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るなの「みちくさ日記」

〜日々是道草〜
るなが道草の途中で見つけた日々の出来事

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2001-01-14 馬に乗る1
2001-01-14 アイルランド旅行記15〜コーク
2001-01-14 アイルランド旅行記14〜アデア〜キラーニ国立公園
2001-01-14 アイルランド旅行記13〜スーパーに行く
2001-01-14 アイルランド旅行記12〜モハーの断崖
2001-01-14 アイルランド旅行記11〜巨人のテーブル
2001-01-14 アイルランド旅行記10〜アランセーター
2001-01-14 アイルランド旅行記9〜ダン・エンガス
2001-01-14 アイルランド旅行記8〜アラン諸島
2001-01-13 アイルランド旅行記7〜ピート


2001-01-14 馬に乗る1

今日は生まれて初めて馬に乗った。 乗馬教室の無料体験チケットが当たったので、行ったのだけれど、朝6時半に家を出て、教室に着いたのが9時15分くらい。 やっぱり馬がいるような所は都心にはないから遠い。 

今まで馬を近くで見たこともほとんどなくて、何をするにもドキドキ。 最初にスケジュールを聞いて、自分の乗馬用ブーツや帽子を借りに行く。 私は普段の靴のサイズは23〜23.50センチなので、23のブーツを選んだら、入らな〜い! 足が太いのは分かってるけど、全然入らない!(爆) 23.50センチの方にしたら、なんとか入ったけれど、ふくらはぎはピッチリしていて、足の方はブカブカ。(^^; こんなんで良いのか?! 本当は帽子もブーツもピッタリしているものが良いそうだ。
その後は馬や乗馬についての簡単な講義を受ける。 馬の顔や身体にある模様にも一つ一つ名前があるのには驚いた。 今まで、競馬中継をTVで見ても、馬の種類くらいは気にしたことはあっても、そんな所まで気をつけて見たことは無かった。 講義では手綱の持ち方、馬から落馬することはそんなに無いけど・・・と説明を受ける。 落馬はコワイ。

講義の後は実際に乗っている人を見る。 上手い人は人馬一体といった感じで、馬もきちんと言うことを聞いていた。 その後、馬の乗り方、降り方を教わる。 馬があんなに背が高いということを意識したことはなかったので、本当にあんなに高いところに登れる、いや乗れるのか?!と心配になる。

1回の乗る時間はトライアルコースなので、今回は30分。 グループ分けをして、1鞍目(馬に乗る回数を鞍というそう)の時間までにお昼を食べる。 クラブハウスに行く途中で、正規のクラスレッスンをやっていた。 トライアルに使っている馬は種類も色々だったが、こちらの馬達は毛並みも色艶もとても良くサラブレットが多いよう。 馬も人もカッコ良かった。

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2001-01-14 アイルランド旅行記15〜コーク


アイルランド旅行7日目。 最終日。

もう、この日は観光をすることもなく、飛行機に乗って帰るだけ。 朝、非常に早い時間で起きるとまだ外は真っ暗。 荷物を出しながら、外で写真を撮る。 せっかく来たアイルランド第二の都市なのに、なんにも観光できなかったのはちょっと残念。 ただ、このコークは観光地というよりは昔から貿易で繁栄した港町らしい。 リー川には船が停泊していた。

コークからはロンドンに飛行機で帰る。 今回は荷物もきちんと積んで、ロンドンでも日本行きの飛行機に乗ったようだ。(笑) コークの空港ではアイリッシュウイスキー、ブラックプディング、ホワイトプディングと呼ばれていたソーセージを買う。 このソーセージは旅行中に何度も出てきて、かなり美味しかった。 太さはフランクフルトソーセージくらいだけれど、中はハーブや肉が色々ミックスされていて、ぼそぼそしている。 ブラックの方には羊などの血が入っていて、色が黒くなるよう。 味はスパイシーで美味しい。

行きとは逆の順路で戻り、ヒースローでは何時間も時間があったので、食事をしたり、買い物をする。 2000年ミレニアム記念のマグカップがあったので、マグカップのコレクションをしている友達にお土産を買う。 ヒースローは広くてお土産屋も多くて時間つぶしには困らない。 買い物するつもりもないのに・・・時間が余って、色々買ってしまった。。 ヒースローからまた狭いエコノミーで日本に帰る。

今回の旅行に行く前に母が飛行機が落ちそう・・・と散々言っていたので、今回の飛行機はいつもの旅行よりも不安だったが、無事に帰る。 

アイルランドは日本から行くと直行便もなく、本当に遠い。 でも、人々は親切で、国土は緑にあふれていて、本当に美しい。 私の好きな遺跡や景勝地も多い。 今回は行けなかったがタラの丘や、ニューグレンジ、ゲール語の先生の故郷のドネゴールなどに、次は行ってみたいと思った。

●画像 コーク

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若いうちに海外に行って、海外を見てくることも大切だけど、逆に海外から日本を見るとこれもまた面白いの。 一度は海外行ってみると良いですよん。>咲良ちゃん / るな ( 2001-01-16 00:17 )
景色きれいですね〜!私、実は一度も日本を出たことがないので・・・勉強になりますっ! / 咲良 ( 2001-01-15 00:43 )

2001-01-14 アイルランド旅行記14〜アデア〜キラーニ国立公園


アイルランド旅行6日目。 旅もほとんどこの日で終わり。

朝から少し雨だった。 リムリックでは観光らしい観光はしていなかったので、条約の石(Treaty stone)だけ、バスで立ち寄る。 これはアイルランド軍(カソリック)とイギリス軍(プロテスタント)の和睦を決めたリムリック条約のシンボルの石らしい。 だが、イギリス議会がこれを認めず逆にカトリックを取り締まる法律を作り、アイルランドに攻め入った。 そこでこの石は裏切りのシンボルとなってしまったのだそうだ。 石だけ見ている分にはただの石だが、歴史の背景を聞くと複雑な思い。

リムリックを出ると、キラーニ国立公園に向かう途中、アデア(Adare)に寄る。 ここは1976年に「かわいい村コンテスト」で優勝した村だそうで。 まるでおとぎ話に出てきそうな素朴なかわいい萱ふき屋根の家が並んでいた。 白雪姫と小人が出てきそう。 本当にかわいい。(^^)

その後はキラーニ国立公園(Killarney N.P.)に向かう。 最初に国立公園内のマックロスハウス(Muckross House)に行った。 マックロスハウスは19世紀にこのあたりを統治したH.ヒューバーが作った。 しかし、エリザベス女王がこの館に宿泊することになり、
豪華に改装工事をして、財産を使い果たして、館を手放すことになったそう。 中には当時の装飾品が農機具が残されていて昔の生活がしのばれる。

キラーニ国立公園ではダンロー峡谷まで歩くことになった。 本当は馬車で・・・という話だったが、馬の手配がつかず歩き。 雨が降っていてちょっと辛かった。 ダンロー峡谷は、久々に見る日本の景色のような峡谷で、特別な印象は受けなかったが、向こうの人にとっては珍しい景色だそう。 途中、ジギタリスの花が沢山咲いていて、ちょっと興味をそそられる。。 毒があるんだよ。

その後、コークへバス移動。 コークではアイリッシュトラッドを聞きに行きたいと思っていたが、雨がかなり降っていて断念。 結局、ダブリンで聞いた以外は生のアイリッシュトラッドには出会えなかった。 残念。 ホテルはリー川に面していて、夜は夜景がきれい。 次の日朝が早いので早めホテルでおとなしくして寝た。

●画像 かわいい村コンテストで優勝したアデアの民家

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2001-01-14 アイルランド旅行記13〜スーパーに行く


この日はリムリック(Limerick)泊。 夕食まで時間があったので、中心街まで歩いて行った。 スーパーに行って、中を探索。 シリアルやドッグフードもサイズがでかい。 ハムやソーセージはさすがに名産だけあって種類が豊富だ。 ギネスビールばかり売られていると思ったら、他のビールも種類が豊富にあって、アイルランドの人たちはギネスだけでなく色々飲んでいるんだ〜と分かった。 アイルランドを旅して野菜が植えられているのをほとんど見なかった(イニシュモア島でジャガイモが植えられているのを見た以外)ので、野菜はどんなものがあるのか?と思ったら、一応、ピーマン、ズッキーニ、トマト、西洋野菜が売られている。 しかし、大部分が輸入物のよう。 アイルランドはやはり野菜類は自給自足ではないようだ。。

ホテルに戻る途中、リムリックの住宅街を通る。 どの家も庭がきれいにされていて素敵だった。 あまりにキレイなので写真を取らせていただく・・・ イギリス人の庭好きは知っていたがアイルランドの人もかなり、庭に気を使う人々のように思った。

この日の夕食はリムリックハム。 ハムをメインディシュにするというのは驚きだったけれど、確かに厚手で美味しいハムだった。 またまた、ギネスビールをいただく。 旅も終わりに近づき、日本で同じようなギネスの美味しさが味わえないのが寂しい。。。

●画像 リムリックのスーパー(左:ビールの棚 右:ドッグフードの棚)

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おお、愛しのギネスがいっぱい… / lamancha ( 2001-01-17 19:15 )

2001-01-14 アイルランド旅行記12〜モハーの断崖


巨人のテーブルを見た後、モハーの断崖(Cliff of Moher)に向かう。 クレア州の沿岸、大西洋にそそりだすモハーの断崖は海面から200メートルの高さの絶壁が8キロにわたって続いている所。 イニシュモア島で見た、ダン・エンガスもすごかったが、モハーの断崖はその大きさがさらにスケールアップしている。 それでもやっぱり柵がない。(^^;; モハーの断崖の入り口から左右に道があり、どちらにも登れる。 良くガイドブックに載っているのは右側の道に上り、左側の断崖絶壁を見る景色。 絶壁には海鳥が巣を作り、良く見ると沢山鳥が飛んでいる。

映画「ライアンの娘」で嵐の時に、大西洋から吹きよせる波が、強風で断崖の上まで登るシーンは圧巻だった。 「ライアンの娘」のロケがここだったのかは知らないがまさにそんな風景。 断崖の右側から左側までまた登る。 途中、アイリッシュハープを弾いている人がいた。 アイルランドはエンヤ、クラナド、チーフタンズ、アルタン・・・沢山のアイリッシュトラッドミュージシャンを排出している。 最近はドーナル・ラニーが色々なセッションをしている。 ここで聞いたアイリッシュハープを弾いていた人もきれいな歌声だった。 景色と歌声とハープの音色に、ちょっと感動。 今回の旅ではアイリッシュトラッドやアイリッシュダンスも楽しみしていたのに、ほとんど出会えなかったから嬉しかった。

モハーの断崖ではお土産屋さんで顔の黒い羊の人形を買う。 アイルランドに来て、羊をものすごく沢山見たが、1番多かったのが顔の黒い羊。 あの「ウォレスとグルミレット」に出てくる羊。 うちの犬へのお土産のつもりのつもりで買ったが、帰ってきて渡してもあまり興味を示さないうちの犬。。。 

リムリックに向かう途中の町で昼食を取る。 ラム料理だったような。。 どこに行っても、ギネスビールが美味しい! 最後まで泡が消えないで、美味しさが持続。 パブやレストランによっては幸運の印のシャムロック(四葉のクローバー)を泡の上にマークしてくれる場合もあるそうだが、残念ながら、私達は出会えなかった。

この町では少し時間があったので、町を探索。 不動産屋があったので写真を見ると、庭付き一戸建てばかり。 それも広い庭に洋館という羨ましいものばかり。 やはりアイルランドは人口密度が低くこういう家に住めるのねぇ〜とため息。

途中でボンラッティ城(Bunratty Castle)で買い物休憩を取る。 城自体には時間がなくて入らなかったが、外側から見た感じだとかなり強固で戦いに備えられていた風。 中山星香のファンタジー漫画に出てきそうな城だった。 私がケルトに興味を持ったのは中山さんの漫画を見たことがきっかけ。 アイルランドのお城はまさにケルトそのもので、中も見たかった。

●画像 上:モハーの断崖  下:断崖に咲く花

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2001-01-14 アイルランド旅行記11〜巨人のテーブル


アイルランド旅行5日目。 この日もバス移動。

巨人のテーブル(Big Tabel)があるバレン高原(The Burren)に向かう途中ダン・グェラ城(DUNGARE CASTLE)に寄る。 城の由来は聞かなかったが、こじんまりした石造りの城でまわりには湖があった。 ケルトの神話に出てきそうな雰囲気があった。

バレン高原はゴールウェイとリムリックの間にあり、クレア州にある石灰岩の丘陵。 巨人のテーブルまでは、霧が出ていたこともあり、石灰岩に埋め尽くされた大地は、まるで月かどこか別の星に行ったような不思議な世界。 道が悪く、バスが揺れて写真が取れなかったのが残念。

巨人のテーブルは良くガイドブックにも紹介されているのだが、実は私有地の中にあって、特別に観光名所とされているわけではなかった。 ただ、入り口には誰もいないので、勝手に入って、観光させてもらう。(笑) 巨人のテーブルは俗称で、本当は紀元前2500〜2000年にいた先住民族の遺跡(ドルメン)らしい。 このドルメンは一見テーブルのように見えるので巨人のテーブルと名前がついたそうだが、実は墓石。 バレン高原には約40の墓石があるそう。 荒涼とした石灰岩の大地にポツンと立つドルメンは不思議な雰囲気だった。 まわりにはバターカップの黄色い花が沢山咲いていて、兵どもが夢のあと・・・と芭蕉の句を思いだした。

●画像 巨人のテーブル(手前の黄色の花はバターカップ)

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2001-01-14 アイルランド旅行記10〜アランセーター


もっと島にいたい・・・と思いつつ、フェリーの時間までお土産屋さんを見る。 アラン諸島はアランセーターでも有名だ。 アランセーターマーケットという店があり、店内を見たが、手編みのせーターはお値段が高い。 機械編みのものは安め。 アランセーターで1番勇名なのはフィッシャーマン用の模様が入ったものだろう。 今もそうかは分からないが、その模様でどこの家の者か分かるようになっているそう。 昔は海で漁をしていて、遭難する場合も多かったから、服の模様で誰かを判断していたらしい。 こういう所はスコットランドの戦場でキルトから、どこの家の者かを判断していたのと似ている。

イニシュモア島ではセーターは買わず、ケルト模様のシルバーリングを買った。 クラダーリング(王冠を乗っけたハートを手に持つリング)は有名だけれど、すぐにアイルランドのだ!って分かってしまうので、ちょっと躊躇してしまった。 このクラダーリングは、この日泊まっていたゴールウェイの近くの漁村の名前が由来となっているそう。 ハートを持った手は友愛、王冠は王への忠誠を表している。 指輪のはめ方によって、結婚しているかどうかが分かる。 王冠を爪側にはめると結婚していますという意味になるらしい。

イニシュモア島から再びフェリーに乗り、ゴールウェイに戻る。 帰りは甲板に出て、風を感じながらの船旅、ちょっと寒いけれど、とても気持ちが良い。 ちょうどヨーロッパではサッカーの試合をやっていたようで、サッカー中継のラジオ放送がされていた。

ホテルに戻る途中でサルトヒル(Salthill)のニンモ埠頭による。 ここでは白鳥に餌付けをしているようで、人が行くと向こうから沢山の白鳥が寄ってくる。 パンをあげたが、こんなに近くで数十羽の白鳥を見たのは初めて。 白鳥って意外にデカイ。 バレエの「白鳥の湖」を思い出した。

ホテルに戻り、今日はローストチキンの夕食。 大体どこのホテル、レストランでもそうだったが、メインディッシュには必ず、グリーンピース、人参、ポテトの付け合せがついてくる。 それにパン。 その前にスープが付くこともある。 最後はコーヒーか紅茶とデザート。 このデザートはかなりボリュームがあるにもかかわらずツアーの人達はみんなしっかり食べている。 みなさん、旅慣れているようだったけれど、その胃袋も旅なれているようだった。(笑)

●画像 イニシュモア島の港

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2001-01-14 アイルランド旅行記9〜ダン・エンガス


ミニバスがやってきて、やっと観光スタート。 島内は道が狭いので大きい車は通れない。 歩きか自転車、馬車、ミニバスなどで観光する。 最初に行ったのは7つの教会。 教会と言っても、すでに廃墟のようになっている。 ここでもケルト十字やケルト装飾のある石造物を見る。 

ここを見た後は、イニシュモア島の中でも1番の見所、ダン・エンガス(Dun Aonghusa)を見る。 山のように見える石が露出した景色の中を登っていく。 石灰岩なのか良くわからないけれど、白っぽく石が出た大地は不思議な世界。 まわりにはピンクや黄色の小さな花が沢山咲いている。 ぜいぜいしながら登っていくと遠くに穴があいたような場所が見える。 ダン・エンガスが見えてきた。 さらに登ると大西洋が見える。 海と土地の境は絶壁になっていて、ものすごい迫力。 ここは2000年前に砦として使われていたそうで、今はダン・エンガス砦として観光地になっている。 海面からの高さは約90メートルあり、柵もない。 落ちたら確実に死ねる。 足がすくみながらもぎりぎりの所まで行き、写真を撮る。 でも、かなり恐かった。

しばらく、座って海を見たり、写真を撮ったりして過ごす。 なんか心が洗われるようなスゴイ景色。。 ずっとこんな所にいたら、気持ちが昇華されすぎて、どうかなってしまいそう。。(^^;

その後は来た道を下る。 バスでキルロナン村(フェリー発着場)に戻る。 バスを降りる時に運転手さんにゲール語でありがとう(Go raigh maith agat. ゴロマハアガットって感じの発音)と言ってみる。 ちゃんとゲール語で返してもらえた。 通じてる。(^^)V

●画像 ダン・エンガス(上:石が露出した大地 下:右に大西洋、左は90メートルの絶壁)

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2001-01-14 アイルランド旅行記8〜アラン諸島


アイルランド旅行の4日目。
この日は今回の旅行の中でも、特に楽しみにしていたアラン諸島(Alan Islands)へ行く。

アラン諸島はアイルランド本土の西、大西洋に浮かぶ3つの島からなる。 今回、行ったのはその中で1番大きいイニシュモア島(Inishmore Island)。 ゴールウェイのロッサヴィール(Rossaveal)からフェリーに乗って約40分。 あこがれのアラン諸島が見える。
アラン諸島は昔、ゲール語を習っていたときから、絶対に行きたいと思っていた所。 アイルランドはケルト文化の国と言われるが、実際にケルトの言葉、ゲール語を日常的に話しているのはこのアラン諸島とドネゴール(Donegal)などのアイルランド北西部。 ゲール語は現在でもアイルランドの第一公用語なのだけれど、実際にゲール語を使っている人はほんの一部しかいない。
 
イニシュモア島(ゲール語で大きい島)は想像していたよりもひらけていて、観光地だった。 もっと人も少ない寂しい所かと思ったら、観光シーズンでもあり、色々な国から観光客がきていた。 島に着いて、島のメインのキルロナン村に歩いて行く途中、黒のタールが塗られた船が置いてあった。 見たことはないのだけれど「アランの男」という映画でアラン諸島の漁師がえがかれている。 「フィオナの海」という映画でもこのタールの塗られたボートのような船が出てきていた。 アラン諸島というとこの船のイメージがあったので、実際にボートが見られて感激だった。

キルロナン村に着くと、アラン・フィッシャーマン・レストランという小さなレストランでお昼を食べた。 魚が入ったスープで、骨が多い。 ジャガイモもいつものように沢山でて、食べきれない。。

昼食の後はミニバスで島内観光。 英語が分かるグループとそうでないグループに分かれ、2つのバスで行くことになった。 だが、私達が乗る英語組バスが来ない。 待っている間に、人が沢山歩いてくる。 どんどん人が増える。 すごい行列だ。 何事か?と思ったら、花が沢山載った車がやってくる。 どうやら、お葬式があったようで、島中の人たちが墓地か教会まで歩いて葬送しているようだった。 島でお葬式に出会うとは思ってもいなかったが、衣装も黒というわけでなく、どこかのんびりした感じがあって、日本のお葬式とはかなり違っている感じだった。

バスを待つ間にガイドの人と、ゲール語について話す。 彼女は学校でゲール語を習ったそうで、アラン諸島にもゲール語のスクーリングで来た経験があった。 スクーリングは英語を一言でもしゃべってしまうと家に返されてしまうそうで、結局、彼女は途中で家に帰るはめになってしまったそう。(笑) ゲール語で少し話もしてみたが一応通じ、感心された。 ま〜アイルランドから見て、はるか彼方の日本でゲール語なんかやってる人がいるというのでも珍しいだろうから。(笑) 

ゲール語を習っていたのは、もう10年位前。 ゲール語を習おうと思ったきっかけは、ケルト文明に興味があったから。 そのおかげで、スコティシュダンスやバレエまでやっている私。 あの時、ゲール語を習っていなかったら、私の今の生活も大分違っていただろう・・・と思う。 
 
●画像 イニシュモア島のレストラン(ゲール語風表記の英語で書かれたお店の名前)

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2001-01-13 アイルランド旅行記7〜ピート


ゴールウェイに戻る途中、ピートに実際触るためにバスを降りた。 荒涼としたピートの大地は一見、短い丈の草に覆われた土地だが、実際に降りてみると、ふわふわして弾力がある。 ジャンプするとまわりに立っている人が揺れを感じるくらい。 ピート(泥炭)は、スコットランドでも見たけれど、丈の短い草が腐り、それが積み重なって泥となったもの。 スコットランドやアイルランドでは、ピートを掘り出して乾燥させ、燃料として使う。 スコットランドのモルトウイスキーはこのピートによって味がかなり変わってくる。 その地域独特の味がピートによって作られているそう。 この地域は国立公園なので、ピートを勝手には掘り出すことは出来ないそうだが、住民が自家用に使う目的の範囲で掘り出しを許可しているそう。 ピートの大地にはわたすげ(白い羽毛のような草)が沢山生えていて、とてもキレイだった。

その後、ゴールウェイのホテル(フランネリィ・モーター)に戻る。 夜はホテル内のレストランでビーフの料理。 相変らずボリュームがすごい。 ゴールウェイのホテルでは水道水の色が茶色だった。 スカイ島でもそうだったけれど、ピートの大地を通ってくる水は茶色になる。 ゴールウェイの水道がどういう風に管理されているのかは分からないけれど、白い洗濯物はあまりしないほうが良さそう。。(^^;

●画像 上:わたすげ 下:ピートを掘り返して乾燥させているところ

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アイルランド、とっても美しい素敵な国です。ぜひ行ってみてください。>こちさん / るな ( 2001-01-14 21:51 )
アイルランドは一度訪れてみたい国なので楽しく読ませてもらってます。行きたいなあ・・・。アイルランド。 / こち ( 2001-01-13 15:01 )

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