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2003-02-16 キタのクニから××冬
2003-02-15 出痔魔亭魔煮丸 演目”墨壷”
2003-02-14 あ くまだ


2003-02-16 キタのクニから××冬

その頃・・・・・ジュンは急いでいた。

前の晩から咳が出てなかなか寝付けないでいた。

その為、寝坊をしてしまった。

だれも、起こしてくれる人はいない。

ジュンは一人で暮らしていた。

前の妻と離婚して、もう数年経つ。

ホタルとの約束の時間まで、あとわずか。

「いそがなきゃ・・・。」

ジュンは着替えると、慌ててアパートを飛び出した。

小型原子力エンジン搭載の四人乗りホバークラフトに乗り込む。

キーを回す。

シュバッ!

目的地を設定して、浮上レンジのスイッチを押した。

機体は浮き、滑り出す。

後は自動制御なので、ジュンは煙草を取り出し、火をつける。

フラノの街を抜け、一気に上空30mまで上がる。

出力全開で、ゴロウの家へと向かう。

・・・・・。

「目的地まで、あと一分。」

自動目的地制御装置が、こう告げる。

煙草を一本吸う時間もなく到着しそうだ。

このアナウンスが流れると、あとはマニュアル操作に切り替わる。

ハンドルを握るジュン。

・・・・・。

ゴロウの家の屋根が見えてくる。

と、その時、ウォーニングランプが点滅し始めた。

ビー!ビー!ビー!

「や、やっべぇ!!!!!」

「過負荷!過負荷!」

制御装置の無機質な声。

慌てていた為に無理がたたった。

フロントガラスに迫る屋根・・・・・。

瞬間、走馬灯の様に、ジュンの頭に懐かしい光景が次から次へと浮かんでくる。

・・・・・。

「お父さん、ホタル。き・・・・・。」

最後の言葉が聞き取れないうちに、機体はゴロウの家へ衝突する。

ボバ〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!!

キノコ雲が上がる。

爆風で木々は倒され、一瞬にして周りの雪は蒸発してしまった。

核爆発を起こしてしまった。

最期、ジュンが言いたかったことは、なんだったのだろう。

こう言いたかったのだ。

「お父さん、ホタル。機体の無理から・・・・・。」



機体の無理から

キタイのムリから

キタのムリから

キタのクニから

・・・・・。



だいぶ無理ありました?



ジュン:これが、この冬の出来事でした・・・・・。

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2003-02-15 出痔魔亭魔煮丸 演目”墨壷”

右向いて(以下、右):おい、定公、手ぇ休めて一服するかい。

左向いて(以下、左):へぃ、親方。

右:じゃ、茶、入れてくれい。

左:へぃ。

煙管(きせる)に火を付ける親方。

・・・・・。

左:お待たせいたしやした、どぞ・・・・・。

右:おぅ、わりぃな。

左:ズ・ズ・ズ・ズゥ〜・・・・・。

右:あのぅ、親方、ちょっと気にくわねぇことがあるんですよ。

左:おぅ、なんでも言ってみろ。

右:へぃ。あっしはね、この墨壷ってやつが、どうも好きになれねぇ。

左:おぅ、そりゃぁなんでだい?

右:腹黒いって言うか、長いものを巻いてるっていうかぁ・・・・・・偉そうじゃないですか。

左:ばっけやろぃ!たとえ、それが偉そうでもなぁ、そういう事は使いこなして一端の腕を持ってから言うもんでぃ。

右:はぁ、おっしゃる通りですが・・・。

左:がぁ?   が、なんでぃ。

右:へぃ。・・・・ですがね、こいつは、墨を入れないと使えない。

左:あたりめぇだ、墨壷って言うくらいだからな。

右:仮にですよ、仮にぃ・・・・・。

左:おぅ。

右:墨でなく小便を入れて使ってみたら、どうなるのかと思ったんですよ。

左:ケッ!ずいぶんと汚ねぇ想像をするもんだねぇ、墨でなく小便とは。

右:で、昨夜、仕事終わってから実際やってみたんです。

左:職人の風上にもおけない野郎だな、おめぇは。

右:・・・・・親方ので。

左:うんうん、なんだか今日は、ずいぶん滲むなぁ・・・・・って、わしのでか!!!

右:へい、すいません。

左:ま、まあいい。そのくらいのことじゃぁ、わしゃぁビクともしねえ・・・。

右:ところがですよ、小便は出だしたら、止まるものじゃありません。

左:うむ、わしは最近、残尿感があるけどな。

右:こんな小さなものじゃ、収まりきれません。

左:そりゃ、そうだろ。

右:で、あっしは、何か入れ物はないか、桶でもないかと、探したんです。

左:まさか、おめぇ・・・・・墨に桶ない、とかっていうオチじゃあるめぇな・・・。

右:あっ・・・・・。

バキッ!!!!!

題:定、親方に殴られるの図   作:りゅ〜ぢ



絵オチかよ!

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2003-02-14 あ くまだ

あ〜、よくわかった、おまいらの気持ちは、よぉ〜〜〜〜〜く、わかった。

・・・・・。

ケッ!

義理チョコさえねえ。

いつも世話になってるからとの、義理メールさえねえ。

・・・・・。

俺は決めたぞ。

悪魔に魂を売ってやる・・・・・。

魂を売ったお金で来年のバレンタインデー前に世の中のチョコレートというチョコレートを買い占めてやる。

カカオもだ!

包装用紙もだ!

リボンもだ!

伊藤家の食卓のバレンタインデー前に必ずといっていいほど放送する裏技だって、買い占めてやる!

・・・・・。

・・・・・。

・・・・・。

ホントは、あれだよねえ。

はじかしいんだよねえ。

全然、当日でなくていいんだよ。

年中、受け付けしてるからねえ!

頭脳明晰な貴女方、もう一度、ひつこいようだけど言う。

まぁ〜いぃ〜にぃ〜ちぃ〜、うぅ〜けぇ〜つぅ〜けぇ〜、しております!!!!!

俺のことを、これから、こう呼んでほしい。

”ミスター万年バレンタインデー”、と・・・。



か、かなしすぎる・・・・・。



フッ、所詮、俺は道化師さ。

道化師は笑顔じゃいけないんだよね。

幸せじゃ、いけないんだよねぇ〜〜〜〜〜!!!!!

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