2003-12-20 サンタとトナカイ。
2003-12-15 北風邪、その２。
2003-12-15 北風邪、その１。
2003-11-29 笑ったもん勝ち。
2003-11-08 眠りの世界から。
2003-11-06 朝の白い光。
2003-11-06 しゃどう猫のみざりー。
2003-10-31 うっかり大国、その２。
2003-10-31 うっかり大国、その１。
2003-10-27 カーテン。

クリスマスが近くなって浮かれている人々。大学の事務のおばちゃん達も、研究所のロビーやオフィスをきっちりと飾り立て、お揃いのトナカイのカチューシャをつけて、とても嬉しそうに働いている。赤い帽子を被ったニセサンタも、あちこちに出没。

もうすぐ大学のＣＬＯＳＵＲＥ。二週間近く、どこのオフィスも閉ってしまうので、こちらも、巣篭もりのように、必要な備品を買い集めたり、ストックをいつもより多めにしたり、必要な書類にサインしたり、雑用が増える。


研究室に来なければいけないはずの学生達も、静かに逃げ出していく・・・それにしても、いつもいつも思うのだけど、アメリカンの学生は・・・あんまり働かない。（もちろん、一般的にっていう意味で、ですよ）というか、表面的なやる気は、ばりばり、あるのだけど、少し辛かったり厳しかったりすると、うまく言い訳して上手に逃げてしまう。・・・もうっ、ほんっと、根性ない！！！ まぁ、別にいいんだけどね。


ボスも出張中、特に差し迫った締め切りもないし、誰も邪魔しないので、穏やかな気持ちで仕事ができる・・・と、思っていたのですが、今度は、逆に意気が消沈してくるというか、眠くなるというか・・・要するに退屈なのだ。待ち望んでいた（？）、じっくりと論文に集中できる時期、なのに・・・あの慌ただしい生活や、ボスとの闘い、も、実は結構、楽しんでいたのだな、と、思ったりもする。


とはいえ、心配することは微塵もない。また、すぐに忙しくなる・・・つかの間の休息？


すっかり忘れていた来学期のＲＡの契約を済ませる。ちょっと前までは、あんまりに忙しすぎるので、次の学期は契約しないで、論文だけ書く！ なんて少し意地を張っていたのだけど・・・授業料と健康保険料、ちらりとみたら、あまりにも高い！ たった一学期で７０００ドルも！！ これでは、"freedom from the workforce" なんかではなく、単なる "unemployed"である。もちろん、なんのためらいもなく、サインしにいきました。



8 外国人に自分のどんな部分をアピールしたい？

あえて“外国人”に対してアピールするなら、几帳面なところ。細かいところに結構こだわります。自分の言動には責任を持てるように心がけています。資源の無駄遣いが好きではないので、なるべく、無駄な消費は避けるようにしています（ゴミを減らしたい）。あと、わりと、綺麗好きな方だと思う・・・（自分の部屋は散かってるけど）。それから、もう、知っていると思うけど、猫、が大好きです。


しゃどう。



写真は、雪振る札幌。この日はもちろん、街にラーメンを食べに行きました。柔らかくて脂も蕩けるような味のトンコツ、ラーメンも歯ごたえたっぷり、汁も、いいだしがでていて、おいしかった。

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つづき。

三日目の朝、フロントに頼めばシャトルが迎えにきてくれるのだけど、あんまり気持ちのいい朝なので、メインの建物まで歩いていくことにした。厚手のコートに、スーツにストッキング、ヒールのある靴・・・ひんやりした風が気持ちいい、のだけど、歩いているうちに、心底冷えてくる。そしてしばらくすると今度は体中ポカポカしてきた。

前の日に、事務のお姉さんと話をしていたら、靴の話になった。北海道で売っているハイヒールの裏には、滑り止めのギザギザ、が、ついている。雪が積もると、豪快にすべる、転ぶ、らしい。一度転ぶと、特に腰に、くるらしい。気をつけてねぇ、なんて言われたことを思い出した。道は雪がうっすらと積もり、ちょっと凍りかかっている。坂道が昇ったり、下ったり、よく滑る。気をつけて歩いていたら、余計に時間がかかってしまった。

それでも、キンッと凍り付くように冷たい空気。頭がシャキッと目覚めるのが分かる。朝食を大急ぎでいただいた後、シンポジウムの開催される部屋に急いだ。私の講演は、夜の部だったので、朝昼、は、しっかりお勉強モード。どうせ練習に費やす時間も取れそうにないし、こうなったら、プレゼンテーションのやり方は、他の人のを見て覚えよう、というくらいのつもりで。要は、単語と、特有の言い回し、を覚えればいいのだ。あとは一緒。


いつも思う。せっかく英語が喋れるようになったのだから、日本語もテクニカルな部分まで、きっちり喋れるように維持していきたい。英語も下手なうえに、日本語も下手だったら、なんだか寂しいではないか。だから、こういうのは本当にいい機会だと思う。


それにしても、さすが、母国語、である。しっかりと体の芯にまで身についているのだ。ちょっと不安はあったものの、たまに思い出せない単語はあるものの、なんの不自由なく、ぺらぺらと喋れる喋れる。逆に考えて・・・から、久しぶりに、ＵＳにいる米国人や英国人の同僚を心底羨ましく思った。うっきー！

逆に、もっと若いうちから、例えば高校生くらいの年代から外国語圏に生活範囲を移してしまうと、混乱はもっと激しくなるんじゃないかな、と、思う。実際、大学の学部からＵＳに来ている人達のほとんどは、逆に母国語の方でのテクニカルな話にはまったくついていけない、と話している。そんなもんなのかもしれない。


その日の昼食は、カフェでの、イタリアンフルコース。ケーキは食べ放題のバイキングだった。小さかったので、７つも食べてしまった。またしても生演奏付き。学校にいる時、時間がない時はいつも、サンドウィッチを片手に持ちながら、ポンプの規則正しい音を聴きながら、食事をしている。それに比べると、なんと耳に心地よい事か。幸せだった。夕食は、日本食のフルコースだった。茹でたカニの足、エビ、それから、お刺し身に、と、とにかく豪華尽くし。幸せだった。



7 自分に、海外でも通用するもう１つの名前をつけるとしたら何にする？

本名が、二文字でシンプル。とても呼びやすいのですぐに覚えて貰っています。逆に、私の方が覚えるのが苦手なので、苦労しています。こっそり、ひげ、とか、はげ、とか、長髪、めがね、とか、ひどいあだ名をつけていますのよ。ほほほほほ。


しゃどう。

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北海道。あんまり寒いので、暖房をかけたまま寝ていたら、喉をいためてしまった。そのまま、見事に風邪コースに突入。気にせずに東京に戻ってからも出歩いていたので、治るものも治らず、そのまま、持ってかえってきてしまいました。

今日は本格的な休養日。寝て、寝て、寝て、インドカレーを食べて、コーヒーを飲んで、寝て、を繰り返すあいだ、しゃどう猫は、時々思い出したように抗議の声をあげながらも、静かによりそって、添い寝していてくれました。


出発の二日前に、突然、同じ学会のサテライトフォーラムで、日本語での講演依頼が加わった。おまけに、実験装置を借りようと連絡していた母校の教授から、簡単なセミナーをする様、頼まれてしまった。もちろん、日本語、で、だ。正直言って、かなり不安だった。なにしろ、日常会話とテクニカルなプレゼンテーションの言葉はまったく違う。大学院に入ってからはずーっと英語で生活しているし、学会発表も、ずっと英語のみ。いきなりそんなこと言われても、心の準備が・・・と思い、飛行機の中で猛練習することにしていた。

とはいえ、飛行機の中、今回は北海道まで一気に２１時間の旅だ。前日の睡眠不足も重なり、気持ちのいい睡魔が定期的に襲ってくる。メインのプレゼンテーションの準備をしながらも、それだけで終わってしまった。最初の二日間は、国際学会、だった。一日目の夕食は、ホテルの会場で、生オーケストラと司会付きの豪華バイキング。一応、招待講演者（の代理）だったので、その後のバーでの渋い二次会にも参加させていただいた。


二日目の講演も無難に終わった。その日の最後の講演だったせいか、壇上から見た人々の顔が、ぐったり、と、疲れていたるのが、ちょっと気になったけど。しかしまた、その日の夕食は、驚くほど豪勢だった。山の中にあるコッテージ風のホテルまで連れていってもらう。レストランでは、厳かな生バンドが演奏をしていて、ムードのある４人掛けのテーブルが並んでいる。ギョットして、入るのに躊躇するほどである。実際、なんとなく入れなくてふらふらと入り口で、ほとんどの人が止まっていました。北海道の素材を生かした、フルコースのフレンチ料理。美味しかったです。


この豪華ホテルには、二泊、することになっていた。大型コッテージを借り切って、ふたり部屋が基本の部屋割り（高いので）、をしていた。しかし今回、参加していた女性が三名だけだったので、ひとりで部屋を使うことができた。得した気分。


今年は、雪が例年よりも少なく、街中でも、ちらちらと、舞う程度の降り方だった。夜明けの時間になると目が覚める。そっとカーテンを開けてみると、朝日が静かに地上を照らしはじめているのが見えた。



6 暑い国と寒い国、どちらが得意？

体が慣れてしまいました。暑い国の方がいいです。冬場は特に。


しゃどう。

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もう11月も終わり。時間が経つのが余りに早いので、すこし驚いている。来週の初めには北海道にいるのだ、と思うと、変な感じだ。今回は、トマトの代理出張、といっても、学会の期間はわずか２日間、講演の枠は、３０分ほど。しかも、プログラムには、結構いいホテルのでのお食事会つき、と記載されている。飛行機代、ホテル代、登録料、はもちろん向こうもち・・・。

うーん、なんか分不相応な気がする・・・。でも、任された以上、愛しのボスの名に恥じないよう、しっかりとした仕事をしてこようと思っている。これまでにこなした学会発表の数は、学部時代から合せて７件。ボス達が発表した分も含めれば、２４件。さっき、数えてみたら、結構あった。まだまだ、緊張はするけれど、逃げ出したくなるほどではない。苦手なものは、数をこなしてなれるべし。院生にしては、いろいろと経験させてもらっている。感謝の気持ちを忘れないようにしなければいけない、と、思う。

（のに、すぐ忘れてしまうの・・・ぐすっ。）


来週、どういうわけか、学会発表が４件も重なってしまった。うちひとつは、しゃどう。ひとつはセロリ。もうふたつはトマト、の予定だったのだけど・・・当然、超多忙なトマトの分もスライドを作らなければいけないので、全部で３つ分。ある程度は重なっても構わないんだけれど、それなりにテーマが違うので、どう組み込むのか、考えると結構時間がかかる。ひとつが大体３０分、だから合計で９０枚分のスライド。なかなか作りごたえがあった。あと、少し付け足さなければいけない部分もあるのだけれど・・・頭が痛くなってきたので、家に帰って、洗濯をしたりしながら、今は一休み。


それでも、今年のサンクスギビングこそは！ 七面鳥を食べてお祝いしたかったので、夕方からきちっとお腹を空かして、友達の家へ遊びに行きました。実家に帰らない人達が集まっての、こじんまりとした集い。「魔法使い」になりたいとこっそり夢を見続けているメロンのルームメイト、リンゴ君が、丸焼きの鳥、ポテト、ブレッド、等などを振る舞ってくれました。

食後に口当たりのよいワインをゆっくり飲んでいたのですが、ビールでほろ酔いのひとりが、ほどなく笑い出す。心地よくまわったワインが、体にまわる、と、自然に笑いが込み上げてくる。ひとりが笑い出すと、とても楽しくなる、ふたりが笑い出すと、笑いがうつる。さんにんが笑い出すと、もう、笑いが止められなくなる。なにが可笑しいのかはわからない。つまらないジョークで笑う、つまらないジョークで笑っている自分が可笑しい、真っ赤になって笑っている友人が可笑しい、なんでこんなに理由もないのに笑っているんだろう、と、どこかで冷静な自分が、理由もなく笑っているのが可笑しくて笑い出す。

そうなると止まらない。笑うのを止めようとすると、余計に止まらない。笑いすぎると、息ができなくて苦しい。そしてまた、それが止まらないのが可笑しくて、やっと押さえると、まだ笑っている人がいて、それをみてまた笑い出すのだ。


笑い上戸、万歳！？



5 年に何回くらい海外旅行をしていますか？

海外（ＵＳの外）にはあんまり出ていません。ハワイやアラスカも厳密には海外、ですよね。今年は、なんと２回も、日本に出向くことになります。ラッキー。


しゃどう。

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ところで、最近、嬉しいことがひとつあった。オーストリア産（だったと思う）のミルクチョコレート、「ＭＩＬＫＡ」が、ＵＳに進出を始めたのだ！ リッチであま〜い、口の中が、頭の後ろが、心の中まで、ほんわりと暖かくなる、幸せの味。数ヶ月前までは、ヨーロッパ土産でたまにしか手に入らず、貴重な味だったのだけど（奪い合うように食べていました）、今ではワールドマーケットや、ターゲット（日常洋品店）で、気軽に買えるようになったのです。しかもお手ごろな価格で。もう、売り場で見掛けるたびに買い占めるような勢いで購入しています。

もちろん、ほどほどの量を毎日少しずつ食べるだけにしています・・・が、紫色のバックに少し微笑んだ牛のパッケージが目印です。どうぞ機会があったらお試しください。



しゃどう猫編、つづき。


驚くほどの回復をみせているしゃどう猫。病院から帰ってきて箱から出てきた時には、麻酔のせいでもうろうとしていたので、本当に心配していたのに。ちなみに、彼が帰ってきて真っ先に向かったのはトイレ箱。ずーっと我慢していたのか、おぼつかぬ足取りで箱によじ登って、さっそく用を足していた。

傷口から、膿を取り出すための簡単な処方、といっていたから気楽に考えていたのだけど、しゃどう猫の後頭部の毛は半分刈り取られ、傷口から流れた血は、首筋全体に伝わって、半分乾きかけて大惨事、傷口からも、まだ出血している。トイレには出たり入ったり、ときどき、ゲロゲロ、と吐き出したり。そのまま置いて学校にもどる気にもなれず、とりあえずお湯で傷口を暖めたり（こうすると毒素が傷口に集まって外にでていきやすくなるので、治りが早くなるのです）、毛皮を拭いてやったりして様子をみていた。

しばらくして、落ち着いたのか、疲れたのか、ピクリとも動かずに、ボーっとし、そしてそのまま、うとうとと眠りに落ちたり、を繰り返す。傷口を湿らすと、気持ち良さそうにするものの、食欲もなく、水分さえ取ろうとしない猫を見て、本当に大丈夫なんだろうか？ と、半泣きになりそうなほど心配していた。


夜も更けた頃、ボーっとしている猫の口元に、お気に入りのミルクをそっと持っていったら、匂いをかいで、ぴちゃぴちゃと、少しだけ口にして、ごろごろ、ごろごろ、と喉をならした。もう、大丈夫かな・・・と、わたしも眠りについた。



翌朝、よたよたと歩きながら、台所に誘導するしゃどう猫。ごはん、ごはん、んんん〜！と、しっぽを細かく振る。様子を見ながら、イチバンお気に入りの猫缶を開けたら、むさぼるように食べはじめた。それから、トイレに行って、もどってきて固い方の餌まで、カリカリ、ボリボリ・・・！ これだけ食欲があれば大丈夫だろうと学校に行った。帰ってきたら、ソファの上で、偉そうに眠っていた。

それからの回復の早いこと。傷口は、すぐに塞がり、腫れも引き、毛皮はすっかり毛繕いを終え、驚くほどの食欲、水の飲み方も豪快。その翌日には、すっかり、元どおりの、わがまましゃどう猫にもどっている。


今の唯一の気がかりは、抗生物質の投与。口の中にスポイトで放り込むのだけど、しゃどう猫の嫌がりようといったら・・・。首を振りながら逃げ回り、捕まると、ものすごい声で悲鳴を上げるのだ。嫌だぁ、嫌だぁ、嫌だぁ！！！ こればっかりは止めるわけにいかず、無理矢理のませていますが、その後の、全身ふくれっつらで、ふてくされてしゃがみこむしゃどう猫・・・が、ちょっと可愛かったりする。


しゃどう。

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昔の日記を読んでいた。いつも、なにかが１１月に起きる。まっすぐ前を向いて生きようと思っても、つい下ばかり、見ながら、うつむきがちに過ごしてしまうことが多い。そんな時、よく見る夢が、大切な人になにかひどいことが起きる夢、どうしよう、どうしよう、でも、どうしようもできない、と、思いながら焦って走り回っている。

大抵は、そこで目が覚める。白い朝の光を、ぼんやりと眺めながら、自分がいる場所、自分が何者なのか、そっと確認する。そして、心底安心する。わたしは、何も失っていない。大丈夫だ・・・と。


自炊をする。こぽこぽ、というお湯の煮える音、玉ねぎやにんにんくの焼けるじゅわーっと音と匂い、チーズの焼ける香ばしい香り、しっぽを揺らしながら薄めを開けて様子を見るしゃどう猫。ささやかな幸せを感じる時。


誰かと心が通えた時。大した言葉はいらない。視線を交した目の奥に見え隠れする光、吸い込まれそうな強い視線、気遣うような緩やかな光、優しくて暖かな光。時には視線をあわせなくても、心を寄り添えることができる。押さえた感情も、無理に作る笑顔や冗談も、弾けそうになる激しい感情も、人が、誰かが傍にいて、それだけで心が暖まる時がある。体の芯からぽかぽかと暖まるような優しい感情。それは、恋人であっても素敵だし、友達だったら、もっと素敵だ。


ぜんぶ、自分が決めることなのだ。ネガティブに流されて、くさくさと生きるのか。それとも、見失わずにさくさくと生きるのか。自分はこういう人間だと思えば、そういう人間になっていくのだし、そう思えば、そういう風になっていくのだ。


落ち込むことも、弱気になることも、自分に腹を立てることも、悲しくなることも、悪いことではない。その感情のまっただなかにいる時は、ただただ、辛い、事しか感じられないかもしれない。でも、それは、自分に真っ向から直面できる人にしか、感じられない痛みだ。人は、どうしてこんなに悲しくなるのだろう？ と、昔、酔っ払って電話をかけてきた友人と、長話をしたことがある。でも、それを感じる事ができるからこそ、人は成長しようと悩み、どうしたらいいのか、考えることができる。


まったく悩まず、いつも前向きなひとがいるとしたら、それはただ、そういう感情を表に出さないだけか、それとも、なにか起こってもすべて他人のせいにできる、特殊な能力を持った人、なのか、どちらかなのだろう。


「人は、いつも、自分に欠けたたなにか -missing piece-を探している」と、誰かが言っていた。もし、本当にわたし達それぞれに -missing piece- なにかが欠けているとしても、そんなにムキになって探す必要があるのだろうか？ 自分に欠けているのがなにか、見極めるのはつらい、かもしれない。でも、その「欠けているなにか」が、時には人を惹きつける。自分に「欠けているなにか」をもつ誰かを、慕い、恋をし、相手に「欠けているなにか」があるがゆえに、深く愛してしまう。

そういう事もあるんじゃないかな？



なんとはなしに書き綴っていたら、また話がずれてしまった。

しゃどう猫のみざりー、続きはまた今度。

順調に回復しています。




4 もし海外で暮らしたことがあるなら、それはどこ？どのくらいの期間？

ありぞなに住み着いて、もう４年と半分が過ぎました。



しゃどう。

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しきりに喋り続けるしゃどう猫。どうしたの？ と、声をかけても鳴き続けるだけ。近くによって頭を撫でたら、耳の後ろが腫れている・・・。なんか変な匂いもするし・・・。もしかして、喧嘩でできた傷が悪化？ 帰宅したのが真夜中過ぎだったので、引っかいたらだめよ、と声をかけながらも、一晩様子をみることにした。

その夜は、トマトの夜中仕事を手伝っていて遅くなった。エポキシの接着剤で、パッケージングをしていたのだ。ぞりぞりと、接着のりをガラスにのせ、貼り付けて紫外線をあてる単純作業・・・その日の夢に、そのまんまでてきた。あぁ、上手くくっつかない、乾かない、体が重い、息ができない・・・うぅ・・・目が覚める。しゃどう猫がお腹のところにのしかかって、のびている。普段は、しゃどうの寝相が悪いので、くっついて寝ることはまずない。具合が悪くて落着かなくて・・・たどりついたのが、ここだったようだ。


翌朝、電話帳をめくりながら、近くにある獣医に片っ端から電話をかける。ほとんどが予約制で、しかも早くても２日後とか、そんな感じ。しゃどう猫の症状が、数年前、私が猫に噛まれて化膿した時のと、よく似ていた。だとすれば、全身に毒素がまわると・・・あの小さい体に・・・かなりやばいことになるだろう、と思った。emergencyも扱っている病院に電話して相談したら、すぐ来るようにいわれた。


猫を持ち運びようのケージに入れる。最後にしゃどう猫をこのケージにいれたのも、やっぱり数年前。まだ、子猫から大人になったくらいの年だった。嫌がってはいたけれども、簡単に中に入ってくれていた。完全に大人になって、しかも少し頭が良くなって・・・抱き上げて傍に持っていくまでは簡単だったんだけど、近くに寄ってケージを見た途端、あぁ、絶対いやぁだぁ！！！ と、拒否反応、大暴れ。しかも昔より更に頑固になっていて、絶対、絶対、絶対、絶対、いやだぁ！！！ と、逃げる力の強いこと！


最終的には、小旅行用の小さいバッグに、無理矢理押し込んで車に乗せました。


病院に着いたら、急に心細くなったのか、静かになった。しゃどうにくっついて離れない。診察台の上でも、外傷を見てもらったり、体温を測ったりしてもらっている間、ひとことも喋らずに、しゃどうの腕と体の隙間に頭を突っ込んで、隠れた振りをしていた。大柄なお医者さんが聴診器を手に診察室に入ってきた時、しゃどう猫の不安が、更に強まったのか、しゃどうの腕の中で妙に強気になったのか、シャーッ、シャーッとしきりに威嚇をする。

結局、傷は猫の噛み傷からできた化膿で、中身を取り出すために、皮に少し穴を開けて絞り出す・・・と、いう手当てをすることになった。これは、わたしもやったことがあるけど、痛い。当然、その間、猫はじっとしていられないから、ガス麻酔を施すことになった。


麻酔から覚めるまで数時間かかる、というので、しゃどうはとりあえず学校に。猫は少しの間だけ、入院することになった。


つづく。



3 出身地と現在住んでいる場所を教えて

生まれは大阪、育ちは東京、いますんでいるのはアリゾナです。



しゃどう。



＃＃この日の夕食は、鮭の有馬焼、今日の夕食は、グラタン、でした。

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つづき。



それでも、たまに、うっかりすることがある。例えば、この前、返しにいった図書館の本。院生は基本的に６ヶ月間の貸し出し期間、その後の延長はいくらでもできる。ただ、recall、といって、誰かがその本をリクエストした時には、一週間以内に返しにいかなければならない。それで、本を返しに行ったのだ。いつもなら、目の前でピッと、コードを通し、レシートを貰うまでその場を離れないのだけど、その時は、なんとなく、面倒くさくて、返却ボックスに放り込んですぐに、帰ってしまった。


その数日後、なにげなく図書館の貸し出し履歴を見ていると、その本が返却されていないことになっていた。その場でメイルを送ってみたのだけど、違う本を間違えて返したんじゃねーの、しらねーよ、と、いわんばかりのやる気のない返事。絶対に受け取っていないと言い張るのだ。それなら、と、翌日、図書館の棚を確認しに行くと・・・その本はあたりまえの様に所定の場所に収まっていた。こうして、図書館の本は、「紛失」していくのだろうか・・・と、少し頭が痛くなった。


ただいま、仕事は学会の準備と、論文書きのみ。今年の冬卒業する予定だった面々も、半分くらいが延長戦に突入。忙しくなると、心を亡くす。こういう時には、いろんなよくないことも重なるようで、仕事や論文以外にも、家族が深刻な病気になったり、自分が病気になったり、奥さんに逃げ出されたり、家を追い出されたり（って、これは少ないけど）。ストレスのはけ口に、言ってもしようのないことを、ぶちぶち、ぶちぶち、とぶちまけあう、のもたまにはいい。


ここで改めて思うんだけど、ストレスを受けると、太るタイプ、痩せるタイプ、がある。わたしは、後者の方なのだけど、太るタイプ、というのは意外に多い・・・どうしちゃったの？ というくらい膨らんで・・・。胃が弱いのも、たしかに辛いけど・・・太りすぎるのも辛そうだなぁ・・・と、しばし考えていた。


ちなみに、しゃどう猫は食べ過ぎるとお腹を壊すタイプです。たぶん、後者ね。




2 あなたのお仕事はなんですか？

働く学生さん。給料はあまり高くありませんが、とてもよく働きます。




しゃどう＠写真は、またまたアラスカのアンカレッジの近く。


＃＃今夜の夕食は、昼間のサンドイッチの残り、と、コーンスープ、わかめご飯、きゅうり、でした。

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一息つけたので、溜まっていた雑用を済ませた。例えば、ビサの延長に必要な書類を集める、だとか、図書館に本を返すとか、ジョニーの部品の型番を探す、だとか、簡単なんだけど、面倒くさい作業。学生ビサに必要なＩ−２０という書類。私が入学した頃には、マスターには３年、ドクターには６年、と、期限は結構、ゆったりとしていて、書類上では、２００７年まで、のんびり学生をやっていてもいい（やりたくないけど）、事になっていた。


それが、である。おそらく、というか、間違いなく９−１１アタックの後遺症なんだけれど、移民局が急に、インターナショナル学生全員に、新しいＩ−２０を再発行しなおす、と今夏に宣言しだしたのである。所属学科からの卒業見込み年入りのレター、アドバイザーからの金銭サポートの証明書、銀行の残高証明、と、わざわざ面倒くさいことこの上なし。その時に、卒業見込み年をうっかり、今年の冬、って申告したら、ご丁寧にもＩ−２０の有効期限を、2003年冬、にされてしまったのです。４年分も減らされた！


むくれていても、しょうがない。不法滞在にならないよう、ブツブツいいながら、延長の申告をしにいく。簡単な文面のレターをプリントアウトしてもらって、トマトのサインをもらい、他の書類とともに、提出する・・・だけ、の作業のはずなんだけど・・・ここは、書類ミスの国、アメリカ！ 「間違える、忘れる、なくす」はあたりまえ。注意すると「むくれる、無視する、逆切れする」、のは、あたりまえ。


だから、ぜーったいに何回か建物を往復しなきゃならないのよね。最近は、怒る気も失せたので、間違えを発見した時は、相手を「説得」して、やり直してもらう。書類を提出する前は、何度なくされてもいいように、必ずコピーを手元に置き、間違えそうなところには付箋をはって注意をうながす。少しでも不安な時は、相手に、うるせぇな、と、思われるくらいに確認を促すことにしている。穏やかに・・・穏やかに・・・。


つづく。



１００の質問、猫関係のものが、見つからなかったので、今度は「旅人が答える１００問」、に挑戦してみることにしました。ゆっくりお付き合いください。しゃどうは、いつでもどこでも旅人気分、です。（出題元は、http://yukai.jp/~maiky/100.htm から）



1 お名前、性別、生年月日、血液型をどーぞ。

しゃどう、女性、３月２８日、Ｏ型です。



しゃどう＠写真は、アラスカのアンカレッジの近くから。

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ある日の事、朝、シャワーを浴びた後、そのまま部屋に戻り、ＰＣをいじりながら、呑気にコンタクトレンズを入れたり、全身にローションを塗ったりして過ごしていた。その日はやけに、隣の犬が吠える。普段から、誰に対しても吠えまくる失礼な犬だ。また近所の人に向かって吠えているんだろう・・・なんて思いながら窓の外を見たら人の気配。


フェンスを隔てた裏庭の向こうから、ひとりの男性が、なにかを手にかかえながら、まっすぐとしゃどうの窓を見つめている。ブラインドは外から見えないように、きっちりと下ろしてあったものの、気味が悪い。とりあえずガウンを羽織ってから、ブラインドを少しだけ上げて、男性を睨みつけてみた・・・のだけど、男はなんの悪びれるそぶりも見せず、少し面倒くさそうな顔をして、そのまま、去っていった。


・・・なにをやっていたのだろう？ 覗きにしては、堂々としすぎているし、手に抱えていたものは、ビデオなのか、カメラなのか、双眼鏡なのか、鳥かごなのか、よく分からないし、どっちにしろ、失礼な奴だ、ということだけ、が確かなのである。


とりあえず、不快な気分のまま学校に行って、いろんな人に話してみたら、みな、それは明らかに覗き野郎だ！ と、の意見。女性の一人暮らしは危ないんだから、そういう時は、すぐに警察に電話しなきゃ・・・防犯対策にブラインドを違うタイプの物に代えて、電気銃（electric gun って合法なの？）を持ち歩いて、今度見掛けたら、証拠写真を撮って、警察に通報した後、棒で後ろから思いっきり叩いてやりなさい・・・と親身にアドバイスをしてくれた。


・・・ちょっと大袈裟じゃないかな・・・と、思っていはいたのだけど、その数日後ぐらいに、しゃどう車の後ろの窓の土埃の上に、「I LOVE YOU」という殴り書きを発見。たぶん、誰かの他愛無いイタズラなんだとは思うんだけど、普段、そんなに人通りの多いところにとめているわけでないし、書いてある位置からして、明らかにわたしよりも背の高い人のしわざ・・・。んー、なんか気持ち悪い。普段、誰かにつけられているような気配を感じたこともないし、心当たりも別にないし・・・けど、なんとなく嫌だ。


というわけで、ブラインドはなかなかちょうどいいサイズの物が見つからなかったので、二重になるように、カーテンを窓につけることにした。カーテンポールから取り付け始めたので、結構面倒な作業になったけど、完成版は、思ったよりも悪くない。カーテンの生地が、イマイチ薄いので、そのうち気に入ったデザインのちゃんとしたのを買ってこようと思っている。体調もだいぶもどったので、Martial Art のクラスも、また今週から再開しようと思っています。あと、徐々に朝方に戻していこうっと。


しゃどう＠写真は、アラスカのハイウェイから。小さな湖に、しとしとと雨が降っています。


＃＃今日の夕飯は、餅チーズもんじゃ、でした。

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