2003-01-18 鮮やかになれますように。
2003-01-09 名付け親。
2003-01-07 ちょっとずつね。
2003-01-06 迎春だね。
2003-01-02 ページをめくるように。
2002-12-31 おぉ、大晦日。
2002-12-19 牛。
2002-12-18 冬のひやっこい輝き。
2002-12-12 心の絆。
2002-12-09 優秀な助手。

先週、新しい液晶モニターが届いた。さっそく、ダンボール箱から出して、机の上に。その、画面の鮮やかなこと、明るいこと、もう、気持ち良いことこの上なし！ 白い背景が眩しすぎるので、設定を変えて薄い緑色に買えました。しゃどう猫も大きくなったので、あまり興味を示さず・・・あっ、今、膝に飛び乗ってきました。


新しい年になって、一番最初のトラブルは、まず、tax treaty の手続き。ありぞなでは、外国人はある程度まで、税金の控除があるのです。去年からそれが、$2,000から、$5,000に 大幅アップ。わたしのような低所得者からも、十数パーセントきっちりとるので、戻ってくる額は、なかなかのもの。新年から数回までのチェックは、いつもより多めなので、ちょっと幸せ・・と、思いながら開いてみたら、なんと、ちゃんといつもの分だけ天引きされているじゃない、なによ〜、ひどいわ〜！！！ というわけで、その足で大学のサービスセンターに駆け込んで、すぐに、手続きし直してきました。

更新リストから、うっかりもれてしまっていたようです。

よくあること、よくあること。


もうひとつ、悪戯電話？ か、商業嫌がらせ電話？ なのかは知りませんが、たくさんの無言留守番電話と、外出中に数十分おきに何度も何度も電話をかけてくる方がいらっしゃるようです。 Caller ID でも、番号が表示されていないし、なんかいつもより回数が多いなぁ（一日に８回）、って思いはじめてからどんどん増えて、次の日は、１４回、また次の日は２２回、で、その次の日は気味の悪い留守電メッセージ（低い声でブツブツと独り言みたいなの）と、３４回もっ！ で、昨日が１６回、と、ちょっと減ってきた。ちなみに、今日は８回。あんまり反応がないから、そろそろ飽きてきたのかな？ ひまなやつだ。

留守電、野太い男の声にかえてやろうかしら？


最近、どうも実験が失敗続き。当然、上手くいくはずの実験も、失敗、ばかり。どうなっちゃったんだろう？ と思って、オーストラリアで長期休暇中のセロリ（ただいまサバティカル、婚約中、超幸せ。）とメイルを交しているうちに、ついつい、愚痴がぼろぼろ。鬱陶しいメイルを送っちゃったから、返事はこないかな？ と、思いきや、数日後、「やーい、鶏！（意訳）」というメッセージが・・・。

・・・おいっ、こら、せっかく可愛い生徒が落ち込んでいるのに、「鶏」はないだろう。「鶏」は。せっかく浸っていたのに・・・と、吹き出してしまいました。その後、Martial Art のクラス、その日のメニューは self diffence。突然、殴り掛かってくる男のひとを逆に投げ飛ばす、のがテーマ。パートナーになってくれた長身の枝豆君、数十分間、ひたすら投げ飛ばしていたら、かなりすっきりしました。


調子が完全に戻るように、今度は、ラボと機械（ジョニー）の大掃除＆模様替えを始めました。

頑張れ！ かつてはもっともっと、繊細だったわたしっ！



５７ 　　何日も家を空ける時、猫さんをどうしてますか？

お友達に、家まで来てごはんをあげてもらっています。冷蔵庫の中身、なんでも食べていいよっていう特典つきです。でも、しゃどう猫、たいていは隠れているそうです。ちゃんと出てきて挨拶して欲しいんだけどな・・・。



しゃどう＠写真は、ありぞなの夕暮れ。

先頭 表紙

最近は、ジョニー（機械の名前）の顔色ばかりうかがっている。ケーブルトレイも設置して、コネクションも、しっかり復帰させて、コネクションも、今までは適当なターミナルブロックだったのを、ターミナルボードにしてやろうと、新しいのを注文した。でも、まだ直らない。原因は、パソコンの中のボードの、スイッチを守っているダイオードが焼けたから（？）っぽい。明日はカードのサポートセンターに問い合わせてみるつもりだ。

でも、とりあえず、ワイヤーの絵を描きながら確認していくうちに、機械のだいたいの仕組みが理解できた。とりあえず、パソコンを使わない一番原始的な方法で、「とりあえず」仕事ができる状態に復帰することができました。わーい、これでちゃんと、卒業できるわ！ でも、ちゃんと最後まで直さないとね。


我が相棒、ジョニー（機械）、最初は勝手に名づけてひとりで楽しんでいた。でも、同僚のブロッコリー君に冗談半分に、「この子、ジョニーって名前だから」と教えてみた。ニヒルに笑って馬鹿にされるかな・・・と、思っていたのですが、意外なことに、目を輝かせて大喜び。今では、ジョニー君、ラストネーム、ミドルネーム、も持っています。他の機械にも、ぼちぼち、名前がつきはじめています。ちなみに、他の部屋にある二つでセットの装置は、双子の、ウィニー、ネルソン、と名づけられたようです。なんだか、どんどん楽しげな実験室になってきています。・・・いいのかな？


冬休みにインターネットで注文した自分へのクリスマスプレゼント、ぼちぼち、届きはじめました。一番大きいのは、ＰＣの液晶モニター、１５インチだけど、＄３００以上、ディスカウントしていたので、そこそこいいのを思い切って買っちゃいました。それから、Martial Art の本、今月末に緑帯（６級）への昇級試験をうけるつもり。ＣＤ（日本のやつね）は、新曲のアルバムを一枚と、ちょっと古めのアルバムのバーゲン、６枚で２０００円ポッキリ、だったので、前から欲しかったのをばんばん、と、買ってしまった。

最後に携帯電話のハンディイヤフォン、たとえば、なにかのメインテナンスをしている時に、電話でサポートを受けていることが多いのですが、片手が塞がっていると、本当に不便。やっと、ながら作業をしながらでも苦にならずに電話で英語の会話がなりたつようになった、自分へのご褒美でもあります。

来たばっかりの頃は、全身全霊で集中しても、相手が何言っているかわかんなかったもんね。電話なんて、怖くてかけられなかったし、かかってきても、相手がなにいってんのか分かんなくて嫌だから、受話器を持ち上げるのも憂うつだったもんね。

いぇーい、少し成長したぜっ！



５６ 　　猫さんは早起きですか？

早起きしているのかな？ たまに、してるかも。でも、たいていは、しゃどうと一緒に起きるか、しゃどうがシャワーを浴びて、部屋に戻ってくるまでぐーすか寝ています。



しゃどう＠写真は、シアトルから見た海と船。


しゃどうの夜ご飯は、数日前の残りのお好み焼きと、生トマト。昼ご飯は、シーフード・フォ。

先頭 表紙

仕事始めって、正式には２日のはずなんだけど・・・大学に活気が戻ったのは、本日、６日から。まっ、大学なんてそんなもんです。みな、適当なのよ、ふらふら〜んとね。

昨年の授業のひとつに、成績がついていないのがあった。成績といっても、普通のＡＢＣグレードじゃなくて、pass か fail か、だけがつくだけの単位なんだけど、なにか忘れていて単位を落としているのかしら、っと、思って、秘書さんに問い合わせをはじめていた。

・・・のに、今日、確かめたら、Ｓ（superior？ なんの略なんだっけ。）が・・・。ただ、授業に出席していただけで、Ｓがつくようなことは何もしていないのに・・・ほんっとになにもしていない。普通は、なにかプレゼンしたり、するとつくんだけど。

ただ、間違えているだけだと思う。なんだけど、まぁ、わざわざ成績落としに苦情を言いに行くのも面倒だな、と、思ってそのままにしておくことにしました。ＧＰＡには、全然カウントされないんだけどね。


さてさて、さっそく論文が書き終わったので、今度はジョニー（機械の名前）ちゃんの修理に。このでっかい真空装置、どこかから買ったっていうのではなく、組み立てて作った自家製のもの。で、引き継いだ私が二代目のユーザー。先代の人（と、トマト！）が手入れを怠ったおかげで、使っているうちに問題がぼろぼろ、ぼろぼろ、と、今になってから（頻繁に使うようになってから）、でてきているので、困っているのです。

前回はポンプだったので、サポートセンターに電話しながら、あぁでもない、こーでもない、と、いいながら直していたのですが・・・。その時は、新しいポンプに交換しても、新しいコンプレッサーに交換しても、どうも、上手く動かない。で、結局、最後にわかった原因！ センサー部分のコネクションのワイヤーが、一本、外れてただけっ！

なんてひどいもん送ってくるんだよ、まったくっ！


でも、今回は、たぶん、どっかの接続の接触が悪いんだとおもう、けど、原因不明。幸い、組み立てた人が、わたしの親友なので、なんとか頼みこんで、ときどきアドバイスをもらって頑張っています。これが、最後のトラブルだといいんだけど・・・。


ラボに行ったら、冬休みの休暇をたっぷりとって、元気いっぱいの、でもなぜか暇そうな同僚、ブロッコリー君が、笑顔で迎えてくれた。

へっへっへっ、と、ひらめくわたし。

爽やかに微笑むわたし。


"i'm glad you came back... come here, let's have a fun！"と、

隣りの部屋に彼を誘い出し、みっちり、お手伝いしてもらいました。固くなった古いケーブルをはずしたり、分解したり、ひん曲がって動かないぶっとい鉄ネジを引き千切ったり、叫びたくなるほど重いマシンのパーツを運んだり、いやぁん、ひとりでやると憂うつなのよぉ、助かるわぁ、と、あっ、これ、こっちに移動してねん、と、楽々、作業をさせてもらいました。やっぱり、殿方って力がありますのね。

ブロッコリー君も、始終楽しそうに作業していました。バケーション効果だわ。わたしも早く直して、休暇をとらなくちゃっ。


そして、無事に、ジョニー（機械）ちゃん、半分だけ復活しましたっ！

あとは、残り半分、復旧に向けて、頑張ろうーっと。



５５ 　　猫さんは夜、どこで寝ますか？

白いプラスチック椅子の上で寝ていることが一番多いかな？ 次は、しゃどうの足元のお布団の上、たまにベッドの下とか。



しゃどう＠写真は、たぶんユタ州のハイウェイ。

先頭 表紙

すこしだけ、暖かさがもどってきた。浮かれたしゃどう猫は、ぽてぽてと、外遊びに出かけて朝帰り。起きてご飯を食べて、しばらくじゃれていたかと思えば、突然、叫びだす。・・・どうやら、恋の季節が始まったみたい。ひとしきり騒いだ後、今は、ベッドの上でコンコンと眠っています。あっ、今、ひっくり返って、ひげを平らにしながら手を伸ばして、しっぽをたらりん、と揺らしました。ぴくぴくしてる。どんな夢を見ているんだろう？


数日前、Electric shop の駐車場から車を出そうと（ジョニーの修理中やねん）、車の後ろを見ると、でっかい消防車が、何をするでもなく、ただ進路をふさいでいる。こっちに気がついてくれる気配もなかったので、コンコン、と、車をノックして「出たいんだけど、車、動かしてくれるかな？」と、言ってみた。中に数人いた消防士サン達、ものすごく優しく、「あぁ、ごめんねぇ」っとすぐにどかしてくれた。


・・・しゃどう猫がしっぽを揺らせさせながら、口をぴくぴく、手をぴくぴくってしながら熟睡してる・・・あぁん、可愛い・・・起こしたい・・・


で、話は元に戻って、そのままその足で、通りひとつ向かい隣りのパーツショップに行って、いろいろ物色していた。数十分くらい経ってから、結局何も買わず、外に出た。すると、あの消防車がまた、いたのです。しゃどう車の真後ろに。

ちょっと驚いた。中の人と目があったので、とりあえず、気がついてくれるかな、と、手をふってみた。そしたら、消防士のお兄ちゃん、明るく手を振り替えしてくれた。やれやれ、と、思って待っていると、兄ちゃん、隣りに座っていた兄ちゃんを突っついて、今度はふたりで顔を輝かしながら手を降り続けているではないか。・・・そ、そうじゃなくて、車・・・と、愛車にぽんぽんと、手をおくと、やっと気がついてくれたのか、運転手さんに合図して、車を移動させてくれた。

お茶目な消防士サン達、あんなところで何をやっていたんだろう？


・・・あっ、しゃどう猫起きちゃった。一声、鳴いてから、台所にご飯を食べにいったようです。


投稿論文の原稿をやっと、書き終えました。いつも思うんだけど、わたしの文章って、まだまだ、野暮ったい。さすがに、英語的な間違えは気をつければほとんどしなくなったけど。テクニカルのああしたこうした、っていうのはともかく、イントロダクションの部分、なんとなくイカサナイんだよね。

前にセロリ教授（生っ粋のイギリス人）にみてもらっていた時なんかは、まるで、こう手品でもみているかのように、洗練された文章になって戻ってきていた。同じ事をいうにしても、こういう組み立てかたでいえば、すごく魅力的になるんだな、と、感動したりして。トマトも、文章は旨い。上手っていうよりは、旨い。ものごとをややこしく書かないで簡潔に、かつポイントを捉えて相手を引き込む、っていう感じ。わたしも、今から練習すればもっと上手に書けるようになるかしら。

とりあえず、今のところの自己ベスト、ということでトマトに渡すことにしました。どんな風な原稿になっていくのか、少し楽しみではあるけど、“やーい、ヘタクソ〜！”なんて言われないことを祈っています（機嫌がワルイト、言いかねないからね、この人）。



５４ 　　どんな時猫さんを誉めますか？

可愛いとき。甘えてくる時。すりすりしてくれる時。呼んだら、返事をしながら駈け寄ってくる時。玩具をくわえて持ってきた時。お膝に飛び乗って、ごろごろいっている時。美味しそうにご飯を食べている時。ちゃんと箱の中で用が足せた時。



しゃどう。

先頭 表紙

年越しは、ボーっと映画を見ながら迎えました。久しぶりに早く帰って、真っ先にしたいと思ったことが、掃除、洗濯、料理・・・だった。荒んだ生活をしていたのね、やだやだ。大晦日は、車をピカピカに洗い上げてから学校に行った。案の定、トマトは、前夜の口論のことはすっかり忘れているようだった。

new year's eve の静かな大学。ロビーにたたずむ明かりの消えたクリスマスツリー、いつもと変わらぬ実験室。実験の時間待ちをしているあいだ、ふっと羽を伸ばして、気をやすめる。故郷が恋しくなったのか、トマトはアラビック音楽を流しながら、ベイルートの写真をインターネットから探しだし、いろいろと解説してくれた。政情不安の危険なところ、以上に、なにも知らなかったのだけど、巨大なローマの遺跡、世界最大の洞窟、戦火でほとんどなくなってしまった杉林の残骸、そして海の美しいこと。驚いた。

山のような洗濯物を片づけ、ゴミをしまつし、年越しそばと、簡単なお節料理をつくってみた。年越しそばは、「焼豚入り年越しそば」。豚肉を生姜とお醤油とみりんと酒でじっくり煮込む。ねぎとほうれん草を載せて、昆布とかつお節から出た出汁で市販のつゆの素を薄めて、熱々のかけ汁でいただく。そばのさっぱり感と、豚肉の柔らかみ、舌の上でとろりとなる油の部分を、じっくり味わいながらいただきました。


今日の夕ご飯は、ごっちゃ煮のお雑煮。味噌と出し汁、イタリアンパセリをゆっくり絡め、別茹でしたジャガイモを放り込む。鳥肉が見つからなかったので、cat fish（なまず）の白身を代わりにつかってみた。焼いたお餅の上に、そっと具をのせ、汁をかけて、おそるおそる味見してみる。できは最高。ちょうど溶ける手前まで茹でたホクホクのジャガイモは、口の中で、さっと崩れて甘く蕩ける、なまずの白身は、ぷりぷりっと、膨らみ、ほくほくと、口の中で柔らかく零れ落ちていく。お魚の出汁が、味噌と混ざって、香ばしく、やさしく、心まで溶かすように。んー、オイシカッタっ！


昨年は、少ししんどい年でした。ときどき、立ち止まりそうになったり、なげだしてしまいたくなったり、いや、ときどき、どころでなく、しょっちゅう思ってた。でも、ここで止まってしまったら・・・身分でさえ不安定な外国で、ほんとうにどうしていいかわからなくなってしまうだろう。人は、基本的には一人で生きているけど、それでも、寄りかからずに、少しだけ支えあって生きているんだって思う。辛い時に黙って話を聴いてくれたひと。泣きたい気分の時に、わざと気がつかない振りして、ジョークでなごましてくれたひと。強がりたがい気分のときに、ちゃんと強がらせてくれるひと。わたしは、こんなに身勝手な人間なのに、それでも、なんとなく傍にいて、気をかけてくれる人達がいて、家に帰ったら可愛い猫がいて、それでも、ときどき不安になる。

でも、やっぱり、時間は進んでいく。しなければいけないことは、山のようにある。静かに、でも、うるさく、しても、前に進んでいかなければならないんだ、と思う。"be tough" しなやかに、したたかに、そして、輝いているもの、大事なものを見落とさないように、今年は、頑張っていきたい。

そして、絶対に、絶対に、今年は、 ph.D をとるぞっ！

変化の年に、なる、いや、させるんだ。

というわけで、明日から大学も公式に仕事始め。わたしの冬休みも、静かに幕をおろしていくのでした。でも、どっか数泊でもいいから気分転換に、旅に出る予定です。


しゃどう＠写真は、アラスカの夏の日の夕暮れ、です。

先頭 表紙

あぁ、なんだかんだと、どたばたしているうちに、暦だけは大晦日になってしまった。まだ、心の準備はまったくできていない。なんだかせつない。クリスマス前夜に機械（ジョニー）に「また」トラブル発生、年末の締め切りに間に合わせようと、夜を徹して修理をしたのだけど、なにが原因だか、さっぱりわからず。組み立てた時、そのままになっていたぐちゃぐちゃの配線が、問題を引き起こし続けているのだと思うのだけど、今回のはかなりシリアスだ。

クリスマスシーズンって、なんとなく苦手だ。前に、東京に住んでいた頃は、別になんとも思わなかったけど、こっちに来てから、だんだん思うようになってきた。ほんと、家族のための日なんだよね、街中を彩る華やかなクリスマスツリーや人形、フェニックスやサボテンにまで電球がまいてあって、きらきらしてる。プレゼントを抱えて幸せそうな人達、子供たち。みんな笑顔。


確かに、好きで遣っている事だから、と、強がってはみるものの、今夜は、きっと、少なくともわたしのところにはサンタはやって来ないよな、と、デカイ機械の上によじ登り、ＰＣのカードボードを覗き込み、電源からくる電圧を測り、もわっとしたジョニー（機械）の熱を感じながら、ボーっとしていた。おいおい、なんでいきなり壊れるんだよ。クリスマス返上で、一生懸命働いた結果がこれかよ、サンタを無視した嫌がらせか？ と、思ったら、情けなくて泣けてきた。そういや、飯もくってねぇよ。


真夜中過ぎに家に帰って、豚肉の生姜焼きの残りを食べた。



ちなみに、機械は未だに治っていない。



機械が壊れたおかげで、仕事は、進まず、自分の実験も実際にできなくなるんだから、かなり困る。それは、わたしにとってストレスなのと同じように、トマトにとっても、かなりのすとれすなようだ。連日の午前様、のくせにはかどらない実験、また、そういう時に限って、判断ミスを繰り返したりするんだよね。

そういうのも重なって、顔を合せると、口論ばかりしてしまう。実を言うと、ついさっきまで（午前２時）、ラボで大喧嘩していたのだ。なんだかなぁ、って思うんだけど、ほんと、とんでもない事ばっかりいうんですもの。そういえば、昨日の夜も、激しくやりあったような・・・。


・・・で、カンカンに怒りながら家に帰ってくる。わたしは、怒ると部屋の掃除をはじめる癖がある。で、だんだん、醒めてくる。確かに、トマトはひどかったけど、わたしも、たぶん、悪いこと言ったんだろうな。売り言葉に買い言葉、とは、よく言ったもので、たいていは、そんなこと言うつもりじゃなかったのに、なんてこと、あっさり言ってしまう。突き刺した言葉の刃は、同じだけの強さで自分にかえってくる。自分が傷ついたと思った時は、相手も、同じくらい傷ついてるんだよね、たいていは。


なんて思った。でもまた、明日（いや、今日か・・・）になれば、半分くらいは忘れてしまうのだろう。そして、いつものようにラボに行き、ちょっとしかめっ面で挨拶して、あとは、面倒くさくなって普通に振る舞うんだろうな。確かにね、いいたい事がいいあえる関係っていうのは、ある意味すっきりとしていていいんだろうけど。・・・どのくらいまでが、よくて、どのくらいからが、言い過ぎなのか、見極めるのはとっても難しい。


でも、まぁ、NEW YEAR の日ぐらいはのんびりできますように。



５３ 　　何と言って猫さんを叱りますか？

Nooooo!!!


しゃどう＠闘う graduate student !!!

先頭 表紙

西部の伝統料理といえば、ステーキ。牛の肉。骨付きを豪快に焼いて中身は紅くレアに。バターと塩と胡椒があれば、味付けなんていらない。後は、ジャガイモをホクホクに焼き上げて、横に添えるだけだ。街から数十分も走れば、そこらじゅう、街道沿いだろうに牛がのこのこ、歩いているのが見えるだろう。お値段もお手頃、ここいらじゃ、周りに海がないから、お魚の方が、よっぽど割高なのだ。

それはさておき、同僚と牛の話をしていた時の事。「日本には、世にも美味しい牛がいるってきいたよ。音楽を聞かせたり、酒を飲ましたりして、大事に育ててるんだろう？ 赤身にうすく脂肪の筋が並んでいて、蕩けるように柔らかくて美味しいらしい。そうそう、“コービービーフ”！ 知ってる？」


・・・神戸牛のことでした。そして、馬刺しと日本酒と、ホタルイカの酢漬け、あぁ、うなぎ食べたいな、ぶりのかまやき、もんじゃ焼、鉄板の上で焼くアイスクリームと混ぜる奴、あれ、なんだっけ・・・なんて思ってたところに・・・あれ？ 冬は日本には行かないの？ なんて、聞きやがる、じゃなかった、聞かれた。

・・・けっっ！！！ （お金も、時間も、ない。もう３年も・・・）

いいもん、その分、今年の冬は、その代わりに液晶モニター買っちゃうもんね！


というわけで、やっとラボワークに完全復帰。半日お休みして、午後からのんびりでかけた。あれこれ片づけて、デバイスのテストをして、あれこれしながら、うーん、モニターの位置が前から気に入らなかったんだよね・・・と思ったのがキッカケで、またしても模様替え、大掃除を始めてしまった。机の上のものを動かして、机も動かして、スピーカーも高い位置にセットして、机の上を拭いたら、埃がゴゴゴーっと取れて、机の色が変わった。しつこい汚れには、アルコールっ！ それでも落ちなきゃ、クロロフォルムっ！ って、頑張ったおかげで、しゃどうオフィスはピカピカに。

今年も残り僅かですが、かんばりましょう。



５２ 　　猫さんにやられた悪戯を教えてください。

まだまだしゃどう猫が小さい頃（今の半分以下の大きさだった）、休みの日になかなか起きないしゃどうに腹を立てて、お腹の上を飛び跳ねたり、ベッドの上で暴れたり。それでも無視して眠っていたら、手の中に、ネズミの玩具が握らされていた。投げろよっ、というつもりで持ってきていたみたい。



しゃどう＠ 写真はクイズ。これ、なんだか知ってる？（寒い地域の必需品）

先頭 表紙

有能なアシスタント、しゃどう猫のおかげで、今学期も無事に済ませる事ができました。なにせ、ページをめくっていると、机の上に軽やかに飛び乗り、本の上にどさっと座り込む。重要ポイントはここだよ、っと、目配せで教えてくれるのだ。助かる、助かる（嘘）。

山場だった、プロポーザルのライティングクラス。自分の研究テーマから少し離れた分野を試してみては？ といわれ、どういう因果か、テーマが遺伝子工学にまで、跳んでしまったのだ。面白そうだしぃ〜、くらいの気持ちで書き始めたのですが、なにせまったくの馴染みのない分野、あらすじを理解して、reviewを書くだけで時間のかかること、といったら。それにプラスしてオリジナルのアイデアを出して、研究プランを立てて、問題と解決策を探し出して、その成果の産業との結びつきについて考えて・・・ちゃんとした研究機関から予算が取れるだけ（数十万ドル？）のクォリティーがないといけません・・・あぁ。

（中略）なんだかんだで、仕上げたプロポーザルを提出、４人のコミッティー（教授４人）の前で、１時間ほどの口頭発表と質疑応答試験、後、無事、パスする事ができました。これ、プレリム試験の筆記試験も兼ねていたので、落ちると、そのまんま大学ドロップアウト、なんでこんな難しいテーマ選んじゃったんだろうって、内心、ひやひやしながら、お勉強していました。

もうひとつのクラスのファイナルは、半導体レーザーの理論。電気を通すと半導体の中で、電子と孔子が興奮してくっついて、離れる時に光を出す。その時に出て走り回る光の粒の密度や向きを半導体の構造やギザギザで制御してやろうっというのが大まかなあらすじ。（変な訳だけど。）できは、んー、まぁ・・・ってとこかな。

というわけで、なんだかんだいろいろあったけど、授業関係の単位はすべて揃った。あとは、プレリムの口頭試験を受け、研究を煮詰めて、論文を書いて、最終試験を受けて卒業するだけだ・・・だといいな。年末は、部屋を片づけて、実験して、論文書いて、に費やすつもり。授業ですっかり遅れちゃった分を取り戻さないとね。



・・・少し楽になると思ったのに。

・・・日曜日の朝七時に研究室に行ったら、トマト（教授）が、実験していた。私をみると大喜びで、飛び跳ねながら近寄ってきた。「ねっ、徹夜したの、徹夜したのっ！」とますますハイに。「あぁ、そう、楽しかったのね・・・」と、適当に答えながら実験を始めようと、サンプルを探していた。私の返答が物足りなかったのか、トマトはそれからしばらく、大声で歌を歌いながら実験を続けていた。

しばらくしたら、静かになった。そして、「これから、デトロイトに行ってくるから、ばいばい。」

・・・廊下を走り去っていく音。ホワイトボードに残る乱雑なメッセージ。散らかった実験室（当然、片づけるのはワタクシである）。


・・・やっぱ、これからも、体力勝負か、、、な？



５１ 　　猫さんのお気に入りの場所はどこですか？

猫用毛布を引いた白い椅子と、しゃどうがお勉強中の本とかノートの上とか。


しゃどう。

先頭 表紙

あっ？ なんか、言った？

あ〜、はいはい、頑張ってね。


プリントアウト、

始まったら起こせよ。

乾く前に俺様の足跡、つけてやるぜ。

嬉しいだろう？


それまで、俺は、もう一眠り。


しゃどう猫。




５０ 　　猫さんは爪とぎ以外で爪をとぐことはありますか？

もちろんっ！ あったりまえだろう！？ 俺、猫、だぜ。

先頭 表紙

お嬢さん、

マウスの操作なら、

俺に任しときぃ。


しゃどう猫。










４９ 　　爪とぎはおいてありますか？

２つ持ってる。絨毯張りのやつと、縄系のやつと。俺は、絨毯系の方が好きだけどな。テレビの横と、ベッドの傍に置いてある。気が向いた時に、伸びてバリバリっとやるの。

先頭 表紙