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遠い記憶

いつまでも忘れられない思い出…

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2004-10-29 オンリーワン
2004-09-06 いつかどこかで・・・
2004-07-10 夢の跡
2004-06-13 日記
2004-06-11 ビデオ
2004-06-04 記憶
2004-03-11 本心
2004-02-23 マイナス思考の夜
2004-02-13 心の隙間
2004-01-24 歯車


2004-10-29 オンリーワン

辛いという気持ちを捨ててしまいたくて、恋をしようと思った。
そんな不純な私の心を知ってか、心の奥までさらけ出してくれないその人と
それをさぐりあっている私とは、本質はけっこう似たもの同士の気がする。

選り取り見取りの環境のその人は、二人でいる時はとても優しい。
けれど、誰かとその優しさを共有しているのではないかと、
ついうたがってしまうし
その優しさは、時々よぎる思い出の人のそれとも違う。
どうしても基準は過去にあって、今にはない私。
もしかしたら、その人も私と同じ思いを抱いているのかもしれない。

お互いオンリーワンになるには、まだ少し距離があるね。

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2004-09-06 いつかどこかで・・・

9月に入り、それを過ぎると、二度目となる、
直接「おめでとう」を言えない彼の誕生日がやってくる。
あれからそんなに月日が経ったのかと、少し驚いた。

最初の一年は辛くて辛くて、毎日泣いて
次の一年は、胸が痛む感覚も少し開いてきて・・・
それでも時々涙が流れた。

7年の思い出を隅に追いやるのに、約2年。
辛いのは、傷ついたプライドのせいで、関係が壊れたせいでは無いと
自分に言い聞かせてきた。

だから、もしどこかでばったり出逢うことがあっても
恥ずかしくない私でいようと決めてここまできたのだ。
お陰で、少しはぬるま湯の感覚から脱出できた。

成長できたのは別れのお陰で、だから私は流した涙と、
その原因となった彼に、感謝しないといけないのかもしれない。

ねえ、いつかどこかで逢えたらいいね。
その時には、もうあの車ではないのでしょうね。
だから私は、あなたをすぐには見つけることは出来ないかもしれない。
あなたの気持ちも思い出も遠くに行ってしまって、
まったく影も形も見出せないように。

私はあの頃の私を遠くに追いやって
いい意味ですっかり変わって、あなたを驚かせたいよ。

それはきっと・・・いつかどこかで、ね。

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2004-07-10 夢の跡

うたた寝をしていて見た夢に彼が出てきた。
切なくて、でも「もうこれで終わりなんだ」と思っているところで目が覚めた。

最近小さな出会いがあり、けれどそれは当然のように恋に発展する前に消滅した。
優しい目をしたその人から
「彼を忘れて好きになれそう?」
と聞かれた時に、咄嗟には返事が出来なくて
「凄く寂しい・・・」
と言ってしまった。
嘘でもいいから
「はい」
っていっておけば状況は変わったかもしれない。
でもすぐに嘘をつけるほど私は立ち直ってなかったみたい。

人を好きになることってこんなに難しかったんだ。
しがらみを捨てることもこんなに難しかったんだ。
けれど私には難しいことが彼にはとても簡単なことなのかもしれないし、
そう考えると自分の頭の固さが情けない。

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2004-06-13 日記

今がとても幸せな日々を送っている人の日記を拝見した。
読んでいくうちに、
どんどんあの日の想いが湧き上がってきて涙が滲んだ。
ここ数日、少し強がって過ごしていたから、
どうやらそのリバウンドがきたみたい。
わかっていたのに・・
読まなければいいのに・・・
わざわざ自分で悲しい気持ちを呼び起こして、
いったい私はどうしたかったんだろう。

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2004-06-11 ビデオ

その日、日焼け止めを塗ってこなかったことを少し後悔しながら、私は待ち合わせの場所に急いでいた。
待っていた彼は、黒のシャツに白のパンツ姿で、素足に白いスリッポンを履いているあたりが粋に映った。
偶然白いスカート姿だった私と並ぶと、まるで申し合わせたペアルックのようで、なんだか笑える。
彼からいつも少し漂ってくるコロンの匂いはとても私好みで、これはなんというコロンかといつか聞いてみようと思いながら、助手席に座る。
旅行はいつも車でナビを頼りにしたいところだけれど、高速道路を表示するシンプルな画面は、なんだかあまり役に立ちそうもない。
けれどそれが逆に、遠出気分をかきたててくれてもいる。

夏が近づくと思い出すあの日のひとコマは、なぜだか彼の姿だけではなく、私の姿も脳裏に焼きついている。
それはまるで誰かが遠くからビデオにでも撮影していたものを、再生して眺めているようだ。
古い映画のような少しだけ画像のぼやけた、けれどモノクロ画面ではないビデオは、いつもきまったように、旅立つときのワクワクした想いも再生する。
けれどそのワクワクは、シャボン玉が弾けるように一瞬で消え、胸の痛みにすり替わる。

この夏も、消したい痛みと消せない思い出は、まだまだ何度もいきなり再生されそうだ。

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2004-06-04 記憶

新しい職場に行くことになり驚いたのは、その職場はあの人と出逢った職場の向かいにあった。
なんていう偶然。なんという皮肉。
目に見えない何かにまた試されているような、からかわれているような不思議な気持ちになった。
ただ、出逢った職場のあった建物は今はなくなり、新しいビルとなっている。
それもまた何か意味のあることなのかと思ったり…

あのころは戻らない。

その現実を思いっきり目の当たりして、上目遣いにビルを眺めて前の姿を思い出そうとしてみたり。
以前に心躍らされたかの人の姿さえ、まだこんなにも鮮明に憶えているのに
現実は記憶と大きく懸け離れ
私もそして彼も、あのときからどんどん遠ざかっていく。

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Chrisさん  はじめまして。仕事があるときばらしにもなりますね。   キャリアのない女性の自立は本当に難しい問題と痛感しています。 / エル ( 2004-06-11 02:54 )
はじめまして!一気に読ませていただきました。仕事があるだけやはり幸せだと思いますね。私も同じ想いでした。少ししか働いた経験がない女が離婚後すぐに自立するのは無理ですものね。。。 / Chris ( 2004-06-04 09:17 )

2004-03-11 本心

あるところで目にした一節

『今の幸せに目もくれず、いつまでも不幸にしがみついている』

その言葉にガツンときた。

そんな人間で終わりたくないと思う。
そう考えながらも、頭と心のバランスがなかなか取れなかったのは事実。
その状態を病んでいるというならば、やはり病んでいたのかもしれない。

けれど、それもそろそろ終わりにしようと思う。
なんて考えながら、
何度も前進しようと決心しながら、また後戻りをしていたので
また落ち込んだら情けないなと、少し自分に自信が持てなくもあり…

とはいえ、無理やりでなく自然体で
今の幸せにも目を向けようとするようにしていきたい。
不幸ぶる女、不幸の似合う女にはなりたくないから
肩の力を抜いて今を生きたいと心から思う。

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2004-02-23 マイナス思考の夜

いったん布団に潜り込んだものの眠れなくて、起き出した。

昨日は結構お気に入りだったCCのブローチを落としてしまい、泣きそうになった。
また買えばいいじゃない…と簡単に心の切り替えができればいいのだけれど、何故かできない自分が情けなかった。
ブローチをなくしたのがきっかけとなり、どうして大切なものばかりなくしてしまうのだろうと後ろ向きの私がいる。
そんな考えしかできないことにまた苛立ちを覚えた。

結局、私が許せないのはこんな考えしかできない自分自身。

どんな経験を積もうとも、ひとつも前進できていない現実。
少し前向きになったと思ったら、すぐに後退してしまう自分に苛々させられる。

眠れないからとアルコールを飲んでいるけれど、今晩は酔えそうもない。
なにもかも忘れてすっきりできたらいいのに、簡単に気持ちの切り替えができる性格ではなさそう。

とある粘着質な性格の人の日記を読んでとても不快感を感じたけれど、なんだ私も同じなんだと思ってしまった。
自分が同じ物を持っていて、それがとても嫌いだから不快感を感じていたんだなと。
反省はしたけれど、改めるのは簡単ではなさそう。

そう考えたらまた情けなくなった。
お酒もちっともまわってこない。

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2004-02-13 心の隙間

風邪で体調を崩して、今日も仕事を休んでしまった。
たかが風邪と思っていたが、先週の金曜から殆ど寝たきりの生活をしている。

こんなに風邪が長引いたのは初めて、と言うより痩せて不健康そうな外見と違って病気をしない方だったから驚いた。
なんだか、いつまでも馴染めない職場への心労と一向に埋まらない心の隙間に、まんまと風邪に入り込まれた感じ。
不調な体は、心も体もゆっくり休んでごらんと言っているようにもみえる。

そうだね
少し休息が必要だね
なんだか何もかもに本当に疲れていたから
ありがとう休ませてくれて…

病んだ体にお礼を言いたい気持ちになったのは、やっぱり休息が欲しかったから。


無理をして、心の隙間を埋めようとずっと考えていた。
自分でもそんな姿が痛々しかった。
けれど、何かで埋めなきゃやり過ごせない毎日。
だから嘘と偽善とで全てを塗りこめようとしていた。
体は正直だ。 それは間違いだと教えてくれた。 
身をもって知るとはこういう事をいうのかと、なんだか笑えた。

本当は綺麗事ではなく、ドロドロとした思いでいっぱいなのだ。
言いたい事が山ほどあったのに、その無理矢理ねじ込んだ言葉にどんどん自分が汚染されている気がする。
もう沢山だと、体が悲鳴をあげている。
何が沢山で、何が足りない? それすらも素直に言葉にできなくて…
自分の醜さに目をつぶりたいがために、言葉に変換されないまま、もやもやした思いの形で蓄積されていく感情。

きっともっと自分に正直になれたなら、私の心の隙間は簡単に埋まるのだろう。

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ムッシュさん   上手に付き合っていけたらいいなって思ってはいるんですよ。。。 でもなかなか難しいですねぇ。。。 / エル ( 2004-02-23 01:29 )
心の隙間と上手に付き合うと言うのは? / ムッシュ ( 2004-02-13 12:43 )

2004-01-24 歯車

なんだか切なくて泣けてくる。

人間一番の幸せは、すぐ傍にお互い理解しあう人が居る事だとこの頃よく思う。

私たち夫婦はいつもどこかがズレていて、決して歯車が合うことが無い。
それでも始めはなんとか会わせようと私は努力したのだ。

けれど典型的な田舎の長男タイプの主人は、自分の型から少しも出る事が無く、おまけに酒乱で家族に迷惑をかけまくってくれた。
幾度となく迷惑をかけても一度も反省すらしない相手に、理解したくても理解できないものを感じた私は、とうとう歯車を合わす努力をやめたのだ。

合わないものは仕方ない。

だから、今さら家族がいいだの子供が可愛いだの言われても、子育てのしんどいところは何もしないで、手がかからなくなって美味しいとこ取りをされても腹が立つだけなのだ。
散々嫌な面を見せて辛い思いをさせてくれて、今さらお前が一番と言われても、言われた私は迷惑なだけなのだ。
 
本当にそう思うのなら、これからは全て私に合わせてください。
きっと、出来ないでしょうけれど・・・あなた気を使うことをしない人だから。
未だにあなたには私が何を見て喜び、何に感動を覚えるか全く見当もつかないくせに。

私たちはどうしてこんなに歯車がズレているのだろう。
理不尽な思いと消えない切なさとを抱えて、私はあと何年過ごしていくのだろう。

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