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にょろろんの脳味噌活性化計画、日記帳本館



Webサイト「にょろろんの脳味噌活性化計画」の日記コーナーと更新情報。
前向きになったり、後ろ向きになったり、車庫入れのような日記です。
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脳出血体験記はこちらで連載中

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-02-22 大気圏突入計画が具体化
2003-02-21 宇宙での出来事はなんでも突然
2003-02-20 はじめてのおつかい
2003-02-19 酸素吸い放題、ヨーデル食べ放題
2003-02-18 平穏に終わってほしい一日
2003-02-17 整形外科ブルース
2003-02-16 乗り移り成功、地球近づく?
2003-02-15 昔の仲間がつぎつぎ
2003-02-14 今日は不調の日
2003-02-13 宇宙ステーションも長居は許されず


2003-02-22 大気圏突入計画が具体化


今日は呼吸器の主治医の先生とも会って、やはり一週間か10日程度で退院ということになりました。
大気圏突入のメドがたったためなのかどうなのか、今日はかなり調子のいい一日。
おおむね、今週は一週間3時間連続で座れるようになったり、めまいが少し楽になったり、と調子は良かったです。
ただし、残念なのはカビ退治は横ばい。これも退院までに落ち着いてくれるといいなあ。きょうの話では体力が戻ればカビも減るらしいけど、家に帰ってまでこの苦行を引きずりたくはない。
今週は起きている時間も長く、リハビリの時間以外でも車椅子の乗り移り等は、看護婦さんの監督の元で自分で頑張っていたり、移動も自分でするようにしていたり、売店や他のフロアに行ったり、運動量も多い。
そうなると息切れするので酸素を吸う時間が長くなる。
その肝心の酸素、退院までに努力と我慢でおさらばする訳ではなく、「在宅酸素療法」と言って、家(実家)に酸素発生装置を取り付け工事し、筋力回復までは家でも酸素を吸えるようにするとのこと。体力が戻ったら終わりだそうです。
装置の詳細などは知りませんが、保険適用なのでお金もそれほどかからないようです。
いよいよ、大気圏突入が具体的になってきましたよ。

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2003-02-21 宇宙での出来事はなんでも突然

調子は悪くないものの、午前中からちょっと疲れ気味。
リハビリのOTで一週間くらい前から粘土を使っています。手にくっつかない不思議な粘土で、ちょうど一時期はやったスライムを硬くしたような感じです。
この塊から、適当な大きさを親指と人差し指でつまんで延ばす、指のつまむ力の訓練。粘土と侮れず、案外体力を消耗します。
しかし、最近では 病棟で頭に来たことをこの粘土に転送してから始めると、とても効果的で気分がいいことを発見しました。
この話をOTの先生にしたら、
「いつも温厚そうに見えるのに、頭に来ることなんてあるんですか?」
といわれてしまって驚きましたが、入院生活がこれだけ長く、病院の事情もわかり、しかも体の自由が聞かなくなると、頭に来ることは結構いっぱいあります。ただ、Webのようなところに書けなかったり、大きな声で人に言えなかったりするだけです。
さて、昨日の診察の続き。
リハビリ科で私の障害に詳しい先生がいろいろと検討した結果、幸いもともとの障害の悪化は考えにくい。
また、ステロイドによる筋委縮も現在は起こっていない(部分的に手足が極端に細くなるらしい)。
よって、現在の宇宙状態は、先月の喘息治療による体力の低下が普通の大人より深刻なだけだそうです。
ほっとしました。
「じゃ、あと一週間でベッドとトイレの乗り移りと、呼吸トレーニングを集中的にやれば、退院できるね。
転院も転科も必要ない、在宅で十分でしょう(自信満々」。
びっくり仰天。
酸素は?かびキラーは?めまい(これは精神科)は?
今日は結局呼吸器科の主治医と会えませんでしたが、聞いた話では同意らしく、どうもあと一週間程度で大気圏突入になりそうです。
突然過ぎ。

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やはり、大気圏突入は近いようです。 / にょろろん ( 2003-02-22 19:24 )
おおお!大気圏突入間近!?無事着陸できることを願っています!これまた一歩一歩ね。 / しほ ( 2003-02-21 23:49 )

2003-02-20 はじめてのおつかい


今日もなかなか調子のいい一日で、初めて病院の一階の売店まで一人で遠征してきました。ジュースを3本くらい買って戻っただけなのですが、テレビ番組の、「はじめてのおつかい」の子供のようにちょっと緊張しました。そしてちょっと自信も付きました。
そういえば、入院して自分の手でお金を使ったのは、実はこれが初めてで、指の感覚が変になっているせいで、小銭の取り扱いにちょっと不自由しました。
病室に戻ってきたらちょうど検温の時間で、いやあこれだけで歩いただけでも息苦しいなあと言っていたら、酸素濃度はなんと89%まで低下していました(5分くらい酸素を吸ったら楽になり、97%まで回復)。
まだまだですね、体内カビキラーも努力の割に芳しくないし。
今日はリハビリ科の訓練のほかにベテランの先生の診察もありました。今後の方針については明日また診察するそうです。いよいよ転院、転科か?運命はいかに?
<蘭ちゃんTODAY>
忘れてしまった方もいるかと思いますが、昨年の日記には、私が抽選で当てた胡蝶蘭(アマビリス)の観察記がありました。
この写真は、妹が送ってくれた昨日の蘭ちゃん@実家、です。寒さのせいか私が入院してから全然成長していません。

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ありがとうございます、行動範囲を広げていきますよ。 / にょろろん ( 2003-02-21 20:47 )
ついに 売店まで行きましたか おめでとうございます / イッセイ ( 2003-02-20 22:57 )

2003-02-19 酸素吸い放題、ヨーデル食べ放題

今日は酸素がないと、すぐハアハアと息苦しくなるものの、酸素さえ吸えばかなり調子はよく、「大気圏はすぐそこ?もうすぐ退院?」と錯覚しそうな不思議な一日。
リハビリのOTで、今日から「ハンコひっくり返し」がマッチ棒サイズのもので訓練になりました。まだすぐ疲れるし、特に左手はうまくいきませんが、上級コースへ前進というところでしょうか。
初めてマッチ棒サイズでやったときよりは上達しています、明日からも頑張ろう。
また今日のOTにはパソコンの練習がありました。入院してからマウスがすっかり使えなくなってるのにびっくり。とにかく、うまくポインタのねらいが定まらない。マウスのプロパティ(実は先生はマウスのプロパティや「ユーザー補助」のオプションを知らなかったようで、私が今日伝授しました)を調整しても、かなりマウス操作はだめになっていました。
一方、文章入力は、この日記をザウルスキーで書き続けている成果か、入院前とほとんど速度は変わりません。私はもともと、両手で4,5本くらいでしかタイプできないのですが、先生たちが「早い」と驚いていました。

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2003-02-18 平穏に終わってほしい一日

今日はリハビリ以外に特にイベントのない一日。調子も結構よく、一人で他の階へお見舞いに行くことができるようになりました。
以前、朝ごはんを食べて歯を磨くと10時になると書きましたが、ここ数日は9時過ぎに終わるようになりました。時間を競って焦っている訳ではないし、、まだ一般人よりは遅いけど、地球は近づいています。
やっぱり疲れる夕飯の箸の上げ下ろしは、割り箸を使うと軽くて滑らないので疲労が少ない事に気が付きました。
こういうちょっとしたところで楽になる点はまだまだたくさんありそう。
今日は、友人が7年越の裁判で高裁で勝訴した日(あれ、21日だったかな?)、あの判決からもう一年、早いなあ。
宇宙から見える夕方の横浜は雪が降りそうです。

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21日でしたか、惜しかった。来年の今頃は平和に鍋でも囲みたい。 / にょろろん ( 2003-02-18 20:13 )
覚えていてくださってありがとうございます!昨年の21日でした。来年はにょろさんも今年の苦しさを懐かしめると良いですね。 / ゆき ( 2003-02-18 17:50 )

2003-02-17 整形外科ブルース

今日は整形外科の診察の日。
整形外科、この4文字熟語がどれだけ子供時代の私を震え上がらせたことだろう。
小学校時代に6回の大手術と1年間の入院。それからしばらくして当時の主治医が亡くなると、背骨を支えている金属を抜くというはなしもなくなり、もう整形外科とご無沙汰して3年以上になります。
だから今でも、整形外科=即手術、という子供時代のトラウマから解放されません。どれくらい嫌かというと、多分一般人の歯医者を軽く越えるレベル、交際している彼氏や彼女の親に初めて会うというランクの気の重さなのです。
障害とは一生付き合うし、背中の金属も一生抜くつもりはないので、もっと定期的に診察を受けなきゃ行けないとわかっちゃいるのですが、トラウマの場所に行くのに会社休むのももったいないし。
整形外科の診察に呼ばれドキドキしながら行ってみると、私の現在の骨格や呼吸器の状態では生命のリスクが大きすぎて、もし手のしびれが首からきているとしても整形外科として打つ手はない、ということでした。
いいんだか悪いんだか。
それにしても、自分の首のレントゲンをみて、ろくろ首並に見事にねじれていたのはちょっとショッキングでした、自己ホラーの世界です。
ということで、私はリハビリ科と連携をとってもらうことをお願いして、あっさり診察は終了、次回もなし。
近いうちに、首の体操?みたいなものがPTのカリキュラムに含まれるのではないでしょうか。
さて、地球帰還のために外そう外そうと頑張っている酸素ですが、PTの先生によると息苦しさを我慢して外すのは逆効果で、酸素をつけたまま運動量を徐々に増やした方が回復は早いらしいです。
だから今酸素をつけてこの日記を書いています。

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イッセイさん退院よかったですね、くれぐれも風邪には気をつけてください。私もひまーくしてます。 / にょろろん ( 2003-02-17 19:33 )
お先に 退院いたしました 後は免疫療法で進行防止に努めたいと思います 焦らず頑張って復活して下さい / イッセイ/ひまーくしてますよ ( 2003-02-17 18:45 )

2003-02-16 乗り移り成功、地球近づく?


調子はまずまず回復、一部の看護婦さんには「宇宙の状態が」「地球に近い」と言う表現で、検温のときなどに通じるようになりつつある今日この頃です。
いままで、「朝は調子よく、夕方から夜にかけて不調」と書いていましたが、どうもパターンが変化しそうです。
どう変化するかは、まだはっきりつかめません。今日は調子いいものの、一昨日や昨日は30分先の体調が予測できませんでした(これだけステロイドを減量してこう不安定な人も珍しいみたい)。
なんと、今日は2回もベッドから車椅子にほぼ自力で乗り移ることができました。その逆の車椅子からベッドへの乗り移りもできました。
もちろん、まだ一部看護婦さんの手は要りますし、だれも監督者がいないところで乗り移るのはまだ危険すぎるのでやりません。
めまい等はまだありますが、乗り移りができるまでに腕力が戻ったというのは、また地球が近づきました。
お見舞いにチョコを送ってくれたり持ってきてくれたりした方々、ありがとうございました。この場を借りてまとめてお礼。
皮肉なことに、闘病生活のお陰で会社に行っていないにも関わらず、例年より多くチョコをいただきました。また男性からチョコをいただくのも(変な気はないよ)入院生活の特徴といえるでしょう。
地球帰還のための栄養源にもなり、カビ退治修行(水も飲食禁止1時間)の合間に、おいしく大切に食べています。

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2003-02-15 昔の仲間がつぎつぎ

今日の調子は昨日ほど悪くはないものの良くはない。だるい憂鬱な一日。
昨日と今日は、昔の仲間や「戦友」たちが続々とお見舞いに立ち寄ってくれました。
前回の入院で知り合った人で、退院した人が外来のときに寄ってくれたり、再度入院してしまった人が私がいることを聞き付けて寄ってくれたり。
はたまた、つい最近メール交換をして、うちのサイトを見てくれた友人が、偶然ご家族がここに入院されているということで寄ってくれたりしました。会うのは実に数年ぶりなので、偶然の巡り合わせとは地球でも宇宙でも不思議なものです。
なんだか懐かしいです、全員もれなく元気になりましょうね!

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2003-02-14 今日は不調の日

昨日からステロイドが減量になって飲み方のパターンも変更。
昨日はまずまずの調子だったのに、今日は朝10時くらいから急に宇宙状態が悪化してめまいや手のしびれがひどい。
結局診察でも「わからない」といわれ、リハビリも休んで過ごしました。
3時ころから少し回復したものの、やはりいつものようには戻らず。
今まで地球に帰ろうと毎日頑張っていた疲れがどっと出たのかなあ。
ところで、例の体内かびキラー、使い方の説明が人によって違ったのですが、薬剤師さんから今日話を聞けました。
実は、「口直し封じ」は30分ではなく、最低1時間は飲食禁止だそうです。
それに、5分間は口の中に止めてちょっとずつ飲むという、新たな使用法が発覚。
少しあの味にも慣れてはきましたが、我慢の子です。まだ最低一週間は続きます。

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2003-02-13 宇宙ステーションも長居は許されず

昨日は診察やらレントゲンやら訓練が重なり、そのうえ診察は1時間待ち。ただでさえ座っているのが大変な中で、入院患者も外来患者と同じ待合室で待つというのは疲れます。
午後の訓練は、午前の疲れが出たのか、途中で酸素濃度が酸素付きでも92まで下がり中断。
体力が落ちて喘息ではない息苦しさがあったので、酸素は午後から今朝までずっと吸っていました。
夜は頭痛と発熱、と結局日記は書けませんでした。
今朝になってのどの痛み以外は治まりましたし、熱も下がりました。
さて、突如言われたのが転院の話。一応この病院は急性期の治療がメインで、ある程度回復したら退院なり、地元の病院に移ると言うのが基本方針。
私も心身はまだ宇宙だけど、喘息としては発作も起きずにステロイドも減量できているので、リハビリがメインの病院に移ってほしいとのこと。
実際、重症の肺ガンや肺炎やかつての私のような重積発作の人達が、この内科病棟が空くのを待っていて、すごいことになっているらしい。
向こうも無責任に追い出すつもりはないので、この病院内でほかの科の病棟に空ベッドはないかとか、呼吸器科や精神科を備えて障害者の受け入れ態勢が整っている病院はないかを探すなり、動いてくれるらしいし、結論を急ぐということもない。ただここは2カ月、3カ月といられるところではないそうだ。
しかし、やっと宇宙生活にも少し余裕が出てきたところで、もう出されるなんて話しされると不安です。
なんかリハビリとか自主訓練焦りそう、気をつけないと。

先頭 表紙

ありがとうございます。マイペースで行きたいのですが、つい考え込んで新たなストレスになってしまいます。あくまでものんびりやりたい。 / にょろろん ( 2003-02-14 19:51 )
境遇は違うにせよ過渡期って、不安や苦痛が伴うものなのですね。何人にもかき乱されず、マイペースで乗りれますよう祈ってます。 / denko ( 2003-02-13 23:16 )

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