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セブン○レブン物語

バイトの話しを書いていこうと思ってます。
でもその前に書きかけのお話しを終わらせないと。。。(怒濤の汗)

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-08-19 楽しい楽しい霊体験 6
2001-08-17 楽しい楽しい霊体験 5
2001-08-16 楽しい楽しい霊体験 4
2001-08-15 楽しい楽しい霊体験 3
2001-08-14 楽しい楽しい霊体験 2
2001-08-13 シリーズになりました(^▽^ケケケ  楽しい楽しい霊体験 1
2001-08-12 楽しい楽しい伊豆旅行 3
2001-08-09 楽しい楽しい伊豆旅行 2
2001-08-08 楽しい楽しい伊豆旅行 1
2001-08-06 短編  ひと夏の恋  page 14


2001-08-19 楽しい楽しい霊体験 6



   チリーン・・
     
    チリーン・・



やばい・・・すでに柏崎は、玄関先で固まっていた。
かちんこちんに凍り付き、カップラーメンよろしく、熱湯を頭に・・って冗談ですってば。



おはよ。
じゃ、続きです。
なかなか進まない日記だな・・(;^_^A アセアセ…


 柏崎は、全身に霊気を感じて呆然としていた。
そう、こいつは根暗?なせいか、わりと感度がいいらしい。


「で・・・・取り憑かれたわけですね・・」
と、部屋に入ってきた柏崎は、正座をし、ひとつため息をつくなり、言った。



「違うよ、付いてきたの!」

「潤くん、それって、取り憑かれたっていうんですよ・・」

「お前な、もっと言い方に優しさはないのかい?」

「・・・潤くんは・・この状況が気に入ってる訳ですね・・。
まあ、夏というのに、この涼しさはなかなか良いですが・・」

「で・・柏崎、で・・今日はまた、どうしたんだ?」

「いえ・・また、別口のご案内に来たんですが・・。
必要ないみたいですね。ここ、賑やかみたいだし・・。
で・・・そのお綺麗な方は?」

「え゛っ?」

「いや・・その、可愛らしい方というか、そちらの女性は?」









「バカ!男だよ!」

先頭 表紙

ほほほ〜♪ / 星くず ( 2001-08-21 07:46 )
なぬ? / みかりん ( 2001-08-19 09:22 )
男・・・(汗) / 仙川 ( 2001-08-19 08:28 )
しかし、この調子で憑かれまくったら、大変な事になりますね / まやひこ ( 2001-08-19 08:17 )

2001-08-17 楽しい楽しい霊体験 5

 


おはよ〜。
頭、ぼけぼけだぁ〜。
蝉がうるさい・・。

何の絵かわかったかなぁ?

祐二が言うには、
黒い物は飛行機
夕焼けは空襲で焼けた町・・
更紗(さらさ)には、綺麗に思えたんだろうな・・。
もしかしたら、最後に見た情景かも知れない。
まあ、これも想像の域を出ない話だけどな・・。

更紗ちゃんが毎晩抱きしめるお人形
蒼い目をしたお人形
セルロイドのお人形・・

きたきたきた・・。
じわ〜。

お前、そんなににこにこするなよ。
更紗・・。
お前の笑顔が哀しすぎる。



  『ぴんぽーん〜♪』

ん?誰だ?
客が来たぞ?


    お客さん〜・・・
      お客さん〜♪・・・・








「待て、出るなぁぁぁ、更紗ぁ。」










 (状況説明・・・今は夏休み
この時代も普遍的にあります(^^ゞ
そして、彼らはお留守番・・。
潤のお母さんは御仕事です♪)

先頭 表紙

な〜るほど〜♪ お留守番〜♪ 『お客さん〜♪』の言い方は〜好きです〜♪(笑) / 仙川亭おき楽 ( 2001-08-17 09:42 )
私もお仕事です。。 / みかりん@ログインし忘れた ( 2001-08-17 09:38 )
・・とまた、お笑いに走る・・・・(^_^;) / 星くず ( 2001-08-17 09:28 )

2001-08-16 楽しい楽しい霊体験 4

おはよ。
昨夜は雨が凄かったな・・。
さてと、続き。
どんな絵を描いていたというと・・・。



更紗は、にこにこしながら熱心に描いていたよ。
最初は山。
ふんふん。やっぱ、子供だな・・。
次に空。
ふんふん。ん?黒いのはなんだ?カラスか?
そして、山に沈む夕焼け。
ばかでかい夕陽だな・・。
子供には、こんな方に見えるもんなんだろうな・・。

「潤・・これって更紗ちゃんの記憶なんだろうな・・。」
祐二はゆっくりと考え深げに僕に語りかけてくる。

「ああ・・。そうなんだろうな。綺麗だったから、心に残ってるのかもな。」
何の気なしに俺は答えた。

「これって綺麗なだけじゃないんじゃないか?」

「ん?」
ただの絵じゃん。

「これ・・鳥じゃ・・ないよ。おそらく・・・。」








更紗は二人に誉めて貰いたくて、坐って待っていた。
首をちょっと傾げ、どう?って瞳を輝かせて。

先頭 表紙

天使でもなく〜鳥でもなく〜その実体は〜☆上に続く・・・。(^_^;) / 星くず ( 2001-08-17 09:38 )
鳥ではないのね。。なんだろう。。。教えてよ〜! / みかりん ( 2001-08-17 06:24 )
天使様〜かな〜♪ / 仙川亭おき楽 ( 2001-08-17 02:27 )
クイズ・・・まだひっぱってたりして・・・(^^ゞ / 星くず ( 2001-08-16 18:33 )

2001-08-15 楽しい楽しい霊体験 3

おはよ〜。
いい天気だぁ。
でも、不思議と暑くないのは、こいつらのせい?
おっと、祐二は幽霊とはちょっと違うか。
一部は生きてるんだし・・。(と補足・・)

ゲッこいつら、お絵描きなんぞしてやがる。
仲良いんだな、お前らよ。

「祐二・・。おまっ、まさか、そっち系の趣味?」

「な・・なにをいうんですかっ。」

俺は祐二をいじめたくなった。
だってさ。最近、弄ばれてない?俺。
俺はにまにま笑いながら、突っついてやった。

「もう。何を考えてるんだか。・・妹、いたんですよ。
ちょっと思い出しちゃって・・・・。」

「・・!・・・悪りぃ・・。」

「いいですよ・・。未練、残していませんから。」
と、ぼそっと呟く。

そうだよな。
こいつにも家族、いたんだよな。
俺、すっかり忘れてた・・。



「潤、気にしないでよ。今の僕は家族がいるでしょ。
ほら・・・。君がいるんだし・・」
祐二は頭を掻きながら照れ笑いをする。

うっ。おまっ、可愛い。
止めてくれ。そんな顔で笑わないでくれ。
倒錯の世界に入り込むじゃねえかぁぁ。

「あれ?潤、顔、赤いよ?」

うおぉぉぉぉぉ。




  「あれ?更紗(さらさ)ちゃん、その絵は何?何の絵?」(祐二)

先頭 表紙

近くなりましたね〜。明日にはわかるかな? / 星くず ( 2001-08-15 21:56 )
チリーン。。チリーン。。焼けただれた人形? / みかりん ( 2001-08-15 18:50 )
火事か何かで死んだ時、最後に見た光景? / まやひこ ( 2001-08-15 18:40 )
ヒント 更紗の最初の印象は? / 星くず ( 2001-08-15 18:29 )
家族の絵かな〜♪ それとも〜大空羽ばたく鳥の絵かな〜♪ / 仙川 ( 2001-08-15 08:53 )
さてさて。。う〜む。。それはいったい何の絵でしょう。。?今日の宿題だなあ。。夜になったらその絵を見よう! / みかりん@おはよう☆ ( 2001-08-15 07:58 )
ここで、クイズ。さて、なんの絵を描いていたでしょう〜☆ / 星くず ( 2001-08-15 07:29 )

2001-08-14 楽しい楽しい霊体験 2

ふわ〜ぁ。
おはよ・・。
寝不足ダァ〜。
ねえねえ、俺ってもしかしたら憑依されやすくなっちゃったの?
そこのところ、マジ知りたい。
よし。祐二に聞こう。

「おい、祐二。」
って、あれ、いない・・。
あいつってばまた、抜け出してやがる。
「お〜い。」

そしたら、目の前に2人?いた。
「どう。けっこう、可愛いだろう。」と祐二。
目の前の少女がにっこり笑う。
いつの間にか、髪は綺麗に切りそろえられ、
服は綺麗にこざっぱりしていた。
薄汚れていた顔はきれいに拭われ、とても綺麗な顔立ちだった。
少女ははにかみながら笑顔を見せる。

祐二はいったいどんな魔法を使ったんだろう。

「どう?潤。」
「ああ・・・。」

こうしてみるとどこにでもいる女の子だ。
ちょっと顔が蒼白いけど・・。
当たり前だけどな。

「さてと、名前、つけてやるか。祐二、なんか良い名前、ない?」

「更紗っていうのはどう?」

「おう。良いんじゃないか。可愛い名前だな。」

と、言うことで名前は更紗に決まった。

「よし。お前、今日から更紗だ。いいか、それで。」


   「うん。」

まるで犬っころでも拾ってきたようなのりだな。

ん?
まてよ。
おい、祐二、昨日の事なんだけど、あれってさ〜・・


と言っている間に二人は消えた。

   


    ずるいぞぉぉぉぉぉぉぉ〜〜。







.

先頭 表紙

では3を早めにアップしてみました〜☆どうぞ〜♪ / 星くず ( 2001-08-15 07:33 )
がははは。。消えたらだめじゃん。。出ていらっしゃい! / みかりん ( 2001-08-15 00:05 )
勘違いしてました。ご免なさい。忘れてください無かった事にしてください穏便に済ませてください金で解決してください / まやひこ ( 2001-08-15 00:03 )
あれ? 『楽しい霊体験3』を消しちゃったんですか? / まやひこ ( 2001-08-15 00:00 )
あ・・すごい。アップしたばかりなのに〜☆ / どうぞ書いてくださいませ〜♪星くず ( 2001-08-14 21:40 )
なんとなく〜書きたくなってきました〜♪ こっちのはなし〜♪(笑) / 仙川 ( 2001-08-14 21:37 )

2001-08-13 シリーズになりました(^▽^ケケケ  楽しい楽しい霊体験 1

     


よお・・・。
俺、影、薄くない?
良かった。ふう〜っ。
なんかさぁ、俺としては、あの子に出ていって欲しいなって思ってるわけ。
でもなぁ。
なんか、祐二の奴、嬉しそうなんだよな。

そりゃ、そうだよな・・。
あいつ自身に話しかける奴っていないんだもんな。
俺、以外に・・。

あの子に名前を付けることにしたよ。
名前・・覚えてないっていうんだ。
生前のことは何一つ、覚えていないらしいんだ。

祐二は、あの子をしばらく、おいてやってくれっていうんだ。
何故、成仏出来ないのか、原因が分からない限り、
あの子は、どこへも行けないらしいんだ・・。

幸い、俺は、霊感って奴はないから、いいんだけどな。
まあ、祐二が、その子をめんどう見てくれるなら、
まあ、いいか。
もともと楽天的な俺だから、気にしないことにした。




それがさ・・。
学校の前の踏切で妙な事が起きたんだ。
踏切を横切ろうとしたとき、足が捕まれたように動かなくなった。
するとすぐに、カーンカーンと遮断機の下りる音がしたんだ。
俺は焦って動こうとすればするほど、身動きが出来ないんだ。
心底、俺はぞっとした。
すぐ其処に電車の先頭車両が目に入ったんだ。


  「去ね!」

少女の声が発せられた。
一瞬、電気が全身を駆けめぐった。
その瞬間にふっと感覚が戻ってきたんだ。
俺は転がるように踏切から飛び出た。
間一髪で、俺は助かったんだ。

「良かったな。潤。 僕たちでこれからも守ってあげるからね♪」


  「ねっ・・・」  



     う゛っ・・・・・・・。

先頭 表紙

ああうれし、みかりん様〜♪う〜ん。酒が美味いわ〜♪ / 星くず ( 2001-08-14 00:54 )
がはは!もうひとりお客が来ましたぜ☆霊界からお酒の差し入れにね。。 / みかりん ( 2001-08-14 00:04 )
仙川様、ありがとうございます〜。怖いのが苦手な方のために明るく書いています☆(^^ゞ / 気長に待ちます〜星くず ( 2001-08-13 23:20 )
まやひこさん、初めまして☆お客様が少ないので嬉しいです。ポリポリσ(^◇^;) / 呪文はないですね〜 星くず ( 2001-08-13 23:18 )
これは〜これで〜また〜♪ 好きだったりする〜♪(笑) / 仙川 ( 2001-08-13 22:06 )
生命を的にした、アドベンチャーゲームですか?復活の呪文は無いんでしょ(^^; / まやひこ ( 2001-08-13 21:37 )
或る意味、楽しそうでしょ? / 星くず ( 2001-08-13 21:27 )

2001-08-12 楽しい楽しい伊豆旅行 3

オッス・・。
ん・・続きっすかぁ〜。
何か、書きたくないなぁ。
聞きたい?
しょうがないな。じゃ、続きね。



 まだ、小さい女の子だった。
白かったブラウスと思われる服はぼろぼろで、
ところどころ赤茶けた染みがあった。
片方の手にはぶら〜んと人形を下げていた。
火事にでもあったのだろうか。
人形の髪は焼かれ、人形も溶けているようだった。
少女は虚ろな眼差しで、俺をじっと見ていた。

「こんなところで、どうしたの?」
俺の口をついたのは、こんな言葉だった。
むろん、俺は喋る気にはなれなかった。
祐二だ。
何時の間に、こんな芸当が身に付いたのだろう。
少女ははっと笑みを浮かべた。
そして、こう言ったのだ。

「私が、見えるの?遊んでくれるの?」と・・。





今、こうして家に帰って来て自分の部屋にいるけど、





いるんだ・・。その子。

何故って?

それは祐二と気があってしまったから。
それに、祐二が言うには、俺は憑依体質なんだそうだ。
移植手術で、祐二と一緒になってから・・。






  チリーン・・・




  チリーーン・・







 クスクス、祐二くん、次は何して遊ぶ?


  そうだね、オンラインゲームでもする?(祐二)






 俺の青春を返せーーーーーーーーーーーーっ(T-T)

先頭 表紙

ちょっと〜おもしろ路線〜入ってます〜♪(笑) / 仙川 ( 2001-08-12 09:15 )
ちょっとホラーから、はずれた? / 星くず ( 2001-08-12 08:04 )

2001-08-09 楽しい楽しい伊豆旅行 2

オッス。
俺、まいってる。
最悪・・。
まあ、ちょっと・・聞いてください。

柏崎のことは話し、してたよな。
俺、忘れてたんだわ。奴の趣味。

「ちょっと、散歩に行かないか?夕飯までに、まだ時間があるし。」
そう、奴が言ったのは四時を回ったばかりの頃だった。
そうだな。まだ、時間があるし、退屈だしな。
俺は二人でその辺を散策の気分で、ふらっと出ることにした。
柏崎の足取りは軽かった。
俺はあるトンネルの前に来ていた。
「なんか・・雰囲気のある所だな。」
俺は柏崎に言った。
柏崎は、先程まで、にかついていたがちょっと表情がこわばっている。

「ここ、通るのか?」

「そのつもりだったけど・・。」

「ん?何かあるのか?」

「心霊スポットで見たんですよ・・。」

なにをーーーーっ。
そうだった。
こいつはこういった話しが好きだった。
丹波哲朗とか・・心霊写真とか、そういった類は大好きだったんだ。

「なんか、まずいですよね・・。」

お前、それが目的で誘ったんか?
俺っ嫌いっちゅうに!

「帰るぜ。」

「潤・・ダメ・・。もう来てる・・。」
と、祐二がポツリと呟いた。

何が・・来てるってんだぁぁ。
俺はダメなんだ。ホント、ダメなんだ。

すうっと薄い霧に囲まれた。
まだ五時というのに、この暗さはなんだ。
湿った空気を感じていた。
さっきまでとは違う重苦しい空気。
足が動かない。
金縛りか!

トンネルの奥から、

















    ・・リーン

    ・・チリーン



トンネルの中にぼぅっと光るものがあった。
見ちゃダメだ。
視ちゃダメだ。
心臓は早鐘のようにどきどきしている。
柏崎は・・?
固まってる・・。
見ちゃいけないというのに俺はそのぼんやりとした影を見つめていた。













    おにいちゃん、あそぼ・・


先頭 表紙

背中のあたりが〜ぞわぞわと〜〜★ (今度はホラ〜でも書こうかな〜♪ しかし〜いつも失敗してるしな〜♪(謎) / 仙川 ( 2001-08-10 00:38 )
書いてて寒くなりました・・・★ / 星くず ( 2001-08-09 23:50 )

2001-08-08 楽しい楽しい伊豆旅行 1

よっおはよ♪
久し振り。こっちではもう、半月ほど経ってたりする。

誰?って聞くなよ。
俺だってば。潤だって(^^ゞ

もちろん、祐二も元気だよ。
最近じゃあ、とっくみあいもしてる。
・・嘘だってば(^^ゞ
祐二の奴は、女の子見る度に、「あの娘、いいんじゃないか?」ってつっついてくる(T.T)
いいんだ。
俺は恋はしないんだ。
俺のハートはまだ修復されてないっちゅうに。

そうそう。
友だちがさ、一泊旅行に誘ってくれたんだ。
うん。柏崎っちゅう奴なんだけど、小学校からの友だちなんだ。
親戚が伊豆にいるっことで連れて行って貰う事になったんだ。
やっぱ、友だちだよなぁ。
最近、元気ないからってさ。
ホント、良い奴。
持つべきものはやっぱダチだよなぁぁ。
んでもって、明日、出発♪

また、土産話を聞いてくれ。
ほいじゃ、またな♪



*********************************************************
シリーズになりました。
いわば、番外編のようなものです。
夏らしいお話しをお楽しみ?ください♪


.

先頭 表紙

いえいえ〜。設定です〜☆ホントに行けたら嬉しいです〜(^_^;) / 星くず ( 2001-08-08 01:48 )
本当に〜伊豆に行ったのですか〜♪ / 仙川 ( 2001-08-08 00:44 )

2001-08-06 短編  ひと夏の恋  page 14

.




おはよ。
潤です。



..魔夜に会って来ました。

どんな気持ちって?
聞きたい?
なんかさぁ、まだ、俺、雲の上にいる気分。
祐二?
祐二も同じじゃないかな・・。
えっとな・・・。





「祐二、これ、ホントに買うのか?」
俺は、一つのオルゴールを手に持っていた。
店に来ていたんだ。
今時珍しい木箱で出来たオルゴールだった。
そっと、ふたを開けてみた。
懐かしい曲が流れてきた・・。

おおきな のっぽのふるどけい
おじいさんの とけい  〜♪

「うん。彼女の好きな曲なんだ・・」

俺は曲を聴きながら胸が熱くなった。
これってお前の心がそのまま入ってるって思えたから。

淡いピンクの包装紙に包んで貰うと、すぐに駅に行った。
そして、新幹線に乗り、俺達は魔夜のいる会場に向かったんだ・・。





魔夜は、大勢のファンに囲まれていた。
今度、発売されるプロモーションビデオが会場に流れていた。
混雑を避けるためか、一枚の整理券を会場でもらった。
握手が済むと魔夜のグッズを買うように流れが出来ていた。
俺は、なかなか列に並ぼうとしなかった・・。
遠くでも良いから、魔夜の顔の見える位置にいたかった。
整理券の番号はずっと、後ろだった。

魔夜は小さなテーブルの向こうにちょこんと座っていた。
一人一人に丁寧に握手をしている。

魔夜が笑う
魔夜の微笑みは天使のよう・・。

「潤、ほら、行かなきゃ」
祐二は声をかける。
祐二の声はもう、迷いがない声だった。

ふっと我に戻った俺は、足早に列に行った。
最後尾だった。

魔夜は一人一人に握手をかわしていた。
そして、俺達の番が来た。

「これ、貰ってください。」
俺は、ことっとテーブルに先程、買ったオルゴールを置いた。
魔夜は、ふっと笑顔が固まる。
見覚えのある少年だったから。
あの夜のカメラのフラッシュの中央に立ってた少年・・。

「これ、祐二・・から。」
僕は小さい声で言葉を添えた。

「えっ?」

隣にいたマネージャーさんが魔夜に小声で言う。
「魔夜ちゃん?」

その声に促されて、僕らは握手をした。
その瞬間だった。
右手が急にふわっと暖かくなった。
まるで祐二が両手で包み込んでいるみたいに。
祐二の姿が目に見えるようだった。
祐二の上半身が俺から離れ、
彼女のおでこにそっとキスをする。
彼女の耳元で「ごめんな」と呟く。
そして、軽い抱擁をする。


祐二が俺の身体に戻るとき、
俺にも「ごめんな」と呟く。
彼女にキスしてごめんなっていう意味だったんだろうな。

マネージャーが横ではっとしてる。
「どうしたの?魔夜ちゃん?」

ほんの数秒の事だったろう。
魔夜の瞳から、大粒の涙がつぅっとこぼれていた。

俺は彼女に軽く会釈をすると会場から立ち去った。
俺まで泣けてきそうだったから・・。

俺達は、しばらく口を利かなかった。
別に祐二に嫉妬してたわけじゃない。
なんか、俺の恋ってなんて、子供だったんだろうって恥ずかしくなった。
ここまで相手を想い、人を好きになれるなんて。

今、この日記を書いてたら、祐二が言ってきたよ。

「さあて、今度はお前の番だな」
って。





さてと、俺の日記は今日でおしまい。
今まで読んでくれてありがとな。

また、気が向いたら書くからな。
そんときゃ、よろしくな♪


  2020.8.6 jun.



.

先頭 表紙

昔のピエロが〜ただいま加筆修正致しまして〜もうすぐ生まれ変わります〜♪ ちょっとかけなかったピエロ〜お楽しみあれ〜♪(謎) / 仙川 ( 2001-08-08 00:43 )
んんん〜※ ちょっと難しい取り方ができる〜終わり方ですね〜☆ 二人がどうなっていくのかの〜続編ができそうですね〜☆ / 仙川 ( 2001-08-07 00:14 )
なんか、はっきりしない終わり方・・・(^_^;)続きはまたいつか・・。と言うことで今度はもつと夏らしいお話しにいきますね〜(^_^;) / 星くず ( 2001-08-06 12:39 )

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