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猫うどゃし

猫のように飛び跳ねて、猫のようにすりよって、

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-08-30 火星人。
2003-08-27 ストームとサーモン。
2003-08-18 三歳。
2003-08-12 東へ。
2003-08-04 笑っちゃだめ。
2003-08-04 夏が終ろうとしている。
2003-07-20 欲。
2003-07-13 フラッパーを手に入れろ、その2。
2003-07-13 フラッパーを手に入れろ、その1。
2003-07-10 飛行機から飛び降りる、ふたたび。


2003-08-30 火星人。


研究所の真向かいには、芝生のモールがある。そしてその向かい側にはプラネタリウムがある。空にイベントがあるたびに、アマチュアの人達が、望遠鏡を抱えてやってきては、セットする。今度は火星が接近しているらしい。目を細めて、ボーっと空を眺める人々。ちょうど、疲れていたし、皆が車の後方を見ていたので、まぁ、いいか、と、そのままあんまり気に求めずに家についた。

家に帰り着いて、車を停めて空をみてびっくり。南の方角の、少し低いところに、真っ赤に燃える大きな星がっ! ちょうどコンタクトレンズの焦点がぼけているのかしら、と思うほどに、紅くゆらゆらと。光の残像を残しながら・・・。時間が経つに連れて火星は上に登り、少しずつ小さくなっていった。それにしても・・・んー、貫禄でした。


火星といえば、思い出すのは、昔、といっても、90年代の後半かな? によくCMにでてきていた黄色くて足がたくさんある火星人、カーカくん。軽やかな歌とともに、大量のカーカ君達が横断歩道を渡たるのだ。幻想的な眺めを前に、頭の中で流れるあの歌、カーカキンキン・・・しかも、歌詞はちゃんと覚えてないから、出だしの二小節だけ、繰り返しながれる。そして、小さな火星人達が、火星の表面を転がり周っている場面が目に浮かぶのです。


しゃどう猫も、いつものように膝に飛び乗ってきて、体重をずっしりと腕にもたせかけて居眠りをはじめました。小さな声で歌いながら、リズムをとって背中をコリコリとくすぐったら、ゴロゴロといいながら頭を振り向かせ、手を広げたり縮めたりしている。



そういえば、我がボス、トマト。韓国で招待講演に呼ばれた、と、大喜びで、今週初めに旅立っていった。ホテルも予約して、なにを着て行こうかと悩んでいる。ねぇ、しゃどう、韓国の気候はどう? えっ、暑いの? なんで? 今、冬なんじゃないの? セーター持っていった方がいいよね? えっ? 夏なの? なんで? でもオーストラリアは冬じゃん!

日曜の夜に呼び出される。いない間の仕事のはなしと、講演に使う予定のファイルを渡す。そうそう、トークは火曜日の朝だから、前日までにレポートを追加で送ってね、と、念を押して、月曜日の朝に旅立つトマト・・・ふと疑問に思うわたし・・・ん?


気になるので、一応調べてみたら、トマトトークは、水曜日の朝。

少し安心して、少し長めのレポートを一生懸命書いて送った。


・・・翌日・・・返事が来て・・・あっ、ファイルね・・・オフィスのPCからコピーするの忘れちゃった・・・ごめん。


・・・今更、驚きもしなくなってしまったわたし。


いやね、ちゃんと時間通りに講演にたどりつけただけでも・・・と、率直に思えた自分に、少し成長を感じた・・・(のか?)


ご機嫌なトマトは湿気てるぅ、湿気てるぅ、と、初めてのアジアを堪能しているようです。それと同時に、私の頭の中にもまた、あのカーカキンキン、の曲が流れ、トマトの顔から直接足が何本も出ているような不思議な生き物が、足元を無数に走り回っているような、そんな錯覚を感じた。


・・・うわぁ、たまんない。


・・・わたし、少し疲れているのかもしれないね。



明日は、のんびりしよう、と、火星を見ながら、西瓜をかじった。


しゃどう。

先頭 表紙

りぃな様、韓国の学生の腰の低さと礼儀正しさに、感動しまくっていたようです。トマトは、大学の外ではダンディで渋い教授、を目指しているのか、落ち着いて(?)いるみたいですよん。 / しゃどう猫 ( 2003-10-11 20:09 )
みほ様、秘書になるには、口が悪すぎます・・・かなり短気だし。でもほんと、本物の秘書でも雇ってくれたら・・・ってたまに思うようです。 / しゃどう猫 ( 2003-10-11 20:02 )
トマト氏@アジア、を直に見てみたかったなぁ。きっとはしゃぎまくってカワイイんでしょうね♪ / りぃな ( 2003-09-24 03:32 )
しゃどうさんはなんだかトマト氏の秘書みたいなかんじですなぁ(笑) / みほ ( 2003-09-20 02:48 )

2003-08-27 ストームとサーモン。


キャンパスに活気が戻ってきた。新学期が始まったみたいです。あぁ、夏休みが終ってしまう・・・という呟きを耳にしながら、密かに微笑む。あぁ、もうあの講義・課題・テスト、のサイクルからは抜け出したのだ! 廊下にもれてくる活気のある声を聴きながら、少し寂しいような。でも、もちろん安堵の方が大きい。

午後にはの夏の最大級のストームがやってきた。激しい雨と、稲妻と。あんまりに豪快できれいだったので、同僚と一緒に、ぼーっと、ただ、雨が降るのを眺めていた。やがて小さな川となり、楽しげにゴミ袋を被って豪雨の中に飛び込んでいく若い学生達や、気休め程度にしかならない傘を差しながら、果敢に飛び出していく人達を、みていたら、あっという間に30分以上が、過ぎていった。

雨上がり、遅めのお昼ご飯、兼夕ご飯を簡単に取ろうと、駐車場にでると、雨宿りのあと、家路を急ぐ車で大渋滞。仕方がないので、近くにある、でもお気に入りのイタリアンレストランに入った。こじんまりとして、かつ美味しくて感じの良い店、なのに、いつ行っても、あんまりお客がいない。たまには、いいものを食べようと、親しげなウェイトレスの薦めるままに、前菜と、メインディッシュを頼む。

でてきたのは、すりつぶしたシーフードをオリーブオイルであえ、球状にまとめ、マッシュルームの上に乗せたアペタイザー。これが蕩けるように旨い。サイドにある各切りのトマトも、なかなかのもの。生野菜のサラダは、シャクシャクと頭をスッキリさせてくれる。「じゃっじゃじゃじゃーん!」と、効果音付きでテーブルに置かれた柔らかくふわっと焼かれたサーモン。サイドの小さなポテトも、綺麗な焦げ色をつけて、程よい甘み。

量も豪快だったので、残りはお持ち帰りに。そして、満面の笑顔でお姉さんがチェックを持ってくる。


・・・・・・お値段も、かなり豪快でしたわ・・・



秋のプレリミナリー筆記試験(ドクターコースに残るための資格試験みたいなやつです)の時期がやっている。しゃどうのラボの後輩も、ふたりが受験することになっている。この試験、ほんとーに、難しくて、しかもガンガンガンガン、落ちる、ものらしい。特別クラスを設けたり、勉強会を開いたり、と、学生も半狂乱になりながら準備している。ふたりとも、ちゃんと一度で受かるといいな、と、思いながらも暖かい目で見守っています。(ちなみに、しゃどうの属する学科では、筆記試験は免除でした。ラッキー。)

というか、早く戻ってきて実験を手伝って欲しいのも本音・・・だったりして。



98   おや・・今、猫さんは何処で何してます?

椅子の上でぐっすり眠っています。小声で名前を呼んだら、耳をピクリ、と動かしました。


しゃどう@写真は、サンディエゴ。よくみると、右上空に飛行機がいます。

先頭 表紙

早いかな? 一年半くらい、かけてるような・・・というか、月日の経つ早さを感じます。次はなんの100質問、にしようかなぁ? / しゃどう猫 ( 2003-10-11 19:59 )
大雨って気持ちいいよね。私は氷は降るのもかなり好き。ってまぁ、家の中から見ている分には、ってことなんだけど、さ。猫好きに100の質問はもう98までいちゃったの?は、早い! / 真冬 ( 2003-08-31 23:17 )

2003-08-18 三歳。


へへへ、もうすぐ三歳になります。

羨ましい?



しゃどう猫。

先頭 表紙

りぃな様、お久しぶりです。写真、足のあたりが、くしゃっとしていて、いいでしょう? カメラのピキピキ音が気になるので、薄目を開けて見張っていたのですが、睡魔に勝てず・・・なのでした。 / しゃどう猫@ありがとう。 ( 2003-08-30 17:06 )
みほ様、ありがとう! そうだね、1歳を過ぎたあたりから、年の取り方もゆっくりになるし。お肌の張り具合も、毛皮で隠してるしね。今は、人間の年で言うと、20代の後半くらいなのかな? / しゃどう猫 ( 2003-08-30 17:03 )
真冬様、どうもありがとう。しゃどう猫の誕生日でした。しゃどうのは3月だよん。いつものように、うつらうつらと居眠りしながら過ごしました。 / しゃどう猫 ( 2003-08-30 16:57 )
プルー様、そうだよん、男盛り! しゃどうは、僕に隠し子がいるんじゃないかって疑っているんだけど、僕もあんまり、昔のことは覚えていないからなぁ。 / しゃどう猫@どうもありがとう。 ( 2003-08-30 16:54 )
おぉ、ガティ様、11歳も年上だったんだね・・・。それなのに、野性に満ち充ちていて、格好いい! 惚れ直しました。 / しゃどう猫@秋?? 夏? ( 2003-08-30 16:53 )
お誕生日おめでとう!この写真が、今までで一番可愛いvv男っぷりをあげたわね!? / りぃな ( 2003-08-24 04:47 )
しゃどうくん、はぴばすでー!うちのArchくんもなんだか誕生日が近いみたいだけど、ネコって本当にとしが分からないよなぁ〜。 / みほ ( 2003-08-20 19:25 )
お誕生日おめでとう。で、今日はしゃどう猫ちゃんのお誕生日なの?しゃどうさまのお誕生日じゃないの? / 真冬 ( 2003-08-20 13:40 )
誕生日、おめでとう、しゃどう猫ちゃん。男盛り? / プルー ( 2003-08-19 10:48 )
秋生まれなの?僕もだよ。でも僕は14歳。。。。。。。 / ガティ@年の功 ( 2003-08-18 17:32 )

2003-08-12 東へ。


またたびでハイになったしゃどう猫。いつものように膝に乗っかって遊んでいた。このまま、くつろぐのかな? と、少し体を撫でたら、いきなり噛み付いてきた(もちろん甘噛だけど)。その後は、ゴロゴロスリスリ攻撃・・・PCに向かっている時は、ものすごく邪魔なんだけど・・・やっぱり可愛い。


土曜日に、セロリの wedding party があった。式は前日に、そして翌日にセロリ亭にて、大勢の人を招いた。大きな家と庭とプールには、溢れんばかりの人、人、人。ケータリングのサービスを雇って、庭にいくつものテーブルを用意し、トラックほどの大きさの巨大なバーベキューセットで、デカイ兄ちゃんが、串焼きの海老、鮭、鶏、を豪快に焼いていく。


セロリとの付き合いも、もう4年を超える。いきなりやってきて、右も左も言葉も分からない状態だった頃から始まり(そのころは、すごく怖かったんだけどね)、カルチャーショックに陥ったり、壁にぶつかったり、いろいろなトラブルがあったり、ひどく落ち込んだり、悩んだり。喜んだり、はしゃいだり、嬉しかったり。そんなこんなの混乱時代、落ち込んで、這い上がって、舞い上がって、落ち込んで、の繰り返し。それを少し離れたところからずっと見ていてくれた、ような気がする。


初めて暮らす外国で、ひとりで生きていく。決して、楽なことではない。だから、落ち込んでも、失敗しても、それからまたひとりで這い上がっていくだけの強さを持っていなければいけない。それをちゃんとわかっているから、アドバイスも時には突き放すような、それでいて的確で、厳しくて。こちらに来てからは、ある意味、両親以上の存在だったのかもしれない。(実際、給料も授業料も払ってもらっていたのだし)


9月から東海岸の大学に異動してしまう、と、ずーっとわかってはいたのだけど、なんとなく実感が湧かなくて、気にしないようにしていた。でも、やっぱり、時間は流れ、次の月曜日に家財道具を積んで引越しをするという。家は売らないでそのままにしておくから、いつでも帰ってこれるんだけどね、っていうけど、もう、当たり前のように、ここには存在しないんだな、って、思ったら少し悲しくなった。


夜も更けはじめ、ちらほらと人影が減り始めた頃、わたしも家路につくことにした。


じゃあ、また! って、またいつでも会えるし、ぐらいのつもりでセロリに挨拶をしに行ったのだけど、なにやら急に改まって、「今まで僕の生徒でいてくれてありがとう、いい生徒だったよ、一緒に働いていて楽しかったし、いい仕事もたくさんできた。どうもありがとう。」と真顔で言われた。実を言うと、セロリから面と向かって誉められることって、ほとんどなかった。だから、また、からかっているのかな? と思ってキョトン、と、していた。そうしているうちに、またプイッと照れたようにどこかに行ってしまった。


いや、嬉しいんだけど、それがなんだか、本当にお別れなんだな、というのを感じさせられて、逆に泣きたいような気分になってしまった。でも、せっかくの wedding party を湿らせるのもおかしな話、はいはい、じゃあ、さっさと論文かきあげますよん、と、返して車にむかった。


時間はどんどん過ぎていき、私の中の時代もひとつずつ、移り変わっていく。だけど出会えて動き出した大きな存在は、失われたわけではなく、それは近くなったり遠くなったりするだけで、いつまでもそこにある。大陸はそんなに広くない。そんなことは分かっているのに、悲しくなる、なにかが欠けたように胸が痛んだ。


しゃどう。

先頭 表紙

鳥様、うん、多分、また来月くらいに・・・帰ってくるみたいです。同じ土地に住んでいないだけって、考えればそんなに寂しくないかも。でも、確実に時間は経って、ものごとは移り変わって・・・っていうのが、当たり前のように進んでいくと、たまに取り残されたような気分になってしまうのです。 / しゃどう ( 2003-08-28 17:43 )
みほ様、いろんな出会いがあります。セロリもまだまだ、しゃどうのボスなので、まだまだ、思い出にしてしまうわけには・・・。他所の大学にいっても、少なくとも卒業するまではちゃんと面倒を見てくれるはずです。頻繁には会えないけれど、末永い付き合いになるといいな、と思っています。 / しゃどう猫 ( 2003-08-28 17:36 )
いい日記だなぁ…。読みながら目頭がじーんと熱くなりました。 落ち着いたらまたきっと会えるよ。 / ( 2003-08-14 21:42 )
しゃどうさまの周りは何か雰囲気があったかいなぁ、と思ったのでした。セロリ氏も素敵な方です。思いでも大切にしながら新しいであいにめぐり合えたら最高ですよね / みほ ( 2003-08-13 21:26 )

2003-08-04 笑っちゃだめ。


金曜日に、大学研究室紹介シリーズ(?)かなんかの撮影隊が実験室にやってきた。トマトが満面の笑みでどこからか連れてきたのだ。本人は既に撮影をすませて、西海岸へ。機械と、学生の写真を何枚か撮る予定だったようだ。撮影に数時間かかるといわれ、あぁ、その間、実験できなくて困るな・・・と、一瞬思ってしまったけれど(なんて仕事熱心なわたし)、大きなカートにいろんな色のライトやカメラに三脚、てきぱきとセッティングして試しどりをしている姿をみているうちに、なんだかワクワクしてしまった。しゃどうは、機械のジョニー君とのツーショットを撮ってもらいました。


縁があってか、プロのカメラマンにサイエンス写真を撮ってもらうのは、これで4度目。サイエンスモデル(?)のイチバンのポイントは、スマイルをしないこと。カメラをあんまり気にしないこと。真面目そうな厳しい表情の方がいいらしい。根が無愛想なわたくしには、ぴったりの仕事でございます。


ボスの代わりに、ずーっと撮影に立ち会っていた。シャイなアシスタントをつけた長髪のカメラマンは、難しい顔をしながらも、一枚いちまいのショットを真剣に、細かいところも注文つけながら、撮影していく。

せっかくだから、白衣を着た方がいいかな? と、普段つかっている白衣を持ち出したら、「そんな汚い白衣じゃだめ!」と、ダメだし。じゃあ、と、適当につかっていないきれいな白衣を持ち出したら、「サイズが合ってないからだめ!」と、ダメだし。「新品か、クリーニングから帰ってきたばっかりのパリパリの美しい白衣以外じゃだめだ!」というわけで、結局、普段着の黒い服のまま、とることになったり、とか。

紫の怪しい光の下、ポラロイドで試しどり。どう? こんな感じで撮影していくけどいいかな? うーん、自分の横顔って、あんまり見ないから少し変な感じ、って思いながらも、丁寧な仕事をするひとだなぁ、なんて思ったりしていた。結局、ひとつの写真に約一時間、たっぷり4時間かけて、大荷物とともに撮影隊は消えていった。

どんな記事になっているのか、少し楽しみだ。

でも、きっと、忘れた頃に・・・出版されるんだろうなぁ。



97   猫さんと暮らすうえでの信条を教えてください。

いっぱい撫でてあげること。



しゃどう@キットピークの天文台から見た夕日です。雲が低空を覆っていたので、沈んでいく太陽が、ちょっとぽわわん、としてみえた。形容しにくいほどの美しさ、写真では雰囲気までうまく撮れないのが残念。

先頭 表紙

りぃな様、そう、写真と実物は・・・あんまり変わらないのです。撮られてるっと、意識している顔が、それぞれに笑いを誘うことはありますが・・・ / しゃどう猫@まぁ、俺は慣れているからな。 ( 2003-08-28 17:28 )
鳥様、夕日は、雲の位置だったり、タイミングだったり、で、毎日違った色をみせてくれます。山の上からも、山の下からでも、うっとり、しています。そうそう、横顔って変な感じです。特に、写真を意識している横顔は・・・。でも、俺は、いつも寝ている時に撮られてしまうんだけどね。 / しゃどう猫 ( 2003-08-28 17:25 )
横顔〜?んふふ。待っててくださいね。ふふふ(怪) / りぃな@確かに写真と実物は…(ため息) ( 2003-08-24 04:46 )
美しい夕日…。今の私の心にすごく響きます。キザないい方で照れるけど(笑) 私も自分の横顔って見たことないなぁ。鏡で横顔見るのって難しいね。目がひきつりそう(笑) / ( 2003-08-14 21:46 )

2003-08-04 夏が終ろうとしている。


書きたいことがいっぱいあるのに、なかなかPCに向かう時間がなく、すぐに過ぎて言ってしまう日常。ついに8月になってしまいました。来学期のアシスタントの契約も整い(まだサインしていないけど)、これが最後の学期になりますように、と、祈ろう。

夏に卒業する当初の予定は、いろいろと事情が重なって、セメスターひとつ分だけ延期することに。もともと2年で終らせる予定だったのが、2年半になっただけなので、気はかえって楽になっている、だいたい、ちょっと走りすぎた計画だったのよね、うん。

8月頭の学会に、新しいテーマを発表したい、と、トマトが意気込んでアブストラクトを送ったものの、なかなか強い結果がでない。二週間前にちょっと試した実験がうまくいったので、これを織り込もう、と、ガリガリ実験三昧。朝も昼も夜も、実験室に(それでも空手教室にはちゃんと通っていました)篭りっぱなし。眠くなったら家に帰って寝て・・・と、不規則な生活をしていたら、ついに朝夜、きれいに逆転してしまった。朝日の登る、気持ちのいい空気を吸いながら家路につく。明るいうちに学校に行き、明るいうちに家に帰る。聞こえだけは健康的なのだけど。

一足先に、カリフォルニアに向かったトマトから、土曜日の夜に電話が入る(今回の置いていかれました)。いつになく優しい声で、「しゃどうちゃ〜ん、ちゃんと発表前に結果のファイルを送れるかなぁ?」と・・・まぁ、研究っていうのは、やればできるっていうもんじゃないからね・・・と思いつつも、ベストを尽くすのもわたしの仕事。さきほど、とりあえず、必要な結果はそろったので、数時間前にファイルは電子メイルに乗ってトマトの元に送りました。今ごろ、見ているのかしら?

顔をしかめていなければいいんだけど。



96   猫さんと一緒に行けたらなぁという場所はありますか?

ホワイトサンドナショナルパーク・・・は、だめ・・・?



しゃどう@写真は、キットピーク天文台の天体望遠鏡。お兄さんが木星に焦点を合せてくれました。

先頭 表紙

おぅ、一緒に行って、砂を掘って、お土産をたくさん残していこうぜ・・・ん・・・? / しゃどう猫 ( 2003-08-27 14:52 )
しゃどう猫ちゃんが行かないんなら僕が一緒にいってあげるよ。そのホワイトなんちゃらに。 / ガティ@あざらし ( 2003-08-22 19:46 )

2003-07-20 欲。


7月も後半に差し掛かり、全然進まない博士論文に、げんなり気味。というのも、ボス達の、仕事しろ攻撃に押されているのです。仕方がないので、持ち運びに便利な小型のPCを購入して、実験の待ち時間の間に、実験室の隅っこで、こそこそと書き進めています。

ボスもボスで大変なのよね・・・コンスタントに結果を出していないと、研究費が取れなくなってしまうし・・・(しかも今は結構な額、頂いているし)というわけで、グチグチ言わずに頑張っていきましょう。


などと思いつつも、MartialArtのクラス、週にもう一回、増やしてしまった。わたしの通うクラスは、今年で二周年、というほどの若い道場なのだけど、昔から続けていた人達がなんにんかいたために、先月、三人の生徒が、黒帯に昇段しました。加えて、どこかからふらりと現われた黒帯歴二十数年のおじさま。今のクラスの練習では物足りないので(ガキんちょが多い・・・)上級者だけの黒帯クラスの日を作ろう、ということになったのです。


一年間、ほとんど休まずに通い続けたおかげで、今ではわたしも、超初心者から、ミドルレベルに。いいなぁ、面白そうだなぁ、羨ましいなぁ、というような顔をしていたのか、わたしも仲間にいれてもらうことができました。最近では、体も少しは柔らかくなったし、胴衣を着ている時は、パンチを繰り出す時も、蹴りを出す時も、バサバサッと、風を切る音が出せるようになったのよん。


少し上手くなると、もっともっと欲がでてくる。もう年齢的には体力の曲がり角だから、あんまり上達は期待しないではじめていた。運動不足解消くらいになればいいかな、と思っていたけど、自然と姿勢もよくなり、腰痛もさっぱり消え去り、ストレスも軽減し、最近ではあんなにひどかった肩凝りさえ薄れ掛けてきている。


しかも、割りと不規則な生活をしているのに、風邪すら引かなくなった。一日仕事が終ったら、ぐったりと疲れていた体も、その後、もうひと暴れ、できるくらいの体力がつきはじめた。強くなる、という実感がでてきた。そして、もっと強くなりたいという、欲もでてきた。それがなんだか嬉しいのだ。


今、必要な事は、技を出す時に、体をリラックスさせる事だという。対象物に当てる瞬間だけ、筋肉を緊張させること、メリ、ハリ。力みすぎてしまうと、見える範囲も狭まってしまう、スピードもでない。体をフレクシブルにふらふらと、トルクをつけて動かして、自然に技をかけられる瞬間を体で覚えること。


いつも思うんだけど、人の生き方とも似ているよね。忙しくて大変な時ほど、体の力を緩めて、イチバン大事な物を見つめて取り掛かる。一度止まると、また動き出すのが面倒になるから、勢いをつけて。で、やりすぎると、足がこんがらがって、怪我をするのだ。



95   ネットを始めてよかったことは何ですか?

いつでもどこでも、猫の自慢をしほうだい! さすがに、身近な人達に毎日、猫がいかに可愛いか話し続けてる・・・わけにはいきません。



しゃどう@写真は、キットピーク天文台から。ちょうど、日が沈んで空が白み初めています。

先頭 表紙

ど〜にゃ様、お久しぶりです・・・名前変えたの、まったく気がつきませんでした。みみちゃん可愛い・・・口説いてもいい? / しゃどう猫 ( 2003-08-12 14:17 )
プルー様、やっぱり、基本的な瞬発力とか、持続力とか、回復力とか、ちゃんと鍛えていないと少しずつ衰えていくのがわかります。一週間以上動かなかった後のクラスの後の筋肉痛のひどさ! 若い男の子達(10代・・・)は、クラスが終った後も走り回ったり、跳び回っていたり、で・・・年の差をひどく感じさせられます。えっ? 比べるなって? まぁまぁ・・・。 / しゃどう@見た目はまだ10代・・・。 ( 2003-08-12 14:14 )
みほ様、歩くのも、結構いい運動になるのよ。わたしは、走るのも歩くのも、すぐに飽きてしまうから続けられないのだけど。護身術は、咄嗟の瞬間に無意識に出てくるようになるまで何百回も繰り返さないと・・・いざ、という時には使い物にはならないようです。でも、護身術を知っているから、と、堂々と歩いている人と、おどおどと怖そうに歩いている人とどちらがましか、って思うと、習っているにこしたことはないのだけどね。 / しゃどう@や襲われそうな人って? ( 2003-08-12 14:08 )
鳥様、直訳だと、「武道」になるかな? わたしの通っているところは空手とカンフーと合気道の混合です。蹴りながら、バサバサッと音を。次は、ブロックを素手で割るのが課題なのですが・・・。 / しゃどう@待て次報。 ( 2003-08-12 14:04 )
おひさです。今はこのHNです。チャロルが逝って1年。縁あって、今度は女の子をもらいました。またよろしくね。 / ど〜にゃ ( 2003-08-03 22:54 )
飛行機から飛び降りたり、マーシャルアーツやってり、しゃどうちゃんはすごいぞと思う。体力の曲がり角だなんて、、まだまだこれからよ。 / プルー ( 2003-07-22 06:21 )
いいなぁ、そういうの。私も歩いてはいるんですけどね、歩いても、歩くだけだからなぁ。護身術の授業もしていたけれども終わっちゃったしで、うーん。やっぱり継続は力なりだなぁ。 / みほ ( 2003-07-21 16:44 )
MartialArtって空手みたいなもの?最初はできなくても気づいたらできるようになってたって、なんか嬉しいよね。風を切る音・・・かっこいーい!! / ( 2003-07-20 19:50 )

2003-07-13 フラッパーを手に入れろ、その2。


つづき。

店の前のアーケードに駆け込むと、数秒間の間に見事に濡れたわたしをみて、雨宿りのおばちゃん達が嬉しそうに声をかけてくれた。


閉店間際のハードウェアショップに駆け込むと、当然、お客さんは誰もいず、帰り道の心配する店員さん達が、楽しそうに雑談していた。

「きゃー、濡れたの?」と、大喜びするおばちゃん。「これ、着てみたかったんだー、俺は濡れてでも外に出るぞ!」と、赤いビニールの大袋を被って(雨合羽の簡易版?)、店内を走り回る兄ちゃんに、「トイレットのフラッパー、どれがイチバンいいのかしら?」と尋ねると、あぁ、納得という顔をして、お店にある、イチバン上等のヤツ(それでも、$4だったけど)を薦めてくれた。


そして、ついに、わたしはトイレのフラッパーを手に入れたのでした!


・・・ともあれ、そのまま、ついでに食料品の買い出しにまわったのですが、ストームは30分ほどで通り過ぎ、街中をびしょ濡れにし、小さなストリートを川に買え、いくつかの信号をショートさせ(たぶん)、微かなパトカーのサイレンの音を遠くに聞きながら、しゃどう車は、ばしゃばしゃ、と、豪快に水たまりをかき分けながら、家路についた。


しゃどう猫は、しばらくそのまま夜遊びを続けていたようだけど、夜中近くに大騒ぎをしながら、帰ってきた。そういえば、ストームの真っ最中に外にいたのははじめて。怖くて脅えていたのかしら? それとも、どきどきしておおはしゃぎしていたのかしら? 毛皮はすっかり乾いていたけど、いつもより、少し興奮気味で、食事を済ませた後、ソファに転がるしゃどうの上に乗っかって、眠りに来た。

しばらく触っていたら、ふいっと、自分のお気に入りのベッドに向かって走っていった。

丸くなって、しっぽと脚をからめて穏やかに眠るしゃどう猫。

いつも、いったい、どんな夢をみているんだろうか?



フラッパーは、お兄さんが言っていたように、あっさり簡単に数分で取り替えることができた。

でも、これって、何年くらいもつものなんだろう?



94   自分と飼い猫で似ているところはありますか?

可愛いところ・・・じゃなかった、シャイなところ、かな?



しゃどう。

先頭 表紙

2003-07-13 フラッパーを手に入れろ、その1。


モンスーンがやってきた。

じわじわと雲が押し寄せ、空を覆う。街中が薄暗くなり、風が強くなる。まるで、映画や漫画でありがちな、大悪役が登場する場面のように、街中にはひとけがなくなり、塵交じりの風やゴミが、からんからん、と、道路の真ん中を駆け抜ける。

夕方7時ごろ、バスルームの方から、ちょろちょろと水の音がした。

トイレットを使ったのは、数十分以上前。それなのに、タンクに水を溜めきれないのか、ちょろちょろ、ちょろちょろ、と、水を出している音がする。蓋を開けてみると、flapper(黒いゴムの栓、使用後時にレバーを下げると、フラッパーが持ち上がって、トイレットの溜りの方に流れます)がずれている。

よくみると、ゴムの先っぽの方が、劣化して切れている。寿命のようだ。とりあえず、手でずらして応急処置をしてから(注、もちろん、流す前の水はきれいな水ですよ)、新しいのを買いに行く。Hardwareのお店は夕方8時までやっている。明日の朝まで待つのも嫌なので、まだ天気はもつかしら・・・? と思いつつも、車を走らせる。

いつもと違う風の匂いに誘われたのか、しゃどう猫も、騒ぎながら外に散歩しに行った。

ひとつめの通りに入った瞬間、である。

ポタポタ、っと水滴が落ちてきて、それから豪快などしゃ降りになった。街は煙る、道は濡れる、激しい叩き付けるような水飛沫が、しゃどう車を叩き付ける。四方を囲む山の後ろでは、垂直に稲光が何本も何本も繰り返し走り、ゴロゴロ、ドドーン、と、豪快な雷の音。


それでも、わたしは走った。トイレットのフラッパー。わたしのフラッパー。


ゆっくりと、近所のショッピングセンターの駐車場に入り、お店の近くに車を停めた。

叩き付ける雨の音、ドドドドッ、すでに水溜りが水流になりはじめている。

店の外では、今年初のストームの到来を、嬉しそうに眺める雨宿りの人達。

意を決して、車の扉をあける。

走れ、しゃどう。・・・走るんだ! フラッパーを手に入れるんだ!


そして、わたしは走った。トイレットのフラッパー。わたしのフラッパー。


つづく。



93   猫さん関連で欲しいものがあったら教えてください。

ダヤン関係の猫グッズ。全部欲しい。残念ながら、USから買える方法をまだ、見つけていません。オンラインショップを開いてくれないかなぁ?



しゃどう@写真は、レモン山の山火事。もう数週間以上燃え続けています。今年のモンスーンは、例年以上に待ち遠しいものだったようです。

先頭 表紙

2003-07-10 飛行機から飛び降りる、ふたたび。


また、11、800フィートの上空の飛行機から飛び降りてきました。前回と比べると、更にボロボロの小さな飛行機。操縦席の隣に座り込んで、うっすら開いたドアの隙間から、地面がだんだん小さくなるのを見つめていた。燃料計をはじめとして、たくさんの計器があったのだけど、その半分くらいが壊れているのか、針が所在無しにフラフラと揺れていた。

インストラクターのお腹にガッチリとくっつけられ、ドアがバリっと開けられる。えーっ、と思った瞬間には、外に放り出されていた。最初の一秒間、くるりと回転してふわりと宙に浮く、奇妙な感覚。その後は、体の力を抜いて、ただただ、重力に引っ張られるのを楽しんでいた。パラシュートを開いてからは、空を漂い、体の向きを変えながら、くるくるまわったり。あっという間に地上に着いた。地上に近づくにつれ、数秒おきに気温が上がっていくのがわかった。


前日は、近くの山にある天文台の、Observation Program に参加してきた。月の光も強く鳴り始め、最近、長々と続く近所の山火事の影響で、空は薄く煙ってしまっていたけれど、16インチの中型望遠鏡のあるドームの小さなソファーに座り、薄く煙る銀河や青や黄色に光る星に座標を合せてもらい、静かな音楽とインストラクターの説明を聞きながら、まどろみを誘うような風に当たり、雲の上から静かに沈んでいった夕日の名残を感じる。


翌日は、スカイダイビングの後、Arty Town、Tubac に出向き、熱さと闘いながらも、のんびりと、いろいろな種類の彫刻や、装飾品、飾り物、玩具などを見てまわった。お昼ご飯は、メキシカンバーで、メキシカンなツナサンドウィッチ、帰り間際、あまりに熱いので(日影で110F(43℃)近くまであった)、レモン味のシャーベットを食べた。


日が傾きはじめた頃、サボテン公園に向かった。無造作に並んでいるサボテン達。数年経っても、数センチしかサイズはかわらないのに、いつ来ても、いつも違う顔で迎えてくれる。あまりの暑さに、観光シーズンからすっかり外れてしまった日曜日の夕方。周囲に走る車がまったくいなかったので、土装されただけの道の真ん中を、ものすごくゆっくりと走った。闇が訪れ、熱さから開放されるのが嬉しくてたまらないサボテン達が、突然迷い込んできた訪問者を、興味深げに眺めているような気がした。


夕食は、もちろん、カウボーイのお店の、カウガールステーキ(1ポンド)。柔らかくジューシーに豪快に焼き上げた牛肉。口の中でトロトロ蕩ける。長かった一日を思いながら、サイドのポテトとサラダをかじりっていたら、あっという間に皿の上から消えていった。大満足。


というのも、この週末、オクラホマからりぃなさんが遊びにきてくれたのです。バリバリに楽しみました。


どうもありがとね。



92   休日はどうやって過ごしますか?

俺は、別に、休日も平日も、気にしたことないけど。しゃどうが家にいる時は、後を追いかけたりして遊んであげています。 (by しゃどう猫)



しゃどう@写真は、気持ち良さそうに飛んでいるお兄さん。うっかり、白黒モードで撮影してしまったのですが、なかなかいい感じに写っているでしょう?

先頭 表紙

想像している時間が、いちばん恐ろしいかも。一度でも飛んでしまうと、こんなに気持ちのいいことって、他にないよん。 / しゃどう@高いところは好きだけど。 ( 2003-07-14 14:18 )
ひ、飛行機から飛び降りるなんて、、、(書いてるだけで手に汗、、、)、、、 / オバQ@高所恐怖症 ( 2003-07-11 01:07 )

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