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YIN‐NER WORLD

【他言無用です。無断転載はご遠慮下さい】
現場に出て5年を過ぎましたが、まだまだ修行中。
相変わらず忙しいのか忙しくないのか良く判らない日々。

2010年夏の別荘

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2004-05-12 あららら…(汗)
2004-05-12 引き受けるということ
2004-05-10 SUBJECT/OBJECT
2004-05-08 一日働くと
2004-05-06 田中一村展
2004-05-05 CASSHERN 追記
2004-05-03 CASSHERN
2004-04-28 アメトリン
2004-04-27 先日……
2004-04-19 関係性


2004-05-12 あららら…(汗)

相談室の仕事の引継ぎで、後輩に何度かメールをしているんだけれども、
……反応がない。

いっぱいいっぱいだったし、
大丈夫なんだろうか…心配になってきた。

実は、治療者とクライエントって紙一重のことがあるんですよね。
病気に近いところにいるが故に、その障害が良く判る…といいますか(汗)。
だから、強い負荷がかかると、具合を悪くするひとって、結構多い。
どうかすると、本当に病人のほうに行ってしまうひとも………

修士論文を書いたり、課題が重なったり、重篤なケースを担当することになったりすると、調子を崩したり…最悪は、病気そのものが誘発されてしまうことがあります。
じつは私もちょこっと具合が悪くなります。
ウツっぽくなったり…といいますか、もともとが循環気質ですけれど。

私の場合は、どこかに防火シャッターか堤防みたいなものがあって、
破綻に至らないというシステムが出来てしまっているようですが。

それが無い人は本当に危ないなーと思います。



まあ、自分のように破綻に至らない(至れない?)ということが必ずしも良いこととは思いません(人生、何が幸いなのかわかりませんから)。

高校生のとき、「私は何があっても精神的に破綻はできないだろうな」と直観的に悟ったことがあります。つまり、常に正気のなかに生きていかざるを得ない、逃げはきかないし、ギリギリのところまでいけるかどうかもわからない(クリエイティブな人はある意味時にガケップチまで行くことができる人たちだと思います)。
それはそれで、なんともいえない寂しさ…というか哀しさのようなものがありました。芸術家に憧れていたから尚更のことでした。

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2004-05-12 引き受けるということ

4月に京都で某先生にお話を伺った折、
「大体において、臨床心理士は、精神科医とくらべると、クライエントを引き受ける力において、まだまだ足りない」
ということを聞いた。

最近、実習で診察の陪席させていただいているが、
「精神保健指定医」としての医師の仕事ぶりに、その言葉をしみじみと思い出している。
国家資格というものは重い。
来た患者さんは引き受けなければならない、という責任もあるのだろう。

臨床心理士は、自分の手に負えない部分を避けて通ることができるからな。
実際、力のない治療者は、問題の核心に触れることができない。
(それ以前に、クライエントさんに力を見抜かれて中断することが多いけれども)
後輩たちのケースをカンファレンスで聞いていると、怒りを覚えることさえある。
かといって、臨床心理士が医師の立場に同一化してもあんまり治療的ではないのだけれども。
でも、もっと私たちは責任を自覚しながら、ケースを引き受けるべきなのだろう。
ひとの人生にかかわる仕事は、いい加減には済ませられない。

「医療保護入院」に陪席してそう思った。

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2004-05-10 SUBJECT/OBJECT

2度目のCASSHERNを見に行く。
これで、ようやく映像の構成を含めて全体が見えたような。

人はついつい、原因を追究したがりますが、この映画は意味を見出すことを目指しつつ見たほうが建設的だろうなと思う。
なんでCASSHERNの雷が落ちてきたなんて考えるよりは、
この物語にどういう意味を見出すことができるか、のほうが大事なんじゃないか?
「なんで?」なんて因果論的に理由を考え出したら、とたんにつまらない詮索に終わってしまう。

大量の血を見た後、歩いていると献血の呼び込みにあう。
あの映像のせいか、不思議と触発される。
何年かぶりの献血。

献血ってのは奇妙だ。
自分のなかにあったものが、たちまちモノとして扱われていく。
成分や比重のチェックなんてのも機械化されて、見ていて不思議。
あの血液パックのチューブを切るなんて、ヘソの緒切っているみだいだ。

それにしても、若い人が多いなあ。
勝手知ったる…という様子で漫画本何冊も抱えていた女の子。
風邪がなおっていないで、白血球の量が倍ちかいので「今度」ということになった。
「輸血を受ける人は体が弱っていることが多いから、白血球が2倍もあるとちょっと…」という看護婦さんの説明を傍で耳にはさんでなるほど、と思う。

そんなに体調が悪いのに何故献血?

献血は一種の自傷行為だという考えもある。
自分が受け入れられる手段として献血を選ぶ、というのもアリのような気がする。
いずれにせよ、不自然に健全なものと病的なニュアンスが入り混じった不思議な空間でした。

ハーゲンダッツのアイスクリーム美味しかった(笑)

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>あめんほてっぷさま。はじめまして。ツッコミありがとうございます。私はいつも車で献血していたので、献血ルームの雰囲気にはびっくりしました。献血車だともっとクールなんですけれど。4ヵ月後に行く気になるかどうか…う〜ん、でも生身のコミュニケーションを求めるんだったら、私は献血ルームよりは美容院とかでしょうか… / YIN ( 2004-05-19 23:30 )
一人暮らしを長らく続けていますと、献血ルームへ行く、というのが職場以外でのまとまった生身のコミュニケーションの時間であったという時期がありました。久しぶりに行ってみようかなと思いますが、ルームに行くのには電車で行かないといかんのだよね〜せめて自転車で行ける距離でないと(^-^;)。 / あめんほてっぷ@はじめまして&キャシャーン観ました ( 2004-05-13 23:02 )

2004-05-08 一日働くと

午後9時から翌午前1時までは意識がありません。
現場では気が張っているのでしょうか?
そんなに疲れている気はしないのだけれど。

帰りに無性にゼリービーンズが食べたくなって、●ニプラで買って
電車のなかで食べていました。でもアソートよりもサワーミックスがいい…(汗)
ストレス溜まると、ジャンクフードに走り、
リカバリモードでは、オーガニックに走るという、極めて判りやすい食性。

写真は買うことにしたスピネルのルースのセット。
ブレスレットにする予定。
スピネルはピンクがきれいだとか、赤はルビーより良いといいますが、
私はスチールカラーのものが好きです。


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直径3.5ミリだから、この写真よりは相当小さいですね。 / YIN ( 2004-05-08 02:34 )

2004-05-06 田中一村展

思い立ってみてきました。
本当は美術館まで行きたいところですが、なにせ奄美は遠い。


…で、見てきた結果。
奄美まで行きたくなりました(爆)。

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>のびんばさま。とっても気に入って、クリアファイル4つも買ってきてしまいました。南国の草花をみていると、ちょっと気分がほっとします。それにしても、形のとりかたや色あいなどがとてもすてきです。画集も買おうとおもたのですが、妹が既に購入していました(笑)。先を越された… / YIN ( 2004-05-08 02:36 )
今 検索してネット上で作品を拝見いたしました。 めちゃステキ〜美しい。 ワタクシも行きたくなっちゃいました。 / のびんば ( 2004-05-07 22:41 )

2004-05-05 CASSHERN 追記

シンプルだけど、複雑で重い。
人は生きている、というだけで、人はこれだけのことに出会うのだな、と思いました。

父と息子の物語。
母から娘への流れ。
暗示された兄弟葛藤。近親相姦。
集団化することによる退行。
死を忘れることによる傲慢。

生きる、ということは、それ自体で重いということを忘れてはならないのですね。
↑日常すっかり忘れていますが(自戒)

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2004-05-03 CASSHERN

見てきました。

良かったと思います。
とても思いの込もった作品だと思いました。
役者ひとりひとりに雰囲気があって。
美術も映像も素敵でした。
複雑だけれども、ギリギリのところでバランスがとれているような、
そんな感じがとても好きです。

映画のテーマもさることながら、
これだけのものを作り上げる人の力というものにも感動しました。

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>菜種さま。私としてもいちばんオススメしたい映画です。 / YIN ( 2004-05-07 19:20 )
今、いちばん観たい映画なんですよね。 / 菜種 ( 2004-05-05 22:46 )

2004-04-28 アメトリン

母の誕生日だったので、以前○フオクで落札していたアメトリンをペンダントヘッドにすることにしました。
ごくごくシンプルに。

出来上がりは約一ヶ月後……って遅いじゃん!

そろそろ自分のブレスレットのオーダーもしようかと、デザイナーさんにちょこっと相談もしてきちゃった…
買い物癖収まらず…


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2004-04-27 先日……

ずうっと楽しみに閲覧していた日記(残念ながらひまじんではありません)がなくなりました。

淋スィ…
毎日ものすごーく楽しみにしていたのに。

そのせいか、ネット気力がやや落ち気味です。

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>はなくろさま。ありがとうございます。がんばっています………(汗) / YIN ( 2004-05-03 23:40 )
がばれーーーーーーーーーーーーーっ  / はなくろ@希更新…_| ̄|○ ( 2004-04-28 18:59 )

2004-04-19 関係性

この間こんな夢をみた。
スーパービジョン(ある程度経験のある臨床家に継続してケースの指導をしてもらうことをいいます)を受けるべく、家を出たが、気がつくと、肝腎の資料を忘れている。
私はあわてて資料をとりに家に戻ろうとした。
夢のなかで、私の家は、ガウディの設計したようなデザインのマンションの一室になっていた。私の家は2階にあるのだが、エレベーターに乗ると1階の次は3階のボタンになっていた。
仕方がないので、私は3階でエレベーターをおり、2階へ降りる階段を探た。廊下は細くて曲がりくねっていて、階段はなかなか見つからない。途中、3人連れの人たちに出会い、道をあけるべく、後ずさりしなければならなかったりして、苦労する。ようやく2階の廊下をみつけるが、階段がうまくつながっていない。そこで、私はやむを得ず、階段の途中から飛び降りる。足を捻挫しているので、不安があったけれども、なんとか着地して、自分の部屋の前にたどりつく。
そして部屋にはいろうとしたときに、左右の隣の部屋に、それぞれ新しいクライエントがインテーク(受理面接)のために一人で入っていくのがみえた。
そのとき私は、この部屋は最初から私の部屋であったのではなく、もともと先にクライエントが入って、それから担当者である私が入ることになったのだ、ということに気がついた。


私たちは、自分たちが面接室を管理して、クライエントを招き入れている、というつもりでいる。でもその裏側…というか別の側面からみれば、クライエントの人生というものが先にあって、その人生のなかに、私が招き入れられている、という見方も存在しているのではないだろうか?
この夢をみて、私はそう感じた。

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>菜種さま。そういわれますと却って恥ずかしゅうございます(汗)。 / YIN ( 2004-05-03 23:39 )
それって、いい視点だと思います。 / 菜種 ( 2004-04-19 04:33 )

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