、母はのんきに布団を干していた。「あかちゃんがきたら、ネコ達を毎日お風呂に入れなきゃだめかねえ」とか笑う母ももうおばあちゃんになってしまった。「全然実感なんてないわよお〜」とケラケラ笑う。私も、おばちゃんだ!全然実感がない。

でも、眠っているあかちゃんの写真を見てはじめて気付いた、新しい家族を迎えるということは、とっても幸せなことだ。彼女の無限のような可能性を夢に見ながら、もう自分が持つことがない類の可能性を彼女に重ねてみながら、見守る存在がはじめてできた。

私も早くも成長を見守る側になってしまいましたあ。彼女が誇れるおばさんになる努力も忘れないようにします。
うう〜年末の一時帰国が楽しみだにゃ〜

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姪がうまれただけでもこんなきゅ〜ん(笑)となるんだから、子どもができるときなんてうわ〜って感じなんでしょうねえ・・・。 / みほ@でもやはりおばさん・・・ ( 2006-11-02 10:12 )
おめでとう〜!(^0^) 私もおば達には昔からよくしてもらっているんだけど、自分自身に甥ができてその気持ちがよくわかるようになったよ。お互い素敵なおばさんになりましょう(笑) / みなみ ( 2006-10-31 19:26 )

2006-10-29 自信、

君は、自分に自信があるからだいじょうぶ、と友人が言ってくれた。

違う、私は元から自分に自信があるんじゃなくて、自信を持たせてくれるだけの人が周りにいるから自信があるんだ。例えば君がそんなことを言わなければ私は自分が「自信ある人」という映り方をするなんて思いもしなかったし、自分に対する自信に気付くことはなかった。彼は私を「自信がある」といってくれたけど、私が自信を持ったのは彼がそう言ってからだ。

自信というものは、自分自身から内発的に生まれるときもあるが、圧倒的に他人から、外からの後押しで生まれることが多い。おひめさまの絵を描いてみせたら、うまいね、と言ってくれる母がいた、試験で一番を取ったら、さりげなくがんばったな、と言ってくれる父がいた、そんなささいなこと。

別に、私に対してイエスとしか言わない人ばかりが周りにいるわけではない。自信というものは下から上り詰めたときにしか生まれることはない。お前の論文、意味わかんないといって自信を摘み取るような先輩がいれば、何回も書き直した後にずっとよくなったと言ってくれる先輩がいるが、それは同一人物なのだ。

だから、私に自信があるとすれば、私の周りの人が自信をつけてくれたからに他ならない。彼らがいるから私は自信を持つことができる。

優しい人にはならなくてもいいと思う。でも、人に自信を与えることができるようになりたい。慰めるための優しさよりも、自信を与えるための厳しさと寛容さはずっと身に付けるのが難しい。他人にたいして客観的であり、自分にたいして余裕がなければ、人に自信をつけさせることはできない。

はあ、私、昨日おばさんになったんですよ。姉の赤ちゃん(女の子〜)、ちょーサルみたいだけど、かわいいんですよね。姉と旦那様をはじめとした赤ちゃんを囲む環境が、彼女の自信の基盤を作っていくんですね。
叱るのは、感情に任せて簡単だけど、自信をつけさせるのは、とってもむずかしい。いつもしゃきっと前みて歩くconfident girlになってほしいなあ

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Hey my big brother!(ww) I think a person who can give someone a confidence is also confident in himself. Our comments are just like flattering eachother, but since you were confident in yourself, you could cheer me up and give me a confidence.(oh no this time,this is not a joke!) / みほ ( 2006-10-29 17:18 )
perhaps self-confidence isn't easy for anyone.. but you, as someone who created her own path ima made, who got 1st place in a big speech contest, who is in America now.. you have a good chance of becoming truly confident to omou yo / baka boy ( 2006-10-29 16:50 )

2006-10-27 くりえーたーうらない

あなたは、理論や理屈で解釈するよりも、自分の感覚を大切にしている人です。感受性がとても豊かで、視聴覚や食感や触感といった五感を通じて物事をとらえて経験値として自分の中にインプットしていきます。経験や体験を重ねるほど感性が研ぎ澄まされていくはず。相手の気持ちや願いやその場の雰囲気などを素早くつかんで周囲をなごませることが多いでしょう。でも、感受性に左右されすぎると単なる好き嫌いの判断に陥ってしまい、得意不得意の差が激しくなりがち。食わず嫌いにならないよう客観的な目を養ってすべき内容であればニガテなことも逃げ出さないできちんと行ないましょう。責任感にめざめれば周囲に大きな影響力を与える人になります。

独自の視点と豊かなイマジネーションが持ち味のあなたは、相手の求める事柄を的確につかみとる能力に恵まれています。ほんの小さなヒラメキも見落とすことがありませんし、相手が漠然としたイメージを伝えてきても、あなたの手にかかれば具体的なものへと形づくられていきます。この先、表現力に磨きをかければ人の心をときほぐす作品を次々に発表していくでしょう。そんなあなたは、人の目を未来に向けさせる仕事や夢やロマンを提供する仕事向き。専門的な理論や知識を吸収すれば、バツグンな感性と相まって独自の発想で新たな方法ややり方を編み出し、充実した毎日を過ごすはず。他の人にはない個性を放って業界で注目される人になるでしょう。


どのような職人になるタイプなのかという診断・・・
うう・・・シューカツの今は案外こういう宣伝がおおいっす・・
そして思わず診断してしまう・・・
こういうの、みんな好きだよねー・・・私もすきです

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2006-10-25 のだめカンタービレ

今彼氏がこよなくはまっているマンガがのだめカンタービレらしい。


彼いわく、このまんがの主人公であるのだめ、が

私にうりふたつらしい。



ええ〜〜照れるなー、

と、のだめに関しての情報をググってみたら複雑な気持ちになった。



ここの紀伊国屋でのだめがないか探してみよう。

そうだ!この昼夜逆転しかも睡眠時間をけずりにけずって
レッドブルでドーピングするような中間試験期間も

明日で終わりなんだから!


・・・と、朝5時半になって自分を励ましてみるテスト。

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2006-10-21 おすすめ本

はあ〜。友人は皆シューカツはじめてるみたいです。リクナビ使うのもオロオロしているわたしは大丈夫なんか?とか思いつつ、まー、こんなにニューヨークとかいう異国の土地にいるんだから、今はここでの生活に集中しなきゃなあ〜とか思いつつ

微妙に複雑な気分です(本音)

覚悟はしていたことだけど、いざ友達がシューカツばりばりとしてると、私、大丈夫なのっ!?という気分に一瞬なります。

まあ、友人のシューカツ話は遠い異国の物語と思いつつ、リクナビでもチェックしておくというのが、妥当なのかもしれないでつ。幸運なことに金融コンサルはじめとして日本からわざわざここの学生にリクルーターがくる機会があります。そこで、限られた業種だけど説明聞けるのは、留学生の中でも案外恵まれると思うんで・・・

と書きながら自分をなぐさめ?ている?ような状況?


あ、ついでに下の記事続きで、日本政治の授業の先生、ジェラルドカーティスの本、

「永田町政治の興亡」

まっじで面白いです。政治学の本というよりも、永田町の人間ドラマって感じがしてエキサイティング。
日本語でもあるのでどうぞ〜。私は授業用に英語版と日本語版両方もってるけど(せっかく日本語でもあるんだからと、まず日本語で目を通して、ディスカッション用に要点を英語で読むという姑息な手を・・・)日本語版の方が絶対政治家のインタビューの引用とか超リアルでよいです。

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2006-10-20 Musical Prank At Columbia!

うちの学校が舞台のmusical prank!いやーー
まじ笑った。
アメリカの大学はこういうのが拍手喝采になるから好き!!
さすがブロードウェイミュージカルがあるだけありますNYC。
歌詞はそのページ内に紹介されてるので是非。


講義室で
http://www.youtube.com/watch?v=3SwhzFsuvQc&mode=related&search=

図書館で
http://www.youtube.com/watch?v=-mUyvaPtsJw

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2006-10-20 ディナーwith Prof Curtis

ジェラルド・カーティス教授(Japanese Politicsの先生)が、学部生のためだけに(この授業は学部生も院生も取ることができる)ディナーパーティを開いてくれた。院生はSIPAなどからの日本の学生が多いけれども、学部生で日本人はここでも私一人だった。だから、皆が日本政治についてどういう疑問を持っているかなどなど聞くのはとても興味深い。

例えば日本の選挙キャンペーンはどうやるか、とか政治面におけるアメリカとの違い(一番笑った大きな違いは国のトップが街頭演説にひょこひょこ頻繁に出向くのがアメリカ人にとってはあんびりーばぼーらしい)(そりゃー大統領が暗殺されてしまうような国だしなあ)を見れるのが楽しい・・・

というか、日本からはなれて、アメリカにおける日本政治の第一人者の授業に出ることができるのは本当に素晴らしいことだと単純に思う。

なんか思うことは沢山あるんだけど、中間がせまってるので、メモ程度に。

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2006-10-19 My favorite American

彼氏がここにきたときに言った一言、「ミホコはアメリカにいる時のほうが生き生きしてるよ」

スティーブンが冗談で私を表現した一言、My favorite American!


そしてリクナビに登録しようとして出来ない私。
何がyahooに登録してくださいだ!パスワード打っても登録画面にいかないぞ!
ちくしょー!絶対に日本で仕事見つけて投資で金増やして人生謳歌するんだ!


・・・でもNYCでなら仕事するのも絶対たのしいと思うようにもなり始めた。
アメリカというよりはNYCは好きになってきている。

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