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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2009-07-23 カウントダウン・ファイブ
2009-07-22 日蝕
2009-07-22 危険人物 1
2009-07-22 危険人物 2
2009-06-24 バウリンガル
2009-06-24 しょりしょり音すんのな
2009-06-23 近況(1)
2009-06-23 近況(2)
2009-05-28 おしながき
2009-05-28 ブラキヨサウルスになっちゃうよー


2009-07-23 カウントダウン・ファイブ

 
 
ま  た  や  ら  か  し  ち  ま  っ  た  よ


怒鳴り飛ばした。

マンションの植栽の枯木伐採と伐採と高木の下枝打ちの現場。
昼休憩前、園路に散らばったごみを小熊手で掻き集め、熊手と左手で大雑把に取った。
近くに「箕(み。塵取りみたいなもの)」も「シート(1800mm四方くらいのブルーシート。ゴミをくるんで運搬する)」もなく、ただ、若い衆が持ってきているのは視界の隅で見えていたので、来てシートを拡げるのを待っていた。
俺の足元に箕を置き、どけ、シートを丸めたまま置き、どけ、うろうろうろうろしている。
溜め息を吐き熊手と手でごみを挟んだままごみを積む車に向って歩き出した俺に、若い衆にシートを広げるよう言ったらしい親方が、「おい、おい、そんなんこぼれるって。怒るな、現場の雰囲気悪くなるだろう」と叱る。
また溜め息を吐いて拡げられたシートにごみをおろした。

それから俺が離れた別の場所を掃いていると、若い衆が悲壮な顔をしてすっ飛んでくる。
「さっきはすいませんでした」
「………何が?」
「あの、ごみの…」
「俺が怒っとんのはそんなんじゃないわ」
「?」
「わからんのか。あっちのことがあったでだわ」
俺は午前中もっと早いうちに作業をしていた方を指差す。
「わかりません」
溜め息が出る。
「あの、僕、正直わからないので、教えてください」
何でもかんでも教えてもらえると思ってやがる、教えても理解も反芻も反省も覚えも改めもしないくせに。
「や  だ  ね  !!」
泣きそうな顔してやがる。俺も情けなくて泣きたいよ。
「毎日毎日危ないことすんな言われても言われても……」
ぶつくさ言ってるうちに激昂しそうだ。その場その時にぐちぐち言う暇もなくタイミングでもなかったので、今言わなきゃならんだろうな。



その時、とは。

6〜7mの木を伐採するのに、周囲に工作物や植栽があって根元で直接伐倒できず、登って上から順に刻んでいた。下に声を掛ける。
「落とすよー」
「いいよー」
親方が返事をする。親方が若い衆に声を掛けているのが聞こえる。
「ほら、ぼーっとしとらんで、奥に荒ごみあるからそれ出して」
「はい」
「(今から揚水さんが払う木が)落ちてくるですぐ下通らんであっち回ってな」
「はい」

ははは。
もうほんと笑うしかないやな。

いきなり落とすと下にいる人間が危ないのでチェーンソーであらかた切っておいて、親方が若い衆に声を掛けている時俺は、残りを手鋸で挽いていた。

そ の 真 下 に 飛 び 出 し て き や が る (笑)


「お い ! ! ! ! !」


木の上から大声で叫ぶと、おたおた踊っている。

泣ける。




「お前さ、『落とすぞ』言っとるのに、親方も『そこ通らず向こう周れ』言っとんのに、言われた瞬間そこ飛び出してきとるがや」
「……すいませ…」
「伐った木が落ちる、お前怪我する。………俺が怪我を『させる』!? 冗談じゃねえぞこら!!」

人を怒鳴るとこめかみがしくしく痛む。




今日の仕事が終わって一人で明日の植木を取りに行く際、親方に謝罪の電話を入れた。
「毎日毎日、こんなんでごめんなさい」
「あー、いいよ。怒りたい気持ちもわかるよ。でもあのくらいでさ…」
「いやさすがに掃除の不手際くらいじゃないよ。『落とす』、『通るな』言われて、その端にあれだ」
「だとしたら、そこんところは言わなかん」
「昼怒鳴った時に言ったんだわね」
「そうか」

苦労掛けます、ごめんなさい。

あと5日。
 

先頭 表紙

「あーもうっ」ってなるっての、リアルですねえ(笑)。……とほほのほ。 / 揚水 ( 2009-07-26 21:32 )
まぁ薔薇はトゲがあるものということでw後輩を怒るって結構怒った後気をつかうというか軽い自己嫌悪になることがありますよねぇ・・・。ヘラヘラして知らん顔してもいいんだけど「あーもうっ」ってなる。 / pirucol ( 2009-07-26 09:45 )
まだ名古屋弁で怒ってるうちはいいです。長崎弁で怒りだしたら気違いみたいになって止まりません、たぶん。ちっとも薔薇色じゃないね! こんなんじゃだめだね! 頑張らなくちゃだね! ……はあ………。 / 揚水 ( 2009-07-23 22:48 )

2009-07-22 日蝕

新聞やなんや、そこここに「やっちゃダメだ」と書いてあったけども、朝時間がないにもかかわらず、カラーネガフィルムの黒い部分を切り取り、ポケットに忍ばせて仕事に行った。

曇っていたし半ば忘れていたのに、10時半まわった頃、少し薄雲越しに陽が差し、木洩れ日が。

あ。

三日月型には見えないなあ。
そうだ。

ここでフィルムの登場です。
親方と若い衆と最近入ったおじさんと変わりばんこに欠けていく太陽を見た。
「あんまじっくり見ちゃだめだよ」
とみんなに注意したくせに、自分もついじっくり見そうになった。

ほんとに欠けんのな、あれ。
楽しかったです。

先頭 表紙

2009-07-22 危険人物 1

※仕事の愚痴です。
その場その場で怒気は吐いていますが、それでも澱のように溜まっています。もう垂れ流さないと目から耳から鼻から口から肛門から尿道口から全身の毛穴から悪い汁になって溢れそうです。
書いておきながらあまり読むことをお勧めできないような内容です。
それを流せない自分にも相当腹が立ってます。







昨日の若い衆

傾斜地で下に親方が屈みこんで伐採して枝を払った部分の転がりにくい幹を起こしては転がし運んでいた。
その上から直径50センチ強、長さ1m超の、重さ推定70〜80kgはあるであろう、こちらは枝の跡も何もない転がりやすい丸太を転がし、手を離した。
親方のさらに下にいた俺がすっ飛んでって勢いがつき始めた丸太を蹴飛ばして止めた。そして若い衆は俺に怒鳴られる。


さらに今日の若い衆

朝車の中で俺から昨日なんで怒られたか分かるかと尋ねられ、へどもどする。
なんだやっぱわかってないんかいな。

キャタピラ駆動の高所作業車を通すため、4人でぬかるみに昨日伐採した適当な太さの枝や幹をつくねてた。
昨日ほどの太さではさすがにないとはいえ、親方の足指の上に幹を落とす。
というか気無しに放り投げた先に親方の足があって、下にあった幹との間で親方足指を挟む。滅多に怒られない親方に怒られる。
俺に誰か怪我させる前にもう帰ったらと言われ、それに対して無言。
お前昨日やったことに対して朝もう危ないことすんな気を付けろ言われたばっかりだがやと怒鳴られる。




怒る叱るのは構わないと親方から俺が言われる。
ただ、不機嫌になって現場の雰囲気を悪くするな、と。

もっともだと思う。
雰囲気を悪くしないようにできずに申し訳ないと思う。

だがしかし毒を吐く。
仕事ができないのは、この際仕方ないとする。
だがしかし。

3m以上ある脚立の上に人がいるのに、その脚がはさんでいる枝を引き抜こうとする。

人が振っているエンジントリマ(植え込みを刈り込むバリカンのお化けだと思ってください)の前に飛び出して来る。

高所作業車で枝を払っている下に何の注意も払わずに入ってくる。
さっき入るなと言われてはいと返事して入ってくる。

他人の背中10〜20cmのところでトリマを振る。

気がつくと人の真後ろで草刈機を振っている。

道路の掃除をしていて後ろも見ずに中央に出てくる。

何度言っても、草刈り機を使っている人間に近づく。

何度言っても、チェーンソーを使っている人間に近づく。

何度言っても、上から幹や枝が落ちてくる場所に近(ry

回転している草刈り機の刈り刃を人の腹に向ける。

重いモミジを複数で抱えていて、こっち押すなよと言われはいと返事してすぐに押して穴と根鉢で人を挟む。

重いホルトノキを2人で持とうとしてそっち先に起こすと持ち上がらないからな、こっちが持ち上げたと思ったら持ち上げろと言われはいと返事してすぐに持ち上げて穴と根鉢で人を挟む。

土場(資材置き場)について道路脇に停めた車から前も後ろも見ずにドアを開放的に開いて降りる。後方から来た車に気付かない。
道路に飛び出してはいけませんって、お前幼稚園児かよ?

土場に停めた自分の車を出す。往来の車に派手にクラクションを鳴らされる。

喩えて言えば人に鋏を渡す時に刃先を向けるようなところがある。


簡単に思いつくまま思い出せるものだけでこれだけある。

先頭 表紙

たぶん彼の中には怒られた内容じゃなく、怒られた、ということだけが残ってきたんでしょうね。そして萎縮する。ただでさえ指示を聞き取れないところに萎縮してさらに聞き逃す、怒られる、萎縮する、の悪循環。興味があるからとやってきたんで教えようと考えていましたが、木の本を貸しても結び方の本を貸しても読まず覚えないのが今なら納得です。納得ですが、教えて覚えなかったのは確かに彼のせいでなくこちらのせいです。 / 揚水 ( 2009-07-23 22:44 )
危険人物を読みましたが、怒られているうちが花だってのを、今の子は分かっていないのが現状です。でも、思うのですが、仕事にしろ何にしろ、育ちって出るんですよ。「育ちが悪い」って言われるの、私は結構傷付くんですよね。(言われたこと無いけど)育ちだ悪いって=親が悪いってことじゃないですか。私は、今の子が悪いんじゃなく、今の子を育てた人が悪いと思います。この先もそういわれないように注意します。 / かずえもん ( 2009-07-23 18:21 )

2009-07-22 危険人物 2

優しく言ってみたり怒鳴ってみたり理由を説明したり指示を極小単位まで簡潔にしたり、何をやってもほぼ毎日何かしら自身も含めて人を危険にさらす。
神経が擦り減る。胃が痛いこめかみが痛い。
親方は気にしすぎだという。怒るだけ怒って、引きずる必要もない、と。

もっともだと思う。
雰囲気を悪くしないようにできずに申し訳ないと思う。

しかし危険すぎる。正直辞めてくれりゃいいのにと思う。

今日3〜4回叱り飛ばした。昨日今日連続で同様の危険行為をしたことに腹を立てていた(妻や親方に言わせればこれがよくないという。もっともだと思う)ため、奴が入ってから最高に怒鳴ったし口汚かった。

危険行為だけではなかったが。だがだいたい、もう機械も持たせられず車に乗らせることもできずに3ヶ月以上掃除ばかりやらされてて、もうおそらく100回以上どころの騒ぎじゃなく言われてると思うんだが、なんで端から掃除を始めない?
こっちからそっちに掃いてくのになぜこっちからでなくこっちとそっちの間のそんな中途半端な場所からそっちに向かって掃き始めるのだ? いつもいつも。
まだこっちからごみがそこ通るだろ? 掃いて仕上げてもまた汚れるだろ?
と言ったところ、はいと返事をしてまた似たような途中を掃く。怒鳴りたくもなるぜおい。
だで、そこ掃いてもまた同じ場所掃かなかんだろうが! 掃き集めてくごみがまた通るんだで仕上げても意味がねえっつっとろうが!!


今月いっぱいで辞めるという話だったのが、親方と事務所にいたら親方の電話にかけてきた。今週いっぱいで辞めさせてもら云々とかなんとか。
「辞めるのは結構だけどさ、お前、頑張れよ」「や、頑張りますって、頑張っとらんもんで頑張れ言っとるんだがや。怒られた、いやになった、辞めたい、どこが頑張っとるん?」
こっちに聞こえる言葉だけでもう吐き気がする。

辞めちまえよ。

結局今月いっぱいまで来るように言ったそうな。
優しいな、うちの会社。

妻に言わせれば、いつまでも怒りを引きずる俺に勉強する機会を与えるために来てくれたんだから、という。

親方も妻も出来てるなあ、それに引き換え俺は、しかし腹は立つぞおい、だからといっていつまでもこう怒ってばかりの自分でいいのか? 親方も妻も…、以下ループ。


だいぶしんどいです。

しんどいけど、あと実働6日一緒なんで、何か今後色んな人と仕事でかかわるんだろうから、その今後のために頑張ります。
すげえ乱文、後で読み返すと恥ずかしいだろなあ。でもそのままにしといたれ。

先頭 表紙

残念ながらまーこさん、僕に他人の人生の軌道修正のお手伝いなどする力量はありません。いくら打っても響かない鐘は、鐘ばかりでなく打ち手にも問題があるのだということを考えない日はありません。同時にザルに水を汲む徒労を思います。人の常識と他人の常識は必ずしも一致しないということを身をもって教えられます。 / 揚水 ( 2009-07-23 22:37 )
言葉は悪いけど、そんな調子じゃ他人を殺すか自分が死ぬかって感じ。その子・・・そうやっても今まで許されてというか流して生きてきたんですね。もしかしたら揚水さんと出会うことで何かを変えるきっかけをつかめと天のカミ様が与えてるのかな?その子の人生の軌道修正してるお手伝いをしていると思えば少し気分も楽でしょうか?常識が常識でない矛盾が多過ぎると私はバイトに行っててさえ思います。 / まーこ ( 2009-07-23 08:57 )
やー、ちっとも薔薇色じゃないね! こんなんじゃだめだね! 頑張らなくちゃだね! / 揚水 ( 2009-07-23 00:56 )

2009-06-24 バウリンガル

「犬語翻訳機に狼の遠吠えを掛けるとどうなるか」とテレビ番組か何かで実験をしたら、彼らは「どーーしたらいいんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」と叫んでいるという結果になったと以前海月に聞いた。

ほんまかいな。

で、撮影者によればうちの犬はこの時「煮干しオクレ」と言っていたらしい。


先頭 表紙

いやいやいやいや、そんな訳あるんですよこれがまた。「ほわうぉわああぁあん〜」とか言ってたらしいです。 / 揚水 ( 2009-07-22 22:37 )
煮干し美味しいからね・・・って、そんな訳無いと思われる(笑)愛され顔で、靴下ちゃん。カワユス。 / かずえもん ( 2009-07-08 23:53 )
あ、そのフレーズいいですね。哲学犬(笑)。 / 揚水 ( 2009-07-07 17:02 )
犬の遠吠えってそんな意味があったのですか。。犬って意外とデリケートな哲学者タイプなのですかねw / pirucol ( 2009-06-29 00:52 )

2009-06-24 しょりしょり音すんのな

芋虫の食事の音って結構でかい。


先頭 表紙

2009-06-23 近況(1)

●朝1時間以上早く起きるようになった。

結婚してから、陸丸の散歩は基本海月がしてくれていた。
夕方早く帰ることができたら僕がすることにしていたけれど、なかなか早く帰れないので実質ほとんど海月の仕事になっていた。
朝は僕がまだ寝てるうちから弁当を作ってくれて、僕が出かけるのと同じくらいから今度は陸丸の散歩。相当負担を掛けていたはず。なのに甘えていた。
で、冬頃から、だいぶ年波が寄り明け方の冷え込みにおしっこを我慢できなくなってきた陸丸が、早い時間からぴすぴす鼻笛を鳴らすようになってきていた。海月の夕方の散歩の後に、二人で夜も散歩に連れていくようにし始めたけれど、5月の初め頃から僕は、朝の散歩を早くした方がいいようにも考え始めた。海月の負担も減らせるし、そうしよう。
そう考えて実行しようとしていた頃に、海月が「揚水くん、朝1時間早く起きるようにしない? そしたら庭をどうするかも考えられるし、ウォールも植物も眺められるし、新聞の『親鸞』も読めるし、陸丸とも遊べるよ」とのたまう。

なにこのシンクロニシティ。

「俺も早く起きて陸の散歩しようかなって考えてた」
「うそ」
「ほんと」

というわけで最近朝早い。
悩みの種は陸丸がさらに早い時間に鼻笛を鳴らす時があること。
5時前に鳴いてんじゃねー、近所迷惑だ…(笑)。


●4月から新しい若い衆が入った。

以前いた若い子が都合で辞めて親方と僕二人に戻っていたうちの会社に、新卒の新人君が入ってくれた。
初めて、未経験で「造園に興味がある」という子が入ってくれたので嬉しかった。
しかし物覚えが悪い。
覚えないだけならまだしも他人を、さらには自身の身をも危険にさらす。

だからエンジントリマの前に飛び出してくんじゃねえ。

人の載った11尺の脚立の脚を動かすんじゃねえ。

自然こちらの口調も態度もきつくなる。自戒と反省と、なかなかきつい口調を改められない自分にもその元を作る相手にもいらいらしながら、いらいらしながらもこちらは態度を改めるよう努め、彼方はできないなりに頑張っている。

でも「7月いっぱいで辞めることにしました」と本人から聞かされた。初めに、最低でも1年通して働かないと君の興味のあること以外の仕事しか経験できないかもしれないよと話した時に、「もちろん最低でも1年はいるつもりでいます!」って言ってたのになあ。でも男結びを教えても覚えないから結びの本を貸したけど、一ヶ月経っても読んだ気配なかったっけ。
親方には「もう限界です」と言っていたらしい。僕には前日までの暗い顔と違ったにこやかな顔で「辞めます」って言ってたけど。…うちは温い方だと思うがな。

何教えてもザルに水を汲むようで、教えた端から忘れるながらも、汲み続ければザルが濡れているように、できないことがほんの少しでもできるようになり始めたのになあ。
でもこちらが汲むのをやめれば、きっとザルは乾いてしまう。

やっとカリカリしなくなってきて胃も痛まなくなってきてたのに。
おじさんも辞めると聞かされてどうでもよくなっただけばかりじゃなくて、自分の狭量を矯めよう矯めようと努めてるんだぜ?

あとひと月強で、僕らは彼に何を伝えられるだろう。

先頭 表紙

ねー、不思議ー。 / 揚水 ( 2009-06-24 23:38 )
うちもある!「あのさー」って同時に同じ事を言うんですよねー。夫婦て不思議やー / いわなが ( 2009-06-24 16:13 )
近況の時系列は順不同です。 / 揚水 ( 2009-06-23 23:22 )

2009-06-23 近況(2)

●半日仕事ができない日があった。

ある施設で、下請けとして植え込みの刈り込みをする仕事に入っていたら、その施設の本部に「爆弾を仕掛けた」という脅迫電話が掛かって、そのあとしばらく退避して待機することを余儀なくされた。そのまま半日仕事にならなかった。
翌日の新聞には容疑者が捕まったとあった。くだらないことを動機に挙げていた。
爆弾はなかったらしい。
どうせそんなこったろうと思ったけどさ。

しかしおいてめえこの野郎何考えてやがんだ。
刈ったままの剪定くずを掃除することもできずに抛っておくしかなかったこのストレスをどうしてくれるんだ。

俺  に  掃  除  を  さ  せ  ろ  馬  鹿  野  郎

いやこれ冗談じゃないんですよまったく。


●エスニックな辛いもの。

タイの「マンゴーチリソース」なるものとスリランカカレーをそれぞれ別の友人にいただいた。
マンゴーチリソースはいろいろ合うけれど、ライスマカロニや生春巻きは中でも絶品だった。
カレーも激旨。汗だらだら流して二人で「旨い旨い」連発しながらいただきました。

ごちそうさまでした。


●揚実家の両親が枇杷を送ってくれた。

近所に配った。

父さん母さんありがとう。
みんなとても喜んでおいしいと言ってくれたよ。
もちろんおいしかったよ、ごちそうさまでした。


●海月酒造 銘酒「煩悩」

ヤマモモの実を現場で採ってきたら、海月がそれをジンに漬けた。
「ホワイトリカーが良かったかな?」
「まあいいんじゃない」
ヤマモモがちょうど108粒だというので「煩悩」と名付けた。
ジンよりも実があまり完熟じゃないのが気がかり。

数日後、今度は完熟の実をたくさん別の現場で採取。
それが昨日のことで、「もっといっぱいあったけど、きりのいいとこで今度は400粒」と海月が言う。
そこで今回は「四百藏(よもくら)」と名付けようとした。
未熟完熟でどう味が変わるか知りたかったので「ホワイトリカーが云々」言う海月に同じジンでつけるようリクエスト。
それだといっぺんに400粒は多いという。

帰ってきたら半分ずつジンとウォッカに漬かってた。
なんじゃそら(笑)。

200粒ずつだと、名前どうしようかなあ。←いまここ。


先頭 表紙

度数の高いウォッカを「黄泉比良坂 のぼり」、低いジンが「黄泉比良坂 くだり」にしようかしかしらん。 / 揚水 ( 2009-06-23 23:15 )

2009-05-28 おしながき

K城河川改修工事の際の昼食は以下の通りです。


●うなぎと梅の混ぜご飯
  うなぎ・大葉・たたき梅・白胡麻・黒胡麻

●冷やしうどん(甲斐のうどんで最近のうちのお気に入りです)
  海月謹製のつけだれでいただきます

●いわしのつみれ汁
  試食販売でものを買ったことのない海月がヤラれてしまうほどのおいしいつみれとニラと卵で

●あじの南蛮漬け

●わかさぎの南蛮漬け

●肉団子と大根と焼き葱の八角煮

●海月謹製豚ベーコン・なす・エリンギ・ピーマンの炒めもの

●海月謹製鶏ハム

●長芋の梅酢味噌かけ

●卯の花とカッテージチーズとライスマカロニのサラダ
  黒豆・大豆・レタスとヨーグルトも入っています

●シーフードマリネ
  新玉葱スライス
  エビ
  ホタテ
  パプリカ
  ピーマン
  海月ファーム(庭の隅っこにちろっとある菜園)のパセリ

●ささみ大葉の寒天寄せ



これに友人の買ってきてくれたバースデイケーキ。
フルーツたっぷり。

いやあ、旨かった旨かった。全部おいしかった。
特にベーコンとハムなんか、海月が一人で作ったにもかかわらず、自分の手柄のようにみんなに「旨いでしょ? 旨いでしょ?」と僕がうるさかったです。
おいしいものをみんなで食べるとさらにおいしくなるこの不思議。
今度女性友人とは、彼女の家と僕らの家でアルコール入りの会も計画されています。
ああ。それもまた。じゅる。
今から涎が出ます。つまみはたむらやのチーズ味噌漬けなんてどうかしら。

そしてアルコールといえば余談ではありますが、夫妻がくれた新潟の四合瓶のお酒は二人で二晩で空になってしまいましたとさ。
一晩でも行けそうなところを、翌日も楽しみたいとのしみったれた考えから二日と相成りました。
ごちそうさまでした。

大人5人子供2人、総勢7名の素晴らしい集まりでした。
みんな来てくれてありがとう。

先頭 表紙

普段はこんな手の込んだものばかりではないですが、やはりおいしいです。で、おいしいので幸せです。って、やっぱノロケなのか…(笑)。 / 揚水 ( 2009-06-16 21:44 )
豪華メニューですね。海月サン凄いわ♪それも手の混んだものばかり・・ダンナ様幸せね・・あっ(◎o◎;)やっぱりノロケだったのな?(笑) / まーこ ( 2009-06-11 03:14 )
そうか、これはのろけになるのか。お粗末さまでした。 / 揚水 ( 2009-06-06 21:10 )
おのろけ、ごちそうさま・ / ホエール ( 2009-06-03 01:32 )

2009-05-28 ブラキヨサウルスになっちゃうよー

去る5月17日日曜日、友人の息子のお誕生会にかこつけて友人一家とまた別の友人を一人、うちに招きました。
友人一家は息子一人娘一人で、お兄ちゃんは海月が友人夫妻と初めて会った時にはお母さんのお腹の中にいましたが、彼がもう小学校1年生です。光陰矢のごとし。
また別の友人というのは夫妻が出会うきっかけを作った女性で、彼女には海月は去年初めて一回だけ会っています。海月は夫妻も女性も初めて会ったような気がしなくて、昔から知っているような気がするとよく言います。

去年、恐竜に凝っている友人息子くん(以下Kくん)が一番好きなブラキオサウルスの絵を描いて、「ブラキヨサウルスだよ」と、彼らの家を訪ねた僕らにくれました。今でもその絵は飾ってあります。

去年の冬、2歳になった妹ちゃん(以下Mちゃん)のお誕生会にかこつけて、引っ越ししてから初めて一家の方だけは今の家に招待しました。その時に、僕が庭に山にしておいた土の山頂に水を注ぎ池にして、そこから流れ出すままに川を作って遊びました。

今回、ひと月以上前に一家に電話してお誘いをしておいて、日付を決めました。
もうそこから待ち遠しくて待ち遠しくて。僕も海月も首が伸びてしまいました。一人当たり少なくとも1センチは伸びてしまったのではないでしょうか。
5月5日、小雨の中、僕らがK城と呼んでいる山の川底に、秘蔵の水晶を埋めておきました。雨がその細工の跡を消してくれます。こんなことでもして気を紛らわせておかなければ、もっともっと首が伸びて、ブラキヨサウルスになってしまいそうです。
海月は海月で、当日の料理のため自家製の豚ベーコンは4月20日から、鶏ハムは5月の10日から仕込み始めています。彼女もそうしなければ恐竜になってしまうのでしょう。

また別のこちらは男性の友人も誘っていたのですが、彼は仕事の都合で来られなくなってしまいました。残念。

まだかなまだかな。
毎日そんなことを話して日が暮れました。

そうこうして待つうちにやっと当日がやってきました。
お土産にお手製の石鹸と日本酒をいただきました。

雨の予報でしたが、数日前に、半年経って崩れてきたK城の河川改修工事を少雨決行で行う予定だと伝えてあります。準備万端怠りなし。
おいしいおいしい海月の料理と女性のお土産のケーキをみんなで食べ、実際の誕生日より少し早いロウソクの火を吹き消し、僕も海月もKくんも、みんな楽しみにしていた河川改修工事のために庭に出ました。
庭といってもまだなにもきちんと作った庭ではなく、そこここに土の山があり、砂利だらけでひとり生えの小さな木がちょこちょこ生えた、そして海月によって入念に選りすぐられた雑草があちこちに生きている、僕の種から育てた楠や実生から育てたモミジの鉢が置いてある、そんな庭です。
でもきっとKくんにもMちゃんにもそれだからこその楽しみができたと自負しています。

Mちゃんもうちの庭が気に入ってくれたようです。ワイルドベリーを摘んで食べました。
そして。
とうとう。
工事が始まるのです。




泥遊びは楽しいなあ。




そしてKくんは見事二つの水晶を掘り当てました。
素直に驚いて喜んでくれていたようですが、前もって仕込みをしておいたおじさんを許してね。

食べて土を掘って遊んでまた家に入って喋って、遊んで。また庭に出て。
楽しい一日はどうしてこんなにも早く時間が過ぎてしまうのでしょう。
帰り際Kくんは、「明日また来たい」と言って、「学校どうするの?」とたしなめられつつ帰って行きました。

バイバイ。
また遊ぼうね。

先頭 表紙


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