人として扱われないのは苦しい。
分かる、勉強不足だからそうだというのは。
人として扱われない。
分かる、私はコストだ。純粋な費用なのだ。
だから人ではなくただのコストだ。
社会とはそういうものなのだ。
分かる。
分かるけど、苦しい。
勉強しよう。人として扱われるために。
それでも、苦しくて本の内容が頭に入らない。
ついさっき読んだはずのページの内容が理解できない。
苦しい。怖い。
ひとでなしとして扱われるのが。
しかられるのはちょっと怖い。
でも、ひととして扱われないのは息が止まる。
フォローはない。
当たり前だ、社会なのだから。
社会では、当たり前のことなんだ。
社会では。
明日までにプレゼン資料作らなければ、勉強のための本も読み終えなければ。
業者への電話は、業者チェックへの準備は、打ち合わせの事前準備は・・・。
苦しくても、たとえ新人でも仕事は途切れない。
私がいまいる会社では
新人の給料は、会社にとってのコストであると同時に、
新人にとっては社会に出た時に受けるショック療法への対価だと思う。
息をとめられ、窒息しそうになった回数に対し、
「これしきで死ねない」と納得するための対価。 |