2020-09-03 脱走男
2020-09-03 嵐の夜に。
2020-08-30 認知症の母の事。
2020-08-21 歯の治療中。
2020-08-07 ローションシートの怪。
2020-08-05 なんで？
2020-08-03 認知症の母にブチ切れる。
2020-07-21 リベンジ出来るか。
2020-07-19 行先は何処？
2020-07-15 あ！マスク…。

飼い主がね、

昨日からボクの事を

「ちょっと、脱走君」

とか、

甘えようとしたら、

「はあ？脱走したのにぃ？」とか、

「だいたいさ、今から野良に戻れるわけ？」とか、

「嵐で身の危険を感じながら手を差し延べたらさ、
　君、逃げたよね」とか、

しつこく嫌み言うんだ。

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脱走。

只今捕獲。

シャンプーとドライヤー乾燥の刑が
待ってるで〜〜。

(飼い主は、突風と横殴りの雨による4回分の着替えの洗濯が待ってる泣)

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壊れてるのではない。

人がよくかかる病気なんだ。

寿命が近づくと有りがちな事なんだ。

それに、あまり痛くないみたい。

なのに私が

こう心臓をつねられてるようなのは、

変な事なんだ。

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ここのところ、週2の休みの１日は実家に帰り母が出来なくなった家の事をして、
もう１日は歯の治療に通ったり美容室に行ったり
今日はスマホの機種変(8→11)をしてきた。

街(外)は暑くて、身体を冷やそうとかき氷を食べにカフェに入った。

大きくて広いテーブルの端っこに座り、1人黙々と食べていると、
後ろの席の子供がぐずり泣き始めた。

振り返って見ると年中さんくらいの女の子だ。

隣に母親。同席で同年と思われる女の子と母親。

母親達は何やら熱心に話し込んでる様子。
もう1人の女の子は黙々と何かを食べている(私と背中合わせなので手元は見えず)

ぐずってる子は多分寂しかったのだろう。

そう想像しながら又氷を食べ続ける私は、
小さかった2人の娘と外食した日の事を思い出した。

食事が終わる頃、次女は母に
「遊んできていい？」とよく聞いた。
店の中を探検したり、外に出たりしたいのだ。

しかし母は
「ここは家のリビングでは無いから好きにしてはダメと毎回言ってるでしょ。椅子に座ってなさい」と叱った。
そういう時、長女はナイフとフォークを器用に使って食事を続けている。

長女はこのナイフとフォークの食事が大好きだった。

あれから30年近く経つ。

次女とは親子の縁を切った。

長女は音信不通。

何が悪くてこうなったのか
未だに解らない。
私は馬鹿なのか。

夜になって又歯が
疼き出した。

氷食べなきゃよかった…。

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ラッキー君には飼い主が困ってる癖がある。

それは、お風呂場の排水口でオシッコをすること。
(大も一度有り)

原因は、
野良子猫の時のテリトリーにアパートの隣の民家の空き地があって、
どうも其処の雨用の排水口でトイレをしてた様子なのだ。

実際、何度かの脱走で目撃もしてる。

前にも書いたが、奴は浴室のドアを勝手に開けて入れる。

おかげでトイレの床と浴室の排水口の掃除を毎日することになる……。
いや、良いんだけどね。

それで、先日のローションシート膨張事件？なんだけど。
あの後、浴室を見たら器用に蓋を空けて有り中にオシッコの形跡が…。

って事は……。
(微妙に色が黄色くない？って思ったんだよなあ)

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飼主のローションシートを盗み出してオモチャにしてた我家の猫。

そのうち、お風呂場にコロコロ転がって行き膨張してしまったらしい。

わざわざ飼主に持って来て見せる。

なんで？と言われてもねえ。

どうやって猫に説明するのよ。

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…… あ~あ。

介護する方も、される方も10人10色。

ほかの姉妹には
「自分が壊れない程度にマイペースでやるわ」と
伝えてるけど。

多分、これは、修業だ。

私にとっての避けられない修業だ。

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7月になってビニール袋がとうとう有料になった。

これが小さい一歩になればよいが、
小さい国の小さいお役人の考えるようにはなかなかいかない。

な〜んて又、
2020年６月末までに頂いた袋の三角折りをしながら考えていたら、

1ヶ月前？の出勤前の出来事を思い出した。
.
.
会社が入るビルの前の横断歩道で信号待ちをしていたら、
目の前を自転車を跨いで押しながら
どう見てもホームレスと思われるおじさんが横切って行く。

自転車の前籠と座面？の後ろには破れて変色した大量のビニール袋がヒラヒラと揺れている。

これが去年の事なら、じっと見るだけでやり過ごしただろうが、
今年は違う！
そう、
おじさんはマスクをしてなかった！

「やばい、おじさん、いかんよ。」

信号は青になって、朝礼に遅刻と一瞬思ったが、
私は意外に速い足のおじさんを追いかけて呼び止め、

「よかったら、これ使って下さい」と
予備のマスクを差し出した。

か、しかしおじさんは
私の顔を見る事も無く

「…いらん」
と、言った。

「え？」
.
.
そうしておじさんは、
大量の裂けた茶色のビニール袋の奥から一枚の新しいマスクを掘り出し、
「ほら」
と私に見せた。

…いや、一枚だけやし。
それ、後生大事に持ってても意味ないし…。

と、ツッコミたい私を後にして、おじさんは行ってしまった。
.
.
「ビニール袋だ」
ビニール袋だったら貰ってくれるかも。

次の遭遇はいつかも分からないが、
10袋位バックに常備しとこうっと。

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余裕の全く無くなった苦しみの果てに、
己の手で呼吸を止めた後、

何処へ行くのかというと、
(肉体の脳は無くなるのに意識は残る？)

一面の花畑では無く、
過去の優しい人たちの家でも無い

らしい。

私は、
天と己で決めた命を全うしたら、

三途の川の渡し場で
行先(渡るか戻るか)の説得をする案内人に

今日はなりたい。

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仕事を終えてアパートに戻り、お迎えのラッキーと抱擁してて、
アイスコーヒー用のミネラルウォーターが切れてるのを思い出した。

すぐに向かった隣のビルのコンビニの扉を開けながら
マスク外したままの自分に気づく。
.
.
がしかし、女は迷う事無く無言で飲料用ガラスケースへ直進し、
ミネラルウォーターペットボトルを両手で二つ掴むと、
くるりと踵を返してレジへと向かった。

そうして
ビニールシートの向こうの世界のレジの男性店員が

「袋はひつよーですかー」と
AIの音声の如く発すると、

こちらの世界の女は無言のまま持参のバックを左手で顔の横に上げ、
彼をじっと余計に見つめて右手でそれを指差してみせた。

沈黙は、
女がドアを開け去るまで続いた。

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