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「短歌日記」

いしざきともこのページENTER

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2007-09-22 朝のタクシー
2007-09-22 せんせい
2007-09-21 わたしの花瓶
2007-09-20 湿地帯
2007-09-18 散文
2007-09-18 裁ち鋏
2007-09-16 手紙
2007-09-16 悲しいんです。
2007-09-13 自由人。
2007-09-12 古い毛布。


2007-09-22 朝のタクシー

■あかねさす朝のタクシー丸めがねの運転手と聴くアヴェ・マリアかな


世間のお休みにはとことん逆らいがちな勤務形態のため
今日も明日も仕事なのですが、
自分にとって仕事は単なる労働ではなく、今のところ唯一、
わたしと現実社会との関係を繋ぎとめてくれているものなので
大切にしなければ、と思っています。

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2007-09-22 せんせい

■ねむってるあいだに痛くしたでしょうひどいせんせい、せんせいひどい/いしざきともこ



■なおしてるのこわしているのせんせいは継ぎ目だらけのからだを抱きぬ
■完璧なまつり縫いってこんなふう先生わたしに何を埋めたの

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>まあさん 短歌は自分で作るだけでも短歌だけど、誰かに拾ってもらった短歌は、新しい世界と顔を持てる気がします。それは短歌にとっても作り手にとっても幸せなことです。どうもありがとう。 / いしざきともこ ( 2007-09-23 20:41 )
作者の意図とは全然違う部分で惹かれているような気がします。でもとても好きです。こいういうシルエット。 / まあ ( 2007-09-23 04:47 )

2007-09-21 わたしの花瓶

■たしかに今あなたはいない 現実と夢のあいだに花瓶を置けり
■知らない手ばかりつぎつぎ現れて白き花瓶に花差し込みぬ



今日は図書館に行った。以前借りた本をまた借りてしまう。
気軽な感じで読み始めたはずなのに
斎藤史の短歌が心の隅に残って眠れなくなった。

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2007-09-20 湿地帯

■このごろはすぐにぬかるむ夜多く湿地帯から戻れなくなる
■土踏まずやさしく窪む真昼間に何もつぶさず来てくださいね


今変換してはじめてわかったのだけれど
ぬかるみって、泥濘って漢字なのね。へぇー。

とりあえず何の目標も持たずにやってゆくのも、
やりがいがないかなと思ったので
2004年以降とまってる短歌のページを年内には
まとめられたら良いなと思う。

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きれいな素足。持っていられればいいのだけど、現実には保てないものが多くてせめて願望だけ。 / いしざきともこ ( 2007-09-22 00:06 )
2首目は、きれいな素足でないと書けない歌ですね。 / 菜種 ( 2007-09-20 06:10 )

2007-09-18 散文

散文になると、ついつい書きすぎてしまうのは悪い癖のひとつ。
文章と自分との距離感を、忘れそうになる。散文は怖い。
だってどこまでも書こうと思えば書いてしまえるんだから。
羞恥心の強い露出趣味ってまったく性質が悪いですよねぇ。
散文をだらだら書き散らさないための、短歌でもあるのに。

現実と夢の間に、短歌を置いていたい。
わたしの物語がだれかの物語に共鳴するようなものが創れるように、
日々精進しましょう。


「ほんとうのことなんてたったひとりのひとが
知っていたならそれでいいだろうと思う。」

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>etさん etさん、どうもありがとう。etさんを見つけたときすごく嬉しかったです。「ああ、etさんがいる」その一言につきました。かなしくなったりさみしくなったりしたら、ちょっと途方にくれながら短歌を作りましょうか・・・わたしもそうします^^ / いしざきともこ ( 2007-09-18 23:50 )
こんにちは、ともこさん。書き込みありがとうございます。すっごく嬉しかったです。ほんとうのことはひとりのひとが知っていればいいのだとわたしも思います。時々それを忘れて、かなしくなったりさびしくなったりしちゃいますけど。ともこさんの新しい歌を読めてうれしいです。 / et ( 2007-09-18 23:36 )
そうですね、たくさんの本人と、たくさんのストーリーが存在してゆくんですよね。わたしもスカート最近全然はかないんですけどね、細いプリーツのスカートが好きでした^^ / 石崎友子 ( 2007-09-18 21:42 )
プリーツのスカートって、持っていないです。試着しても、きれいなラインになったことないんですよね・・・。本人が一人いたとしても、その人を見る人数分だけの「本人」が存在してしまうと思うんです。「ほんとうのこと」を説明しても、その説明を聞く人の人数分のストーリーが存在してしまうかも。自分にとっての真実は自分だけしか知らないんだろうな、と思います。 / 菜種 ( 2007-09-18 05:46 )

2007-09-18 裁ち鋏

ここしばらく、捨てるということにこころを奪われています。
少しは潔癖症になった方がいい。や、少しじゃなく。限りなく。



■捨てるたびうまれてしまう「ラ」の音にクローゼットは浅く波打つ 
■Tシャツにまっすぐあてる裁ち鋏いまがいちばん大切なとき
■さわったり撫でたりわりとぬくぬくと育ててきたわ孵らないゆめ

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>まるとさん 俳句はやっぱりよくわからないままだけど、俳句を見てると学ぶことも多いです。感情を抑える・隠す、っていうのはなかなか加減が難しいですよね。 / いしざきともこ ( 2007-09-19 18:32 )
「ラ」の音の歌は俳句っぽい感じ。ラ=A=音叉…波。感情を抑えた(隠した)短歌もいいなぁと思う。  / まると ( 2007-09-19 03:47 )

2007-09-16 手紙

■手紙ばかり書く大晦日しんしんと心の中にあなたが積もる/いしざきともこ


手紙ってのは、凶器でもあるんでしょうか。
自分の心をたたんで糊付けをして封をして差し出してしまうなんて
なんて無防備なことなんだろう。おそろしいことです。

短歌の中ではフィクションもノンフィクションもごちゃまぜにして再構築される。
だけど手紙の中には
その時の真実のそのままの言葉が、今も生きているんだろうと思う。
・・・捨てられてなければ。


そいえば、今更ですが東野圭吾の「手紙」おもしろかったです。
映画は観ていないのですが。



■荘厳な儀式のように封をする左まがりの手紙の文字よ

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>まるとさん わたしも書いては捨てて書いては捨ててって、してましたよ。もうラブレターなんて、書く機会がないのですが。返信の封を切る前の気持ちって、すっごくドキドキしますよね。 / 石崎友子 ( 2007-09-17 12:50 )
>菜種さん 人の書く文字に興味があります。角張ってたり、大きかったり、まるかったり、文字ってけっこう性格をあらわしているのではないか?と思います。わたしも人から手紙をもらう機会はなく年賀状くらいになってしまいました。 / 石崎友子 ( 2007-09-17 12:48 )
学生の頃ラブレターを書いては反故にして。ついに投函してしまうと後悔して。返信の封を切る前にコーヒーなぞ淹れたりして。 / まると。 ( 2007-09-17 02:05 )
昔、夏休みにしばらく海外に滞在する男性がエアメールをくれました。その人の少し神経質そうな文字に、どきどきしたことを覚えています。メールとは違う趣がありますよね。もらう機会はほんとうに少なくなりました。 / 菜種 ( 2007-09-16 21:01 )

2007-09-16 悲しいんです。

本音を言ってしまえば、たいてい、いつも悲しいんです。

でもそれを事細かく誰かに言ったところでどうなる?って思うんです。

そういうもやもやした気持ちを昇華するために
自分には言葉が必要です。

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わたしもそうだなぁ。そういう性質なんだなって、はんぶん諦めてます(笑 / 石崎友子 ( 2007-09-17 12:46 )
私は、基本的にすごくネガティブです。なので、ちょっとしたことで不安になったり悲しくなったりします。日常、不安や悲しみでいっぱいの時間が長いんですよね。それってきっと損なんだろうなぁ、と思いながらも。 / 菜種 ( 2007-09-16 21:05 )

2007-09-13 自由人。

わたしはどちらかというと自由気ままな性質で
放浪癖でもあるのか?というくらい、心も体も
アチコチヘ行ってしまう傾向にあったし、
生活態度もそんな感じではあったんですが、
実際には自由を謳歌したことなんてないと思います。

好きにしたら?なんて言われたら、
どこまででも好きにしてしまえる自分もいれば、
どうしたらいいかわからず身動きの取れなくなりそうな自分がいます。

だからというわけでもないけれど、
短歌には定型のルール・若干の縛りがあるので、それが心地良いです。
非定型の自由詩にはない感覚だから、好きなのかもしれません。



■手放せば身軽になると思ってた誰も知らない凧の行き先
■鍋の火を止めればとうに煮崩れてほんとのことが今日も言えない

先頭 表紙

そうそう、まとまらない・・・。なんか書いている側から別の思考がやってきて支離滅裂に(;; / 石崎友子 ( 2007-09-15 21:01 )
私も、定型のなかでことばを編む感覚が好きです。非定型だと、まとまりがつかないんですよね・・・。 / 菜種 ( 2007-09-15 00:22 )

2007-09-12 古い毛布。

秋です。秋は好きな季節です。
食べ物も美味しいし・・・・。
しかし寒くなるとどうも人肌恋しくなりゃしませんか。
人肌っていうのは、何にもかえがたく
暖かな毛布でも出せない感触ですよね。



■いま傍にあるものを抱く真夜中に古い毛布はいつもやさしい



愛着と執着の違いってなんでしょうねぇ。

先頭 表紙

>まあさん 愛着だと思ってたらいつのまにか執着に変わっていることもあったり。。古い毛布の存在は、新しいどんな高級羽毛布団でもかえられないものですね。 / 石崎友子 ( 2007-09-13 19:26 )
愛着には思いやりがあり、執着には自己満足しかないように思います。…古い毛布ってどうしてあんなに手放しがたいものなんでしょうね。ありのままの自分のなにもかもを包んでくれてきた存在だからでしょうか。 / まあ ( 2007-09-13 03:33 )

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