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「鮫ザメレポート」

深海鮫大好きな管理人が運営するHP「鮫ザメと鳴く」の調査結果を報告するレポートです!
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2003-04-30 ミツクリザメの顎の構造について学ぼう!
2003-04-30 ミツクリザメ、ラブカの標本いじり実施報告レポート!


2003-04-30 ミツクリザメの顎の構造について学ぼう!


今回の調査目的の一つ「ミツクリザメの顎の構造解明」
これについては色々な説があるので是非解明せねば!

上の写真が収納状態、中が突き出した状態、下が顎骨
の標本です。

上と中の写真を見比べるとまるで違う生き物の様です
が、間違いなく同じ生物です。

下の顎骨の写真を見ると、意外にも他の鮫と同じ顎骨
を持っています。

顎骨は左右に分かれていて、上下で4個の軟骨で形成
されています。飛び出す口の謎は顎骨には無い様です。

上の収納状態の写真を見ると、上顎が頭の向きと平行に
収納されているのが解ります。

頭部軟骨の下に上顎を収納するスペースがあり、無理なく
収納出来る訳です。

では何故口を極端に突き出す事が出来るのか?
ヒントは下顎に有りました。

下顎は、特に収納されず、上顎にそってついています。
内側には舌があり、下顎と一緒に突き出されます。

捕食の際には、まず上顎が収納スペースから出て、
同時に頭全体の形を縦長に替えながら下顎が広がります。

顎骨が4個に分かれていますので、真ん中の結合部が開き
横に広げる事も出来ます。

他の鮫も補食の際頭全体の形を変えて噛みつきますので、
鮫の世界ではごく一般的な行為です。(例:ホホジロ鮫)

ミツクリザメは上顎を顎骨分突き出す事が出来るので、
頭全体の形を変える事によって極端に顎全体を突き出す
事が出来るのです。

しかも、下顎の内部には舌を残したまま。

実際に自分の手で顎の開閉をやって見たかったのですが、
ホルマリンによって固定されているので堅く、全く動き
ませんでした。

捕獲直後でないと無理な様です。

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2003-04-30 ミツクリザメ、ラブカの標本いじり実施報告レポート!


4/26、千葉県勝浦市にある海の博物館に行って来ました。
目的はミツクリザメ、ラブカの標本!
当日は、博物館の藍澤さんに対応をして頂きました。(感謝!)

さてまずはミツクリザメの液浸標本。
バケツに2匹ぐるぐるっと収納されていました。
アルコール浸けでしたので、脱水しています。
顎を収納した状態と出した状態がそろっており流石は研究用の標本ですね!

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