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Yutaの「海日記」

ふりぃのかうんた

潜り漁師(電灯潜り)のYutaの日記です。




HPもありますよ

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2003-02-23 アーサ採り
2003-02-23 ハナムニー
2003-02-19 オニダルマ
2003-02-18 スカンク蛇
2003-02-15 本日はオウムガイをゲット!ラッキー!
2003-02-14 とれんです
2003-02-13 かまって欲しいにゃ〜もちゃん
2003-02-13 さぼりまくり!
2003-02-09 未来少年コナン
2003-02-07 小腹が空いたらチヌマン


2003-02-23 アーサ採り


先日アーサ採りに行ってきました。アーサというのはアオサという海藻のことです。去年も採りに行ったのですが、去年は初めてだったので、ほんとに少ししか採れませんでした。

アーサは沖縄では結構高級食材なのです。アーサ汁というおすましみたいなスープにして食べたり、天ぷらにしたりして食べます。上品な磯の香りがなんともいえずおいしいです。お店でも、結構な値段で売っているのですが、それを採るのはおじーやおばーです。アーサ採りは、おじーやおばーにとっては、趣味と実益を兼ねた一大レジャーです。2月から3月の時期になると、おじーやおばーが軽トラックの荷台に乗り込んで、アーサ採りに出動します。

アーサは潮間帯の岩などに付く岩のりみたいな感じの海藻ですが、この時期になるとみんな浜を歩きながらチェックしてます。そして、たくさん生えている所を見つけたら、友達と連絡を取り合って出動するのです。

僕は夜、電灯もぐりに行く時に浜を歩いたりすることが多いのですが、見つけたらすぐに採らないと、おじーおばーに見つかったら最後、あっという間に採られてしまいます。近所の人も僕が海をやっているのを知っているので、「アーサまだ生えない?」とか、「どこが多いみたい?」などとよく聞かれます。

だけど言うのが怖いですねえ。言ったら最後、次の日にはもう行って採ってるのです。それに何と言ってもベテランです。こっちが慣れない手つきで一生懸命やって、やっとバーキ(ざる)に4分の1くらい採る間に、おしゃべりしながらバーキに山盛りに採ります。

採ったら、海で洗って砂や混じっている別の海藻などをザッと選別して、うちに帰ってから真水で洗って、乾燥します。乾燥すると、めちゃくちゃ量が減るのでがっかり…。でもうちで食べる分だから、これくらいあればいいか…。

アーサはこれで今年うちで食べる分は採ったので、今度はモズクだなあ。モズクもそろそろチェックしとかなきゃ。

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いやーすまぬすまぬ。急遽だったもので…それにヒロおじいのお父さんの葬式の後で、マサおじいたちと一緒に行ったのですよ。 / Yuta ( 2003-02-24 19:16 )
私も連れてってほしかったのになぁ。 / えつ ( 2003-02-23 03:09 )

2003-02-23 ハナムニー


マサおじいは大変猫好きで、五匹くらい飼ってます。猫の餌の分も獲らないといけないので大変です。

これはマサおじいのおうちのハナムニーちゃん(勝手に命名)です。何でハナムニーかというと、この猫はいびきをかいて寝るんです。グピーグピー…って。おまけに子猫なのに声がダミ声です。ちなみにハナムニーというのは方言で鼻声のことなのですが、響きがかわいいのでハナムニーって感じなのです。

おそらく「鼻+物言い」→「ハナムニー」だと思うのですが、どうなんでしょうかねえ。「ムニー」がつくのは他にも「ドゥーチームニー(独り言)」「ユクシムニー(嘘つきー)」などがあります。

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2003-02-19 オニダルマ


最近アーファ(オニダルマオコゼ)を良く獲ります。背びれの毒トゲに刺されると、3日間泣きつづけるくらい痛くて、何週間も入院したり、死ぬ人もいるそうです。

だけどとってもおいしいらしく、セリに出すつもりでいたのにみんながあんまりおいしいおいしいというので食べたくなってしまって、先日食べてみました。

むむむ。これはおいしいですよ。しかもほとんど身で食べる所ばかりです。味は何ていうか、淡白で上品なお味。

刺し身はちょっと淡白すぎて物足りない感じです。が、僕は結構クセの強い魚とか味の濃い魚が好きなので、普通の人にはおいしいと思います。うちの奥さんはおいしいおいしいといって食べてました。

から揚げは、評判どおりのおいしさです。おいし〜い!。鶏肉のような感じですが、もっとホコホコしてて、おいしいです。醤油より塩で食べる方がおいしいです。

アラ(といっても頭とかヒレのまわりも食べるとこがたくさんあります)は鍋にして見ましたが、これまたおいしいです。皮はよくたわしとかでこすった方がいいと思います。海藻みたいのがいっぱい着いてて、苦いらしいです。ぼくは皮は剥いて、ヒレの所とかだけ残してよくこすって食べたのですが、トロトロの皮がなかなかおいしいです。

こんなにおいしいのなら、今度から小さいのはおかずに持って帰ったほうがいいみたいですね。

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とりあえずニッパで切ってからやりました。それよりもこれを引っ張って泳いでる時の方が怖かったです。 / Yuta ( 2003-02-23 00:28 )
オコゼ類は危険ですよね。ショック死することもあるとか。しかし美味しそう!うらやましい!その背びれのトゲは、まずハサミでチョキンしてから料理するんですか? / ネコさん ( 2003-02-19 18:15 )

2003-02-18 スカンク蛇


昨日、一昨日は十六日祭(ジュウルクニチー)で休みでした。十六日祭というのは、沖縄では旧暦の一月十六日は、グソー(あの世)のお正月といって、亡くなった人たちのお正月なのです。仏壇とかお墓に、ご先祖様がお正月をしに帰ってくるので、一緒にお祝いするのです。そういうご先祖系のイベントでは、翌日は送り日(ウークイ)といって、あの世に帰っていくときに一緒に連れて行かれると言うことで、特に漁などには行ってはいけないのです。

ところで先日海の帰りに蛇を見ました。何と言う蛇なのか調べてみようと思って写真に撮ってきました。ハブだったら噛まれたらいやなので、あまり接近できませんでしたが、帰って図鑑で調べてみると、「サキシママダラ」と言う蛇のようです。この蛇は毒は持ってないのですが、図鑑によると、攻撃されるとスカンクのように臭〜いにおいを出すそうです。においが服などについて、なかなかとれないそうです。へえ〜こんなへんてこな蛇もいるんですねえ。しばらく見てたけど、おとなしい蛇でした。ニョローリニョローリと、こっちを警戒するでもなく、のんびり歩いてました。図鑑とかでこういう動物のことを調べると、なんか急にかわいいような気がしてきます。飼ってみたら面白いかなあ…とか。

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2003-02-15 本日はオウムガイをゲット!ラッキー!


今日は再びタコが来ていることを予想して、センセイとオラン埼へ行きました。

結果はまあまあでした。タコもちょこちょこ来ているようです。しかし今日は雨も降って、月が雲に隠れて暗かったので、タコはヤー(おうち)のなかにこもって、あまり出ていませんでしたので、思ったほどは獲れませんでした。まあいいか。また今度いってみよう。クチの中も泳ぐつもりでしたが、濁っていたのでクチのなかは泳ぎませんでした。

さて今日の一枚目の写真はセンセイの包丁です。もとは普通のステンレス製の包丁です。う〜ん。すごいなあ。原型をとどめてません。ここまで使うかな普通…と思いきや、実は普通うみんちゅはこれくらいまで使います。ここまで使われたら包丁も本望ですね。僕はよく包丁を海でなくすので、ここまで使ったことはありません。

もう一枚の写真は、海に着いて泳ぐ前に砂浜でゲットした、流れ着いたオウムガイの貝殻です。オウムガイの貝殻はとても軽いので浮かぶのです。波打ち際に落ちてました。ラッキーです。ずいぶん長く漂流していたのか、海藻がけっこう付着してたので、きれいにしてから撮りました。泳ぐ直前に拾ったので、ウキに縛っておいたのですが、縛る時に、落とさないように強く縛ったのと、泳いでる時に岩とかに当たって、もともと少し割れていたのが、さらに割れてしまいました。もったいないなあ。

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僕も最初、何かの特殊工具と思ってました。 / Yuta ( 2003-02-18 19:24 )
包丁って言われないと、それとわからないですね。まるで何か、特殊な用途のための刃物みたい。 / みなみ ( 2003-02-15 04:02 )

2003-02-14 とれんです


今日はトレン埼(仮名)に行ってきました。センセイと行ってきたのですが、準備している時に昔の話で盛り上がってしまい、気が付いたときには潮が引いて浅すぎて泳げませんでした。結局、へんなコースを泳いでしょぼい結果となりました。いけませんねえ。

だけど今日は面白い話を聞きました。

タコノバンミーバイ(ハタの一種)というのがいるだろ。あれじゃなくても、石ミーバイ(カンモンハタ)なんかでも、とにかくミーバイ(ハタ類)がヤーダイ(根)の近くに座っている時は、近くにタコがいることが多いよ。ミーバイは、(タコの方が体が何倍も大きいので)何も出来ないくせに、このタコを食べると言ってどうやって食べるか考えているさ。だから、ミーバイが座っていたら、まわりをよく見たほうがいいよ。今日はこの大きい方のタコは石ミーバイが座っておったから、周りを探したらおったよ。

ということです。なるほど。勉強になるなあ。

写真は、ヤーダイじゃなくてストーブの近くに座っているにゃ〜もちゃんです。この時期は寒いのでこのような場所を好むようです。ラグも引っ張ってぐちゃぐちゃにしてます。いけませんねえ。

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だけど顔の模様が変ですよ / Yuta ( 2003-02-18 19:23 )
にゃ〜もちゃん、白タビなんですね。可愛いなあ…… / みなみ ( 2003-02-15 04:01 )

2003-02-13 かまって欲しいにゃ〜もちゃん


ちょっとサボっていたので日記を書きだめします。

うちのにゃ〜もちゃんは人がテレビを見ていると、このようにテレビの横に座ります。かまって欲しいんですね。

こうやって人の視界に入って、何もいないのに、架空の虫を追いかけてみたりして、人の気を引こうとします。

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2003-02-13 さぼりまくり!


日記をサボりまくりです。いろいろと忙しかったものでね〜

夕べはオラン埼(仮名)のピーの上を泳いではげました。月夜の一発目から調子狂うなあ。

タコ周りの潮に突入したので、またしばらくはタコ探しの日々です。

しかも今朝は寝坊して魚をセリに出せませんでした。いいや。どうせはげたし明日のせりに出します。

最近たるんどるなあ。そろそろビシッと気合を入れてがんばりましょう!

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2003-02-09 未来少年コナン


夕べはカツオ船という場所に行きました。

なぜこの場所がカツオ船と呼ばれているかと言うと、浜の近くのジャングルの中に、大きなカツオ船があるからなのです。このカツオ船は三十年くらい前に当時の最新の新造カツオ船が、与那国島に回航する途中、この近くで座礁したのですが、それが台風で打ち上げられてしまったのです。今では緑に覆われてちょっと見るとなんだかよくわからないのですが、近くに行くとカツオ船です。

僕が子供のころ大好きだった、宮崎駿の「未来少年コナン」というアニメがあります。このアニメは、アレクサンダー・ケイという人が書いた、”The incredible Tide”(邦題「残された人々」)というSFが原作のアニメです。もしかしたら、今、この仕事をしているわけの一つには、「未来少年コナン」への憧れがあるのかもしれません。

西暦2008年、科学技術が発達した人類が、核を越えた磁力兵器で、世界を巻き込んだ戦争を起こしてしまい、地球に地殻変動を起こしてしまって、人類は殆ど全滅してしまいます。わずかに残された人々には、歴史の教訓から、慎ましく自然と共に暮らす人たちと、以前と同じやり方で暮らしていこうとする人たちがいるのですが、とにかくお互いに地球を再建していくという話なのです。今でも大好きなアニメで、たま〜にビデオでかりてくるんですが、そのなかにこういう風景がたくさん出てくるのです。かつては科学技術の象徴だった巨大な乗り物や建物なんかが、まるで遺跡のように植物に覆われてジャングルに横たわっているんです。

ここにくるといつも未来少年コナンを思い出してしまいます。僕はこの風景がとても好きなので、粗大ゴミには違いないけど、処分しないで欲しいもんです。なんか遺跡のようで面白い景色だと思います。たった二十数年でこんなに木が生えちゃうものなんですねえ。

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2003-02-07 小腹が空いたらチヌマン


夕べはグルマグ(シモフリアイゴ)ポイントに行きました。ヒロおじいも同じ場所に来ていて、相談の結果、僕は南のカーラのチブを泳いで、ヒロおじいは北のサバノヤーのチブを泳ぐことになりました。

カーラのチブは一年ぶりです。ここは川の水が流れてくるので、雨が降った後は赤土濁りで何も見えないのですが、時期になって、濁りの無い時に泳ぐと最高のグルマグポイントなのです。

川の水でものすごい冷たいのと、水面近く(真水は海水より軽いので、水面近くは真水なのです)の真水と海水の境目がモヤモヤ陽炎みたいになってとても見にくいので、水面から30cmくらい下の海水の所まで潜って泳がないと魚が探せないのがちょっとつらいのですが、明け方の潮で、夜が明けるまで短時間しか泳げない時はいい海です。

狙いどおり、他の場所ではなかなか獲れない大型のグルマグと、小さいカーエー(ゴマアイゴ)がたくさん獲れました。

海から上がって、ヒロおじいが上がってくる前に火を燃やしておきました。泳ぐ前に燃やしていた焚き火の残りの薪を集めて、まだ赤くなっている薪を、先っちょがお互いに接するように十字型に置いて、その中心に新しい薪を近づけるとすぐにまた火が燃え上がるのです。そうやって再着火した所に薪をたくさん補給しておいて片づけをしていると、ちょうど片づけ終わった頃には火が本物になっています。

ヒロおじいが上がってきて、「寒いしお腹すいたから、魚を焼いてごらん。」と言って小さいチヌマン(テングハギ)と味塩コショウを投げてよこしたので、ヒロおじいが片付けている間に魚を焼いて、夜が明けてセリに魚を出しに行くまでチヌマンを食べて暖まって行きました。

チヌマンは、こうやって焚き火の炭を集めて、その上で丸ごと皮が焦げるまで焼いて、それから皮をむいて塩コショウで食べると最高においしいのです。この時期のチヌマンは脂がものすごくのっているので、こうやって焼くと脂が適度に落ちて、その脂が炭の上で炎を上げて燃えるのですが、同時にその煙で燻されるようで、とても香ばしいです。これはなかなかおうちでは出来ないので、おみやげに焚き火で焼いてから持って帰ることもあります。

浜から泳ぐ海人は、こうやって魚を食べてからおうちに帰ることがあるので、車に「味・塩・コショウ」と酢と醤油と割り箸が常備されています。酢は猛毒のハブクラゲに刺されたときにも効くので便利です。

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