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せんきちの「日々是口実」


24時間、現実逃避!

せんきちの超おたくサイト「旅荘 愛のさざなみ」(総本家)にも、ぜひお立ち寄り下さい。

blog、てきとーに稼動中。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-08-29 バカ映画のはずが
2003-08-28 ヒルトン姉妹の謎
2003-08-26 香港ヒルトンホテル
2003-08-22 冷遇されてます
2003-08-20 あんた、誰?
2003-08-19 「食われる」ということ(3)
2003-08-18 「食われる」ということ(2)
2003-08-17 「食われる」ということ(1)
2003-08-16 1959年の畢打街
2003-08-14 さむい


2003-08-29 バカ映画のはずが


このたび我がサイトを作ろうと思い、鋭意奮闘中なのですが、そのネタにしようと、ここのところ、1950年代から60年代にかけて香港やマカオ、台湾等でロケをした日本映画や合作映画のビデオを観ております。

昨晩は『レッツゴー!若大将』(1967年・東宝)なんぞを観たのですが、『欲望の翼』(1990年)で名高い(?)「香港大球場」が出てきたりして(『香車美人』にも出てきますが)、なかなか楽しかったです。

で、そういった関連の映画をいくつか探していきます内、『沖縄怪談逆吊り幽霊・支那怪談死棺破り』(1962年)という、日台合作映画(大蔵映画・東方影業社)がちと気になり始めました。
この映画、ホラーファン、B級映画ファンの方々の間ではかなり有名な作品らしいのですが、はっきり言って「バカ映画」の部類に入る作品のようです。
ところが、わたくし、この映画の監督名を見てびっくりいたしました。
一人は小林悟(1930〜2001)。この方も大した監督さん(台湾で映画を撮ったりしています。林青霞〔ブリジット・リン〕とよく酒飲んだらしい)なのですが、問題はもう一人のほう、邵羅輝(1919〜93)です。
この方、実は戦後台湾で初の台湾語映画『六才子西廂記』(1955年。16mm)を撮った、台湾映画史を語る上では欠かせない監督さんなのです。

いやはやびっくり。単なるバカ映画のはずが、こんな秘密が隠されていたとは。

大蔵映画ネタでは、他にもいろいろあるのですが、それはまた我がサイトで。
お楽しみに。

先頭 表紙

jing様:どうもです。一応、適当にカテゴリー分けしております。のんびりやっていますです。 / せんきち ( 2003-08-31 21:07 )
tomohiko様:ありがとうございます。ぼちぼちやっておりますので、多分秋も深まった頃にようやくオープンかと思います。 / せんきち ( 2003-08-31 21:06 )
頑張ってくださいね。最初から一気に仕上げようと思わず、大まかなカテゴリ分けはしっかりしておいた方が後で楽です。 / jing@しっかりやらなくて後で苦労した ( 2003-08-31 00:40 )
せんきちさんのサイト、完成が楽しみです。完成を楽しみにしております。 / tomohiko ( 2003-08-29 22:49 )
わたくしがこの手のロケ物ではじめて観たのが『香港クレージー作戦』。でも、ビデオがないらしい。7年ぐらい前にテレビで観ただけなので、中尾ミエのことしか覚えていないわ。。。。 / せんきち ( 2003-08-29 22:42 )

2003-08-28 ヒルトン姉妹の謎


この前の日記で、ヒルトン姉妹はホテルとは無関係と書きましたが、今回再調査した結果、コンラッド・N・ヒルトン(ヒルトンホテル創始者。1887〜1979)の曾孫らしいことが判明しました。

でもね、日本の報道では、「ヒルトンホテルの創始者 バロン・ヒルトンの孫」って書いてあるのよ。

じっさいには、バロンちゃん(ウイリアム・バロン・ヒルトン。1927〜)は、コンラッドの次男です。
長男のJrは、いっときエリザベス・テーラーのご主人だった人ね。

ようやく謎が解けたわん。

つまり、ヒルトン一族の一員だけれども、姉妹のお父ちゃんはホテル業を継いでいない、ということのようです。

それにしても、彼女らは日本に来たとき、ヒルトンに泊まったんだろうか。
きっと、パーク○イアットあたりだろうな、うん。

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キャ様:お久しぶりです。K姉妹よりは由緒正しいようです。でも、欧州のセレブとは違うと思いますが。。。。 / せんきち ( 2003-08-29 22:02 )
姉はかなりワイルドですねえ。様←まさかこれがハンドルネームではないと思いますが。。。。:ご教示ありがとうございます。いま、バロンちゃんはヒルトンのチェアマンだそうです。たぶん一族は非常勤役員かなんかで株の配当ががっぽがっぽとあるのでしょう。 / せんきち ( 2003-08-29 22:01 )
ぷるぷる様:どうやらそのようです、はい。でもすごいですよね、やっぱり。フォーシーズンズですか。 / せんきち ( 2003-08-29 21:59 )
なるほど、勉強になりました。昨日読んで、K姉妹並みに胡散臭いのか、などと思っちゃいましたもので。 / キャ@お久しぶりです ( 2003-08-29 08:17 )
恐らく実質の経営は雇われ社長あたりで、ファミリーは名目上の役員では? こちらでは必ずheirと紹介されるので、ホテルは家族の物でしょう。姉妹のママは元女優。10代の頃両親は知り合い、若くして結婚。仲いいみたいです。 / 姉はかなりワイルドですねえ。 ( 2003-08-29 00:00 )
なるほろ〜。ではセレブぶってる資格はあるわけね…ヽ(。_゜)ノ  お泊りはフォーシーズンズだと思うな。 / ぷる2@椿山荘東京 泊まりたい(^¬^) ( 2003-08-28 23:02 )

2003-08-26 香港ヒルトンホテル


香港島の中環(セントラル)、皇后大道中(クイーンズ・ロード・セントラル)を金鐘(アドミラルティ)に向かって歩いていくと、右手の角に「長江集団中心」というビルがあります。
その角を右折するとちょうどビクトリア・ピークへ行くピーク・トラムの駅があるのですが、かつてその場所には「香港ヒルトン・ホテル」がありました。
1963年5月、アジアで最初のヒルトン・ホテルとしてオープンしましたが、90年代後半になって香港ではオフィスビルの需要が増加、ホテルは閉鎖されました。
1964年の東映映画『東京ギャング対香港ギャング』で、高倉健扮する東京ギャングの北原が泊まっていたのがこのホテルでした。
ちなみに、現在金鐘にある「コンラッド香港」は、米国ヒルトンの直営で、ヒルトン・インターナショナル(英国)が世界展開するヒルトン・ホテル・チェーンとは、別系統らしいです。
もひとつ言えば、いっとき日本のマスコミにもてはやされたヒルトン姉妹は、一応ヒルトン一族の親戚らしいのですが、ホテルの方とは無関係だそうです、はい。

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長江集団といえば、香港フラワーで一山あてた李嘉誠の会社ですね。金持ち。。。。 / せんきち ( 2003-08-27 22:15 )
ぷるぷる様:一応、創業者の孫とか言ってるんですが、名前が変なんですよ。コンラッド・ヒルトンがほんとの創業者の名前なのに、バロン・ヒルトンになってるんです。バロンということは、どっかから爵位でも貰ったんでしょうか?ちなみに、姉妹の父ちゃんは、ホテルとは関係ないらしいです。 / せんきち ( 2003-08-27 21:35 )
はうう、どちらにしてもビンボ人にはご縁が無い場所やわ〜(T。T)厠所くらいしか。 えっ、ヒルトン姉妹ってヒルトン本家の令嬢かと思ってたよ。騙された…。 / ぷるぷる ( 2003-08-27 10:47 )
香港ヒルトンのオープンから1ヵ月後、赤坂にオープンしたのが東京ヒルトン・ホテル、現在のキャピトル東急ホテルです。 / せんきち ( 2003-08-26 21:50 )

2003-08-22 冷遇されてます





こうあからさまに冷遇されると、怒るより先に笑ってしまいます。。。。

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めらこ様:今日は、「ひきこもり」らしいっすよ。毎日毎日駄々こねてくれます。 / せんきち ( 2003-08-26 20:44 )
美人は三日で飽きるとはよくいったもんです。連日の報道で飽きてきた。美女軍団の面々みても何とも思わなくなりました。※応援グッズには興味有り(笑) / めらこ@ゴリエのが魅力的・・ ( 2003-08-26 18:24 )
おにぎり様:団長の姉ちゃんが不気味ですね。指示を間違えた女の子は、帰ったら粛清かしら。 / せんきち ( 2003-08-24 19:54 )
ナルさん:美女軍団というよりも、クローン軍団といったほうがよいような気がします。 / せんきち ( 2003-08-24 19:52 )
ビバビ様:元祖喜び組メンバーかも。。。。 / せんきち ( 2003-08-24 19:51 )
ぷるぷる様:あまりにわかりやすいリアクションなので、怒りを通り越してしまいました。子供のけんかじゃないんだからねえ。 / せんきち ( 2003-08-24 19:51 )
tomohiko様:しかも、自分たちは正しいことをやっていると信じて疑わないんですからねえ。はあ。。。。 / せんきち ( 2003-08-24 19:50 )
何を聞かれても、同じ事しか言わない答えない、、、やはり母国で教育して叩き込まれているのがアカラサマニ見えますね。 / おにぎり ( 2003-08-24 12:30 )
昨夜のニュースで見ました!!!スゴイ反応でしたよ!!!(笑)あの冷ややかな態度も・・・応援団そのもの、一致した態度で素晴らしかった。(笑)こんな事を示唆する将軍様・・・まだまだね。(笑) / ナルでしぃ〜。 ( 2003-08-24 04:03 )
あの中に、実はゴリエが・・・!? / ビバビ ( 2003-08-23 04:18 )
朝からこれ見てムカついた私はまだまだ子供ねっヽ(´・`)ノ フッ・・・ / ぷるぷる ( 2003-08-22 23:41 )
さすが、将軍様の下僕たち。 / tomohiko ( 2003-08-22 23:29 )

2003-08-20 あんた、誰?

中国語の文献を読むとき、意外に困るのが欧米のスターの名前です。

奥黛利赫本 → オードリー・ヘプバーン

伊莉莎白泰勒 → エリザベス・テーラー

黛琵雷諾 → デビー・レイノルズ

ここまでは、なんとかわかりました。

が、「仙杜拉蒂」が、どうしてもわかりません。

考えに考えた末、今朝、起き抜けに閃きました。

サンドラ・ディーでした。

今、どうしているのかなあ。。。。

先頭 表紙

ぷるぷる様:謎の表記が多いですね。あと、意訳の場合もなかなか風流な訳が多いですね。 / せんきち ( 2003-08-22 21:46 )
ビバビ様:奥黛利→サントリーの親戚。。。。店名や地名の場合、広東語発音を当てる場合と北京語発音を当てる場合があって、これも紛らわしいのです。夏威夷(ハワイ)や温哥華(バンクーバー)は、広東語発音ですね。 / せんきち ( 2003-08-22 21:45 )
tomohiko様;中国語の方が、より言語に近い発音を採用している気がいたします。それと、両岸三地で違う人名表記なんてのもあって、面倒くさいですよね。 / せんきち ( 2003-08-22 21:38 )
英語の映画のタイトルを漢字表記してるのもおもしろいよね〜!街中でポスター見て笑いそうになります。 / ぷるぷる ( 2003-08-21 19:37 )
おもしろいですね。全然人の名前に見えないところがいいですね。でも奥黛利はがんばれば日本人の苗字にありそうかも。 / ビバビ ( 2003-08-21 03:54 )
中国語の外来語、固有名詞は難しいっすね〜。あと、日本でセリーヌ・ディオンと呼ばれる人は、セーリン・ディーンになったりしてわかりにくいっす。 / tomohiko ( 2003-08-20 22:25 )

2003-08-19 「食われる」ということ(3)


(前回の続き)

昨日、凌波の演じた梁山伯が、台湾で特に熱狂的な支持を受けたと書きましたが、劉現成氏の「台湾電影発展史上的絶響 談《梁山伯與祝英台》的社会意義」(『電影欣賞』第71期、1994年、台湾・国家電影資料館)によれば、台湾でこの映画を観た観衆の大半が婦女子で、しかもそれらの人々が全て凌波の山伯に熱を上げたのだそうです。
すこぶる「男前」な凌波の魅力に、普段は国語(北京語)映画を観ないような本省人(特に福佬人。母語は台湾語)までもが、大挙して映画館に押し寄せたといいますから、台湾人の「凌波フィーバー」たるや、まさに凄まじいものがありました。
しかし、こうやって男役の凌波に人気が集中してしまうと、娘役の樂蒂に対しては嫉妬と羨望ぐらいしか寄せられないことになり、本当に、何度も言うようですが、樂蒂は運が悪かったとしか言いようがありません。

ところで、この凌波フィーバーに対して人一倍警戒心を抱いたのが、邵氏(『梁山伯與祝英台』の制作会社)の看板女優・林黛(1934〜64)でした。
映画『宝蓮燈』(1965年。林黛の死後、公開されました)で、林黛は華山聖母を演じましたが、このとき、聖母の子供である沉香を凌波が演じる予定だったのを林黛が断固拒否、自分で演じてしまったというエピソードが、鄭佩佩(1946〜。「武侠影后」の称号を持つ。最近では、『グリーン・デスティニー』のこわーいおばさんで有名)の『戯非戯』(1998年、明窗出版社)に見えます。

最後に、あまりにも有名な話ですが、この映画の成立に関する逸話をご紹介しておきたいと思います。
『梁山伯與祝英台』は、当初、邵氏のライバル会社である電懋が制作に着手していたところ(厳俊監督。尤敏、李麗華主演)、これを聞きつけた邵氏が同じネタで急遽撮影、電懋作品よりも先に封切って大当りをとってしまったという曰くつきの作品です。
芸能界は生き馬の目を抜く世界ですから、何でもありなのかも知れませんが、私自身としては、この逸話、はっきり言って好きな話ではありません。
やはり、どんな世界であっても、仁義というものはあると思うのです。

というわけで、なんだかオチがなくなってしまいましたが、樂蒂はただただ運が悪かった、これに尽きると思います、はい。(おしまい)

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香港人、特に樂蒂迷にとっては、凌波は天敵らしく、樂蒂のサイトの掲示板で凌波と書こうものなら袋叩きに遭うようです。先日、なんと林黛サイトの掲示板に凌波のことを書き込んだ不心得者がいて、熱いバトルが繰り広げられていました。 / せんきち ( 2003-08-20 21:11 )
同じネタで先に作って…って未だによくある話ですねぇ。だからネタ漏れしないよーに香港映画は台本を作らないってホントかしらん。ところでこの映画、広東語のセンセが好きでいっしょにビデオを見て(何シーンかのみ)主題歌(挿入歌だったかも)をフリつきで歌う、という授業もやりました。 / ぷるぷる ( 2003-08-20 01:02 )

2003-08-18 「食われる」ということ(2)


(前回の続き)
さてさて、昨日の続きでございます。

なにゆえに、樂蒂は凌波に食われてしまったのか?
それは、山伯を演じた凌波が女性、すなわち「男装の麗人」だったからであります。

中国の古典劇といいますと、なによりも京劇が有名ですが、その京劇では梅蘭芳に代表されるような女形が存在いたします。
しかし、越劇(江南地方)や粤劇(広東地方)、あるいは福建省辺りの地方劇になりますと、女形よりはむしろ男役の方が名物(?)なのです。
日本でも公開されたのでご記憶の方も多いと思いますが、映画『喝采の扉 虎度門』(1996年)で主演の蕭芳芳(ジョセフィーン・シャオ。1947〜)が演じていたのも、粤劇の花形男役スターでした。
で、この『梁山伯與祝英台』も、もともとは古典劇の人気演目でしたから、その慣例にのっとって、映画化の際にも男役を起用したというわけです。

そうなると宝塚と同じで、いきおい観衆の眼差しは娘役の樂蒂(もちろん、彼女が男装するという趣向はありますが)よりも、男役の凌波に注がれることになります。
そして観衆の期待に応えて、凌波は立派に山伯を演じ切りました。まさに、「はまり役」だったわけです。
もしも凌波演じる山伯が「男装の麗人」には程遠い、魅力に乏しいものだとしたらこの映画の成功はなかったので、大変素晴らしいことなのですが、娘役から見れば、それは観衆の喝采を男役にほとんど全てさらわれてしまうことを意味するのです。

では、「リアリズム命」とばかり、男優に山伯を演じさせたとしたら、どうなっていたでしょうか。
おそらく、大した映画にはなっていなかったと思いますし、そうなれば、樂蒂が金馬奨を受賞することもなかったでしょう。

つまり、映画が成功するためには、どうあっても樂蒂の犠牲が必要だったわけで、そう考えると、樂蒂が凌波に食われてしまったのは、ただただ「運が悪かった」としか言いようがありません。

このお話、もう少し続きます。(つづく)


写真は、山伯を演じる凌波。特に台湾で、熱狂的な支持を受けました。

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2003-08-17 「食われる」ということ(1)


さて、長い間、ずっとずっと観たくて仕方がなかった『梁山伯與祝英台』(1963年)をようやっと観ましたので、ちょっとばかりその感想を。

お話の内容は、中国の有名な悲恋物語から。
学問への情熱止みがたい英台(樂蒂)は、男装して杭州に行き、学問を修めますが、そこで山伯(凌波)と兄弟の契りを交わします。
3年の後、母親が病に臥せっているという知らせを受け取った英台は、故郷に帰ります。しかし、英台が故郷へ帰ってみると、母親が病というのは真っ赤な嘘、両親が勝手に英台の縁談を進めていたのでした。
学問所の師母から実は英台が女性で、自分のことを慕っていると聞かされた山伯は、急ぎ英台の家へ赴き結婚を申し込みますが、時すでに遅し。英台は馬家へ嫁ぐことが決っていました。
失意のまま故郷へ帰った山伯は、病に罹り亡くなってしまいます。
婚礼の日、山伯が亡くなったという知らせを受けた英台は、馬家へ向かう前に山伯の墓にやってきます。すると、にわかに嵐が起こり、山伯の墓がぱっくりと割れて、その中へ英台は吸い込まれていきました。
やがて嵐が収まると、二匹の雌雄の蝶が、山伯の墓から空高く飛び立っていくのでした。

以前、樂蒂のところ(『樂蒂と幻の合作映画』第1回。8月3日)でも書きましたが、この映画で樂蒂は第2回台湾金馬奨の主演女優賞を受賞しながら、観衆の人気を凌波にかっさらわれてしまいました。

つまり、ものの見事に「食われてしまった」というわけです。

ところが、じっさいに映画を観てみると、この映画の主演は確かに樂蒂ですし、その演技は凌波と比べても全く遜色のないものでした。
では、なぜこんなことが起こったのでしょう?
続きはまた明日。(つづく)


付記:この世で添い遂げられなかった男女が雌雄の蝶になるという設定は、日本でも「蝶の道行」(義太夫「けいせい倭荘子」。参照サイトのぐぐっと下の方に解説あります)という所作事に見られます。この2作品に何か影響関係があるのかなあとずっと考えているのですが、まだきちんと調べておりません(お話の成立は、中国の方が先です)。

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tomohiko様:中国人なら誰でも知っているといってよいお話です。なぜか日本ではあまりメジャーではありませんが。『梁祝』というバイオリン協奏曲も大変有名です。 / せんきち ( 2003-08-18 21:25 )
「心雨」の歌詞のようなストーリーですね。 / tomohiko ( 2003-08-18 12:58 )

2003-08-16 1959年の畢打街


昨日、自宅で恐怖の4本立て上映(『四千金』『梁山伯與祝英台』『続社長洋行記』『香車美人』)を楽しみました。
ひどい腰痛になりました。

最後に観た『香車美人』(1959年)の冒頭、香港島の中環(セントラル)の実写映像が流れましたが、その内の畢打街(ぺダー・ストリート)の映像がなかなか興味深かったです。
香港に行かれたことがある方ならご存知と思いますが、1階に「上海灘(つぶれたかと思っていたら、まだまだ健在でした)」のある畢打行(ペダー・ビル)が、中央奥にはっきりと映っております(写真内、矢印で示したビル)。
めまぐるしく変化する街・香港にも、こんな風に昔のものが今なお残されているのです。

それから同じく『香車美人』で、主人公の若夫婦(葛蘭、張楊)が中環のスターフェリー乗り場前にある広大な駐車場で待ち合わせをするのですが、地図(『香港街道地方指南』)で調べたところ、どうやらそこは現在の大会堂(シティ・ホール)のある辺りのようでした。
そんなことを確かめながら映画を観るのも、また楽しいものです。

そういえば、『四千金』(1957年)のやはり冒頭、四姉妹(だから四千金です)がいつも立ち寄る士多(しーとお。storeの音訳。雑貨屋さん〔今風の意味ではなく〕みたいなもの)で流れている音楽が、なんと『マンボ・マニラ』。ティト・ロドリゲス楽団のラテン・ジャズです。渋すぎ。
この他、長女と三女がマカオに行く場面では、『ポルトガルの4月(コインブラ)』が流れたりして、なかなかナイスな選曲(死語)なのですが、果たして元のフィルムの時からこれらの曲が収められていたものか、それともDVD化するに当たって新しく付け加えられたものか、ちょいと疑問が残ります。
かりに元から収録されていたものだとしたら、電懋(『四千金』の制作映画会社)のセンス、恐るべしです。
在り物の曲をふんだんに使って、著作権の問題が気になるけど。。。。

先頭 表紙

ぷるぷる様:これを見つけたときは、なかなかに感動いたしました。目下、香港3部作(『香港の夜』『香港の星』『ホノルル・東京・香港』)のロケ地を調査中です。 / せんきち ( 2003-08-17 22:12 )
jing様:「維多〔女乃〕」、これも隠れた香港名物と言えましょう。 / せんきち ( 2003-08-17 22:11 )
w(゜o゜)w オオー!「上海灘」が大好きなので、毎回と行っていいほど必ず畢打ビルに行きます。(高くて小物しか買えないですが)石造りの部分、ちっとも変わってないですね!感動しました。 / ぷるぷる@紙袋が可愛いのです ( 2003-08-17 21:20 )
「維多〔女乃〕」・・・生まれて初めて飲んだときはコントみたいに口から「だぁ〜」と出しそうでした。でも慣れてくるとふいに飲みたくなるんですよね。 / jing ( 2003-08-17 01:22 )
『四千金』で、三女と友人、長女とボーイフレンドが観に行く映画がこれ。デートにはふさわしくないと思うが。 / せんきち ( 2003-08-17 00:34 )
『香港の夜』の中で、宝田明が湾仔の裏町(ただしセット)をさまようシーンがあるのですが、そのバックに「維多〔女乃〕」の看板が!1950年代からあったのですね、びっくり。 / せんきち ( 2003-08-16 22:31 )

2003-08-14 さむい






さむいっすねえ。
また風邪気味。
これでも飲んで寝ます。

先頭 表紙

めらこ様:今日も雨です。いつまで続くのか。。。。しつこいようですが、頭痛いです。 / せんきち ( 2003-08-16 20:35 )
しんちゃん様:まあ!「上海猛暑」なんて日本で報道される頃には、すっかり涼しくなってしまうのですね。冷え切った関係。。。。 / せんきち ( 2003-08-16 20:34 )
ビバビ様:ははは。イチコロです。。。。 / せんきち ( 2003-08-16 20:33 )
ぷるぷる様:富山の薬です。いつもお世話になっています。 / せんきち ( 2003-08-16 20:32 )
ナルさん:お大事にして下さいね。頭が痛いっす。 / せんきち ( 2003-08-16 20:31 )
はしもも様:リチ夫君、元気ですか?雨、全然やみませんねえ。 / せんきち ( 2003-08-16 20:28 )
こちらも秋の風でしたょ。草むらで虫が鳴いていましたしね。 お大事に・・ / めらこ ( 2003-08-15 05:38 )
こっちもここ二、三日は肌寒いでっす。セプテンバーな匂いがしてきました。。 / しんちゃん ( 2003-08-15 03:35 )
色的に風邪薬、というより殺虫剤っぽいですね。 / ビバビ ( 2003-08-15 01:31 )
こりゃ効きそうだ。和漢薬「ゴオウ」ってのが。どうぞお大事にね。 / ぷるぷる ( 2003-08-15 00:37 )
あたくしもヤバイっす!!!(しかも休めないのに・・・) / ナルでしぃ〜。 ( 2003-08-15 00:31 )
連日の雨は、リッチのシャンプーをしたからです。すると必ず翌日から雨に....。ごめん! / はしもも ( 2003-08-14 23:22 )

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