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朝のメール

再発乳がんを抱えて 
 

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2004-05-16 絵手紙をかく
2004-05-14 テッセンの花
2004-05-12 映画を観た
2004-05-09 抗がん剤は毒だ
2004-05-08 牡丹を観る
2004-05-06 山菜づくし
2004-05-02 写真・待っていた花
2004-04-30 身につまされた言葉
2004-04-28 4月に想うこと
2004-04-21 写真・川と橋のあろ風景


2004-05-16 絵手紙をかく


今日は朝から雨。庭にも出られず退屈している。
本でも読めばいいのだが、このところ、おもしろい本に出会っていない。
去年は「宮尾登美子」「吉本ばなな」に熱中した。今年は「鈴木光司」のホラーものがおもしろく「らせん」や「ループ」など読みかけてはみるものの、休み休みだ。夫からは「平家物語」をすすめられている。宮尾登美子の作品だ。

こんな日は絵手紙をかくのがいい。さっき、1枚かいたところだ。題材は今咲いているテッセン。うまくかけなくて出すのを迷っているが、これはいつものことだ。
野菜、花、果物、人形、壷、器など題材はいろいろあるが、花が1番難しい。

絵の好きな友だちに誘われて絵手紙を始めてから、5年ぐらいになる。
この友だちは油絵やパステル画を習っていて本格的だ。花が大好きでいつも美しい花の絵をかき、やさしい文を添えてくれる。
彼女に比べると、私の絵手紙は全くの我流だ。5年間、我流を通しているのでなかなか上達しない。例えば、ハガキいっぱいにたけのこの絵をかき、ちょっと空いたところに「今日はたけのこご飯」などと、簡単に文をかくだけだ。

絵の具も筆も前から家にあったものを使っている。専用のものがあるのだが、買ったことがない。絵の具などは乾燥してしまってしぼり出すのに一苦労する。
ハガキは絵手紙専用を使う。

絵手紙をもらうとうれしい。テレビの上のハガキホルダーに入れてながめる。次の絵手紙がくると入れ替える。もう、かなりの枚数になっている。

最近、絵手紙の友だちが2人増えた。
2人とも、初めてというのになかなか上手くかく。夫も「絵心があるね」といってながめている。

私は相変わらず、我流を通してかいているが、専用の絵の具と筆を買うのもいいかなと思っているところだ。

写真は私のところへ来た絵手紙のほんの一部だ。並べて写してみた。

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2004-05-14 テッセンの花


月曜日の治療で、今日は体調が下降気味。明日も続くが寝込むほどのことはない。
朝食をすませ、洗濯も終わったところだ。なるべく、普通を心がけている。

昨日は雨だった。今日は曇り空で肌寒い。
気象予報で「梅雨のはしり」と言っていたが、もうそんな時期になってきたのだ。ついこの間まで「桜だ」「牡丹だ」と騒いでいたのに、季節は移り変わっていく。

家の庭もささやかながら、日々変化している。
2〜3日前からテッセンの花が咲き出してきた。今朝、見たら一気に花がいくつも開いていた。うーん、お見事!!よく咲いてくれた。まだ、つぼみもたくさんついている。当分楽しめそうだ。

このテッセンは1昨年、夫が買ってきたものだ。小さな鉢でいくつか花を咲かせていた。テッセンは前から欲しかったのだが、ツルものなので難しそうとためらっていた。大きめな鉢に植え替えてやり、次の年の花を楽しみにしていた。
次の年、つまり昨年はツルは伸びていったが、花はわずか2つ咲いただけだった。やっぱり、難しいんだなあと思った。

さて、3年目の今年のこと。ツルが元気よく伸びていき、つぼみがいくつもいくつもついていくではないか。うれしくなって、鉢を表の玄関先に出してやった。
前を通る人にほめてもらったりした。

何がよかったのかは分からない。来年も咲くとは限らない。
そこが、おもしろく、気のもめるところでもある。

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ほんとによく咲いてびっくりです。花とつぼみを数えてみたら50個ぐらいはあるようです。鉢キラーと呼ばれている私ですので、こんなに咲いて不思議に思っているんです。 / 朝 ( 2004-05-16 11:46 )
テッセン見事ですね、つぼみも仰山ついてますし。うちはズボラやから手間要らずの花ばかり選んで買うてます / 三毛猫 ( 2004-05-15 08:39 )

2004-05-12 映画を観た

昨日、映画を観てきた。前から観たいと思っていた映画。
コールドマウンテン 二コール・キッドマン主演。アメリカの南北戦争時における1組の男女の純愛の物語。
キッドマン演じるエイダは、恋人インマン(ジュード・ロウ)を待ちながら、可憐で美しい女から、たくましくも美しい女に変貌していく。
エイダの女友達のルビー(レニー・ゼルウィガー)の存在が光っていた。アカデミー助演女優賞を受賞している。

どこか「風と共に去りぬ」と似た感じもあったが、新鮮な感覚で観ることができた。最近は、賑やかな映画が多い中でこのように時代と人間をじっくりと描く映画が製作されていることをうれしく思った。

次はどんな映画を観ようかなあ。トロイ(ブラッド・ビット)?ジャン・レノ主演の映画?どっちも今一といったところ。

今年になって観た映画
     。阿修羅のごとく
     。ミステック・リバー
     。ロード・オブ・ザ・リング
     。恋愛適齢期
     。コールドマウンテン

以上、5本。やはり、今回のコールドマウンテンが1番印象深い。

いつの時代でも人は自分の人生を精一杯生きている。

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こちらこそ はじめまして。私としては御すすめの映画です。よかったですよ〜 でも、映画館っていつもガラガラ。もっとたくさんの人が観ればいいのになあって、いつも思っているんです。 / 朝 ( 2004-05-13 13:55 )
はじめまして。コールドマウンテン私も見たいと思ってました。そうですかぁ〜よかったですかぁ〜やっぱり、行ってみるねぇ / miku-candy ( 2004-05-13 09:23 )

2004-05-09 抗がん剤は毒だ

この連休で病院も休みが続いた。治療も臨時休みとなって1息ついた。
2週間、間が空くとずいぶん体が楽になってくる。

食欲が出てくる。味覚がもどる。口内炎が治る。顔色が良くなる。手足の痺れが緩和される。便秘が解消する。ツメの色がきれいになってくる。目のぼやけがとれ、物がよく見える。体のだるさがとれてくる。やる気が出てくる。

抗がん剤はがん細胞をやっつけてくれるが、同時に他の細胞もこわしてしまう。
これが、副作用としていろいろな症状となって出てくる。患者はこの副作用に苦しみ、生活の質が落ちてくる。「QOL」つまり「生活の質の向上」が大切と最近、言われるようになってきているが、普通の生活をするのは難しい。

私はもう何回も抗がん剤の治療をしていて、慣れているところもあり?鈍感なところもあって副作用も「こんなもんか」と思って、案外やり過ごしている。
しかしながら、1回治療を休んだだけでこれだけ回復してくるとビックリしてしまう。日に日に体から、毒素が抜けていくのが分かる。

休みが終わって、また治療が再開する。明日は病院だ。
体が楽になった分、後がきついかもしれないぞ!!

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2004-05-08 牡丹を観る


4〜5日前になるが、この日の10時ごろ電話があった。午前のことだ。
出てみると、お隣の奥さんからだった。
「牡丹が咲いたので見にきてくださ〜い」とのこと。
「えっ、もう咲いたんですかあ」とびっくりした。
10日すぎぐらいかと思っていたのだ。
今年は暖かかったので、桜と同じでいつもの年より早く開花したようだ。

お隣の牡丹は鉢植えなのだが、毎年見事な花を咲かせるので楽しみにしている。
2本あって、ピンクとえんじの色がきれいだ。大振りな花で見栄えがする。

お隣は和菓子屋さんで、手作りの和菓子がおいしい。
牡丹は2鉢とも店先に置いてあるので、我が家からは見えないのだ。なにしろ、道路の関係で90度の位置にお互いの玄関がある。
見えないと、なおのこと気になる。1度見にいったら、まだつぼみだった。大きなつぼみがいくつもついていた。

電話のあと、早速夫と2人で牡丹見物に行った。
お隣なのに、なんだか久しぶりだった。お店が改装されて以前と感じが変わっていた。
ご夫婦そろって応対してくださった。花談義をしながら、おいしいお茶と和菓子をごちそうになった。

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えっ、つっこみがあってびっくり!!私のところはいつもないんですよ。内容が重過ぎるのかなあと思っているんです。読んでくださってありがたいです。うれしかったです。 / 朝 ( 2004-05-09 10:48 )
はじめまして、近所に名の知れぬ牡丹寺があります。今年はホンマに花の咲くんが早うて連休中がピークでした。花談義に美味しいお茶と和菓子、至福のひと時ですね / 三毛猫 ( 2004-05-08 12:42 )

2004-05-06 山菜づくし


この連休中に、何回か山菜をいただいた。
春の香り満載のうれしい頂き物だ。いずれも、山からの帰り足で届けてくださる。
山菜は新鮮さが1番のごちそうだ。時間を置くと、山に帰っていくといわれるほどだ。味が落ちてくるのだ。

山菜をいただくとうれしいけれど、ちょっと大変でもある。
ワラビ、たけのこ、フキなどは、アク抜きが欠かせない。ワラビは重曹をふりかけてから熱湯で浸す。フキは塩でもんでから熱湯でサッとゆでる。それから皮をむく。たけのこは新鮮なものは、皮をむいて20分くらいゆでる。いずれも、自己流のやり方でやっている。

このほか、そのまま天ぷらにしたり、ゆでておひたしやあえものにできるものもある。コゴメ、三つ葉、タラの芽、シドケなどだ。
ウドは生のまま、皮をむいたものに味噌をつけて食べるとおいしい。キンピラもいい。

この数日は、山菜とのお付き合いが続いた。
山菜の顔を見れば、そのままにしておくわけにはいかない。

私は海岸育ちなので、ずっと山菜など食べたことがなかった。新鮮な魚を食べつけているので「山菜なんて」と馬鹿にしていたところがある。
ところが、夫は山育ちで山菜大好き人間である。仕方なく私も山菜を食べるようになって、今ではおいしいさも分かってきている。

たけのこご飯(3回)、天ぷら(2回)、若竹煮、おひたし、味噌汁、炒め物などなど。
我ながらよくやったなあと感心?しているところだ。

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2004-05-02 写真・待っていた花


長く、待ち続けていた花がようやくその姿を見せてくれた。
それも、たった1つだけ。
「よく咲いたね〜待っていたんだよ」と、声をかけてやった。

4年ぐらいも前になるだろうか・・・・知人からシャクナゲの小さな苗木をもらった。我が家にはない花だったので、花が咲くのを楽しみにして大きめの鉢に植え替えた。
次の年の春、花芽のようなものが出てきたので「咲くのかな」と期待した。その芽は日に日に大きくなっていったが、花は咲かなかった。葉っぱだったのだ。
1年で花が咲くのは、無理だろう。次の春を待つことにした。
2年目、咲かなかった。でも、枝の数が増え、大きくなっていくので植え替えをしてやった。
3年目、咲かなかった。う〜ん、だめかなあ〜
残念がっている私を見ていた夫が、植木市できれいに咲いたシャクナゲを1鉢買ってきてくれた。大ぶりで色の濃い花がいくつも咲いた。玄関先に置いてやった。

古株のシャクナゲは相変わらず、花芽だと思わせて伸びてきては、「葉っぱだよ〜」といった感じだった。

さて、4年目?のこの春、また花芽のような形をしたものが伸びてきているのを見つけた。おやッ、いつものとちょっと違う感じだぞと思った。花かも!!

期待して何日か待った。
今年は暖かい春の始まりだったが、急に寒さがぶり返してきて庭にも出ない日が続いたある日のこと。なんと、あのシャクナゲがつぼみをふくらませていたのだ!!

そして、少しずつ、少しずつ花が開いていったのだ。
それも、たった、1つだけ。
白いが、ほんのりとピンクの筋が入っている。
「清楚な感じでいいね」と夫が言う。同感だ。

この花が咲くまでの時間を想った。そして、自分自身の時間を想った。
お互いによくがんばってきたものだ。

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2004-04-30 身につまされた言葉

G.Wが始まった。お天気もよくなり、行楽日和となっている。
もうすでに、お出かけしている人たちも多いことだろう。友人、知人、そして知らない人たちにも存分に楽しんでもらいたいと思っている。
人が動けば、少しは世の中に活気が出てくるだろう。

さて、治療中の私だが、この時期はやはり心が浮き立ってくる。何をしようかなとあれこれ考えてみる。映画を観る。友だちと会食する。ガーデニングも時期としては良い。花の種をまく。花の苗を植える。草取りもある。これだけでも大仕事だ。大方の人たちが楽しみ終わって静かになった頃、新緑を楽しみたい。この時はホテルに1泊して、洋食のフルコース・ワイン付きを頂く。
私としては、これだけできれば十分過ぎるG.Wとなる。

夫からは「気持ちだけで突っ走るな」とブレーキがかかる。でもなあ。動ける時には動いておきたいのだ。

最近、身につまされた「言葉」があるのだ。
その言葉は「座敷犬」
ある患者の息子さんが、自分の母親に「お母さんは座敷犬みたいだね」と言ったというのだ。家の中にばかりいて、あまり外出しない母親をみてふと連想した言葉だったのだろう。
言い得て妙。私にも当てはまり、思わず笑ってしまったが、ズシンとくる言葉でもあった。

それからは「座敷犬」にはなりたくないなあ。今、できることはなるべくやるぞ!!という思いが強くなっている。

さしあたっては明日、我が家でささやかな「会食」をする。
私が作るのは「たけのこご飯」と「ゆで卵入りの豚の角煮」あとは、持ち寄りだ。
聞いてはいないので、案外「たけのこご飯」だったりするかも。
「ゆで卵入りの豚の角煮」は昨日から仕込んで、今日、味付けをした。お酒と水とショウガ、ネギの青いところを入れて、1時間ほど煮込んで1晩おいた。朝、見たらラードが鍋の表面にびっしり張り付いていた。それを取り除いて、しょう油と砂糖でさらに煮込んだら、さっぱりとした味になった。まずは、成功!!あ、ショウガとネギも勿論、取り除いた。

たけのこは今朝、野菜売りのおばさんから買った朝採りの物。準備、O,K!!

これで「座敷犬」から少しは脱却できそうだ。

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2004-04-28 4月に想うこと

4月は季節が動き、人も動く。期待感と緊張感が混じり合う新年度のはじまりだ。
この時期には旅行がいい。海外や国内、いろいろな所へ出かけるのが楽しみだった。
乳がんの再発を繰り返しながらも、よく出かけた。ところが、この希望の4月に3回も旅行を断念した。1回目は東京(展覧会と観劇)2回目はイタリア旅行、3回目は九州旅行(焼き物の窯元巡り)
つまり、何回かの再発のうち3回は4月だったということだ。
1回目の時は、主治医に「行ってもいいですよ」と言われたが、出かける気持ちが出なかった。2回目の時は東京行きに切り替えて出かけた。イタリアに行けなかったのは今でも残念に思う。行けば行かれたのになあ。治療はそのあとでもよかったのだ。でも、そんなことは後になって思うことであって、「再発」と言われるとやっぱり、治療が先!と思ってしまう。そして、旅行を断念する。

ここ4年は、旅行の計画は立てない。体調の良い時、気が向いた時にパッと考えサッと出かける。それも、せいぜい、1泊といったところだ。それでもけっこう楽しい。

この4月に人も大きく動いた。私が治療を受けている病棟で看護師が大幅に交代した。こんなに換わっていいの!!と患者が不安に思うほどだ。担当の医師もかわった。女医さんだ。どんな先生かなあ・・・・・テレビドラマのかっこいい女医さんを想像した。

5日(月)に初対面。細身な感じで色白。メガネをかけていて理知的。顔も整っている。冷たい感じはない。30代前半か?点滴が上手い。これは患者にとってはうれしいことだ!

医師にも看護師にも望むことは、患者の病気を診るだけではなく、しっかりと顔を見、表情を見、心も診て欲しい。言葉は多くはいらないが、本気で診ていてくれると患者に思わせて欲しい。患者はいつもそれを願っているが、実際のところはほど遠いのだ。医師も看護師も忙しすぎる。多くの患者は気丈に振舞っているが、本当は心細くいつも不安なのだ。そこのギャップが大きい。

ともあれ、4月も終わる。いい方向に進んでいくだろう!!

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2004-04-21 写真・川と橋のあろ風景


先週、お花見に出かけた時に撮った写真の中の1枚。
ここから眺める風景は、いつ見てもいい。
悠々と流れる大きな川とアーチ型の長い橋は、いつも変わらずにそこにあって安心感を与えてくれる。この川はもう河口で、橋の向こうは海で港がある。
昨年、のっぽのビルが建って少し風景が変わった。

川の両岸は「やすらぎ堤」と名づけられて、市民の憩いの場所となっている。
春夏秋冬、それぞれにいいがやはり「春」が1番だろう。
桜並木が続き、ユキヤナギ、チューリップが咲き出す。元気な頃は、この堤をずっと歩くのがすきだった。

このアーチ型の橋は、ついこの間「国の重要文化財」に指定された。昭和初期に建造された石造りの橋で、大地震の時もビクともしなかったということだ。

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