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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2006-11-16 お願い
2006-11-14 どこ?
2006-11-13 おめでとう、おめでとう
2006-11-10 ぎっこん
2006-11-09 素晴らしき世界
2006-11-07 穏やかな日々、鶴のように、孔雀のように
2006-10-30 まじない
2006-10-30 実りの季節
2006-10-29 皮! 皮! 皮!
2006-10-27 くるっぽー


2006-11-16 お願い

1週間ほど前、ポストに「都市ガス転換に伴うガス機器調査について(お願い)」というチラシが入っていました。

うちはもともととある会社の社宅であったものを一般にも貸している、同じような棟が数軒建っている、まあ借家なのですが、大家の申し込みによってLPGガス機器を都市ガスに転換するに当たり、ガス会社負担で部品を取り寄せるために各戸で使っている機器の品番その他を調査するとのことでした。

で、今日僕が仕事で留守にしている日中、その調査の担当者が来たらしいのです。

来客があるとうちの陸丸は、必ずといっていいほど、吠えます。
訪れた人によってその吠える程度はさまざまですが、吠えることはほぼ確実です。
番犬としては半分、役に立ちます。
半分というのは、怖いから吠えているので、「もういいよ、大丈夫だから」といくら言い聞かせても吠え止まなくて恐縮せねばならないことが多々あるから、半分です。
新興宗教の勧誘や要らないもののセールスには重宝なお利口さんだと感心することも、あるにはあるのですが。
そしてガス会社の担当者にもやはり吠えまくったようです。
申し訳ない。

けれどその人は動物好きだったらしく、さして嫌がる風でもなかったようです。
海月はそれでも気の毒には違いなく思い、早々に「とにかく中へ」と玄関に入ってもらったそうです。外では陸丸が止むことなく吠え続けています。

玄関に彼を案内すると、ほんのわずかな間なのに、海月が外に出てしまって淋しい淋しいになってしまった胡麻鯖が、にああああああ、と鳴きながらお出迎えしました。
「猫ちゃんもいるんですか」
担当者は目を細めました。きっと陸丸の騒々しさも彼の中ではいくらか軽減されたことでしょう。
彼は自分の家には柴犬がいることなどを話したり、胡麻鯖を可愛いと思ったりしながら仕事していったようです。

海月が「猫ちゃんもいるんですか」と言われて「ゴマちゃんっていうんです」と答えたところ、「そうか、ゴマちゃんっていうんだ、可愛いねえ」と言った彼は、「僕はコマちゃんだよ」とかのたまったそうです。ぬけぬけと。
名刺によれば、彼の苗字は駒田さんです。

うちでは悪さをすることを「ゴマったちゃん」と呼ぶのですが、駒田さんは本当に「コマったちゃん」ですね。ええ年こいた大の男が、自分で自分を「コマちゃん」だなんて。

微笑ましいったらありゃしない。まったくもう。

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オゥ! そうだ、それでは海月は危険だ。なんてったって美人妻(当家比)。隠しとけるといいのに。大事大事。 / 揚水 ( 2006-11-24 23:11 )
美人妻は危ねぇよ、って言っておいてください。ふふふ。 / いわなが ( 2006-11-23 22:59 )
ホエールさん、よっしゃんに訊くといいよ、彼がよく知ってるから。ものすげえビビりよう(笑)。 / 揚水 ( 2006-11-19 16:59 )
そうなんですよ、実は海月は人見知りの怖がりなんですが、なんか吠えるわが犬の様子が、気をせかせるとでもいうのかなんだか。無用心だなあと僕も思うは思うのですが。人のお宅にあげてもらう必要のある職種は、仕事しづらい世知辛い時代になりましたね。 / 揚水 ( 2006-11-19 16:58 )
足あとたどってやってきました! / かずひと ( 2006-11-18 00:12 )
陸丸って、すっげぇビビり?会ってみてぇ。 / ホエール ( 2006-11-17 15:21 )
なんと、奥さん1人で知らない人を玄関内に入れるとは。のんびりしとりますなぁ。 / いわなが ( 2006-11-17 00:24 )

2006-11-14 どこ?

ありふれた言い回しや慣用表現などの一部分を切り取って、奇妙な言葉や感じを眺めるのが、好きです。
「みっともない」の「みっとも」って、なんだ? とか。

今回は、「後ろ暗い」の「後ろ」って、具体的には誰の、どこから見ての後ろなんだろうなという疑問。
後ろって、どこだ?

じっくり考えれば答えは出るやも知れませんが、敢えて答えは出さずに宙ぶらりんにほうっておくのが、またいいのです。

そういえば「答えは出るやも」の「やも」の感じも、好きです。

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2006-11-13 おめでとう、おめでとう

友達のところに女の子が生まれたそうです。

お祝いはもうずいぶん前から用意していたし、お兄ちゃんになる男の子には、お土産に玩具の車も溜めてあるし。
落ち着いたら渡しに行こう。
嬉しいな。

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2006-11-10 ぎっこん

小さな児童公園に70代くらいのおじいさんがいるのを見た。
公園にはおじいさんひとり。

おじいさんはシーソーの片方に跨って座っていた。

やるせないような面映いような、幸せなような物悲しいような、嬉しいのか淋しいのかよくわからない、なんとも言いようのない気分になった。
でもなにかいいものを見たように思った。

見かけてしばらくしたら遊具の上で軽く体を上下させていたそのおじいさんに、仕事で車運転してるんじゃなかったら話しかけてみたいものだと思った。

ぎっこん。

「ばったん」が返ってはこないシーソーの上で、おじいさんは、なんだか聖者みたいだった。

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そういや須木成さん、「生きる」がブランコってのはわかるんですが、まだちゃんと観ていませんでした。  いや、「ぎっこん」で「ばっこん」だとなんか連想がアレだもので、いえゴニョゴニョ…。 / 揚水 ( 2006-11-15 21:02 )
まーこさん、シーソーでした(笑)。そうなんですか? 「危険」だってんでしょうか? 僕らの頃流行った、ブランコを一周させてチェーンを上のバーに巻きつかせるなんて、今のママに見せたら卒倒ものでしょうね。僕はびびったのと鈍いのとで、上手くできたかどうか、記憶にありませんが(笑)。 / 揚水 ( 2006-11-15 21:00 )
ブランコだったら「生きる」ですよね(笑) ちなみに、僕は「ぎっこん」「ばっこん」って言ってたなぁ。 / 須木成 ( 2006-11-11 01:02 )
ぎっこん・・・やっぱりシーソーだった。最近は、シーソーも公園から撤去され始めましたね。くるくる回る遊具も無くなってしまったし・・・ / まーこ ( 2006-11-10 23:50 )

2006-11-09 素晴らしき世界

ちょうど幾十数余年前の今日、海月がこの世に生を享けました。

海月が産まれてきたこと、産んでくれた海月の両親、僕が産まれてきたこと、産んでくれた僕の両親、そして二人がめぐりあうことのできたこの世界の、すべてに感謝を。

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須木成さん、ありがとうございます。しあわせですねえ。 / 揚水 ( 2006-11-15 20:56 )
おめでとう! かけがえのないパートナーが傍にいるっていうのはヒアワセなことですよねぇ♪ / 須木成 ( 2006-11-11 01:01 )
のぶりんさんも、ありがとう。 / 揚水 ( 2006-11-10 20:25 )
ホエールさん、メールもつっこみもありがとう。 / 揚水 ( 2006-11-10 20:25 )
わー、おめでと。 / のぶりん ( 2006-11-10 08:18 )
おめでとう。 / ホエール ( 2006-11-09 21:45 )

2006-11-07 穏やかな日々、鶴のように、孔雀のように

今朝出勤途中に、友達の前で求愛する鶴のように両手を横に広げ、さらに片方の膝を上げて一本足で立っている中学生を見た。
どちらかといえばいじめられっ子だった主人公が、偏屈な東洋系の老人に「カラテ」の指導を受け、最後には試合でいじめっ子に打ち勝つというあの古い映画のビデオでも観たのかもしれない。
ひょっとすると昔を懐かしんだ父親が借りてきて家族を誘って、あまり乗り気でなかった息子も観ているうちに入り込んだとか。

少年を指導したあの老人の役者が亡くなったのは、最近のことだっただろうか。それとももうかなり以前のことだったのだろうか。

あるお通夜の席で式が終わって人の波が動き始めた頃合に、久しぶりに会ったのか、大きな声こそ出さないものの友人に笑って話しかけている人を見かけた。
まだ若かった故人が亡くなって数日のうちに、故人に近しい人々の間で何があったかを僕は知らないし、笑って送る気持ちになった人も中にはいたのかもしれないとの想像もできる。けれど、なんだか喉に金属の棒を押し込まれたような気持ちになった。
でもそれを非難するようなことを考えようとすることは、止そう。

浄土系の僧侶が、読経の跡に話をされた。
本来要約すべき内容ではないと思うけれど、「人は誰でもいずれは死ぬ」「気持ちのほうはまだまだ先を見ていたけれども、体のほうは残念ながらここまでだった」「阿弥陀様が云々」など、ほかにも色々話されていたけれどそのような話をされた後、親しく愛した人が今こうして亡くなったけれども、今悲しんでいる自身もいずれは亡くなってしまう、そして今生かされていることの喜びやありがたさを、これを機会に感じて考えて、以後よりよく生きていってください、と結んだ。
そのような場でなかったら頷いて聞いたかもしれない話の内容である結びの言葉が、今まさに家族を、友人を失って、大きく気持ちの揺れている人々にとって受け入れられるのかどうかを考えて、つらい気持ちで聞いた。
これもそこにいた人の数だけ受け止め方も感じ方もあったであろうから、咎めるようなことを考える筋合いはない。ただ、聞いていてつらかった、俺が。それだけのこと。

けれど数日経って、ある意味僧侶の言葉に否定的な反応をした僕自身、まさに僧侶の言葉通りの考えに沈みがちになっていることに気づいた。

日々、木から落ちることもなく刃物で大きな怪我をすることもなく、交通事故に遭うことも遭わせることもなく無事に一日を終えられるということは、これはとてもありがたいことなのだと改めて感じる。愛し愛される伴侶を得て毎日笑って過ごしているのも、どちらかが死ぬようなことがあれば、今の幸せが大きければ大きいほどまた喪失の悲しみも大きいに違いない。
天災や病気に見舞われることは自分だけの力では避けようがなくとも、怪我をしない、事故を起こさない遭わないと気をつける、愛する相手に限らず人の嫌がることをしない、行きずりであっても悪意に悪意を以って応えない、自分で避けようとすることができることもある。
日常の穏やかな、平凡な時間というものが、実は奇跡にも等しい僥倖であって、それを享受するのも失うのも自分自身にかかっているのだと強く感じる。
大きな事象に出くわした時のみならず、不断に、けれどけして力むことなくどこかでその感謝を保ち続けていられたら。
自分が傷付かない為だけでなく、自分の、そして誰かの大切な人たちを傷付けない為にも。

日中、道路の脇に妻が「孔雀草」と呼んでいる草が花をつけているのを見かけた。
本当にその植物の名が孔雀草なのかどうかを、僕はよく知らない。

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2006-10-30 まじない

明日、仕事上の付き合いとやらで嫌な飲み会に出席せねばならない予定。
喩えて言うなら顔も見るのも嫌な窃盗常習者や傷害常習者と飲みに行くようなもの。
しかも笑顔で。反吐が出そうに嫌なのに笑顔で。
また腹黒くなるなあ。

いやだいやだ考えれば余計にいやになって、もうどうにもならない苦痛を味わう羽目になるのは目に見えているので、海月といちゃいちゃして寝る予定。

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そうかなあ、いわなが夫妻関連との飲み会は、楽しそうだがなあ。素面でも。どん引きするっつーか、あまりにも知らんことが多すぎてぽかーんしそうですが。待ってるだんなさんがかわいい。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:25 )
なべさん、だから、お「まじない」のお話なんですってば。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:22 )
ホエールさん、しました。でもいつものことじゃんかねえ、そういや。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:21 )
須木成さん、ありがとうございます。なかなかいいとこ探すのも困難でしたのでATフィールド全開で泥酔してきました。終始笑顔で。たぶん本音は言わずに済んだ。んなこと言ったらえらいこっちゃ。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:20 )
あたしも会社の飲み会行きたくなーい。知らんぷりして勝手に飲んでたら「協調性がない」とからまれ、好きな話をすればみんなドン引き。ついでにカラオケなんぞ行こうもんならあたしの番でシーンとなる。で、あたしも毎回チャリぶっとばしてぜーぜー言いながら家に帰ります。だんなはもうわかってるからご飯食べないで待ってる。 / いわなが ( 2006-11-02 04:47 )
あーわかるわかる と読んで行ってのオチがそっちかいっ / なべ ( 2006-11-01 18:18 )
いちゃいちゃしましたか? / ホエール ( 2006-10-31 08:05 )
そんなのじぇんじぇん大丈夫だよ。知らんぷりして勝手に飲んでるか、先に酔っぱらって自分が好きな話をしたらいい。人間って案外みんないろんな窓を持っているものだよ。いいとこ探ししてみたら? / 須木成@僕なんか毎晩だから相当腹黒? ( 2006-10-31 02:45 )

2006-10-30 実りの季節

今朝は、今年初めて肌寒く感じました。
それまでは寒いと感じるよりも、涼しいのがもうちょっと進んだような程度に感じていました。

今年はいつまでも暖かい、というよりも暑いくらいで、異常です。
地震だとか、なにかそうしたことが起こらないといいのですが。
秋の訪れが例年に較べてかなり遅れているようです。
それでもやはり今は秋、秋は実りの季節だと感じることもありました。

むかごを採ってきました。

現場で伐倒した3m位のひとりばえの小さなケヤキに巻き付いていた山芋のもの。
仕事中こんなんじっくり採っていたら、いけません。
同僚・親方の目を盗んで手早く採ったので、ほんのちょっと。

素揚げにして雪花菜のサラダがいいか、ご飯に炊き込むか。
迷います。

うちのトイレの窓の外にも蔓が巻き付いていて、最初気付いた時は1ミリあるかないかだったのが、今ではもう見える範囲では4つから6つほどが、1.5センチから2センチくらいの立派なむかごです。ほかにまだ小さいのもいくらかあります。
そちらは毎日眺めるのが楽しみで、収穫する気はありません。


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ひー! じんましん! そんなん出たらたまらん! でも食うだろうなあ、おいらでも。おいしいもんねえ。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:18 )
いやまだ未発酵だから、たくくくくさん。そんなん掛けたら枯れるし。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:17 )
まーこさん、んまかったです。素揚げにして、さつま芋とカッテージチーズのサラダに混ぜて。人参と牛蒡と炊き込みご飯にして。ごちそうさまでした。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:15 )
去年むかごを食べた次の日、体中にじんましんが出来ましたよ!かいーの。それまでそんなん出たことないし、おいしいのにねぇ。 / いわなが ( 2006-11-02 04:38 )
>うちのトイレの窓の外にも蔓が  でっかい肥料が効いてそうですねっ / たたたたく ( 2006-10-31 21:20 )
これ・・美味しいのよね♪ / まーこ ( 2006-10-30 22:53 )

2006-10-29 皮! 皮! 皮!

あるようでなかった、「初めての樹皮図鑑。身近な樹木を樹皮の違いで見分けよう。」

「樹皮ハンドブック」林将之著 文一総合出版

ううむ。お近くの書店へ急げ。

先頭 表紙

ISBN4829900229、1260円なり。 / 揚水 ( 2006-10-29 22:29 )
あ、ちょっと欲しい  いや、かなり欲しいかも / たたたたたたく ( 2006-10-29 22:26 )

2006-10-27 くるっぽー

最近街路樹の剪定もよくやってます。

ナンキンハゼの枝の中に。

一応ここの枝と上の枝だけ、もさもさにしといたのですが。
親鳥が帰ってくるのかも、帰ってきたとしてもヒナを巣から落とさないのかも、わかりません。
まだ目も開いてないし、なんとかうまくいってくれるといいのですが。


先頭 表紙

シゲルコさん、この時は生きていました。残念ながら、翌日は巣から下の歩道に落ちて(落とされて?)死んでいました。色々頭の中でぐるぐるしました。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:13 )
これ。生きてるの?なんかすんごい貴重な写真を見た気がする。すんげぇ〜。 / シゲ ( 2006-10-30 16:31 )
(つづき)けれど、以前よく話したように、人の営みも、詭弁ととられかねないことを恐れずに言えば、大きな枠組みの中ではそれも自然の一つだと考えると、人が道路に樹を植えて、またそれを別の人間が枝葉を払って手入れして、その中で死なせる遠因になったことはしかたがなかったのかとも思います。それを言い訳にするのとは、違います。やはり悲しかった。 / 揚水 ( 2006-10-28 21:11 )
のぶりんさん、今日、昨日の続きをやる時に様子を見てきました。残念ながらというのか、やはりというのか、ヒナは樹の下に落ちて死んでいました。おそらく親が戻らず自分で落ちたか、親が戻って落としたかしたのでしょう。営巣中の鳥は人の手が近づくことを嫌うと言いますから。ある意味自然破壊をしたようで、気が重いです。 / 揚水 ( 2006-10-28 21:10 )
おお、すごい写真ですね。こんな発見はたくさんの仕事のなかでふと顕われるのでしょうね。うれしくなります。 / のぶりん ( 2006-10-27 20:48 )

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