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みなみの「さぼのーと」

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★からだ内観日記(パーソナルトレーニングの記録)★

★お買い物ブログ 「こんなものを買った」

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2004-10-23 余命5ヶ月にして思うこと
2004-10-22 浅田次郎 『日輪の遺産』
2004-10-21 あふたあふあいぶ
2004-10-19 スペイン旅行記(6) 〜ちょっと一休み?〜
2004-10-13 映画『インファナル・アフェア2 無間序曲』(その1)
2004-10-13 映画『インファナル・アフェア2 無間序曲』(その2)
2004-10-12 スペイン旅行記(5) 〜美術館〜
2004-10-11 スペイン旅行記(4) 〜マドリッドのヲタク街〜
2004-10-11 スペイン旅行記(3) 〜バルめぐり(その1)〜
2004-10-11 スペイン旅行記(3) 〜バルめぐり(その2)〜


2004-10-23 余命5ヶ月にして思うこと

新しい職場に完全に慣れるまでに必要な時間は、1年2ヶ月。
というのがわたしの持論。
現在の職場に勤めてから1年3ヶ月と半月が過ぎた。
最近、独り言が増えた。
気づくとひとりでに「ポヨポヨポヨポヨ」などと呟いていて、
我ながらぎょっとする。
おそらくリラックス出来ているのでしょう。

1年目は、言われたことをその場でなんとかこなしていくだけだったけど
2年目になると、全体的な仕事の流れを理解できる。
この感覚がうれしい。
冬になったら半端でなく忙しくなるけれど、
できるだけ前倒しでその準備をしておこうと
今から自分なりに工夫をしている。(つもり)

正直なところ、昨年の冬は辛かった。
事情があって、絶対的な人手さえ足りていなかった。
頑張ったつもりが、頑張り過ぎて、身体はボロボロになった。

「忙しさの極地で相手も疲れているんだ、悪気があるわけじゃない」とわかっていても、
それでも許せないと思うほど、はらわたが煮えくり立つようなこともあった。
けれども、その気持ちを誰にも話せずにいた。
しかしある日、あるきっかけを境に、
そういう愚痴を何人かの人に話せるようになった。
同じように感じていたのは自分だけじゃないとわかったとき、
本当に気が楽になるのを感じた。
今では、何かあったとき、わたしの気持ちを聞いてくれる人たちがいる。
わたしもその人たちの気持ちを聞いてあげられる。

同じ業務グループのメンバーにもだいぶ慣れてきた。
今年の繁忙期は、昨年に比べたら、おそらくずっとやりやすくなると思う。
いや、そうならなくてはいけない。
仕事は可能なかぎり効率よく、遺漏なく、
さらに心身のダメージも最低限に押さえて
春まで乗り切ろうと決めている。

ほんの小さな場所かもしれないけれど、この職場にはわたしの居場所がある、と感じる。

1年半前の日記を読み返すと、我ながら成長したなー、と思う。
あれは淋しい日記だもの、本当に。

先頭 表紙

2004-10-22 浅田次郎 『日輪の遺産』

けっこう分厚かったものの、コンタクトを入れた目が疲れて痛くて仕方ないのも我慢して、一気に読んでしまった。
舞台が、日野・府中・多摩丘陵など、自分の馴染みのある土地だったのも、楽しかったです。

主人公は、真柴少佐という、26歳の若き陸軍将校。
士官学校を主席で卒業し、誠実な人柄を買われて
極秘任務に抜擢された折り目正しいエリート軍人と来た日にゃ、
読者が脳内で作り上げる彼のモンタージュは、美しい日本男児のソレとなる!
と、決まっているではありませんか。

身長は高くも低くもなく、体躯には引き締まった筋肉がついて
軍帽の下には、まっすぐな鼻梁に、すいと墨ひくような一重の瞳、凛々しい眉。
おとがいから耳へ至る顎骨の線さえ、雄雄しく涼やか。
なーんてね……

その真柴少佐が、母親の住む日野の実家に帰る場面があるですよ。
正確には、少佐の死後に、他の人がそのシーンを想像しているんだが。
そこで少佐は言うですよ。
「司郎、ただいま帰りました」



ん?


司郎……


……司郎?(°0°;





司郎といえば、……そうです。

茨城県下館市が誇る、われらが郷里のスター、マギー司郎!!!

真柴少佐のツラは、一瞬にしてマギーに置き換わってしまいました。
トホホ……。(T0T)


ひさしぶりに動いているマギーを見ました。
あ〜ん、マギー素敵〜。癒される。まじで……。

ヒマなあなたは「不思議な枕篇」や「NG集」も見ましょう。
うっとりした表情で枕にスリスリするマギーが超かわいいのでございます。




★追伸★

テレビの台風ニュースで、下館が水浸しになっているのを見たけど、あれどこ? みんな大丈夫だった? >下館のみなさま

先頭 表紙

コザカイさん>はじめまして、ですね。どうもです。ジョビジョバといえばhttp://www.jobi-joba.com/→これしか知らなかったワタシ。早速ジョビジョバ元リーダーのマギーさんのHP探してきました。高校時代のニックネーム「マギー司郎」からマギーという名前になったって……そのまんまっすね(^^;; / みなみ ( 2004-11-01 22:54 )
でむぼつん>おお! 部長さんは茨城人? ごじゃっぺ流行らせてください。 / みなみ ( 2004-11-01 22:50 )
こちらで初めましてかな?で、マギーに食いつくのはどうなんだろ・・・。マギーって言ったら元ジョビジョバのリーダーですねぇ。 / コザカイ ( 2004-11-01 05:15 )
うちの部長は「ごじゃっぺ」を普通に使うので違和感なしでっす( ̄∀ ̄) / でむぼ@職場 ( 2004-10-25 17:55 )
りゃん吉さん>そうそう、マギー審司。確かに当て字!(笑) お笑いライブ、いいっすね♪ 賛成です。今度、ぜひぜひ!(^0^) / みなみ ( 2004-10-24 00:44 )
マギー審司。あきらかに当て字がミエミエですから〜!残念〜!  マジックか一発芸か分からない斬り〜!   みなみさん今度一緒にお笑いライブでもいかが?チケットは確保しますから / りゃん吉@お疲れ様ー ( 2004-10-23 11:13 )
ひろちゃん>お久しぶりです♪ マギーいいですよねー、あの雰囲気……。お笑いスター誕生のころからとは、コアです。 / みなみ@飲み、賛成(笑) ( 2004-10-23 01:34 )
りゃん吉さん>マギィの実家は、わたしの通っていた高校のすぐ近所という噂です。高校時代、文化祭にマギーを呼ぼうという話があって盛り上がりました。 弟子、名前なんていったっけ? 忘れちゃった……。 / みなみ ( 2004-10-23 01:23 )
僕もお笑いスター誕生のころからお気に入りでしたね。 / ひろちゃん@また飲みに行きましょう ( 2004-10-23 00:45 )
そうなんですか!司郎ちゃんは下館なんですか(爆)弟子の方がマジックがうまい・・でしょ?(笑)  / りゃん吉@お疲れ様ー ( 2004-10-22 20:44 )
マギーの趣味、動物めぐりというのがよくわかんないですね。動物園めぐりならわかりやすいんですが。案外、世界中の動物を見て回ったりしているのかもしれませんですね。 / みなみ ( 2004-10-22 01:08 )
ちなみに博多弁の「せからしい」も標準語にしたいです。 / みなみ ( 2004-10-22 00:55 )
  / みなみ@ごじゃっぺを標準語にする会会長 ( 2004-10-22 00:54 )

2004-10-21 あふたあふあいぶ

今の時期は、まず残業はない。
17時5分から15分くらいの間に仕事を切り上げる。
その足で職場の構内にある本屋に行き、立ち読みをする。
ここ2日ほどは、町山智浩の、映画についての本を読んでいる。
タイトルは忘れた。

朝は職場の最寄りまで電車に乗るけれど、帰りは乗り換え駅まで歩く。
山道を下って、住宅地を歩いて、30分弱かかる。
今日、その道のりをちょっと走ってみた。
電柱ひとつぶん走り、その次の電柱までは歩く。その繰り返し。
これくらい気軽な運動なら続けられるかもしれない。
走るのが苦しくなったら、電柱ふたつぶん歩けば良いのだし。

18時過ぎに、駅の近くの図書館に到着。
小学校の図書室を思い出すような、いい感じに古くさい図書館だ。
ここで、19時の閉館まで本を読む。
今読んでいるのは『阿部定の手記』。(ナベサダではない。)
あと1日通えば読み終わりそうだ。少し淋しい。
わたしはこの図書館では本を借りる資格がないので不便だが、
毎日図書館へ本を読みに通うのもそう悪くない。
ただ、通えるのも、あとせいぜい1ヶ月半くらいだろう。
仕事が忙しい時期になれば、それどころではない。

誰にも負けないほど、とはとても言えないが、
生まれてからの18年間、活字は人並み以上に読んだ。
その反動なのか、なんなのか、それから後の約10年間は、あまり読まなかった。
今になって、やっぱり本はおもしろいなあと思う。
最近は、歴史に興味がある。
先日、歴史の棚の前で本の背表紙を眺めていたら、
そうか、この棚の中にある本に書いてあることの全部を、わたしは知らないんだ、
と、ふと思った。(わたしは歴史の素養がない。)
自分が知らないことが、この本棚の中には大量にある。
そう思うとなんだかワクワクした。
そんなことを感じたのは初めてだったので少しおどろいた。

図書館を出た後は、その日の気分によって
近くの本屋か、ドラッグストアに行く。
本屋では、雑誌や写真集のようなビジュアル物を漁る。
今日は、小林紀晴の写真エッセイ集『ASIA ROAD』が
文庫本になっているのを見つけて、ついつい、即買い。
ドラッグストアは、お気に入りの店があるので、そこへ行く。
品揃えに独特のポリシーが感じられる店なのだ。
たまに喫茶店へ行くこともある。
7月の末に、お金を節約しようと決めて以来、それまで行きつけだった喫茶店へは行っていない。
行くとすれば、安いチェーン店で我慢する。
でも、値段相応で飲み物がまずい。わかっていても閉口する。
値段と味、両方の面で、個人経営の喫茶店とチェーン店の
ちょうど中間くらいの店があれば文句ないんだけど。

本屋なり、ドラッグストアなり、喫茶店なりを出たら
電車に乗って、自宅の最寄り駅へ。
たまにデパートや古本屋を覗いてみることもあるけれど、大体はまっすぐ家へ向かう。
徒歩、20分強。
20時過ぎ、帰宅。

先頭 表紙

2004-10-19 スペイン旅行記(6) 〜ちょっと一休み?〜


バルセロナのど真ん中で見かけたツーリストのお兄さん。
「いったい何千キロ走ってきたの?」と聞きたくなるような雰囲気。
この写真では見えないけれど、左の上腕には刺青。それもまた似合っていた。
あまりにワイルドでりりしく格好良かったので、こっそり後ろから盗撮。
本当は、写真撮らせてくださーい! と声をかけて前から撮らせてもらいたかったのですが
勇気が足りませんでした。
どきどきしながら急いで撮ったのでフレーミングも背景も何もかも適当……。(いいわけ)
ちょっと左側の白シャツのおじさんがうるさいね。

この目線の先には、犬をつれた大道芸人がいます。
その風貌と、足を止めて大道芸人のケーナに聞き入っていたことからして、
おそらく彼はラテンアメリカの人なのでしょう。

先頭 表紙

かねちゃん>あっ!タイプミスでお名前が 「かんちゃん」になっていました。ごめんなさいー(TT) / みなみ ( 2004-10-24 23:25 )
マイケルさん>どうみてもギターですよねー、これ。間違いなく芸人道を走ってますね。『デスペラード』のマリアッチ(アントニオ・バンデラス)のように、夕陽をバックにギターを掻き鳴らしてほしい……(笑)。 / みなみ ( 2004-10-22 01:04 )
かんちゃん>そーなんです! この腕と踝がっ!(笑) 写真ではわかりにくいですが、上半身裸なんですよ。   そしてさりげなく素足にはいたピンク色の靴もポイント(笑) 横顔も美しゅうございました。   言われてみたら白シャツのおじさんもいいかも……。 / みなみ ( 2004-10-22 01:01 )
背中に背負っているのはギターでしょうか? だとしたらほかの荷物はコンパクトなのにも関わらず、こんなかさばるものを持っているあたり、彼も芸人かもしれませんね。 / マイケル ( 2004-10-21 23:43 )
なんて美しい腕!美しい踝!でも白シャツのおじさんもいい味出してると思います。 / かねちゃん@おひさしぶりでした ( 2004-10-21 21:38 )

2004-10-13 映画『インファナル・アフェア2 無間序曲』(その1)

雨の金曜日、銀座シネマパトスにて
けいこさん、マイケルさん、ありがとうございました♪

前作は、主人公の2人(アンディ・ラウとトニー・レオン)に焦点を絞っていて
娯楽色の強い、スタイリッシュな感じの作りになっていたけれど
今回はめくるめくオヤジ達の世界……
わりと普通のヤクザ映画という感じ

ヤクザ映画って難解。
敵同志・味方同志で裏切ったり、裏切られたり、
策略巡らせたり、取引したり、というのが話の基本だから、
ストーリーや、キャラクターの相関関係が複雑だ。

******

以下、本作・前作についてネタバレしてます。ご注意。

今回は、前作では語られなかったラウ刑事とマフィアのヤンのバックボーンが描かれていた。
マフィア組織に潜入している警官・ヤンは、もともと有力なマフィアの息子。
ヤンは、大人になったら必ずマフィアになる、そういう出自の人間。
しかし、彼は強迫観念にとらわれている。善き人間でありたいという強迫観念に。
ヤンが警察学校に入ったのも、警察学校を辞めなければならなくなった時に
潜入捜査員への道を進み、自分の身内を摘発することを選んだのも、
自分自身の出自や運命に抵抗するためだった、はず。

潜入から10年が経ち、ヤンが早くその仕事から解放されたいと願うのは、
「早く警官に戻りたい」という気持ちからというよりも
「早く警官(善き人間)になりたい」という気持ち、といった方が、より正確だと思う。
もし自分が警官でないとすれば、ヤンのアイデンティティは根本から崩れてしまう。
だから、『1』でのヤンは、ことあるごとに「おれは警官だ」と口にしていた。
「あんた(上官)のために潜入捜査をしているんじゃない、自分のためだ」とも。

でも、穿った見方をすれば、ヤンは、「善き人間でありたい」という強迫観念につけこまれて
徹底的に警察に利用されてしまった、警察学校あがりのただのマフィアなのかもしれない。
あんなに警官になりたかった(戻りたかった)ヤンは、結局はマフィアとして死んでしまう
のだから。(ま、死後に警官であったことが証明されて、表彰されるけど)

その点、ラウ刑事の精神的バックボーンは、いまいちはっきり掴めない。
ヤンが、自分をマフィアではなく警官だとする、強い内面的な動機を持っているように
ラウも、警官ではなくマフィアでなくてはならない理由を持っているのだろうか。
……考えてみたら、その答えは『1』の佳境で、すでに出ていた。
ラウはたぶん、マフィアであることに、それほど強烈なアイデンティティを感じていない。
『1』のラストで、彼が「善き人間」になろうと決心したのが、その一番の証拠だ。
しかし、そう決意したものの、その道は閉ざされてしまった。

そうして「無間道」に足を踏み入れたラウよりも
名実ともに「善き人間」になりたいと願いながら
道半ばで死んでしまったヤンの方が、きっと幸せなんだ。
だからラウは、ヤンの姿に、「おれは(お前と)替わりたいよ」と呟くんだね。

シリーズ完結となる、次回作が楽しみ。またトニーも出るらしいし♪♪

先頭 表紙

かねちゃん>見るならぜひ、1→2の順番でどーぞ!!(^.^) / みなみ ( 2004-10-22 00:58 )
かねちゃん>うんうん、面白いですよぅ♪ いい男たちが出るし(笑)。大丈夫、遅すぎない! / いつもロードショー終了ぎりぎりに見る人 ( 2004-10-22 00:57 )
最近、いろんなとこで『インファナルアフェア』面白い!って聞いて、観たいなとか思ってたのでした。遅すぎ? / かねちゃん ( 2004-10-21 21:39 )

2004-10-13 映画『インファナル・アフェア2 無間序曲』(その2)

******

さてさて(笑)

若き日のラウ刑事@エディソン・チャン
未来の彼女・マリーと出会って ニコ―――♪っとするラストシーンの笑顔、
超かーわーいーいー。
こっちもつられてニコ―――♪っとしてしまった。ついつい。

若き日のヤン@ショーン・ユー
きりっとした雰囲気といい、きりっとしたルックスといい、好きなんだが、
この若き日のヤンが、たった3年後にあのヨレヨレしてどこか甘ったるい
あのやさぐれたヤン(トニー・レオン)になるとは思えない。というか、ならんだろ。
雰囲気違いすぎ! 別にいいけど(笑)

いい味を出しているマフィアのサムとウォン刑事のおやじ2人組は、
敵味方で友情ムードを漂わせながら
お互いにスパイ送り込んで腹の探り合いしているってとこがミソ。
やたらと家族愛に溢れる眼鏡くん・ハウ兄貴もえげつなくてステキ♪
けいこさんの愛するロ・ガイもすごい存在感……台詞ほとんどないのに(笑)

地味なところで、殺されてしまうマフィアのボス4人組が好き。
ご丁寧なことに一人ずつそれぞれバラエティに富んだ殺され方してるしね、ご苦労様です。
「鍋おやじカルテット」と、勝手に命名。

先頭 表紙

レイさん>忘れる、忘れる(笑) でもまとめて観るのもそれはそれで良さそう♪ 予告編から推測するに、3は、1のサイドストーリーっぽい感じですよー。2は、1の過去のお話です。 / みなみ ( 2004-10-13 23:36 )
あー、やっぱり観たいかも。こうなったら3部作まとめて観るか。ってそんなの待ってると結局忘れるんだよね^^; / レイ ( 2004-10-13 22:53 )

2004-10-12 スペイン旅行記(5) 〜美術館〜

ヨーロッパの美術館はいいなあ、と思う。
フラッシュを焚かなければ写真を撮ってもいいし、
美学生はもちろんのこと、
学校の授業として、小中学生が大勢、絵の前でスケッチブックに模写をしている。
どちらも日本では考えられない。
今回は、大きなキャンバスと画材を持ち込んで
本格的に模写をしている人を何人か見かけた。

今回足を運んだ美術館は、ふたつ。
プラド美術館と国立ソフィア王妃芸術センター、どちらもマドリッド。
ゆっくり見るつもりで、1日ずつ時間をとった。
バルセロナのピカソ美術館も行きたかったけど、時間がなくてあきらめた。

プラド美術館は、とにかく宗教画ばっかり。
キリスト教があらゆる芸術家の創作意欲を掻き立てたということは
よくわかった。
でも、あまりの宗教画のオンパレードに、飽きた。
しかもプラドは広大。広いよう。どこまで行ってもワンフロア終わらない……(T0T)
さらにわたしは目がとても悪いので、少し絵から離れてしまうと
細部がぼやけて何も見えない。
コンタクトの度を直していけばよかった。
しかし、意地というか、義務感で、全部見た。
なんだかもったいない時間の使い方をした気がしてならない。

ボッシュの絵は面白かった。
でも疲労が先に立ってじっくり見られなかった。
ゴヤの絵も面白かった。
しかしやはり、ゴヤ作品だけでもかなり大量にあったので、
そうとわかっていれば、最初にゴヤを集中して見て、エネルギーを有効活用したかった。

国立ソフィア王妃芸術センターには、ピカソの『ゲルニカ』がある。
『ゲルニカ』自体もそうだけれど、その習作(細部のデッサン。何枚もある)を
見られたことが印象深い。
北斎の『神奈川沖浪裏』の習作を見た時も思ったけど、
やっぱり天才でも、ひとつのモチーフをたくさん練習したり、
どうやれば一番表現したいことがよく伝わるか、徹底してアイディアを練っている時間があるんだ、
そしてその末に名作と言われるものが出来上がるんだ。
と、知ることは大事だ。
自分は凡人であるがゆえになお大事だ。

『ゲルニカ』と、『ゲルニカ』を見ているひとたち、をその背後から眺めていたとき
ちょうど彼らの服が、黒、白、灰色、赤、というシンプルな4色(正確にはベージュもあったが)に
統一された瞬間があった。
他でもない、今この瞬間の写真を撮りたいな、と思った、けれどカメラは
入口で預けた荷物の中だった。

その他、ソフィア王妃芸術センターでは、リキテンシュタイン展がひらかれていた。
こういう機会でもなければ、わたしはまず一生、リキテンシュタインを見に行くことは
なかったと思う。
しかし!
これがかなり面白い。
この人の感性絶対フツーじゃない!
変!!
という感じ。
つまるところ絵画とはその画家がどのように世界をとらえているかを外へ向けて端的に表したもの、
絵画は、画家というフィルターが処理したこの世界の、その処理後のかたち
ではないかと思うのだけれど
リキテンシュタインというフィルターはかなり変で面白い。
ちょっとリキテンシュタインの偉大さがわかった。(気がする)
あれはやっぱり作品ひとつひとつのキャンバスが大きい、展覧会で見たからよかったのであって
小さな画集では手応えが得られなかっただろうと思う。

ソフィア王妃芸術センターには、美術書専門の図書館もあり
俗世を忘れるような、とても静かで落ち付いた雰囲気なので、そこでしばらく時間をすごした。
日本の写真集を何冊か見つけたが、どれも数十年前のものだった。

先頭 表紙

マイケルさん>見ましたよ〜、全部。ハァ……貧乏性なもので。美術館は本当に見たいもの+αだけに限って、ゆっくり1点に時間を割いて見る方がいいのだ……と気付きました。全部見るなんて、愚挙でございました。プラドとソフィアを1日で片付けて、もう1日はトレドにおでかけすればよかったとほんのちょっと後悔しています。フェルメール展が見られなかったのは惜しいですね。 / みなみ ( 2004-10-13 23:33 )
プラド全部見たの!? 僕は時間の節約で、ヴェラスケスとゴヤ、ムリーリョを中心に、あとボッシュがここのウリらしいので、それだけはじっくり観ました。ホントはその時、特別展でフェルメールもやっていたんだけど時間があまりなくて見れなかったのが残念。 / マイケル ( 2004-10-13 19:14 )

2004-10-11 スペイン旅行記(4) 〜マドリッドのヲタク街〜

マドリッドのホテル近辺をぶらぶらしていて、ヲタクショップを発見。
ショウウインドウには、スパイダーマンやハリーポッター、ポケモン、etc、のフィギュア。
挙げ句の果てにはゴーゴー夕張(『KILL BILL』で栗山千明が演じた役)まで!
あたりを見まわすと、同じようなヲタショップが何軒も……。
おお! ここはマドリッドのヲタ街なのね!!
もちろん、嬉々としてショップ巡りを始める我々でありました。

その前日、デパートのDVD売り場の日本アニメのコーナーで
『きまぐれ☆オレンジロード』のBOXを見つけたときにも、わたしは相当のけぞりました。
『オレンジロード』だよ?
それもDVDだよ?
濃いよ……

『オレンジロード』発見時ほどの衝撃はありませんでしたが、
ヲタショップの品揃えもなかなかです。
日本の漫画は、割かれているスペースから言えば、天下のアメコミ&ハリウッド物と
互角に張れる勢い。
『ドラゴンボール』『ベルばら』『幽遊白書』『めぞん一刻』といった定番から
『ふしぎ遊戯』『パラダイス・キス』のような少女漫画系、
果ては渋い系『子連れ狼』や、やおい系『絶愛』まで、どどーんと大きな本棚に揃っています。
わたしにはよくわからない最近の漫画もたくさんありました。
(『かってに改造』があったのには驚いた。
 スペイン人にもあの漫画のネタは理解できるのだろうか? 絵はスタイリッシュだけど)
店によっては、スペイン語版だけでなく、日本語版もたくさん。中には雑誌も。
誰が買うのかなあ……。
ちなみに普通のコミックス1冊、1000円〜1500円くらいでした。やっぱり高いな。

店員のお兄さんは、痩せてて髪長くて眼鏡かけてて細いジーンズと黒いTシャツ着てて、
マリファナでもやってそうな感じ。(お約束)

一通りヲタショップを回った後、近くのバルのテラス席で
セルベーザとサングリア(砂糖が入っていた)を飲みつつ、まったりとくつろいでいたところ
向かいの席に、気になる一団を発見。
男女混合の数人のグループで、なぜかみんな黒っぽいTシャツを着ている。
リーダー格とおぼしき20代前半くらいの男の人は
色白で細く、眼鏡をかけていて……まごうかたなき超文科系の匂い!!
「キャー、ヲタク! 絶対ヲタクだよ!! みんなであのヲタク街に来たんだよ!!!」
と興奮する我々……
どうして一発でヲタを見分けられるのか?
それは自分たちも根がヲタだから……
です。

先頭 表紙

真冬さん>そうなんですかー。DVDの値段まではチェックしなかった、残念。いくらぐらいなんですか? / みなみ ( 2004-10-13 23:29 )
ビッケさん>ガンダム「専門店」ってところが……濃いね(笑)  / みなみ ( 2004-10-13 23:28 )
日本アニメのDVD、ヨーロッパは安いよね。あれがスゴク不思議。 / 真冬 ( 2004-10-12 03:46 )
へぇ〜ドコでもあるんだねこういう店。ベトナムでもガンダム専門店があってなつかしのガンプラが並んでたよ。 / ビッケ ( 2004-10-12 01:20 )

2004-10-11 スペイン旅行記(3) 〜バルめぐり(その1)〜

今回の旅行で得た教訓を先に書いておくと、
都会のど真ん中の目抜き通りにあるようなバルは、やっぱりよくない。
値段は高いし、混んでいるし、店員の対応も、かなりぞんざい。(韻を踏んでみた)
一度かぎりの客で、言葉も通じない、そのうえ女一人だとなめられるる……(T.T)
言葉が喋れなくても頭が足りないわけじゃないぜー
手を抜かれたらちゃんとわかるぞー(これでも飲食店で働いた経験あるし)

ある店でオーダーの仕方がわからず店員のお姉ちゃんたちに聞いたら
英語とスペイン語でやかましく説明されたものの
意味がわからず
しかしさらにマシンガンのような勢いで
「もう、わかんないの?! だからあーやってこーして、って言ってるじゃない!(苦笑)」
とまくしたてられ(その程度はわかる)
思わず「何言ってるのかわかんないよ!!!!」と日本語で叫び返していたわたしが
いました……(素だった)
まあ、その他にもいろいろ

閑話休題

で、バル(BAR)とはなんぞやというと、
居酒屋と定食屋と喫茶店すべてを兼ねた、スペインの飲食店です
わざわざ西の地果つるところまで来てスーパーのサンドイッチばかりというのも悲しいし
かといって毎回レストランに入るにはお金と気力が必要なので
旅行中、食事はほとんどバルでとりました。

入るなら、裏通りにある、「いかにも地元のおっちゃんしか来ません」風の
庶民的な、のどかなバルがいいようです。
さらには、ヒマそうな時間帯に入るといいようです。
目抜き通りの店では英語が通じますが、こういう店ではスペイン語オンリー。
昼日中からがんがんヴィーノ(ワイン)を飲むのも気がひけるし
(数年前の自分がウソのように、最近すっかりお酒が飲めなくなりました)
かといってリフレスコ(ジュース類)は上手に注文できないし……
というわけで、一番気軽に注文できるのがセルベーザ(ビール)。
旅の連れがビール気違いということもあり、結局、セルベーザばかり飲んでいました。
スペインのビールはラガーで、苦めです
(ずばりわたしはラガーが苦手なのでした……とほほ)

アルコールの値段が、とにかく安い。
ヴィーノもセルベーザも、一杯140〜200円くらいで
ジュースの方がかえって高いほど。
料理の値段とあわせて、予算は一人1000円〜1500円というところでしょうか
日本と比べると、飲み物が安いかわりに、食べ物はちょっと高いのかな
ちなみに、日本の感覚では「ドリンク」というと
ノンアルコール飲料、もしくは飲み物全般を指しますが
あちらではアルコール飲料のみを指すようで
ノンアルコールが飲みたくて「ドリンクは何があるの」と聞くと
「これ(セルベーザ)とこれ(ヴィーノ)」なんて言われ
そして、つい飲みたくもないセルベーザを頼んでしまう……
それを何回か繰り返して、ようやく「ドリンク=アルコールなのか!」と
気付いたのでありました。(おそい)

先頭 表紙

2004-10-11 スペイン旅行記(3) 〜バルめぐり(その2)〜

バルのカウンターの奥には、かならず、一抱えもある大きなもも肉が置いてあり
「ハモン」(生ハム)を頼むと、それをスライスして出してくれます。
燻してあるだろうとはいえ、カウンターの上に出しっぱなしというあの感覚は
湿気の少ない土地ならでは。
日本の感覚ではありえないと思いました。(かびる)

バルセロナの、街の中心地から離れたところにある繁華街で見かけた
超庶民的なバルには
大きな古い酒樽がいくつもあり、
青白い蛍光灯の光の下に
見るからに癖のありそうな地元のおっちゃんやオジジ達がたむろして
煙草の煙をもうもうと吐いていました
そのバルの風情が本当に異様なほどかっこよく
わたしのツボをいやというほど刺激してくれました
(今ふと思ったけど、あれは、横浜・黄金町の映画館「日劇」に通じる
かっこよさかもしれません)
ちょっと度胸が足りず入れませんでしたが
ああいう店にこそ入ってみればよかった……いつか行こう

やはりバルセロナの裏通りで入ったバルでは
黒いきのこ入りのオムレツを食べました
現物を見て、あまり深く考えずに「これちょうだい」と頼んでしまったものの
食べてみたら匂いと味が結構きつくて
よく見たら微妙に見た目もグロテスクで
やばい……
と危機を感じましたが、なんとかなりました
サグラダ・ファミリアなどよりあのオムレツこそ写真に撮っておくべきだった
日本では絶対に出会えないものだから
(サグラダ・ファミリアも日本にはないけどね)

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