2003-04-01 桜の咲く季（とき）に（SARS流行に想う）
2003-03-31 なぜ九龍をクーロンと読むのか？（再考）
2003-03-30 「大人子供」と言われても・・・・
2003-03-29 決めてやる、今夜！
2003-03-28 改名しました
2003-03-27 風邪引くなよ！
2003-03-26 なしくずしとどさくさまぎれ
2003-03-25 台北『一番りッぱな店』
2003-03-24 力士はつらいよ
2003-03-23 江戸のだめんず

昨日、この日記でちらりと「謎の肺炎」（SARS）のことについて触れましたが、昨日の報道では、九龍湾にあるアモイガーデンというマンションで患者が大量発生、当局はうち一棟の住民の外出を禁止した、とのことでした。
この肺炎、最初に大々的に報道されたのが香港においてであったため、香港発の肺炎と思われているようですが、今朝の朝日新聞によると、昨年から中国・広東省で患者が出ていたのに、中国側がこの事実を隠していたのだそうです。
自分たちにとって都合の悪いことは報道しない、という中国の悪しき体質が、こんなところにも出てしまったわけです。
で、いまだに中国の中央マスコミでは、この肺炎のことは深刻視されていないのだとか。困ったものです。
昨夜、台湾の芸能ニュースを見ていたら、香港ではイベントに出席する芸能人も軒並みマスクをしており、とある映画賞の授賞式では、会場で使用するマイクもいちいち消毒する、という異常事態に陥っていました。
授賞式のさい、歌を歌った張学友も、歌うときこそさすがにマスクをはずしていたものの、歌い終わるとそそくさとマスクを付け直していました。
空気感染する確立が高く、しかもワクチンが開発されていない。この二点が、パニックにさらに拍車をかけたのだともいえます。
日本のワイドショーでは、この肺炎がいつ日本に上陸するか、というレポートを盛んにやっていますが、中国が感染者の実態をいまだ明らかにしていない以上（広東省当局はしぶしぶデータを出したようですが、これもあやしいものです）、香港からではなく、案外中国辺りから上陸する可能性もありそうです。
厚生労働省が、中国当局に外交ルートを通じて情報開示を求めればいいのですが、たぶん無理でしょう。
むりやりな戦争に疫病の流行と、なんだかつらいことの多い、春の日です。

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暗いニュースが続く昨今、中伊豆・修善寺温泉の老舗旅館「渡月荘金龍」が、火事で全焼したという報道がありました。
クラシカルな町並みが魅力的な修善寺温泉、そしてその中でも、仲田屋旅館や新井旅館とともにひときわ目立つ木造３階建ての宿が、渡月荘金龍でありました。残念なことです。

さて、このところ、香港発・謎の肺炎が世間を騒がせていますが、感染源とされる中国人医師が宿泊した、九龍半島・旺角のメトロポールホテル（京華国際酒店）に、同時期に宿泊していた日本人がかなりの人数いた、とのことで、さらに騒ぎは拡大しているようです。
この事実を知らせるニュースを見ていたところ、某お台場のテレビ局では相変らず九龍のことを「クーロン」と読んでいたのが、ひじょーに気になりました。
で、またぞろ、この問題を取り上げてみようと思います。

このクーロン問題、概要は以前執筆した日記をご参照頂きたいのですが、気にしているのは私だけではなかったらしく、『新香港１０００事典』（小柳淳氏編、メイプルプレス）にも、記述がありました。
いわく、「（略）思うに九の日本語読みの「クー」と、龍の中国語読みの「ろん」の合体で、いわば国際的重箱読みなのではないだろうか。とすれば、日本語であって、しかもただの間違いということになる。（略）」との由。
ですが、以前にも書いたとおり、邱永漢氏の『香港』（昭和３０年）に、「九龍」と書いて「クウロン」と振り仮名が振ってあるところから見ると、「クー」は日本語読みではないようです。それに九の日本語読みならば、「クーロン」よりも「キューロン」辺りに落ち着きそうなものです。
今のところ、邱氏の『香港』以前に、九龍をクーロンと読んだ資料は見出せずにいますが、おそらく、戦時中、日本軍が香港に軍政をしいていたときには、「きゅうりゅう」と、普通に日本語読みしていたのではないかと思います。
となると、やはり、この『香港』にあった「クウロン」という間違った振り仮名が、勝手に一人歩きを始めてしまったと考えるのが、妥当な線かも知れません。
ちなみに、朝日新聞ではこの九龍に「カウルン」と振り仮名を振っています。これは、「龍」の広東語ローマ字表記（イエール式、ラウ式等、数種あります）「lung」の「u」を「う」と読んでしまったからのようです。実際には、この「u」は「お」と読むべきなのですが。
最近、朝日新聞は、中国語の人名・地名には現地の言葉（に近い発音）を用いて振り仮名を振る、という方針にしているようですが、こんな中途半端なことをするぐらいなら、普通に日本語で読めばいいんですよね。中国のニュースでは、日本人の名前も中国語読みにされちゃうんですから、お互い様ということです。

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写真は、私の大好きな香港メイドのキャラクター、「Mcmug（まっまぐ。麥〔口麥〕）」と「Mcdull（まっだう。麥兜）」です。
一昨年、劇場用アニメ作品『麥兜故事』として映画化、香港国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞しました。
昨年１１月には東京国際映画祭で上映され、私もぬいぐるみ（キャラクター商品がたくさん発売されています）持参で見に行き、監督さんにサインも頂きました。

こういう子供向けキャラクターにうつつを抜かすのは、「大人の幼児化の現れだ」なんて、巷の評論家さんたちはおっしゃいますが、私は「好きなものは好き」の精神で、これからも突っ走って行きたいと思っています。

しかし、こうやって、可愛いキャラクターを見てにこにこしていられるのも、平和だから、なのですよね。

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普段はシモネタ好きなこのわたくしですが、このページではなるべくシモネタを取り上げないつもりでおりました（と言いつつ、実は最初の方は、シモネタ満載でした。後で削除したけど）。

しかし、この面白さの前には降参です。




←皆さん、こんな勝負下着、どう思いますか？

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中国・某市にあるバーの広告。

お店の名前を変えるのはいいですが、なぜスキャンダルからニイハオなんでしょう。

極端な改名が、却ってあやしさを増幅させています。

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昨日、『○日新聞』朝刊国際面に、ひっそりと下記のような記事が掲載されました。

（略）北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は１４日付で、金正日総書記が大衆浴場を視察した際、風呂の温度は３５度以上にするべきだと「指導」したとの記事を掲載した。
（略）金総書記は、浴槽に手を入れた後、湯の温度を聞いて言下に「不合格だ」とし「３５度以上に維持すべきだ。そうしてこそサウナ浴をしない人々にとっても良い」と語った。
周囲の幹部らは「感謝の情を抑えることができなかった」のだという。

大分の「寒の地獄温泉」や台湾の「蘇澳冷泉」のような鉱泉ならまだしも、さら湯で３５度以下なんて、風邪引いちゃいますよ。
３５度以上だって、まだまだ全然温いしねえ。
ま、それだけ燃料不足が深刻、ということなのでしょうが、『全員集合！』の加藤茶ならずとも、「風邪引くなよ！」と叫びたくなります。

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イラク攻撃のニュース一色の中、昨日、美智子皇后の生家「旧正田邸」の取り壊しが再開された、という報道がありました。
実は、わたくし、旧正田邸がある品川区民でして、この問題には少なからぬ関心があります。
報道によると、取り壊しが完了するのは４月２５日（金）で、その後は品川区が購入、公園として整備するのだそうです。

しかーし！

ここでひとつ、疑問が生じました。
皆さんもご存知の通り、来月の２７日（日）は統一地方選挙の投票日で、その日に新しい品川区長を選ぶ投票も行われます。
そして、五選目（！）を狙う現区長（取り壊し賛成派）の対立候補の中には、「取り壊し反対・歴史的建造物として保存」という公約を掲げている人もいるのです。
ですから、ふつーに考えれば、投票日まで取り壊し工事はストップして、新しい区長が決まってから、改めてどうするのか（更地にして買い取るのか、それとも建物ごと買い取るのか）を考えればよさそうなものなんですが、そうはならないところに、なんか妙なうさんくささを感じます。
しかも、取り壊し完了日は投票日の二日前。
どう考えても、現区長の在任中にこの問題を片付けてしまおうという、「どさくさまぎれ」の疑いが濃厚なのです。

国民には何の説明もなく、なしくずし的に米国支持を決める政府といい、どさくさまぎれに反対運動を封じてしまおうという地方自治体（壊すのは財務省の管轄らしいけど）といい、なしくずしとどさくさまぎれが全てを支配する、つくづく悲しい国・日本なのでありました。

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台湾在住の外国人向けミニコミ誌で発見。

翻訳すると、

日本人しかいない店。日本の歌がいっぱい。
台北で『一番りっぱな店』です。
若い女の子が、全身マッサージをします。
すぐに疲れを治します。

てなことに、なるのでしょうが・・・・

「日本の歌曲はいぱい」が、「日本の歌曲ぱいぱい」（半濁音ね）に
見えて、仕方がありません。

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なんだか風邪を引いて以来、お約束の「素敵なカレンダー」（３月６日参照）の中身紹介等、お蔵入りになっているネタがありますが、近いうちに取り上げますんで、もうしばらくお待ち下さいね。

さて、昨日、○学館（遊学館じゃないよん）の『週刊○スト』（ダストでも、ガストでも、ベストでもないよん）を読んでいたら、こんなキャプションが！

「断髪式」が、なんと「断髪指式」になっています。

ちょんまげを切るだけでなく、指までつめなきゃならないとは、力士って、痛い稼業ですね。

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いよいよ激しさを増してますね、イラク攻撃。
イラク軍兵士に向けて、投降を呼びかけるビラが撒かれてますが、投降しない場合、そこに待っているのは「地獄」でしょう。
沖縄戦でも、投降しない場合には、地下壕を火あぶりにしたり、ガス弾で（地下壕の中の人を）燻り殺したりしてましたから・・・・

さて、唐突ですが、今日はちょっと江戸の話題を。
近松門左衛門の世話浄瑠璃を、皆さんはご存知ですか？
よく、「封建時代の中で愛に殉じた男女の悲劇」なんて美化して言われるんですが、実際のところ、出てくる男たちが皆、もうどうしようもない男ばかりなんですわ。
女房子供がありながら遊女と心中したり（「心中天網島」）、ちっぽけなプライドを傷つけられて逆上、はずみで公金を横領したり（「冥途の飛脚」）等々、なんでこんな男と心中したり逃げたりするのかと思うくらい、ひどい男が勢ぞろいです。
ですが、くらたま先生の『だめんずうぉ〜か〜』を読んでいて、ある日突然合点がいきました。
あの男たちは、皆、江戸時代の「だめんず」なんですねえ。
となると、放蕩三昧の挙句、金欲しさに残忍な殺人を犯し、しかもその後はしれっとして日常生活を営んでいる「女殺油地獄」の与兵衛は、そのだめんずの最たるもの、と言えるかも知れません。
しかし、私個人としては、公金横領の後、一緒に死のうという女（梅川）に、「死んでどうなる。生きられるところまで生きるんじゃ！」と主張、愛の逃避行を繰り広げる「冥途の飛脚」の忠兵衛に、「キング・オブ・だめんず」の称号を贈りたいと思います。
おめでとう、忠兵衛！

これを読んで文楽が見たくなった方は、国立劇場（関西は文楽劇場ね）へGO！

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