2002-07-19 虎になりたい。
2002-07-16 秘めやかな。
2002-07-14 高いところが好き。
2002-07-13 旅に出ていた。
2002-07-04 視線を感じて。
2002-07-01 わたし、きれい？
2002-06-30 旅の香りを探しに、その３。
2002-06-30 旅の香りを探しに、その２。
2002-06-30 旅の香りを探しに、その１。
2002-06-28 甘くて愛しいもの。

突然だけど、思い立ったが吉日。とばかりに、Martial Art のクラスに通う事にした。Martial Art というのは、手っ取り早く言えば、「混合型格闘技」。松林流空手、合気道、カンフーの三種目をいいとこどりした、型、蹴り、パンチ、セルフディフェンスのお稽古。

きっかけは、同僚が、ついうっかり（わざと？）しゃどう机のうえに、パンフレットを置き忘れていたことから。なんとな〜く、眺めていたんだけど、最近、運動不足で体の節々が固くなっているし、筋肉は緩んできているし、ストレスも溜まりぎみ。気分転換になにかを始めようと、なんとなく考えていたときに目に飛び込んできたのが、これ、だったのだ。

お稽古は、週に二回、二時間ずつ、月謝は３０＄、悪くない。いつも、時間がない、時間がない、と、考えているうちに過ぎていく時間。私の生活も、まだまだ超えなきゃならない山はあるけど、やっと安定期に入ったし、少しずつ、自分の好きなことに使える時間を捻出していってもいい頃じゃないかな、と思えるようになってきた。ストレスと向き合うのが仕事、というくらいストレスの多いお仕事、ストレスを上手く自分の中に取り込んで、よい意味で自分自身の為のエネルギーに変えられたら、と、いつも思っていた。けど、簡単にできることじゃない。

それに、前々から、こういうのに興味があったけど、きっかけがなかったのも事実。

とりあえず、知っている人がいるところに通えるのは、気が楽だし（シャイで人見知りするの）、目の前に機会が会るのなら、これも何かの縁だ、と、飛びついてみるのも、面白いかも。

というわけで、始めちゃいました。

今日が二回目のレッスン。先生は下町っぽいアメリカン。定義通りに、厳しくやる、ばりばり、というのではなく、楽しくて無理のなく、をモットーにした下町道場タイプ。大人も子どもも、男性も女性も、一緒になって、仲良く教え合っていて、いい雰囲気。近所にいる、喧嘩の仕方を教えてくれるおじちゃんって、感じです。

もう、初心者だろうとなんだろうと、いきなりなんでも、ぶっつけ本番って感じ。見よう見まねで、少し動けるようになったら、誰かが傍に来て少しずつ形を直してくれるのです。練習の最初は、ゆーっくりと、ストレッチから。筋肉がじわじわーっと伸びていくのが気持ちいいの。それから、実践へ。先日は、後ろから抱き付かれたときの交し方、壁を背に囲まれた時の逃げ方。今日は、後ろまわし蹴りと、横蹴り、を。ステップを踏んで、気合の声をかけながら、ターゲットのマットを蹴る、最初はフラフラしているのだけど、形を覚えるにつれ、バランスの取り方が分かってくる。

やーっ（蹴り）！

どすっ！


あー、めちゃめちゃ気持ちいいぃぃ。

はまりそうです。




写真は、アイダホにて玉ねぎを運搬中のトラックをぱちり。遠くから見ているときは、ジャガイモにみえていた。「アイダホ、ポテトぉ！」と、ボスと楽しく叫んでいたのに。


しゃどう。



７ 　　逆に、ここはちょっと・・な部分は？

ない・・・。


＃＃しゃどうの夕食は、豚餃子（冷凍）とトマトスープと白いご飯。しゃどう猫は、鳥と鮭の猫まんま。

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最近、なんとなくだけど髪を伸ばしている。特にポリシーがあったわけじゃないけど、ここ数年は短めの髪型が多かった。単に、髪が伸びてくる過程にある、邪魔っくさい時期に耐え切れなくて、いつも、バシバシって、切っちゃってたのだけど。

今までは、割りと髪の毛は下ろしていることが多かった。中途半端なセミロング。まぁ、年相応か年上に見られることの方が多い。会議などでスーツを着ると、ポスドクか、ファカルティくらいにまでグレードアップする（みかけだけ）。最近、スーツが異様に似合うようになった。大人になったのかもしれない。たまに、転職しようかしら、と、本気で考えたりもする（スーツを着たいだけ）。

でも、ヒールが苦手なので、いかにもなキャリア系は無理だろう。服装のセンスも、お洒落のセンスもないので、毎日ともなれば、すぐにぼろが出て、都会のいけてるお姉さん達に、バナナの皮を投げられたりして、しくしく泣きながら、田舎に逃げ帰るのが落ちだろう・・・。っと、これくらいにしておくか。

こういうのは、一年に数回、楽しむだけにしておこう。


というわけで、普段は、作業中に髪の毛が邪魔にならないように、後ろで結んだ後、面倒なので野球帽の中に押し込んでお仕事をしていることが多い。服装は、年期の入ったジーンズと、汚れてもきにならない適当なシャツと。


で、気がついたのが、最近、妙に人々（とくに秘書のおばちゃま達）の視線が優しい。

通りすがるたびに、いつにもまして、にこにこっと、優しく微笑みかけてくれる。

それだけじゃない、通りすがりの学生や教授、同僚も、微笑みかけてくる。

工事のおじちゃんも、警察のおじちゃんも、微笑みかけてくる。

あぁ、なんか居心地わるい。いいんだけど、なんか変。

今日も、大学見学に来た高校の先生達のツアー。

小首を傾げて、にっこり微笑みかけてくる。

なんなんだよ、なんなんだよ。


と、思って、バスルームに入り、なんとなく髪型を整え直して、帽子を被り直して、正面から自分の顔を見つめたら、そこには、いかにも、草野球のピッチャーでもやっていそうな、中学生か高校生みたいな顔したのが、いた。

・・・若返った？

面白いので、しばらくそのまんまで、過ごしてみることにします。


写真は、シアトルの海岸で。セロリとトマトと三人で食事（サーモンのステーキとマッシュポテトをご馳走してもらいました）をしたあと散歩をしていたときに。両脇には、ボスがいました。写真を撮っていたら、横で、ボス達が、しゃどうを、いかにして海に放り込むか、相談していた。

なんてひどい。。。

しゃどう。



６ 　　猫さんの体の部位で好きなところは？

しっぽ。耳の先っぽ。冷たい鼻のあたま。肉球。爪。つぶらな瞳。目と目と鼻の間の三角になっているところ。顎のした。ひげ。おなかのふさふさしたとこ。せなかの背骨に沿った毛。牙と牙の間のちっちゃな前歯。


＃＃しゃどうの夕食は、スパゲッティーミートソースと、トマトスープ。しゃどう猫は、ターキーチーズ猫まんま。

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と、いうわけで、なんのかんのと辿り着いたシアトル。一応、お仕事なのです。私のお仕事関連の発表は２件、あるものの、どちらも招待講演だったので、ボス達が発表することになりました。発表しなくていい学会ほど、気楽なものはありません。バケーション気分は抜けません。セロリとも再会。夏から始まる新しいプロジェクト、「お魚プロジェクト」を依頼され、ささやかな研究資金を手に入れたセロリが、またしばらく、しゃどうのサポートをしてくれることになりました。これで、しばらく安泰。

会が終り、一日目の夕方は、スペースニードルにての夕食会（タワーみたいな奴）、に連れていってもらいました。のんびりとしていたので、会場に着いた頃には、バッフェ形式で美味しそうな夕食、肉類はほとんど姿を消し、パスタ（レッドソース、ホワイトソース）とブレッドと、ブロッコリーしか残っていなかった。仕方ないので、パスタを皿に山盛りにし、アラスカンビールをお供に。

シアトルの太陽は、なかなか沈まない。眠らない街、とはよく言ったもの。外も心地よく涼しい。急に日が傾きはじめたので、スペースニードルの頂上まで登った。ちょうど日が落ちたところで、空は浅く紅く白んでいた。ダウンタウンの建物達の右隣には、空に溶け込むように青白く、マウントリニアがそびえていた。写真、よーくみると、白っぽい山が見えるのだけど。



最近、しゃどう猫の出番が少ないので、前々からやってみたかった、猫好きさんへの質問、で遊んでみることにしました。どこかで見つけてコピーしたのですが、出題先はわからなくなってしまいました。いっぺんにやると大変そうなので、少しずつね。

１ 　　飼い主さんのＨＮをどうぞ
しゃどう。

２ 　　猫さんは何匹ですか？　その名前は？
しゃどう猫、一匹。男の子です。この夏で、２歳になります。

３ 　　名前の由来を教えてください
毛皮がグレイだったから。生まれ故郷（実家？）の石屋のおっちゃんが、しゃどう、と、なんとなく口にしたのがきっかけです。囁くように“しゃ〜どう”と呼ぶと、“うにぃ〜”と、嬉しそうに答えます。

４ 　　猫さんの種類は何ですか？
正真正銘の雑種。お母さんは縞縞の大猫、お父さんは不明。兄弟は黒いのと白いのと、タイガー柄のがいました。だけど、彼にはコラット（タイ産の幸福を呼ぶ猫）だと、教えてあります。

５ 　　猫さんとの出会いを教えてください。
日本からのお客様を連れて、鉱石屋に入ったときに、ケージの中でもそもそ動いていた子猫達、を見つけました。元気に動き回っている子猫達の中で、ひとり、マイペースに子猫用の猫まんまを、むしゃむしゃ目を細めて食べていたのがしゃどう猫。あまりの可愛さに、ケージから出して触らせてもらったのですが、抱きしめたらふわふわで暖かくて、小さな爪を立てて、一生懸命、服にしがみついてよじ登ろうとしていたの。すぐに恋に落ちました。

つづく。

しゃどう。

＃＃今日の夕食は、シアトルで手に入れた Cpper River Sockeye Smoked Salmonにクリームチーズとビスケットを添えて。昨日の残りの枝豆と。しゃどう猫は、ターキーチーズ猫まんま。

先頭 表紙

“明日の朝、６時に出発するから。”

予告も無しに突然帰ってきたトマトボス。ず〜っと前から、どうなってるの？ と、尋ねていたシアトル学会。いつ聞いてもあやふやな返事をしていたから、私は行かないものだとばかり思っていた。何も言わずに旅立ったのは、こっそりヴァケーションを兼ねて楽しんでいたからのようだ。連絡が途絶えていたのは、ＮＹＣやカナダまで４１時間（Ｘ２）もかけて、熱烈な往復ドライブにいそしんでいたからだ。あぁ、なんか心配して損した。

というわけで、知らされたのは前日の午後４時過ぎ。ラボの整理をして、データをＣＤ−Ｒに焼け付け、レンタカーの登録をして家に戻ったのが午後９時過ぎ。しゃどう猫のお世話を頼み、晩御飯をかじりながら洗濯をし、荷造りをしていたのでした。


ドライブ狂のボス、陸続きなら、どこへでも車で行く。今回の目的先は、北の果て、ワシントン州のシアトル。ありぞなからは約１６００マイル（２５６０キロ）の道のりだ。当然、２〜３日かけて行くのだろうと思っていたのだけど、翌日の午後から大事な会議がある、という理由で、ノンストップで行くことになった。総計２６時間。壮大な大陸縦断旅行、だ。

道は、ありぞなから砂漠をひた走り、カリフォルニアに。それからは北へ一直線。ロスアンゼルス、サクラメントを走り抜け、オハイオ州、で夜中に。２時間の仮眠をとって更に北へ抜け、ポートランドで夜が明けた。更に北へ走ること数時間、針葉樹林と真っ白い雪に覆われたリニア山をバックに潜む、シアトルに到着した。（午前８時）


シアトルは美しくて優しい街だった。ホテルで仮眠をとった後、繰り出したダウンタウン、会議中のトマトを待つ間、チーズケーキファクトリー（レストラン）に入り込んだ。バーのカウンターに座り、エンジェルパスタを頼み、アイランドアイスティーを口に運ぶ。まろやかだけど、喉に焼けるように、疲れた体に染み渡る、美味しいアイスティー。体の芯まで暖める、脳を蕩けさせる、いや、美味しすぎる、アイスティー。

カウンターのお姉さんに、“これ、なにが入っているの？” と、聴いてみた。

“ウォッカと、ジンと、テキーラと、・・・のカクテルよ、スゥィーティー”

トマトとガーリックたっぷりのパスタは、エネルギーを与えてくれた。デザートには、ブルーベリーのたっぷりのった、甘くてひんやりした、蕩けるレアチーズケーキ。

"you did a great job, sweetie,"

と、褒め称えられるほど、昼間っから上機嫌に酔っ払ったしゃどう。

シアトル最高！

と、わたしは小さく呟いた。


旅は始まったばかり。


たぶん、つづく。

しゃどう。


＃＃今日の夕食は、チキンのドラムスティックと、タイ。バターで焼きました。枝豆も茹でた。しゃどう猫は、ターキー猫まんま。さっきまで甘えて大騒ぎしていたのですが、今は白い椅子の上でトロトロしています。

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７月４日。独立記念日。今年は、花火が中止になった。というのも、先月に起きた山火事。乾いた気候のせいか、ありぞなは毎年、山火事が多い、のだけれども、今年のは最大級、北の方の白山も燃え盛り、大惨事になっている。うちの近くにあるレモン山（ほんとうにレモンというのよ）も、先月から燃えています。モンスーンが来て、大雨で一掃しない限りは、鎮火の見込みもなし、と、消防隊の方々も、活動はしているのですが、諦めムード。なにかがあって、これ以上火事がおきても困るということで、今年は花火も中止になりました。どんなに文明が発達しても、自然の脅威にはまだまだ勝てません。

太陽も、暑さも、絶好調。ただ、体の方が慣れてしまうので、５〜６月の頃ほどは熱く感じません。人間の体って、よくできていると思う。人も、いつにも増して陽気になる。


通学途中、車の中では、朝ご飯を食べたり、コーヒーを飲んだり、身繕いをしたり。といっても、私の通学時間は、１０〜１５分程度ですが。その日も、ボケーっと運転しながら、もうすぐ学校に着きそうだったので、信号待ちの間に、バックミラーの隣りの鏡を覗き込み、いろいろとチェック。サングラスをぐぐっとあげて、元に戻し、斜めに覗き込み、

今日も、いい女だ。（おまじないの一種なので、あんまり気にしないでください）

と、ひとりで悦に入っていた。

そして、ふふんと、ご機嫌でハンドルに手をかけた。

ふっと、視線を感じたので左を見た。

郵便配達の茶色いトラックに乗ったおやじと、目が合った。

おやじ、ニヤッと会心の笑みを浮かべて、両手の親指を立てる。

「いぇ〜いっ！」っと、嬉しそうに交信してきた。



見られた・・・。

誰も見ていないと思っているときに、思わぬところで見られていると、やっぱりかなり、恥ずかしい。特に、自分の顔をいろいろな角度から眺めているのを、横から眺められるのはとても恥ずかしい。しまった、と思ったけれども、時、既に遅し。数秒間、考えて、しかたない、やっぱり、クールな女、らしく、同じように両手の親指を立てて、



「いぇ〜いっ！」っと。

朝から、のりのりだったぜ。

おやじも、とても嬉しそうに、片手を軽く上げて、走り去っていった。


しゃどう＠写真はヨセミテ公園。


＃＃しゃどうの夕食は、マレーシアン。ドライヌードルでしたが、名前は忘れました。車道猫は、鮭猫まんま。今日もよく眠っています。

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Are you chinese? わたしが、こちらに来てから、初対面の人によく聞かれる質問。

しかも、この質問をするのは、大抵はチャイニーズ。それがきっかけになって世間話が始まることが多い。彼らは、概してフレンドリーだ。半数くらいのひとは、“違うよ”というと、“あっ、そう。”と引き下がるのですが、半数くらいのひとは、“ＮＯ！” と、食い下がる。もしくは、“あぁ、お父さんかお母さんのどちらかが、チャイニーズなのね。”と、勝手に納得していたり（違う。）。次に多いのは、ベトナミーズ。これはきっと、ベトナム料理ばかり、お昼に食べているからだと思う。


クリーンルームの入り口の小部屋で、防塵服を着ている時、見るからに恐ろしげで巨大なお兄さんに、

"Are you chinese or japanese?"

と、聞かれたことがある。"japanese"と、恐る恐る答えると、瞬時に笑顔に代わり、japaneseは好きだ。と、だけ言って、去っていった。

数ヶ月後、またしてもクリーンルームで作業中、同じ人がやってきて、また怖い顔で同じ質問をした。名前はなんだ、ここでなにしているんだ、お前のアドバイザーは誰だ、なんの実験をしているんだ、いつ終るんだ、と、詰問を始めた。

なんか、悪いことしたんかな・・・と、思いつつ、すぐに忘れてしまったのだけど、


また先週、今度は違う実験室で、どこかで見たことあるけど思い出せない人が、親しげに声をかけてきた。あの恐ろしいお兄さんだった。眉間に皺を寄せて、不機嫌そうに喋る、でも、よく喋る、あっ、そっか、この人、怖がらせようとしてたんじゃなくて、仲良くなろうとしてくれていたのね、と、その時初めて、理解した。（ちなみに、こうやって怖がらせる彼は、ロシア人）


あまりに巨大なので、びびっていた、しゃどう。

しゃどう猫のこと、あんまりからかえませんな。


ボタンを押して測定するだけの簡単な実験だったので、ぴーちくぱーちく、と。アラスカの話をしていた。２０年前にならっていた日本語も、使ってみたかったらしい。あれこれと単語を並べてくれた。

“ところで、しゃどう、“diffusion”って日本語でなんて言うの？”

“・・・え、「かくさん」だよ（変なこと聞くのね）”

“なに、それ、どういう意味？”

“広がって散らばってって意味だけど、なんでそんな事聞くの？”

“違うっ！” と、青筋立てて怒るお兄さん。

聞きたかったのは、“beauty”、だったらしい・・・。

ちなみに私は、日本語の言葉の由来や理由を、説明するのが好きだ。これは日本語生活を離れてから思ったこと。せっかく覚えるのなら、綺麗な言葉を使って欲しい。だから、英語だって同じように、なるべく耳触りのいい言葉を選んで使うようにしている。「お疲れ様」と、「ご苦労様」の違い（これは上級者向け）。たくさんある一人称や二人称の使い分け方。

で、今回、聞かれたのが、「美しい」と「綺麗」の、違い。特に女性に対して使う場合。
"Oh, she is gorgeous!"のニュアンスで伝えたい。さて、どうする？

実は、よい答えが思い付かない。

あなただったら、どう答えますか？

しゃどう＠写真はテキサス、オースティンの民家の前で。


＃＃夕食は、玉ねぎたっぷりのほのかに甘い親子丼と、オーガニックトマト。しゃどう猫は、また外出中です。

先頭 表紙

つづき。

大抵の人は、年をとるにつれて、いろいろな理由をつけながら、楽に、スマートに、生きていくことを選んでいく。優雅に、賢く、親切に、すこしだけ自分を演出しながら。その道を敢えて選ばなかったトマトは、真正面からぶつかっていた。時には格好悪く、アンバランスに見えるけど、彼のしたためてきた業績、名声、奥の深さ、将来性の大きさ、才能。時にはずる賢く、でも大胆に。どこまでいったら満足するんだろう？ きっと、ずーっと、ハングリーなのかな？ だから、目を離せない魅力がある。


生きていく上で（私にとっては、研究者として、にもなるけど）、本当に嬉しいことって、なんだろうか？ と、ときどき思う。愛する人達、愛する猫達、美しい音楽、美味しいチーズケーキ、大地の薫り、綺麗な夕日、もちろん、しかり。愛、夢、お金、名声、尊敬、信頼、自信、もちろん、しかり。

だけどね、自分の中から生み出されるもの、育っていくもの、時間をかけて育てていく、自分の中の核の様なもの、それが見えたり、たまに形になって外に現れてくるとき、まだまだ、そんな事は少ないんだけど、なんだかね、心の底から躍動感、というか、充足感、というのが、湧き出てくるんだと思う。それがなんであれ。


またね、ちょっとだけ "hard time"、が、やってきそうな予感。でも、


" We will see."


しゃどう。



写真は、ヨセミテ公園を照らす夕日。東側（ネバダ側）から抜けようと走っていたら、月が昇り、日が静かに沈みはじめた。全てを真っ赤に染める日の光と、反射する岩の神々しさに、時が過ぎるのを忘れた。


＃＃しゃどうの夕食は、秋刀魚の蒲焼き缶詰と枝豆、白いご飯と、りんごとレタスのサラダ。デザートはもちろん、チーズケーキ。しゃどう猫も、ちょっとだけ、ですが、大喜びで食べていました。

先頭 表紙

つづき。

不景気になると、真っ先に削減されるのが、大学への研究費。煽りを受けて、トマトグループも、不景気の波が、また押し寄せてきた。セロリグループだって、裕福じゃない。セロリのサバティカの為に予算削減、していて、他の学生は、みんなサポート切られてしまった。足りない分は、セロリ自身に支払われるお金の中から捻出して、しゃどうに払っているくらいなのだから。


基本的で、あたりまえすぎる事なんだけど、お金がないと、困る。わたしだって、３年間働いてきたので、多少の貯えはあるのだけど、やっぱり、無収入は、致命傷。さらに授業料なんて払うことになったら、あっという間になくなってしまう。“しゃどうの分は大丈夫だ”と、ボスは保証してくれているんだけど、万が一、なんて、やっぱり考えてしう。お金と一緒に、プレッシャーもたっぷり、支払われているんだよね。

でも、お金が少ない、というのは、ただお金が少ない。ということだ。っていうと、“お前は本当にお金に困ったことがないんだろう！”って、いつも言われちゃうんだけど、確かに、本当に困ったことはない。わたしの場合は、ただ、＋αの分が少ないだけだ。生活を脅かすような経済難には、陥ったことはまだ、ない。


やっぱり、一番ショックを受けているのは、トマトだろう。学生を雇えない、必要な装置が買えない、維持費だってばかにならない。出張の予定は前からあったものの、ふらっと居なくなって、ほとんど音信が途絶えてしまった。帰る予定の日になっても、帰ってこない。メイルのメッセージにも携帯電話のメッセージにも、ほとんど答えず、たまに、好きにしていいよ、と、いう返事がくるだけ。

東の果てにいるはずのトマト。単に忙しいだけなのかもしれないけど。


こんな事をいうと、まだまだ蒼っちいと思われるかもしれない。なんだかんだいっても、生活は保証されているからだ、と、言われるだろう。

けど、お金は単に、お金だ。大丈夫だ。お金が少ないけど、私たちの体は健康で、存分に働ける。私も少しは経験を積んだので、他の学生を指導したり、手助けしたり、ボスの仕事のサポートもできる。お金を使う代わりに、頭と体を使うことを優先したらいい。人が羨むような事を、どんどんしでかして、いろんな物を産みだそうよ。時にはめちゃめちゃな人だと思う事はあるけど、特別に才能溢れた人だと信じている。今は、時期が悪いだけ。今に、使い切れなくて困るくらいの研究費が、すぐにやってくる、はず。

逆境は、人を強くする。不安や愚痴や不平や不満、心の許せる人になら、いくらだけこぼしてもいいと思う。いやになったら、逃げ出す、のもいい。だから、戻ってくる時には、いつものように偉そうにしていて欲しい。

"it's the life, the important thing is how to fight with..."


と、よく言われた。いつも、めちゃめちゃに頑張って働いているのは知っている。朝早くから来て、夜中の１〜２時になっても、オフィスの電気が消えていないときもある。（消し忘れているときもある。） 真剣に生きている人は、感情の起伏も激しい。喜怒哀楽の表現はそのまま、八つ当たりもするし、威張るの好きだし。

つづく。

写真は、ヨセミテ公園の木。

先頭 表紙

朝（昼）ご飯の仕度をしていたら、激しい破壊音。機嫌良く騒いでいたしゃどう猫が、うっかりして、しゃどう猫皿を蹴っ飛ばしてしまった。運悪く、カウンターの上から落としたもんだから、豪快に皿は飛んだ。ドライフードは飛び散った。しゃどう猫は、怒られると思ったのか、びっくりして逃げていきました。

ブツブツいいながら片づけ、寝室を覗くと、首を伸ばしてこちらを伺うしゃどう猫と目が合った。声を掛けると、大喜びで走って甘えにきた。ちゃんと分かっていて、機嫌をとっていたようです。もちろん、見事に成功。


仕方がないので、買物に出かけた時に、紫色の花が一輪描かれた、フルーツ皿を。新しいしゃどう猫の食器に。知ってか知らずか、今日は一段と甘ったれなしゃどう猫。今も、キーボードの横に設置してあるマウスパッドに寄りかかって、手が動くのを眺めています。キーボードの上に乗るのは諦めたようです。でも、おかげでマウスが操作できません。


そろそろ、旅にでたくなってきた。どこでもいい。でも、気分は北寄りに。

モンタナの氷河公園、アイダホでのんびり、ワイオミングの黄石公園、アラスカの広大な自然と湖。アラスカは広大だ。一軒ごとの敷地のスペースの広大さ、雪と湖に閉ざされた大地故、あちこちに飛行場があり、多くの人が自家用飛行機を持っている。人々は、空を飛んで移動するのだ。海からは鮭やマス、が、川を駆け上り、毎日新鮮な魚を釣ってきては、近所の人々と分け合って食べる。毎日、誰かしらは釣に行くので、毎日、新鮮な魚が食べられるのだ、という。

と、いう話を、仕事中に、延々と語り続けていたお兄さん、あなたは罪な人。


というのも、随分前にトマトに降りることになっていた予算、伸びに伸びていたのだけど、もしかしたら、降りなくなるかもしれない。しゃどうに支払われるはずのアカウントが、空っぽなのだ。幸い、セロリが引き続きサポートしてくれているから、基本額は振り込まれているのだけど、いつももらえるはずの、夏の、補修分、（これが、結構な額になるんだけど）が、据え置かれている。

なんか少ないな、と、思って秘書姉さんに聞きに行ったら、そういうことだった。しかも、トマトは出張先で音信不通に。


つづく。

写真は、久々にヨセミテ国立公園。帰り道に、迷い込んだ道の先には、裸の木達が、優雅に寄り添っていた。

先頭 表紙

ラボの同僚が、しゃどう用にチーズケーキを買ってきてくれた。ケーキといっても、一切れ、二切れ、と、切り分けてあるあの小さなケーキじゃない。ちゃんと箱に入った円柱形のレアチーズケーキ。表面は純白でなめらか、だけどチーズとクリームが混ざって、ぽすぽすっとした粗さが粉雪のよう。真ん中は、クリームっぽい甘〜いチーズ、下は薄めのスポンジ。ナイフでそっと好きな分だけ取り分けて、三層を、口へ、そっと。

クリームの甘さ、柔らかさ、チーズのほのかな香りと舌触り。冷たくて心もとない柔らかなレアチーズが、舌の上でスポンジと混ざって確固な甘さと優しさを残してくれる。喉を通りぬけると、糖分の一部は脳へと昇っていき、少し疲れた頭をシャキッと起こしてくれる。


幸せってなんだろうって聞かれたら、今なら、はっきり答えられる。


“美味しいチーズケーキ”


レアチーズケーキ。わたしの体を駆け抜けて、目には輝きを、表情には活力を。

あぁ、レアチーズケーキ。



えっ？ みんなで食べるとなおさら美味しいって？

ふふふ、しゃどうのお仕事場、実は殿方ばかりなの。

"we are happy if you are happy..."

って甘い言葉を掛けてくれるんだけに、甘いもの、苦手な人が多いの。

買ってくれた本人は、更に大きなレアチーズケーキを、自宅にキープしてあるって。

と、いうことは、


レアチーズケーキは、ぜ〜んぶ、わたしのもの。

わたし、だけのもの。

冷蔵庫の中にはね、

うふふ。


しゃどう＠砂漠もチーズケーキのように滑らかだ。


＃＃しゃどうの夕食は、ビーフ餃子と、チキン餃子（冷凍）とレタスとトマトのサラダ。ご飯には、コリアン岩海苔を載せて。しゃどう猫は、肉汁入りビーフ猫まんま。

先頭 表紙