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ない・もの・ねだり

メフィストの国へ運べや花吹雪
狂うまで酔え舞いながら死ね

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-09-15 さだめとあれば心を決める!
2002-09-12 うだうだ言うぜ、ロッケンロォ!
2002-09-10 野郎の居場所がないとはな!
2002-09-02 妙な時代に生まれちまったぜ!(前編)
2002-09-02 妙な時代に生まれちまったぜ!(後編)
2002-08-27 こんなモンばっかり買いやがって!(前編)
2002-08-27 こんなモンばっかり買いやがって!(後編)
2002-08-26 ヒロシのオカンを目指せ!
2002-08-22 あしたは、どっちだ!
2002-08-21 消えてしまったものを思う!


2002-09-15 さだめとあれば心を決める!

何何何何何何ンやとォォォォォ!!!
『ブロードキャスター』の特集で、アラブの石油王の豪遊振りを放送していたと、今しがた某から聞いた。なんでも、スペインのリゾート地で一日6億円もバラまく暴れっぷりを、一ヶ月も続けたのだとか。マジ情報か?
ああ、フロなんか後回しにして、俺も放送観りゃよかったぜ。俺が湯船で機嫌よう『炎のさだめ』(おう、『ボトムズ』だぜ!)なんぞをガナッてるときに、プロレタリア造反有理ターゲットもロックオン! な映像が流れてるとはな! TBSも、さすがに流血はマズイと思ったか、俺に隠れて放送するとはニクイね、コンチキショオ!

しかし、リゾートか……。俺なんか遠出するゆうたら、おんなじ様な貧乏なツレの、引越しの手伝いくらいやぞ。
必死のパッチで日銭稼いでるモンとの差は何ンなんやろね。

しみじみ思う。
やっぱり俺の適職は、アラブの石油王の次男坊やな。
アラブの石油王の次男坊が大阪で一番似合う男は、たぶん俺やぞ。アラブの石油王の次男坊やらせたら、大阪イチの自信があるぞ。
それに、俺がアラブの石油王の次男坊やったら、以前のアラ石の一件みたいに鉄道を作れたら何ンたらケチ臭いことも言わんね。日本海一杯分の石油を日本にやる。カンベンしてくれと言われても、やる。一気飲みしろ、小泉!

妄想はさておき、明日は京都の従妹の家へ行き、娘のララの守をする予定。ララはまだ3歳やけど、自分の父親より年上の俺を「ニイチャン」と呼ぶあたり、世渡り上手な人生を予感させてグッドであるな。
もちろん俺は、彼女をトレジャーハンターにするつもりだ。苗字も『黒太(くろふと)』に変えさせる。
ララ・クロフトならぬ、黒太ララ。うーん、トゥームレイダー。
俺はフォン・クロイ教授ではなく、フォン・黒っぽい教授として、ララに冒険のイロハを教えねばならん。教授は後にララの宿敵になってしまうけど、さだめとあれば心を決める、そっとしておいてくれ、明日につながる今日くらい(『炎のさだめ』コーヒーは苦い)。

とりあえずララへの貢ぎ物として、ミニモニ。の着せ替えセットを買っておいた。冒険の一歩となるだろう。
アラブの石油王の次男坊も捨て難いけど、やっぱりララの親戚のニイチャンのほうが数倍ええな。子供は基本的にキライやけど、成長を間近で見るのは楽しい。未来のある人間に、応えられる世を求めてやまない。俺は俺のできることをする。希望あれ。さようなら。

先頭 表紙

Hirokoさん。おお、こういう殴り書きのヤツがお気に召したのですかい?さすがサメも蹴散らす冒険家のHirokoさん、目の付け所がシャープ兄弟ですな!頂いたお言葉は、僕の一生の誇りとさせていただきますぜ。 / アキジ ( 2002-09-28 04:11 )
あれ?なんだ!?  この日記読んでアキジ君に惚れてしまったわ、、、ι / Hiroko ( 2002-09-26 23:33 )
PACHIさん。(ハッ…今、我に返りました)好意的に考えれば、経済促進のために散財することが、金持ちの役割なんでしょうな。くだんの石油王はサウジ国民ゆえ、米国との関係上、他のイスラム諸国へ大っぴらに寄付などもできないのかも。とはいえ、そんな世の歪みに僕も納得しかねます。こうなったら日本からサウジまで横穴掘って、きゃつらの毒水を盗んでやりましょうぜ。計画は僕が立てますので、姉さん、実行犯になってくだちゃいね。 / アキジ ( 2002-09-17 02:11 )
PACHIさん…………。ボク、オコチャマだから、よくわかんないでちゅ。わかんないけど、PACHI姉さん、バンザイ! / アキジ ( 2002-09-17 01:35 )
(笑) それ↓はともかく、1日6億円の豪遊って、いったい何をしたら6億円になるのか想像もつかないところが庶民なアタクシ。だいたいそんな捨てるほどのお金があるなら、どうしてもうちょっと世界のためになることに使わないのか不思議。そんなお金があっても貧者のために何かしてやろうという方向へは意識が向かないのかしら。自分のお金を何に使おうが勝手といえば勝手だけど、アラブの石油王だって、イスラム教徒なんじゃないの? なにか間違ってるぞ。 / PACHI ( 2002-09-15 03:30 )
黒太なんて苗字、ヤダ………(ボソ) / PACHI ( 2002-09-15 03:23 )

2002-09-12 うだうだ言うぜ、ロッケンロォ!

『濱マイク』第11話を観た。
スタッフや出演者同士にリンクの多いこのドラマ、塚本晋也監督(『六月の蛇』ベネチアにて審査員特別賞受賞おめでとうございます)と田口トモロヲ氏の共演は映画ファンにはタマランな。藤原京ネーサンも一緒に出てくれよ。
更に今回は、脚本・監督担当アレックス・コックス氏と、金融屋の山本役の映画監督・山本政志氏の、俺個人の中にしかない関連を思い出す。

コックス監督の『レポマン』を初めて観たのは15年位前の冬、まだ学生の頃、今は亡き京一会館の『パンクシネマ・フェスティバル』(そんなカンジの名前)なるオールナイト上映企画でのこと。上映前に『ロビンソンの庭』の宣伝に現れたのが、山本監督だった。舎弟のイチビリぶりに比べて意外に穏やかな印象あり。自主上映団体の友人から早速、前売り券を買った。

更に更に、山本監督と組んできたバンド『じゃがたら』の、江戸アケミを思い出す。
エログロパフォーマンスの印象ばかりが先行したアケミの、音楽に対する純粋なアプローチと戦いをもっと再評価してもええんやないかと思うけど、俺はメジャー初CD『それから』のダビングテープしか持ってないエセファンやから、深いことは何ンにも言えん。
俺が覚えてるアケミは、悪名高きギニーピッグ・シリーズの『恐怖の女医さん』(大昔に観たきりなので、これまたタイトルはうろ覚え。そういえばコレに田口トモロヲさんも出てたっけ?)で、ワハハ本舗と悪フザケしてる映像くらいやしな。どっちみち、たいしたことない。大槻ケンヂ君あたりが熱心に語るのもええけど、オーケンよ、まずキミが再評価されなはれ。

あの頃のああいったパフォーマンス群をカウンターカルチャーと呼ぶなら、俺はその彗星の尾っぽをチラリと見たに過ぎん。町田康ではない、マチゾーのイヌ! にしても、俺の上の世代やもんなあ。同時代に生きてた連中は『濱マイク』をもっと楽しんでるんやろな。俺にはどうしても『探偵物語』あたりがチラつくもん。
デリコの新曲『裸の王様』は、じゃがたらの同名の曲にリスペクトしたとかじゃなくて? うーん、どうやろ。
それはそうと、アケミが事故死したときの歳に俺はどんどん近づいてゆく。歳を取ることは悪くはないが、ヤツほどの志とエナジーを持てないままなのは、ちと情けないぜ、コンチキショオ!

更に更に更に、一緒にオールナイトでバカ映画観て回った先輩(軽音部長で女泣かせチョッパーキメキメのベース男)のことも思い出した。
「幸せの靴は、どこにあるねん?」と、一瞬めるへんちっくな電話をしてきた先輩よ、今いずこ。
「はぐれメタルの宝箱の中ですワ」なんでドラクエ3やねんとは突っ込まず、氷の微笑をもって答えさせていただいた俺は、元気ですぜ。

生きてりゃアケミも出演してたかもな。なんて思わせる『濱マイク』、視聴率激低迷でも、濃ゆい濃ゆい内容で最終回も突っ走れ!
それにしても俺のヤツめ、最近は映画からも音楽からも離れてしまったみたいで、自己嫌悪。またボチボチ情報を集めてゆくか、とそんな決心ばかりしている。
とりあえずは怖いと評判の『呪怨』が面白そうなので、レンタルしてみるつもり。当たりであれば良し、ハズレでも観ないよりマシ、さようなら。

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2002-09-10 野郎の居場所がないとはな!

数年前に大阪はミナミで不義理した思いを持って以来、かの地から足が遠ざかり、日本橋でオタクな買い物をしても心斎橋や難波まで寄り道することが少なくなった。
そんな昨今、先の土曜日にしばらくぶりで千日前まで行けば、かつて通っていたサ店は閉鎖。夏はミックスジュース、冬はホットオレンジがナイスなテイストだったその店は、酒が飲めない俺の定番QKポイントだっただけに断腸の思いダンチョネ。

ほかにも閉店のシャッター下りっぱなし状態の店舗多く、その店先ではココで書けないモノを並べる屋台なんぞが出現。呆れるのは、分別ありそうなスーツの連中がソレに群がっていたこと。近くのヤバイ店からは妙なニーチャンが小躍りしながら出てくるし、ガキは座り込んでツバを吐く。
昔は高校生が革靴はいてるだけで、地回りのヤーコにどつかれとったぞ。今はみんな、怖いもんナシみたいな顔してやりたい放題やけど、そっちのほうが俺は怖いワ。

どっかのイチビリがヒッカケ橋とか呼びだした戎橋はもちろん、心斎橋もガキやチンピラもどきであふれ返っていて、俺みたいな純然たる一般ピーポー野郎の居場所がない。まあ、それでも意地になって、ガキの群れを割って心斎橋筋のまん真ん中を歩いてやったがな。おう、ガキ指数で負けるワケにいかんぜ。

相次ぐ閉店の中、梅田阪急百貨店の大食堂閉店が、実は一番痛い。ココの窓際の席から見える、まっすぐに延びてゆく御堂筋の夜景は、一人の大阪人として誇りでもあった。
新たにオサレ極まりないカフェ〜でもできるのか知らんけど、食券、カレー、お子様ランチにはしゃぐガキ、そういった空気もコミで好きやったな。時代が変わって役割を終えたといわれれば、何も言葉はない。お疲れ様。

追記として少し……
混沌が生み出すものは多いし、猥雑な環境は往々にして人間性を育む土壌になる。とはいえ世紀末の様相ますます深める大阪は中座のガス爆発が、創造を伴うビッグバンであるはずもないだろう。本来の大阪が、ひたすら失われてゆく、象徴的な事故にすら思えてしまう。
道頓堀、中座、法善寺横丁、水掛け不動、夫婦善哉、思い出は数多いけれど、その界隈の被害と関係者の方の心痛を思えば、部外者の俺如きは何も言える立場でない。只々、傷ついたものと心の回復を祈るばかりです。  さようなら。

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2002-09-02 妙な時代に生まれちまったぜ!(前編)

物を持つのが大嫌い。カバンはもちろん、財布も持たず、カネはハダカでポケットに突っ込む。腕時計はついに手首に巻かぬまま数年前にブッ潰れたきり、机の引き出しかどこかにあるだろう、たぶん。大雨のときはやむなく傘をさすが、たいていは以前の雨天時に買ってきていた3百円の傘を使用し、駅に着くや構内のパン屋の傘立てに寄付するつもりで立てておく。
それに電話も嫌いなのだ。現在、ウチの電話は留守番電話ならぬ居留守番電話となっているし、10年くらい前に買った千円のテレカは、まだ百円分以上残っている。

そんな俺が携帯電話なんか持ってるワケないやん。ずーっと興味すら湧かなんだね。だいたい何ンやねん、どこもかしこもメールをやり取りしてるニーチャン・ネーチャンばっかりやんけ。俺が子供の頃は、電話を『見てる』ヤツはイカレたヤツだけやったぞ。俺は自分の時間を削ってまで誰かとコネクトしたいと思わんし、連絡やったら手紙書きゃあええやんか。違うか?

と、ここまで偉そうに書いてゴメンナサイ。そんな俺、いや、ワタクシメは、しばらく前に、その携帯電話なるモノの購入を目指して「おりました」。

使用頻度の少なさを考えて、某T社のプリペイド式のヤツ(以下『プリK』と略す)にしようと画策、チョット前の話ですが、地元の直営ショップへ「1コくれ」と仁義を切りに行きました。
ところが、なぜか店員のニーチャンはシドロモドロ。何をゴニョゴニョ言うとんねん? ワケ分らんなりに要約すれば、在庫切れということらしい。しかし入荷の予定を聞くと、またゴニョゴニョ。あげくに「今後、製造するかしないか分りません……」ときた。
ヘイ、ユー、商売する気あるんかい? 入荷予定が把握できてないのに、ノボリなんか立てんなよ。売れ筋で在庫切れってのは理解できるけど、それやったらちゃんと「申し訳ございません」と事情を話さんかい。おとなしいボクも怒るよ、プリプリ。
そんなコトバを飲み込み、その場は引き上げた。オトナになったな、俺。いいぞ。

その後、梅田に出向くも、ショップはもちろん量販店でも在庫切れと言われてしまう。
更に京都においても同様。やはり同じように奇妙な対応を受け、購入できず。
まあ、もともと気まぐれで買おうと思ったわけやし、俺は諦めも早いほうやから、縁がなかったものとしてアッサリ購入を断念した。

(後編に続きます)

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綺羅さん。こちらこそ、ありがとうございます。「ものを持ってでかけないと不安」の一文に、完璧を目指し、責任転嫁を嫌う綺羅さんの人物像がうかがえます。しかし修学旅行のカバンが重かったのは、きっと余興で使う回転ノコギリのせいですね。  機会あればまた挨拶に伺わせてください。お元気で。 / アキジ ( 2002-09-09 18:15 )
日記読んでくださっていたようで、ありがとうございました(^^) 私は逆にものを持ってでかけないと不安なタイプです。修学旅行とかでやけに思いかばん持ってくるやつっていましたよね。それ、私です(笑) / 綺羅@はじめまして ( 2002-09-07 21:25 )
PACHIさん。ふむ、お好み焼きにはオタフクソース、ブーツはスエード、カレーライスのカレーは左側…普段の生活では僕もコダワリ多いです。もちろんコダワリ(悪質な執着なんかは別物として、ここでは趣味などに限定)は女にだってあるでしょうが、男にとってソレは自己の美学そのものである場合が多く、やはり男の特性といえるのかもしれませんね。屁みたいなコトにアイデンティティを探るゆえ、男はガキだといわれるワケですな。まあ実際は成熟したオトナの男も多いのですが、ガキ代表としてはそう思う次第でございます。 / アキジ ( 2002-09-07 06:09 )
冒頭の部分、男の人の(とは限らないけれど)両極端さを見る思いで興味深いです。持ちモノにこだわらない人がいるかと思えば、毎回会うたびに違う腕時計を着けてる人がいたり。でも←の腕時計は全部オモチャみたいなの。計算機がついてたり、電光ピカピカだったり、カメラがついてたり。なにか「こだわりたい」って、男の人の特質なのかしらん。 / PACHI ( 2002-09-06 22:11 )
SENRIさん。エキスて…。ツボにハマッて、しばらく笑ってましたがな。残暑でフラフラの僕にトドメをさすアツイお言葉、ありがとうございます。いえ、しかし僕の文章なんぞからはアクしか出ませんので、お恥ずかしい限りなんですが。 / アキジ ( 2002-09-03 04:27 )
いえいえ読みにくいなんてとんでもない。最近この日記にハマってます。男のエキス吸わせてもらってます・・・ / SENRI ( 2002-09-02 10:02 )
登録の際に「本文が長すぎるぞ、コノヤロウ」と叱られたため、前回に続いて前編と後編に分けさせていただきます。読みにくくてスミマセン。 / アキジ ( 2002-09-02 04:57 )

2002-09-02 妙な時代に生まれちまったぜ!(後編)

(前編からお読み下さい)

さて、月日は流れ、9月となった土曜日、およそ半年ぶりに大阪・日本橋(東京の秋葉原みたいな、電気とオタクの街)に行って参りました。
またもジャンゴ・フェットのフィギュアなぞを買って、ウハウハしながらジャンク屋の並ぶ裏道をゆくと、ある店先で、奇妙な張り紙発見。
『他店で断られた人にも、プリK売ります』
断られた人って? まさか、もしかして、俺も本当は在庫切れとかでなく、販売を断られてたのか? プリKは身分証の提示が要るらしいけど、俺はソレを拒否したワケでもないぞ。
店先で座っていたオッチャンに聞いてみたら、プリKは、特にソレを悪用した犯罪が目立ってた期間、店が独自で判断して販売を拒否することがあったらしい。

つまり、俺は怪しまれたワケかい? 世間様は俺を、笑いながら人を殺める変態野郎と見てたのかい? 俺は変態伯爵かい?
ふざけんな! この好青年の、どこが変態やねん! 他人のことを変態言うヤツが変態じゃ! 確かに俺はジャンゴのフィギュアは買うけど、美少女フィギュアは買ったことないぞ。(これは勢いで書いてるだけで、そのテのモノが好きな方のことを怪しいヤツだとは思っておりません。念のため)
ルパン3世じゃ次元が好きやし、結構硬派を気取ってただけにショックあり。ムシャクシャするから、自販機の前でカルピスウォーター一気飲み。気が晴れたぜ。早いな。

帰宅後、本来は未開封のまま飾るブリスター・パックを破り、ジャンゴを机上に飾る。ああ、俺も賞金稼ぎになればよかった。なんだか妙な時代に生まれちまったようだぜ、ジャンゴ。
しかし、あの電気屋のオッチャンもテキトーそうな感じやったし、在庫切れか販売拒否か、真相は謎のままではあるな。
確かなことは、もうしばらくは携帯電話を持つ気がないというコト。連絡をくれる数少ない友人たちには、今まで同様、ノロシでも上げてもらおう。さようなら。

先頭 表紙

PACHIさん。時代と戦う我ら不携帯戦士に栄光あれ!プリK犯罪を減らすには、もっと携帯ノロシが普及すればよいのです。ああ、でも、そしたら次はプリノロシを悪用した犯罪が出てきそうですな。良心や常識が携帯されない時代の、イタチゴッコの虚しさよ…。 / アキジ ( 2002-09-07 03:10 )
アタクシも、携帯を買おうかと検討し続けて1年以上になります。どう考えても1ヵ月に1回くらいしか必要を感じる時がないからです。そんなアタクシにはプリKはうってつけなんだけど、犯罪に悪用されてるとあっちゃ、ちょっとねー。 / PACHI ( 2002-09-06 22:15 )
本宮さん。ええ!?しまった!秘密結社「年増園」からのミッションを受け損なっちまいましたか!ウッカリしてましたぜ国王。 / アキジ ( 2002-09-05 04:07 )
その怪しげな店でプリKを買っておけば、怪しげな団体から電話がきたかも??そんな気がするぜジャンゴ / 本宮@かえって来ました ( 2002-09-04 11:25 )

2002-08-27 こんなモンばっかり買いやがって!(前編)

やっとこさ『どりる』第4巻を買った。コレで完結、最終巻とは寂しい限り。
『どりる』連載終了後、少年サンデーでマトモに読んでいるのは『焼きたて!!ジャぱん』と『かってに改蔵』くらいになってしまったな。もう立ち読みで済ますべきか、サンデー?

『どりる』のほかに、日野日出志氏の『GO HOME』も購入。「ホラーM」での連載を読んでなかったので単行本化を待っていた。まさに日野氏が常々テーマに組み込む『家族』『血縁』を象徴する『家』を通し、人の心の闇を描いたホラー・オムニバスの秀作であった。

日野氏の過去の名作で、家に関するテーマのものといえば『赤い蛇』が代表か。主人公は旧家である家から逃げようとするが、逃げれば逃げるほど、グロテスクな化け物のように変異した家に取り込まれてゆく。『GO HOME』では5話目の『血肉の家』が共通のテーマをとっていた。
掘り起こせば、ほかにもある。醜いが故に捨てられた『恐怖・地獄少女』のヒロインは、やっと戻った家に自分の居場所などなく、神か悪魔かの力によって、妹の命を奪えば美しい姿を得て家族に加われることを知るが……。ラストシーンは心を引きつかむ。
『蔵六の奇病』も、不条理な迫害と死、そして祈りにも似た再生へと目がいきながら、家族間の愛情描写なしに語られない。

(後編へ続きます)

先頭 表紙

2002-08-27 こんなモンばっかり買いやがって!(後編)

(前編からお読み下さい)

マイ・フェイバレットである『蔵六の奇病』は、ひばり書房のコミックス版<ショッキング劇場ナンバー2、152、番号無しの3冊と、青林堂のハードカバーの1冊、合わせて4冊持っているが、最初に出版されたという少年画報版は未だ見つけられずにいる。地元関西ではもちろん、以前東京に行った際に一日中古本屋を巡るも骨折り損、トーキョーもたいしたことないのォと悪態をついた経験アリ。もはや「なんでも鑑定団」で探すほかナシか。ああ、でもその前にカネをなんとかせにゃならんな。貧乏なくせにこんなモンばっかり買いやがって、俺のヤツ。それにしても梅田のまんだらけのショウケースに飾ってある日野氏の生原稿、高すぎて手が出んぞ。チキショウ、政治が悪い!

去年の母の日に『蔵六の奇病』(青林堂版)をオカンにプレゼンツした。オカンは読みながら、涙がドバドバ出たらしい。おお、さすが親子。DNAの謎。共通の価値観をお持ちなんやね。赤い蛇を思わせる血脈やね。
今年は何も贈らなかったから、というワケではないけれど、文庫化されたての岩井志麻子氏の『ぼっけえ、きょうてえ』を先日さし上げようと申し出るや、活字は読まん、電話帳も読まん! と突き返され、俺の普段の活字嫌いもDNAの仕業と知る。でもオモロイのを読まんのは、もったいないよなあ。

最近の漫画でほかに買ったのは、駕籠真太郎氏の『大葬儀』くらい。駕籠氏作品は駅前シリーズの2冊しか持っていなかったが、相変わらずのパラノイアぶりに脱帽。映像化不可の狂人レベルを振り切ってるねえ。個人的にはナイスな1冊であった。
しかし嗜好とはいえ、俺の集める情報って偏ってる気がするな。
ほかにも何か面白い漫画や映画が、きっとたくさんあるはず。書を求めよ、街へ出よう、なんてシャレこむのはチト違うか。さようなら。

先頭 表紙

女厨みみさん。青春女子高生モンは漫画の王道ですよ、ご自分を褒め称えて下さい!胃の中のモンも、あらためて飲み込んで下さい!しかし日野氏の漫画、いいですよね。露悪的ゆえキワモノと誤解を受けやすいけど、人間や社会の切り方、掘り下げ方はもはやアートですぜ。とはいえ、ちとマニアックなのでマンキツにあるかどうか…。せめて「どりる」は満喫されますように。 / アキジ ( 2002-08-29 05:15 )
つっこみでははじめまして!「どりる」最終巻なんだ。早速マンキツに行かなくては!私、いい年になってから、青春女子高生もんが好きになってしまってちょっと自分がきらい。日野日出志見て、胃の中のもん、全部はいてきます。 / 女厨みみ ( 2002-08-28 12:24 )
最初、全文を登録した際になぜか後半が消えてしまいましたので、消えた部分を「後編」としてあらためてUPいたしました。その後に「後編」を修正したら、またも消えてしまい…再登録させていただきます。スミマセンでした。 / アキジ ( 2002-08-28 03:22 )

2002-08-26 ヒロシのオカンを目指せ!

録画しておいた先週のMUSIC EDGEはLOVE PSYCHEDELICO特集。期待して見たのに時間が5分少々の「特集」とは残念。新曲『裸の王様』のPV、レビューともに短いぞ! せめてKUMI嬢のインタビューくらい流せ! ああ、9月のチキンジョージでのライブは早々に売切れ、最悪。これで春から二連敗で、阪神に文句言えん立場となった。oh sing it to me your song/don't you know?/鮮やかな悲しみが僕をも食らう〜“Your Song"は泣けるぜ。

土曜日は地蔵盆。近所の神社で知ってるお方が子供らに菓子を配るというので、顔を出す。すると大勢の子供やお母さんたちの中に、近くに越してきたばかりの母娘がいた。この娘はお利口さんで、極悪非道の俺にまで懐くくらい人見知りしない。子供はニガテやけど、悪い気はせんな。素直に成長しろよとオッサン臭く言ってみたりもしたワケよ。
ところでその娘のお母ちゃんもそうなんやけど、いわゆるシングルマザーって増えたね。いまどきはちっとも珍しくないし、特別でもないみたいやん。チョット前に出入りしてた職場の女性社員、三人いたけど全員そうやったしな。それとも俺の周りで多いだけ? 
とにかく一人で働いて育てる母親には頭が下がるよ。しかし仕事先も託児所も不足してる上に不備が多いとか。なんだかんだいうても、まだ偏見持ってるモンもいてるやろうし大変やろうが、母親には明るさを失くさんといてほしいと思うなあ。

再婚もアリやろうけど、ツマラン野郎に引っかかって子供を虐待するなんて事もあるんやから慎重に考えろ、なんて余計なお世話過ぎか? でも俺としては、子供と一緒に生きる覚悟をキメたんやったら、いきなりオトコに救いを求めるような弱ッちさは持たんといてほしいな。「そんなオンナはチョロコイ」と思ってる野郎も多いぜ。アッという間に食いモンにされるなんてこともある、気をつけろ。

『ど根性ガエル』のヒロシのオカンもシングルマザーやったけど、筋を曲げない江戸っ子風でカッコよかったな。周りからも一目置かれてたし、実際ヒロシが好漢に成長できたのは、あのオカンあってこそやろう。子供は、親の生き方を見てるということや。片親であることの社会的不利を恐れるより、そんなイカレた価値観を持つ社会を批判し乗り越えられるように子供を育ててほしいと思う。
それから、子供は成長したら税金を納める立場になる国の宝なんやから、保護を受ける権利を行使することも恥やない。子供のためにも自分の尊厳のためにもカラダを大事にシッカリ生きてくれと願うばかりやけど、独りモンでブラブラしてる俺が言うても説得力に欠けるか。

地蔵盆の帰り、突然の豪雨に襲われた。どこまでもハードラック。いや、人生はもっとヘビーだ、お母ちゃんもガキどももヘコタレるなよ、なんてね、ふッ。
もらったカキ氷(60円の白蜜)を胸に天パー頭を振り乱してダッシュ敢行! 普段スカしてるだけにズブ濡れでジタバタはカッコ悪いぜ。俺も母子家庭。悪い見本にしてくれい。やけに君を刺す何かがdon't tell a lie/壊れそうな明日の夢にdance to dance〜やっぱり泣けるぜ“Your Song"、さようなら。

先頭 表紙

PACHIさん。お釣りと称して母ちゃんに小遣いを渡そうとしたり、なかなか親孝行だったヒロシ、今もソルマック飲んで頑張ってまっせ。「夫婦関係が希薄に〜」確かにそうですね。更にいえば(特に若い人の場合)子供の頃から絆ってヤツに触れる機会がなくなってしまっていて家族観が培われず、結果として安易な結婚・離婚・母子(父子)家庭が増えているとも思います。つくづく子を育てる親の責任、大ですな。まァ僕如き未婚野郎には夫婦間の愛憎は量り知れないし、見当違いかもしれませんが…。 / アキジ ( 2002-08-29 05:04 )
『ど根性ガエル』のヒロシのお母さん、私も好きだったな。ヒロシがカアちゃんに若返ってもらおうと、オシャレなメガネをプレゼントするエピソードがあったと思うけど…あれにすごく感動した記憶が。  今は死に別れて母子家庭になるより離婚で母子家庭になるケースのほうが多いと思いますが、だんだんと女性にも生きやすい世間になっているのは(思想・体制含めて)結構なこと。でも、それ以前に、夫婦関係が希薄になること自体に問題があるのよね……。 / PACHI ( 2002-08-28 03:53 )

2002-08-22 あしたは、どっちだ!

日本列島「縦断の旅」を「禁断の旅」と読み違えるコトってあるよな? ええトシこいて失笑買ってる男一匹、夏の夕暮れ。

今更ながら、講談社の雑誌『ジョー&飛雄馬』のことを少し。
名作漫画『あしたのジョー』と『巨人の星』をあらためて「連載」するカタチで刊行しているこの雑誌、その創刊号のプレゼント企画に調子こいて応募したところ、タイピングソフト「あしたのジョー・闘打」が大当たり! もともと欲しかったこのソフト、どうせ当るはずないと思い込んだら試練の道、さっさとヨドバシのポイントカードで買うつもりやったけど、ケチ臭くダラダラと買い渋っててよかったぜ!

もらっておいてゼイタクだが、でも俺が本当に当ってほしかったのは、同時に応募した「あしたのジョー・ミニフィギュアコレクション」のほう。非売品ゆえジョーファンとしては、どうしてもゲットしておきたいグッズ。しかし「雑誌公正規約の定め」とかで、1コ何か当選した人には別の賞品が当らん場合アリとか。そりゃそうやろね、アレもコレも当ってたら、八百長かと思われかねんしな。納得。そして諦め。
しかし! 当ったよ! 「あしたのジョー・ミニフィギュアコレクション」! 宅配便でノコノコ送ってきやがったぜ、サンキュサンキュウ三球照代、講談社! 

実は応募ハガキ両方ともに、ハッパかクスリか忘れたっていうか思い出したくもないコトでパクられた少年マガジンの副編集長について、怒りの抗議文を一面に書いて送った。
そやかてハラ立つやんけ。やっぱり読者への裏切り行為は許せんし、そもそも講談社のエライサンのクセに、ジョーの魂を理解できてへんとはなにごとや! やるんやったら梶原一騎氏くらいに暴れてみんかい!
もしかしたら、謝罪のつもりで2つも当ててくれたのか? 俺はモノにはツラレんぞ。まあ、モノに罪はないからもらってはおくがな。

しかし『あしたのジョー』……。小学6年のときに一気に読みきったけど、当時はまだ、物語の面白さに夢中になってたに過ぎんかったな。
30代の今になって読み返してみたら、涸れたはずの涙さえ流しそうになるよ。
ジョーや段平の孤独と絶望の深さ、果てしない焦燥感、垣間見る希望。
それって俺らも同じやん。誰もが一度は敗北の地にまみれて、そこから立ち上がらへんと、あしたはないんやな。みんな、敗者復活戦を戦うみたいな思いで生きてるんやろう。戦い抜きたいモンやで、いやホンマ。

とりあえず「闘打」のおかげで、ブラインドタッチのマネゴトができるようになってラッキーかつハッピーである。とはいえ、まだ力石も倒せぬヘタレやけど。
『ジョー』の全員頒布のポスター(2000円)も届いたし、後は俺の髪型を『稲中卓球部』のアイツみたいにするだけやな。がんばろう。さようなら。

先頭 表紙

PACHIさん。これで運を(まさか一生分!?)使い果たし、サマージャンボ惨敗。中村うさぎ氏も絶句の『金満豪遊日記』を書く野望は真っ白に燃え尽きてしまいました…。ともあれ原作漫画は激推薦。アニメと違った迫力は、トリプルクロスカウンター並みの凄さです。打つべし!読むべし! / アキジ ( 2002-08-24 03:27 )
アキジさん、めっちゃくちゃラッキーですね!いいな〜。私、懸賞系って当たったためしないですよ……。「あしたのジョー」は中学生の頃、アニメの再放送で夢中になったわ。力石が好きで好きで。でも漫画は読んだことないのよね。 / PACHI ( 2002-08-23 19:29 )
本宮さん。僕も「ジョー」の真の面白さを、今になってやっと知った気がします。もうこうなったら泪橋まで走って行って、丹下段平に弟子入りするしかありません。打つべし! / アキジ ( 2002-08-23 17:49 )
あしたのジョーって昔のマンガだと思って読まずにいたんですが、チョット読んだら『はじめの一歩』より面白かったです。 / 本宮 ( 2002-08-23 09:28 )

2002-08-21 消えてしまったものを思う!

チッ、気がついたら盆が終わってたぜ。
ブルジョアひしめく享楽的なリゾート地で大暴れして、大阪スポーツの一面に『アホ、捕まる』の見出しで記事になるという今夏の野望は、どうやら達成できそうにないな。しょうがない、次の正月はがんばろう。

盆といっても予定もなく、気まぐれに思い立って、子供時代に5年間過ごした大阪府内の某市某町へ行ってみた。
今のスミカから電車で1時間かからないけれど、用事がなければ足の向くことなどはない。結局かの地に赴くのは20数年ぶりとなったのだが、月日の流れは実にバカにならんモノと知った。ホームに降り立った時点で、まずは景色の変化に驚く。俺に断りもなくモノレールの駅が隣接しており、かつてのションベン臭い小さな駅舎が近代的に改築されていたのだ。
当然、駅前の様子も一変していた。大型スーパーが鎮座する周辺にはマクドもTSUTAYAも進出済み。道も広くてキレイになり、タクシーがズラリと! 昔は酒屋と路地とドブしかなかったぞ。おお、ガキの頃に夢想した21世紀の街並に近づいてたのか、やるやんけ、都市計画!

と、思ってもみたけれど…
駅から少し離れた『銀座商店街』は、小さくなっていた。俺の背丈が伸びたからそう見えたに違いないけど、明らかに盆休みではない閉め方をしたシャッターの店が並ぶ当時の目抜き通りは、その輝きを失い、静まり返っていた。なんだかとても、小さく見えた。

更に文化住宅の建ち並ぶ中を通り、かつて家族と住んでいた場所へ向かう。
周りに空き家が目立つ。というより、ほとんど人がいなくなっていて静かだった。
こんな言い方があるのかどうか知らんが、かつてその町は活気あるプチスラムやったよ。軒の低い壊れかけた文住群と喧騒。害虫と同じ数だけ子供がいて、男はみんなチンピラか酔っ払い。子供のケンカに大人のケンカ。それでもコミュニティが保たれてたのはなんでやろう。人間の体温を感じられたのは、なんでやろう。
途中、よく遊んだ公園の前に出た。夏休みなのに誰もいない。不気味やな。ちと入ってみようと思ったけど、入り口には監視カメラと不審者に対する警告文。おいおい、俺なんかイッパツで通報されかねんやんけ。早々に立ち去った。

俺のいた文住は、小マシなコーポラスになっていた。静かだった。誰も住んでいないようだった。ホンマに変わったね、変わった。確かに変わった。 
その後、ウチの前の三叉路で、10分ほどボケーと立っていた。ここで親に写真を撮ってもろたな、とか思いながら。ジリジリ暑いなマジで、とか思いながら。

生まれ出たもの、消えてしまったもの、両方あって変化というんやろうね。
もしかしたら、ガキの頃の俺が面白がって、今の俺をその町に呼んだんかもな。お盆やし里帰りっちゅーヤツか。うん、結構面白かったよ。また20年経ったら呼んでくれ。その頃までには俺ももう少し21世紀型の人間になってりゃええけど、まあムリか。
ところで21世紀って、なんやねん? さようなら。

先頭 表紙

本宮さん。行くべき道を知るには、来た道を確認せねば…というほどのコトでもないですが、自分の足跡を辿ってみるのも楽しいです。デカイ木がデカイままだと「帰ってきた!」って実感もデカくて、これまたいいモンでしょうな。 / アキジ ( 2002-08-22 03:30 )
なんかノスタルジックな内容で良かったです。私の実家の周りはまるで変わってません、小さい頃見たデカイ木はやっぱりデカイままでした。 / 本宮 ( 2002-08-22 02:21 )
PACHIさん。コトバ足らずの僕のモヤモヤした思いをズバリ表現していただき、泣けるほど嬉しいです。それに僕の場合は、子供時代の思い出まで消えたような寂しさもありました。 / アキジ ( 2002-08-21 19:47 )
便利で小奇麗で清潔になって、一見ガラが良くなったように見える「都市化」。でも、昔よりも人の心は見えにくくなって、誰もいない時に歩くのは怖かったりします。これが21世紀? / PACHI ( 2002-08-21 16:25 )

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