2001-03-21 夢の続き（その１）
2001-03-20 春の椿事。
2001-03-19 妄想をご一緒に
2001-03-18 シトロエンの思い出（後編）
2001-03-17 シトロエンの思い出（前編）
2001-03-16 アメ車擁護論
2001-03-15 ロータスが苦手なんです......。（後編）
2001-03-14 ロータスが苦手なんです......。（前編）
2001-03-13 ちょっとシリアスに
2001-03-12 道をプラプラ歩きながら

えーと、二日前に「宝くじが当たったら！」と言うコンセプトの元、ちょっと書いたがその後、過激な友人から「宝くじ」と大見得切っているのに200万円コースで天井とはどういう了見だ！！しかも割と常識的な選択でおもろうないっ！！（爆）とのお叱りメールを頂いた（笑）。ということで行ってみようっ！！！

500万円コース

趣味のおバカ車：アルファロメオ（ヌォーヴァ）ＳＺ（ES30／イル・モストロ）
200万円コースでアルファ出しちゃったのは失敗だったー（涙）。時々まだ「デッドストック新車」と銘打って高いヤツが出てくるが、500あれば今買える個体としては文句無いものがあるでしょう。青山の「スマート（スウォッチカー）」のショールームにこの間寄ったら、中古のフェラーリやらダイムラーダブル６と一緒に一台置いてあった。他も探せば常時売り物はある。急いだ方が良さそうだぞ。
マジな足グルマ：メルセデスC200コンプレッサーワゴン（新車）
まあ、いささかこういうテーマにそぐわないのは承知の上で、あぶく銭が入ったと言うことで、新車のベンツを買ってみるというのもイイのではないだろうか。ただ、ここの「突っ込み手」にはおそらく大不評であろう（爆）。ベンツを買うこと自体、世間様の眼というモノもあるので難しいところだが。評判としては200のコンプレッサー（スーパーチャージャー付き）よりV6の240の方が全然良いのだが、ここは「スーパーチャージャー付きメルセデス」という言葉自体に古き佳き時代のレーシングカーの香りを感じてしまう僕のようなバカの選択と言うことでお許し下さい。
で、上記２カテゴリーでカバーできない車が、この金額になると出て来ちゃうのである（笑）。上記２カテゴリーはなんとなく「他人に対する比較的良心的なガイド」的ニュアンスもあったのだが、このカテゴリーのみ全く参考にならない自分の独断と偏見であることを強くお断りしておく（笑）。
超マニアックスーパーおバカな車：ラゴンダ・ラパイド（戦後型）
戦後のラゴンダは、戦前のレーシング／スポーツカー的なものから一転して高級サルーン路線ひた走りである。ラパイドはもう既にアストンマーチン傘下のモデルであり、「DB4の4ドア版」といって差し支えない。ボディーもツーリング製の「スーパーレッジェラ」だ。50数台と言われる超稀少車だが、稀少さをものともしない不人気ゆえ相場は１万〜２万ポンドというお値打ち車！ただ、当然だが年に一度出てくるかどうか。気長に待とう。（誰に対して言ってるんだか）

1000万円コース

趣味のおバカ車：ロールスロイス・ファンタム・
一生に一度、何を言われてもいいからロールスロイスに乗ってみたいと思わないか？？（笑）シルバーシャドウ2とか、コルニッシュとかで「比較的」地味に攻めるのもいいが、ここは一つ、ジョン・レノン気分で超弩級リムジンに乗ってみよう！実際1000万もありゃ充分だが、残りの予算でスーツ・コート・帽子・靴などオーダーするもよし、車をサイケデリックペイントしてしまうというのも一興だ（やめてくれ）。
マジな足グルマ：アウディーS6（新車）
初代クアトロの栄光の血筋を引いているのは、最近人気の「TT」では、断じてない。このクルマである。正直言えば、自分もまだ乗ったことない（当たり前か）。さぞかしスーパー文句ナシ現代車の鑑であろう。下取り値段の予想などというみみっちいことはこの際、してはいけない。やめろってば。
あ。またここまでか（涙）明日もこの話題か？本当にバカだと思われるぞ？ま、いっか。本当にバカだから。

先頭 表紙

春だ。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものである。２週間前までは夜遅い帰宅などはかなり「根性」をいれないと負けてしまいそうだったのに、今日は特に春という季節を真っ正面から感じさせてくれる気候だった。バイクに乗っているときも季節に敏感でいられたが（というより「季節感に貪欲」でいられた、と言うほうが正しいか）、いま乗っている古いボロいオープンカーでも充分にこんな日を楽しむことが出来る。

今日はクルマバカ、それも僕の周りでも筋金入りのミーティングに昼から出席して、殆ど何を決めるわけでもなくずるずるとクルマバカ話でアッという間に日が暮れ、夜遅くなってしまった。クルマバカ、恐るべし。で、その内の一人が妙なクルマに手を出しそうだ。もし実現してしまったら、病気グルマばかりの僕の周りでも１、２を争う変態グルマの登場になってしまう。そのクルマとは！！！

イギリスの古い郵便車。なんじゃそりゃ？マジである。（爆）

話を聞いた途端、みんなしばらく唖然としてしまったが、あとはひたすら崖っぷちに立った彼の背中を押すことに専念したのはいうまでもない。詳しく言うと、そのクルマは彼の友人の持ち物なのだが、持ち主が持て余し気味なので彼が引き受けるかどうか、という、古いクルママニアには良くあるケース。クルマそのものはモーリス・マイナーの特装車（英国郵便局仕様）で、思わず「カワイイ！！」と叫んでしまうような愛らしいクルマだ。日本には普通のワゴンバージョンは何台かあるだろうが、流石に特装車は他に聞いたことがない。軍用車マニアはたまにいるが、郵便車マニアってーのは聞いたことがない。軍用車マニアや霊柩車マニア、救急車マニアよりも多少、罪がない感じでいいけど。静岡県だったか、バスマニアが高じて「遠鉄バス」から実車を払い下げてもらい、自家用として、現役当時の運行路線をたどって楽しむマニアがいる。20代の女性である。まあ世の中色々なひとがいるものだ。まあそこまでモノスゴイ話ではないにせよ、是非皆様にお知らせしなければと思ったのだ。まだ実現するかどうかは定かではないが。

でも、半ば呆れながら、もし実現したらきっと丁寧に手を入れ、嬉々として乗り回すであろう彼の顔を想像していると、妙に羨ましくなるのも事実である。

さあ！皆さんも彼が手に入れて東京の町中を「足」として乗り回す光景が見たいでしょう？？

先頭 表紙

さて。ちょっとばかしマニアックで地味なネタが続いたので、ここらで無責任系の話題を。
宝くじである。TOTOでも、ロト６でもジャンボでもインスタントでも何でもよろしい。
ただ、ひまじんにはギャンブル系のコラムを書いている方もいるようなので、ここはやはりクルマの話題に絞ろう。で、クルマバカはいつも考える。「宝くじが当たったら何に乗ろうかな？」バカである。しかし、楽しい。この個人的かつおバカな楽しみを皆様で少しでも共有出来ればと思う。
さて。ここでは予算別に、如何に空想して楽しむかということで自分のおバカな趣味を暴露してみたい。駐車場代や保険代、ランニングコスト等も当然計上しなければリアルではない、とのご意見もあろうが、ここはお楽しみと言うことで、オールコミコミ、ドンブリ勘定でいってみよう。ただし、マジメに一台の車を選ぶという視点も忘れてはいけないと思い、二本立てにした。さて、それじゃあいってみよう！

50万円コースここから始まるところが笑えるでしょ（笑）

趣味のおバカなクルマ：ランチア・デドラ
何とかする気なら、何とかなるだろう（爆）。この予算なら出来るだけ余計な付録を避けたいところなので、ターボだとかATだとか、そういう贅沢をいってはいけない。白が欲しいが、少ないので無理だろう。いいとこガンメタかワインレッドかな。でももし「ハズレ」でなければ相当楽しめるぞ。
マジな足グルマ：初代レガシィ
もう既に最高性能版の「ＧＴワゴン」でさえこの予算で充分だ。ただし燃費は推して知るべしなので、ターボ付きは止めといた方がいいだろう。セダンやFF版は狙ってもなかなか出てこない。ワゴンで充分だとは思うが、強烈な裏狙いとしてセダンのMT、「RS」っちゅーのもアリか。メチャ速い。

100万円コースけっこうマジになってしまう。

趣味のおバカなクルマ：先代フェアレディーZ
最近ココの常連が手に入れたので、妙に気になっている一台。程度不問なら50万円コースだが、ここはターボ無しのVG30DE搭載車、「300ZR」を狙う。もう殆ど流通していないかとおもったらそうでもない。贅沢言えば２シーターで、あのMID-4と同じ金色がそそる。ZRに限らず、Z31型はけっこうコスト掛かっていて、タフ。そうそう潰れない。
マジな足グルマ：フォード・トーラスワゴン（先代）
最近渋谷系の少年達にペッタンコにされているので、程度の良い個体が激減した。出来れば新車で日本に入ったクルマを選びたい。3.8Lは税制上不人気だが、革シートと抱き合わせなのでちょっと魅力アリ。燃費そんなに悪くない。

200万円コース立派な車が買えるぞ（爆）

趣味のおバカなクルマ：アルファロメオ・スパイダー（現行のFF）ツインスパーク
この予算になるともう病気なクルマは選び放題になってくる。でも動かないフェラーリに手を出したり何回潰したか解らない911とかはちょっとキビシイ。希に掘り出し物があるのは否定しないが。スパイダーはFRもいいけど、ちょっと華奢。荒く乗るとすぐ美味しくなくなる。FFのは、マトモに動くぞ。V6の必要なし。色も結構選べる。
マジな足グルマ：ルノー・ルーテシア（現行の5ドア）
これは無茶苦茶良いクルマである。新車だとギリギリ届かない予算だけど、登録流れが充分射程距離だ。

案外マトモなので自分でもビックリしている（笑）。これじゃあ「かゆい」という人にはまたの機会に。

先頭 表紙

いよいよシトロエンに手を出すのか！？順番が回ってきたのか？？と言うタイミングが何回かあったのは事実である。ターゲットは当然BXであった。現実的に考えると「時間を掛け、勉強して探し回ってGSA」という線と、「ものすごく予算的に無理をしてCXのserie2」という線と「色と仕様にこだわって高年式のBX」という線の３つが考えられた。当然わがままを言えば「左ハンで布シートのCX、ブレークなら尚良し、エンジンは2.5のインジェクション、色は白かアイスブルーかベージュで、ヘッドライトは買った後にマーシャルのイエローバルブに入れ替え」なーんて夢のようなチョイスもあったわけなのだが、「夢のよう」というよりは「夢」である（爆）。XMは嫌いではなかったけどまだ中古が出回っておらず、「ヨーロッパの新車の高級車」然としたお値段という壁が厳然としてあり、まだまだ「リキ入れれば何とか」の領域とはほど遠いものがあった。で、西武系・ユーノス系を問わずお店をグルグル回る日々が始まった。相場的には50万〜120万。二台体制を組むと言うのでなければ贅沢な買い物でもない。が、それも一月ちょっとで終了した。
なぜ、踏み切らなかったのだろうか。はっきりした理由は、２つある。
一つ目は、「音」。BXそのものに関してはこれ以外にネガは無かった。ガンディーニのデザインはそれまでの基準に照らして「シトロエンらしいか」はともかくとして、「モダンで実用的、しかも意表をついたところがある」という、大きな意味では非常にシトロエンらしいものだ。大好きだし、「傑作」と言っていいと思う。実は昨日ちょっと書いた、ウチのバンドのドラマーがその２年ほど前に19TZiの「エバシオン」を中古で購入していた。そのクルマを何度か運転してみたときにもう既に気になっていたのが「音」なのである。そのときは、個体の症状（触媒の遮熱板が共振している音に聞こえた）と思って気にしなかった。ところが、そうではなかったのである。別に、特にうるさいとかガタガタするとか言うわけではない。問題はエンジン音。プジョーから持ってきた「XU型」に特有の、あの「ザカザカザカ......」というノイズがどうしても許せなかったのである。この音は隠せない血筋のようなもので、BXで言えば1.9L版、405でいうと普通のSRIに載る1.9L版が一番顕著に聞こえるが、1.6L版も、４バルブ版も程度の差はあれ、同じ音がするのだ。
トラブルが頻発したり、そのトラブルがハイドロに起因するが故の面倒臭さは、クルマバカなので目をつぶることも出来よう。でも、正常な状態で「良い悪い」でなく「気に入らない」ポイントが出てきてしまったのはちょっと決定的だった。
そしてもう一つは、「忠誠を誓う」のが面倒な気がしてしまった、ということである。
日本のシトロエンファンの方々は、いざそこにハマると一生そこを掘り下げる熱心なファンが多い。自分ももしシトロエンのオーナーになったら油圧の迷宮の奥深く迷い込むことに快感を覚えるようになるのだろうか。洋服とか食事やワインに気を遣い、年に一度、「フレンチブルーミーティング」で車山詣でするようになるのだろうか。おそらくそういうことはないだろう。ことわって置くが、それが嫌なのではない。ただ、シトロエンというクルマは、たかがクルマなのに、「人生の選択」を迫るような部分が多分にあるような気がするということだ。そんなこと気にしないで「サラッ」と乗るのが一番カッコイイのはわかっているけど、自分には出来そうもない、ということである。トホホ（涙）。
でも、正直言えばまだ諦めたわけでもない。XMもお手頃になってきたし。（笑）

先頭 表紙

昨日アメ車、アメ車と言っていた舌の根も乾かぬうちに、今日のお題はシトロエンである。（笑）

クルマバカたるもの、色々なクルマに憧れるのは無理もないところ（といって自分の気の多さを正当化しているとの声もあり）だけれど、一生の内に是非乗って置かねば、と言うことになると、何人たりとも納得できるクルマというのはそう多くはないはずである。人によっては空冷911だったりするのだろうし、ミニであったりフェラーリだったり色々だろう。で、シトロエンになるわけだが、このクルマの凄いところは、フランスではごくごくあったり前の存在だったところである。別にスーパー高価なクルマだったわけでも、超高性能スポーツカーだったわけでもない。なのにこれだけ存在の濃いクルマ。これは実はとんでもないことなのではないだろうか。一口に「シトロエン」といっても、2CVからSMまでキャラクターからメカニズムまで無茶苦茶様々なクルマがあり、それぞれで一冊充分に本が書けてしまうくらいなので、今日の話題は「ハイドロ物」に絞ることにするけど、いいかな？（笑）

僕のシトロエン原体験は、高校生の時だった。もちろん定番のギャビン・ライアル「深夜プラス１」や「ファントマ危機一髪」はもっと前に出逢っているので、あくまでも「現物」の話である。高校で一緒にバンドをやっていたギタリストのお父上が（能楽師だった！）GSに乗っていたのである。時々野方のその友達のお宅にお邪魔すると、帰りにGSで送っていただいた。もちろんGSの存在は知っていたけれども、発表当時のＣＧの長期テストなど読んでみると「トラブルだらけで非力な、良く解らないクルマ」的印象が子供の身に植え付けられてしまい、それまで特に憧れるということはなかったのだ。が、その地味なベージュのメタリックのGSに初めて乗せていただいた時のショックは忘れられない。一言で言えば、乗り心地だ。今までの「乗り心地が良い」とか「悪い」とかのレベルを完全に超越していた。今にして思えば、シートの座り心地がまずショックだったのだろう。高速に乗ったりしたわけではないから、「ハイドロマジック」をモロに味わったのではないのかもしれない。しかし、今でこそハイドロが「固め」になり、金属バネが快適になり、両者の差は縮まっているが、当時はそりゃあもう次元の全然違う乗り物だったのだ。「フランス車のシートは無茶苦茶ヨイ！！」との認識はその後ウチのバンドのドラマーが手に入れたルノー５で再確認することになったが。これ以来、単に「不思議なクルマ」だったシトロエンは「憧れの不思議なクルマ」へ昇格することになった。

２年も浪人の末、大学に入学した僕は、八王子の山の真ん中のキャンパスで不思議な光景を目にする。普通、大学の教授が乗ってくるクルマと言えばベンツかBMW、などというイメージを抱いていた僕は「教員駐車場」にパークしてあった二台のCXと一台ずつのプジョー604、504Dを見て唖然としてしまった（笑）。さすが、美大である。これはかなり変だ。そのうえ同期の学生にGSが３台！！３台とも女の子である。これには参った。その後、同期でも最も仲の良かった友人がGSAを手に入れる。これが、また良かった。で、不思議に
トラブルの話を聞かないのである。実際のところどうだったのかは推測の域を出ないが、僕の中では「トラブルだらけ」のイメージも払拭されていった。

これだけハマる要素を持ちながら、なぜ未だに手を出していないのか？？再び言うが、決して法外に高いクルマではない。まだ「順番」が回ってきていないだけだろうか。

明日に続く。

先頭 表紙

夕べBJ7.5さん（このページでは何故かb7.5さん）のお宅にお邪魔した。元々の理由は、「智ヒレ」こと同じヒーレー乗りのSさんが２日前にクラッチが抜けてしまい、BJ7.5さんのお宅に集まってその応急処置をしようということだったのだが、既に油圧が抜けきってしまい、本人がガレージから出せない状態だったため作業を断念し、単なる四方山話の会になってしまった（笑）。S氏はヒーレーの替わりに普段の足のアメ車（オールズモビルのフルサイズワゴン！）に乗ってこられた。決してピカピカではないが、健康そうなクルマで、GMらしい丁寧な作りがかなり羨ましい感じであった。

ブギ６もなにをかくそう大のアメ車ファンで、免許を取って最初のクルマは'77年のマーキュリークーガーのワゴンだったのだ。全長６ｍ、全幅２ｍ、車重２．３トン、排気量6600cc（400cu.in.）。かなり世の中的に迷惑なクルマだったことは否めない。しかし全てに於いてたっぷりしているクルマの良さというのはなかなか言葉にしがたいものである。仕事が終わって、スタジオの駐車場に停めてあった車に乗り込むともうその場で家に帰りついたような「なごみ」感。途方もなく大きいけど、四角くてエッジのはっきりしたボディと、ボンネットセンターに付いたマスコットのお陰で狭いところでも意外なほど運転しやすい。オールビニールレザーの、茶色のベンチシート（このお陰で友人やバンドのメンバーからは「動くデニーズ」と呼ばれた）、手のひらで回せるステアリング（パワステポンプがいかれると途端にボディビルダー養成マシンと化す）。都内では2〜３km/Lしか走らないのに、ゆっくり高速で長距離走ると極端なハイギアリングと低速トルクのお陰で10km/Lも伸びる意外な燃費の二面性。縦にも横にも開くテールゲート。そして、古いコークの瓶とおなじ、青緑色の着色ガラス。単に「古いからノスタルジックな気分にさせてくれる」以上に、クルマとして何が自然で、人間に優しいかと言う問題について、今は求めても実現できない立派な一つの回答そのものだったんだなぁと実感する。でも、自動車税も燃費もバカにならないから、正直言えば出来れば忘れていたい世界ではあったのだが、こうやって身近に現れてしまうとまた乗りたくて乗りたくてウズウズしてしまう。

しかし、当然と言えば当然だが、ずいぶんあの巨大な木目というものも減ってしまった。10年くらい前まではまだカプリスのエステートやコロニーパークを中心に、渋谷の街中をゆるゆる流す姿はそんなに珍しくもなかったものだが、今ではペッタペタにシャコタンにした「流線型」のカプリスあるいはロードマスター（ビユィック）が今どきのお兄ちゃんに転がされているのがほんの名残になってしまっている。ホントはある程度歳のいった人がノーマルで綺麗に乗るというのが一番カッコイイと思うのだが。

なーんて感慨に耽りながらBJ7.5さん宅を夜半に辞去し、井の頭通り富ヶ谷交差点で信号待ちをしていると隣に'65年マスタングのファストバック、289GTパッケージ、スティックシフト（MT）、白、所々ぶつけてかなりボロボロ、がいかにも今どきのお兄ちゃんの運転で並んだ。クルマのことなんざ全然詳しくなさそうだったけど、彼はとっても幸せそうにニコニコしていた。目が合うとイタズラっぽくわらって、軽く一発空ブカシをくれた。

アメ車、いいよ。

先頭 表紙

えーっと。（笑）昨日の続きである。

いろいろ事項をあげて検証してみたものの、「ロータス苦手」の決定的な理由は見いだせずじまいだった。では、僕が実際に乗ってみた印象はどうだったのだろう？
僕が生まれて初めて運転させていただいたロータスは、ヨーロッパのツインカムだった。あまり程度は良くなくて、ボディーには細かいひび割れが入っていたりしたが、車高の低さと「ハンドルを切った通りに曲がる」さまは充分インパクトのある物だった。その後、機会がある度にエランのSE、エスプリのシリーズ１、シリーズ２．２のターボ、ヨーロッパのS2と、色々な方にチョコチョコと乗らせていただいた。で、最後に乗ったのがエリーゼである。割と初期の生産車で、まだ色々なバリエーションが出ていなかったころのノーマルの車両で、某雑誌の長期テスト車両である。

これが、無茶苦茶良かった。

軽い。そして、スムーズだ。安っぽくもない。思い通りに動く。ああ、マズイ、と思った。おまけに現物を見ると、'60年代のグループ６レーシングカー（ローラT70とか、フォードのP69とか）に面影が通じる物があり、堂々としているのだ。ああ、これはスゴイ、こんなに良いクルマなんだ、と心底思った。

ところが、そう思った途端、生来の天の邪鬼が顔を出した。「こんなに良いクルマに乗ってどうする？？」そうなのだ。僕は「ひねくれ者」なのであった！（爆）

だから、ロータスは苦手なのである！良すぎるのだ！わかったぞ！（爆）

だから、僕が興味があるロータスはメインストリームから外れた、歴史上失敗作とされているモデルである。エラン＋２Sの130馬力５速モデル！銀色ルーフの２トーンカラーが最高に格好いいぞ！２代目エリート！なんなんだあの変なカッコは！！最高だ！！（イギリスでのあだ名は「醜い靴」。）フルオプションの「503」をATで乗ってみたい！（爆）そして、エクセルSA！！イギリス行くと程度のいい中古が安いぞ！！ヘタすりゃヴィッツの新車とどっこいだ！！日本でもRAV4の新車と同じくらいで出てくるぞ！！これもオートマで足にするのだ！！トヨタのパーツ使いまくりで、なんの不安もない！こういうロータスに乗ってみたいのだ！

言っておくが、ふざけているのではない。大まじめである。

あ！思えばデローリアンもロータスゆかりの車だ。あれは、イイや（爆）。やたらタイムスリップされても困るから。あのクルマ、キッチンハイターで磨くのかなぁ.......。これは、冗談。

でも、こんな事を聞いたら天国のチャプマンやジム・クラークやヨッヘン・リントやデイモンのオヤジ、グレアムはどう思うのだろうか。腹を立てるかな？笑ってくんねぇかなぁ。

先頭 表紙

突然だけど、「ロータス」が苦手だ。といっても、別にジャストシステムに逆らうつもりは全然ない（笑）。イギリスのスポーツカーであるところの「ロータス」の事である。ロータスファンはもの凄くファナティックな人が多いので、面と向かって「嫌いだ」とか書いちゃうととっても怖いし、実際所有したこともないのに「嫌い」とか言うのは非常に失礼な話だと思うので、「苦手」と書くことにした。ずーっとそう思って来たのだけど、何故そうなのかは自分でもよく解っていなかった。で、この際その辺を明らかにした上で皆様のご意見を伺おうという魂胆である。
何故苦手なのだろう？？レーシングカーとスポーツカーの名門中の名門で、天才的なアイディアの結晶と華奢で優美なスタイル、数々の伝説。普通クルマ大好きならば憧れこそすれ、「苦手」だなどとは口が裂けても言えない所なのに。

検証１：FRPがダメなのか？
確かにそれはちょっとあるかも知れない。ここが保守的というか「考えが古い」ところなのかも知れないが、どうも自分の命を預けるクルマたるもの、出来れば金属で出来ていてほしいという考えがちょっとはあることを認めよう。でも、アルピーヌ大好き、コルベット大好き、ES30（アルファロメオのヌオーヴァSZ）死ぬほど欲しい、イギリス物のバックヤードスペシャルだ〜い好き、と言う事実があるので「ロータスはFRPだからなー」という言い訳は通用せんのである。付け加えれば、現代の技術を持ってすればFRPのクルマが安全でないなどということは全然ない。念のため。

検証２：コーリン・チャップマンが嫌いなのか？
うーん。これはどうなんだろう。当然ご本人にあったことはないので、いわゆるクルマ立志伝中の人物として自分が好きか嫌いかと言うことになってしまうが、特に好きでも嫌いでもない。この人の場合また評価が極端である。娘に「恵蘭」とか息子に「英理人」とか名前付けて、朝晩チャップマン様のお写真を拝む方もいらっしゃるし、「ホラ吹き・詐欺師・オカマ・人殺し」と罵詈雑言を並べ立てる人もいる。実際天才的アイディアマンであったのは事実なんだろうけど、色々な話を聞くと、もし自分がこの人の下で働くことがあったらさぞかしやりにくかったろうと思う。まあ、でも「ロータス苦手」の決定的ファクターになるほどではないなぁ。

検証３：サーキットの狼のせいか？（爆）
自分は「スーパーカー世代」の上の方に属している。連載当時は中学に入ったばかり、とかそんなものだったろう。小学生ぐらいからオヤジの箱スカのショック交換やらマフラー交換を手伝ったり、夜近所を運転させられたり（時効です）していた筋金入りのクルマバカだった身としては、降って湧いたような「スーパーカーブーム」はもの凄くうざったかった。漫画そのものは面白かったけどね。で、当然のようにその象徴のロータスヨーロッパが苦手になってしまった。これは確かにあるなぁ。べつにヨーロッパって、今考えるといわゆる「スーパーカー」では全然ないんだけどね（笑）。

ああ、こんなにズラズラ書いちゃった。で、明日に続く。（笑）

先頭 表紙

先日、友人が事故にあった。翌日の晩にメールで知らせてきてくれた位で、怪我が酷くなかったのは不幸中の幸いだったが.....。ちなみに事故時に乗っていたのはミニで、「おそらく廃車でしょう....」とのこと...。残念だ。確かに、古いクルマを実用にしていると、いざというときの安全性には不安がある。その分、絶対に事故は起こさない、という心がけを起こさせてくれるのも、僕の場合はその古いクルマのキャラクターそのものであることには間違いないのだが...。完全に貰い事故の場合は、もうどうしようもなかったりするし、身近で事故がある度に考えさせられてしまう。「古いクルマと安全」、そして「古いクルマと環境問題」については、きちんと考えてまた書くつもり。

現代の良くできた車を運転するたびに、あまりの楽チンさに舌を巻くと同時に「こんなに簡単に走らせることが出来てしまっていいのだろうか？」という気持が沸き上がってくる。車を運転する実感がない、とは言わないけど、すくなくとも「１トンもある鉄の塊を自分の操作一つで動かしている責任」のようなものは感じられない。この責任を自覚させてくれるようなクルマこそが、良いクルマであると思うんだけど。
いわゆる「衝突安全性」に関しても、やはり同じ様な疑問がある。「ぶつかってもこんなに安全です」というのは、商品の宣伝としては正しいかも知れないけれども、そもそもクルマというモノは危険なものである。安全なクルマなど、無いのだ。その危険を忘れさせるような発展の仕方が果たして正しいだろうか？？

でも、とにかく謙虚にいこう。恥ずかしい話だが、自分はクルマに乗るとき必ず、今日も一日無事であるように「よろしくお願いします」と復唱する。
笑わば、笑え。

みなさんも、安全運転を。警察が指導する「安全運転」よりも、「事故を起こさない」運転を。

先頭 表紙

毎度のことだが、今気になるクルマというモノが日々色々出てきてしまうから始末が悪い（笑）。それが、今日はポルシェで明日はフェラーリとかそういうことでは決してないのが何とも情けないというか何というか.....。
ここの所気になっているのが、国産のちょっと古いワゴン色々。その中でも特に気になっているのが、R30時代のスカイライン・ワゴン。リア・クォーターウィンドウがちょっと天井に食い込んでいる格好いいクルマだった。ただ確か4ナンバーだけだったかな......？丸目４灯で、ね。1800しかなかったな、確か。更に、R30時代にはGTにも５ドア・ハッチバックが存在した。しかし今ではほとんど見かけないし、中古市場にも全くと言っていいほど現れない。出てこないかなー。オソいだろうけど....。綺麗にして乗ったらきっと良い感じじゃないかなー。


ルノーの「セニック」ちょっと、イイな。ああいういわゆるMPVというか、そういうクルマに興味を覚えることは滅多にないんだけど。全体のスタイルは殆どスパシオと同じなのに、ちょっとした処理の違いでとても洗練されて見える。本国仕様の全シート色違いバージョンはもう日本では手に入らないのかな？？（一時特別仕様として限定であった）ああいう内装での遊びとかはもう大歓迎というか、フランスならではの感じなのだから、是非復活して欲しいと思う。それにしても輸入車というのはやはりディーラーの都合とか、メーカーの都合とかが色々あるんだろうなと思わせられる事が他にもあった。アルファロメオの156は大人気だが、例の「セレスピード」に左ハンドル仕様が加わったと聞いたときにはああ、マスターシリンダの取り回しとかでまた好きな人が「LHDモノのほうがいい」とか言ったりしてるのかな？(実際、145では左ハンのほうがブレーキの操作感では評判良かった）と思ったのだが、実際の所は「あまりの人気で右ハンドルの生産が追いつかず、左ハンドルモデルも導入して数を稼ごうという作戦らしい」と聞いて興ざめしてしまった。実際の所はどうなのだろう？
まああまりマニアックな理由ではなさそうだが、日本のTV-CMでビッグ・ジョン・サーティースが拝めたことに感謝して深くは追求しないでおこう。

先頭 表紙