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「短歌日記」

いしざきともこのページENTER

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2004-09-05 きょうのうた


2004-09-05 きょうのうた

ともすると感情的になりすぎそうなとき、
だらだらと気持ちを書き殴れば、それはそれですっきりするのだけれど
吐き出しただけで、何も生まない、、、というのは、
なんだか勿体無い、と思うようになりました。
感情を公に出す、ということは、裸になるということと同じだから
そのこと自体に羞恥心を持つし、あとから後悔するくらいならば
やっぱり、そういうときこそ、短歌なのかな、って・・・私にとっては。
例えばそれが正の感情だとしても、負の感情だとしても、
いつかと「似たような」感情は心に沸き起こることはあっても
まったく同じ感情はひとつとしてないような気がするし、
一度きり、なのだと思うから、大切に出来たらいいと思います。
感情の一つ一つを、かたちとして残しておきたいと思うようになりました。

今日から、「きょうのうた」として、心に留まった短歌、思い起こした短歌を
日記ごとに書いていこうと思います。自分のもの(古いもの、新しいもの含む)
であったり、そうでなかったり、両方だったりすると思います。

 あの夏の数かぎりなきそしてまたたった一つの表情をせよ/小野茂樹

これは、恋愛の歌として読むととても美しく切実な歌ですが、
また別の視点から見ると、時間というものは決して戻せないこと、
だから余計に貴重なのだということを教えてくれる気がします。
 
 どの春も一度きりだよ草むらでたったひとつの鍵を拾った/いしざきともこ

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