とっくの昔の出来事で、すっかり忘れていたバスツアーのことを
なぜかふいに思い出してしまいました。
余りに面白おかしいツアーだったので、文章として残してみます。
文章力がないから、きっとあの可笑しさは、半分も伝わらないだろうけれど。
あれは、私が夫の転勤についてロサンゼルスに渡って3ヵ月弱。
当時通っていたESL(英語のお勉強のクラスね)の日本人若奥様の
クラスメイト3人で旅行をしようということになりました。
クラスメイトのチャイニーズのおじちゃんやおばちゃんが安い旅行会社を
紹介してくれるというので、盛り上がってしまったのだった。
細かい経緯は忘れたけれど、私を含めた3人で、夫を残して2泊3日の
ラスベガス&グランドキャニオンツアーに出かけることになった。
良く考えたら、理解のある夫達だったのよね。だって、渡米3ヶ月以下の、英語もロクに出来ない奥様達を
訳わからん、チャイニーズ相手の小さな旅行社のツアーに参加させたのだもの。
当日は、早朝6時にチャイニーズ系の旅行会社の人が、私たちが住んでいた
集合住宅の表玄関まで迎えに来てくれるということで、私は一人家を出発して、
表玄関に向かった。
玄関には、既に旅行者の人間と思われる、見るからに中国人らしき男性と
私の友人が待っていて、私を笑顔で迎えてくれた。
友人はその中国人男性とやけに親しそうに話しているように見えたのだけど、
それもそのはず。その男性は、彼女の夫であった。 (・・;)
はぁ〜、変な事言わなくて良かった。
と、旅の幸先よいスタートを喜んだ私だった。
さて、旅行会社のミニバンは、私たちを含め15人くらいを拾ってまわり、
大型バスが待っている、真の集合場所にむかったのだった。
途中、私たちは妙な事に気が付いた。
街の看板などが、どんどん英語から漢字に変わっていき、しまいには
殆ど街が漢字だらけになってしまったのだ。
不安が広がる私たち。
そうこうしているうちに、ミニバンは巨大なショッピングモールの
駐車場に吸い込まれて行く。
そこで私の目に飛び込んできたものは、ありえそうもなかった光景。
何十台と駐車している大型バスの周りに群がる群集。
何百人、いや、見送りの人もいたので、千人単位だったかもしれない。
それが、ほぼ全員、チャイニーズなのだ。
ここって、ほんとにロサンゼルス?
と、在米歴が浅い日本人若奥様3人組は目が点になった。
・・・その弐へとつづく 先は長いのだ。 |