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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-05-11 風に乗るための
2005-05-09 春という季節
2005-05-09 罵倒
2005-05-03 作品説明1 みけねこのみけ
2005-05-03 作品説明2 みけねこのみけ
2005-04-27 なんでもない
2005-04-19 変遷
2005-04-03 煙管
2005-04-03 口?
2005-04-02 宣言、というには心許ない


2005-05-11 風に乗るための

昨日、欅の下で鳥の羽根を一枚拾いました。
おそらくは鳩の羽根。

風切り羽根でも羽毛のような和毛でもない、その中間の羽根。

こうしたものをからだにたくさん持っているからこそ、宙に受けるのだと感じさせる柔らかで軽い器官。
風に乗るための器官。それが為に空気を掻いて空に浮く、直截そういうはたらきをするものではないのだろうに。

封筒に入れて、切手を貼って宛名を書いて。
そうやって遠く離れたあの地へと送ろうかと思います。

僕は風には乗れないけれど、僕の気持ちは空を越えてどこまでも飛んでいくことが出来るから。

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2005-05-09 春という季節

今日も今日とて郵便屋さんは配達です。
とあるマンションの集合ポストに立ち寄った折、聞こえてきた会話。

「三番目は当たってる」
「三番目って?」
「だーかーらー、気になる人ってこと」
「それって? 好きな人ってこと?」

うろ覚えながら大体こんな感じ。

「うーん、そんなもんかなあ…」
「それってそういうことでしょ? 教えてよ」
「えー…」
「青春だねえ」

(お前は“ちびまるこちゃん”かっ、と、これはワタクシの心の声)

「そんなことこれまで興味なかったのになあ」
「だから『青春』だよ」
「そうかなあ…」

(そうそう)

「ねえ、誰? ○○? △×じゃないよねえ?」
「それはありえないでしょう?」
「だよねえ」

(ああ、『青春』なのだなあ)

「教えてよ、誰にも言わないからさあ」
「でもお…」

ああ、じれったい。
でも微笑ましいなあ。

ワタクシは彼女らにとって風景の一部でしかないんですねえ。
女子中学生って、サカるんだなあ。

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2005-05-09 罵倒

何を調べていたのか、辞書を開いていると「ももんがあ」という語があります。
「ももんが」と「ががんぼ」は語感が似ています。ともに好きな言葉です。
「あめんぼ」となるとちょっと違う。
でも「あめんぼ」も好きです。

辞書によれば「ももんがあ」とは【@→ももんが。】と一番目は身も蓋もありませんが、【A着物を被り、肘を張って子供をおどかす遊び。】ともあります。そういえば杉浦日向子さんの漫画でそういうシーンがありましたっけ。

三番目に【B人をののしっていうことば。】とあります。
しかし、今日び人を罵倒するのに「この『ももんがあ』め」とか言いますか? 言われてもなんだか笑ってしまいそうです。言われて笑いながら相手を殴り倒したりして。「何が『ももんがあ』だこの野郎」ってなもんです。

人を罵る言葉というのはたいそうたくさんあります。けれど実際に使われる罵倒語は結構貧困です。
つい最近まで毎日毎日特定の人物たちから罵られ続けていましたが、彼らのボキャブラリーは実際貧困極まりなかった。
曰く「この馬鹿野郎め」、「馬鹿」、「気違いめ」、「乞食め」。「トーテムポールじゃねえんだからよ」などと言葉自体はふるっているものもありましたが、ともあれ語句数はとても貧困でした。「トーテムポール」と言われるのと「ももんがあ」といわれるのはどこか似通っているかもしれませんが。

罵倒といって連想したのが馬頭観音ですが、この「馬頭」を「ばとう」と読めば観音様で、「牛頭馬頭」の「めず」と読めば地獄の獄卒となるらしいです。
言葉って面白い。

勿怪の幸いの「もっけ」、これも面白いですね。
誰か僕を「この『ももんがあ』め」とでも罵ってくれれば、それはそれで勿怪の幸い。

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「おばけだぞ〜」「きゃ〜(あはははは)」ってカンジなんすかね。大人も子供もともに遊ぶ。大人の方から見た遊びってことだと、それはちょっと凄いものがありますね(笑)。 / 揚水 ( 2005-05-13 01:09 )
ももんがあ、気に入りました。大の大人が子供をおどかして遊ぶところを想像するとほほえましい。つか、大人が子供をおどかす「遊び」っていうのがまた……。 / みなみ ( 2005-05-10 22:26 )

2005-05-03 作品説明1 みけねこのみけ

まず、三毛猫のオスというものは存在しません。
猫の体毛の発色に関する遺伝子は性決定染色体上にあり、これが正解ではないかもしれませんが、おそらく、黄土色の斑、黒色の斑の発現遺伝子がそれぞれX遺伝子上にあるために、それらがそろう、つまり黄土斑の遺伝子を持つX染色体と黒斑の遺伝子を持つX染色体とのXXの組み合わせでないと三毛の猫は生まれてこないということではなかったかと記憶しています。
では何故、船乗りが縁起物として重宝したというように、実際には三毛猫のオスというものがこの世に存在するのか?
正確にはそれはオス猫ではなく両性具有であるようです。
つまりXXでもXYでもなくXXYの性決定染色体を持つ猫。それが多分、記憶に間違いがなければ、三毛猫のオスの正体です。

この世に生きるもの存在するものはすべて、大まかな生き物や種という枠組みの中で、共通・共有するものと、個々それぞれの差異というものをいずれも持っています。
蟻は蟻、人は人ですが、一匹一匹の蟻、人ひとりひとりはそれぞれ違います。
ところで、個性の尊重と声高に叫んでみたところで、その場合の個性というものは共通・共有の範囲内であることが多いようです。もちろん共有する認識、共通する身体性などの上に立った個性なのですから、それはそれでごく当たり前のことでもあります。
ただし枠からはみ出さない程度に突出することはある程度単純に個性的だともてはやされても、大きくはみ出すものに対しては、人はそこに優れたものとしての賞賛とばかりは限らず、或いは蔑みの感情を持つようです。
賞賛、この場合であればただ単に賞賛するというよりは畏敬でしょうか。畏敬することも蔑視することも、そのどちらもおそらくは自分等とは異なるものに対する「おそれ」が根にあるのでしょうから、天才と畏敬することも蔑み差別することも、大きな差異に対するある種の排他という意味では大変近いものがあるでしょう。
人は多く、個性「的」であることは羨望し歓迎しはしても、実際強い個性を目の当たりにすれば、それを畏れます。その畏れの感情の表れとして、それが上に向けば或いは尊敬もし、下に向けば或いは差別が生まれるということが往々にしてありはしないでしょうか。
それはきっと自分の主義や趣味に合わない、嫌う、ということとは少しばかり異なります。重なることもあるでしょうが、それを同じにするのは少し乱暴です。

繰り返しになりますが、作中の「みけ」ほどの突出した個性ではないとしても、われわれは共通する身体性、共有する認識の上に、それぞれ異なる差異をもって暮らしています。それが僕たちの個性です。
お互いそれぞれが同じ、それでいて同時にそれぞれが異なる。僕たちが生きているのはそうした世界です。それが種であっても国であっても人種であっても、何であれ、そうした世界です。

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2005-05-03 作品説明2 みけねこのみけ

作中、みけの仲間である猫たちは、みけが特殊であるということを知るが故にみけを排斥します。その排斥の程度がたとえ軽いものであれ、みけがそれに堪えてはいないとはいえ、排斥していることには違いありません。
それに反しておんなのこはみけが特殊であるということを知りませんし、知っていたとしてもそれを理由にみけを遠ざけるようなことはしなかったかもしれません。知らなければいたずらに差別が生まれることもない。そして差別を生まない差異の知り方というものもあるはずです。

違う、異なるということを畏れることがたとえもうどうしようもないことだとしても、それを闇雲に排斥することのないような、そうした世界になっていけばいいと思います。それは差異を隠すことでも言葉の置き換えで誤魔化すことでもなく、きちんと知る事ではないかと考えます。知らなければ差別や対立が生まれないというのであれば、差別や対立が生まれないまま自身と他の差異を知ることも可能でしょう。そうした世界になっていけばいいと思います。
そしてそうした子供たちが今よりも多く、育って、知っていける世界に。



みけねこのみけ

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2005-04-27 なんでもない

塩サバのフィレとトラウトサーモンの切り身、赤魚の切り身。生椎茸、米、焼酎。もやしに人参、油揚げ。銀ザケ。ウインナー。茗荷。乾うどん、そば。

食材の買い物って、楽しい。

魚の切り身を使う大きさに切って小分けし、ラップにくるむ。ビニール袋に入れて日付と名前を書く。冷凍庫に保存する。
赤魚をソテーする。食べる。
焼酎をお湯で割る。飲む。
食い足りずにもやしを炒める。食べる。まだ食い足りずにサバもソテーする。食べる。
乾うどんを少し茹ですぎるぐらいに茹で、竹ざるにあけておく。湯が切れて蒸れたくらいに皿に移し胡麻油と醤油とバルサミコ酢で和える。買ってきた赤魚の飾りに付いていたパセリを洗って刻み、うどんの上に散らす。食べる。

冷凍庫から出しておいた名古屋コーチンのモモから骨を外す。ジャガ芋と人参の皮を剥き、切る。
玉葱を刻む。
玉葱、コーチン、人参とジャガ芋の順に炒め、カレーを作る。これで明日からしばらく食事の準備がずいぶん楽になる。

甘夏を剥く。食べる。

調理するって、嬉しい。
食事するって、美味しい。

今日は郵便局の配達だけで、夕方から深夜の宅配の仕分けはない。
なんでもない日常の、食に関する事のあれこれだけをして過ごす。

ただそれだけ。

それだけの事すらも出来なかった前職のもとでの暮らしにすれば、なんと幸せなことか。
引き較べて悪いことがあったからこそ今がいい、というのではちょっと寂しいけれど、そればかりだとすればちょっと嫌だけれど、生活するって、いいな、と思う。

これであの人が側にいてくれれば、あとは何も言う事はない。

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2005-04-19 変遷

もうしばらく経ちますが、ローマ法王が亡くなられましたね。

今現在のほんの一瞬先の未来、というものが僕たちの知らないものであるものということは、当然といえば当然のはずなのに、時代は僕の知らないものに変わりつつあるんだと改めて実感させられる出来事のひとつでした。それもかなり大きな。

時々にやってくる、移り変わりの大きな節目。
けれども、大それたことではなくなんとはなしに過ぎゆく時間もまた、それぞれがすべて節目なのでしょうか。
その節目の一つ一つが実は、移りゆく時間そのものなのかもしれません。
時間というものは、それに乗るものすべてを含んでまたそれ自身をも含んで、移ろいゆくもの。

世間に大きな事件があっても僕の日々は続きます。
ありふれて淡々としていても、それもまた移りゆく。

明日もまた僕たちの知らない未来。

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2005-04-03 煙管

通っていた大学の学部が美術学部だということもあって、もうだいぶ昔の事となってしまいましたが、三年生の時に古美術研修旅行というのに行ったんです。京都奈良。京奈良と言ってもどちらかといえば奈良メインです。

んで奈良のどっかのお寺の前の土産物屋で、何を思ったか僕は煙管を買ったんでした。
そんなもん使えるんか?

どっこいこれが重宝しました。

僕は当時、いや今も、お金がない生活をしていましたので、シケモクというのはとても親しいアイテムなのですね。灰皿をかさこそ長めのシケモクをよく漁ったものです。
さすがにそれまでは自分の吸殻だったものが、煙管を手に入れた僕は構内のシケモクを拾ってはフィルターをむしってはビニール袋に集め、煙管に詰めて吸ってました。
「みっともないから止めろ」と言われました。自分でもそう思いました。
しばらくしたら、構内で拾って集める事はさすがに止めましたが、自室のシケモク吸いにはしばらく変わらず重宝していました。
いつかその煙管も、所詮土産物、壊れてしまいました。

今はもう僕は煙管を持ってはいません。

煙草、買うのは止めたんですがシケモク漁ってます。
それももうそろそろ尽きます。

早く止めろお前。

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ツボが押さえられたようでにやり。 / 揚水 ( 2005-04-19 23:54 )
煙管でシケモク・・・ 昭和はとほくなりにけりって感じでツボ。  / さにゃえもん ( 2005-04-19 00:29 )
あー、すんません、また吸ってます。 / 揚水@禁煙0日目 ( 2005-04-13 01:37 )
私はお酒と男止めてもタバコは自然に止めようと思うまで止めないわ〜 ぷかぷかぷかぷかぷか〜 ( ´兪)y-~~ふぅ・・・この一服がいいのよねぇ / kotarou(♀)@いけず ( 2005-04-05 09:29 )

2005-04-03 口?

鰐口、ガマ口、鳶口、カラス口。
鶏口となるも牛後となるなかれ。
燕雀いずくんぞ…、違う、口。
虎口。

糊口、戸口、人口。
違う。

出来れば生き物の名前と、口。

他には?

先頭 表紙

おおお! 思いつかなんだ、パートツー。蛇口! / 揚水 ( 2005-04-19 22:55 )
蛇口と・・・口の虎は身を破る・・・・だと順序が逆だからだめ? 難しいわね・・・・ / さにゃえもん ( 2005-04-19 00:45 )
おおお! 思いつかなんだ。 / 揚水 ( 2005-04-13 01:36 )
鯉口。 / みなみ@それくらいしか思い付かない(TT ( 2005-04-13 01:19 )

2005-04-02 宣言、というには心許ない

えぼだいの開きを焼く。
もやしを茹でる。
茹でたもやしに塩と胡椒とバルサミコ酢と胡麻油をかける。

食う。
旨い。
ショートピースに火を点ける。

ビールを飲む。
旨い。

明日から煙草止めようと思う。

先頭 表紙

やべえ、そこはかとなく理由が近いかも。自転車貯金しようと思って。お金ないんだから煙草間食、減らせる出費を考えなくちゃ。もうずいぶん前から吸うとえずくようになってたし。 / 揚水 ( 2005-04-03 18:12 )
殿はねぇ、30年以上吸っていたヒースを止めましたのよ。一日三箱吸ってた男が先週で禁煙して一年続いてますの。その原動力となったのは「金が勿体無いっ!」って思ったからなんだって(爆) / kotarou(♀) ( 2005-04-03 10:18 )

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