2004-04-26 ９２０マイル。
2004-04-09 ドクターしゃどう。
2004-04-05 新製品は？
2004-03-30 原稿の下書きが完成した。
2004-03-15 朝の２時に歌い出す鳥。
2004-03-06 ちょっとドキドキ。
2004-03-02 ひまじんに三年。
2004-03-01 あなたの好みは？
2004-03-01 シーツを替えたい。
2004-02-22 試験の前と後と。

しゃどう猫、またしても甘ったれムードに。机のまわりを整理していたら、膝に飛び乗り、腕の上にのしかかって、ごろごろいいながら、動かない。しかたがないので、わたしも、日記でも書きながら、猫とのスキンシップタイムに入ります。

最終ディフェンスも、無事に終了。congratulation!とともに、教授方と握手をする。この時点で、公式にドクター保持者になる。なかには、感極まって泣き出す人もいるらしいが、わたしには、ただただ、安堵感と脱力感が・・・大きな溜め息とともに放心状態。誰もいなくなった会議室で、片づけをしていたら、たまたま通りかかった友達も声をかけてくれた。

そのままオフィスに戻る。次の週の初めに、サンフランシスコで学会発表をしなくちゃいけない。今回は、招待講演で３０分。ちょっとした手違いで、わたしのイチバン苦手なテーマが題材になってしまった。ディフェンスともまったく違う内容で、準備期間も全然足りない・・・前日まで準備してみたのですが、やっぱり、発表できる状態じゃないなぁ、っというわけで、今回はトマトに発表を譲った。


直前で、飛行機も安いのが見つからず、仕方なく（じゃなくて、大喜びで）、車でいくことにする。片道は９２０マイル。走り続けて、約１３〜１４時間。途中で３回、ガス休憩のみ。アリゾナを抜けて、カリフォルニアを突っ走る。ほんとに何もない、岩と小さな植物が茂っているだけの道をひたすら突っ走っていると、頭が真っ白になってくる。そういう感じがすごく好きだ。途中、眠くなることも辛くなることもなく、走り続け、日が暮れ掛けた薄明かりのサンフランシスコに到着。昨年とくらべて、随分、気力体力、あがったなぁ、なんて考えながら、ホテルの狭い駐車場に車を停めた。


見てるだけ〜、のお気楽な学会になってしまっていたのですが、おもしろい発表もいくつかあって、いろいろと勉強になった。トマトの発表の仕方はやっぱりなかなかのもので、同じ事を話すにしても、わたしが話すよりは数倍、魅力的な研究に聞こえる。（その日のハイライトに選ばれていました）その後、セロリとも途中で合流、発表内容は、わたしが手がけていたものだったのですが、やっぱり、話し方はすごく上手い。あんまりエキサイトしているわけでもないのに、聴かせる、のよね。


それでも、わたしが同じ喋り方をしたら、感じ悪く聞こえるんだろうなぁ・・・たぶん。（貫禄あるおじさん流の喋り方を真似してもね）自分自身と、聴いている人自身を楽しませるためにも、もっと士気を高めるような発表の仕方、練習しなくちゃいけないようだ。





しゃどう。

先頭 表紙

本日、ドクターしゃどう、になることができました。

今日は疲れたから、もう寝ます・・・。うふっ。



27 どーしても馴染めない外国の習慣って何？

チップかなぁ？ レストランだと、計算するの面倒くさいし。状況に応じて、払うべきか、払わざるべきか、悩むのも面倒。一ドル札、切らしている時なんかは、更に面倒です。


しゃどう。

先頭 表紙

猫の自動掃除機能付きの砂箱、使いはじめて二週間ちょいになるけど、半分快適、でも、案の定、あまりスムースにモーターが動かないときもあり（重い時とか、砂を入れすぎた時とか）、しゃどう猫のお腹の調子が悪い時なんかは、ちょっとした disaster を引き起こす。まぁ、八割方は、ちゃんと掃除してくれているので、助かってはいるのですが。

モーター音のうるささといい、適当な作りといい、やっぱり、アメリカンテクノロジーだなぁ、と、思う。

使いはじめた初日は、面白くて何度も作動させてみたりした。ぐぎぎぎーっと、いうモーター音（図書館の書棚を動かすモーターと同じ音）に、しゃどう猫は凍りつき、走って逃げていった。用を足してから、１５分後くらいにモーターが動き出すので、自分がセンサーを働かしているとは、思っていないようだ。

今では、動き出すと、トトトトっと走っていって、近くで観察するようになってきた。でも、litter 溜りの蓋が開き出すと、やっぱり、キャーっと走って逃げていく。世の中には、面白がって叩いたりする猫もいるらしいけど・・・しゃどう猫には真似しないでいただきたい。



先週は、ちょっと脱力気味。来月から、研究室丸ごと引越しすることになるので、必要な物を買い漁るのが、お仕事だった。全部、新品で揃えると、恐ろしい値段になるので、なるべくなら、質のいい中古の装置、を、と、インターネットで調べまくっていた。

あれも必要、これも必要、と、書き出して、メイルを送ったり、電話をかけたり、数十万単位のものをバンバン買いまくっていくのはある意味、楽しい。（もちろん、桁違いに高いものは、要トマト相談となります）のだけど、調べないで適当に買うわけにもいかず（変なもの買ったら、後々まで邪魔になるし）、パソコンやカタログを睨み付け、考え込んでいた。結構、神経を使う作業。

でも、この作業をやっていると、ちょっとした弊害が起こる。機具、装置は、やっぱり高い。だから、値段の感覚が少しおかしくなるのだ。マーケットに行くと、何もかも、安く見える・・・なにこれ・・・しばらくは、自分のための買物は控えたほうがよさそう。


今週は、最終ディフェンスを予定している！ ph.Dまで、ほんとうに後少し。

うふふ。


しゃどう＠ 写真は、出来上がった原稿。せっかくなので、記念撮影しました。


夕飯は、しゃぶしゃぶ。

先頭 表紙

博論の、最終ドラフトが完成！ 表紙、目次、もろもろをいれて、全部でぴったり、２００ページになりました。コミッティーのサインももらい、最終ディフェンスのアプリケーションフォームも提出！ 後は、２時間程度の発表と質疑応答、で、ついにすべてが終了です。Graduate Collegeに書類を提出したら、論文の著作権のフォームや、exitのアンケート書類など、いろいろもらって、やっと、少しずつ実感が湧いてきた。


土曜日に、直しをいれた原稿を、プリントアウトし、人数分コピーした。トマトも、非常に忙しい時期だったので、見てもらう時間を作るのも大変。オフィスや実験室をうろちょろして、手伝えそうな仕事があったら、奪い取るほどの気合で。完成した時は、ただただ、気がへなへな〜と、抜けるような安堵感で、少しずつ嬉しくなってきたのは、コピー機でドサドサと複製版をつくっているとき。機械から出てきた紙をダダダダンっと、勢いをつけて揃えて巨大クリップで挟んだとき。自分への、最大の誕生日プレゼントでした。


日曜日、が、実際の誕生日だったのですが、もう、ベッドから起きる気もせず、起きてもまた気持ちよく二度寝を重ねつづけ、起き出したのは、日が少し傾き出した頃。気だるさが、なんともいえず、よかった。ボケーっと映画を見ていたら、友達から電話があったので、近所のお店にご飯を食べに行きました。


今日は、少し遅く起きて、紙束を抱えて、原稿と引き換えにサインをもらいに。いーっぱい質問するからね！ と、少し脅され（？）たりもしたけれど、浮かれた気分は下がる気配もなく、午後は、ほとんど仕事ができませんでした。おもしろい偶然というのもあるもので、最近仲良くなったスイカ教授も、わたしと誕生日が同じ。わー、おめでとう、酒だ！ 寿司だ！ と、意気投合して山の近くの寿司バーに繰り出しました。寿司は、サバとサーモン、甘エビ、ウニ、ハマチ、酒は、渋めに男山！ アイスクリームの天ぷらをデザートに、日の沈む前から飲み始めて、しかも奢ってもらって・・・


are you happy? と、アイスクリームを突ついている時に、聞かれた。なんのためらいもなく、肯定できたのは、程よくまわった日本酒と、甘くて冷たいデザートのせいだけではなく、たまに飲むお酒が、美味しくて、久しぶりにゆっくりできる時間が嬉しくて、そういう時間がもてるのが、ものすごく贅沢に感じる、幸せ。というか、それが幸せだ、ということをちゃんと認識できるのが、幸せ、なのかしら、と思う。どこかの本に書いてあったけど、幸せというのは、平面でも線でもなくて、点、のような物だ。


わたしが思うに、どれだけ密度の濃い点を見つけ出せるか。狭い視点では、点の見えないところでも、もう一歩踏み出せば、見つけられるものかもしれない。足で踏み付けていて見えないだけかもしれない。台風の目のようにただ、その瞬間だけ何もないところに放り込まれたり、小さすぎて、気がつかなかったり、認めたくなかったり。


刺激になる話を、たくさん聞かせてもらった。これから、ほんと、先の見えない将来だけれども、やっと、扉を少しあけられたような気がする。気負いすぎない程度に、頑張ろうとおもう。たぶん、大丈夫だろう。


だけど、本当のお祝いは、もうちょっとだけ、先、ね。



26 旅行中、なにをいちばん恐れてる？

テロに遭遇すること。飛行機が遅れるくらいなら構わないけど、現場には居合わせたくない。



しゃどう＠２７歳！ しゃどう猫からのプレゼントは、自動洗浄機能付きの猫トイレ。

先頭 表紙

わたしの夜更かしに影響されたのか、居間の真横の窓の傍にある木、に住んでいる妙な鳥が、朝の２時頃から、歌を歌いはじめるようになった。それも、毎晩、かなり大きな声。そして、朝になると鳴き止む。わたしの睡眠欲は、それくらいでは妨げられないけど、しゃどう猫の方が興奮して、鳴きながら部屋を駆け回る。うるさ〜い。

そのしゃどう猫も、すっかり慣れたのか、昼間に遊び付かれたのか、今夜はぐっすり、眠っているようです。


そうそう、ちょっとドキドキ、の企業ですが、月曜日にさっそく電話をかけてみたところ、思ったよりわたしの分野と離れている事が判明。こう、いかにも、な感じがツボにはまってドキドキしていたのですが、残念、でした。


もう、そろそろ決める時期にも近づいていたので、そのまま、もう就職、前から考えていたやつに決めちゃいました。あと最長で二年、トマトのポスドクとして、大学で働きます。ちょっと悩んでいたのは、あまりに適当に決めているんじゃないか、と、いろんな人に言われていたからなんだけど、いろいろ調べてみても、やっぱり、今、やってる仕事が、イチバン面白いと思えるのよね。


給料は安いし、ボスも癖のある人で、喧嘩ばかりしているけれど、よく考えれば、唯一の上司が、思ったことを言いたい放題いえる相手、というのは、恵まれた環境だ、と、言えるだろう。その上、５月から、大きなプロジェクトの立ち上げが始まる。新しい建物を買いとって、まったく新しい研究所を作り上げるのだ。こういうのって、大変は大変だけど、ワクワクするよね。


でも、今回の件で思い出したのが、就職用のビサ関係の手続き。そこらへんのこと、まったく疎くて、放り出してあった。まず、就職に必要なのは、Ｈ１というビサ、これは手続きにかなり時間がかかるらしい。（というか、今年はもう締め切ったとかなんとかいってるし）そのために、オプショナルトレーニング、というのを申し込まなきゃいけないわけだ。それが仕事を始める３ヶ月前・・・だから、もう、ぎりぎり、というか、既に遅れてる。急いで書類を揃えて送らなければ。


博論文も、やっと、下書きを終えました！ あとは、謝辞とか、目次とか、簡単な部分だけ。全９章、約１７０ページ。途中、気が抜けまくりでしたが・・・でも、頑張りました。今、最後の章の英語チェックを友達に頼み、残りの章をトマトに見てもらっているところ。最終ディフェンスの日程もほぼ決まったので、やっと、卒業内定、です。やったー！ でも、まだ、全然、実感はわかないのだけれど。



25 飛行機の中で、こんな人の隣には座りたくない、というのはどんな人？

体臭の強い人、と、並外れて肥った人。



しゃどう＠写真は、グランドキャニオンより。

先頭 表紙

ちょっと試しに・・・くらいのつもりで、レジュメをオンラインに登録してみた。登録はしたけど、特に応募もせずに、自宅の電話番号を載せちゃったから、イタズラ電話とか、かかってこなければいいな・・・なんて、適当な事を考えていた。まさか、これで仕事が見つかるほど、人生は甘くないのだ。


・・・と、思っていたわずか二日後。シリコンバレーのあるベンチャー企業から、メイルが来た。まだ創設して２−３年しか経っていない、若い企業なので、名前はまったく聞いたことがなかっけれど、仕事の内容と、会社の紹介文など、読んで、ひどく驚いた。というのも、素晴らしいのだ。まさに、これってわたしがやりたいと思っていた分野で、その部門のシニアエンジニアのポジション、まるでわたしの為に作ったのか、と、思えるくらい。


全体のエンジニアの数は１５人くらいで、今、旬、の分野なので、成長度は高そうだし、ファンディングもしっかりしている。もしかして、からかわれているのでは？ なんて思って googleで調べてみたけれど、情報は少ないながらも、わりと堅実にやっているみたい。公募もまったくしていない。しかも、家に帰ったら、留守電にもちゃんとメッセージが入っていた。すぐにインタビューのプロセスを始めたいので、折り返しすぐに連絡してくれ・・・と。かなり好意的である。



ちょっと混乱していたので、まず気持ちを落ち着けるために友達に相談してみた。なにしろ、インタビューなんて受けたことがないので、なにをどこまで喋っていいのか、喋らないべきなのかわからないし、これがいい機会なのか、そうでないのか、よくわからない。なによりも、まだ、こんなに少ない情報の中で、すでに、こころのなかで、なにかが、 i want to get this job! と、呟き続けているのだ。心の声に従うべきか？


わりと堅実派の友達も、ベンチャーの社長さん。これってどう思う？ って相談したところ、素晴らしい！ 絶対に試してみるべきだ、と、それに、働いてしばらくして気に入らなかったら、転職すればいいだけだし。それから、リファレルになってくれる、とも約束してくれた。


さすがにこんな時間、もう電話できるような時間でもないので（しかも週末だし）、メイルを送っておきましたが、さて、どうなることやら。でも、ちょっと、というかかなり、いい意味でドキドキしている。



24 飛行機でこれができたら嬉しいのにな〜っていう、非現実的なことって何？

脚を伸ばせるくらいのサイズのベッドがあって、熱いお湯のでるシャワーがあれば、いうことないのになぁ・・・。



しゃどう＠写真は、実家の猫。もう１０歳くらいになるのに、まだまだ若々しい。

先頭 表紙

今日で、ひまじん日記、三周年！ 祝！

忘れるところだった。



しゃどう猫＠どこが顔だか分かる？




23 飛行機の中での過ごし方を教えて。

半分くらいの時間は寝ていますが、後は本を読んだり、映画をみたり、ボーっとしていたり、しています。靴は、すぐに柔らかい機内履きにかえて、コンタクトレンズもしまって、柔らかい素材の服を着て、準備万端。仕事で乗っている時は、発表の練習をしていることがほとんど、ですが、そういう時に限って、すぐに眠くなる。


しゃどう。

先頭 表紙

卒業後の仕事は、もう、ほとんどは決まっているのだけど、まだ、正式にサインはしていない。随分前から、オファーがいくつかあったし、論文書きの方が優先だったので、就職活動は、まったくしていなかった。

なんにんかの教授と話をしていると、就職活動、というのは、非常に勉強になる、といわれる。どこの企業が、どんな人材を求めているのか、自分のしていた研究は、社会的にどの程度の価値があるのか、そして、研究者としての自分の価値や将来は、いかほどか、とか。ちなみに、賃金格差は、企業＞政府関係＞大学関係 である。そして、研究の自由度は、それに反比例する。

学部時代から数えると、わたしは、まったく違う分野のアドバイザーを三人もっている。その分、興味のもてる分野は広いし、研究分野も、まぁ、広い方だと思う。まず、イチバンの強みは、新しい分野に足を踏み入れるのが、まったく怖くない、という点か。逆に、計算系、回路系、理論系、は、好きになれない。営業系も駄目だろう。英語も、ネイティブに比べたらかなり劣る、けど、こっちの方は、コミュニケーションにはあんまり差し支えるほどではないし、まぁ、まだ進化している途中だと思えば、まぁ、いいだろう。

問題は、なにをやりたいか、なにができるか。はじめてみれば、それなりに夢中にはなれるだろう。だけど、話を聞いてみて、最初の印象が、面白そう！ やってみたい！ というレベルにあたる仕事を見つけるには、それなりの研究が必要。（というか、採用前に企業秘密っぽいことはまず、教えてくれないだろうし）

イチバン楽なのは、大学に訪問に来る企業の役職のついた人、と、話をしてみること。こちらの研究分野も、状態もある程度は分かっていてくれるので、一番手っ取り早い。けど、非効率。次は、学会に行った時。会期の早いうちに発表があったりすると、割りと聴きに来てくれて、覚えていてくれることが多い。自己紹介をいちいちしなくて済むし、運がいいとリクルートされることもある。

まぁ、いろいろ。


ところで、スイカ教授が、よい履歴書の書き方を伝授してくれた。

−応募がたくさんある場合、ひとつの履歴書を見るのにかける時間は１０秒くらい。だから、必要な項目、research interest、skillは、educationの前に、二行以内であっさりと、わかりやすくまとめること。

−長くしすぎない。２ページくらいが最適。（最初にプリントアウトしたら、７ページあった）アカデミックなポジションに応募するなら、すべての実績を、懇切丁寧にいっぱい書き並べてもよい。（ちなみに、トマトが半年前に履歴書を更新したら、３６ページになったとか。読みたくない・・・）

−職歴、には、実際にした仕事の内容も書き添えておくと親切。

などなど。ちなみに、生年月日や、ＧＰＡ（成績）、性格（？）は、書いても書かなくてもいいらしい。ただ、国籍と、喋れる言語の種類は書いておいた方がいい、そうだ。（注、ドクター卒の研究職希望の場合、です。）



22 死ぬまでに絶対行かなくては、と思う国を１つ教えて。

うーん、難しい問題だ・・・。ひとつだけ？ フィンランドかなぁ？



しゃどう＠写真は、lake mead。grand canyon の近くにあります。上空から撮りました。

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しゃどう猫がベッドに張り付いて離れない。気持ち良さそうに伸びて、頭を押し付けて夢中で寝ている。今日はシーツを替える日なのに、なかなかどいてくれない。困ったものだ。いつも思うけど、しゃどう猫の寝顔は可愛過ぎる。

しゃどう猫が居眠り中、携帯電話が鳴ることがある。しゃどう猫はこの呼び出し音が大嫌いなので、必ずといっていいほど、怒って一緒に鳴き出す。たまに、目覚しに使うこともある。するといつも、わたしより先にガバッと跳ね起きて、うぎゃー、っと復唱してベッドの上を歩き回って起こしてくれる。便利である。

先日、居間で映画を見ている時に携帯電話が鳴っていた。映画の方の呼び出し音だと思って知らん振りしていたんだけど、その後にチロリンっとメッセージが入った音がした。あぁ、こっちか・・・と、寝室に入ると、寝ぼけ眼のしゃどう猫が不機嫌そうに、わたしの顔を見つめ、次に携帯電話を見つめ、うにゃんにゃーっと、大声で電話があったことを知らせてくれた。賢い猫だ。


先週は、平和に過ぎていった。今までこなしていたトマトのサイドプロジェクトも、一気にメロン君に引継ぎ、こちらは実験と論文書きにやっとのことで集中。週の前半はつきっきりで教えていたのだけど、幸い、すぐに仕事を覚えてくれた。助かります。そろそろ、ディフェンスの日程を決めなければ・・・。



21 今までに行った国の中で、もう２度と行くことはないだろう、と思う国があれば教えて。

さぁ・・・。あんまり行ったことのある国、多くないので、ありません。



しゃどう＠写真は、先月に行ったジェムショウの戦利品の一部。相変わらず、変なものしか写っていないけど・・・左から、クリスタル、ペトリファイドウッド（木の化石）、怪しい巨大蜥蜴。

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結局、先週遊びに来た白いぶちの猫君も、しゃどう猫の大反対にあって、早々に出ていってしまいました。気持ち良さそうに寝そべっているから、寝かして置いてあげればいいじゃない、と、説得しても、少しはなれた所に寝そべって、睨みつけているばかり。


先週、トマトと共著で書いていた章を印刷した本が届きました。もちろん、共著者は何十人と、いるのですが、私にとっては、初めての本。青い表紙の大きな本、に、立派そうに印刷されていた。嬉しかったので、図書館からも借りてきて、何冊も並べては眺めています。


火曜日と水曜日には、プレリミナリーの筆記試験があった。これは、ドクターコースに残るための資格試験のようなもの。二回まで受けられるのですが、それ以上、落ちると専攻をかえるか、中退するか、しなければならない。学科によって、難易度はかなりかわってくるのだけど、私の働いている建物にある学科は（注 しゃどうは越境しています）、伝統的な超難しい筆記試験を年に二回、行い、それも、厳しい採点で、どしどし、受験生を落としている。


同じ研究室のメロン君とキュウリ君も、昨年秋に、この試験に初めて挑んだ。キュウリ君は、試験の数週間前に準備不足を理由に棄権し、メロン君も、自信満々で望んだのですが、運悪く落ちてしまった。そして、今回、再挑戦を目指して猛勉強していたのです。日がたつにつれ陽気さが薄れ、表情も暗くなり、態度も少し悪くなってきて・・・まったく余裕がなくなってくる。専門が違うので勉強を教えるわけにもいかず、仕方がないので、仕事の負担を軽くしてあげようと、ほとんどのトマトの仕事を代わりに片づけていたのだ。


試験前も、試験の後も、結果がでるまでは気楽に励ますわけにもいかず、でも、大丈夫そうか、駄目そうか、というのは、あからさまに表情から判断できてしまう。案の定、割りと落ち着いていたメロン君は合格した。電話をかけて知らせてくれた時、第一声ですぐにそれとわかる。ヤッピー！ と思わず叫ぶ。雲が晴れたような、空気が澄み渡るようないい気持ち。後で、お祝いのパーティーに顔を出す約束をして、電話をきる。

その反面、近づくと噛み付きそうなほどに機嫌の悪かったキュウリ君は、やっぱり駄目だった。


大昔だけど、わたしも受験生だった時代があるから、この気持ちは分かる。試験の是が非が、という意見も多いし、報われない努力も多くある。それでも、何度失敗しても、何回か逃げだしたとしても、結局は真摯に向き合っていく姿勢、が受験的な勉強（に限らないけど）には必要だ。だからといって、辛くなければいけない必要もないし、楽しくなければならないわけでも、ない。でも、結果がどうであったとしても、それに挑戦しようと試みる、努力と勇気を持てる人を、わたしは尊敬する。


試験の翌日、まだ結果の分からない不安定な気分さながらの中、なにか手伝える事はないか？ と、実験室に朝から顔をだしてくれた。あるある、と、どっさりと仕事を引き渡したら少し驚いていたけど、気分転換になったのか、楽しそうに働いていた。


先週から、新しい院生が入ってきたので、少しずつ実験を教えている。そして二人、実験室に戻ってくるので、多少、教えなきゃいけない分、面倒ではあるけれど、わたしの負担も、かなり軽くなるはず。残りの論文書きや実験も、ばばばーっと終わらせる予定だ！



20 今までに行った国の中で、あなたのベストはどこ？

アラスカ、ユコン。あの孤立した原始的な感じと、独特な風の吹き方、緑の色、静けさ、が、綺麗すぎて、鳥肌が立つほど好き。


しゃどう。

先頭 表紙