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ねむり猫の福だより ふくとねむりの近況報告

ふくは元気!飼い主ねむりは大衆芸能鑑賞にはまってます!

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2000-10-04 口車大王に是非行って欲しい、三代目「紙きり」林家正楽襲名披露
2000-10-01 ふくのお披露目、抜群の度胸に飼い主・・・
2000-09-29 9月29日は何の日?「ズームイン朝」によると[来るふくの日]
2000-09-28 いち押しの新競技「シンクロ飛び込み!」とシンクロするふくと飼い主
2000-09-26 ふくも元気だ!芸術の秋シリーズ第3段、落語芸術協会70周年記念興行
2000-09-24 9月大歌舞伎 児太郎・国生・宗生3人の初舞台
2000-09-22 ミラノ・スカラ座日本公演と空腹なふく
2000-09-20 飼い主も観るオリンピック、ふくも観んとて・・・
2000-09-17 元祖福日記 飼い主帰宅!ふくは?
2000-09-13 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その4 いよいよドリフ登場


2000-10-04 口車大王に是非行って欲しい、三代目「紙きり」林家正楽襲名披露

ふく、最近よく啼く。察するにもっと遊んで欲しいようだ。確かに最近は仕事も忙しければ、その後も外出気味だ。「ふく、これからしばらく忙しいから、仕事の後は遊びの予定を入れないで仕事の後は直ぐ家に帰るから・・・」と猫に向かって言い訳をたれても、多分解っていないだろう。

ということで、先週行ったばかりの新宿末廣亭、お目当ての三代目林家正楽襲名披露の「紙きり」目当てにまた出掛けてしまった。

はっきり言う、[凄い]あの技は!見たものでしかわからない。

流石、色物さんで主任(トリ)ととるだけはある。
「紙きり」が何かわからない方々も多いと思うので簡単に説明すると、白い紙とはさみを持ち、一筆書きのように[一気に]紙を切りとり「なにか」の形に仕上げていく。ただ、それだけなのだが「なにか」が単純に動物とかそんなものではなく、客のリクエストで具体的なものから抽象的なものまで何でも[切り上げて]しまいうのだ、それも短時間で。

飼い主も大声を上げてリクエストし、襲名披露の貴重な作品を頂戴した。
前回の文治師匠の色紙といい、今回の作品といい、末廣亭とはすこぶる相性がよろしい。
それから、今回の襲名披露では普段はやらない[おまけ]も見せてくれます。行った方のみのお楽しみということで・・・。

今回初めて[寄席]というものに行った友人も偉く感動していた。噺も面白く本当に久しぶりにからだがよじれるほど笑えた笑えた・・・。

末廣の上席(10日まで)の後、浅草演芸センターの中席(11日から20日)、池袋演芸場の下席(21日から30日)と三代目正楽襲名披露興行は続く・・・寄席に行ったことの無いみなさん、たまにはどう?

先頭 表紙

正楽師匠は9時前後から始まりますが、8時過ぎには表の木戸が閉まるので、それまでにチケットを買って中に入りましょう。出来たら口上も聞きたいですね。お酒飲めませんよ、中では。いってらっしゃい! / ねむり ( 2000-10-05 09:09 )
にゃるほろ、「夜の部主任」たあトリのことでやんしたか。あたしゃどういう意味かわかんなかったでやんす。主任だから幕間ごとに出てきて挨拶すんのかなあ、とか。それじゃ司会だって。 / こすもぽたりん ( 2000-10-04 23:28 )
昼夜入替え無しっちゅうのがよろしいですね。今どき2700円で1日遊べるところなんざぁ、ありゃしませんぜ、だんな(ってだれのこと?)。 / 口車大王 ( 2000-10-04 22:58 )
なにっ!ホームページとな!ほんとだ、http://suehirotei.com/だって。「末廣亭混む」ざんすか。なかなかお入りがよろしいようで。ほんとに、トリになっている。トリのこと、「夜の部主任」て言うんだ。紙切りは9時過ぎからですね。しっかし、便利な世の中になったのうぉ。 / 口車大王 ( 2000-10-04 22:56 )
全く関係ない話ですが,八百八が通っていた小学校の近所に先代の正楽さんの家のラーメン屋があって,一度だけ行ったことがあります. / 八百八六助 ( 2000-10-04 22:28 )
いま末廣亭のHP見てきたんですが、襲名披露は8時ごろからと考えればいいんでやんしょうか? でも新宿は遠いなあ。浅草にせむ。 / こすもぽたりん ( 2000-10-04 19:38 )
あ、開演時間わかりますか? / 口車大王 ( 2000-10-04 18:44 )
をを、日記のタイトルにまでなってしまった。いくっきゃないっすね。10日までですか。とびこみで大丈夫だろうし。 / 口車大王 ( 2000-10-04 18:44 )
その手のものにあまり縁のない烏丸,うらやましゅうございます。 / 烏丸 ( 2000-10-04 18:21 )
遠慮気味のお客様が多かったので、思わず頑張って声を上げました。本当に実際切っていただいたものを手にして嬉しゅうございました / ねむり猫 ( 2000-10-04 17:54 )
この芸は素晴らしいですよね。客からお題をもらい,それについて喋りながらちゃっちゃっと切る。仕上がったものをそのお客さんがいただくのがうらやましくて,でもなかなか手をあげてもご指名もらえません。 / 烏丸 ( 2000-10-04 17:50 )

2000-10-01 ふくのお披露目、抜群の度胸に飼い主・・・

オリンピックが終わった。後半、盛り上がりに欠けて少々残念だった。閉会式の[逃げ回る人たち]、一体なんだったんだろう? 聖火が消えた後のお祭りさわぎの中、スタジアムでゲイの(と、飼い主は理解したが)パレードとは、いやはやシドニー・オリンピックなかなかである。そういえば、あの名画「プリシラ」の設定はオーストラリアだったなぁ。

さて、本題である。
今日は、ふくを目当てでふくに今まで合ったことの無い客人が集まった。[お披露目]であり、ふくの[初舞台]だ。
ふくが「しっかりご挨拶が出来るか」とか「皆さんに気に入っていただけるだろうか」などと心配していた飼い主はただの[相当な親ばか]である。

もちろん、ご挨拶があろう筈が無い。そのかわり[挨拶代わりの眼飛ばし]でお出迎えする。
眼飛ばされても、「にらまれたけど可愛い顔してる!」とか「毎日シャンプーしてるの?スッゴク毛艶が良い!」「キャーおっきい」なんて言われると、この[親ばか]うれしくて仕方が無い。

ここ1ヶ月ほどで[ふく]かなりズーズーしさが増した。知らない人が来ても逃げることがなくなった。以前なら一目散に出窓あたりに逃げて、空腹感が勝るまで我慢をしていたのに、今はそれはそれは[堂々と]している。例の、お気に入りの絨毯のほぼど真ん中、所謂人の通り道であり[輪]の中心にドカンと寝そべり、鳴くでも動くでもなく猫座り(スフィンクスのように座り、手は内側に折り曲がった状態)をしている。

飼い主とのみ一緒のときにはやたら真剣に飛びついてくる[猫ジャラシ系]で遊ぼうとする友人たちのを無視して、ともかく[どっしり]座りつづけている。もちろん客人たちの居た約6・7時間は水も餌も、トイレすら行かない。そういう意味では彼女なりに[緊張していた]らしい。愛想が悪いことは事前に伝えてあったので、客人も[それなりに無愛想なふく]との初対面に満足して帰ってくれたようだ。皆さんが帰った後、いきなり餌に向かい、少し口にしてから再び絨毯の上に行き身繕いをし、いきなり横寝(前足・後ろ足を投げ出して寝る)だ。猫座りは客人を迎える、ふくなりの礼儀と考えたほうが良いだろう。

とかいいながら、客人たちが思わず身をひいた場面があった。ふく、[すかしっ屁]をしたのだ。この場を借りて、飼い主の詫びを一言:
「みなさん、うちのふくが、何食わぬ顔で座ったまま皆さんの真ん中でいきなり大変失礼しました。でもホントそれ以外は好い娘(コ)なんで又遊びに来てください」

先頭 表紙

2000-09-29 9月29日は何の日?「ズームイン朝」によると[来るふくの日]

昨日「シンクロ飛び込み」のことを書いたが、夜のNHKでもシンクロ飛び込みについて「かなり凄い新競技!」と伝えていた。本当にまだ見てない人は見てみて欲しい。

今朝友人からメールをもらった。
それによると、「ズームイン朝!」で今日9月29日は[来るふくの日]と言ってたらしい。
10チャンネル派の飼い主は、「お目覚めの」コーナーで捨て猫2匹を散歩にも出掛けずに育てている犬のミーシャちゃん(ミルクも出るようになったそうだ)に感動していたので、もちろん「ズ朝」は見ていないが、なんとも目出度い日ではないか。

そもそも「大福」からの発想でつけた名前だが、確かに目出度いし、当猫のイメージとあっているので飼い主いたく気に入っているが、「福が来れば」そりゃ嬉しいに決まってる。

ふくが来てから果たして飼い主に福が来たか?招き猫的に分析すると「ふくは左手をあげてやってきた」というところだろうか。左手が[金]か[人]かは勝手に想像してもらいたい。

オリンピックも残すところあと3日。ふくとenjoyした熱い夏の祭典ももうすぐ終りである。

先頭 表紙

ねむりさん、ちゃんと「ひま顔」出しませう。今度近藤行きませう。ただし、酒は飲めないよん。 / こすもぽたりん ( 2000-09-29 18:41 )
ぽたりんさん、死なないでね(近藤いきませう、今度)。羊頭狗肉とは、まさしく立派な看板かかげて内容の無い今日の日記を指摘されたようで恐い・・・これからも気を引きしめて精進します。あ、確かにクリーニング出さなきゃ。 / ねむり ( 2000-09-29 18:25 )
↓929の作。 / 烏丸 ( 2000-09-29 15:28 )
ぽたりんは雑事で忙しく死亡(脂肪?)寸前。ところで、9/29は羊頭狗肉の日というのはどうか? / こすもぽたりん ( 2000-09-29 15:09 )
9月29日は「ク(9)リーニ(2)ング(9)の日」でもあるそうです。夏物もっていらっしゃいと左手をあげているわけです。 / 烏丸 ( 2000-09-29 14:53 )
失礼しました、送信してたのに気付きませんでした。ところで、ぽたりんさん元気? / ねむり猫 ( 2000-09-29 14:38 )
あ、本文がついた。 / こすもぽたりん ( 2000-09-29 14:35 )

2000-09-28 いち押しの新競技「シンクロ飛び込み!」とシンクロするふくと飼い主

オリンピックもいよいよ終盤、柔道、男子体操、水泳、そして女子マラソンに興味のあった飼い主、もうほとんど見る競技が無くなっている。

ふくとてしかり、飼い主と趣味の合うこの猫、野球とかソフトボールとかレスリングを見ていてもあまり興味深そうに凝視しない(普通のシンクロは好きみたいだ)。

巷はシンクロのメダルの色に興味津々。だが、シンクロといえば、今大会から始まった「シンクロ飛び込み」という競技、スポーツ観戦好きの飼い主の[ツボ]にはまってかなり面白い。
その競技、ペアーで板飛び込みをやりその[同調性]を競う。個人の飛び込みの技術ももちろん採点の対象になるが、飛び込みながらお互いを合わせる(シンクロさせる)のである。空中姿勢とか、蹴りあがりの高さ、速度、回転数、ねじりの角度、技、入水角度etcとかをである。何でそんな事が出来るのかかなり不思議で難しそうである。息の合ったペアーなんか横からのカメラで一人の飛びこみのようにしか見えないのである。[陰]に完全に隠れるのだ。今、高飛び込みをやっているはずなので、見たことの無い方は一度チェックされたし。

ところで、飼い主は最近寝る姿勢に無理が生じている。今までは[うつ伏せね]が大好きな飼い主、最近はふくが[体を寄せてくるので]仰向けで寝ている、そう、体と腕の間に入りこみ、二の腕あたりに頭を乗っけて寝ているのだ。そうなると、こちらも抱え込むように「手先で女の腰あたりをかかえこんで」静かになであげたりなんかするわけだ。ね、そうなるとうつぶせって訳にはいかないでしょ。今の飼い主にうつ伏せ可能なときは、ふくが体を離し、それこそ[うつ伏せ]状態でスヤスヤしているときだ。ここまで、猫に気を使うな!と猫に興味の無い皆さんは言うかもしれないが、[それが嬉しい]のだからほっといてください。

ちなみに、うつ伏せ状態の[ふくと飼い主]、上から見ると[シンクロ]しているはずである。

先頭 表紙

たいした寝姿ではないので・・・、ただ天井からの固定カメラ欲しいですね。一日の行動を見てみたいものです。 / ねむり ( 2000-09-29 18:27 )
眠りさんとふくのシンクロ寝姿をとって欲しいのですが、ダーリンのどなたかにお願いできないであろうか。 / 大の字寝(いびき付き ( 2000-09-29 16:03 )
感動?どうかなぁ。目が乾くほど凝視してるようだけど、涙はみてないです。 / ねむり ( 2000-09-29 13:03 )
オリンピックって感動の連続ですよね。ふくちゃんも一緒に感動して、涙したりしちゃうんですかねぇ?! / 桜 ( 2000-09-29 12:02 )
今度どなたかに頼んで上からみたシンクロ状態をカメラに収め ぜひこの場で披露して頂きたい。 皆さんで技術点 と芸術点をつけて審査致しましょう。 / とことん ( 2000-09-28 19:56 )

2000-09-26 ふくも元気だ!芸術の秋シリーズ第3段、落語芸術協会70周年記念興行

さて、芸術の秋。オペラ、歌舞伎とくれば、次はもちろん落語(何故?)。
ということで「落語芸術協会70周年記念興行」を見に新宿は末廣亭にでかけた。

実は末廣亭、中に入ったのは初めてなのである。表の看板なり、故橘右近師匠の書いた美しい寄席文字の看板を眺め、大看板、欄間などの文字の世界を堪能したのち中に入る。中に入ると昔懐かしい、というより過去において何処でも経験したことの無い[超レトロ]な雰囲気に思わず引いてしまう。夜はオリンピックを観る人が多いこの時期の興行は、さぞや勇気が要ったことだろう(というより、後の口上で記念興行、オリンピックがあることを考えずに企画したらしいことが発覚)、その性か客席は思ったよりもまばらで7・80人といったところか。

中央には白いカバーのかかった椅子席があり、左右の桟敷部分は一間幅の畳敷き、ごていねいに畳が自然と中央に向かって傾斜している。畳に座っていうる人がまばらだったので、迷わず畳席にあがりこみ、ちょいと舞台を斜(はす)に構えた格好で足をくずして見ることにした。左手に売店で買ったお茶、右手「まい泉」のひれカツサンドを持ち、落語と落語、または色物さん出演の合間にほお張る(色物さん: 曲芸とか漫談とか看板に落語と区別して朱色の字で書かれている芸人さん)。

途中、記念興行らしく、落語協会の記念手ぬぐいや文治師匠の書いた色紙の抽選などあり、入り口でもらった抽選券を手に若手芸人さんの抽選ぶりをみていると、「次、122番!」てなわけで、私の持っていた番号が呼ばれ、幸運にも色紙を手に入れた。

[ぽんぽんが痛いと嘘を月の夜、鼓の稽古を休む子狸 桂文治]

この句がどれくらい有り難いか有り難くないかは別として、もらい物やはり嬉しい。大切に持ち帰った。

テレビではなくて実際の寄席での落語は客とのちょいとしたやり取りなどがあり、やはり面白い。ただ、「これマクラかなぁ」なんて思っていると、いつの間にか本題だったらしく、おわっちゃった!みたいな噺家さんもいる(誰とは言わない)。10月の上席は、[色物さんでトリをとれる]、この度三代目に襲名したばかりの「紙きり正楽」さんなので、また足を運ぼうかと思う。

で、ふくなんだけれども、食欲にムラがある今日このごろである。秋口で体調でも?と心配しているが体調は悪そうではない。彼岸すぎて夜も涼しくなると、飼い主の寝ている体と腕の間の狭い空間に身体を密着してくる。この可愛さは飼ってるものにしか解るまい。

先頭 表紙

おひさしぶりでございます。そうですか、末廣亭、10月に行ってみるざんす。おあとがよろしいようで。 / 口車大王 ( 2000-09-29 01:31 )
こっこさん、地方出身のねむりには「親と一緒によく行った」なあんて科白が羨ましくって仕方が無い。烏丸さんのおっしゃったように、空間の歪んだ感覚、わたしも覚えましてございます。なにせ普通の生活には無い歪みなもので・・・。それにしても2700円で夜でも4・5時間、昼より入れ替え無しだったりすると、一日笑って2700円、これは引っ越しオペラより50倍ばかし、時間だけで考えると[お得]な勘定でしょうか。 / ねむり猫 ( 2000-09-27 11:35 )
実家の近所にあったので、末廣亭には親と一緒によく行きました。 天気の悪い昼はとっても空いているのでお客が5人以下の時も。 トイレに行けないぞ。。 ある時「ねーちゃん、落語の将来どう思うんだい」と聞かれ、そのまま観客全員と討論会に。 まだ末廣亭が現役と知れて嬉しいです。 / こっこ ( 2000-09-27 03:24 )
あの左右の畳席の傾斜,笑っているうちに空間がゆがんだ感じがするのは烏丸だけでしょうか。末廣亭のひけたあと,電車で帰ろうとすると,テレビでおなじみの落語家が切符を買うのに同じ列に並ぶこともあります。 / 烏丸 ( 2000-09-26 18:06 )

2000-09-24 9月大歌舞伎 児太郎・国生・宗生3人の初舞台

飼い主にとっては芸術の秋のスタートである。

先日のオペラに引き続いて、今日は久久に歌舞伎座、「9月大歌舞伎」だ。お目当ては中村吉右衛門が武智(明智)光秀を演ずる「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」と、中村福助長男6代目児太郎(6歳)、中村橋之助・三田寛子長男国生(4歳)、次男宗生(2歳)の3人のお披露目初舞台である「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」だ。娘道成寺で白拍子を演ずるは3人のおじいちゃんである中村芝かん。勘九郎、福助、橋之助も登場するので成駒屋3代揃い踏みの目出度い舞台だ。

女心の機微を描く娘道成寺、芝かんはさすがにこの女形、故6代目菊五郎から厳しく教えを受けたとかで、彼の年齢がいくつかは知らないけれど、若い娘の様々な心持ちを演じ分けていく様はうーん、思わずうなってします。随分と前に玉三郎だか福助だかの演じるのを観たことがある気がするが、当時あんまり知らなかったので今回と比べることは出来ない。ともかく、個人的には「なかなかじゃのう」といったところだ。


途中、聴いていた[イヤホンガイド]から「芝かん、オキャンな娘の心持ちを・・・」と聞こえるなり、家に残した我が家の[オキャンな娘、ふく]を思い出した。朝、女子マラソンを観て、見終わるなり飛んで出てきた飼い主は、乾燥餌(カラカラ)の補充を忘れている。本当に[ふく]が来てからは、様々なことで[その娘]を思い出し、あれこれと心配してしまう。猫一匹で旅行も控えるし、舞台鑑賞をしても猫が気になる始末だ。

案の定、家に帰るとふくは空腹すぎて寝つかれていたようだ。
「今日のところはゆっくり休みなさい、ふく」。と心のなかでつぶやく。来週末は、ふくに会いたがっていながら未だ会うチャンスの無かった友人を家に招くのだ、そう[お披露目]である。自慢のものを人に見せたい気持ちは、橋之助も飼い主も大差はないだろう。ふくは、好むと好まざるにかかわらず大勢に触られ・なでられ、人気者になるに違いない、ふっふっふ!ともかく「今は眠れるうちにゆっくり寝ててちょうだい!」

人気者といえば、一番小さい宗生、ともかく舞台でも2歳ぶりを存分に発揮してかわいらしい。2歳といえばまともにしゃべることも出来ないわけだ、合おうが合うまいが、科白の言い回しがどうだろうと会場割れんばかりの拍手だ(飼い主も含めて)。猫もニンゲンも2・3歳は何をしても可愛い、・・・と、久しぶりに猫馬鹿(おやばか)で〆てみる。

先頭 表紙

産まれたら、きっと手放せなくなることでしょう、可愛くて。 / ねむり ( 2000-09-25 10:39 )
今週末に、我が家の猫たちの赤ちゃんが産まれる予定ですぅ!!!!見に来てくださーい&持ってかえってくださーい! / ミーシャ ( 2000-09-24 21:58 )

2000-09-22 ミラノ・スカラ座日本公演と空腹なふく

飼い主、ミラノ・スカラ座の引越公演「運命の力」を観てきた。

オペラの朝、ふく、いつもよりしつこく飼い主を起こしにきた。しつこいから起きてみると、カラカラの餌(乾燥タイプ)も一粒残さず食べ尽くしている。こんな事はあまりない。空腹だったのだ。普段飼い主酔っ払って朝帰りしても、ふくは[もしも]のために2.3粒は残してあるのに、である。確かに最近は食欲がある。ふくはこの日飼い主の帰りが遅いなんてことはつゆ知らない、したがってこの日も配分を間違えて夕方には全部食べてしまい、夜空腹でのた打ち回るに違いない。
ともかく、飼い主は遅い帰りのことを考えて、乾燥タイプを多めに入れておいた。

さて、オペラ、である。オペラについてはこの場であまり詳しく語るつもりはないのだが、時節柄オリンピックの男子体操で説明するならばこんな所か: 鉄棒でコバチの連続業の後の片手車輪から、背面車輪、再び順手に持ち替えてトカチェフ、スピードをつけてフィニッシュは伸身の新月面・・・・途中で具志堅さんが「はいこれはE難度です、高さがあります、爪先まで伸びています、着地もピタっと・・・」と解説を入れる、そんなところか? (解る人は解らない人は、どんなオペラだったかがもっと解らなくなったことでしょう)。

しかし、日本の「ブラボーおやじ」あれはちっとひどすぎる。昨日はそんな親父たちために、着地に「足先が乱れて0.1ポイントマイナス」、「離れ業から再び鉄棒を握るときやや乱れて、マイナス0.1」、「着地大きく一歩踏み出してしまいマイナス0.2」みたいなことがたくさんあった。
指揮者があのRiccardo Mutiだとしても、初めて出てきて、序曲にも入らないのに「Bravo!」とは如何なものか?

それでもスカラ座、オケからなにから流石の底力はいつも通りです。

日付が変わってから帰宅した飼い主、心配とは裏腹にふくは乾燥タイプ[大量に]残していた。要するにこの朝与えた餌が「嫌い!」だったのだ。結局、空腹で飼い主の帰りを待ったふくは、怒りの声も出ないほど空腹だったらしく、とりあえず開けたての餌に突進した。

先頭 表紙

リゴレットは分かりやすいと思います。今回のMETにはねむりは行くつもりはありません。 / ねむり猫 ( 2000-09-24 21:56 )
ミラノのスカラ座は行きました?いいですよねぇ。NYのメットもいってみたーい。初心者にリゴレットはちょっと駄目?知ってるフレーズが出てくるのがいいですよねぇ。ブラボーオヤジは、いただけませんねぇ。 / ミーシャ ( 2000-09-22 22:04 )

2000-09-20 飼い主も観るオリンピック、ふくも観んとて・・・

今年の東京、真夏日が67日もあったんだってねぇ。やっぱりという気がする。特に夏後半の蒸し暑さがきつかったような気がする。

さて、猫飼いは猫の様子で季節の変化を知ることになる。
無愛想で有名になった[ふく]でさえも、明け方になると人肌求めて飼い主にスリスリし、その腕を枕にもうひと寝するし、ブラッシングのときの抜ける毛の量だって格段に少なくなる。

ちまたはシドニー・オリンピックでいっぱい!と、他人事のように書いているが、飼い主[無類のスポーツ観戦好き]で有名、夜の飲み会を控えてまっしぐらに家に帰る日々が続いている。
ふくも、飼い主に似てかなりテレビ観戦好きだ。テレビの前で、[きっちりと]猫座りをして、テレビを見上げ、何分か観ては身繕い、また何分か観ては少しごはん、といった生活ぶりだ。中でも前半のお気に入りは何と行っても水泳、それと世間ではあまり評判にならなかったが男子体操。水泳の決まったリズムで水面に顔を出すところと、体操の、特に鞍馬や鉄棒の、前後左右に大きく[振れる]動きに目が無いようで、いかにも[猫らしい]好ましい趣味である。これで(飼い主は好んで観たが)、ふくが「エアーピストル女子決勝」なんぞにふくがかぶりつきで観ていたらそれはそれで気持ち悪かろう。

とかいいながら、飼い主、明日はミラノ・スカラ座日本公演「運命の力」に出掛ける。ここの所は気分を盛り上げるため、テレビ画面はオリンピックでも、かかっている音楽がオペラだったりする[複雑な家庭環境]。そんな中でもしっかり大病もせずのびのびしている「ふく」には感謝の気持ちでいっぱいだ。ほんと。

先頭 表紙

「運命の力」、La Forza del Desino、ですか。イタリアオペラ好きながら、スカラ座には入ったことがありません(あと、改修中のフェニーチェも無い)、なぜならミラノがあまり好きでミラノに行かないので。フィガロとか魔笛とかドンジョバンニなどのモーツアルトものは私はヴェルディ、プッチーニなどの「イタリアオペラ」と区別をしています。モーツアルトは歌舞伎で言うところの[世話物]風で、ヴェルディとかと違って人間のありのままが描かれているところが面白いといえば面白いですが、初めての人に「感激型」のヴェルディあたりから入られるほうが良ろしいのでは?と思いまして。日本ではいろんな所が今シーズン、トゥーランドットをやりますよ。 / ねむり猫 ( 2000-09-25 10:51 )
失礼、魔笛難ではなく、魔笛です。それから、トゥーランドットもいいですね。でもトゥーランドットって太った方ばかりですけど。ちなみに私はNYのメトロポリタンで、ちまちまとオペラ見ております。今年の開幕はドンジョバンニで、来週です。(NYは開幕が早いんです) / Ritz ( 2000-09-22 21:19 )
運命の力って、原題はなんなのですか? ふくの飼い主さま、スカラ座には行かれたことはあるのでしょうか? はじめて見るなら、フィガロの結婚や魔笛難かもいいと思いますが。 / Ritz ( 2000-09-22 21:15 )
オペラには随分と金を落としてしまった私です。わたくしもお友達の意見にどちらかというと賛成です。椿姫、カルメンあたりからのデビューをお勧めします。 / ねむり ( 2000-09-22 14:20 )
オペラ初心者だが見に行きたい私も友達が行くと云う「運命の力」に同行希望したところ初心者では決して分らない悪いことは云わぬから椿姫あたりにしとけと冷たく同伴拒否されてしまいました。眠りさんオペラ歴長そうですねえ。 / 利口な坂田 ( 2000-09-22 08:42 )
うちでも見てますよ。体操に水泳にサッカー。いっしょにマフも大騒ぎしてます。明日はオペラ!!!もう、5年くらい行ってない。羨ましいなぁ / ミーシャ ( 2000-09-20 19:38 )

2000-09-17 元祖福日記 飼い主帰宅!ふくは?

レセプション翌朝の飛行機でロードアイランドを出発した飼い主、さすがに疲れた。

はたして、ふくは一体どうしていているだろうか、飼い主を覚えていてくれるだろうか?ハーレィの匂いが移っていたりして嫌われはしないか…。いろいろなことを心配しながら家に着いた飼い主、出発前と変わらない[愛想の無いお出迎え][早々の食事とブラッシングの催促]に、ああこれがふく!これがふくとの変わらない東京の生活!とすこし安心。しかし、その安心、臨時飼い主の「飼い主姉」が書き残した日記を見るまでであった。姉は飼い主同様日記好きのようだ。「牛のよだれ日記」というネーミングの悪さはこの際許して、茶を飲みながら日記を読む。

A4版のノートには毎日のふくの様子がブラッシングの数からウンチの大きさまでかなり克明に書かれていた。ふと、あるページで手が止まる。2日目に姉が帰宅した時、ふく、なんと[お出迎え]しているのである。飼い主にはいまだかつて一度もしたことが無いそれを、[飼われ始めて]たった2日の姉にはしているのだ。しかも滞在中通算2度もである。半時程前に久々に[本当の]飼い主を出迎えたあの不愛想さを思い出し、ふくを睨もうと目で探すと、例によっていつの間にか絨毯の上でほぼ仰向けで熟睡中だ。怒る気にもなれない。

日記は続く。飼い主、臨時飼い主の姉がふくを甘やかすこと無くしっかりと面倒を見てくれることを期待していたが、やはり其れは無理な期待と言うものだった、[猫好きにデブ猫]甘やかさない訳が無い。お預かり期間後半に近づくと、何と飼い主が普段朝晩一缶づつあげていた缶詰を3から4缶、乞われるままにふくに与えているのだ。姉に対してのふくのアプローチの仕方が想像できる飼い主、「ふく、おぬしもやるのう」と半ば降伏状態。

また、厳しい食事管理が始まるぞ、ふく。心してついてきなさい。
とかいいながら、なんとなくふくの冷たさが気になる。ハーレィとの遊び具合で友人たちから「猫好きとゆうか、要するに動物好き!」とバレてしまった飼い主、ふくの冷たさはやっぱり犬と遊び狂っていた飼い主の行動を見透かしているからのような気がしてならない。
ねこ、意外と敏感な動物である。ふくがそうであるかはまだ未知だ。しばらく静かに様子を見守ることにしよう。

先頭 表紙

うちの猫も大病のあとはきびしい食生活を強いられていて、やはり愛想がなくなってきたような気がします・・・。 / よちみ ( 2000-09-18 17:43 )
そんな飽食を許してくれたお姉様にはふくでなくとも出迎えるぐらいしたくなってしまったであろう。愛ある教育とは難しいものよのう。 / 利口な坂田 ( 2000-09-18 11:32 )

2000-09-13 ねむり猫のアッパー・イースト・コーストな休日 その4 いよいよドリフ登場

皆、ひと通りお腹を満たして後は飲み物でものみながらという頃、いよいよDriftersの登場だ。
確かDriftersは4人だったと思ったが、今はオリジナルのBilを含めて5人のヴォーカルにバックバンド、MCまでついてスタッフを含めると15・6人くらいか。臨時で立てられたテントのステージとは言え、テントの屋根まで届く立派なPAなど器材も整い、いっぱしのコンサートだ。
どの曲も聴いたことのあるナンバー、テントの奥離れたところに座っていた人々も近づいてきて、小学生くらいから、かなりヨボヨボなおばあちゃんまで曲に合わせて体を動かす。臨時にしつらえた10畳ほどのダンスフロアーで足りるわけもなく、芝生のあちらこちらでひとりで体を動かす人、カップルで一緒に踊る人、なぜか体操の床運動のように連続バクテンとかしている大学生(いや高校生?)くらいの女の子達…、まさに様々な人たち懐かしいナンバーとともに徐々に盛り上がる。もちろんほとんどが裸足だ。

出席するしないにかかわらず、とりあえず隣人はみんな招待したと言うからよしとして、入り江をヨットかボートで進む人が、船上から陸上のこの突然の光景を目の当たりにしたらさぞやびっくりだろう、しかも知ってる曲が大型PAから次から次へと流れてくる。
途中、少しのintermissionが入る。予め用意したCDを持ちサインをもらいにBilを探す。テーブルに座ってバンドのメンバーと談笑する中を割り込み、サインをねだると快く応じてくれ、次のステージまでしばらく話をさせてもらった。「今回は、この為だけにロードアイランドに来たのさ、もう50数年こんな事をやっているよ、オリジナルのうち2人はもう他界して残る1人ももう戻らない、日本には年に一回くらい行く、横田から入り横須賀のベースとダウンタウンのアメリカン・クラブでPerformanceをやるんだ」次から次と明るく話してくれる。アメリカン・クラブは普通の日本人は入れない、と伝えると「エージェントに言ってくれ、いつでも入れるようにしてやるから、後で来て」などと言ってもくれたが、これは[リップサービス]と思い、お礼を言いながらこれ以上図々しくならないように引き上げる。しっかり話に捕まっている間に、ケーキカットが終わってしまっていた。

後半が始まる。途中、新郎新婦をステージ前に呼び、二人を見つめながらスローなラヴソングを唄ったり、ちょっとウェディングを意識したステージングといったところか。もちろん二人も踊る、新郎はダンスが上手でリードも上手い。こちらも踊ったり写真撮ったりと[コンサート]を満喫しているうちにいよいよステージもお開きとなった。11時近い、そろそろパーティもお開きか。出席者たちは新郎新婦にもう一度「おめでとう」の声をかけながら、家路やホテルへのバスに再び乗りこむ。時間が正確に決まっているわけではないが、なんとなく集まったところで「では出発」となる。出席した誰もが、[雨で裸足でドリフで新郎新婦が普段着のあのパーティ]を、普段クールな新婦のいつになく穏やかでくつろいだ笑顔とセットにしてにいつまでも記憶にとどめることだろう。

式に出席できなかった友人に報告がてら[さくっと]2回くらいで書くつもりが、相変わらずのまとめ下手。最後まで読んでくれた方々ご苦労様。翌朝の9時20分の便で帰路に就く。朝は、又リモが迎えに来てくれるって、ふぅ〜。ロードアイランドでハーレィと思う存分遊んだ飼い主、ふくに対して少しだけ後ろめたさが残る…。

先頭 表紙

写真が一枚もないのが残念だね。 / きらり ( 2000-09-25 21:11 )
いいねー。リモ!私も乗ってみたいよ。憧れの?リムジンちゃん。。。はぅ。豪勢だね〜。 / ミーシャ ( 2000-09-14 16:55 )
ドリフ豪華ですねえ。それにしても夢のような光景だわ。暫く現実に戻りたくない。。でもふくが戻してくれたでせう。 / 林 ( 2000-09-14 09:07 )

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