あれは、僕が生後三ヶ月に満たない2018年10月の事だった。
突然、お母さんが僕ら兄弟姉妹の所へ戻って来なくなった。
朝、僕らにオッパイを飲ませた後に何処かに出かけても、
夕方にはちゃんと帰ってきて、そして、寄り添って眠る。
そんな毎日だったはずなのに…。
それでもまだ何も理解出来ない僕らは、
我慢強く待ち続けたんだ。
何日もね。
でも、夜になるとお腹が空いて又お母さんが恋しくて大声で泣いてしまう。
「お母さん、何処?僕らは此処にいるよ。戻ってきて〜〜!」ってね。
それが「子離れ」という自然の摂理だという事は、
今、一緒にいる飼主が教えてくれたんだ。
ま、僕が、もう少し大きくなれば理解出来る事なので、
これはいらんお世話よ。
でも、この時期に子猫の交通事故による死亡が多発するにもかかわらず、
それを知ってた飼主に巡り会えたのは、
僕のお母さんが「子の無事」を神様に願ってたからだと思う。
ありがとうお母さん…。
……え?違う?違うの? |