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隠者は語るよどこまでも

私評というか目にしたものへの感想みたいな戯れ言の置き場。忘れた頃にぽつりと更新。

こちらへもよかったら→本家「智恵故障」

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-06-10 「無花果日誌」(若合春侑・角川書店)
2002-05-22 「それいぬ 正しい乙女になるために」(嶽本野ばら・文春文庫PLUS)
2002-05-11 大西ユカリと新世界@初台The DOORS
2002-05-06 閑話休題。
2002-03-26 鬼束ちひろ@渋谷公会堂
2002-03-16 OWL@秋葉原クラブグッドマン
2002-03-06 まんがをよむ。
2002-02-26 「化粧師」
2002-02-08 「クロニカ 太陽と死者の記録」(粕谷知世・新潮社)
2002-02-06 「そして粛清の扉を」(黒武洋・新潮社)


2002-06-10 「無花果日誌」(若合春侑・角川書店)

 生き物は、必ず死ぬ。
 なまものは、やがて腐る。
 腐ってしまえば、捨てられる。
 けれども、腐敗の前に加工すれば、少しだけ寿命が延びる。



 先の「それいぬ」に続いて乙女シリーズ(笑)。

 若合春侑は「腦病院へまゐります。」を読んで以来なんだけど……話には聞いてたが、この人作品によって文体がこれほど違うとは驚き。
 トコロトコロが例えるならば、太宰の「女学生」(私はこれがけっこう好きだった)の現代版みたいな感じの印象を受けた。読み始めてしばらくまでいったいこの時代設定は何時なんだろう?と思ったので。でも、現代の女子高生、というか「女学生」が主人公のお話。
 17歳のカソリック系の女学校に通う主人公・桐子(とうこ、と読む)の日々。恋したり、学校に不満を持ったり、自分の環境に対して文句を言ったり(笑)17歳くらいの娘さんらしい感じがほほえましく思った。つーか、乙女?!
 「完璧なお嬢様」になるために、家が八百屋であることを隠して(笑)カソリック系の女学校に推薦で入ったという辺り、トーコちゃんは「努力のお嬢様」である。でもそんな努力してるなんてゆーのを知られないようにしている。
 もちろんときどきルール(校則)を破る。実に現代的な「お嬢様」。
 そんなトーコちゃんが、恋をし、初体験をするってゆーお話がメインである(と思う;)んだけど、この恋のお相手の都クンとその母の美代子さんと故人である桐子の母との関係も面白い。

 冷凍庫の中に放り込まれて忘れられてた無花果のように。
 何でもないことにどきどきしたり憤ったり笑っていたあの頃を、思い出して貰えると思う。
 
 

先頭 表紙

2002-05-22 「それいぬ 正しい乙女になるために」(嶽本野ばら・文春文庫PLUS)

 「花形文化通信」というフリーペーパーの存在を知ったのは、今も追っかけているOWLのライヴを見に渋谷のLA-MAMAってライヴハウスに行った時に置いてあって、その存在を師匠・A藤氏(仮名)に教えて貰っての事だった。大阪発のフリーペーパーで、内容もめちゃめちゃおもしろい(書き手が豪華だった……)今も何処か捜せば1部くらい在るはず。
 そこで目にした連載でトリコになってしまったのが嶽本野ばらちゃんの「それいぬ」だった。中原淳一の「それいゆ」をパクったタイトル文字(!)からして素敵だったんですが、内容もこれまた素敵でもうもう嶽本野ばらちゃんのファンになってしまったのである。
 それからしばらく後、大阪に頻繁に通うようになるのだが、友達に「アポリネール・エナメルダ(SHOPへなちょことも言う。収録の「アンドロメダの雑貨屋譚」はこのお店の事だと思う)」へ連れていって貰った時に初めて生野ばらちゃんを見た時の感動ったら!(因みにこの日は保山宗明王氏とも遭遇した。判る人いますか;)
 その「花文」で連載されていた「それいぬ」が本になったのは知っていたのだけど、最初の刊行が国書刊行会で、なかなか探せなかったのであるが、やっと入手できて嬉しかったのだ。

 帯にも書いてあるんだけど、「乙女とは根性ワルである」なのである。
 私は良く「乙女」と言われるんだけど、そういう意味なら「乙女」だと思う(笑)。化け物って言われてもいいから死ぬまで乙女やりつづけたいと思ってる。男ウケも女ウケも悪いかもしれないけど、私は孤高で豪華なのだ(笑)。
 そんな思想を確立させちゃったのが「それいぬ」である。私のバイブルであります。
 全女性に是非一読を。
 人間関係につまづいている貴方には特効薬になる事請け合いです。「乙女」である事を自覚すればほーら、世界が変わります(笑)
 

先頭 表紙

ただ乙女である為にはもっと強くなければならないとときどき思います。泣くのは武器にしなくっちゃ(笑) / 丸山巴 ( 2002-06-11 01:34 )
私は「自分を削る事」が出来なくて周囲から浮いていた子供時代を送って来てました。現在もそう。まったく変わらないのです;それも問題かとときどき思うのですがやはり自分なのでこのまま行くことに(笑)>涼ちん。 / 丸山巴 ( 2002-06-11 01:33 )
中高大生の時って今より自分がなかった?それがたくさんの場に出るようになって削られていく感じがしました(ワタシの場合ね、笑)。それはもちろん社会において必要だったし当然なのだけど、削らなくていいとこまで自分で削ってしまったように感じるのよね。周囲とうまくやってこうとして。で、ある時気がついたんだけど、ああああ本当の自分出せなくてキツイィって。なんかそんな気持ちから一気に、これでいいのさ、元のワタシはこんなよね、行け!>自分 ってな一冊でした(笑) / 涼@長文失礼 ( 2002-05-24 12:59 )
うほ!楽しみに待っておりました。いつか書いてくださるだろうと(笑)この数ヶ月、乙女道入りしたワタシをきっと笑ってると思いますが(笑) ワタシもほんとお薦め!そかそか、やっぱいいのか、そうよいいのよ、そうこれがワタシじゃ!と思想を確立いたしました(笑)ワタシもバイブルです。・・・じゃないよ、(自主規制)バイブル。化け物って・・・(^-^; / 涼@孤高で浪費家 ( 2002-05-24 12:48 )

2002-05-11 大西ユカリと新世界@初台The DOORS

 去年の暮れに「吉例八時間耐久ライブ」を見に行ったときに一目惚れしてしまった「大西ユカリと新世界」が東京でライヴをやるというので見に行った。最初てっきり対バンがあると思っていたらワンマン。そしてキャパ300人というハコがほぼいっぱいって凄いんですが。更に入り口に吉本興業からの花輪があってびつくりしたんですが……何故?!(笑)

 昭和のロマン歌謡をカヴァーしたり、オリジナルの曲ありーの、そして「サインはV!」ではゴーキャッツ(フロントで踊っている2人の女の子♪)とユカリちゃんがブルマ姿で寸劇までしちゃう(爆)し、衣装換えも4回あって60年代っぽいお洋服とメイクが妙にはまって可愛いのだ。
 江利チエミとか綾戸千恵(字、合ってるかしら……)を彷彿させるようなユカリちゃんの歌声はまさにキャッチ通りの「平成のゴッド姉ちゃん」(……あれ、それは和田アキコ;)。そういう感じなのです。
 だもんで、私らの親の世代には懐かしく、更に私らより若い子達には新鮮に感じる世界なんでしょうかねえ。客層がいろいろでホント訊きたい!何処で貴方は「大西ユカリ」を知ったのか!(笑)って。
 大阪のバンドにはこういう編成のバンド(ヴォーカルがおねえちゃんでブラスとかリードものが入った大所帯バンド)が多いような気がするんですが、最初見た時は「ロマン歌謡を唄うモダンチョキチョキズ」みたいだと思ったら……CDのプロデュースが矢倉さんだったのでやっぱりー!とか思ったけど。全年代向け大所帯バンドって米米クラブを最後に無いような気がするので、そういう路線が好きな方にははまるかと。
 2部構成で2時間近くの長丁場でこゆーい昭和ロマン歌謡漬けになって帰ってきました(笑)
 ――今日はそういえばセキュリティ(笑)が居なかったなー。残念。

 ライヴ終了後取材の写真撮影をしていたので何かの雑誌に載るのかなあ。ファンにかこまれたユカリちゃんとゴーキャッツの写真を見かけたらあの中に私と草薙が居ると思って下さい(笑)……ってどんな雑誌の取材かわかんないですが。「暗い日曜日」のトリビュートアルバムに参加したそうなので(5月中旬くらいに出るのかな)たぶんその関係だと思いますが。

↓取材撮影中のトコロを(笑)後ろの花輪が吉本からの花輪。


先頭 表紙

HPがありました!コチラ→http://shin-sekai.hoops.ne.jp/ / 丸山巴 ( 2002-05-14 00:32 )

2002-05-06 閑話休題。

 好き勝手な事を書き散らしていますが、こんな「好き勝手」に対してつっこみなりレスポンスを頂くと大変びっくりするのです……

 前に日記で「南ちゃんINナース物語」の感想を書いたのですが。
 先日篠崎イサミさん(夢幻DANの座付作家)とちょっとお逢いする機会があって、その時に判ったのですが、篠崎さんもスリチャン(アクターズ・スリル&チャンス)のファンで大阪公演の手伝いをしていた、とか、村尾幸三プレゼンツの舞台にさきの夏海さんがゲスト出演していた――ってコレ私見てるんですけど!(笑)
 そんなメジャーな劇団で無いので;私がスリチャンを知っていたという事に驚いたし、多分好きなので影響を受けているかも、というトコロを感じたというのにも驚かれたと……まあ、私が何処となく篠崎さんの脚本に村尾幸三センスの匂いを感じたのは間違いでわなかった!という大変びつくりな出来事がありました。

 6月には「スチュワーデス物語」の公演がありますのでまた私は見に行きますが今度はスリチャン追っかけ友達でもある草薙も誘って行くつもりです。今から楽しみ♪

先頭 表紙

いっしょに=同じ日に到着していた……です; にしてもコレも冨永みーなとか出演予定なんですけど……;;; / らいむ ( 2002-06-16 00:29 )
更にびつくりしたことに今回の夢幻DANの公演DMといっしょにKOZO氏の「デジ・ホラ」のDMが!!なんか運命を感じたわ♪久しぶりの村尾芝居が!!2ヶ月芝居漬けだわ♪ / らいむ ( 2002-06-16 00:28 )
納屋(笑)を整頓していたらスリチャンのパンフがいっぱい出てきました。確かに「夢幻不思議館」ってクレジットされていたので、夢幻DANの名前を見た時に「どっかで見た記憶が」って早く気付くべきでした!驚き。6月楽しみにしていますー♪>篠崎イサミ様 / 丸山巴 ( 2002-05-24 01:24 )
先日はありがとうございました!もうあたしがびっくりですよ(笑)!今でもスリチャンの役者の方達とは交流があります♪6月舞台もがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。お会いできるの楽しみです。 / 篠崎イサミ ( 2002-05-14 16:46 )
「南ちゃんINスチュワーデス物語」の詳細はコチラ / 丸山巴 ( 2002-05-14 01:10 )

2002-03-26 鬼束ちひろ@渋谷公会堂

 昨日がツアー初日(会場は同じ)で、今日は2日目。2階席の様子は判らなかったけどほぼ満員と見ていいと思う。
 始まったばかりのツアーなのでこれから他地方公演を見られる方もいらっしゃるかと思うので曲順などは触れないでおきます。が、一つだけ書かせて!!これかなり面白かったのよー。アンコールで、鬼束さんがツアーのTシャツ(鬼束さんがデザインしたもの)とジーンズに着替えて出てきてバンドメンバー揃って、更に盛り上がりを見せる……ってトコロでアンコールが「infection」(*1)だった「……これで終わりかい!!」(私と相方・草薙魂のつっこみ(爆笑))みたいな。
 それでもって印象が……2人して「(渡辺)等さん(*2)しか印象に残ってないんだけど」(爆)等さんばっかりに何故か目が(笑)
 更にメンバー紹介で、パーカッションが楠均さん(*3)だと判明!!「梯さん(*4)じゃなかったのかー!!」……びつくり。
 ――いきなりバックバンドの話なんですが、ピアノとギターとベース(時にはチェロ)とドラムとパーカッションという面白い編成。ピアノはあってもキーボードは無い。隙間埋めが全て弦楽器系なのだ。それでも聴いた感じはアルバムの印象とさして変わらない印象を受けたので、なかなか良いスタイルかもしれない。
 このくらいの空間が丁度良いアーティストなのかもなぁと見て実感したのだけど、もう少し狭いところでも見てみたいような。
 あの「勢い」で唄ってるのだから間近で聴いたらさぞかし凄い衝撃を受けるかもしれない。……ステージの上がいっぱいいっぱいになっちゃうだろうけど(笑)

 ところで、鬼束さんは自分のこと「おにー」って言うのね(笑)かわいい。トゥナイト2が終わっちゃうのに憤慨してるとか夜中に御飯(だけが)食べたくなるとか。唄っている時とのギャップが面白かった。ふつーに20代の女の子だなぁと。
 実は……何故かあえて鬼束ちひろについてはそういう例えばレコード評とかを見ないようにしているのだ。
 何でだろう? 興味が無い訳じゃないんだけど、なんとなく「唄っている世界でくみ取る」のが礼儀だと思っているので。
 生を見てますます鬼束ちひろに興味が湧いたのは言うまでもないので今後この考えは変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
 ただ、彼女の唄う世界がとても好きだなと、私は確信した。



(*1)テレビ朝日系で去年秋放映された「氷点2001」の主題歌なんだけど、例のアメリカのテロの影響で自粛された曲。爆破して〜ってフレーズがあるからね;;
(*2)レコーディングの際のベースも等さんなのだ。「Cage」って曲のベースラインだけで「あ、このベース等さんだな」と当ててしまいました;
(*3)「くじら」のドラムでもあります。そういえばパーカッションもやってるのは判っていたのだけど「インソムニア」でドラムで参加していたのでまさかパーカッションで参加してるとは予想外だったのさ。
(*4)梯郁夫さん。レコーディングのパーカッションにクレジットされてます。

先頭 表紙

遊佐未森ちゃん繋がりって言った方があてはまるかな(プロデューサーの羽毛田さんつながりで)と思います。にしし>やまのさん / 丸山巴 ( 2002-05-14 00:42 )
みんなzabadakとかそっち系(笑)関連ミュージシャンなんですね(;^_^A>バックバンド なんか鬼束さんにいきおい親近感が(笑)…つーか、こういうのって事務所が決めるものなの?鬼束さんの指名なの? とにもかくにも実力派ミュージシャン(笑)(いや笑ってはアレなんだけど、ひそかに微笑(^^ゞ)を集めたのね♪と解釈。 / やまのたかね ( 2002-04-04 05:45 )

2002-03-16 OWL@秋葉原クラブグッドマン

 ほんとーに久しぶりの東京でのワンマンライヴ。……何年振りだろう? 過去2度東京でワンマンってやってるけど(フォーライフに所属してた頃に2回か)。
 気がついたらかなり空間が埋まっていたのでよかった……と安堵したりして(笑)

曲目は以下の通り。

ユウレイの歌
New Order
Too Lonely
銀杏通りの少年
月の棘
Dang Dang
INNOCENT PALMS
遠い記憶
4月のノースポール(吉川みきさんの曲)
月の夜
銀色の少年
星の歌
A・G・S!

**Enc.
新曲(ESPECIAL YOU)
Sunday, GOODY PENGUIN

 新曲も懐かしい曲もいろいろ交じっているのは「伊藤保選曲」との事。……おやまあ、と思うような懐かしい曲もアリでなかなかよかったです。久しぶりに「Dang Dang」とか、もしかするとライブでは初めて聴いたかも?な「銀色の少年」とか聴けて嬉しかったし。
 ちょっとボサノバっぽいリズムに乗る「INNOCENT PALMS」がよかったな。
 
 ここのところちょっと色々私生活で迷うことがあったんだけど、MCでげんたさんが「ココ(OWLのライブ)に来ればいい年してまだ夢を追ってる奴等が居るって事で」と言ったのにじーんとなってしまった。
 私にとってのOWLの歌はやっぱりそういう意味で「少年や少女の希望や夢(の象徴)」がつまっている宝物で、まだやっぱりそれを手放せないのだと強く思うのだった。

 終わった後に、マネージャーのchiakiさんに感想を訊かれて「あんたらOWLだったら何でもええとかいってんのと違う!?」(笑)と言われたので正直な感想は日記に書くと言ったのでココに書く。
 やっぱり、惜しかったのは演奏かな。……げんちゃんギターヘタになった?!(汗)と思ってしまったり(ごめん)。この演奏は……バンドとしてどうよ?;;と思ってしまった。
 それでもやっぱりげんたさんの歌は凄くて鳥肌ものだったな。特に月の夜の「おたけび」なんかも凄かったし。
 まあ、こんな日もあって良いんじゃないかと私は思うが。プロとしてはどうか、だけど。
 昔のOWLの東京のライヴを思えば、何か良い意味でチカラが抜けていて(笑)それはそれで楽しかったので良しとしよう。
 コレもナマモノの楽しみだし……あたりはずれも。

先頭 表紙

初つっこみありがとーございます♪……そうそう昔はなんか東京のライヴってOWLさん「硬い;」と思っていたんだけど今あまりそーゆーの感じなくなったのも年月かな、と(笑)思います>さっちゃん / 丸山巴 ( 2002-05-14 00:41 )
コレは何にでも言えるんですが「ウマヘタ越えたナニカ」があるので一概に演奏の事だけ取って評するのはどうかと思うのです。まあ今回はかなりがたがた(笑)でしたが私としてはいろんなOWLが見れて儲けモノだったと思ってます(笑)>さちろさん / 丸山巴 ( 2002-05-14 00:39 )
訂正じゃ!「愛のある事ある言葉」→「愛のある言葉」でした(笑) / SA ( 2002-04-29 23:20 )
初つっこみ!です・・・演奏のことは良く分からないけど、私にとってのライブとは、やっぱりノリです。伝わってくる何かがあれば、勇気やパワーがもらえればそれで良いみたいなところがあるのですよ。彼らの場合は何年やってるねん!って思う部分も確かにありますがねぇ(汗)ファンとしては暖かく見守りつつも時には厳しく、でも、愛のある事ある言葉はきっと伝わると信じていますよ。 / sachiro ( 2002-04-29 23:17 )
つっこみ削除しておきました(時間によってはつっこみ入れて反映されるのが遅い場合もあるので;)……にしても今回は「東京舐めてんのかー?!」(笑)とすら思いました;;むー。でも、まあよしとしよう(謎)>都さん / 丸山巴 ( 2002-03-31 00:08 )
初つっこみ。あ、ワタシの気のせいじゃなかったのね…<演奏。正直、何年バンドやってるの?という感じだったなと(笑)。ちょうど2週間前に土屋公平氏のライブに行ったばかりだったので余計に思ったのかも…でもやっぱりワンマンは良いっス!連れて行った友人はわざと何の予備知識も与えなかったんだけど、かなり気に入ってくれたみたいで『あしたは晴れる』をお買い上げ♪ / 都 ( 2002-03-28 03:33 )
したらやっぱり予想された展開なんだけど、飯田CANVASライヴはめちゃめちゃ良かったのだそうだ;飯田皆勤狙っていたのに欠席(笑)しちゃったからなー;;ショックー。やっぱり一期一会。見れるものならいっとかないとー / 丸山巴@でも具合悪くて行かれなかった; ( 2002-03-23 23:46 )

2002-03-06 まんがをよむ。

 今日はまんがの日です。

「新世紀エヴァンゲリオン」7巻(貞本義行)

 実は貞本まんがの方が好きな私です。シンジの「屈折」の仕方とか、レイがちょっと人間ぽいところとか。流石に少年エースは買えない(立ち読みしたくてもなかなか手に取れないし;)ので、単行本追いになってますが。
 やっぱりトウジは死んでしまったのですね。TVではプロデューサーの意向で「子供は殺して欲しくない」って事で死んではいなかったんだけど。
 より「重い枷」を背負ってしまったシンジに加持が語るセカンドインパクト後のエピソードが好きです。
 いよいよ「タブリス」(最後の使徒、ね)も登場かぁ。10巻以内で全エピソード終わるのかな。
 にしても私はやっぱりTV・映画と有るイミ納得行かないラストにそれでも弁護(笑)していたファンなので、貞本エヴァの「ふろしきのたたみかた」に大変期待しております。


「YASHA」11巻(吉田秋生)

 祝・小学館漫画賞(少女向け部門)。
 奥神島に渡ってから目が離せない展開になったので、本巻収録分は別コミで追っかけていたのだけど、読みながら「ワールドカップまでに絶対終わらせる気なんだな、吉田先生……」(※)と思ったのだった。尊が刺された辺りで特に。(でも…(以下単行本待ちの人のネタバレ防止の為に削除))双子、協力していますが、この二人が手を組んだら確かに地上最強だろうなぁ……。

 (※)昨年1月27日にロフトプラスワンで行われた「吉田秋生・佐藤嗣麻子トークライブ」で「YASHAは何時終わるのですか?」の質問の吉田先生の答。ワールドカップ開催前に最終回脱稿してワールドカップに専念するそうだ。


「八百八町表裏化粧師」全3巻(石ノ森章太郎)

 映画の「化粧師」を見たら原作を読みたくなったので買って来ました。
 現代のコトバがひょっこり出てくる辺り面白いし、小三馬と小三馬を取り巻く「式亭正舗」の人々、そして、小三馬が「化粧(けわい)」するのは人だけでなく「江戸のまちの全て」というのがもうかっこいいです。
 この時代の江戸の化粧が「薄化粧」が流行だったというのもへえ、と思ったり。
 下に書いてます映画の方は大正時代に舞台を移していますが、江戸時代で原作通り作っても小三馬はやっぱり椎名桔平にやってほしい!と思った。そうね、「アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜」のオーナー・橘圭一郎のノリが近い感じかも(笑)。


「こどもの体温」(よしながふみ)

 ここんところはまってるまんが家が「西洋骨董洋菓子店」で知ったよしながふみさん。
 こないだ友達の家で沢山よしなが作品を読みふけってしまった(笑)くらい。
 本作は読んだことがなかったので買って来た。父子家庭である酒井さんちを巡るお話。人を一面から見て決めてしまうのってもったいないよね、ということを読み終わったあと強く思った。そして、こういうお話を読んでしまうとまんがを描く人への嫉妬を覚えるのだった。くー。

 これ読んだ後うっかり「西洋〜」を読んでしまって夜中にケーキが喰いたくなってしまった……やう゛ぁいー(笑)


☆らくがき。「エヴァ」の碇シンジ。似せる気ナッシング(笑)
 


先頭 表紙

広げても「たたみかた」が問題なのだと思います。友人から「鳩よ!」のコピー(監督と佐藤嗣麻子監督と萩尾望都さんだっけ?)貰ったのにそんな話題があったような……>ひなたさん / 丸山巴 ( 2002-03-14 03:38 )
ブックオフで捜して見たけど確かに無いわね。「ジェラールとジャック」(1)が有ったので速攻ゲットしたよ(笑)続きは新品を買うかな;;けっこうそういう本の品揃え多いんだけど、書店;;謎。>やまのさん / 丸山巴 ( 2002-03-14 03:36 )
庵×監督の大風呂敷は有名だものね〜(笑) / ひなた ( 2002-03-11 01:58 )
よしながさん…探せども捜せどもリサイクル本屋にも書店にも置いてない(西洋〜はあるけども) やっぱり田舎のせいかなあ(;´Д`)  注文しちゃえば楽だろうけどお足もないし(笑)とりあえず立ち読みたい私だった…(爆) / やまのたかね ( 2002-03-09 07:59 )
11巻が近所の本屋に1冊も置いてなくって結局会社の近くのおっきな書店で山積みの買いました。なんでー?って感じです。YASHAはえー、ドラマからはまったクチです;>Misakiさま / 丸山巴 ( 2002-03-07 00:34 )
目が離せないですねーいよいよ。どういうラストが用意されているのか……>こでまりさま / 丸山巴 ( 2002-03-07 00:32 )
私もYASHA大好きなんです。11巻も買いましたよ〜。 / Misaki@初めまして ( 2002-03-06 22:44 )
夜叉は目がはなせませんな! / こでまり ( 2002-03-06 22:27 )

2002-02-26 「化粧師」

「けわいし」と読む。

 石ノ森まんがが原作だと先に見た友人の感想を読んで知ったのだけど、読んだかなー、読まなかったかなー。手塚まんがと石ノ森まんがは数を読んでいるのでもう何が何だかわやになっているので。

 椎名桔平演じる化粧師・小三馬を中心に、お話は彼に化粧されることによって「変わる」女性の物語。
 原作の時代設定は江戸時代だが、映画では大正時代が舞台になっている。それが、この物語の主人公は「女性たち」であるという事にとてもぴったりな空気感を与えてると思う。
 毎日化粧をする女、化粧をする事を忘れた女、特別の日の為に化粧をする女、まだ化粧を知らない女。
 化粧をする事は、外側を装えば良いと言うことでなく、内側も装うということ、を思う。化粧をすれば気持ちも晴れやかになるという効果もある。小三馬に化粧してもらうとなんか幸せになる、というのも判る気がする。
 化粧することと演じることが映画の中で何度か語られる。そういう物語なのかな、と思った。
 とても、綺麗でうつくしくて、せつなくて。
 ゆめのようなおはなしでした。
 

 池脇千鶴の時子(そういえば……この子「お時」じゃん(笑))がとてもよかった。まだ、何か幼い奉公人って感じが良かったんだけど……まだ10代半ばだと思ってたらプロフィール見てびつくり。
 菅野美穂ちゃんもすっごく可愛かったし。ああいう役とても似合ってると思う。
 それから柴咲コウちゃん☆美人顔でキリリってしてるからいぢわる役が多いんだろうけど……余談ですが、彼女を見ると何故か某化粧品のCMが頭に……「私使ってません!」(違うよソレ!!)とかさ。
 椎名桔平の小三馬も、化粧師という職業で女性と接している割には、どこか禁欲的で、それでいてそこはかとなく醸し出す色っぽさにどきどきしました。

 物語のラスト近くである秘密が明らかになって「ふぇ?!」とびっくりしました。確かにヒントというか伏線みたいなものはあったろーけど……。それを念頭に置いてもう一度映画を見るとまた違う見方が出来るのでしょうが、3月1日までの上映なのです(涙)それとさー、長野の映画館なんでパンフ売ってないだか;;(バトロワも去年ココで見たんだけど、パンフ売って無くて持ってないのだ;;)

 ムーブオーバーされる劇場もあるようなので、未見の方は是非。

 邦画は、去年見た「スリ」もそうですが……こういう、静かな感じのが好きなのかも知れない……と思う次第でございます。

先頭 表紙

だって椎名桔平役なんですよ(笑)>「しいなきっぺー」@トリック2(笑)私はかなり前からのきっぺファンでございます。>やまのさん / 丸山巴@アンティークの橘はかなりイメージ通りなんですが(笑) ( 2002-05-14 00:36 )
翡翠生夜嬢がきっぺーちゃんに転んでいた(笑) 「アンティーク」からのファンだそうだが、「トリック2」の最終回を見逃した(;´Д`) といって悔しがっていました(笑) 「しいなきっぺー!」と雄たけびあげるくらい(笑)悔しがっていた…。ふふふ☆ / やまのたかね@いや私も見ていないがι ( 2002-04-04 05:50 )
嶽本のばらちゃん。一度実物(笑)にお逢いした事がありますよ「世界の終わりという名の雑貨店」のモデルと思われるお店(笑)で。素敵な綺麗な殿方でした♪私は本を全部持ってると思いますが。何がいいかな「それいぬ」なんて如何?!>涼さま / 丸山巴 ( 2002-03-23 03:28 )
嶽本野ばらちゃん気になってまふー。雰囲気も。。(笑) どれどれ、次は嶽本野ばら氏に行くかね(^-^) 韓国映画についてはこれからも見たら書くなり♪ けっこう奥深いなりよ、あと笑えるのもいっぱいあるなり!(^-^) / 涼涼 ( 2002-03-20 09:44 )
話題に出てる「ねごさんのサイトの感想」が、私評にお引っ越ししてきたので是非ご覧くださいな♪→「観たら書く、映画。」 / 丸山巴@化粧師のパンフが届いた。 ( 2002-03-14 03:43 )
韓国映画ってどんなの? 本はねえ、少女ものというにはちとアレかもしれないけど嶽本野ばらちゃんをお勧めしたいなあ。>りょうさん / 丸山巴 ( 2002-03-14 03:39 )
うむー らいむさま。何がいいですかね、笑 最近実家から持ってきた赤毛のアン(ああ、幼少期、、すげーたくさん)などが手元にありますが、、汗 二人で少女というのもなんなので・・・笑 韓国映画でもどですか?見たいのいっぱいあるのよん!(^-^) / RYO ( 2002-03-11 04:38 )
あ、ryo子ちゃんだー。本はねえ、雑読なの。何でも読むからねえ。こんど是非同じ本を。何がいいですかねえ?好きな作家とか教えてーん>ryokoさま / 丸山巴 ( 2002-03-06 20:35 )
本当に綺麗な映像でした。大きなスクリーンいっぱいに散る桜の花とか、下町の街並みとか。小道具の一つ一つすら美しかったっす。是非機会がありましたら>みゃごさん / 丸山巴 ( 2002-03-06 20:34 )
新宿と銀座でまだムーブオーバーしている様なので是非!今「ほんまもん」に出てるんですよね。良い女優さんだな、と思います>なみまるさま / 丸山巴 ( 2002-03-06 20:32 )
あなたがそんなこと言わなかったら絶対気にならなかったよう;……きっぺの乳首あんな勃ってるだなんて(爆)もう目が釘付け。話の筋ふっとぶくらい(笑)>ねごち。 / 丸山巴 ( 2002-03-06 20:30 )
レビューを書きますが「化粧師」読みました。「抑圧された人々の発する明るい声」というの判りました。映画でもちょっとそれに似たエピソードが出て嬉しかったり。>wanwanさま / 丸山巴 ( 2002-03-06 20:29 )
ベースになる顔はあまり問題にされてない(かもしれない)です。装う側に「美しくなりたい」という気持ちがあるか。私も人並みな顔ですが「外に出してもいい顔だよな」程度にはしとこーと思っています>クマさま / 丸山巴@でも皆にノーメークと思われてショックだった(笑) ( 2002-03-06 20:26 )
数日間こちら拝見していました(*^-^*) シンクロしていない本がたくさんだったけど、らいむさんの目線って好きですよ。今度ぜひ同時読みを♪ / RYOKO ( 2002-03-06 02:29 )
ねごさんのサイトの感想も見に行ってみましたよー。綺麗そうでいいなあ。映画館に行くのは時間的に無理かもしれないけど、ビデオ出たら絶対見ますっ! / みゃご ( 2002-03-02 05:17 )
え゛?3/1までなんですか?って今日まで…(^_^;) どこかでやってるか探してみよう…。池脇千鶴はデビュー当初からものすごいプロ意識でしたよね。 / なみまる ( 2002-03-01 19:57 )
いやいや。本当の見所は「後ろ姿」ぢゃないでしょう♪さぁ、正直に言いなさい(爆笑) / ねご ( 2002-03-01 00:01 )
『化粧師』で石ノ森章太郎が表現したかったのは、抑圧された人々が発する「明るい声」だと、@は思いました。 / @ ( 2002-02-28 09:09 )
化粧もベースになる顔次第では・・・・とんでもないことになる危険性があることに数年前気が付いた / クマ ( 2002-02-27 19:43 )
公式HPはこちら。他の見所はふんどし姿(しかも後ろ姿!!(笑))のきっぺとかかな(爆笑) / 丸山巴 ( 2002-02-27 15:32 )

2002-02-08 「クロニカ 太陽と死者の記録」(粕谷知世・新潮社)

 買って積んだまま、借りて積んだままの本をなんとかせなーと思ってネットの時間をちと削って読書強化しようかと思って読み始めたらやっぱり栞が挟めなくて3時間で読破(カナメ氏の予想読破時間より1時間多いのはやっぱり背景が日本じゃないのでいろいろ「想像」する時間が掛かっているのだった)。

 本作は第13回日本ファンタジーノベル大賞受賞作である。(偶然にも「受賞作」シリーズだなあ(笑))

 本書の帯に「インカ帝国を滅ぼしたスペイン最強の武器は『文字』だった!」とあるのだが、正に「文字の神に滅ぼされる文字無き世界」の「記録(クロニカ)」である。
 読み始めるまで、そもそも私はファンタジーがどっちかといえば苦手でして。
 理由は簡単→日本以外の国が舞台だと想像力がついてゆかない(爆)って非常に簡単な理由。これで剣と魔法とか出てきたら読む気力の半分くらいは削がれる。(でもハリポタは読んでみたい<我侭;)
 でもSFはオッケーなのだ。矛盾してます?(笑)
 ので、買って2週間くらい寝かせていたんだが(いや、買って1年くらい寝かせた本もごろごろしてるって;)。読み始めてみたら。

 面白いの。

 ――だって、木乃伊が名古屋弁で話すんだよ(爆)

 頭の中で何故か女性キャラ(特にお婆さん系)が名古屋弁だと「きんさんぎんさん」になって笑えたよ。
 ソレは置いといて。
 ファンタジーだけど、ファンタジーじゃないような。
 まさに「記録」――物語中に出てくる「征服者の文字によって印された記録」ではなくて、「文字を持たなかった世界の事をもし当事者が文字を持っていたらこう印しただろう正しい記録」のように読めた。……意味通じますでしょうか?;
 こういうの好きなので一気に読んでしまったのであります。
 
 文字について、物語ることについて、何かを「のこす」ことについて読後に考えさせられた1冊。
 どんなに正確に「言葉」で伝達しようとしても少しずつ意味が損なわれて行くことや、語り部の視点でこんなに物語は位相を変えるのか、と、良く読めば途中でちゃんと言っているのに気が付いたりするんだからおかしい。(自分の都合の言いように物語は語られたり、また、受け取る側の都合によっても物語が変わるのも)。
 
 これを読んだ後、やっぱり、文字があるって凄い事だよねと改めて思った。有り難いよね。文中に出てくるけど、昔は、本とか新聞とか足で踏むと怒られませんでした? 怒られましたよね。
 文字を扱う者として(文字の奴隷なのか(笑))かなーり嫉妬した本作でありました。文字万歳。

先頭 表紙

み、見つかってしまいました(笑)……ちょうど「かめくん」を勧められたトコロに烏丸さまの書評だったのでびっくりしました。最初「かめ!」だと思ってしまいました。にしては顔色が悪いよ、かめ(笑)とか思っていたので>烏丸さま / 丸山巴 ( 2002-03-06 20:23 )
そういえばありましたね>日本が鎖国が続いていたら 日本が舞台のお話だとあまりスケールがでかくない「生活」が近いお話の方が好きです。「クロニカ」面白いのでにゃんまげさんにもお勧めします♪>にゃんまげさん / 丸山巴 ( 2002-03-06 20:20 )
ややっ、ご紹介いただき、ありがとうございます。それにしてもあれは「かめ!」とごっちゃになりますよね。 / 烏丸 ( 2002-03-02 15:43 )
私は日本以外の国が舞台のお話の方が好き。日本が舞台だと想像力をそがれるから。ここは違うよーとかこうじゃないだろーーとかそういう邪念が想像力を邪魔します。だからいっそのこと、日本であっても、実は500年も鎖国が続いていた・・・とか言われるとワクワクします。でもそんな設定の日本映画を見ましたが、イマイチでしたー。 / にゃんまげ ( 2002-02-28 13:45 )
アンとか大草原とかに出てくる「お料理の作り方の本」ってあるじゃないですか?あれが大好きでよく読んでたわ。アップルパイとかはいまだに「大草原〜」の作り方で作ります♪最近やってないけど……>やまのさん / 丸山巴 ( 2002-02-27 13:00 )
「楽園」については、あれはあれで私は好きですが、でも鈴木光司の小説で一番好きなの(分かり易いという意味で)は「仄暗い水の底から」だったりするー;;;>やまのさん / 丸山巴@「楽園」も日本FTノベル大賞の受賞作よん ( 2002-02-27 12:59 )
いや、そういうのはそういうので好きなんだけどね。何だろう、日本人のさーうそくさい「ファンタジー」に食傷しただけって話もあるかも;私も人間がいっぱい出てくる話はダメですね。「ブギーポップ〜」を読んだんだけど人物が多すぎてもうわや(笑)>やまのさん / 丸山巴 ( 2002-02-27 12:56 )
歴史の勉強をしなおしたくなりましたね;粕谷さんから昔ダビングして貰ったフォルクローレのテープ(現地のものらしい)を聞きながらまたよみかえそーかと思います。私の好きなファンタジーってこういうのなんだな、としみぢみ思いました>カナメくん / 丸山巴 ( 2002-02-27 12:55 )
ここ……ってリンクするの忘れてました;>烏丸さんの最新の書評です。 / 丸山巴@せるふつっこみ ( 2002-02-27 12:51 )
「かめくん」ココでちらっと書評を見ました。読んでみたい!!最初「かめ!」(ってマンガがある)とごっちゃになってました「今池〜」も。>カナメくん / 丸山巴 ( 2002-02-27 12:49 )
どうしよう(^_^;)ハリー・ポッター、まんまと「魔法」ばっか出てきますが…。食べ物描写につられて外国モノばかり読んでいた少女期(現在含。(爆) 私は逆に日本の学園モノが耐えられなかったり…も、するι 要はたくさん人物出てくるのが頭悪いのでおっつかないんですわ! zabadak「IKON」がモティーフになった「楽園」読んだけど…むーん?ってカンジだったっス(笑) / やまのたかね ( 2002-02-10 04:44 )
『クロニカ』は書評に加えたい作品ですが、その前に全てを判った上で、もう一度読み返そうと思います。第一回受賞作の『後宮小説』を継ぐ、本当の意味で「ファンタジー」ですね。 / カナメ ( 2002-02-08 15:24 )
じゃあこの次はぜひ、『かめくん』と『今池電波聖ゴミマリア』を(笑)。 / カナメ ( 2002-02-08 15:21 )
何故「嫉妬」したかといえば理由は簡単である。著者・粕谷知世さんとは面識があって、某作家のFCのお仲間だったのだ。やっぱりファンフィクとか書いていて当時からめちゃくちゃ上手だったけど……。実は知り合いが文芸関係で賞取るの2人目。うがー。 / らいむ@斯うしてはおれぬ; ( 2002-02-08 03:58 )

2002-02-06 「そして粛清の扉を」(黒武洋・新潮社)

 これを病院の待合いで読んだ私も私だが、展開のスピーディーさに頁を繰る手が止まらなくて1時間ちょっとで読み終えてしまって、病院に居る間3・4回読み返してしまった。
 第一回ホラーサスペンス大賞の受賞作だそうだ。
 噂には聞いていて、高見広春の「バトル・ロワイアル」とよく対比されるという。でも、バトロワは「生徒同志の殺し合い」だがベースとしては……「青春小説」だと思う。これは「教師が生徒全員を人質にたてこもって結果ほぼ皆殺しにする復讐譚」なので。
 そのベースも「教育の問題」「親と子の問題」「若者の問題」がいろいろぐっちゃんぐっちゃんで。そりゃあ、「卒業させて世の中に出すくらいなら教師の義務として卒業させないのが世のため」だと主人公である教師・近藤亜矢子が言い放つのもそう納得しちゃうようなこのクラスの生徒の酷さなんだが。……まともな生徒が一人も居ないってのも凄いけど。
 だから、親が、何でも学校側に「教育の責任」を押しつけるのなら、これも有りなんだろうか……とヘンに納得してしまったよ。それじゃあ、吾妻ひでおの「私立はなんでもあり」(爆笑)になっちゃうか;;
 親が身代金を要求されるあたりのやりとりがめちゃくちゃ面白かった。いちおう親だから子供は助けたいけど、みんな凄い子供だから死んでくれて有り難いと感じたり(笑)金は出すけど身代わりにはならない。さて、自分は愛されてますかね?(笑)

 ごく普通の中年の女教師がいきなりプロ顔負けの銃さばきが出来たりしないよね?にしてもこの展開めちゃくちゃ出来すぎてねー?……と思いながら読むと最後に「ああ」と判るんだけど。もっと枚数があれば違ったのかもしれないけど、私はこれでいいと思う。実は最初、それが判らなくて2・3度読んだとき「ああ」と判ったんだけど、判らなくても「謎の共犯者」のまんまでいいとおもったんだけどな。

 しかし、なんでホント。
 狙い通りに全てパズルにはまるんだろう。
 それこそやっぱり、「若い者は後先考えない(思いついたらそのまま実行)」だからなのか。ソコを狙って計算されたから破綻なく復讐は続けられたんだろーけど。

先頭 表紙

あ、年齢とかイメージ的に戸田恵子悪くないかも! すると、刑事役は誰かなあ……>カナメくん / 丸山巴 ( 2002-02-27 12:48 )
戸田恵子あたり、どう? / カナメ ( 2002-02-08 15:04 )
市原悦子がもう×歳若ければねえ。たしかにああいう感じの人がいきなり殺しのプロになっちゃうよーな感じだけど。今だったらどうだろ、浅野温子かなと思うんだけどキレイ過ぎ?ベテラン刑事は誰かなあ……>カナメくん / 丸山巴 ( 2002-02-08 03:49 )
市原悦子主演で映像化してくんないかなー(笑)。対決するベテラン刑事役には塩見三省で。ほとんど「バイオレンス永遠の仔」。 / カナメ ( 2002-02-07 14:24 )

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