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せんきちの「日々是口実」


24時間、現実逃避!

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2003-02-13 をんなの旅路(台北への道B)
2003-02-13 をんなの旅路(台北への道A)
2003-02-13 をんなの旅路(台北への道@)
2003-02-12 だましだまされ・・・・(大結局)
2003-02-11 だましだまされ・・・・(その4)
2003-02-10 だましだまされ・・・・(その3)
2003-02-10 だましだまされ・・・・(その2)
2003-02-08 だましだまされ・・・・
2003-02-08 李香蘭、テレサ・テン、そして蘇軾(その3)
2003-02-06 李香蘭、テレサ・テン、そして蘇軾(その2)


2003-02-13 をんなの旅路(台北への道B)


食事を済ませた我々は、ロビーで出発を待つことにしましたが、そこへアナウンスが流れました。
な、な、なんと、出発が午後9時20分に遅れる、とのこと。

がーん!どっと疲れが・・・・

もう散歩する気力も失せたので、そのままロビーで先ほど買ったギターを弾いたりして淋しい心を慰め、ようやく午後8時過ぎ、再び出国手続きをすることが出来ました。
出発ロビーは、ぐったりと疲労困憊した人たちで満員です。
午後8時40分、ようやく代わりの飛行機に搭乗、結局9時30分過ぎに離陸しました。
が、いつまでたっても高度が上がりません。
またかい?いやーな予感がしました。
しかし、これは米軍の嘉手納基地がある関係で高度を上げられない、ということがわかって、やっと安心しました。
エンジントラブルの次は失速して墜落じゃあ、シャレになりませんからねえ。

その後無事高度を上げて、1時間ほど飛んだ飛行機は、台湾時間午後9時30分過ぎ、ようやく中正記念空港に着陸しました。午前6時に家を出てから、16時間以上が経過していました。

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地球の裏側ですからね。(おいおい) / せんきち ( 2003-02-19 01:32 )
16時間…近い近いと思っていたいけど、台湾って遠いなぁ。…違うか。 / ぷるぷる ( 2003-02-19 00:10 )

2003-02-13 をんなの旅路(台北への道A)


さて。
台北へ行くつもりが、なぜか那覇へ来てしまった我々でしたが、代わりの飛行機は午後8時40分に出発、午後7時に空港ロビーに集合、というので、急遽、市内観光をすることにしました。
ロビー(この国際線のビルが、国内線のそれと違って、小さくてださいのよ。昔の羽田の中華航空のターミナルみたい)にある観光案内所で資料を仕入れ、バスに乗って、まずは首里城へと向かいます。
ところが・・・・、市内の中心部、国際通りに入ったバスは、ひどい渋滞に巻き込まれて、うんともすんとも動きません。結局、首里城へ着いたのは、4時30分を回っていました。
せっかく(?)の沖縄、買い物もしたい我々は、広いお城を見るのは取りやめにし、守礼門前で写真だけ撮って、あとは玉陵(たまうどぅん。王様の墓)を見て、タクシーで国際通りへ戻りました。
土産物屋でお土産を物色し、なぜか椰子の実ギター(1000円)なんかを買ってしまった私でしたが、買い物は、やはり楽しいものです。
行きと同じような渋滞に巻き込まれないよう、早めにバスに乗って6時過ぎに空港へ戻り、お詫びに貰った1500円の食事券を使って夕食をとりましたが、まだまだこれから先、台北に着くまでには、長ーい長ーい時間がかかってしまうことになるのでした。
(写真は、食事券と乗り継ぎ券)

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いや、やっぱり目先の飯よりダブルマイレージとかの方がうれしい気がします・・・・ / せんきち ( 2003-02-19 01:32 )
うわ〜なんかイイな!トクトクじゃないですかぁ♪ / ぷるぷる ( 2003-02-19 00:08 )

2003-02-13 をんなの旅路(台北への道@)


さあ、今日は楽しみにしていた台北への旅。朝の5時起きはきついけど、着いてからのことを思えば、それもまた楽しいもの。
午前7時東京駅発の成田EX3号に乗って空港第2ビルで下車、同行の叔母と待ち合わせて無事チェックイン・出国も済ませ、午前10時発の日本アジア航空201便で机上、もとい、機上の人となりました。
が、この後、おそろしい地獄が我々を襲うのです。
飲み物と食事のサービスが終わり、しばらくうとうとしていると、突然「どーん!」という音と衝撃に襲われました。
「おかしいなあ、もう着いたのかなあ。それにしても早いなあ」と思いつつ、窓から外を眺めると、まだ雲の上を飛んでいます。
いやな予感がしました・・・・。もしかしたら、落ちるのかしら?
ほどなくして機長のアナウンスがあり、「左翼の第2エンジンが壊れたが、飛行に支障はない」とのこと、ひとまず安心した私は、再び眠りに落ちました。
ところが、「これ以上の飛行は危険なので、沖縄の那覇空港に緊急着陸することになった」と、前回の内容とは180度違うアナウンスが勝手に流れ、台北を目の前にしながら、12時40分に我々は那覇空港に着陸する羽目に陥りました。
エンジンを点検している間、2時間程機内で待たされた後、結局代わりの飛行機が来てから台北へ行く、ということになり、飛行機から降りて出国取り消しの手続きをし、なぜか「めんそーれ沖縄」な午後が始まることとなったのです。(写真:バスに乗せられて、連行中)

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あ、どうぞ、続きは下にあります。読んでください。 / せんきち ( 2003-02-18 22:24 )
いきなり波乱万丈ですね!このあとどうなるんでしょ… / yumi改め劉嘉玲…じゃない ぷるぷる ( 2003-02-18 22:05 )

2003-02-12 だましだまされ・・・・(大結局)

そんな壮絶な昼食の後、市内に戻った我々は、この日もまた、日程表には無い茶芸館へと案内されました。
奥にある個室に閉じ込められて、茶芸のデモンストレーションを見た後、姉ちゃんが人参烏龍茶を薦めます。値段は150グラムで2500円。あー、高い。
うんざりした私は「トイレに行く」と言ってそこを脱出、店頭にあるお茶の品定めをしてみました。
そこにあった「阿里山烏龍茶」に目を留めた私は、そばにいた姉ちゃんに「これは台湾のお茶だね」と、普通話(北京語)で話しかけました。
お姉ちゃんはいかにも自慢げに、「このお茶は、とってもいいお茶なのよ」と答えます。
そこで試しに、「いくら?」とたずねてみました。
すると、お姉ちゃんは近くに立っていたボスらしき男に、「ねえ、このお茶いくらで売る?」と聞きやがったんですねえ。
そしたら、その男、「1万円」ですと。ああ・・・・
てなわけで、身も心もぼろぼろになった旅でしたが、星野博美氏の『謝々!チャイニーズ』には、ベトナムへ行って同胞にぼられまくる中国人の話が載っていました。
同胞同志でだまし合うなんて、共食い好きなんですね(これは冗談)。

さて、明日から台北へ行きます。帰ってきたら、怒涛の旅日記を公開します。
お楽しみに!

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ほかの人に買わせて自分は逃げる、というのが一番いいようです。 / せんきち ( 2003-02-18 21:29 )
個室に閉じ込められて・・って、怖いですねぇ。私だったら、断りきれないかも。。 / ぱぴぱぴ@つっこみありがとうございます ( 2003-02-17 14:18 )
無事かえってまいりました。日記、明日から書きますです、はい。 / せんきち ( 2003-02-16 21:45 )
行ってらっしゃいませ♪台北日記、楽しみにお待ちしております! / yumi ( 2003-02-13 03:50 )
つっこみありがとうございました。日本人ってどこ行ってもカモになっちゃいますね。騙すのが悪いのか騙されるのが悪いのか・・ですが。お気をつけて楽しいご旅行を! / aika@はじめまして ( 2003-02-13 00:47 )
気いつけてな。だまされんなよ。 / おへちゃ ( 2003-02-12 00:57 )

2003-02-11 だましだまされ・・・・(その4)

さて、二日目。
お目当ての陝西省文物保護所と陝西省歴史博物館(ここでも掛軸売りがすごかったっす。公共施設じゃないのか?)を見学した後、なぜかスケジュールには無い、お土産屋へ案内されました。
しかし、あるものはつまらないものばかり。つきまとう店員たちをてきとーにかわし、ほとんど買い物もせずにそこを後にしました。

そして三日目。この日がクライマックスでした。
秦の兵馬俑を見学した後、またしても「地獄の関所」が現れました。
そこでは、兵馬俑を発見したおっさん(元農民)が兵馬俑の写真集にサインをしてくれる、というサービスがウリでしたが、写真集の値段がなんと1500円!
おっさん、ぼろもうけですぜ。
さらに、昼食をとった郊外のレストラン(ここのメシだけがすごくまずかった)では、お姉ちゃんがすすっと歩み寄り、妙なお酒の売込みを始めます。
お姉ちゃん曰く、「これは漢方の素材で出来た、身体にとてもいいお酒です」とのことなのですが、ラベルには「夫婦和合」なんていう字や、ハートマークが躍っています。
「なんかあやしいなあ。もしや、アレが入っているのでは?」と思いつつ、成分表示を見ると、やはりありましたねえ、「鹿鞭(鹿のペニス)」という文字が。
そしてその値段はというと、2本で3000円!

がーん、がーん、がーん!

でもやっぱり、皆喜んで買っています。
「大したもんだ」と感心しつつ、ふと周りを見渡すと、そこには日本人の客しかいません。
つまりここは、「カモ専用レストラン」だったんですねえ。
酔っ払ったおっさんは、「姉ちゃん、ラーメンくれ」とか言ってるし、いやあ、ここはほんとにすごかったっす。(つづく)

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そのおっさん、あんたじゃないの? / おへちゃ ( 2003-02-11 23:03 )

2003-02-10 だましだまされ・・・・(その3)

さて、青龍寺を後にした我々一行は、次に興景宮公園へと向かいました。
ここは阿倍仲麻呂ゆかりの地で、彼を記念した碑を見た後、近くにある平屋建ての建物に案内されました。
室内にあるソファーに腰掛けるようすすめられ、歩き疲れていた私は早速そこに座りましたが、なぜか壁一面に値札の付いた掛軸が掛けられています。
すると、奥から現れたうら若きお姉ちゃんが、阿倍仲麻呂の話から始まって、古より続く日中友好のお話を日本語で延々と語った後、なぜか掛軸のことに話を移し、我々に「日中友好の記念として、このすばらしい掛軸を買いませんか?今ならお安くしときますよ」と薦めだしました。
よくよく見ると、その掛軸には「月落ち烏啼いて〜」だの、「国破れて山河在り」といった漢詩の書やら、達磨の絵・山水画等々、日本人好みの書や絵ばかりが描かれています。
中国を旅する人たち、特に中高年の皆さんはたいてい、中国へ行ったら掛軸を買って帰ろう、となぜか思っていますから、そういう人たちの趣味嗜好を十分に考えた上での商品展開なのでしょう。
なかなかよくマーケットリサーチをしています。
で、案の定、我々の中でも年かさの方たちは、皆「どうしようかなあ。せっかくだから、買って行こうかなあ」と、思案を始めています。
しかし、これが、素人の私が見ても、屁みたいな書、カスみたいな絵なんですわ。
やっぱりここでも、「葱背負ったカモがだまされる」という展開になっちまってるんですねえ。いやはや。(つづく)

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いやあ、こわいですよねえ。 / せんきち ( 2003-02-11 22:38 )
お土産やさんで日本語の達者な中国人に囲まれる…恐怖の体験を何度がしたものです。 / yumi@一度も買わなかったけど。 ( 2003-02-11 16:00 )
あんたは掛軸買う金なんかないだろうよ! / おへちゃ ( 2003-02-10 23:37 )

2003-02-10 だましだまされ・・・・(その2)

中国ぼったくられ旅行、その実態です。

まず一日目、弘法大師が修行をしたという青龍寺へ。といっても、この寺自体は宋代(だったと思う)に廃寺になり、今ある建物は、日本の信者さんたちの寄進で建てられたものなんだそう。
で、こういう名所旧跡の類には、必ず出口の前にお土産ゾーンがあって、そこを通らないと出られないという、「地獄の関所」状態になってるんですねえ。
ここには、高齢の日本人が大好きな「ご朱印」(別に今では寺じゃないんだけど、なぜかあるのよ)が売られていて、高齢ではないがご朱印集めが趣味の私は、思わず飛びついて購入しちまいましたよ。
値段は「お気持ち」ということでしたが、「最低20元(約300円)」という、日本の寺院でご朱印を頂くのとかわらない値段設定になってました。
しかし、そこは弘法大師様のため、気前よく、50元をご寄進いたしましたわ。
これで「いいカモ」と思われてしまったのか、そこにいた兄ちゃんが、おもむろに「これはいかがですか?」と、ご朱印帖をすすめてきました。
「これは四国八十八カ所を回るときに使うものです。いいものですよ」ってあんた、中国で日本の四国八十八カ所めぐり用のご朱印帖売ってどうすんねん?
が、いつか八十八カ所めぐりをするのが夢(なんか年寄りくさいけど)の私は、このセールストークに、思わず心が動いてしまったのです。

「これ、いくらですか?」
「80元(だったと思う。約900円)です」

がーん!日本でご朱印帖買っても、そんなに高くないよ。
もちろん、買わずに出てきました。(つづく)

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ほんまにあほやな / おへちゃ ( 2003-02-10 00:08 )

2003-02-08 だましだまされ・・・・

中国ネタが続きましたが、今回も同じようなネタを。

2001年2月、西安へ行く機会がありました。
「陝西省歴史博物館の地下収蔵庫に眠る壁画の特別見学」と「陝西省文物保護所の特別見学」という、二つの「特別見学」がウリの、格安ツアーでした。
格安といっても、宿泊ホテルは五つ星のシャングリラ、食事もほかほかでおいしいものばかりと、自由時間がほとんど無かったことを除けば、至れり尽くせりの旅行でしたが、困ったのが、つまらない「ショッピングご案内」の多さでした。
とにかく、だまっていても海外から観光客が押し寄せるところですから、そういう店の人間は例外なく日本語がうまい。
しかし、そういう人間こそが曲者で、「まあ、この人、日本語が通じるわ」とうっかり油断した日本人の懐から、がっぽりと金をせしめるのです。
ようするに、ぼったくりというやつですな。
しかも、始末の悪いことに、だまされた日本人は自分がだまされていることにすら、気づいていない。
ですから、街の店で買えば、日本円にしてせいぜい50円足らずのものを、200円、300円で買わされても、「ああ、いい買い物をした」なんて、むしろ悦に入ったりしているのです。

次回からは、そんな「だましだまされ」の実例を、少しではありますが、ご紹介していきたいと思います。

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へいへい、貼っておくんなまし。 / せんきち ( 2003-02-12 00:54 )
来たぞ〜、今度うちからリンク貼ってもいい? / KEI ( 2003-02-08 23:17 )
あんたもだまされたんか? / おへちゃ ( 2003-02-08 17:00 )

2003-02-08 李香蘭、テレサ・テン、そして蘇軾(その3)


さて、昨日の続き。いよいよ今日で完結です。

そんなわけで(どんなわけじゃ?←お約束の突っ込み)、楽しい海南島の旅を終えて帰宅した私ですが、旅の最中(「もなか」じゃないよ)は、例の『但願人長久』の詩が蘇軾のものだということは、すっかり忘れていました。
帰宅して数日後、「久しぶりに、テレサの『淡淡有情』が聴きたいのう」と思い、CDを出してみてようやく、『但願人長久』が蘇軾の詩であることを思い出したのでした。
で、聴いてみて、うーん、沁みましたねえ、心に。
遠い南の島に流されて無聊をかこつ蘇軾が、ただひとり月を相手に酒を飲む姿が、くっきりと浮かんできたのであります。
「人有悲歓離合、月有陰晴圓缺、此事古難全。但願人長久、千里共嬋娟。(人生に喜びと悲しみがあり、出会いと別れがあるように、月にも満ち欠けがある。完全無欠ということは、難しいことだ。ただ互いの長寿と健康を願い、遠く離れていても、この月の光を共に享受できることを願うのみだ)」
思い通りにならない人生への鬱憤を、蘇軾は詩を書くことで紛らわしていたのでしょうか。
南の島の美しい月夜も、蘇軾にとっては淋しく、切ないだけのものだったのかも知れません。

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あんたは酒さえあればいつでもご機嫌じゃき / おへちゃ ( 2003-02-08 01:02 )

2003-02-06 李香蘭、テレサ・テン、そして蘇軾(その2)

さて、昨日の続き。

蘇軾という人が海南島に流されちゃったりして、とっても不遇な生涯を送った、と昨日書きましたが、彼が流された海南島へ行く機会が昨年ありました。

海南島北部にある省都・海口市、その雑踏の中に「五公祠」という史跡があります。
ここは、海南島に流されちゃった五人の清官(高潔な官吏のことね。反対は貪官)を祀っている廟で、その中に蘇軾を祀る廟(五人の廟とは別物)と、彼が掘ったという井戸がありました。
案内をしてくれたジャクソン(英文名。中国名不詳。ホテルのお抱え運転手。この人も強烈な人でしたが、その話はまたいづれ)曰く、「蘇軾が来るまで、この島には何の文化も文明もなかった。彼がそれらをもたらしてくれた」とのことでした。
井戸の水は、まだかすかですが沸いていて、細かい泡が時折浮かんできます。
台湾から来た団体客が、井戸の周りを取り囲んで皆でいっせいにジャンプし、着地の反動で大きな泡を作ろうと奮闘していました。
いまでこそすっかり繁華街になってしまった五公祠付近ですが、蘇軾が流された当時(宋代)は、それはそれは寂しい所だったことでしょう。
この賑やかな光景を見たら、ひとり孤独な生活を送ったであろう蘇軾は、きっと苦笑するに違いありません。
    
と、ここまで書いて紙数が尽きました。続きはまた明日。

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つっこみ、ありがとうございます。末永くご愛読下さい。 / せんきち ( 2003-02-08 01:01 )
興味深い話です。つづきをお待ちしております。。。 / yumi ( 2003-02-06 22:44 )
それ、今でも飲めるんか? / おへちゃ ( 2003-02-06 22:01 )

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