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セブン○レブン物語

バイトの話しを書いていこうと思ってます。
でもその前に書きかけのお話しを終わらせないと。。。(怒濤の汗)

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-11-09 鏡  第15話  ぬくもり
2001-11-08 鏡  第14話  連鎖
2001-11-04 鏡  第13話  見えない鎖
2001-11-03 鏡  第12話  事の起こり
2001-11-02 鏡  第11話  偏見
2001-11-01 鏡  第10話  変化の訪れ
2001-10-29 鏡  第9話  鏡の世界
2001-10-28 鏡  第8話  居場所がない
2001-10-27 鏡  第7話  精神病棟
2001-10-25 鏡  第6話  不信


2001-11-09 鏡  第15話  ぬくもり


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「これで、切れるかな。」
手首を出す。

ここに動脈って言うのがあったっけ。


青い方かな。それとも、赤い方?

幸は震える手でかみそりを握る。
でも、その手には決して力は入らない。

なんて、弱虫なんだろう。
こんな事も出来ないなんて・・。
瞳を閉じる。




ふわっと背中が暖かくなる。
誰かに抱かれている?
少女が背中から幸を抱きかかえ、かみそりの持つ手をそっと掴む。

「だめ。」
そう言うと、少女はかき消えていた。

幸はまだ、背中と手首にぬくもりを感じていた。


      ダメ




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先頭 表紙

ああ。。ちょっとほっとした☆助けてあげて欲しいよ。。 / みかりん@あったかい絵だね ( 2001-11-10 06:16 )
「これで、切れるかな。」 からですが・・・(^_^;)読めた? / 星くず ( 2001-11-10 05:33 )
あ〜、なぜか最初の行の上に画像が被さっていて、その部分が読めませんです。 / まやひこ ( 2001-11-09 20:57 )
このような孤島にありがとうございます。(〃〜〃)ゞ恐縮です。。。 / 星くず ( 2001-11-09 17:50 )
素敵な星空ですね。私もその昔は切れない自分を情けなく思ってました。今はやらないけどね。 / Blue ( 2001-11-09 17:44 )
画像がないから、せめて描いてみた☆ / 星くず ( 2001-11-09 17:16 )

2001-11-08 鏡  第14話  連鎖

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みちは、ボスのような存在だった。
子どもたちも、そうだったの?
葉子ちゃんたちも目をつけられていた。
ほんの少しの安堵があった。

バカだね。
二人でイヤって言えば良かったのに・・。

繰り返される万引き
見張り番・・


みちは、ある日引っ越した。


      解放



やっと終わるんだ。
そう思うと幸はやっと笑顔になった。

だれど・・そうではなかったのだ。
ある日、中学生くらいの男の子がやって来た。
葉子ちゃんたちと空き地で遊んでいたら万引きをしてこいと言われた。

見ず知らずの顔だった。
背はいくぶん、高く、威圧感があった。
みちから、その男の子に支配者が変わっただけだった。


深雪、どうしよう。
まるで沼地だよ。
ずぶずぶと入ってしまう。
もう、やだよ。
毎日が苦しいよ。

なによりも、私自身がイヤ!!

幸の目に母の顔そり用のナイフが止まった。






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みかりんちゃん、なかないで・・・。 / 星くず ( 2001-11-09 17:49 )
ううう。。。 / みかりん ( 2001-11-09 06:26 )

2001-11-04 鏡  第13話  見えない鎖

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幸の財布におこずかいが何も入ってないことに気が付いた。
みっちゃん?
何故か幸は確信していた。
人を疑うのは悪い事。
でも、みっちゃんには、なにか違うって思ってた。

みっちゃんに聞いてみよう。

2.3日してからだった。
さんざん、迷った挙げ句、おずおずと幸はみっちゃんに聞いてみた。

「みっちゃん。私、おこずかいがなくなってるんだけど・・
財布の中のお金がなくなってるの」
もちろん、みっちゃんは違うと言った。

悲しかった。
悔しかった。
騙されたんだ。


それから、すぐのことだった。
ここに立ってろと言う。
回りには、数人の子どもたちがいた。

「今日、ここの家の奴、いないから・・」
と言うと、
みっちゃんは、すぐ前の家の中に忍んでいった。

みっちゃんは家から出てくるとにっこりと
笑った。


      仲間だねって

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んだね。。かなり凄い展開なのだ。。早く助けてあげなくちゃ。。 / みかりん ( 2001-11-04 07:58 )
なんか、凄い展開?(^^ゞ / 星くず ( 2001-11-04 04:01 )

2001-11-03 鏡  第12話  事の起こり

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幸は毎日のように遊びに行っていた。
家庭の温もりが欲しくて。
だが、このところ、葉子に会えなかった。
学校では、いつも通り話すのだけれど、家では、なかなか、前のように話せなかった。

彼女の家の近くに「みち」という女の子が引っ越してきてからの事だった。
葉子の家に行くと必ずといって良いほど、みっちゃんが家の前に居た。
彼女は2つほど上級の子だった。そして、近所の子は殆どが彼女と友達になっていった。
毎日、缶蹴りや鬼ごっこをしていた。
だが、幸はみんなとは反対にのけ者にされていった。
みっちゃんが遊ぶなと言えば誰も遊んでくれない。
のけ者にされても仕方ない。

きっとぐずぐずしたこの性格のせいなのだ。
幸はよりどころがなくなったと半ば諦めていた。

ところが、ある日、みっちゃんが幸にプールに行こうっと誘ってくれた。
もちろん、葉子も一緒だった。
幸はおこずかいを握りしめ、喜んで付いていった。

1日、楽しく遊んだ。
みっちゃんはみんなに菓子パンをおごってくれた。

幸は嬉しかった。

だけど、その晩・・・



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すぐ後を書いてね。。。お願いですから。。 / みかりん ( 2001-11-03 19:26 )

2001-11-02 鏡  第11話  偏見

次第に明るくなっていく幸
妙な出来事はもう、すっかり忘れていた時だった。
前のクラスの友だちとも、また、遊ぶようになっていった。

犬の好きな彼女は幸にとって眩しいくらいの存在だった。
とても、気が合うようになり、
はためからは、よく姉妹と間違えられるほどだった。
彼女の父も幸を気に入ってくれた。
「幸は、うちの子だよ。」
とまで、行ってくれた。
時々、彼女とお酒を買いに行かされたけど・・。

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唐突に目を覚ます幸。
お母ちゃんがあの歌を歌っている。
「あの、ばかっつらが。」
また、おかあちゃんは独り言のように呟く。
お母ちゃんは、今日も機嫌が悪い。

幸は急いでご飯とみそ汁を食べる。
あっ、お母ちゃんに言わなくっちゃ・・。
「お母ちゃん、今日ね、友達連れてきて良い?」
お母ちゃんは答える。



「あの子はダメだよ。部落民の子だから。きっと泥棒するよ。」


お母ちゃんは何で、こんな事を言うんだろう。
幸は部落民の事は初めて聞いた。
「部落民?」
「犬や猫を食べるんだよ。親戚通しで結婚するからね。まともなのはいないんだよ。」

幸は、何のことか、解らなかった。
母によると、○○町は部落だったとか・・。
なんて、時代錯誤なんだ。
それに葉子ちゃんは違う町から一世代前にきてるっていうのに・・。

でも、一番の友達を否定されたことは一番、辛く悲しい事だった。
もう、母には言うまい。
何を言っても解って貰えない。
幸の心はますます母から遠ざかる。




「さっさと学校、行きな!!」


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子供心に親を大嫌いになりました。でも反面、親を凄く求めているというジレンマ・・。 / 星くず ( 2001-11-04 04:04 )
ちょっと複雑な気持ちですね。。 / みかりん ( 2001-11-03 07:18 )

2001-11-01 鏡  第10話  変化の訪れ

朝、目が覚めるといつもの朝だった。

ユメ?

母の歌声で目が覚める。
ようやく、学校に着き一通り授業も終わり
昼休みになった時だった。

「さっちゃん、昨日やったね。ちゃんと男の子たちに言えてたじゃん。」
いつも、親身にかばってくれるクラスメイトが幸に言った。

そういえば、今日は、不思議といじめっ子は来てなかった。
いつも、びくびくしていた幸。
また、来るんだろうかと不安を感じていた。

「えっ?何のこと?」

「ほら。昨日よ。
男の子たち、まさか、さっちゃんに言われるって思ってなかったから
たじろいでたじゃない。さっちゃん、偉かったよ。」

・・・・・。

幸はそれ以上は言葉にならなかった。
全く覚えがなかったから。




ふっと目の端に机に座っている自分自身をとらえた気がした。
そして、それはふっと幻のように消えていった。






           深雪?!








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深雪ちゃんが。。。だよね。。強い味方なのだ! / みかりん ( 2001-11-01 06:17 )

2001-10-29 鏡  第9話  鏡の世界

「ここは?」
幸は問いかける。
回りはすべて鏡に取り囲まれている。

まるで、雪の女王の神殿みたい・・

出口は ない。

広さは、ずいぶんと広い。
中央には太い柱があり、すぐ横にベッドが用意されていた。

「少し、眠ったらいいわ。」

宙から、私とそっくりな声がする。

でも、その声のトーンはずっと優しく、不安を消し去るものだった。


ベットは天蓋付きのベットだった。
ふかふかの羽毛の、見たことも%8いくらいのふかふかの布団。
そして、寝心地の良さそうなベット。

そう言えば、映画で見た、風邪と共に去りぬに良く出てきたベットだったっけ。

ふと気が付くと、床はふかふかな深緑の絨毯に覆われている。
幸はベッドに上がると、すっと天蓋からつり下げられたカーテンを閉めた。
そして、そっと布団の中に身体を滑らした。
なんて、きもちが良いのだろう。
目を閉じる。


そして、幸は甘い香りと共に夢の中に入っていった。






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先頭 表紙

私も。。夢の中に。。吸い込まれそう。。 / みかりん ( 2001-10-30 20:13 )
メルヘンとは行きませんが・・どうでしょう・・(^_^;) / 星くず ( 2001-10-29 23:36 )
この辺りから〜話はメルヘンチィックに〜♪ なわけないか〜☆ / 仙川亭おき楽 ( 2001-10-29 22:45 )

2001-10-28 鏡  第8話  居場所がない

「ばかは死ななきゃなおら〜ない。」
母はいきなり、私を蹴って、起こす。
それが起きろという合図。
今日の母は機嫌がいい?
私はいつのまにか母の顔色を伺う子に育っていた。


母は喜怒哀楽が激しいのだ。
「ばかはぁ死ななきゃ〜なおらない。」
そう歌いながら、いつも、父に軽蔑のまなざしを送っていた。

母は父をよく、泥棒と言った。
お金が紛失する度に父のせいにした。
朝ご飯の時も父を睨みながらご飯をよそう。
父はそんな母に対して何にも言わない。
そんな両親を後にして、毎朝、学校へ向かって行った。
5年生になり、クラス替えがあった。
友だちとは別れてしまっていた。

そして、また、いじめっ子が来る。
私を泣かしにやって来る。
深雪、私、どうしたらいい?



夜になり、泣きはらした顔で鏡を見つめる幸。
深雪の幻影がぽうっと鏡に写る。

一瞬、鏡に妖しげな輝きがともった後、鏡の面がゆらっとうごめいた。
そして、中央の部分が黒くなったかと思った瞬間、
幸の身体は吸い込まれるように、鏡の中に落ちていった・・。






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先頭 表紙

さて。。。。 / みかりん ( 2001-10-29 07:40 )
そろそろ転換期を迎えます・・・ / 星くず ( 2001-10-28 23:27 )
想いが〜家庭を変えるのか〜♪ 思うことが〜変えるのか〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2001-10-28 23:25 )

2001-10-27 鏡  第7話  精神病棟

「あのね、おまわりさんが来たの・・。
それで、もう一人、お姉ちゃんがいるよって
・・・教えてくれたの・・。
八千代って誰なの?・・」
幸は、おずおずと話しを切り出した。

母は最初はよその・・親戚の子を預かっていると言った。
でも、それは違ったのだ。

母は、何ヶ月かして、幸に真実を伝えた。

「いるよ。・・病院にずっと・・。」

病院?ずっと?

母に伴われて、病院へ行った。
真っ白い建物だった。
目に映った看板には精神病院と書かれていた。
なんだか、とても、いやな気持ちになった。
薬臭いような、
病人たちの叫び声が聞こえたよんな気がした。

おかあちゃんは、そんな私の手首を捕まえて、ずんずん、中へ入っていった・・。


面会室にて・・

「ほら、お母ちゃんがきたわよ。」
そう言いながら看護婦さんが見知らぬおばさんを連れてきた。とても、大柄な女だった。
私はドキドキして、お母ちゃんに張り付いた。お母ちゃんはわたしを紹介した。
「ほら、妹だよ。」
そのおばさんはいきなり、私のところへ近づいたと思ったら、私の頭を殴った。

強烈な印象しかなかった。
それから、何度も母から病院へ行こうと誘われたけど、、しばらくは怖くて行かれなかった。

姉というのは私より18上で当時28だった。
頭に残っている言葉は、
面会室から出るときの姉の声

  「おかあちゃん、帰りたいよ。」



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先頭 表紙

なんだか泣けます。。 / みかりん ( 2001-10-28 10:42 )
ん〜どんな展開だろう〜☆ ちょ〜っと難しいな〜☆ / 仙川亭おき楽 ( 2001-10-27 20:31 )
イタそうな展開になってきましたね。痛いのは嫌いなんですが(^^; / まやひこ ( 2001-10-27 17:16 )

2001-10-25 鏡  第6話  不信

「ねえ。深雪。なんだと思う?

久し振りに鏡に・・深雪に話しかける。
すると、幸の顔はぼおっと二重になり、
浮かび上がった深雪は、幸の背後に身体を写す。
そして、正面の鏡に二人が写る。

最初は不機嫌だった深雪は幸にほほえみを投げかける。
そして、幸の話しに聞き入るように見つめ返す。

「いきなり聞かれてもわからないよね。
頭の中、くちゃくちゃだよ。
お母ちゃんに聞いてみようか?
おまわりさんが嘘つくわけないよねぇ。」

でも、大好きなおかあちゃんでも、とても怖かった。
何度、往復ビンタされたかわからない・・。
とても、大きな手。

幸にとって圧倒的な強さがあった。
とても、大きな存在だったのだ。

鏡に話しかけ、落ち着きを取り戻した私は布団に潜り込みうとうとと、
眠りに落ちていった・・。



   深雪は静かに微笑んでいた。



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先頭 表紙

ほんとに。。不思議な世界だわ。。ドキドキしちゃう。。 / みかりん ( 2001-10-26 08:15 )
こんばんわ〜。不思議な関係・・バランス感覚・・・(謎) / 星くず ( 2001-10-25 23:43 )
二重人格から〜別に分かれるのかな〜♪ どきどき〜☆ / 仙川亭おき楽 ( 2001-10-25 23:33 )

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