2003-05-26 毛玉、その１。
2003-05-17 深く息を。
2003-05-15 ボスと呼ばれる人。
2003-05-10 サンフランシスコ、その５。
2003-05-04 サンフランシスコ、その４。
2003-05-04 サンフランシスコ、その３。
2003-05-02 サンフランシスコ、その２。
2003-05-02 サンフランシスコ、その１。
2003-04-14 ギリシャコーヒー。
2003-04-05 恋をするなら。

夏になったせいか、豪快に抜けはじめる、しゃどう猫の毛。こんなに抜けて、ハゲになったら、どうしよう・・・なんて余計な心配もよそに、夜遊びから帰ってきた猫は、お気に入りのブランケットの上で、ぐっすり丸くなって眠っている。

だから、久しぶりに、本格的に掃除をした。ペーパータオル、フル活動、である。あちらこちらから出てくる、紙束の山。せっかく集めたリファレンス論文も、読まなかったら、ただの紙である。数年前に、オンラインジャーナル制度が始まって、たいていの論文は、図書館までいかなくても、自分のオフィスからダウンロードできるようになった。便利、便利、すっごく便利なんだけど、調子にのって、とにかく気になる論文をどんどん、ダウンロードしてしまう。おかげで、悲鳴がでそうなくらいの量が、手元にある。

大学のラボも、更に綺麗にした。後輩のひとりが、インターンシップでしばらく、いなくなってしまう。あぁ、ちょっと寂しくなるな、と、思いつつも、「とりあえず」片付いた実験室をボーっと眺めていたのだけれど、やっぱり我慢できなくなって、ふんふんとはな歌を歌いながら、「とっても綺麗」に掃除しなおしてしまった。

というのも、昔、あまりブツブツ文句をいっていたら、"you are like mother,,,"と、言われただけではなく、“なんか、だんだんトマトに似てきたね”と言われて、少しだけショックを受けていたのだ。いやね、仕事中に散らかしまくるのはしょうがないとして（わたしもひどいもんだし）、共通の場所くらいは、使ったものくらい元の場所に戻せ、というか、こぼした液体くらい拭いとけ、とか、半田ごてを熱いままで振り回すな（だって、３５０Ｃもあるんだよ、危ないじゃん）とか・・・あぁ、若いって・・・。

それはともあれ、こちらに来たばかりの頃、言葉の壁もあったけれど、こっちにいる学生、みんななんか態度がでかくて怖そうで、いいたいこともろくにいえなかった。少し経ってから、やっとのことでいろいろ言えるようになりはじめた頃、それがなんだか成長したみたいで嬉しくて、“こんなこと言ってやったよ”なんて、ちょっと得意げに友達に話していたりしていた。


その当時、少し年上の友達が、言ってくれたこと。

"しゃどう、なにか不満をいいたいときや、反論を行うときに、それが、どんな相手であっても、声を荒げたり、激しい口調（とか、口汚い言葉）を使うのはなるべく避けた方がいい。確かにその方が楽だし、とりあえず、相手は聞き入れるかもしれないけれど、あんまり知的じゃないし、そういうのが癖になると、なにかあった時に、相手を威嚇するしかできない人間になってしまう。しゃどうにそういう人間になって欲しくない。"

"じゃあ、どうしたらいいの？"

"Use logic!"


つづく。



８８ 　　猫さんの重さを教えてください。

９パウンドです。♂猫にしては中型だけど、長時間、腕に体重をずっしりかけられると、感覚がなくなるほどしびれます。ほんとに甘えっこなのです。


しゃどう＠写真は、Muir Woods National Monument @ San Francisco の近く。

先頭 表紙

満月の夜。外に出たら、月には、半分以上、不思議な影がかかっていた。

怪しく白く輝く月に、映し出される地球の影。そういえば、月食だと、騒いでいたけれど、何時ごろ見られるのか、まったく気にせずにいた。


不意と見上げた夜空の月に映る影が、神秘的な速度で、ゆっくり、ゆっくり、ずれていく。あまりの突然の贈り物に、ただ、車に寄りかかり、何も遮るもののない空を見上げながら、ぼぅっと、見とれていた。


写真を撮ろうと、カメラを取り出した時にはもう、ほとんど月食は終わりに近づいていたけれど。ぶれないように、そうっと、記念に。月が元の形に戻る頃、しゃどう猫が、家に帰るよっ！ と、大声で鳴いた。外遊びから帰ってきたしゃどう猫も、しばし、見とれていたのだろうか？ （月食は昨日）



で、話は変って。夏の計画を考えていた。休暇も、もちろん必要だけど、今年の夏は、バリバリに稼げそうだ。と、いうのも、先月の口頭試験をパスしたので、Research Assistant から、Research Associateに昇格したのだ。なにが違うのかというと、時給が違う。しかも夏休み。再来週から、週に４０時間働けるようになるので（働けるように、じゃなくて請求できるようになるので）、手取りも二倍以上。いつも、振り込まれると、駆け足で逃げていくわたしのペイメント達、これからは、もう少し一緒にいられるんだね！ 嬉しい。


期末試験が終った大学からは、嵐のように、爽やかに、学生が飛びだっていく。ある人は、巣立ち、ある人は、とどまり。今学期は授業をとっていなかったから、まったく感慨はわかないけれど、この晴れやかな気持ちだけは、便乗しておくことにした。あと、もう少しだから、もう少しだけじっくりと、踏ん張って、焦らずに終らせていこうと思う。



夕方過ぎ、トマトが自分のオフィスで、ホームページに載せる写真を吟味していた。妙なところでシャイなのか、トマトは写真うつりがあまりよくない。何枚かブロマイドを見せられているうちに、反射的に笑いが込み上げてきた。すごく失礼なのは承知なのだけど、どうしても止まらないのだ。しかもいっかい笑い出すと、笑い上戸なので、笑いがとまらなくなる。もう、こうなると、笑っている自分がおかしくて、笑っているのだ。理由なんてない。スイッチが切れたように、息もできないほど廊下に静かに座り込んで、気付かれないように声を出さないように笑い続けていたのだけど、結局ばれて、オフィスから追い出されてしまった。



なにはともあれ、妙な爽快感が・・・明日もよい日でありますように。




８７ 　　猫さんの手触りを教えてください。

背中は滑らかで艶々。顎の下と、耳の付け根はふさふさ。お腹の毛は柔らかめ。しっぽはとろとろ。鼻の上は冷たくてごわごわしていて、ひげはちくちくします。目とはなの付け根を撫ぜると、くるごわっと、した感じ。肉球はぷよぷよ、肉球の傍の毛は、特にふさふさ。しゃどう猫は、どの部分でも、触ると、もっと撫でて〜っと、すりすりしてくれます。




しゃどう。

先頭 表紙

先週、ボスのトマトと（また）口論をした。口論というよりは、わたしの方が、ずーっと文句ぶつぶつ攻撃をしかけていたんだけど。猫のように耳を伏せて知らん振りしているトマトを見ているうちに、ますます頭にきていた。けど、数時間もしたら、面倒くさくなって忘れてしまっていた。

そして週末が来たので、特に忙しくもないし、疲れもたまっていたので、土日は、のんびりと家で過ごしていた。

案の定、月曜病にかかり、学校にいくのがちょっと面倒くさくなった。ので、午後から出勤した。コーヒーを飲みながら、ダルダル気分で論文の文献検索をしていたり、部屋を片づけたり（しゃどうオフィスエリア、拡大しました！）していたのだけど、ある拍子に、おもしろい投稿論文をみつけたので、トマトに転送しておくことにした。

数分後、トマトから、メイルの返事が来た。「しゃどう、今日を含めて、昨日、一昨日の二日間、どこへいっていた？ どこに消えていた？」と、なぜかえらくご心配の様子。登校拒否でも起こしたと思っていたのだろうか？ わたしはそんなに繊細じゃないぞ。「週末の定義を教えて差し上げましょうか？」と、タイプして送り返しておいた。



我がトマトボス、もちろん根は悪い人ではないし、頭のよい人なんだけど、その一方で頑固で忘れっぽくて、調子がいい。前にいたトマトの一代目の学生は、トマトより幾つか年上で穏やかな人で、仲良くやっていたようだ。二代目学生しゃどう、なにかと衝突してしまう。もともとの専門分野（と性格？）が離れている、のと、年が中途半端に近いのと、とがあるんだろう。


何事にかけても、彼は常に挑戦的で、対抗的なのだ・・・


例えば、わたしが空手をはじめた話をすると、あぁ、俺は茶帯までいったんだけど、上級生をぶんなぐっちゃって道場を追い出されたんだ・・・と武勇伝を語りはじめる。昔の話でしょう？ 今は、もう無理でしょう？ と、相づちをうつと、いきつく先は、スパリングでいつか勝負をつけてやるっ！

昔、わたしが花火で危ない楽しみ方をしていた、と、懐かしげに話すと、あぁ、俺なんか、小さい頃は不発弾拾い集めて、爆弾作って遊んでたよ（内戦の激しい土地に生まれ育ったのだ）。そんなの目じゃねぇよ。と・・・（しゃどう絶句）。

昔、わたしが痴漢（ナンパ？）まがいの男を追い払った話をすると、俺はなぁ、ボストンで学生をしていた時に、ダウンタウンで道に迷って交差点でとろとろしていたら、後ろからチンピラにクラクションを鳴らされたんだ。頭に来たので、中指を立ててやったら、大怒りで、車から降りてきたんだ。だから、喧嘩する気満々で俺も車を降りたんだけど、奴、俺の顔みて、出身国を聞いたら、慌てて逃げて行きやがった、あははぁ〜凄いだろう！ ・・・（今でもやってるんじゃないでしょうね？）

わたし、猫並に夜目が効くんだよ。と、自慢気に話すと、俺はなぁ、内戦時代に物品運搬の拙攻をやっていたから、動体視力も抜群だ。なにしろ、ばんばん撃ってくるしな。ほら、そこに十字架、そこにも十字架、気をつけて運転しろよぉ、と、夜のハイウェイを８０マイルで飛ばしながら、道端に目をやりながら、数を数える。（動物以上？）

挙げ句の果てには、学会に行った時、いいかぁ、俺の方がお前なんかよりずっと、有名で偉いんだぞ！ と、帰りの車の中で威張りだしたり・・・とか。（当たり前やん！）


改めて書き並べてみると・・・おもしろい奴だ。なにかもっと難しげに語るつもりだったんだけど、また話がずれてしまった。


また、気が向いたら書くことにしましょう。


しゃどう。

先頭 表紙

帰ってきてから、随分、時間は経ってしまったけど、それでも続き。

ところで、しゃどう猫、留守中は、不機嫌で大暴れしていたらしい。叫んだり、爪砥ぎ棒を蹴り倒したり、猫おもちゃ箱を床にぶちまけたり・・・。そのくせ、世話に来てくれた友達が現われると、大急ぎでしゃどうのベッドのブランケットの下に潜り込んで隠れている。ベッドの上の不思議な膨らみを見つけた友達が、とりあえず突ついてみると、ずずず、と平行移動。ブランケットをめくると、凍り付いた表情のしゃどう猫。今度は大急ぎで台所に向かって脱走、シンクの下の両開きの物入れを器用に開け、にゅるりん、と入り込み、しっぽまで中に入って、丁寧にドアまで締めたらしい。

・・・あっけにとられた友人が、そーっと扉を開けると、そこにはボケーっとした表情のしゃどう猫。うんみゃーっと、一声だけ鳴いたそうな。


・・・で、続き。


セロリとの夕食の時間まで、２時間近く時間があったので、市内を散策する。坂が多くて、バスや市内電車がところ狭し、っと、ぐっちゃぐちゃに走っている。急坂に添って、飾りのついた石造りの小さな家やアパートメントがところ狭しと。ダウンタウン近辺は、ごちゃごちゃとした可愛いらしいショッピング街。地元の人と、観光の人と、ホームレスが入り乱れて、妙なエネルギーを醸し出している。


あれこれと店を物色し、時間になったのでホテルに戻ると、セロリが、フィアンセと一緒に嬉しそうに待っていた。セロリの一人娘は、ちょうどしゃどうと同い年。娘の手が完全に離れて、今からちょうど一年半くらい前に、独身に戻った。そして今の彼女と婚約。スパニッシュ系のすっごく柔らかくて暖かい印象の人である。そして、この秋に今の大学を離れ、東海岸の大学に異動し、大きな家を買って、彼女と新しい人生をはじめるのだ。


数ヶ月ごとに、驚かされていた。セロリ亭には、何度か訪れていたのだけど、そのたびに、あっ、そうそう、独身に戻ったから・・・おぉ、フィアンセ紹介するけど・・・で、今度、転職するんだけどね・・・（おいおい・・・勘弁してよ）と、飄々と話題が飛んでいくのだ。


ともあれ、もともとのセロリは、気分屋で気性が激しく、かなりの皮肉屋で扱いにくい人だったんだけど、婚約が決まってから、セロリは人が変ったように、穏やかで暖かみのある優しい面が表にでるようになった（相変わらずスパイスの効きすぎたブラックジョークを好むものの）。愛と想いは、人を変える。辛い思いや哀しい思いをした分だけ、シアワセの重みと、人の優しさが、大きな存在となり、そのまわりの空気まで変えてしまう。その気になりさえすれば、人生はいつでも変えられる、そんな気がする。

込み合ったチャイニーズ街を嬉しそうに手を繋いで歩く二人を見ていると、自然に顔がほころんでしまう。お互いに何かを求めて、傍にいるのではなく、傍にいたいから、傍にいる。その自然で、シンプルな恋のありさまが、潔くて格好いい。


我らが若者陣は、愛を求め、愛に泣き、愛を疑い、愛を信じ、愛を失い、疑いもなく世界中の人達が、悩んだり、喜んだり、泣いたり、わめいたり・・・歌を歌い、忘れようとしたり、思い出そうとしたり、でも、それが、青春なんだっと妙に納得したり。


でも、わたしが世界一大好きなこのカップル、末永く、シアワセが続いて欲しい。


しゃどう。

先頭 表紙

つづき。

あっけなく時間はすぎ、ひとつ前の姉ちゃんが、淡々と発表している。もう、自分の心臓の音が聞こえてくるくらい、どきどきしている。適当な事をいって、逃げ出してやろうか、などとつまらない事を考えているうちに、あっさり自分の順番が回ってきてしまった。


議長さんが、軽くタイトルを紹介し、マイクロフォンがつけられる。人は・・・増えてる・・・げげ。あぁ、もう・・・と、思いながらも、"could everybody hear me?"と、声の大きさを調整する余裕はあった。全体をゆっくりみまわして、後ろの方の席の人とも、なんとなくアイコンタクトをとったとき、なんとなく聴衆の反応がいい感じにに変ったような気がして、スムーズに話し出すことができた。


後はそんなに苦じゃなかった、それどころかなんだか話しているのが楽しかったのだ。二年以上、続けている仕事なので、これを話そう、と思っていたアウトラインの他にも、アドリブで、ちょっとした余談みたいな話もポンポンと口からでてきたし、更にはジョークまで、口から飛び出してくるのだ。なんというか、こう、聴衆を野菜かなんかだと仮定して勝手に喋っている一方通行な感じじゃなくて、ちゃんと聴衆のフィードバックを軽く感じながら、返せている感じがあって、話し掛けているって感じで、全然、ナーバスにはならなかったのだ！


少し、時間をオーバーしてしまったため、議長さんに軽く睨まれてしまいましたが、発表は、やっぱり英語で多少詰まることはあったものの、まぁまぁな出来に終わり、安堵感とともに、椅子にへたり込んでいると、すぐにセッションは終った。


そしたら、なんと、嬉しいことに何人かわざわざ、話し掛けに来てくれたのです。主に企業の人。質問があるんだけど・・・と、きちっとした感じで名刺をバリっと差し出し、丁寧に話し掛けてくれるのだ。えー、キャーっと、内心大感激しながらも、平静を装い、ふっと周りをみると、その他に、全然違う人が二人も、傍にいて、次に話し掛けようと、わたしたちの話が終るのを待っているのだ。えっ、マジで？ なんだか、嬉しかった。とろけそうなくらい。いつもいつも、研究室に篭もって、ばりばりの「学生」。それが、外に出て、まだまだ半人前でも、「学者」として扱われはじめたのだ。少し前進、だね。


ちらりと振り替えると、セロリが、クールにニヤリ、と、笑い返し、「でも今度からは、二週間前にはスライドを完成させとけよ！」と、舞い上がりすぎないように釘をさす。「はい、仰せの通りに」と、返すと、チャイナタウンでディナーをご馳走してもらえることになった。


その後のセッションでも、うろちょろ歩き回っていたら、「しゃどう、だね。プレゼンよかったよ！」と、見知らぬ人や、顔見知りの人がたまーに声をかけてくれたりして（名札を首からぶらさげてるのです）、ささやかながらも、積み上げてきた自分自身を、嬉しく思う事ができたのが嬉しかった。


またまたつづきます。



８６ 　　ネットをしている時、猫さんの反応は？

画面の前を横切る、前に座り込む、キーボードの上を歩こうとする、しっぽで顔を叩く、膝の上に寝そべる、右腕にもたれかかって居眠りをする、相手にしないと鳴け叫ぶ・・・



しゃどう＠西海岸の夕日。サンフランシスコ街内では、写真を撮らなかったので・・・。

先頭 表紙

玄関前に水を撒きながらを掃除していたら、壁際に不思議な生き物が。甲羅が固くて、頭がひょっこりと、よくみると動いている。こんなに暑くて乾いた所にいたらよくないよぉ、どこから来たの？ と尋ねても知らん振り。近所に池なんてあったっけ？ と、しばらく考えても思い当たるふしはなし。とりあえず、水をかけてやったら気持ち良さそうに手足を動かして、くびを伸ばす。なかなか可愛い。とりあえず、水浴びさせながら、宿主さがし。

・・・結局、お隣りさんの飼い亀、でした。日光浴をさせている隙に逃げ出したそうな。

それにしても、驚いた。


っと、いうわけで、つづき。

朝早く起きて、スライドを仕上げようと、そのまま眠りに就いたものの、起きたのは、そんなに早くない時間。駐車場代が、一日＄１８、というばかげた値段だったので、節約してバスでも使おうかな、と思っていたのですが、あっさり断念して車を使うことにした。パソコンと、予備の靴と、もろもろ一日中持ち歩くのも面倒だったし・・・。

セロリを探し出して、最終確認をしようと思っていたのに、結局見つからず、仕方がないので諦めて、会場になっているホテルのロビーに座り込んで、ひとりで発表内容の確認をしていた。似たような境遇の人が多いのか、あちらこちらに、パソコンを持って座り込み、カタカタカタカタ、と、発表の準備をしている人がいる。それを見こしてか、ホテル側も、ちゃんとたくさんの電源サプライを用意している。フロアに埋め込み式みたいになっていて、なかなかお洒落だったり。わたしも、今度、臨時収入があったら、絶対に軽くて早いいいラップトップを買おう・・・と、決意しながら、最後の悪あがきをしていた。

今回の部屋は、だいたい中くらいで、１００〜２００人くらい、詰めれば入るかな？ という程度の大きさ。まぁ、終わりの方の時間だったし、３０人くらい入っていれば気楽にできるでしょう。と、思いながらセッションの時間になったので部屋に入ろうとしたら、なんとぎゅう詰めで立ち見がでるほどの人込み。自分の席をやっと確保して、キョロキョロしてみたら、セロリが少し後ろの方の席にひょうひょうと座っていた。

わたしの二つ前の兄ちゃんが、プリンストン大学から遠征中。最初の自己紹介の時に、「わたくし、ぷりンストンから、来ました」と、ちょっと得意げに「ぷり」の所で鼻をふくらませて語尾を高くしている。あぁ、出身大学、すっげー誇りに思っているんだろうなぁ、きっとすごくインテリジェントなんだなぁ、と。でも、自分に自信を持って生きていることは素晴らしい事だと思うので、どんな風に発表しているのか、喋り方を参考にしてみたり、していた。

つづく。



８５ 逆に、学習しないなぁ、と思うのはどんな時ですか？

スクリーンドアに手を挟んで悲鳴を上げながら走って逃げている時。



しゃどう＠写真は、亀。

先頭 表紙

つづき。

ひたすらひたすら何もない荒野を走り続けた。空が白み、青みが増し、街の明かりが星の明かりを圧倒する大きな都市。キラキラキラキラ薄く優しくきらめいていて、微笑んでいるようだった。やったよ、ついに、ここまで来たよ。もう、そこにいるだけで、嬉しかった。


宿を捜しはじめた時、実は、サンフランシスコのストリートスケールの地図を持っていなかった事に気がつく。まぁ、なんとかなるさ、と、橋を渡る。ベイブリッジ（＄２もとりやがった）から、きらめく高層ビル群へ向かって。メーターは９５０マイルをまわっていた。街を適当に走っていると、なんとか、見覚えのある（yahooの地図はもっていた）ストリートを発見。今回の宿は、Ｂ＆Ｂスタイルのスタジオ。必要なものは全部揃っているけど、普通の閑静な住宅街にある、普通のアパートメントの一室を借りてる感じで、小さな部屋だったけど、なんだか実際にここに暮らしているんじゃないかと錯覚するほど、住み心地のいいところだった。

さてさて、息つくまもなく、明日の発表の準備である。スライドは完成してないし、何を喋るかもちゃんと決めてないし（またかよって思うでしょう？ でも、いつも直前でボスが気をかえるんですもの）・・・と、パソコンの電源を入れたのだけれど、急に睡魔が襲ってきたので、まぁ、いっか、と、そのままベッドにもぐりこんで、気持ち良く眠った。

・・・いいのか？

眠くなったので、続きはまた。


８４ 猫さんを賢い！　と思うのはどんな時ですか？

家の中にいても、ちゃんとしゃどうの足音が聞き分けられる時。



しゃどう＠写真は、西海岸の夕暮れ。日が沈んだ瞬間、空の色が変化した。

先頭 表紙

なんかいろいろな事があって、覚えているのは、やたらに忙しかった事、くらいなんだけど。とりあえず、先週は、サンフランシスコの学会に参加していました。でも、なんだかすっかり、リフレッシュ、できた。試験が終ってから、祝杯をあげるまもなく、学会の準備と実験に追われ、合間に東の方から来から研修（？）で来ている姉ちゃんにトレーニングを施し、他の学生の実験を手伝ったりなんだりで、なにかと時間を食いつぶし、すっかりと頭に来ていたのだ。

そんな中で勝ち取った一週間のカリフォルニア滞在。もちろん、半分以上は仕事なんだけど、それ以上に楽しんでやるぞ、と、意気込んででかけました。片道、９００マイル。本当は二日くらいかけてのんびり走りたかったのだけど、時間がない。ちなみに、自分のドライブ過去最高記録は、一日で６００マイル。もう一年以上になるかな。でも、そろそろ、自分がどれくらい変ったのか、試してみたくなってきた。鬼教授達（こんな事かいてるのがばれたら殴られそうだけど）にみっちり鍛えられた精神力。わたしも少しは成長しているんだろうか？

理屈だけでいえば、時速８０マイルでずーっと走って、プラスαで、１３時間くらい。そんなに悪くない。長時間ドライブのコツは、運転中にあんまり食べない、あんまり水を飲みすぎない、こと。お気に入りの音楽をガンガンにかけて、とにかく、前へ、前へ、進む。この加速感と、ゆっくりと移りゆく景色が、わたしにエネルギーを与えてくれるのだ。こんがらがった頭で、人生をゆっくり考えていくと、頭がだんだん空っぽになってきて、なにか妙な高揚観が訪れる。ドライビング、ハイ、ですな。いやいや、ちゃんと前見て運転してますよ。

前の晩は、「ぜーったいに今日は早く帰るからね！」と宣言したにも関らず、学校を出たのは夜の９時半。それでも、その頃にしちゃ、かなり早い時間だったんだけど。おかげで寝るのが遅くなり、朝６時に出発するつもりが、学校に忘れ物を取りに行ったりしているうちに、出発は朝の７時を過ぎてしまった。

この朝の一時間、が、結構大きい。このスケジュールだと、近くの都市フェニックスの朝の通勤ラッシュ、ロスアンゼルスの夕方の通勤ラッシュ、にもろにぶつかってしまうのだ。わたしは、渋滞、鳥肌が立つくらい嫌いなのだ。あの車が延々と連なり、いかにも止まりそうなスピードでぐずぐずと走るのを強いられる。考えただけでも、不愉快だった。しかも急いでいるとなると、なおさら不愉快。というわけで、急遽進路を変更して、小さな州道を使うことにした。


・ ・・しかしまた、この州道、ほとんどが一車線、の道だったのよね・・・。スピードが出せない・・・しかもちょっと遠回り・・・でも、渋滞よりましよね、と信じて走り続ける。やっとのことで、ロスアンゼルスのちょっと上の I-5に乗った時には、日も傾きはじめ、あぁ、それでも、まだ、４００マイル近くあるよ・・・と、少しげんなりしながら、また走り続けたら、日が沈んだ薄明かりの中、不意にサンフランシスコは現われたのだった。

つづく。



８３ 猫さんの家での順位は何番目くらいですか？

しゃどうの次に偉い。


しゃどう＠写真は、西海岸からみた夕日。日の入り前。

先頭 表紙

ギリシャコーヒー、を、食後にいただいた。ある企業からトマトラボに派遣されているお姉さんのボスが、アリゾナにやってきた。せっかくだから、っと、ある高級レストランにお呼ばれして、ギリシャ料理をご馳走になっていた時のこと。食前には、二匹の犬、というオレンジ味のビール、エスカルゴ（はじめて食べました。旨かった〜）をアペタイザーに、シーフードの盛り合わせに、デザートはオレンジシャーベットとコーヒー、で、すっきりさっぱり、上品に締めるつもりだった。

妙に苦みの強いコーヒーだな、と、思いつつも、砂糖で薄めながら、ぐびぐび飲み干した。なんだか、体が火照ってくるし、妙に楽しいんだけど・・・と、思っているうちに、やっぱりなんだか変だ。なんだかくらくらするし、なんだか、異様に楽しいし、幸せなのだ。なんでだろう？ っと、思って聞いてみたら、中には、ウォッカだの、スッコチだの、なんだの、が、いろいろ入っている、とか。気がついた時には、もう飲み干した後で、クスクス笑いが、ばか笑いに変る前に、私たちは会計を済ませて、レストランを後にした。


見事にまわるアルコール、笑い続けているうちに眠くなってきた。大学に戻って、酔いを覚ましてから帰ろうと思っていたのだけど、あんまりに酔いがまわりすぎていたので、結局、家まで送ってもらうことになった。そのまま着替えて深い眠りについたものの、三時間後に、頭が痛くて目が覚める。眠れないので、税金の申告をしようと、書類を取り出すものの、ますます頭が痛くなってきてボーっとしているうちに、また眠くなってきたので、寝た。次に起きたら、昼間になっていた。


・・・見事な二日酔い。うー、気持ちわる。爽やかな太陽の光が、本当に不愉快だ。携帯電話も車も学校に置きっぱなしだ。昨晩、メモした同僚の電話番号が見つからない。どこに置いたか思い出せない。大学は、歩いて行ける距離ではないし、自転車なんて持ってない。バスなんて、バス停に行くまでの距離を考えただけでも、うんざりだ。そもそも、路線すら、知らない。あー、なにもかもが、面倒くさい。と、冷蔵庫を開けたら、テイクアウトした昨晩のディナーの残りが入っている箱の上に、電話番号らしきものが刻んであった。試しに電話してみたら、ちゃんと、お迎えがきてくれました。


めでたしめでたし。


先週初めに受けた、口頭試験。なんだか、散々な出来だったんだけど、とりあえず合格させていただいた。でも、ちょっと、散々だったんだよ、と、落ちこんでいた。でも、いろんな人に、「受かったんだから、落ち込むのはやめなさいよ」と、言われた。それもそうだな、と、思って、とりあえず落ち込むのはやめたけど、まだまだ、わたしには、勉強しなければいけないことが、たくさんありすぎるようだ。



８２ 　　猫はいいよな〜、と思う時はありますか？　またどんな時ですか？

いつでも好きな時に、うとうと・・・とまどろんでいる姿。



しゃどう＠写真は、砂漠とわたし。明日もタクマシク生きよう。

先頭 表紙

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Love like you've never been hurt.



こんなセンテンス、みつけた。

ふーん、なんか、いいなぁ、と、思った。



しゃどう猫。



８１ 自分が猫になるとしたらどんな猫さんになりたいですか？

俺みたいな猫？ って、言えよ。いいなっ！

先頭 表紙