Whither, I cannot tell. From nowhere we came; into nowhere we go.
What is life?
It is the flash of a firefly in the night.
It is the breath of a buffalo in the wintertime.
It is the little shadow which runs across the grass and loses itself in the sunset.
-Dying words of Crowfoot 1890, April 25
おネエが好きな句の一つ。松尾芭蕉の最後の句にも通じる世界観があって興味深い。
Crowfoot は、カナダのアルバータ州南部からアメリカのモンタナ州の北部にかけて住でいたBlackfoot族の長。若い頃は勇猛で名を馳せ、老いてはその卓越した外交手腕で信頼を一身に集めた。
辞世の句と言っても病の床での話で、なんとなく詩のつもりでこれらの言葉を語ったようには思えない。それでも詩のように美しいと思った。面白いのはやはり、日ごろ目にするもの、日常の生活が色濃く投影されている感じ。バッファローを追って遊牧する民の目にする風景なんだろうな。最後の一文に小さな影って出てくるけど、何を指してそう呼んだのか興味が湧く。馬上の人影だろうか。
朝晩冷えてきて、時が経つのが速いと感じて、そして心に焦りを感じて、ふとこの詩を思い出した。
余計あせる感じ!
和訳 by おネエ
何処へ。私には判らない。
我々は何処から来た訳でもなく、何処へ行く訳でもない。
一生とは何であろう。
それは、夜の蛍の光。
それは、冬場のバッファローの息。
それは、緑を駆け抜け夕暮れとともに消える小さな影。 |
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ほんとにそうね。最近は、もしかして一生ってすっごい短いかもって感じることが多くてあせるんだけど、よくよく考えると,時間の長短って主観的な問題なのよね。あたしも何回にゃんこの目を回そうとして指先に目やにをこすられたことか…。 / lamancha ( 2003-10-22 09:32 )
一瞬が一生と感じられたり、数年が一瞬のように過ぎ去ったり。 心の中に存在する時間って受け止める心が決めてる気がするね。 ・・・私の場合、冬場の猫の鼻水かな。 あいつら人のGパンで顔拭くから・・・・・くっそー・・・・・。 / さにゃえもん ( 2003-10-21 01:28 )
しえろさん、素敵な詩をありがとう! / lamancha ( 2003-10-10 21:27 )
私も好きよ。星に願いを♪ / スーパーしえろ ( 2003-10-10 21:15 )
ちなみに星と読むためにはestrellas sobre el marとしないと変かしらね。 / lamancha ( 2003-10-10 21:02 )
私の場合、「星」と読むと希望を持てというメッセージ。テレビで言えばプロジェクトXに似たメッセージを感じるわね。一方「航跡」だと「大丈夫よ自身をもちなさい!」そういわれてる感じがするわ。この差は面白いわね。 / lamancha ( 2003-10-10 20:53 )
詩の咀嚼としえろさんの鑑賞に対する共感を同時にしてしまっているのでごちゃごちゃしてしまいました。 / lamancha ( 2003-10-10 20:43 )
そして究極的には、しえろさんが言うように何かを残すとか、達成するとか、失うとかそういうこと一切を無分別にただ今だけがリアルであると言う肯定的な安心感。そんなかんじかしら。うまくいえないけど。 / lamancha ( 2003-10-10 20:23 )
にゃるほど。深いですな。これで題名の意味もより納得がいきます。もし道が決まっていたら、「正しい」、「間違っている」の二元論に帰着して窮屈な感じがします。でも世の中そんな単純じゃなくて、千変万化、無常の中で「自分自身が答えなんだよ」と。失敗も成功も、悲しみも喜びも全て道みたいな…。 / lamancha ( 2003-10-10 20:15 )
それで、「今」に対して、前向きになれるというか。何かを残す、ことよりも、今をどう生きるかみたいなところに集中できるというか・・・ま、煩悩の多い人生ではありますが。それもまた、楽し。 / スーパーしえろ ( 2003-10-10 19:58 )
そうだろうと思ってました。「消えてしまう」という「はかなさ」「無常観」。でもね、それがなんだか「どうせ」ってことじゃなくて、「だからこそ」って思えるんです。 / スーパーしえろ ( 2003-10-10 19:55 )
をを。にゃるほど!失礼しました、早合点は怖いですね。するとぐっと控えめな感じになりますね。なんというか最後に来て、いつまでも残るhuellasさえも否定するような…。これでしえろさんの連想が理解できました。私はてっきり道は無くても導くものは存在するという勝手に前向きな解釈をしていました。 / lamancha ( 2003-10-10 19:48 )
estrellaではなくて estela(舟の航跡)だそうです。青い水面に一瞬見える白い航跡・・・というのが、なんだか、しみじみ。 / スーパーしえろ ( 2003-10-10 19:30 )
パンドラさん、この前のフットサルの時は、お話できて嬉しかったです。こちらの日記を大変丁寧に読んでくださっていると知り、とっても励まされました♪(←調子に乗っている私。) 所で化学の教科書の何の章だったかは、詩の印象が強すぎて忘れてしまいました。各章の冒頭に一遍ずつ詩が載っているんです。家のどこかに有るので今度探してみます。 / lamancha ( 2003-10-10 18:18 )
化学の教科書に載ってた、というのが、すごく興味深いです。どんなページだったのですか? 学ぶって本当に奥深いなあ。 / パンドラ@先日はありがとうでした! ( 2003-10-10 13:27 )
↓これも要約すると、味が出ませんね…。うん、でも原文鑑賞させて頂いております♪ / lamancha ( 2003-10-10 11:53 )
スーパーしえろさん、をを、ありがとうございます!初めて目にする詩です。要約すると、道亡き道を行け、己の足跡こそ二度とたどる事なき道なれ。道は無い。しかし海原には星がある。って感じですか。素敵な詩ですね! / lamancha ( 2003-10-10 11:51 )
(つづき)Al andar se hace camino,y al volver la vista atras se ve la senda que nunca se ha de volver a pisar.Caminante, no hay camino, sino estelas en el mar. 大好きな詩です。高村光太郎も似たような詩を書いてましたが。何かの時は思い出して、自分を励まします。 / スーパーしえろ ( 2003-10-10 09:30 )
めっけた。スペインの詩人アントニオマチャードの詩で、CAMINOという詩の最後の一行だった。(別の詩かと、勘違いしてました。これならご存知だったかも?)Caminante,son tus huellas el camino,y nada,mas;caminante,no hay camino,se hace camino al andar. / スーパーしえろ ( 2003-10-10 09:25 )
ちゃな坊さん、私も同じことを訳してみて感じます。なんというか日本語が生き生きとしてないんで砂。私は元気にしてますよ。ちゃな坊さんも、共著で本が出版されて、一歩一歩進んでいますね!私も頑張らなくちゃ! / lamancha ( 2003-10-09 23:49 )
電ボ君の言うとおり,確かに英文の方が光景が浮かびやすいです。叙情的に和訳するのって,難しいと思う。私は,そういう訳は絶対にムリ(笑)。 / ちゃな坊@おひさです,お元気ですか? ( 2003-10-09 23:38 )
スーパーしえろさん、にゃるほど!その詩、スペイン語でいいですから、もし見つけたら知らせてください。興味有ります。 / lamancha ( 2003-10-09 23:14 )
緑よりむしろ草原ですね。 / lamancha ( 2003-10-09 23:09 )
スペインの古い詩に、人生は航跡のようなもの、というのがあったような。一瞬見えるけど、すぐに消えてしまう。それに通じる気がする。好きです。 / スーパーしえろ ( 2003-10-09 23:08 )
八百屋六助さん、いやまさにその通りですね。最後の文は緑を横切る小さな影でもいいのかも知れないですね、でも小さい影が緑の平原を横切るのも何か違和感があるし、この時々刻々の変化をダイナミックに表現するのは難しいですね。 / lamancha ( 2003-10-09 23:07 )
マッキ〜、ありがとう!でも日本語はまだまだよ! / lamancha ( 2003-10-09 23:01 )
theをどう訳すかですね.蛍の光も一瞬明るくなってだんだん暗くなっていくその1つの光だし,バッファローの息も,白い塊がだんだん薄れていくその息だろうし,影も最初は短いのが日が暮れるに従ってだんだん伸びていってふっと日の入りとともに消えてしまうそんな影なんだろうし.どう訳すと上手く収まるんでしょうね. / 八百八六助 ( 2003-10-09 22:51 )
マッキ〜は、英文だと「?」、おネエの和訳でなるほど〜って感じ。さすが、おネエ!!! / マッキィ ( 2003-10-09 22:47 )
でむ子、やはり訳が苦しいわね。原文が何語だったかわからないけど。この英語も翻訳だとしたら、オリジナルを味わいたいものだわね。でもその前にその言語を習得しないと…。 / lamancha ( 2003-10-09 21:59 )
和訳すると「?」って感じだけど、英語のまま読むと絵が浮かんで印象的だね。 / 電ボ屋 ( 2003-10-09 21:53 )
ちなみに最初にこの句を目にしたのは化学の教科書でした…。 / lamancha ( 2003-10-09 21:43 )
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