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セブン○レブン物語

バイトの話しを書いていこうと思ってます。
でもその前に書きかけのお話しを終わらせないと。。。(怒濤の汗)

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-12-02 鏡  第18話  告白
2001-11-16 鏡  第17話  星の夜
2001-11-10 鏡  第16話  解放
2001-11-09 鏡  第15話  ぬくもり
2001-11-08 鏡  第14話  連鎖
2001-11-04 鏡  第13話  見えない鎖
2001-11-03 鏡  第12話  事の起こり
2001-11-02 鏡  第11話  偏見
2001-11-01 鏡  第10話  変化の訪れ
2001-10-29 鏡  第9話  鏡の世界


2001-12-02 鏡  第18話  告白

幸は中学3年になっていた。

ずっと好きだったのは葉子ちゃんのお兄さん。
7年越しの初恋だった。

「幸、いいの?
このままで、ずっといいの?」
深雪は言う。
最近では、いつも私の傍にいる。
深雪は、歯がゆくてたまらないのだ。

幸は、後押しされるように、葉子ちゃんに伝えた。
幸のこと、どう思ってる?って聞いてくれるって、
それだけ。
それだけで満足だった。

答は、妹にしか思えないとそれだけ。

それでも、 
ペンダントをくれた事がある。
葉子ちゃんとのお揃いの。

私はフェルトで2つの小さな人形を作った。
私とおんちゃんをかたどった人形。

女の子の形の人形を葉子ちゃんから手渡してもらう。
そして、おんちゃんの人形は、ずっと学生鞄にぶらさげていた。




高校の時、一度だけ、おんちゃんとデートしたことがある。
たった一度だけ。
ただ、映画を見るだけだったけど。
でも、帰り道にお店でタオルがあって思わず、
かわいいって言ったら買ってくれた。

すごくうれしかったよ。

何年かして、大事故があったって葉子ちゃんに聞いた。
もう、子供は作れないって言うほどの事故だったって。
お見舞いにいかれなかった。
絶対、泣いてしまうと判っていたから。
だから、葉子ちゃんに、精一杯の本を入院先に持っていってもらった。

私の出来るただ、一つの事だった。

私の初恋はこうして幕を閉じた。


  ホントに私はただの妹のような存在だったのですか?






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先頭 表紙

よかった〜♪ これで〜もう〜大丈夫ですね〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-05 11:57 )
プライバシーのクッキーをいじったら、入れたぁぁぁ☆ / 星くず ( 2001-12-05 11:24 )
ログインが出来ない(T.T) / 星くず ( 2001-12-05 00:30 )
ちゃ〜んと〜読んでいるので〜安心して下さいね〜♪ 最近は〜HPに行けなくて〜申し訳ないです〜★ / 仙川亭おき楽 ( 2001-12-02 05:57 )
ずいぶんと、ご無沙汰してしまいました(^_^;) / 星くず ( 2001-12-02 02:22 )

2001-11-16 鏡  第17話  星の夜

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平和な日々が訪れていた。
家は相変わらずだったけれど・・

幸は毎日のように葉子ちゃんのところに行っていた。
葉子ちゃんには、姉のことも話している。
友だち・・なんでも話せる友だち。

そして、葉子ちゃんの兄が好きになっていた。
彼女の家に行けば、会えるかもしれないというかすかな期待。
ただ、顔を見るだけで良かった。
中学生になった彼とはなかなか会えなかったけど。

「おんちゃん」
幸も葉子ちゃんと一緒になってそう呼ぶ。
彼はさっちゃんって呼んでくれる。
とても満ち足りた時間。

男の子なんて嫌いだけど
おんちゃんは大好き

ある日の事だった。
家のお風呂が壊れたので、幸は葉子ちゃんと、葉子の弟と銭湯に行くことにした。

むろん、葉子と行くとは言ってはいなかった。
葉子ちゃんを嫌っている母には言えなかった。

銭湯の帰り道、
土手に坐り、星空を見つめながら、話しをしていた。
今までの事。
そして、これからの事。
大人になっても友だちでいようねって。

オリオン座が見えていた。
あの真ん中の3つの星は、葉子ちゃんと弟の浩ちゃんと幸だねって。

幸は葉子ちゃんと別れた後足早に家路についた。

待っていたのは1台のパトカーだった。

幸はその晩、母に庭の木に縛り付けられた。
固く固く・・。


母は、来てくれなかった。何時間待っても。

父がそっと真夜中に、縄をほどきにきてくれた。
幸は冷たい廊下で眠った。
まだ、許しを得てなかったから・・・。

    




      おかあちゃん、ごめんなさい。




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先頭 表紙

う〜む〜☆ ドラマのような〜展開ですね〜☆ / 仙川亭おき楽 ( 2001-11-16 00:38 )

2001-11-10 鏡  第16話  解放

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「万引きは泥棒なんだ。二度とするな!!」





放課後だった。
幸は職員室に呼び出されていた。
幸と葉子は共に先生の前に立っていた。
足ががたがたと震える。

「いつからだ?」

「他には誰かいたのか!?」

「はい。名前は知らないけど、中学生のお兄さんが・・。」

先生の問いに幸はその男の子のことを言った。
先生は、


「そうか・・」

「万引きは泥棒なんだ。二度とするな!!」


「辛いだろうから君たちの両親には、何も言わないでおくからな。」

「よし。帰れ。」

私たちは職員室から、出てきた。

30分ほどの説教だった。
私たちはぼろぼろと泣いた。

胸に熱いものがこみ上げてきていた。

先生の言葉が嬉しかった。
おかしいかも知れないけど、
嬉しかったのだ。
ちゃんと、私と向き合ってくれている。
心配してくれている。

そして・・・・
母に知られずに済むというのは幸にとって幸いだった。
きっと往復ビンタではすまないはずだったから・・。


支配者は、それから、私たちの前には現れなかった。
やっと終わったのだ。

解放された。
    
      罪からの解放だった。




      深雪、深雪だよね。
        また、守ってくれたんだよね。












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助けてくれて。。守ってくれて。。ありがとう。。☆ / みかりん ( 2001-11-11 18:30 )

2001-11-09 鏡  第15話  ぬくもり


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「これで、切れるかな。」
手首を出す。

ここに動脈って言うのがあったっけ。


青い方かな。それとも、赤い方?

幸は震える手でかみそりを握る。
でも、その手には決して力は入らない。

なんて、弱虫なんだろう。
こんな事も出来ないなんて・・。
瞳を閉じる。




ふわっと背中が暖かくなる。
誰かに抱かれている?
少女が背中から幸を抱きかかえ、かみそりの持つ手をそっと掴む。

「だめ。」
そう言うと、少女はかき消えていた。

幸はまだ、背中と手首にぬくもりを感じていた。


      ダメ




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先頭 表紙

ああ。。ちょっとほっとした☆助けてあげて欲しいよ。。 / みかりん@あったかい絵だね ( 2001-11-10 06:16 )
「これで、切れるかな。」 からですが・・・(^_^;)読めた? / 星くず ( 2001-11-10 05:33 )
あ〜、なぜか最初の行の上に画像が被さっていて、その部分が読めませんです。 / まやひこ ( 2001-11-09 20:57 )
このような孤島にありがとうございます。(〃〜〃)ゞ恐縮です。。。 / 星くず ( 2001-11-09 17:50 )
素敵な星空ですね。私もその昔は切れない自分を情けなく思ってました。今はやらないけどね。 / Blue ( 2001-11-09 17:44 )
画像がないから、せめて描いてみた☆ / 星くず ( 2001-11-09 17:16 )

2001-11-08 鏡  第14話  連鎖

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みちは、ボスのような存在だった。
子どもたちも、そうだったの?
葉子ちゃんたちも目をつけられていた。
ほんの少しの安堵があった。

バカだね。
二人でイヤって言えば良かったのに・・。

繰り返される万引き
見張り番・・


みちは、ある日引っ越した。


      解放



やっと終わるんだ。
そう思うと幸はやっと笑顔になった。

だれど・・そうではなかったのだ。
ある日、中学生くらいの男の子がやって来た。
葉子ちゃんたちと空き地で遊んでいたら万引きをしてこいと言われた。

見ず知らずの顔だった。
背はいくぶん、高く、威圧感があった。
みちから、その男の子に支配者が変わっただけだった。


深雪、どうしよう。
まるで沼地だよ。
ずぶずぶと入ってしまう。
もう、やだよ。
毎日が苦しいよ。

なによりも、私自身がイヤ!!

幸の目に母の顔そり用のナイフが止まった。






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先頭 表紙

みかりんちゃん、なかないで・・・。 / 星くず ( 2001-11-09 17:49 )
ううう。。。 / みかりん ( 2001-11-09 06:26 )

2001-11-04 鏡  第13話  見えない鎖

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幸の財布におこずかいが何も入ってないことに気が付いた。
みっちゃん?
何故か幸は確信していた。
人を疑うのは悪い事。
でも、みっちゃんには、なにか違うって思ってた。

みっちゃんに聞いてみよう。

2.3日してからだった。
さんざん、迷った挙げ句、おずおずと幸はみっちゃんに聞いてみた。

「みっちゃん。私、おこずかいがなくなってるんだけど・・
財布の中のお金がなくなってるの」
もちろん、みっちゃんは違うと言った。

悲しかった。
悔しかった。
騙されたんだ。


それから、すぐのことだった。
ここに立ってろと言う。
回りには、数人の子どもたちがいた。

「今日、ここの家の奴、いないから・・」
と言うと、
みっちゃんは、すぐ前の家の中に忍んでいった。

みっちゃんは家から出てくるとにっこりと
笑った。


      仲間だねって

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先頭 表紙

んだね。。かなり凄い展開なのだ。。早く助けてあげなくちゃ。。 / みかりん ( 2001-11-04 07:58 )
なんか、凄い展開?(^^ゞ / 星くず ( 2001-11-04 04:01 )

2001-11-03 鏡  第12話  事の起こり

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幸は毎日のように遊びに行っていた。
家庭の温もりが欲しくて。
だが、このところ、葉子に会えなかった。
学校では、いつも通り話すのだけれど、家では、なかなか、前のように話せなかった。

彼女の家の近くに「みち」という女の子が引っ越してきてからの事だった。
葉子の家に行くと必ずといって良いほど、みっちゃんが家の前に居た。
彼女は2つほど上級の子だった。そして、近所の子は殆どが彼女と友達になっていった。
毎日、缶蹴りや鬼ごっこをしていた。
だが、幸はみんなとは反対にのけ者にされていった。
みっちゃんが遊ぶなと言えば誰も遊んでくれない。
のけ者にされても仕方ない。

きっとぐずぐずしたこの性格のせいなのだ。
幸はよりどころがなくなったと半ば諦めていた。

ところが、ある日、みっちゃんが幸にプールに行こうっと誘ってくれた。
もちろん、葉子も一緒だった。
幸はおこずかいを握りしめ、喜んで付いていった。

1日、楽しく遊んだ。
みっちゃんはみんなに菓子パンをおごってくれた。

幸は嬉しかった。

だけど、その晩・・・



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先頭 表紙

すぐ後を書いてね。。。お願いですから。。 / みかりん ( 2001-11-03 19:26 )

2001-11-02 鏡  第11話  偏見

次第に明るくなっていく幸
妙な出来事はもう、すっかり忘れていた時だった。
前のクラスの友だちとも、また、遊ぶようになっていった。

犬の好きな彼女は幸にとって眩しいくらいの存在だった。
とても、気が合うようになり、
はためからは、よく姉妹と間違えられるほどだった。
彼女の父も幸を気に入ってくれた。
「幸は、うちの子だよ。」
とまで、行ってくれた。
時々、彼女とお酒を買いに行かされたけど・・。

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唐突に目を覚ます幸。
お母ちゃんがあの歌を歌っている。
「あの、ばかっつらが。」
また、おかあちゃんは独り言のように呟く。
お母ちゃんは、今日も機嫌が悪い。

幸は急いでご飯とみそ汁を食べる。
あっ、お母ちゃんに言わなくっちゃ・・。
「お母ちゃん、今日ね、友達連れてきて良い?」
お母ちゃんは答える。



「あの子はダメだよ。部落民の子だから。きっと泥棒するよ。」


お母ちゃんは何で、こんな事を言うんだろう。
幸は部落民の事は初めて聞いた。
「部落民?」
「犬や猫を食べるんだよ。親戚通しで結婚するからね。まともなのはいないんだよ。」

幸は、何のことか、解らなかった。
母によると、○○町は部落だったとか・・。
なんて、時代錯誤なんだ。
それに葉子ちゃんは違う町から一世代前にきてるっていうのに・・。

でも、一番の友達を否定されたことは一番、辛く悲しい事だった。
もう、母には言うまい。
何を言っても解って貰えない。
幸の心はますます母から遠ざかる。




「さっさと学校、行きな!!」


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先頭 表紙

子供心に親を大嫌いになりました。でも反面、親を凄く求めているというジレンマ・・。 / 星くず ( 2001-11-04 04:04 )
ちょっと複雑な気持ちですね。。 / みかりん ( 2001-11-03 07:18 )

2001-11-01 鏡  第10話  変化の訪れ

朝、目が覚めるといつもの朝だった。

ユメ?

母の歌声で目が覚める。
ようやく、学校に着き一通り授業も終わり
昼休みになった時だった。

「さっちゃん、昨日やったね。ちゃんと男の子たちに言えてたじゃん。」
いつも、親身にかばってくれるクラスメイトが幸に言った。

そういえば、今日は、不思議といじめっ子は来てなかった。
いつも、びくびくしていた幸。
また、来るんだろうかと不安を感じていた。

「えっ?何のこと?」

「ほら。昨日よ。
男の子たち、まさか、さっちゃんに言われるって思ってなかったから
たじろいでたじゃない。さっちゃん、偉かったよ。」

・・・・・。

幸はそれ以上は言葉にならなかった。
全く覚えがなかったから。




ふっと目の端に机に座っている自分自身をとらえた気がした。
そして、それはふっと幻のように消えていった。






           深雪?!








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先頭 表紙

深雪ちゃんが。。。だよね。。強い味方なのだ! / みかりん ( 2001-11-01 06:17 )

2001-10-29 鏡  第9話  鏡の世界

「ここは?」
幸は問いかける。
回りはすべて鏡に取り囲まれている。

まるで、雪の女王の神殿みたい・・

出口は ない。

広さは、ずいぶんと広い。
中央には太い柱があり、すぐ横にベッドが用意されていた。

「少し、眠ったらいいわ。」

宙から、私とそっくりな声がする。

でも、その声のトーンはずっと優しく、不安を消し去るものだった。


ベットは天蓋付きのベットだった。
ふかふかの羽毛の、見たことも%8いくらいのふかふかの布団。
そして、寝心地の良さそうなベット。

そう言えば、映画で見た、風邪と共に去りぬに良く出てきたベットだったっけ。

ふと気が付くと、床はふかふかな深緑の絨毯に覆われている。
幸はベッドに上がると、すっと天蓋からつり下げられたカーテンを閉めた。
そして、そっと布団の中に身体を滑らした。
なんて、きもちが良いのだろう。
目を閉じる。


そして、幸は甘い香りと共に夢の中に入っていった。






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先頭 表紙

私も。。夢の中に。。吸い込まれそう。。 / みかりん ( 2001-10-30 20:13 )
メルヘンとは行きませんが・・どうでしょう・・(^_^;) / 星くず ( 2001-10-29 23:36 )
この辺りから〜話はメルヘンチィックに〜♪ なわけないか〜☆ / 仙川亭おき楽 ( 2001-10-29 22:45 )

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