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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-03-06 ホタテ
2005-03-05 あな嬉しや久方振りの友
2005-02-28 うわー、とうとう俺にもきたー! のか?
2005-02-22 ウンドロ
2005-02-22 失われた言葉
2005-02-18 「一身上の都合により退職」
2005-02-18 ボケナス
2005-02-15 飼葉桶
2005-02-15 引っ越し屋さん
2005-02-11 がらん


2005-03-06 ホタテ

昨晩会った友人夫婦というのはご主人の方が僕の学生時代からの友人で、彼を介して奥さんとも知り合った形です。

彼らが結婚した年の冬、今から三年三ヶ月と少しほど前、年号で言えば四年前の冬、海月と二人で彼らを当時僕が住んでいた村の家に招いて、ブリを捌いて四人で食事をした事がありました。
その時僕が主に拵えたブリの刺身とブリ大根以外に食べてもらったのが、こちらは主に海月が作った、

キウイのスライスに生のホタテを酢で締めて挟んだもの。
それと同じものを細かく刻んでわさびじょう油で和えたもの。
直火で焙って皮をむいた赤ピーマンと人参と青ピーマンの細切りと、暖かい昆布出汁にくぐらせた生シイタケの、ワインビネガーとオリーブオイルのマリネ。

昨日彼女と話している中で話題に出たのがホタテ。
「海月ちゃんといえば独特の料理」
彼女はホタテのことまで覚えててくれたのです。
「よく覚えてるね」
と僕が言えば、
「印象深かったもん」
と答えてくれました。

嬉しかったです。

彼女はまた、「海月ちゃんといえばわたしよく思うんだけど」
と、彼女が海月に似ていると思っているらしい女優さんの事を教えてくれました。

どうも本来の発音とは少し異なるようですが、日本語カタカナでは「チャン・ツーイー」と表記される女優さんらしいのです。僕はその女優さんの事をまったく知りませんでした。

早速帰ってからネットで検索して写真を見つけてみましたが、正直なところ映画評に使われているような写真では今ひとつ似ているかどうかピンときませんでした。
でもとても美しい女優さんで、僕の大好きな人がそういう人に似ているといわれて、もちろん悪い気はしません。

でも「うーん、せっかく『似てると思う』と教えてくれたのによくわかんないや」と考えながら、もう少し検索してみました。
すると、たくさんの写真を収めたギャラリーに行き当たり、あまり何も考えないままそのページを開いてみました。

びっくりです。
映画評などに用いられているオフィシャル色の強い撮影ではどちらかといえば目尻のきりりと上がった凛とした女性で、目尻が下がっている、まあそこがとても可愛くもあるのですが、そういう海月とは逆の印象を受けたのです。
ところがさまざまな表情を見せる、多分映画のシーンから採られたと思われるギャラリーに収められている顔の中には、確かに海月によく似たものがたくさんあったからです。
オフィシャルなものではその多くが微笑んでいるとはいえ、どうかすれば固い表情をしているものが多いのでそれは当然なのかもしれないのですが。
確かに似ていると感心したり驚いたり。

そういえば四人で食べたホタテその他は本当に美味しかった。

また食べたいと思います。

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うん、似てる写真もいっぱいあった。ビックリ。村行って「海月可愛い海月可愛い」連発して煩がられた(笑)。またそのうちお邪魔します。 / 揚水 ( 2005-03-15 01:47 )
チャン・ツイィー見てくれたんだー!めっちゃ似てると思わんかった?かわいいだけではなく、ものすごくいい演技をする女優さんなんだよ。あーもうあれから1週間たったんだねえ。早いねー。楽しかったねー。またひまをみつけて、楽しくおしゃべりしながら飲み食いしたいね! / もげんぴ ( 2005-03-12 17:48 )

2005-03-05 あな嬉しや久方振りの友

宅配便の仕分け以外の仕事は未だ見つかりません。

それだけではちょっと金銭的につらい。それに宅配の方は三月いっぱいの契約で、それまで勤めてその後も続けるつもりであれば、その後ひと月は間を空けねばならないようです。それもあって別の仕事も探さねばなりません。
しょうがないからというばかりでもないのですが、半ばは本当にしょうがなくアウトソーシングの派遣に登録して、今日二回目の出勤でした。
もしこのまま定まったアルバイトに入る事が出来なければ、どうせ愛知を離れる予定でもある事ですし、しばらく様子を見たうえで派遣でやってみる事も考えてはいます。

9:00〜17:00の予定で、名駅(名古屋駅:「めいえき」と読み下します)近くのとある会社の事務所内の模様替えの仕事でした。
ところが15:00過ぎには終わってしまった。
今日は宅配の方は休みです。

この四月から遠方に行ってしまう友人と「その前に会おうね」と言っていたにもかかわらず、仕事が決まらない事もあって連絡せず仕舞いでいたことを思い出し、せっかく時間が空いたのだからとダメ元で電話してみたところ、たまたま共通の友人夫婦も含めて集まりがあって名駅近くで一人乗せていく予定でいたとの事です。
「よかったらあんたも来やあええが」と言ってくれまして、甘える事にしました。
その友人とも三年近くくらいぶり、夫婦の友人とも二年以上会ってはいなかったように思います。

その三人の友人とそのうちの夫婦の小さな息子さん以外とはみな初対面の方ばかりでしたが、僕も含めてめいめいそれぞれ話していて、妙に場の空気やお互いの距離を測ったりせずに友人達と話す事が出来ましたし、これまで知らなかった方々とも話す人とは話す事も楽しませてもらいました。

何年も会っていなかったのにいざ会えばすんなり話せる人が自分にいてくれるというのは、とても幸せですね。
闖入者も気にかけず参加させてくださった皆さんにも感謝します。

他愛のないことしか話さなかったのに、とても素敵な夕べになりました。

ありがとうね。

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2005-02-28 うわー、とうとう俺にもきたー! のか?

女性名で。

「あの〜?」ですって。

あちゃー、とうとう来たか。

これまで英語のメールで、やれあなたの健康を増進するだのちんちんをでかくしてやるだの、スケベな画像を見せてやるだの、日本語だと特選ロリ画像特集! だの、そういうのは結構来てましたが。

「メールくれましたよね?最初は迷惑メールかと思ってたんだけどよく見たらそんな変なアドレスじゃないのでメール返してみたんですが、以前どちらかのチャットか何かでお話したかたですか??」

知りません、メールも出してません、チャットもしてません。
でもどこかのページに誘導する訳でもなく、ただこれだけ。ただの勘違い?

それにしたって。

あなた誰ですか?

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2005-02-22 ウンドロ

なにはともあれ、アルバイトがやっとひとつ決まり、今日はその初出勤だったのですが。
宅配の集配拠点での仕分けです。

最初にタイムカードの扱い、担当する仕事の全体の大まかな流れを教えてもらい、集まる場所は教えてもらい、働く場所も教えてもらい、現場でどのようにすればいいかの見本まで見せてもらって、こころひそかに恐縮しました。

何の説明もないまま、
「こんなこともわからねえんきゃ!」
「こんなことも出来ねえんきゃ!」
見たことも聞いたこともない道具や状況を前に途方にくれている僕にこんな罵声が降ってきたあの頃のことと比べれば、これが同じ人間の所業かと戸惑います。
挙句「なんにも出来やしねえ!」と悪態を吐かれることが常でしたので、たとえ出来ることでも自分から出来るなどとは決して言いませんでしたっけ。
そんなこと言おうもんなら何を言われるか知れたもんではありませんでしたから。
穴も掘れない木も植えられない木も抜けないブロックも積めないセメントも練れない重い荷物も運べない、では、何のために造園屋に勤めているのか、本当にそれらが一切出来ないのだとしたら本当に給料泥棒です。顧客に向かって「うちの若い衆はなんにも出来やしねえ!」となにかにつけて喧伝する親方などというのはどこか頭のつくりが普通と違うのだろうと思っていました。有り体に当時僕が心の中で思っていた表現そのままをここに記すことはちょっと憚られます。
僕が施主ならそんな役立たずの職人しかいない造園屋は親方もそうなのだろうと思いますし、そんな事ばかり煩く言う人はどこかおかしいのだろうとも思います。人を束ねる力量のない者がすべてを下の者のせいにしているとも感じます。そんなところに仕事は頼みません。他をあたります。

頭の構造がどうにかなっているのでない、普通の人に使われるというのは、ただそれだけのことでありがたいものだったのですねえ。

とまれ、ある程度の流れを教えてもらって働いてきました。
「初日だから無理しなくてもいいですから焦らずにしっかりやってください」だそうです。
なにかあまりにも嵌りすぎてて口幅ったく気恥ずかしいのですが、雲泥の差というやつでしょうか。

こんな程度の事でお金が貰えるなんてなんだか悪いような気すらします。
明日からまた別のバイトも探します。

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はじめまして、ベルさん。命は大切ですからねえ。そういう人の下に就かざるを得ないのは切実ですね。どうしたってマイナスの感情が芽生えますし。正直、蹴られて傷められた利き手が今でも痛む際に、ぶちのめしに行こうかとか思ったり軽い殺意を感じてそのあとそういうこと考える自分にへこんだりしますもの、辞めてしまったあとなのに。ご主人を支えてあげてください。差し出がましいようですが。 / 揚水 ( 2005-03-02 03:11 )
はじめまして・・・主人の会社の上司にこの日記を読ませたいと感じた次第です(^-^;ことごとく人を打ちのめす事が得意な上司なんです、現場を知らないで理想論ばかりの上司の下で、毎日確実に命を縮めています(^-^; / ベル ( 2005-03-01 08:19 )
…………イヤんなっちゃいますよねえ…。 / 揚水 ( 2005-02-28 18:08 )
どこにも殿様がいるもんですね。。。頭の構造が違うのだから仕方ないと諦めるか、自分の居るべき場所を探してそこを去るか・・・私は常に後者の生き方を選択してきたけれどその一方で「それでいいのか?」と自問自答もしてきました。居心地のいい場所を見つけるのはなかなかにむつかしいです。 / kotarou(♀) ( 2005-02-27 23:52 )
おっしゃる通りです。けれどしかし人を呪わば穴ふたつとも言いますし…。こういうことを未だ言ってる時点で自分もなんだかなあというところでしょうか。言わずに済むようになるには言わなくするようにしかないんでしょうね。まだ少し時間掛かりそうですけどね。 / 揚水 ( 2005-02-23 17:51 )
きっとその方は、よほどの大きなコンプレックスを抱えた人なんでしょうね。 まわりを無能扱いすることで、対比させて自分が偉くなったような気がする(あるいは、偉く見せたい)のでは? かかわりあいにならずに済めば、その方が幸せだと思います。 そんな人の下で、よく我慢なさっていましたね。 辞めることが出来て、本当に良かったです。  / ぷりん ( 2005-02-23 07:32 )

2005-02-22 失われた言葉

日々、暮らしていてそこここに、目に、耳にする言葉。
そのまま素通りに通り過ぎるもの、必要に駆られて使うもの、見聞きするもの。

その数多の言葉の中に、これまで自分の知らなかったものを見かける。
人の口にのぼるもの、テレビ、ラジオから流れるもの、喫茶店で読んだ新聞、雑誌に記されていたもの。
その多くは止まらず、日々は流れていく。
言葉もまた、流れ去る。

ふと出会った言葉を何気なく心に留め置き、或いはメモすることがある。

数日前に、ふたつの言葉をメモした。
メモは失った。
どこに書いたものかとんと思い出せずにいる。

そのふたつの言葉のうち、ひとつは「サウダーデ」。
ポルトガル語で、日本語に訳すなら「郷愁」、「慕情」、「愛惜」、「惜別」、「懐旧」、その他いくらも対訳語があるけれどそのどれもがそのものを言い当ててはおらず、なかなかに味わい深い言葉であるらしい。

もうひとつは、忘れた。

失われた言葉にいつか再び巡り合う日がまた来るものか、僕も僕以外の者も、誰も知らない。

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2005-02-18 「一身上の都合により退職」

離職票を要求したところ、労務管理事務所から用紙が送付されてきた。
離職の「具体的事情記載欄(事業主用)」には一身上の都合による退職、と記されてあった。
なんだかなあ。と思った。
たとえ実質的には解雇でもそういった扱いになるケースが多々あるであろう事は容易に想像がつく。それでもなんだかなあ、と思った。
「 川内揚水様
いつもお世話になっております。
離職票用紙 2枚目O欄に異議の有無と署名・捺印の上、■□労務管理事務所宛に返送していただきますように、お願い致します。
 以上
 ■□労務管理事務所」
との文面のレポート用紙が同封してあった。
なんだかなあ。

しばらくそのままにしておいたが、今日その事務所にさもバカでございという風で電話してみた。
事務の女性であろう、若い女性が応対してくれた。

・「一身上の都合により退職」とあるが、「お前なんか辞めちまえ」と言われて辞めたのはこれは僕の都合という事であるか?
・異議申し立てをした場合、それが先方に伝われば暴力その他のトラブルが考えられるが、この件は先方に伝わるのか?

考えれば馬鹿でもすぐわかることを、何せ今の俺はバカなのであるからのうのうと訊いた。

女性の答えはこうであった。

・今は所長が外出していて私の方では何ともお答えのしようがない。
・うちとしては事業主さんと契約させていただいているので、そちらの(元)従業員の方と直接どうこうとお話をさせていただく事はしにくい。
・とにかくこのようなお電話があった事は伝えさせていただきます。

極めてまっとうで誠実な応対であったと思う。

しばらくして今度はもう少し年配と思われる声音の女性から電話があった。バカは止めた。
「お電話いただきました離職の件に関してなんですが、本当に解雇ということであれば、欄にも解雇と書く事が筋であると思います」
「はい」
「どういった状況だったのですか?」
「あそこの会長の事はご存知ですか?」
受話器の向こうで含み笑いしている様子がわかる。
「はい」
それでは話が早い。
「あの調子で『お前なんか辞めちまえ』と言われて辞めました」
「それが本当であれば解雇という事になりますね」
「はあ」
「ただ、あの用紙は事業主さんに行くんですよ」
「そうでしょうね」
「そうなると解雇の件について言ったか言わないかの事になるかと…」
「わかりました。『一身上の都合』という事に引っかかったのと、失業保険のこともあって電話させてもらっただけですから。たとえ30〜40万貰えるとしても、正直あそこと揉めるだけのエネルギーはありません。であれば異議はないとした方が話はすんなり行きますね」
「エネルギーですね」また含み笑い。「そうですか、そういうお考えなら(本来筋ではないけれど)そうする方がいいかと思います」
「お忙しいところ時間を割いていただいてすみません、ありがとうございました」
「いえいえ」
もう用件は済んだ、と思った。
「今度は、」
「は?」
「今度の仕事は急いで決めないでしっかり見てから決める事です。頑張ってください」
口調が先ほどまでとは少し変わって、言葉遣いはそのままなのだけれど、くだけた親身な優しいものになっている。
ああ、この人もあそこと付き合いがあるのだからそりゃそうだ、大変なんだよな。
「ありがとうございます。あなたも大変でしょうけれど」
頑張ってくださいとはおこがましくて言えなかった。
「いえ、うちは仕事でお客様にも色々ありますから」
笑った。女性も笑った。

そして僕はもう一度礼を言って挨拶して受話器を置いた。

先頭 表紙

いえいえ、大人だなんてとんでもない。ここでは言わないだけで件のおじいちゃんにたいしてなんか、あれをこうしてこれをこうしてぎったんぎったんのぐっちゃんぐっちゃんにしたろうかと日々妄想をたくましくする次第で。犯罪を犯す前に離れられてよかったという説もあったりして…。 / 揚水 ( 2005-02-22 01:21 )
うーん。。。みんな大人だなぁ(笑) / 須木成 ( 2005-02-22 00:31 )

2005-02-18 ボケナス

先月の26日を最後に、例のアウトオブベースなおじいちゃん、前職の造園屋の大親分さまから電話がこなくなっていたのでふうやれやれといったところ。その件についてはもう忘れかけていた。
ところが昨日午前中、後輩の若い衆から11件、主任、つまりだれかれ構わず殴り蹴り散らかす先輩の若い衆から3件、計14件もの着歴が残されていた。
げんなりしながらも放っておいた。
さらにところが、今朝後輩から3件の着歴。

はああ…。

そのうえさらにご丁寧にも奴はメールまでくれてやがった。
以下その全文引用。

「○●区の★△×邸の事で、□■さん(←主任のこと)が聞きたい事があるそうなんで連絡下さい」(名称伏せ字、括弧内 揚水)

件名も挨拶も詫びも自分の署名すらもなにもない、素っ気ないまでに自分の側からの事情のみにしか頓着していない手前勝手な文章のメール。
ガキなんだからしょうがないけどもさ。

「給料未払いの、蹴って怪我させてクビにした会社がどの面下げて『聞きたい事がある』? ふざけるな」
余程こんな風にでも返信したかった。
でももうあそこと揉め事起こすのはごめん被りたいんだよなあ、マジ勘弁してくれ。
放っとくのもいいけど、そのうち主任さまが乗り込んでくるんじゃないかと思うとうんざりする。

なんで辞めてまでこんな鬱陶しい思いをしなければならないのだろう。
通常ならば引き継ぎその他はきちんとしなければならないものだろうけれど、あそこは通常じゃなくて異常なんだからさ。営業の時に携行して事細かに記しておいたメモはすべて置いてきてるんだからそれ見てくれ。そっちがそれ見てわからないことはもう俺もわからないし忘れたよ。
たたき出すように辞めさせといて(まあ俺もそうなるように時間を掛けて仕向けたんだけど)、自分に必要な時だけは「その位ちゃんと伝えるのが常識だろ!」などと「常識」を振りかざすのが今から目に見えるようだ。
そもそもそういう行動が非常識なんだと俺なんかは思うんだがなあ。
聞きたい事があったら、まずは礼を持って給料払っておくれよ。手の骨折、障碍についてもきちんと謝ってくれよ。段取りとしてはそこから始めるべきなんじゃないのか?

来たら警察でも呼ぼうかな。1〜2発殴られてからの方がいいかな。

はあああああ……。
でら鬱陶しいでかんわ。

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2005-02-15 飼葉桶

白飯に味噌汁、或いは煮物の残り汁などをぶっ掛けるだけなら猫飯とでもなろうが、それに類する、かつそれそのものではなく、さらにはもういくばくかの手間が掛かった、それでいて料理とも呼べないような代物を一括りにした場合、さてこれはなんと呼ぶべきか。
かつて大量に刻んだキャベツに塩を掛けただけのものを幾日も続けて食べたことがあるが、これはただの刻みキャベツであって、惜しくも類するものの範疇には参加できない。逆に冷麦を茹でてつゆを使って食べればこれはただの冷麦であって、類するものの範疇は軽く越えてしまう。
では境目は何処たるや。
それは実際のところ俺にもわからない。境を決するは俺の俺による独断に拠るにも関わらずである。
仮にそのような範疇を飼葉桶、と呼ぶことにした。
飼葉桶なら先のキャベツなどがそれこそ適当であるようにも思われる。それに何より牛馬の類に飼葉は至極まっとうな食事であって、料理とも呼べない代物の代名詞に使うなぞ彼らにとって迷惑千万、失礼極まりない話である。それは猫飯にしても同じことではあろうが。
しかしこの仮称においてキャベツは飼葉桶たり得ない。形状の相似からキャベツをもってすなわち飼葉とすることがよしんば順当なことであるとしても、ここではそれに与しないものとする。
なぜか。
これもひとえに俺の独断でしかない。
さらには我等が朋輩たる牛馬犬猫において失礼にあたる件もここではひとまず措く。飼葉桶と呼ぶのはあくまでも仮にのことであって、他にふさわしい語があればそちらに鞍替えするもやぶさかではない。だがしかし今現在他に思いつくものもないので、何か釈然としないながらしばらくは飼葉桶とすることにする。
そう決めた。

数日前、夜中に腹が減って台所を漁るとレトルトの牛丼の具が出てきた。米を炊くまでは腹が待ってくれそうもない。後先考えずに牛丼の具を湯煎して、なおも漁ってみた。マカロニがあった。茹でた。
丼いっぱいのマカロニに牛丼の具を掛けて食べた。
けして不味くはなかったが食べながら既になんともいえない敗北感のようなやるせなさ。

さて、何をもって無骨な男を題材或いは登場人物に据えた物語群をハードボイルドと呼んだものか、俺は寡聞にして知らない。知っている者に言わせれば何を今更といった所だろうが、世の中には自分の知らなくてもいいことが沢山あるということを俺は知っているのでさして気にはならない。
ただわかるのは、半熟では彼奴らには似合わないということだけだ。固茹でで相応なのだろう。

今晩腹が減って卵を茹でた。マヨネーズを掛けて食った。
ただ茹で卵に塩を掛けただけならば、それは先の例を見るまでもなく、ただの茹で卵である。
卵を五つ茹でた。順番に殻をわしわしわしと剥いた。剥いた先から丼に放り込んでそのまま食べようとして止めて塩を掛けて食べようとして止めて、醤油は端から掛けようともせずに、マヨネーズを掛けて食べた。
卵は固茹でと半熟の半ばくらいの固さで、これがまたなんとも中途半端だった。

何か間違っている、それでも喰えぬことはない、手抜きの、だがしかしただ手抜きというにもどこかしらずれている、美味いとも不味いともつかぬ、と言おうかそれ以前の、料理とも呼べない料理。
インスタントラーメンやカップ焼きそばよりは多少なりとも手が掛かっているにもかかわらず、明らかにこれらよりは勝っているであろうにこれらよりもさらに料理然としない類のもの。
それを仮に飼葉桶と呼ぶことに決めた。

だからといってどうということもない。

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ああ、お久し振りですねえ。なんか最近まんま日記だったのでちょいと以前の感じがなつかしくて、こんな風になりました。すみません、その曲、わかんないです。えと。味ですか? マカロニの味と牛丼の味がします…(笑)。 / 揚水 ( 2005-02-17 01:54 )
「ハードボイルドエッグ・グラタン〜♪」という山下久美子さんの唄を思い出しながら読みました。(マイナーなネタですみません^^;) それにしても、マカロニに牛丼の具っていう斬新な発想にビックリ(笑) どんな味なんでしょ。  / ぷりん ( 2005-02-16 21:46 )

2005-02-15 引っ越し屋さん

面接行ってきました。無論アルバイトとしてですが。

たまたま担当の方がみえなかった(名古屋圏ではこれで「おみえにならなかった」の意の敬語になるけど他地方ではどうなんだろう? 長崎ではどうだったっけかな? 忘れた)ので、結果は明日の昼頃報せてくださるそうで。

はてさて、どうなりますことやら。

先頭 表紙

引っ越し屋さん、ダメでした。次だ次。履歴書書くのめんどくせえなあ。やたら職なんか変えるもんじゃないねえ。書くこと多すぎてよーまー間違えるんだわ。 / 揚水 ( 2005-02-16 13:52 )
よくこそのお越しです、須木成さん、ありがとうございます。そうです、海月のこと書いている揚水です。引っ越し屋さんの件は、今の時点では狙いが正しいかどうかはまだわからないですね。一軒ダメなら次ってのもありでしょうが、実は数年前の無職期間、今回とは別のところで断られてますからねえ。そいえば「みえない」、僕あんまり戸惑わなかったのに今気付きました。なんでだろ? / 揚水 ( 2005-02-16 05:20 )
そうそう、岐阜の仕事はじめて最初は「みえない」が「見えない」に聞こえて、えらく戸惑いました。ここんとこ引越しのTVCF流れはじめてるから、狙いは正しいですよね♪ / 須木成@つっこみありがとうございます ( 2005-02-15 23:59 )
ありがとうございます、夢樂堂さん。 / 揚水 ( 2005-02-15 20:45 )
グッドラック、大丈夫でしょう。 / 夢樂堂 ( 2005-02-15 20:40 )

2005-02-11 がらん

村の家を空にすることができました。

もう、行かなくていいのです。
行こうと思えば、行ける、のですけれど。

すっきりしました。
ここで暮らした日々、過ごした時間。
ここで暮らさなかった、過ごさなかった、日々、時間。
なにもなくなった家の中を眺めてそれらのことを思い起こそうとしたもののまだ実感がなく、友人の家に頼まれて買って持っていく約束をしていた米10キロのことを気にしている自分が妙に可笑しかった。
そこで夕飯をご馳走になって自分の家に帰ってきてから、じんわりと思いがこみ上げつつあります。
そこの友人の家にもしばらくはこんなにまとまって行く機会ももうないでしょう。

仕事しなきゃ。
近江の家が見つかるまでのこちら尾張での暮らしと自身の引っ越し費用、向こうに移ってから当地で仕事を見つけるまでの生活費の足し、稼いどかなくてはなりません。

ひょっとしたらだめかもな、と思いつつも当てにしていた知り合いの左官屋さんに電話したところ、今はちょうど仕事の切れ間で手は要らないようです。
うわあ困った。
宅配便の仕分けか引越屋のアシスタントにでも電話してみっかな。
まあなんとかなるでしょう。じゃなくてなんとかしなくては。

今までお世話になった家のがらん、とした様子を思い返しながら、自分のこれまでとこれからを思っています。

先頭 表紙

どうなったんでしょう? コクゾウムシやネズミの備蓄米として活躍しているんでしょうか? / 揚水 ( 2005-02-15 20:40 )
そいえば、去年引っ越した時に流し台の下に置いといて忘れた5`の米はどうなったんだろう・・・思い出した。 / ねんねこ先生 ( 2005-02-15 10:34 )

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